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Today 6月19日 ローゼンバーグ夫妻、処刑される。(1953年)


ジュリアス・ローゼンバーグ(1918—53)とその妻エセル(1915—53)は、ソ連に原爆「機密」を売ったスパイとして逮捕され、この日電気椅子で処刑された。唯一の「証拠」は、エセルの弟デービッド・グリーングラスの「自白」だけで(彼は、この証言によって電気椅子を免れた)、しかも彼の描いた図面も、アインシュタイン、ハロルド・ユーリー博士らの最高頭脳が大統領あて書簡で述べたように、まったく無意味なものでしかなかった。

ソ連最初の核実験成功の数ヶ月後、朝鮮戦争が始まる直前に起きたこの事件は、マッカーシズム(共産主義者への弾圧)の吹き荒れる当時のアメリカで仕組まれた「フレームアップ(でっち上げ)」だった。
夫妻は最後まで無実を主張していたし、冤罪の疑いは最初から強かったようだ。
(1)弟の「自白」以外に、物的証拠が何もない。
(2)FBIが証拠を改竄した疑いがある。
(3)ローゼンバーグ夫妻がユダヤ系であったこと。
(4)ジョー・マッカシーによる「赤狩り」の真っ只中、反ソ連・反共産主義の宣伝に好都合であったこと。
などが、当時から冤罪の根拠として主張されていた。
だが、アメリカ政府にとって、この事件は利用するに十分価値のあるものでもあった。

「冤罪」と「死刑制度」については、何度も取り上げてきたので繰り返さない。

 「私たちが死んでも」    母 エセル・ローゼンバーグ

あなたたちはわかるでしょう、ねえ坊やたち、きっとわかるでしょう
どうして私たちが歌をうたい残し
本を読み終えず、仕事もなしとげずに
土くれの下に眠るのか
なげかないでおくれ、ねえ坊やたち、もう嘆かないでおくれ
どうして嘘やそしりが作りあげられ
どうして私たちが涙を流し、苦しみをうけたのか
みんなわかってくれるでしょう
太陽はほほえむでしょう、ねえ坊やたち、きっとほほえむでしょう
私たちのお墓の上に緑の草が生え
殺し合いはなくなり、世界は仲良く平和にみちて
喜びの声をあげるでしょう
働いて建てておくれ、ねえ坊やたち、きっと建てておくれ
愛と喜びと、人間の尊さと
あなたたちのために、ねえ坊やたち、あなたたちのために
守り抜いた信念の記念碑を
    (エセル・ローゼンバーグが、彼女の子どもたちに宛てて書いた手紙より。)

処刑される直前のエセルの言葉。
「私たちはアメリカ・ファシズム最初の犠牲者です。このことを忘れないで下さい。」


Posted: 日 - 6月 20, 2004 at 02:58 åflå„          


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