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VOCA展 '97

VOCA展-新しい平面の作家たち-」は、おおよそ次のようなシステムで成立する展覧会である。まず、主催者であるVOCA展実行委員会が、全国の美術館学芸員、研究者、ジャーナリスト等から推薦委員を選定し、作家の推薦を依頼する。次いで、依頼を受けた推薦委員が、作家一名を推薦する。当然ながら、推薦依頼を受けても推薦を辞退する人がいるし、また作家の方でも出品を辞退する人がいる。97年は33人が推薦委員を引き受け、31人の作家が出品した。

 

3月の終わりだったと思う。梅津氏から「こういうものが来ているんだけど」と見せられたのが、VOCA展の推薦用紙だった。数週間前に私もこの展覧会を実際に見ていた。数年間日本を離れ、日本の状況というのをまるで把握していない私には、何だかわからない展覧会だというのが正直な感想だった。梅津氏は、丁寧にVOCA展に対する考えを語ってくれた。そして、「断るのは簡単だけれども、実際に当事者として中から発言することの方に意義があるのでは」と付け加えた。非常にエキサイティングだと思った。この時点で中根/梅津のプロジェクトはスタートしたと私は思っている。以下は、私が関わってきた部分の記録の一部である。