ピカピカロクロで旅茶碗



 年がばれますが焼き物を生業として20年+α、初めて新品の電動ロクロ購入しました。
初代のロクロは、独り立ち当初に中古で買ったゴンゴンに重いやつでした。
アクセルが重くなって、回転を止めると作ったものが衝撃で変形する程、老化。
新しいMacも欲しいけど、やっぱり商売道具優先ですよね。
ゴンロク君(ゴンゴンロクロ)中古で更に20+年、よく頑張ってくれました。

 さて、ピカロク君(ピカピカロクロ)ですが、アクセルを踏み込むとにゅるりと滑り出し、ハイブリッドカーのような静かな走りです。
(ハイブリッドカーに乗ったことがないので、たぶんこんなかな?)
家電やコンピューター並に、趣味・工業用電気製品も格段と進歩していました。
 
 手始めに、ピカロク君ろくろおろしで、旅茶碗を挽いています。
両手掌にすっぽり収まるサイズです。
旅茶碗と言えば・・・チベットのラマ僧。
ずーっと以前に読んだ、藤枝静夫著「田紳有楽」を思い出しました。
話の筋は、うろ覚えですが
骨董品屋の親爺が持っている茶碗は、かつてチベットのラマ僧の持ち物として、共に旅をしていたことがありました。この茶碗は今でも、川や海を通って自由に旅をしています。 さらに、骨董仲間のぐい呑みが、金魚に恋して子供まで生まれてしまう・・・。

そんな、ぶっ飛んでいるお話だったような。
なんだか懐かしくなったので、また読んでみることにします。
 チッベットのラマ僧が、ヒマラヤからの風に吹かれながら懐にしたためた茶碗でバター茶を飲んだり、麦焦がしのようなものを練って食する、眼前に雪山と稜線でクッキリ分かれた青い空・・・
そんな風景に思いを馳せながら、
旅先にお気に入りの茶碗を持参するのも趣がありますよね。
いつでも風を感じる余裕を持ちたいものです。
 どんな茶碗が出来上がるのか、久々にわくわくしながらロクロを挽いてます。
旅のお供に連れ出したくなるような茶碗が出来ればいいんですが。 

Posted: 2005-05-18 at 22:40