Last Update : 2005.08.18

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始めました!...といっても冷し中華ぢゃないよ。

[2005.08.05] iTMSJ(iTunes Music Store Japan)

百万曲という触れ込みだが、まあなんにも無い。(自分の好みのものは極めて少ない、という意味ね)

iTunes Music Store Japan


我家の「iTunes Server」に貯め込んだ3万数千曲のライブラリのほうがはるかに充実しているように見える。というのも、個人のライブラリというのは、その人の好みによって集められたいわばエッセンスのようなものだから、あたりまえっちゃあ、あたりまえだ。

ま、「ひゃくまんきょく」といったって、1アルバム平均14曲ぐらいとするとCD7万枚程度にしかならない。これなどはインターネットプロバイダが高速性を誇示するるためにバイトでなくビット表示でハッタリをかますやり方に近い。

7万枚のアルバムといえば、個人で所有する枚数ではないが(たまに、いたりするからマニアは恐ろしい)、せいぜい岡山みたいなド田舎のレコード屋が在庫している数にも満たない。(こともないか?)

たしかに、ダウンロードが前提では同一アルバムを複数枚在庫する必要がないから、それなりの数ではあるだろうけどね。ただし、個人経営のレコード屋は中身が濃い数万枚を所蔵していたりするんで、けっして侮れない。(ま、大手量販ショップに言わせりゃ、単なる不良在庫にすぎないらしい。)

そうしてみると「アマゾン」のミュージックストアは偉大である。そこいらのライバルを手当たり次第に吸収して肥大化の一途をたどったおかげで、世界各国のストアで探せばたいてのものは何とかなる。ま、すべて在庫しているわけぢゃないだろうが、「アマゾン」にはいったい何曲あるんだろう?

ちなみにアップルでは、DRM(プロテクトのことらしい)の関係でダウンロードした楽曲は、安全のためにバックアップを取ることを推奨している。認証されたパソコンが逝った場合、無償では再度ダウンロードができないから、CDやDVDに焼いとけというのである。なんでえ、それなら最初から「アマゾン」でCDで買っときゃ面倒がねえぢゃねえか?と、思うんだが。

「iTMS」のように海外からのアクセスはダメとかセコイこといわないし、だいたい圧縮されたデータファイルみたいなあやふやなモンでなく、実弾であるCDが送られてくるんだから。CDで購入できるものは今の内に買っとかないと、音楽業界のバカどもがダウンロードファイルのほうがコピー防止に有効だということに気付いたらCDの製造はやめちまうんぢゃないかなあ。

「iTMS」も、おそらく10億曲ぐらいになったら「たいていのものは手に入る」といえるんぢゃなかろうか。世界中のiTMSを完全にリンクさせれば可能性のない数字でもなかろうが、硬直した(特に日本の)音楽業界がそう簡単には許すまい。

音楽著作●協会は、CDやレコードはあくまで器であり、モノとしての所有権は認めず、中身の「著作物である音楽を聴く権利」を販売しているのだ、という。だから、金払って買ったレコードであっても公共の場などで再生する(聴かせる)ことはご法度だそうな。

それならダウンロード販売のように器がない形で「著作物である音楽を聴く権利」を購入したのなら、同じ楽曲なら何度でもダウンロードできてもよさそうなもんだが、それはそれでダメという。それどころか、聴くだんびに金取ってやろうとか、iPodに課金してやろうする謀(はかりごとね)てまでしていると聞くと、まことに腹立たしい限りである。

いっそ「iTMS」がアーティストとリスナーをダイレクトに繋いでくれる役割ができれば、そんな問題もカタがつきそうな感じがするが、利権が複雑にからみ過ぎてむずかしいだろうな。もしそうなっても、やっぱり輸入盤という概念は残るんだろうか?

デジタルデータの輸出入に関しては、解決するべきややこしい問題が相当あるだろうから、やっぱ当分はムリだわな。


2005年8月5日現在、開店早々の「iTMS-Japan」で「Pat Metheny」を検索すると、ヘイデンがらみが一枚(と数えるべきか?)とジョンスコやオーネット・コールマンとの共作、あとはマーク・ジョンソンへの参加が2曲程度、「Pat Metheny Group」に至ってはな〜んとゼロである。

アストラッドやガル・コスタはあってもマリア・クレウザは無い。エスビヨルン・スベンソンは一枚のみ、トリオセンスは皆無。

イリアーヌ・イライアス無し、マデリン・ペルーはシングル一枚だけ、ダイアナ・クラールは去年発売のアルバム「The Girl in the other Room」さえ無いんだから、エヴァ・キャシディやジェーン・モンハイトがあるわっきゃあねえよな。(←おっとコイツはライバル(笑)ソニーミュージックだっけか?)

