Architecture in Portugal       ポルトガルの建築と街  

 Convento de Cristo

 1160-1557

 修道院・世界遺産

 Architect | Diogo Arruda, João de Castilho

                 Diogo de Torralva, Fernão Gonãlves

28-04-2006更新
 
マヌエル様式の装飾が施された参事会室の丸窓、この下にマヌエル様式の傑作とされる大窓がある。   

レコンキスタの時代、1147年、リスボンの北東サンタレンを攻略したことでテンプル騎士団はその活躍が認められAfonso一世からこの土地を与えられた。彼らはこの土地に1160年から工事を始め、城塞を築き、聖堂を建立した。この聖堂がこの修道院の始まりとなったCharolaである。

1312年、騎士団の財産を狙うフランス国王の陰謀で、異教崇拝の疑いをかけられた騎士団は解散に追い込まれてしまった。だが、彼らが築いた聖堂と城塞はそのままキリスト修道院としてキリスト騎士団に受け継がれた。

 
  城壁 Charola(16角形の聖堂)の外観
 
Charola内部の洗礼室/参事会室Sala do Capítulo   Claustro do Cemit]erio/同左/Claustro da Lavagem

 

その後、16世紀に至るまで様々な増築が行われ今日の姿となった。大きく見ると四つの大きな回廊に挟まれる十字形の部分に聖堂と僧坊棟が納まる平面形である。この他に聖堂に接続する形で墓地の回廊Claustro do Cemit]erioと沐浴の回廊Claustro da Lavagem 等があるボリュームが配置されている。

 

以下に写真にある部分の説明を記す。

 

聖堂Charolaはロマネスクスタイルで平面形は16角形、中心に8角形平面の洗礼室がある。壁画や彫像は16世紀に加えられたものである。騎士たちは馬に乗ったまま洗礼室の廻りで礼拝し、出陣していたと言われている。

 

墓地の回廊Claustro do Cemit]erioは15世紀の第三四半世紀にFernão Gonãlvesによって建てられたゴシック様式の回廊。キリスト騎士団の騎士が埋葬されている。アズレージョ(タイル)の装飾は17世紀前半のもの。その隣には沐浴の回廊Claustro da Lavagem がある。

 

主回廊Claustro PrincipalはJoão三世の命により1531年から1550年に架けてJoão de Castilhoによってルネッサンス様式で建設された。しかし、その後取り壊され、現在あるのは1554年からここの建築家になったDiogo de Torralva によるものである。Diogoによる仕事はセルリオの理論を再解釈したもので複雑な分節が見られる。

 

食堂は前述のJoão de Castilhoによるものである。

 

Claustro da Hospedariaは訪問者を受け入れるための回廊だった。

 

Claustro PrincipalとClaustro da Hospedariaの間にある小さな回廊Claustro de Santa Bárbaraから参事会室の大窓が見える。この窓はDiogo Arrudaによるものでマヌエル様式の傑作と言われている。 参事会室はDiogo Arrudaによって建てられ始めたが、完成させたのはJoão de Castilho であった。

 

参考文献

Guia Convent de Cristo, IPPAR,2001

 
  Claustro Principal/同左、向こう側は参事会室/回廊の隅にある階段
 
  食堂Refeitório 厨房Cozinha
 
  回廊Claustro da Hospedaria/同左2階/参事会室の大窓
 
    僧坊への廊下 僧坊

丘の上に立つ修道院の足下にTomarの街は展開している。修道院は市役所前の広場や商店街からも見え、街の視覚的構造を大きく支配している。

 

修道院はとにかく広く複雑なので、平面図を持っていないと迷ってしまいそうです。入口で売っているIPPAR(重要建造物保存局)による1ユーロのガイドにはしっかりとした平面図と解説がついていて便利です。

 
    Tomarの街の広場、丘の上に修道院が見える 街の商店街
   

 

アクセス

リスボンのSanta Apolonha駅から電車利用。Tomar席からは徒歩で15分ほど。

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