Architecture in Portugal       ポルトガルの建築と街  

 Idanha a Velha

 旧市街の修復・改修

 2006現在進行中

 Architect | Atelier 15 (Alexandre Alves Costa,Sergio Fernándes )

07-06-2006更新

 
 北門Porta Norte。奥は城壁。
 
城壁の上の遊歩   村の外につくられた観光施設 村はずれのローマ時代からある橋
 
存家屋を改修した考古学研究状   考古学研究所屋上 考古学研究所入口

 

ローマ時代にルジタニア州の州都Merida(現スペイン)とBraga(現ルトガル)を繋ぐ街道沿いに位置し、交通の要所として栄えた小さな村。平地にあるため軍事的に弱くローマの支配が終わると見捨てられてしまった。

20世紀の終わりにほとんど廃墟と化していた村の再生が始まった。村の考古学調査や修復、増築を行い一部を観光施設や公共施設として活用している。

 

 

北門から延びる城壁の上に村の街路と連結された遊歩道が整備されている。2カ所に金属葺きの腰壁を伴った展望テラスが城壁の外に張り出している。展望テラスには北門の形態に似た丸い平面形が採用されている。

村の東にある家屋を改修して考古学研究所としている。既存の屋根の上に先ほどと同じ金属葺きの立上がり壁がみえる。トップライトと屋上テラスである。村の内側から来ると通りから屋上テラスに上がれる。遠くにMonsanto村のある山が見える。

     

村の西側にある元教会は集会施設になっている。壁や柱、アーチは既存のものを修復しているが屋根は新たに鉄骨の骨組みで架けられている。

集会施設の隣は遺跡の発掘現場である。鉄製の歩道が設けられていて見学できるようになっている。

村の中心にある広場の近くに家屋を改装して設けられた観光案内所がある。ガラス張りの床の下に遺跡が見える。

西門はローマ時代から残るアーチ。ぴったり納まった目地を見るとローマの建設技術がかなり高精度なものだったことが一目瞭然。

 
    斜面に沿って横たわる家 広場
   
西門から続く道、左は元教会   西門/片岩と御影石でできた家/観光案内所内部
 
元教会東側、手前は発掘現場   元教会は集会施設になった 床の詳細
 
発掘した資料の保管庫兼展示ケース   自然換気のためか、ガラスが壁から浮かして付けてある

 

西門のすぐ近くにあるガラスと鉄骨と黒いパネルの箱は発掘された資料を保管する建物である所々になかが見える窓が設けられ、建物は資料を展示するケースにもなっている。この箱は既存の石の家屋の遺構に半ば抱かれるように配置されている。さらに柱によって壁を分節し、壁面が大きく見えないようになっている。

この隣の建物内にオリーブオイルを搾る大掛かりな装置が復元されている。

 

 
    オリーブオイルを搾る道具 その詳細
 
赤茶の瓦屋根が連なる   村はずれの塔、現在は廃墟 とある家の立面

 

まだ計画の途中と思われるが、廃墟の村がどのように再生してゆくのか今後が楽しみである。デザインだけでなくどのようなプログラム(ソフト)が導入されるのか興味深い。

   

 

アクセス

Monsantoからタクシー利用。

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