Sep./Oct.2003 New Zealand South Island : Part1
Christchurch~Moeraki Boulders~Dunedin~Gore~Te Anau~ Milford Sound~Queenstown~Wanaka~Rob Roy Glacier~ Mt.Cook~Tekapo~Christchurch~Aukland 特別編(2003年9/10月) Part1:ニュージーランド南島  クライストチャーチ〜ダニーデン〜ティアナウ〜 ミルフォードサウンド〜クイーンズタウン〜ワナカ〜ロブロイ氷河〜 マウントクック〜テカポ〜クイーンズタウン〜オークランド  

旅行行程表<Itinerary>

行程表へのリンク

Oct.01 Wed. 10月1日(水)  ・・・続き

走行距離:300.7km ティアナウ→クイーンズタウン→ワナカ

湖(名前が分からない!)を出て再び6号線をワナカ方面へと向かう。何度となくみた羊の群れに遭遇し、ふと車を停めて窓をあけると意外と『メーメー』と鳴くその鳴き声が大きいのに驚く。走行車のない道路沿いの牧場はもともと静かで羊の鳴き声だけが大きく響き渡っているのだ。ニュージーランドは奥が深いと今さらながら感心する。(それが普通だと言われればそれまでなのだが・・・)

更に先で目的地ワナカへと入ったようだ。ガイドブックで見覚えのあった傾斜した建物のオブジェ(どこかのおじさんが建物を支えている!クリックしてみよう)がある。パズリングワールドだ。午後5時をまわって既に入場は終了していた。(午後5時の閉園を示す表示が小さく出ている。)

ワナカ(Wanaka)

ワナカ湖が見えはじめ、町並みが現れた。一旦湖畔に出てから宿探しを始める。まず最初に目星をつけた新しいモーテルは、最後の1部屋が残っていたがちょっと割高だったので諦める。ガイドブックを再度見返し、リーズナブルな値段のAspiring Lodgeにあたったところ、空き部屋があると言うのでそこに決めた。オーナーの対応が良かったのも決め手だ。部屋も決して真新しいわけではないが、清潔でまずまずだ。

夕飯を求め、陽も暮れ暗くなりはじめた湖畔へと出る。(右の写真:湖側から町並み)日本食レストラン等もあったが、考えた挙げ句自炊することに。ロッジのすぐ隣にあるNEW WORLDというスーパー(ニュージーランドでは良く見かけたスーパーチェーンだ)でサラダ、パスタ、ワインを買い込み部屋に戻って調理した。2度目と言うこともありパスタの湯で加減も大分上達し、美味しい夕飯となった。

食後、一服しながら夜空を見上げサザンクロスを探した。それらしいものがあることはあるが、沢山の星の中果たしてそれが正しいサザンクロスかどうか定かではなかった。なにせ偽サザンクロスもあるのだ。翌日の晴天を期待して就寝した。

Oct.02 Thu. 10月2日(木) 

走行距離:328.3km ワナカ→ロブロイ氷河→ワナカ→マウントクック

この日、ニュージーランドへ来て初の快晴の朝を迎えた。やはり陽の光はいい!前日スーパーで買っておいたホットケーキとマフィンを朝食にし、身支度を整え出発した。目指すはロブロイ氷河だ。

ワナカの町を抜けるまでの間、何組かのバックパッカーを見かけた。ヒッチハイクを求めているのだ。悪いと思いつつもヒッチハイカーは乗せないことにしている。彼等のほとんどがスキーかスノーボードを抱えている。行く先にはスキー場があるようだ。

ワナカ湖畔を暫く進み、更に新緑の草原にのびるマウントアスパイアリング・ロードを進んで行くとやがて未舗装道路へと変わっていった。(丁度スキー場への分岐を過ぎた辺りからだ)牧草地の中のその道路をどんどん奥へと進むと、前方の白く染まった山々に霧が掛かっているのが見えた(右の写真)。牧草をはむ牛の群れを見つつ更に先へと向かう。やがて道路は狭くなり、車一台が通るのがやっとの崖沿いを通過した。さらには何度か小川を渡るようになる。車高の高いCRVが真価を発揮する。特に1ケ所かなり深い小川(右の写真)があった。水しぶきをあげつつこれらをクリアした。

