Windows、Linux、Solarisの3つの OS をサポートしたビジュアル Pure Java 開発ツール 「JBuilder 3.5」 がついにリリースされました。今回の目玉は JBuilder 自体がすべて Java で記述されたため、マルチプラットフォームに対応した点と、エントリー版である Foundation Edition が無償で配布された点でしょう。今回はこの JBuilder 3.5 Foundation Edition をレポートしたいと思います。

セットアップ

JBuilder 3.5は一枚の CD に 3 OS 分が収録されているようです。私は Windows95 なんですが今回 Windows でサポートされているバージョンはなんと 98と NT4.0以降です。95 はサポート外になっています。と、言われても 95 しかないので気にせずインストールすることにしました。今回の CD にはオートランは組み込まれていません。CD を入れたら手動でセットアップを起動します。 \windows\foundation\install.exe でセットアップを行います。見慣れた InstallShield ではなく InstallAnywhere でセットアップされます。

セットアップ中だよー

こだけではすべてはヘルプがインストールされないようです。さらに \windows\docs\install.exe でセットアップします。が、なぜか私の環境ではうまくセットアップできませんでした。それからセットアップ時の注意ですが、JBuilder はセットアップ先のパスに空白を含んでいる場合、アプレットが実行できないと言う現象が発生していました ( 多分 ) 。ですので \Program Files などのフォルダにインストールしないように気を付けましょう。


JBuilder 3.5 の IDE

セットアップが済んだらいよいよ起動です。初回はライセンスマネージャが立ち上がりインストールキーの入力を求められます。インストールキーは送られてきた封書にシールで貼り付けてあります。インストールキーが正しく入力されれば Swing GUI の IDE がドーンと現れます。

JBuilder 3.5 の IDE

All Java の割には結構きびきび動作し、思ったよりも安定しています。インスペクタを使ったプロパティ設定などは今までよりも反応が早く快適です。反面エディタの方はちょっとレベルダウンした感じです。反応が遅いです(私のマシンが遅いってのも理由かもしれませんが)。また、「しおり」機能や「キーマクロ」機能が見あたりません。ただしコード補完機能は健在でメソッド一覧や引数のヒントはきちんと表示されます。また Delphi/C++Builder ではおなじみのコードテンプレートが搭載されています。これは CTRL + J で動作します。 CTRL + マウスクリックで行っていた CodeInsight 機能はキーワード上で CTRL + Enter で行うように変更されました。

エディタだよー

次に実行ですが、あの DOS 窓は開かなくなりました。また、実行ログのウィンドウは別ウィンドウではなくエディタの下部に統合されました。デバッグ実行は前のバージョンより早くなったような気がするんですが気のせいかな。デバッグ実行時はたくさんのタブのついたページが表示されます。

デバッガ

気づいたこと

デフォルトの状態ではJBCLが無くなっています。ツール - パレットの設定でインストール可能のようです。
JBuilder の IDE はデフォルトでは Java Metal 風ですが IDE オプションで Windows 風やモチーフ風のルック&フィールに変更できます。以下はモチーフ風です。

モチーフ風 IDE

JBuilder 標準添付のブラウザは、アプレットを実行できるようになりました。もちろんこのブラウザ上で作成したアプレットを操作することもできます。

ブラウザ

JBuilder で作ったアプリケーション、アプレットはデフォルトでは Windows風のルック&フィールです。これを Metal風やモチーフ風にする場合は以下のように修正します。アプレットの場合はソースの下の方、アプリケーションの場合はアプリケーションのソースを修正します。

修正場所
  try {
    //UIManager.setLookAndFeel(
    //   UIManager.getSystemLookAndFeelClassName());
    //メタル風
    UIManager.setLookAndFeel(
         UIManager.getCrossPlatformLookAndFeelClassName());
  }
  catch(Exception e) {
  }

とりあえず分かる範囲で JBuilder 3.5 の変わった点をお届けしました。 もはや Java RADツールではもっとも有力な存在となった JBuilder が他の OS でも動作するようになったのは喜ばしい限りです。