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[2002.08.01]
8月某日、待望の「New iPod」が手元に届いた。箱は、以前のモデルとさほど変わりはない。
内容物は、
・iPod 本体
・CO-ROM & マニュアル
・FireWire ケーブル
・専用充電器
・リモコン & ヘッドフォン
・専用ケース & 袋?
などなど。
本体はずっしりと重く、厚みもかなり増えたように感じるがなにせ20ギガである、いたしかたあるまい。ファームウェアのバージョンは1.2であり、機能が増えたぶんだけ多少メニューも煩雑になった。
ジョグダイアルがタッチパネル式に変更されたようだが、要するに「PowerBook」のトラックボールがトラックパッドに変わったようなものである。その機構上のためか、新しい10ギガモデルは元祖モデルに比較しても多少薄くできているらしい。
ただ、製品発表のとき写真で見た感じは以前のモデルのほうが彫りが深くカッコよく見えるのは気のせいか?と思ったものだが、その原因がわかった。
タッチパネル式のジョグダイアルは平面なのである。従来型は回転部分を中央のボタンにむかってへこませてつくられていので、照明の加減によっては影を作り彫りを深く見せていた。まるで、スピーカのウーファのような雰囲気があってまことに格好が良かったのだが、タッチパネル式でもなんとかその辺を実現できなかったんだろうか?
ちと残念である。

FireWire ケーブルは相変わらず無用に長いが、線材はずいぶん細いものに変わった。これなら、ケーブルの重みで「iPod」がコケることも少ないだろう。
黒い専用ケースは、厚紙のようなものをナイロン生地で包み込んで縫製し、折り曲げて両サイドを平たいゴムベルトで繋いだ簡単な構造だ。内側にはアップル純正を示すのロゴ入りのタブがついている。
出し入れは非常にスムーズで、プラスチックのベルトクリップが縫い付けてあり、シンプルな構造ではあるが実用的なものだ。
なんでこの程度のものが、いままで販売されなかったんだろうか?
おそらく、従来モデルにはリモコンが付属しなかったので、どうしてもケースに入れたままコントロールしてやろうと考えたためと思われる。
その他の、いわゆる「iPod Goods」も凝った材質やデザインの割に実用的なものは皆無に等しい。(使えるのはマイクロソリューションのコルク台ぐらいのものだ。)
私は単純に持ち歩くことだけに特化したものでよかったので、全く別ジャンルの製品(主に百均ショップ)から適当なものを探してやろうといろいろ探し回ったがサイズがぴったり来るものが無かった。
充電器などは従来型と全く変わりがないが、新たにリモコンが付属しヘッドフォンも若干小径なものに仕様変更されたようだ。
最後の「袋」というのは、「ポシェット」とやらの名称が適当なのかもしれないが、そこまで凝ったものでなくどう見ても単なる「袋」である。形状からすると「巾着(きんちゃく)」というやつだ。おそらくリモコンやらヘッドフォンやらを入れて持ち歩けということであろうが、なぜか色はチャコールグレー(薄茶色)である。
早速、充電をかねて「PowerBook」に接続し名称登録をしてみる。新たに「FireWire ポートカバー」なるものが付いた。紛失せぬようにという配慮から取り外しできない構造をとるが、これがまことに外しにくい。
何度かつけたり外したりしているうちに、使う側の慣れとカバーのダレで多少はスムーズに外れるようになったが..。
母艦側には、既に18GB近いライブラリができ上がっている。早く聞いてみたいという気持ちから、楽曲の一部が転送された段階で中断し同期作業は早々に切り上げたが、それでもわずかな時間に2GBほど転送されていた。
とりあえず、付属のヘッドフォンで試聴を始めた。
小型化されたそれは、二股部分から先がさらに細いケーブルになっていて、ちともつれやすい。気をつけて扱わないと左右のユニットがカッチンコン、カッチンコンと「クラッカー」状態なってしまう。
聞き始めてすぐ、あれ?と思い以前の「 iPod 5GB モデル」モデルに付属していたヘッドフォンを引っ張り出してつないでみた。ほう、ずいぶんと改善されたもんだなあ、と思った。ま、前があまりにひどかったわけであるが..。
外径が小型化されただけで無くドライバ部分も強化されたのか、以前よりはるかに抑制が利いた低音と高音の広がりを認識できた。従来型はベースのアタックとバスドラムがごっちゃになってまるで解像感がなく締まらない上に浮いたような低音しか再生できないが、今回の新型は低域の解像度が格段に上がった。
慌てて、アップルのホームページで「New iPod」の新機能をおさらいしてみる。
iPodの新しいヘッドフォン
さらに小さくなったヘッドフォンは、ネオジウムという鉱石を使ったトランスデューサーマグネットを採用しています。より優れた低音再生と正確な高音再生を可能にし、低音から高音への移行をさらにスムーズに再現します。
ねおぢうむぅとらんすぢゅうさあまぐねっとお?...あっそ、なるほどね。(‥?)
