大阪写真月間について


「大阪写真月間」は関西の写真文化の発展を目的とするものです。

 インターネット、携帯電話に代表される情報通信技術のめざましい発達が我々の生活をより高速化している現在、コミュニケーションは文字や会話のみにとどまらず、写真をも道具として誰もが使えるようになってきました。そして、ここ数年の写真のデジタル化は写真を志す人、写真に興味を持つ人の多様化を促進しています。

 いまカメラは、記念写真を撮るカメラから日常の出来事を記録するカメラへと変化してきています。携帯電話のカメラを含め、本当に誰もがカメラを手にする時代になりました。何よりも写真を撮ることや見ることが容易に、身近になってきている中、如何に真実を見つめ、傍観ではなく常に社会と関わる態度を持ち、それらを共有することが大切だと考えます。

 我々は、作家が写真を撮るときの真摯な態度や、ファインダー越しに他者を思いやるまなざしを通して、人と人との交流の場がより一層豊かなものになり、地域社会の中で希薄になりがちな人と人との関係性を、写真を通して回復できるものと考えます。

「大阪写真月間」は2000年暮れより「東京写真月間」(日本写真協会主催)の呼びかけに応じて、主に写真教育機関を中心として準備を進め、2002年6月に初めて「大阪写真月間2002」、を開催しました。その後も順調に回を重ね現在に至っております。

 主な活動としては、梅田周辺と西天満、心斎橋など大阪市内の複数のギャラリーを使い、一人が幅1.5〜1.8mの壁面を使って作品を展示する「写真家150人の一坪展」と、写真愛好家1000人が一人一枚を展示する「私のこの一枚・1000人の写真展」の二つの写真展に併せて、「高校生の写真一坪展」、「市民参加型のシンポジウム」、「小学生のための写真講座」などを開催してきました。

 月間のメインイベントである「写真家150人の一坪展」の特色は、写真を表現手段として作品を制作している人なら、作品内容や方法はもちろんのこと、年齢、性別、国籍、職業などに関係なく参加できるところにあります。また展示するギャラリーや壁面の場所も抽選で決定します。つまりいっさいの審査や選別は行いません。写真展にポリシーやテーマを求める方からは、この何でもありの写真展に、「展としてのポリシーがない」とのお叱りを受けることもありますが、80歳を超える超ベテラン作品の横に、孫のような18歳がはじけるような写真を並べる、そんなお好み焼き的「ごちゃ混ぜ感」が本展の魅力であると考えています。

 この「写真家150人の一坪展」では、観客は内容も方法も異なる150の写真表現作品に、また「1000人の写真展」では1000のまなざしに、高校生展では若さあふれる作品に出会うことができます。またシンポジウムは大阪における写真文化について論議を深め、小学生のための写真講座で子供たちに写真への興味を深めてもらいます。大阪写真月間実行委員会は、これらのイベントを通じて写真の持つ魅力にふれるすばらしい月間にしたいと考えています。 

 多数のご参加をお待ちします。





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