ロブロイ氷河(Rob Roy Glacier)

ワナカからちょうど1時間でロブロイ氷河トレッキングの出発点であるラスプベリークリークへと到着した。駐車場には既に3台の車が停まっている。念入りに身支度を整え、氷河からの(?)冷たい風を防ぐ装備で出発した。

ロブロイ氷河トレッキング(Rob Roy Glacier Trecking)

出発して暫くは放牧の牛の横をそっと抜けていく。たまにこちらを見つめるが牧草を食べるのに忙しいようだ。やがて川沿いに出て細い吊り橋を渡って反対側へ、遂に山登りが始まる。斜面を登りだしてほどなく眼前が開けると眼下に川沿いの草原が広がっていた。その奥には雪化粧の山が見渡せた。一息ついて山沿いを登っていくとルートは渓谷に沿って進むようになる。時たま聞こえる雷のようなごう音がその先の氷河の存在を表していた。登りはじめて1時間程でようやく遠く前方に霧の合間から氷河らしきものが見えてきた。出発時に晴れていた天候は山登りの間に曇りに変わり、前方の氷河の周辺は霧が高速で移動している。

   
写真上段:吊り橋、トレックルートから眼下を望む(拡大あり)、小川、川沿いより遠く氷河を望む 写真下段:休憩場より(拡大あり)、ロブロイ氷河!(拡大あり)、氷河の反対側、牧場の牛

牧場の駐車場を出発して2時間程でようやく氷河を見上げる場所へと到着した。真っ白な霧の奥から姿を見せる透明感のある僅かに映る水色が氷河の存在を示している。時たま聞こえる氷河の擦りあう音が大分近くに感じられる。日陰にあたる氷河側から反対側を望むと渓谷の先に陽の当たる雪山が青い空に浮かんでいる。登り終えた直後には火照っていた体がすっかり冷えきった頃岩場に腰をおろしもってきた食料で昼食とした。水筒の暖かいコーヒーが冷えた体に染み渡る。

食後、更に氷河に近付き満足して戻ってくるといつの間にか2組が同様に食事をしている。彼等を横目に下山を開始した。やはり下りは比較的楽で、ペースも早まる。いつしか子供連れの家族に追い付き(この家族は氷河を見ずして途中で登山を諦めて帰途の途中のようだった)ペースを落としていると頂上で見かけた2組(中年?夫婦と女性一人)に次々と抜かれてしまった。吊り橋を渡り、晴れ渡る牧場でのんびりと牧草を食べる牛の合間を再び通り抜け駐車場へと戻ってきた。延べ4時間半におよぶこの旅初の本格的トレッキングにすっかり感動してワナカへの帰途についた。

未舗装道路を走行し、何度かの小川越えを経て元来た道をワナカへと向かった。前方に放牧中の羊の群れを見つける(左の写真)。近付くとCRVを避けるように散らばって逃げていく(右の写真)すっかり刈り取られたちょっとみすぼらしい羊達が一生懸命走り去る様がちょっと滑稽だ。(彼等にしてみれば本当に必死なのだろう・・・)

移り変わりの早いニュージーランドの天候は再び快晴へと向かっているようで(ロブロイ氷河のエリアだけが曇っていたと言うこともあるが・・・)、『快晴の青い空・空に浮かぶ白い雲・緑の牧場と遠くの雪に覆われた山々』(クリックしてみよう!)といった絵画になりそうな風景の中CRVを軽快に走らせた。

1時間後ワナカでトイレ休憩をとり、そのままこの日の宿泊地であるマウントクックへと向けハンドルを握った。8号線を走っていると峠道に出て、ニュージーランドではちょっと珍しい山間の(これまではどこへ行っても緑が豊かに続く草原に羊の群れがいるのが一般的だった)光景にであう(左の写真)

