Last Update : 2002.07.01

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静冷台4G4:id east end

せいれいだいふぉーじーふぉー。

PowerBook G4 用の冷却機能を持った置き台である。いや、正しくは置き台機能を持った冷却装置というべきか?


価格:オープンプライス (id-ee direct 価格:26,800円)

装置と言っても機械的な可動部分はないし、電気仕掛けでもないので当然電源も必要としない。最近の CPU クロック上昇に伴い、発熱量も尋常ではなくなってきた PowerBook のたちの冷却グッズの一種である。

その特徴としては、名称が表すとおり「静かに冷やす台」であるが、要するにアルミの塊である。

シリーズ製品には以前から汎用品やPowerBook G3/iBook 用もあり、PB G4 専用であるこの製品もPowerBook G4が発売されて程無く発表されていた。当初より気になっていた製品ではあるが、たかが冷却台に参考上代 ¥26,800 というのはいかがなものかと思い、購入には至らなかった。

初代 PowerBook G4/500 を使用していた時は、専ら乾電池駆動のミニ扇風機で冷却していた。

※ホームセンターで、たしか¥800ぐらいで購入したものだ。当時、安い割にあんまり具合が良いものだから、調子に乗って4〜5台ぐらい買い散らかしたのはいいが、使用する単三型ニッケル水素充電池と専用充電器も含めると軽く一万円近くかかったように思う。※

昨シーズンは大変活躍してくれたのだが、所詮安物の悲しさで長時間の酷使にモーターの軸受けあたりから、キュルキュルと異音を発生するようになり、これがまことにウルサイ。それに加えて、さほど頻繁でもないが電池交換も結構面倒なものだ。

また、一年あまり使役に仕えた PowerBook G4/500 が請われて嫁に行くことになり、PowerBook G4/800 DVI を新たに購入したのだが、こやつがまことに熱い心を持ち合わせていた。

早速、あちこちで冷却グッズを物色してみたが、いずれも電気仕掛けで強制的に冷やしてやろうというものが多い。もしくは、効果のほどはちとあやしいと思えるものばかりである。

日頃からこの業界の製品には、コストダウンと大量販売の都合しか考えていないジャンク品ばかりだと嘆いている。「手に馴染む、満足出来る製品見つけ隊」の隊長を自負する立場としては、自ら人柱となって入魂の一品を探さねばなるまい。

 ここはひとつ、「静冷台」とやらを取り寄せ、実用に供してみるか、と考えた。

まずは、箱から出す時にただものでは無い重さを感じる。ソリッドアルミニウム材から切削されたゴツイ塊の部分と、これまた4mmのアルミ板からの削り出しによるプレートパーツから成る複合構造であるから、テーブルの上におく時もカッキーンというたいへん硬派な感じだ。アルマイト加工された表面の工作と仕上の精度はすこぶる良い。

裏面に白い樹脂の足が三点あり、滑らかな表面のテーブル上では軽く滑るように移動できる。

※大抵の周辺機器には防振を兼ねて、ゴムの足がついているものだが、ものによっては滑ってくれた方が使い勝手が良い。滑り止めも必要だが、あまり粘着性が良過ぎると移動の時にゴム足がとれてしまうことが多い。※

裏面の樹脂の足が四点でなく三点になっているのには理由がある。

前縁が薄く後端にいくに従い厚みを増すその形状から、重心はかなり後ろにある。PowerBookを乗せるとちょうど液晶ディスプレイあたりを中心にスイベル(旋回)機能を実現しているので、ちょっと向きを変えたいときには重宝する。

上面には PowerBook の裏面のゴム足に、うまくはまるようにくぼみがつけてある。また、ゴム足がとれてしまったPowerBook でもアルミの表面にチタニウムの匡体が直接触れないように「静冷台」側にも上向きにゴム足がついているところなど、随所に細かい配慮が伺える。

製品コンセプトについてはメーカのサイトに詳細な情報がある。
製品概要:http://www.id-ee.co.jp/go/4G4/sr4g4.html
特徴詳細:http://www.id-ee.co.jp/go/4G4/sr4g4_det.html
"Tri Slider" 機能解説:http://www.id-ee.co.jp/go/Pages/trislider.html

PowerBook を乗せてみる。ほう、カッコいいぢゃないか。(自画自賛)←(^_^;)

外観の美しさにばかり見とれていてもしかたがないので、肝心の冷却性能にもふれてみる。

現在の旗艦である PowerBook G4 / 800-DVI が就航したのは6月初旬である。まだ気温もそれほど高くない季節であったが、起動後15分から20分で内部の冷却ファンが回転を始めた。置き場所(PowerBook 底面と接触する部分)の条件が悪いと、30分を過ぎたころから冷却ファンの音がいっそう高まる。

