「教え子を再び戦場に送るな!」
今日、職員室で弁当を食べていて、ふと目にとまった教職員組合の掲示板に「教え子を再び戦場に送るな!」という、日教組の伝統的なスローガンが目に入りました。
誰もが当たり前のように認め、今さら口にするまでもないスローガンでした。
ところが、あまりにも見慣れて、気にもとめなかったスローガンに、今日はギョッとしてしまった。
なぜギョッとしたかと言うと、「戦場」という言葉と、イラクとがふいに結びついたからです。
昨日だったかの国会代表質問のニュースで、「サマワは非戦闘地域と言えるのか?」という、岡田民主党代表の質問に答えて、小泉首相は「私が非戦闘地域だと思っているのだから、非戦闘地域だ」と、例によって人を馬鹿にした答弁をしていた。
12月14日で期限が切れるはずの自衛隊派遣にもかかわらず、交代要員の部隊第一陣の出陣式も報道されていた。彼らは何歳くらいなのだろう。
僕の「教え子」は、いちばん年上で40歳くらいだろう。
イラクに送られる自衛隊員の年齢も、恐らく40歳前後からそれ以下が中心の年齢層なのではあるまいか。
ということは、僕の「教え子」がその中に含まれている可能性だってあるわけだ。
もう既に僕は「教え子を再び戦場に」送ったことになる。
この当たり前のように気にもとめていなかったスローガンは、もうとっくに無意味なものになっていたことになる。
たとえ僕の「教え子」ではなくても、間違いなく彼らは、日本の普通教育を受けて大人になった人々なのだ。
「教え子を再び戦場に送るな!」というのは、誰もが「そんなことになるはずはない」と考えていたはずだ。
ほとんどありえない可能性をスローガンにして、第二次世界大戦への教員の責任を問うものだった。
その「ありえない」はずのことが、実はもう現実のものとなっていることに、改めて気づいて愕然としたのだ。
「教え子は再び戦場に送られている」
小泉純一郎が、いくら「戦場ではない」と口先で強弁しても、イラク全土は泥沼の「戦場」以外のなにものでもない。
送ったのが日本の教員たちではないとしても、「教え子たちは再び戦場に送られている」のだ。
教職員組合には、もう闘う方針も組織も存在しない。「教え子」たちは、これからもドンドン「戦場」に送られることになる。
Posted: 木 - 11月 18, 2004 at 09:29 åflå„