しかしスペックを見る限り、以前のモデルでもおんなじようなことは書いてあったわけで、要するに中身が別物の強力な磁石に変えたんだろうな。やれば出来るぢゃないか!と、感心もしたが、なんで最初からこれを付けないんだ?とも思った。
しかし、これはヘッドフォン側だけのせいではあるまい。おそらく本体の音質も改善されているに違いないとも考えたが、残念ながら比較試聴しようにも元祖「iPod」が手元に無い。
余談だが、実は新モデル発表の半月ほど前に「車上荒し」にあい乗用車の窓ガラスを割られた揚げ句、お大事の「iPod」と「Palm」の入ったバッグを盗まれ、怒りと傷心の日々を送っていた。(-_-#)
そんなさなかに、両モデルの「新型発表」である。「ふん、いたしかたあるまい。かくなるうえはどちらも新調せねばなるまい。これはもう、神のおぼしめしと考えるしかなかろう。」とかなんとかいいながら、「どうせ買い替えるなら一気に、ごおいちごお&とぅえんちいかあ〜?」と浮き足立ったものだ。
ま、「Palm m515」の方は、「515の憂鬱」を参照してもらうとして、問題は件の付属ヘッドフォンである。
ややもすると、「B&O A8 イヤフォン」の予備で使用していた「SONY MDR-EX70S」よりヌケがよく締まった低音と広がりのある中高音を聴かせる。楽曲に含まれるエコー成分をスッキリ聴かせながら、それでいて中音部もしっかり出ている。
ユニットに開いている穴の数が増えたからというわけでもあるまいが、中高域もカチッとして破綻が無い上に薄っぺらにならないところなんぞは、なかなかのものである。(初期モデルに付属していたものは5個、今回のモデルは6個の穴がある)

「SONY EX70S」は、その形状から耳にピッタリくるとなかなかの重低音を聴かせるが、いかんせん中域にパワーが無いのとしつこい高域(サ行がウルサイ)が鼻(耳)につく。小音量でちょっと聴くぶんには良いがリアリティの無い中低域は、いただけない。
新型は、入力感度が「SONY EX70S」より若干高いので同一ボリュームで切り替えると、音量は大きめになる。極力同一音量になるような条件で試聴を続けたが、少しずつ問題も明らかになった。前モデルに付属のものに比較すれば、小径になったとはいえまだ私の耳には少し大きい。短時間ならよいが長時間使用してみると、耳が痛くなってくる。
これは、付属のスポンジカバーを取り付けることで多少和らぐが、たいていあの手のモノはすぐに外れて紛失するものだ。できればユニット外周にゴムのような材質をコーティングするなりしてさほど耳の奥に押し込まなくてもホールドする工夫や、テーパー形状にしてある程度の耳の穴の大きさの個人差を吸収するようなデザインを望みたい。端子の形状もせめてリモコン側はL型端子にしていただけるとありがたい。
これは「B&O A8」にもいえることだが、最近の国産オーディオ機器には¥3,000程度のヘッドフォンでさえ端子に金メッキぐらいは採用しているぞ。オマケで付けるにしても「iPod」は3〜6万円近い商品なんだから、実際の効用はさておきそこいらへんの演出ももう少し欲しいなあ。
リモコンは、まあ可も無く不可も無く機能は少ないが、こんなもんだろう。見た目のデザインは悪くないが、ボタン上に小さな突起(キーボードのFとJにあるやつ)でも付ければ、手探りでももう少し使いやすくなっただろう。
盗難にあった両機種とも充電器やその他の付属品は手許にあるので、もうそろそろ盗んだ馬鹿野郎も電池切れで使用不可になる頃だ。ざまあみやがれであるが、悔しいのは「B&O A8」が一緒に入っていたことだ。
「B&O A8」は今年になってから¥12,000→¥14,000と値上げされたのが痛い。いずれ折をみて買いなおしてやろうと考えているが、付属のヘッドフォンでここまで改善された音質を得られるなら、このまましばらく純正品を使用してみるもの一興であろう。
....ということで、ヒトツよろしく。m(_^_)m
Hexagon / Okayama, Japan
(2002年 8月某日)