マウントクックへ分岐する80号線へと乗り継ぐとマウントクックの氷河が流れ出して形成しているプカキ湖を望むようになる。この頃には厚い雲に覆われたどんよりとした天気になっていた(右の写真)

ニュージーランドへ行く前に聞いていたミルキーブルーの湖を覆う上空の雲も水色をしている』と言うのを実感した。このミルキーブルーは確かに神秘的な色だ。暫く湖畔を走り、その奥の霧に包まれたマウントクックへと向けCRVを進めた。

マウントクック(Mt.Cook)

プカキ湖畔ではまだ明るかった天候もマウントクックに近付くにつれ霧が深まり暗くなってきた。遂には雨が降り出し、ワイパー越しに真っ白で上空が見えない前方へ道なりに進む。ふと大きなホテルが見え始め、宿泊施設群が現れた。

ここでは事前にモーテルユニットの予約を入れており、ホテルのロビーでチェックインする。駐車場にCRVを停めた際、宿敵キーアのパトロールに遭遇する(つまり駐車場周辺を何かを物色するように飛び回るキーアの歓迎を受けたのだ)。小雨の降る中これを回避し、モーテルユニットのカギを貰った。

豪華なホテルを尻目にモーテルユニットへと向かいひとまず落ち着く。夕食は隣接するロッジ内のレストランで済ませ、トレイル疲れの為か早めの就寝となった。

Oct.03 Fri. 10月3日(金) 

走行距離:170km マウントクック→テカポ

朝目覚めると窓の外は明るいながらも雨が降っていた。また一転して悪天候だ。部屋の外をよく見ると来客があった。雨の中寒そうにたたずむカモだった。雨に濡れても羽の部分は水をはじいている。流石だ!こちらをもの欲しそうに見つめるのだが、流石に入れてやるわけにはいかない・・・。

朝食はホテルのレストランで取ることにした。(実はモーテルの料金にブレックファスト代もついているのだ。ただし、結局アップグレードしたのだが。)ここマウントクックのホテルでは普通に日本語が飛び交う。これまでほとんど見かけなかった日本人観光客が結構いる。伊達に日本人スタッフを募集するわけではないと実感する。レストランから窓の外を見ながら予定を話し合う。ここマウントクックで氷河をみる為のハイキングを計画していたのだが・・・。山の斜面に位置するホテルのレストランからは本来向いに山々が見えるはずが、真っ白な他は何一つ見えない。

ホッカーヴァレートラック(Hooker Valley Track)

一旦モーテルに戻り、身支度を整える。考えた挙げ句に結局ホッカーヴァレートラックを氷河湖まで行くことにした。せっかく用意したレインウェアもあるし、マウントクックすら見れないのにここで氷河の一つも見なくちゃ意味がない!

チェックアウトしてトラックへと移動する。幸い車(CRV)がある私達はトラックの途中に位置するキャンプ場の駐車場まで移動し、そこから出発だ。

出発してほどなく高台があり、ちょっとした展望台になっていた。霞の奥にかすかに見渡せる光景は小さな湖のようだが当然目標の氷河湖ではない。更に進むと1つ目の吊り橋に出る。橋を渡り砂利道をしばらく登っていく。相変わらず視界は良くない中、向かって左側の白い霞みの先から氷河の擦れあう音が聞こえてくる。雷とも地響きともとれる無気味な音だ。やがて2つ目の吊り橋に出た。この辺りで前方に別のグループの存在を確認した。自分達をさておき、よくこの雨の中ハイキングをするものだ。更に進むと前方に小屋が見えた。休憩できそうだが、ここで休むと後が辛くなりそうだ。そのまま先へと歩みを進めることに。すると今度は雪に見回れる。気温が下がったらしく暫くミゾレまじりの雪が続いた。すっかり水に浸ったトレイルを(水にはまらない様)足場を確認しながら進むのだが実は既に足下はすっかり濡れている。