たしかに「iTMS-US」でも「Pat Metheny」みたいなメジャーアーティスト(だよね)のアルバムが、せいぜい数枚程度なんだから仕方がないことではあるが、「もすこしどないかならんか」というのが正直な印象である。

そのわりに「iTMS-US」には、"Huong Thanh"が3枚もあったりするからよくわからんが、すくなくとも"ECM"レーベルは全滅のようだ。

ついでに、クラシックもざっと見渡したが、こちらはほぼ在日外国人専用の英語版のみ。日本人と日本語への対応はする気があるのかさえ疑問である。

ためしに、「ベートーヴェン」で検索したら1曲のみ「モーツァルト」が2曲、「バッハ」でさえ3曲しかひっかからない。もちろん「Bach」では150曲程度でてくるが、ラフマニノフの正しい綴りが入力できるヤツしか顧客対象にしていない。

"Rakhmaninov"はダメで"Rachmaninov"はOK。
しかし、検索結果には"Rachmaninoff"も含まれていたりで、総じて混迷を深めるばかりである。

基本的には、作曲家でなく演奏家や曲名を主体とした検索であり、「パワーサーチ」という項目を選択しないと作曲家による検索は、アルバム名に表記されていない限りできない。

フツーの日本人がクラシック音楽を購入しようとする時は、「ああ、フルトヴェングラーが振ったベルリンフィルが聴きてえ。」とか「アカデミー室内管弦楽団ならなんでもかまわん。」と思うヤツより、「なんとなくモーツァルトを...」とか「ちょっとスカルラッティな気分で...」というほうが一般的ではあるまいか?

もちろん、ネビル・マリナーは好きだし、そういう人もかなりいるだろう。

それでも「Sir Neville Marriner / Academy of St. Martin in the Fields」はフンフンと鼻歌交じりに入力できるわけではないのだ。

だいたい、「管弦楽組曲:第3番ニ長調」や「王宮の花火の音楽」として知られている曲をわざわざ英語になおして検索するのはたいそう面倒な作業である。

いろいろやって気付いたのだが「BWV 1068」や「HWV 351」なら引っかけることができそうだ。しかし、バッハやモーツァルト、ヘンデルやシューベルトならそれも可能だが、チャイコフスキーやベートーヴェンはお手上げである。

とりあえず、「ベートーヴェンの交響曲第三番:英雄」が欲しいと思っても、「iTMS-Japan」では「村田英雄:男の一生(歌カラ・ベスト4)」ではだめか?というてくる始末。

べつに、村田のおっちゃんは嫌いではないが、

シューベルトの交響曲:第8番ロ短調 D.759「未完成」は、アンドレ・クリュイタンス指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ではなく、「はしだのりひことシューベルツ/未完成」が、

モーツァルトの「レクイエム」K.626は、カール・ベーム指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ではなく、「西村知美/雨音のレクイエム」しか購入できない。

これではちと困るんぢゃないかなあ?

また、1曲150円でアルバム1500円という価格体系について検証してみた。

200円皿にはどんなものがあるかは未検証。できれば100円皿も作って欲しい、というよりそれに統一が望ましい。為替相場の変動に期待しよう。(←価格は日本の音楽産業が決定しているので、為替はこの際関係なかったな。)

ところで、百均ショップは本当にキッチリ税込百円にする気が無いなら、「百五均ショップ」に名称変更しやがれと思うのは私だけだろうか?...余談である。

アルバムに10曲以上入っていればアルバム単位での購入がお得になる。では10曲以下のアルバムでは「バラ買いが得か?」というセコイ疑問が出てくる。 ためしに、「A Love Supreme/John Coltrane Quartet」を検索してみた。コイツは全部で4曲しかないで、バラ買いすりゃあ600円ですむぢゃないか...と。

ところがギッチョン敵もさるモノ、3曲目のみアルバム単位でしか購入できないようになっていて、絶対に安く手に入れる事はできない。ほんぢゃあ、他のサイトで3曲目だけ購入できれば...という可能性はもちろん残されているが。

 ↑↑↑↑さっそくその可能性に気付いたのか、すでにアルバム単位での購入しかできないようになってしまった。(08/18)
ただ、ちょっちムカつくのがユーザが間違えると損をする仕掛けのほうは怠っていない。

「死刑台のエレベーター/Miles Davis」は全26曲だ。なぜかこのアルバムはすべてバラ買いができる。アルバムで1500円だから、3900円かけてバラ買いするやつがお馬鹿なんである、ということだろうが、対面販売でないシステムではもう少し配慮が欲しい気もする。

Miles

ついでに、マイルスねたをもうひとつ。

各アーティストのバイオグラフィーというのがあるんだが、いちおう英語版ですよと断っているわりにはへんなところだけへんな日本語になっている。

年月日の月だけ日本語になっているのも笑えるが、冒頭の項目名に「生年月日」、「活動時期」、ときたあとに「死んだ」という項目名がある。

せめて「没年月日」とか「享年」ぐらいの訳にしたほうがよいのではあるまいか?...これも余談である。(08/18)

また、一方では同じくマイルスの「Agharta」(あぐはたぢゃないよアガルタね)はCDのばやい2枚組で全5曲、「iTMS-Japan」 にはまだないので「iTMS-US」で見るとなんとバラ売りのみで1曲99セント、全部で5ドル以下の出血大サービス、という例もあるようだ。

はたして、 「iTMS-Japan」にアップされたときにいくらになっているか、いまから楽しみである。

マクド+ルドでさえ、「おい、ビグマクひとつくれや、ああそれからその、油でコテコテに揚げたイモとコーシーもな。」てなオッサンが来たら「お得なセットメニューがございますがあ〜。」ぐらいのことは教えてくれるんだからね。

....ということで、ヒトツよろしく。m(_^_)m
Hexagon / Okayama, Japan
(2005年 8月某日)