南和歌山医療センター胸部・心臓血管外科ホームページ
御 挨 拶
平成16年4月より南和歌山医療センターに胸部・心臓血管外科が新設され、呼吸器外科と心臓・血管外科がスタートしました。さらに、平成17年4月より、乳腺外科も加わり、より強力なスタッフで地域医療に従事しています。
呼吸器外科は、地域の呼吸器専門の先生方と協力体制を組み、診断及び内科的治療は呼吸器内科で行い、外科的治療は当科で行って、その後は常に連絡を取り合いながら一貫した治療をできるようにしています。肺癌治療では、2cm以下の癌で、画像上、リンパ節のないものは、胸腔鏡補助下に肺葉切除を行っており、従来の皮膚切開の3分の1で済み、術後の回復が早く、疼痛も少なく済みます。その他の呼吸器外科手術も、特に良性のものは、胸腔鏡手術を積極的に行っています。平成18年現在、胸腔鏡手術は、呼吸器外科手術全体の60%を占めています。
乳腺外科は、最新式のマンモグラフィー、マンモトーム、乳腺エコーにて早期乳癌のの発見につとめています。乳癌治療では、癌の大きさが小さく、周囲への浸潤がない場合、乳房温存(乳房部分切除)を温存でき、術後は、ほとんど乳房の変形もほとんど見られません。腋のリンパ節に関しては、センチネルリンパ節生検(色素法、RI法)を手術中に行い、迅速病理診断の結果、転移のないものは腋のリンパ節を省略しているため、従来見られた術後の腕の浮腫(腫れ)、疼痛が見られなく、日常生活にほとんど支障を来たすことはありません。最近では、センチネルリンパ節生検のみ行い、乳癌に対しては、「乳癌を切らず治そう」をテーマに腫瘍に対しては、ラジオ波治療を行う方法も行っています。
心臓血管外科は、成人の心臓外科・血管外科を中心に治療を行い、先天性心疾患に対しては、和歌山県立医科大学心臓血管外科と連携して治療を行っています。心臓血管外科手術は、一般的に「大変だ。」というイメージがありますが、年々心臓血管外科の手術は進歩し、当科もほとんどの患者が元気で退院していただいています。ただし、破裂した動脈瘤は、現在でも、どの施設でも成績が悪いので、動脈瘤は、破裂する前に治療することが必要です。虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)は、まず、循環器内科にてカテーテル治療をされるため、手術症例は高度な技術を要しますが、心臓機能のよい症例は、ほとんどが元気に社会復帰しています。
当科の特徴は、このように3人とも医師の専門が別々でありますが、おのおの手術に対して、各専門医師を中心に3人で手術を行い、術後も助け合いながらチーム医療をしていることにあります。私たちは、常に無理をせずに、安全な手術を行うことに心がけています。