写真上段:1つ目の橋(遠景)、1つ目の橋(橋のたもとから)、2つ目の橋  写真下段:ホッカーレイク(拡大あり)、水浸しのトレイル、途中の小屋で休憩

そして、遂にホッカーレイクに対面した。雨の中5分程湖を見つめるがとてもそこでそれ以上休憩する気にはなれなかった。天候が悪いせいかお世辞にも感動とはいかない。(何せ土まじりの汚い氷河が浮かんでいるだけだ!)それでも妻は結構感動したようだが・・・

元来た道を戻り、日本人4人のグループとすれ違った。日本語で軽く挨拶をかわす(変な感覚だ)。妻曰く、カップルとそれを先導するツアーガイド2人だと言う。確かにカップルを挟んでガイドらしき着こなされたレインウェアをまとった男性が前後についていた。

行きに通過した小屋で少し休憩しコーヒーを啜り体を暖め、その後は駐車場まで真直ぐ戻った。(帰りには、一つめの吊り橋の先で外国人女性2人とすれ違った。彼女等にとってはまだ序盤だが後どのくらいか尋ねられた・・・「氷河湖まではまだ1時間はかかる」と答えたが、果たしてそこまで行ったのだろうか?)

往復3時間を超すトレイルが幕を閉じた。レインウェアのおかげで衣服は問題ないが、手袋と靴とナップザックがビショビショだ。ザックは防水カバーをつけていたのだがサイズが大きすぎたようで色んな所から浸水していた。CRVの暖房をつけ濡れたレインウェアや手袋を車内に干す。

一息ついたところで更にもう一つトラックに挑戦するか相談するが、私達二人の心はすっかり萎えて見送ることにした。真っ白な霧に包まれ全く見えないマウントクックに思いを馳せいつかまたリベンジに来なければと誓いを決めこの地を出発した。

ハイキング中に立ち寄った小屋の壁に書かれた無数の落書き(日本語のモノが沢山あった)にあった『マウントクックは最高に素晴らしい』というのをいつか必ずこの目に焼きつけてやろう!

プカキ湖畔を走り80号線から8号線に出る。観光バスが停まる休憩所でトイレ休憩を行うと、カラフルなゴミ箱が目についた。4色のそれはそれぞれゴミの種類を分別している。ニュージーランドは資源のリサイクルが導入されているようだ。良いことだ!

目的地テカポまでの道のりで何度かミルキーブルーの川を見かけた。プカキ湖もテカポ湖も氷河を源流に持ちこの独特の美しい水色をしているのだが、その辺りを流れる川も同様の色をしているのだ。曇り空の下突如出くわす明るいミルキーブルーの川はなかなか不思議な感覚を呼び起こすものだ。

マウントクックを出発してちょうど1時間程で目的地のテカポに到着した。今さらながらお伝えするとここテカポが本来の旅の目的である友人の結婚式の会場なのだ。

テカポ(Tekapo)

テカポに到着する頃には雨はあがっていた。どんよりと覆う雲の下有名なミルキーブルーの湖越しに「善き羊飼いの教会」を見る風景(左の写真)に『ガイドブックとおんなじだー』とちょっと感激する。(実はまだまだこんな感激は甘いのだが、この時点ではそんなことは分からない)

予約しておいたシーニックリゾートホテルにチェックインし、時間が早いのを良いことに大掛かりな洗濯を開始した。洗濯物に加えマウントクックのハイキングですっかりビショビショになった靴やナップザックも含め部屋の至る所に干すと、すぐさま部屋の窓ガラス(入り口のサッシ扉)が曇ってしまった。

そうこうする内に新郎新婦が到着した。それぞれの両親とともに貸し切りの小型バス(流石に新婚グループは待遇が違う!)でクライストチャーチからやってきたのだ。日本から遠く離れた土地で会うと少し変な感覚だが、妻と妻の友人(新婦)はやはり楽しそうだ。夕飯を一緒に食べることにし、一旦分かれた。

