| 主催: | |
| 後援: | 輸入血液製剤によるHIV感染問題調査研究委員会 |
開催趣旨
薬害や医療の在り方の問題を考えるとき、私たちは常に、当事者の視点に立つことの重要性を指摘し続けてきました。 ここ数年は特に、医療をより良くしようという文脈の中で「患者中心の医療」の重要性が語られるようになりました。また、こうした考え方を具体的医療現場に取り入れてゆくことも試みられるようになりました。 しかしながら、患者や専門家、行政などそれぞれの立場で最善を求める努力が、必ずしも最善の結果を生み出すとは限らないばかりか、むしろ状況を悪くする事すらあるように思われます。「医療者と患者が目指しているものは本当に同じものなのか?」という疑問を投げかけられる場面も少なくありません。 こうした観点に立てば、「当事者の視点に立つ」という言葉の意味も自明のものではなくなります。 「生命を育む思想〜薬害エイズと医療〜」は、患者と医療者の間に横たわっている今日的課題を「薬害エイズ」の社会学的調査の諸成果を通して知っていただき、医療や薬害の問題に独自の視点で取り組んでいる当事者や研究者とともに、「当事者の視点と語り」「科学と技術」「身体性」「公共空間」等々をキーワードに、薬害エイズと医療についてじっくり考えてみようという企画です。
医学・社会学・哲学そして当事者たちがスリリングに交錯する「生命を育む思想〜薬害エイズと医療〜」。 多くの方々にご参加いただければ幸いです。 開催概要
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| 10月14日(土) ドーンセンター 7F (大阪府立女性総合センター) |
基調講演 |
| 14:00〜15:30 (開場 13:30〜) |
| 1 「治療行為の不確実性と所与の存在としての患者」 |
| 養老 孟司 (養老研究所) |
| 現代社会を情報化社会と呼び習わすようになって久しい。氏は「情報化」=「脳化」であり、生きる実体(身体)が諸行無常なのに対して、情報化は固定化、シンボル化であると論じる。 医学もまた情報化されたシンボルの体系であるならば、原理的に実際に生きている患者とは接点を持ちえないはずである。しかしながら、現実社会においては、医療という接点が存在する。この意味において医療は、世間に通有する、情報化と人間をとりまく諸問題が凝縮されて顕在化する場であると言いうる。 科学を基盤として開発される、医薬品や医療技術が次々と医療現場に投入されてゆく中、これらの利用の仕方としての「適切さ」は、何によって決定しているのだろうか、あるいは決定すべきなのだろうか。病気や『障害』を情報化してゆく作業は、人を本当に幸福へと導くのだろうか。 永遠に「脳化」されることを拒み続ける昆虫たちを凝視しつつ、目に見えない壁を可視化し、目に見える壁をすりぬける、養老氏の卓越した千里眼が、命や医療をめぐる諸問題をどのように論ずるのか、まったくもって「ワクワク」である。 |
| 2 「未知なる事態に於ける科学者の役割と責任」 |
| 小林 傳司 (大阪大学 コミュニケーションデザイン・センター) |
20世紀の後半は、科学が技術と密接な関係を取り結び「科学技術」と呼ばれるようになった時代である。 この科学技術はわれわれの生活を一変させ、さまざまな製品やサービスが満ち溢れるようになった。しかしこれは同時に、われわれが人工物に取り囲まれた生活をするようになったということでもある。確かに便利になった。豊かになった。 しかし、科学技術の研究が加速度的に進み、その成果が社会に浸透するにつれて、その影響が科学技術の専門家の想定を超える事態も現れ始めた。科学技術の知が不確実な状態もしばしば見られる。 このような時代に、科学技術の専門家はどのような役割を果たし、どのような責任を負うべきなのであろうか。これは21世紀の課題である。 |
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パネルディスカッション |
| 15:40〜16:30 |
| 養老 孟司 (養老研究所) |
| 小林 傳司 (大阪大学 コミュニケーションデザイン・センター) |
| 花井 十伍 (大阪HIV薬害訴訟原告団) |
ライフサイエンスセンター (5F) 10月15日 開場 8:30
AM
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時間・会場 |
サイエンスホール |
会議室(501-503) |
9:00〜10:30 |
生まれること、生むこと |
医療における医学と倫理 (プロフィール) |
| 10:40〜12:10 | 水俣病と現在 (プロフィール) |
医師と患者の語りから (プロフィール) |
薬害エイズ調査からの報告・全体総括
PM
時間・会場 |
ライフホール |
13:00〜15:30 |
薬害HIV感染被害者 (患者・家族) 生活実態調査から (プロフィール) 山崎 喜比古、溝田 友里、伊藤 美樹子 |
輸入血液製剤によるHIV感染問題調査研究から (プロフィール) 横田 恵子、好井 裕明、種田 博之 |
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| 15:40〜17:00 |
全体総括 (プロフィール) 座長: 村上 陽一郎 |
サイエンスホール |
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| 9:00〜10:30 | ||||||
| 生まれること、生むこと 〜優生思想と当事者 | ||||||
| パネリスト | ||||||
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| 10:40〜12:10 | ||||||
| 水俣病と現在 | ||||||
| パネリスト | ||||||
| 木野 茂 (立命館大学 大学教育開発・支援センター) | ||||||
| 藤田 三奈子 (甲南女子高校教諭) | ||||||
| 坂本 美代子 (チッソ水俣病 関西訴訟原告) | ||||||
フォーラム紹介 公害の原点というべき水俣病はいまだに終わってない。 |
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会議室 (501-503) |
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| 9:00〜10:30 ((開場 8:30〜) | ||||||
| 医療における医学と倫理 | ||||||
| パネリスト | ||||||
| 粂 和彦 (熊本大学 発生医学研究センター) | ||||||
| 勝村 久司 (陣痛促進剤による被害を考える会) | ||||||
| 花井 十伍 (大阪 HIV薬害訴訟原告団) | ||||||
| 10:40〜12:10 | ||||||
| 医師と患者の語りから | ||||||
| パネリスト | ||||||
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ライフホール |
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| 13:00〜15:30 | ||||||
| 薬害エイズ調査からの報告 | ||||||
| パネリスト | ||||||
| 薬害HIV感染被害者(患者・家族)生活実態調査 | ||||||
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| 輸入血液製剤に寄るHIV感染問題研究委員会 | ||||||
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| 15:40〜17:00 | ||||||
| 全体総括 | ||||||
| 座長 | ||||||
| 村上 陽一郎 (国際基督教大学院) | ||||||