Last Update : 2005.05.29

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[2004.11.14] BOSE「SoundDock」:製品発表によせて

Media Mate II/MM-1, The Wave Music System などについての雑感
(追記:2004.11.14 & 2005.05.29)

BOSE SoundDock ( Apple Store ¥34,860)

残念ながら「SoundDock」も写真でしか製品を見ていないのでスペックから想像してみるだけだが、「ALTEC LANSING inMotion」等と比較してかなりデカそうに見える。(←実はそうでもなかった。ふんぞり返ったデザインがエラそうなんで、そう見えただけかもしれない)

スペックといっても、サイズぐらいしか公表していない。使用ユニットやらアンプの出力やらはナイショだそうだ。いったい何を恥ずかしがっているんだろう。(‥?)

せっかく「iPod Dock」を搭載しているんだから、背面にコネクタを接続できれば良かったのに..。それに、図体デカイわりに電源はACアダプタだったりする。内蔵できん訳なかろうにと思うが、なにか深い事情でもあるんだろうか?

BOSEの製品は、ACアダプタいっても一般的なAC→DC変換ではなく、AC→AC(減圧)が目的であり直流への変換は本体内部で行われる場合が多い。電源がクローズドループになってノイズに強いということらしいが、それが理由とも思えない。また、ACアダプタは少なくとも「iPod 60GB」よりはデカイ。

訂正:
「SoundDock」の電源は例外のようで一般的なAC→DC変換でした。

ただ、国内専用(100V)仕様と公表されているのに、なぜか付属の電源は100-240Vと表記されている。
(INPUT : AC100-240V OUTPUT : DC18V)う〜む謎の多いメーカぢゃ。

(チビ写真クリックで拡大ね↑)

「Wave Radio」のシリーズでさえ電源内蔵なんだから、この際音質のためにこだわりました、という言い訳は通用しない。おそらく、各国での電源電圧にアダプタ部分のみの変更で対応(コストダウン)するという姑息なたくらみだと思うが、それならユーザの利便を考えてユニバーサル電源にすりゃあいいのに。(ALTECを見習え!)

また、外部入力端子のたぐいはいっさい無く「iPod以外の音源を接続することはできません。」とメーカもキッパリと言っておる。本体の見えるところには、ボリューム以外スイッチやツマミも無いので、リモコンなくすと痛い目に会いそうだ。

といっても、リモコンで出来るのは電源のオン/オフ、再生/停止、早送り/巻き戻し程度だが、「SoundDock」に「iPod」をセットすると「iPod」によるの操作はいっさい出来ないそうだ。(できるらしい。でないと、プレイリストやらジャンルの選択やら、複雑なことがリモコンでは出来ないようなので、結局は「iPod」での操作は必修みたい。)

◎巻き戻し←もうそろそろ別の言い方に変えないと、いったい何を巻いているんだろうか?と誤解を与えそうな表現ではある。

また、「ALTEC inMotion」のような背もたれはなく、ドックコネクタ部分のみの支持で立っているので、「iPod」によるの操作では不安定になりそうだ。「iPod」も第3世代のようなタッチセンサーなら良かろうが、第4世代以降のクリックホイールでは力の入れ具合が難しいだろうなあ、ということは容易に想像できる形状である。

各世代の「iPod」に合わせたアダプタが付属するらしいが、少なくとも11月初旬時点では「iPod photo」には対応していない。対応させる気があるのかすら不明である。

なんと、珍しく対応策を発表していた。大変失礼なことを書いてしまって申し訳ない。(いつもだけど)
ま、半年近くかかったけどね(2005.05 補足)→ BOSE iPod対応一覧

で、"iPod nano"はどうしてくれるつもりだ?(2005.09 補足)

まだ、ご本尊を間近に拝んだわけでもないのに、いろいろと不満が出てしまう。「Wave Radio」にただ単にドックを付けただけで良かったんぢゃないかなあ。(でも、値段は半値にしてよね)

CD-RW に焼いたMP3は再生できるようになったらしいけど、今更 DVD 再生もできないただの CD Player なんかいらないから、旧モデルの「Wave Radio」をベースに「iPod」用の席を設けるだけでも良いし、なんなら純正ドックとユニバーサルケーブルでつなげられるインターフェイスを増設しただけの製品のほうが、よほど魅力的だと思うんだが....。(-_-#)

ま、このメーカは結構ガンコちゃん(エラそうなヤツという意味ね)だから、そう簡単に一般ユーザの要望など取り入れてはくれない。

またまた、「Wave Radio」のシリーズの話になるが、ヘッドフォン端子は無いのかというユーザの要望というか質問に対して、「別売のヘッドフォンアンプがあるからそれを買え」というようなメーカである。