夕食までの持て余した時間でテカポ湖畔をドライブすることにした。山を覆っていた雨雲が大分上空に去ってきており遠く夕日のかけらがみえる。夕日に向かってCRVを走らせる。湖畔の道はすぐに未舗装になる。夕暮れ時のためか道路を横切るウサギを沢山目にした。素早く横切る様はウサギとは思えない走り方だ。30分程進んだ先で鹿の群れ(飼育されているものだと思う)に出くわした頃折り返した。湖の先の山に僅かに反射した夕陽の最後の灯火が美しかった(右の写真)。結婚式当日となる明日ははれると良いのだが・・・。

すっかり暗くなってから約束していた夕食に出かけた。テカポは実際は町と言うのもおこがましい小さな集落で、湖畔に沿って宿泊施設、レストラン、ショップとガソリンスタンドが並んだだけの場所だ。意図せず自分達の泊まるホテルのレストランで食事をした。ちょうどこの日結婚した外国人カップルとそのグループがこじんまりとしたパーティーを行っている。

食後に新郎新婦の部屋(スイートルームは流石に広い!)で話し込んだ。余談だが私はニュージーランドのシンボルキーウィーの木彫りの立体パズルにはまってしまった。(左上の写真!)すっかり夜もふけ二人とお別れし部屋へ戻るとなんと外は雪が降っていた!

Oct.04 Sat. 10月4日(土) 

走行距離:542.3km テカポ→アーサーズパス国立公園→クライストチャーチ

結婚式当日、ニュージーランドへ来て初めて素晴らしい快晴に恵まれた。しかも昨夜の雪により、綺麗に真っ白に雪化粧した山々を望むプレゼントまである。ガイドブックでお馴染みの「善き羊飼いの教会(結婚式会場)を望むミルキーブルーのテカポ湖」の風景は文句無しの感動モノだ!(左の写真:拡大あり)

肌寒い朝の澄んだ空気を惜しく思い、コーヒーと残りモノの食料を持って、朝食ドライブをすることにした。前日とは別方向にテカポ湖を回ってみる。こちらは湖畔を走ることはなく、天文台のある小山を回り、湖の見える所で車内で朝食をとった。(右の写真、車内から見える風景)

結婚式(Wedding)

10時にチェックアウトし、教会へ向かった。近くで見るとただの小さな石造りの小屋だが、歴史的にも宗教的にも由緒ある所だと言う。普段は観光客に解放している教会内部はこの時は関係者以外立ち入り禁止だ。友人の特権を活かし中へ入ると、祭壇の奥の大きな窓からテカポ湖とその先の山々の美しい光景が目に飛び込んでくる。

例の貸しきりバスで現れた新郎新婦を迎え、教会の中で厳かに結婚の契りが結ばれた。(細かいことをお伝えすると、式の最中のオルガンの音色が微妙に外れていて緊張感の中にリラックスをもたらす効果があった。下手だと言っているわけではないよ・・・)

  

式が終わり教会の外(外は結構寒い!)で何度か記念写真を取る。湖をバックに緊張した面持ちの新郎新婦が初々しかった。訪れた観光客からも祝福を受け、嬉しさも一層増したに違いない。

更に湖畔に場所を移しシャンパンで乾杯してセレモニーは終了となった。(弾け飛んだシャンパンの栓を新郎にキャッチさせる辺りが日本とは違っていて楽しい。うまくキャッチできたかは、その場の参加者のみぞ知る・・・)おめでとうございます。いつまでもお幸せに!

正に新婚ホヤホヤのカップルと日本食レストラン『湖畔』で昼食をとった。ガイドブックにもあり、事前に知人からも推賞されていたのだが、ここのサーモン丼は本当に美味しかった。(海外ではあまり日本食を食べない=どうせたいしたこと無いし、この私が言うのだから間違いない。)先の結婚式中のオルガンの音色に話が及ぶ。やはり皆ちょっと練習が足りないんじゃないかと言う意見になった。(実はオリガン奏者は神父の奥さんなのだ。式後二人で窮屈そうに小さな車に乗って帰って行ったのを私は見た)