こうなると、文字入力のためにかざした手のひらにも、キーボードから熱気がムンムン伝わってくる。おそらく内部は灼熱地獄であろうことは想像に難くない。「ラップトップコンピュータ」という言葉はPowerBookに対しては、拷問を意味する。火傷は免れないであろう。

6月某日夕刻、晴れ時々曇り外気温26度。電源投入前の PowerBook の表面温度は28度前後で測定を始めた。なお、測定にはPOWER SUPPORT から発売されている「簡易デジタル温度測定器(AT-01)」を使用した。

測定箇所は

A : キーボード上部液晶画面下方の「F5 Function Key」あたり。
B : 底面後方右側付近。

<メラミン化粧板処理のオフィスデスクに直置き>

電源投入後 5分後=A : 32度/B : 34度
電源投入後10分後=A : 35度/B : 39度
電源投入後20分後=A : 39度/B : 47度

うなぎ上りである。

この後、電源投入後約40分経過あたりで冷却ファンが回り始め、その5分後にはファンの音がいちだんと高まった。この時は、A : 40度/B : 50度。

<上記のオフィスデスクに「静冷台4G4」>

電源投入後 5分後=A : 30度/B : 32度
電源投入後10分後=A : 32度/B : 34度
電源投入後20分後=A : 36度/B : 39度
電源投入後30分後=A : 37度/B : 40度
電源投入後60分後=A : 36度/B : 39度

電源投入30分経過以降、それほど温度変化はみとめられなかった。当然冷却ファンも回ることなく、いたって静かである。

ただし、それほど厳密なベンチマークではなく気紛れで測ってみたという程度なので、データの信頼性としては、あまり高くないものである。「静冷台4G4」を置くデスクの比熱もかなり影響すると思われるので、あくまで参考値であることをご了承いただきたい。

しかし同一条件での結果であり、わずかのそよ風程度を送ってやるとB点についてはもう約3度ほど低い値を示したことから冷却効果も十分であることに相違ない。


Fi-Ve 2.5:id east end

同社の製品の中には、もう一つ「Fi-Ve 2.5 (ファイヴ・ツーポイントファイヴ)」という同様なコンセプトを持った製品がある。バスパワー専用の2.5インチハードディスク用のケースであるが、これもアルミの削り出しから造られた質実剛健の製品である。


価格:オープンプライス(id-ee direct 価格:27,800円)

内部基板およびドライブ本体が衝撃吸収材でフローティングされている構造で、外部からの衝撃に備えている。最近の大容量化と高速化が進む「2.5インチハードディスク」においては、その発熱量もかなり多くなっているが「Fi-Ve 2.5」もアルミを採用することで高い堅牢性と放熱効果を実現している。

外部に見えるものとしては「FireWire ポート」がただ一つだけであり、当然のことながらデイジーチェーンの最終端にしかなりえないから外部電源の必要もない。非常に簡潔かつ明確なコンセプトで、デザインもシンプルで美しい。

個人的なワガママを言わせてもらえば、インジケータはレンズを用いず直接LEDのアタマがケースに露出している方が明るくななめの角度からも見やすいと思う。加えて基盤側でなくケース側にLEDを付けてくれたら、ユーザの好みによって青色や白色のものに交換したりという改造も手軽に楽しめて、ありがたいんですが...ねえ、小松さん♪

問題があるとすればその価格であるが、初期コストやバッテリの持続時間などの実用性だけで考えれば、「 iBook」で十分であるにもかかわらず、あえて40万円以上する「 PowerBook G4/800」を購入したユーザが周辺機器に求めるものは低価格だけではないはずだ。

本来、数十ギガバイトにおよぶデータを保護するべき外装が、やわなプラスチックや安手の樹脂でしかないことこそが由々しき問題である。もちろん性能も必要条件ではあるが、それに加えてもう一つ何かが欲しいと思ったら、考慮してもよい製品ではなかろうか。このような質感の高い製品が選択肢にあるということはマックユーザとしてありがたいことだと思う。

マックに限らず、一般的なパソコン周辺機器またはアクセサリ類においてはコスト優先のチープな商品が多いが、「id east end」の製品群はそれらとは一線を画す貴重な存在である。

....ということで、ヒトツよろしく。m(_^_)m
Hexagon / Okayama, Japan
(2002年 7月某日)