7万円もするんだからケチケチするなと言いたくなるが、企業としてはこれをビンボー人の泣き言と軽く考えてはいけない。お金持ちほどケチなのである。だから、これはお金持ちの意見でもあるわけだ。(だってケチでないと金持ちにはなれまへんがな)

ちなみに「SoundDock」のFAQのページがあるんだが、これを読むとだんだん腹が立ってくるのは私だけではあるまい。

Q : 私のiPodはサウンドドックにつけられますか。
A : 第3世代(タッチホイール)、第4世代(クリックホイール)のiPod、及び、iPod miniに接続可能です。第1・2世代のiPodには本体底面にDockコネクタが無い為、接続することはできません。

おいおい、第1・2世代のiPodに接続できないのは、「iPodには本体底面にDockコネクタが無い為」ではなく、SoundDockに外部入出力端子が無いためだろう。

Q : 他の音源との接続は可能ですか。
A : SoundDockはiPod専用のオールインワン・システムとして開発設計されている為、他の機器との接続はできません。その為、外部入力端子(および出力端子)もありません。

おいおい、「iPod専用のオールインワン・システムとして開発設計されている」わりには付属のリモコンが音量調節と曲のスキップ程度しか出来ないのはなぜだ?

加えて、

Q : PCとSoundDockをつなげますか
A : 機種、OSにかかわらず、パソコンとSoundDockを接続することはできません。

おいおい、「iPod専用のオールインワン・システムとして開発設計されている」わりにはパソコンに接続も出来ないなんて、標準のドック程度の基本機能も無いのか?

てな具合である。・・・・ほらね、エラそうでしょ?

「iPod shuffle」が発売になって、それ見たことかと言われ少しは慌てたようだが、根本的に懲りないメーカという点では国内の iPod 最大の某ライバル(笑)メーカに近い存在でもある。

逆に言えばそう簡単にはモデルチェンジや仕様変更しないということだから、製品仕様が気に入ってしまえば、買っても後悔しない確率が高いということにもなるんだけどね。(ちっとばかし、くるしい弁護だな)

基本的な音質というか、鳴り方は「Media Mate」シリーズの延長にあるだろう、と思う。(←勝手な想像、だってスペックもヒミツだしぃ)


Media Mate II


MM-1

そのむかし、といっても4〜5年ほど前だが、当時の「Wave Radio/CD」(現行国内モデル)が出始めのころに「Media Mate」シリーズと鳴り比べをしたことがある。

「Wave Radio/CD」はその価格からしても決してリーズナブルな「らぢお」とは言えないが、結構音のよい「らぢお」として定評があった。(いまもあるけど)

Wave Radio

その時参加した挑戦者は、当時の参考上代が¥35,000(税別)の初代「Media Mate」と、参考上代¥25,000(税別)の「MM-1」、型番ではその兄貴分となる「MM-2」、参考として「PAM-3」という場外乱闘も交えていろいろなジャンル(といっても個人的な好みの音楽ばっかしね)の音源をためしてみたことがあった。

「PAM-3」は2年以上、「Media Mate」は1年近く使用したもので、「Wave Radio/CD」と「MM-1」は新品という状態であった。

結果は、「Wave Radio/CD」「Media Mate」「MM-1」の3機種に大きな差はなかった。細かく言えば「MM-1」が若干中高音がカタく「Wave Radio/CD」は他の2機種にくらべて低域の量感に勝るという程度。

いずれもクラシック系はバランスよく鳴らし、60年代のジャズ系やボーカルアルバムでは思わず「ほう」と唸らせるほど見事に聞かせたが、80〜90年代のフュージョン系では音量を上げていくと、「MM-1」、「Media Mate」、「Wave Radio/CD」の順に破綻した。チョッパーベースもバスドラもポコポコになるのである。

このサイズのスピーカに大音量を求めても仕方がない。それよりも、巷では評判の¥69,800(税別) もする「Wave Radio/CD」に近い音質が「Media Mate」や「MM-1」でも手に入ることが確認できて、嬉しかったり悲しかったりしたような気がする。

音量の点では「MM-2」は、かなりイケるのだが、コイツについてはちょっと評価がよろしくない。これは、BOSE としては失敗作ではあるまいか?