昼食後昨晩走ったテカポ湖畔を4人でドライブし、その後新婚カップルとお別れした。私達はいよいよ旅の終盤に差し掛かっており、クライストチャーチへと向かうのだ。

8号、79号と道路を進み、ジェラルディンからシーニックルート72号に出た。シーニックルートと言うだけあって新緑と羊と雪をかぶった山並が続く沿道の景色は美しい。天候が良いせいもあり、道路も空いていて快適なドライブだ。快適ついでに欲が出てきて、計画段階で一度は諦めたアーサーズパス国立公園へ足を延ばしてみたくなった。またいつもの冒険癖である。時計とお陽さまの高さ、地図と睨めっこした挙げ句、折角だから行ってみよう!・・・となる。アクセルをふかし、スピードをちょっとだけ上げた。

アーサーズパス国立公園(Arthur's Pass National Park)

午後4時半過ぎにクライストチャーチからアーサーズパス方面へとのびる73号線へと出ると、アーサーズパス方面へと進路を取る。スプリングフィールドの町で給油し、目的地まで残り1時間程と検討をつけた。

ここから先は徐々に上り道になる。更にカーブの多い山間いのルートへと変わり、景色も少し厳つい岩山になり、更には天候も曇りへと変わっていった。地図にはこの先に4つものスキー場の存在を示している。つまりかなり標高が高いのだ。

先へ進むにつれ暗くなって行き、遂には雨が降り出した。やがて雨は雪に変わり、前方が余りよく見えない(左の写真)。近くを走る車もなく、不安に駆られる。大きな川を渡る一車線の橋を渡る際には前方から車が進入してきているのかも分からない。(橋の途中ですれ違いができるスペースが設けられていたが、霧で前方が見えないことを想定してあるようだ)

アーサーズパスエリアに進入したことを示す標識を通過したところで、残念ながら折り返すことにした。

この予定外の気紛れで唯一得した体験はその後出くわす羊の群れだった。これまで羊は見飽きる程見たのだが、大掛かりに羊に道路を封鎖されたのは初めてだった。夕暮れ時に放牧先の牧場から羊舎へと戻る現場に出くわす(右の写真)。匹の牧羊犬(写真中黒いのが犬!)が巧みに駆け回り羊の群れをどんどん追い込む。見事なその光景に感心して5分程見とれたのだった。

寄り道のおかげで長距離ドライブとなり大分疲れたが、夜8時直前にクライストチャーチ空港から10分程の場所にモーテルを確保しチェックインした。(本当は空港近くが良かったのだが一杯だった)

夕食にはモーテルのレセプションで聞いた場所に向かい、グリルバー(?)でステーキに舌鼓をうった。

Oct.05 Sun. 10月5日(日) 

走行距離:23km クライストチャーチ→オークランド

この朝、ちょっとしたパニックに見回れる。(元を正せば自分が悪いのだが・・・)午前9:25のフライトでオークランドへ行くつもりだったのだが、モーテルを出発する前に重大なことに気がつく。よくよくEチケットを見ると出発時間はなんと夜の9:25だ。朝発のつもりでレンタカーの返却からオークランドへ着いて以降の計画を錬っていたのに・・・。善くも悪くもふと気になった『ニュージーランド航空はリコンファームはいるのか?』という疑問からチケットを見直したのが発見の発端だった。

まず、航空会社に電話しもっと早い便を探す。結果、15:05発のNZ520便へ便変更ができることに。次にAVISに電話し、返却時間を延ばす(つまり延長)を交渉し、OKとなる。これら作業に20分程費やし、どっと疲れが出たところで改めて出発までのプランを錬った。ざっと5時間はある。クライストチャーチ市街を車で回ることにした。

クライストチャーチ(Christchurch)

9時にチェックアウトし、市の中心地へ向かう。一方通行の道を何度か行ったり来たりして、何とか大聖堂近くの路肩にCRVを停めた。日曜日の朝はまだ人がまばらで、大聖堂前の広場は空いている。(丁度この日から夏時間が開始され1時間繰り上がっていた。その為余計に人手が少ないようだ。何せ1日前まではまだ朝の8時過ぎなのだから)広場の一角に大きなチェス盤が象ってあり、高さ60cm〜1m程のチェスの駒が綺麗に並べてあった。(後で知ったのだが、このチェス盤は一般に解放しており、10時過ぎから実際にプレーできるのだ)

