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CD 「杜の歌」

 

 

ブラジリアン・パーカッショニストのニベダノが店を始められるくらい大量の「鳴り物」を抱えて、

ここ熊野の我が家へとやって来たのはさすがに本州最南端とは言え だいぶ涼しくなった ある秋の日の出来事だった。

彼は現在、故郷アマゾンの地で“ナショナル・トラスト「アルト・パライゾ」と言うのをやっている。

 

解ると言うか「感じる」人には伝わるのだが、彼はたくさんのアマゾンの精霊達を楽器と共に連れて来ていた。

それは、彼が「ビリンバウ」。日本で言うところの「梓の弓(源氏物語の「葵」にも登場する。)をはじき出した途端に、

季節外れの雷が轟き始めた事でも明らかだった。熊野の精霊達が、それに応え始めたのだ。

 

 

そして、もう一人のパーカッショニスト。

サット・プレムも愛知県の足助から、やはりたくさんの精霊を伴って現れた。

しかし、それは 裏を返せば 日本、

あるいは世界広しと言えども もはや既にスピリッツの棲まう「杜」は残すところもう僅かでしか無いと言う事実。

形としての「森」は有っても、生態系を正しく宿した本当の意味での「杜」は減少の一途だと言う事を物語っている。

 

 

「あなた方、人間の一生。それは木々達に比べてあまりにも短い。しかしそのようなサイクルだけを基準に行動しないで、

僕たちの事も考えに入れてくれ!」と言うのが彼らのまず最初の語り口で有った・・・。

 

 

死んだらソレでオシマイ? もしマタこの世に生まれて来てしまったとしたら一体どうするんだい?