たいそうなサブウーハーを持っている割にはどうやっても、バランスしない。個人的な見解だが(ここに書いているのは全てそうだけどね)、だいたいパッシブラジエター方式なんぞでまともな音がする製品を聴いたことが無い。(キッパリ)

ご他聞に漏れず「MM-2」もこの種族に該当する。

要するに、真っ当なバスレフ方式ではなくサブウーハーとは別にボイスコイルを持たないユニットを持たせ、相方の背圧をリサイクルしようというセコいシステムだ。

やはりメインユニットの背圧は、バスレフダクトからロードを掛けてボワッと室内全体に広げてやらんとイカン。低域が変に指向性を持ってしまうと音像定位も悪くなるし、上との繋がりもスムーズにはいくまい。

余談ではあるが、かつてバックロードやフロンドロードのホーンシステムにどっぷり浸かっていた頃には、バスレフであってもスピーカコーンの紙臭さが気になったこともあり、せめて中低域ユニットにはラッパのついたシステムが欲しい、と切実に思ったものだ。いや、ほんとに。

最近サブシステムとして使用している、「JBL Creature II」のサブウーハーユニットが、割とどこに置いても違和感が無いのに比べると、どの場所においても違和感があるというか、要するに高域ユニットとの間で(周波数の)繋がりが悪いんぢゃないかと思う。

また、それ以上に高域ユニットの音が悪い。ガザツというか、艶がないというか、明らかに歪んでいるわけでもないのだが..。これはグライコなんぞでどうにかなるものではない。

以前、JBL の「A520-Vecchio」とBOSE の「AM-033」をバランスさせてやろうと思い悪戦苦闘したことがあるが、しょせんは水と油うまくいかなかった。今思うと何でそのようなことを思いついたのかも記憶にない。

とりあえず、音楽観賞用としては向かないのでテレビ用のスピーカとして余生をおくっているが、当時¥49,000(税別)もしたことを思い出すとムッとすることもある。(悔し紛れで言うのではないが、ニュース番組などの音声は非常に明瞭に聞かせる。この点では「Media Mate」、「MM-1」よりマシなのは不思議だ。)

このあたりは、場外から乱入した「PAM-3」はリッパなもので小音量から相当大きな音にしても、プンツクプン(チョッパー)、ドスバスドス(バスドラ)を鳴らし分け、ストリングスは多少繊細さに欠けるがクラシック系にもそれなりに美しく対応した。ま、他の連中よりアンプもスピーカユニットもかなりデカイんだから当たり前だけど。

「PAM-3」のデザインは「Italiano」とおんなじだが、パワーアンプ内蔵で音質は101系ではなく、どちらかといえば111系に近いが全域に渡ってもっと柔らかい。

「PAM-3」も含めた四機種(「MM-2」は除く)のボーズファミリーのエライところは、どのようなジャンルの音源に対してもイコライザー等による、姑息な調整が不要なことだ。とりあえず、そこそこのウェルバランスで聴かせてくれる。これは、実際に使用する上で非常に重要なことだ。

たとえば、「iPod」を直接接続した場合とか、Macintoshを接続して「DVD Player」で映画を見てやろうとしたときなど、すべての音源が「iTunes」のようにグライコ機能を搭載しているとは限らないからだ。皿うどん、ぢゃなかったサラウンドまでは必要ないが映画をそれなりの迫力で見たいとき、セリフのサ行が耳につく安っぽい(値段はそれほど安くもなかったりする)スピーカもけっこうある。

なんと、なんと、Mac OS 10.41に付属する「DVD Player 4.6」はイコライザ機能まで搭載してしまった。(2005.05補足)

「Media Mate」や「MM-1」はそんな時も、何も気を使うことなく当たり前のようにちゃんと鳴ってくれる。

「MM-1」にはスペイシャス・エンハンサー回路というのがついていて、左右のユニットが距離を離すことが出来ないレイアウトでも、音に広がりを持たせることができたが、価格も¥14,800に下がった「Media Mate II」には残念ながらこの機能は無い。電源スイッチさえも無い。(元電源切っちまえばいいのだ)

基本はあくまでも「Media Mate」である。そのかわりに「MM-1」には無かったヘッドフォン端子があるぢゃないか、と言っておこう。


ところで、「Wave Radio」のシリーズも本国ではニューモデルが発表されたので、日本国内仕様の「Wave Radio/CD」もおっつけ世代交代されるだろう。(← 2005年4月1日より発売開始された。)

insaide of Music System

BOSE US のサイトで公開されているで新型の内部構造を見ると、音質の面でかなり改善されているだろうと予想できる。

しかし、ユーザインターフェイスに関する限り改悪(それもかなりの)であろう。見た目のデザインを重視するあまり、すべての操作をリモコンで行うという考え方には賛成できない。

目の前に本体があるにもかかわらず、行方不明のリモコンを探して右往左往する様は、最近の家電製品(特にテレビとビデオ)で何度となく目にしているはずだ。

リモコンを無くす可能性に言及された場合の回避策として、使い勝手の悪いことで定評のあるカードリモコンを大小二つも付けている。これでは問題を増やすだけで、全く解決になっていない。まさか、機器にリモコンを付属させているメーカが自社だけしかないと思っているんぢゃあるまいか?