マクドナルドでハンバーガーを買い植物園へと向かった。無料の駐車場でバーガーで腹ごしらえをすます。飛行機の出発時間が決まっており、どうしても遠出し辛い状況にあり、残り時間は大きな植物園で過ごすことにしたのだ。

植物園に入るとまず鴨の親子に出迎えられた。メス(母親)に2匹の子ガモまでは納得の行く組み合わせだが、何故かオスが2匹付いて回っている。広大な植物園を横切り、結局はカンタベリー博物館とアートセンターにまで足を延ばした。アートセンターの脇ではアジア各国の屋台の食堂がでており、別の箇所ではフリーマーケットもあった。最後にスーパーマーケットでお土産の買い物をし空港へと向かう。

レンタカー返却後、空港でチェックインした。搭乗口へと至る荷物検査ではマッチが没収された。(今までライターは没収されたことはあるが。マッチは初めてだ)荷物検査の女性が、フレンドリーにいろいろ会話する。彼女自身は以前香港に住んでいたことがあり、この秋再び訪れると言う。その女性は先程スーパーマーケットで購入したお土産用チョコレートを見て『相当チョコレートが好きなのね』と。更にはスーパーの袋をみて『これは今日広告が入っていたお買得品よ!』と続けた。何はともあれ良い買い物をしたようだ。

その後、15:05のフライトはキャンセルとなり、チェックインし直して16:30のフライトでオークランドへと向かった。

オークランド(Auckland)

フライトの遅れ(キャンセルの為)もありオークランドでホテルに着いたのは午後7時だ。オークランドではこの旅で唯一大手ホテルに宿泊した。ホテルカード会員の特典で格安で利用できたのだ。(ここまで気兼ねなくモーテルを利用してきたせいもあり、ホテルは敷き居が高く感じる

夏時間も手伝ってか、まだ明るい。まともな観光とは行かなくても一つくらい有名所をおさえたく、町のシンボルであるSKY TOWERへ歩いて向かった。オークランドはニュージーランドで唯一の大都市の様相だった。(実際、ニュージーランドの人口380万人の1/3はここに生活しているとの事)クライストチャーチでさえ田舎町のやや大きい版と言った感じがあったので、なおさら久しぶりの都市を実感した。

  

写真左から:タウンホール、スカイタワーの写し、スカイタワーからの夜景

タワーへ到着後、エレベーターで展望台へと登った。丁度暗くなる街を高い所から見下ろすのは流石に綺麗の一言に尽きる。年令を重ねる毎にここ数年高所恐怖症気味の私は、正直タワーの高さはちょっと恐かったのだが。バンジーは跳べる私と、タワーの高さは何の問題もない妻が対照的だ。

夕飯にイギリス式(?)のステーキハウス(Tony's )で食事を取る。ここのレストランがまた料理を持ってくるまでの時間が長かった。隣の席の短気なおじいさんはレストランにいる間中ずっといちゃもんをつけていた程だ。(もっともこの老人はちょっと異常な程喧嘩口調だったが・・・)料理自体は申し分なく美味しく良かった。

帰りはタクシーでホテルまで戻り、最後の夜が暮れていった。

エピローグ<Epilogue>

今まで旅行先として候補にもあがらなかったニュージーランドだったが、一度の訪問ですっかり虜になってしまった。もともとアメリカの自然が専門(なんか偉そうだ)な私達夫婦にとって、同じく自然溢れる南半球のこの地は申し分なく満足できる場所だった。そうは言っても、マウントクックやミルフォードサウンド周辺のトレッキング等未達な部分も残してしまったのも事実。まだ北島もあるし、何れまた訪れなくてはと心に誓ったのであった。

こうして渡航先が増えるに従い、リピート欲も増えてしまう・・・

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