The Wave Music System

本体に操作部があっても、美しいデザインはできるだろうし、トップパネルをフラットにしたら上にモノを置かれるだけだということに早く気付いてよね。

そういえば映画やドラマに登場する、「Wave Radio」などはかなりの確率でベッドサイドか、デスクから半径1メートル以内におかれている。
「ER」のベントン先生しかり、「West Wing」のトビー・ジーグラー広報部長しかり。
例外は、「Friends」のモニカのキッチンだが、それでもダイニングテーブルから2メートル以内だし、だいいち鳴っているのは見た(聴いた)ことがない。
(トビーは最近、Acoustic Wave music systemにグレードアップしたようだが...余談である)

そうでなくても、一般家庭にある美しいリビングテーブルの上には(下だったりもする)三つから四つ以上のリモコンがすでに散らばって、さほど美しいとも言えない状態にある。

そういった現状認識の欠落した考え方で、

「シンプルでありながら、独自の存在感を感じさせるスタイリッシュな流線型のデザイン。本体からすべてのボタンを排除した独創的なフラットフェースは、どんなインテリアにも調和するので置き場所を選びません。」。

...てなことを、ホザかれても「ハイそうですね♪」と、同意する気にはなれないし、

全ての操作を簡単に行えるリモコンは、同じ機能で大きさの違う大小2つを標準で付属。小さなリモコンが苦手な方にも操作し易くなっています。 ボタンの数を最小限に抑えながら、独自の一体型システムだからこそ実現した高い操作性により、ボタンを2つ同時に押させるような複雑な操作もありません。

...てなことを、ヌカしているが「小さなリモコンが苦手」なのではなく「リモコンが苦手」なんだという人が多いという事実を全く認識していない。

だいたい、録音や録画機能のない機器で「ボタンを2つ同時に押させるような複雑な操作」を、それもリモコンで強要する製品がいったいどこにあるんだ?そんなことは、「独自の一体型システムだからこそ実現」されたわけでなく、たんにそれが「再生専用のラヂオ」だからぢゃないのか?

これなどは、どこのメーカの添加物を使用していない食品に、自社だけ「無添加」と大書きして抜け駆けをする姑息なメーカのようにも見える。

ましてや、人間工学的にとても褒められるデザインとは言えない、不細工(ボタンを奇麗にならべりゃいいってもんぢゃない)なリモコン付けといて、よくゆうよ、という声も聞こえるだろう。

できの悪いリモコンでも、無いよりはマシだという意見もあるだろうし、リモコンがそんなにいやなら箱にしまっておけば良いだけだが、コイツは「本体からすべてのボタンを排除した独創的なフラットフェース」なのである。実は、問題の本質はそこにある。

この手のリモコンを目を瞑ったまま使える人や、本体にひとつでもボタンがあるのは許せないという人は、こんな意見は無視して構わない。

また、iPod のクリックホールが、デザイン上邪魔でシンプルに見えないという人や、「The Wave Music System」の リモコンがシンプル極まりないと思える人も、こんな意見は無視して構わない。

べつに拙宅が狭過ぎてリモコンが必要なほど離れる事がない僻みから、そんなことを言っているのではない。(事実だが)

しかし、あなたの広過ぎて困るほどの大邸宅でさえ、リモコン無くすといけないので大抵は本体のそばに置いてあるのはずだ。もしくは、本体より遠いところにリモコンがある可能性は、部屋の広さと比例して高くなる。

で、それを取りにいくよりは、本体に基本操作だけでもできるスイッチやボタンがあっても困らないが、無いほうが困ると思うんだが..。

お馬鹿なリモコンふたつ

シンプルというなら、いっそ手を叩いたら、口笛を吹いたら、指を鳴らしたら再生を開始するシステムでも考えて欲しい。

頼むから、操作性を犠牲にしてまで、これ以上「醜いリモコン」を増やさないでくれ、と強く言いたい。

........つづく。

●BOSE Companion 2 & 3 plus Media Mate II and SoundDock へ

....ということで、ヒトツよろしく。m(_^_)m
Hexagon / Okayama, Japan
(2004年 11月某日)