Arches NP(UT)~Dead Horse Point SP(UT)~Capitol Reef NP(UT)~
Grand Staircase-Escalante NM(UT)~Bryce Canyon NP(UT)~Zion NP(UT)
<2001年5月 Part2:アーチーズ国立公園〜デッドホースポイント州立公園〜キャピトルリーフ国立公園〜
グランドステアケース・エスカランテ国有記念物〜ブライス・キャニオン国立公園〜ザイオン国立公園>
旅行行程表<Itinerary>
May06
Sun. 5月6日(日)
ブライスキャニオン国立公園(Bryce
Canyon National Park)

一夜明け疲れもとれた朝、朝食は抜きにしてブライスキャニオン国立公園に向かう。ブライスキャニオンに来るのは1年半振りで2回目だった。宿泊先のラビーズインからは車で数分の所にあり、エントランスゲート(入園料20ドル)を抜け早速サンセット・ポイント(Sunset
point:右の写真)に向かった。ここブライスは結構標高が高く(2000メート以上)、前回10月に訪れた際は寒さの為トレイルを断念していた。今回は防寒準備はバッチリで、服を幾重にも重ね着して車を後にした(実際、長袖のTシャツにフリースのトレーナー、更にウインドブレーカーを着込んで行った)。
ナバホ・ループ・トレイル(Navajo
Loop Trail)
サンセットポイントの脇から下っているナバホループ・トレイルにトライした。バスツアーのフランス人集団(これがまた結構賑やかだった!)とともにジグザグのトレイルを下り、眼下の赤土の岩に囲まれた谷に吸い込まれて行く。上を見上げると真っ赤にそびえる尖塔岩は結構高く、その先にスカイブルーの空が素晴らしいコントラストをかもし出していた。岩の隙間を抜けるとそこ(底)には緑に囲まれた開けたトレイルがあった。谷底まで来ると歩いた為と、標高が低くなった為に汗だくになり上着を脱いだ(予想に反して寒いと言うより暑いくらいだった)。

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ナバホループトレイルは谷底でピーカブ−・ループ・トレイル(Peekaboo Loop trail)に連結していたがナバホループを引き続き進み登りに差し掛かる。ブリッジズ(Bridges)と呼ばれる自然の橋が二つ、赤土の岩の隙間に架かっていた。再度ジグザグの登り坂(下りとは別の坂)を登り、開けた所でソールズハンマー(Thor's Hammer:雷人のハンマー)と呼ばれる岩に出くわした(なる程ハンマーの形をしている)。更に登って全行程1時間半程度でサンセット・ポイントに戻ってきた。
駐車場に戻り、車でインスピレーションポイント(Inspiation
point:左の写真)に向かった。車を降り駐車場から百メートルちょっとの坂を登ると高台からの眺めが現われた。何度見ても不可思議な赤茶色と白の混じった尖塔(Hoodoo=フードゥーと言う)群が眼下に広がる。当初の不安に反して暑いくらいの5月の気候の中、谷底から吹き上げるそよ風が気持ちよかった。
ブライスキャニオンは南北に長細く広がる公園で、園内にはこれに沿って南北に走るドライブルートがあるのだが、今回はここまでにして折り返した(前回一通り回っているし、今回は時間も限られている為)。帰りがけにリニューアル工事中のビジターセンタ−に立ち寄ってから11:30頃ブライスキャニオンを後にした(お腹が空いていたので食べられそうなものを探したのだがレストランは見当たらなかった)。

UT-12に出てこれを左折、草原の中の一本道をしばらく走る。前方の森の中に向かって進むと突如赤岩の山々が現われた。ここがレッドキャニオン(Red
Canyon)だ。濃い緑の木々とレッドキャニオンの赤、更に晴れた空の青が心地よく調和していた。ブライスとはまた違った(言葉ではなかなか形容し難い)良さがある。ここで岩をくり抜いたトンネル2つを通過した。
レッドキャニオンを過ぎ、緩い下り坂を走り抜けると小さな集落(モーテルが幾つかある)が現われ、US-89とのジャンクションとなる。US-89に出て南下する。ここUS-89は別名Scenic Byway(シーニックバイウェイ)と呼ばれ、その名の通り変化に富んだ様々な美しい風景が沿道に拡がっている。

US-89をマウントカーメルジャンクション(Mount
Carmel
Jct.)迄来たところで昼食をとる事にした。ここマウントカーメルジャンクションは、US-89からザイオン国立公園に向かうUT-9へのジャンクションで、ガソリンスタンドと数件のモーテルがある。毎度お馴染み私お気に入りのベストウエスターン(左の写真)のレストランで昼食をとる事にした。店内は結構一杯で、ハーレーデイビットソンのバイカー軍団や、ドイツ人バスツアー客の集団等で賑わっていた。その分注文の後料理が出る迄に結構時間がかかってしまった。その間、外に吊下がっていた蜜瓶(?)にハチドリ(Hummingbird)がやってくるのをぼんやり見つめていた。初めてマトモに見たがやはり小さい。体長5〜8cm程だろうか。
ようやく料理が出てきてバッファローウイング(これ又お馴染みMy Favorite!)にかじりついていると、外ではドイツ人一行がバスに乗り込む前に駐車場のハーレーを取り囲んで写真撮影が始まった。「黒のレザージャケット&ズボン、バンダナにサングラス、おまけに口ヒゲの正にバイカー」の格好をしたドライバー(結構な歳の良いおじさん風)が食事を終えて出てくるとそれはもうとんでもない騒ぎで、バイクに跨がせたり、並んで肩を組んだりと色々注文しながらカメラに収めていた。


食事を終えUT-9(別名ザイオン
-
マウントカーメル・ハイウェイ)の登り坂をザイオン国立公園に向かって走った。15分程で公園入り口の看板が現われ、そこから舗装道路の色が通常のアスファルト色(灰色)から赤茶色に変わった(ザイオン園内の道路は全て赤茶色なのだ!)。しばらく走ってエントランス・ゲートに着いた。ゲートで(自動車入場の)ウイークリーパス20ドルを支払った。イーストゲートを過ぎて先ず最初に出くわすのはチェッカーボード・メサ(Checkerboard
Mesa:右の写真)と呼ばれる岩で、斜面に沢山の引っ掻きキズのような溝(左にある四角の拡大部を参照)が出来ている。この溝は長い歴史(2億5千万年前に遡る)の間に海底が堆積・石化・隆起・侵食を経て出来たものだと言う。


ここから先は赤茶色と白、更に中間のオレンジ色(若しくはピンクと言うべきか)の入り交じったくねくね模様の岩(左の写真)が曲がりくねった道路の両サイドに現われる(時に、はり出した岩が走る車のすぐ横を通過するくらい接近している)。 今までに見たどの国立公園とも異なる不思議な世界が広がる。(初のザイオン訪問だったが、正直言って今まで甘く見ていたと勝手に恐縮した。)
そしてトンネルに差し掛かる。1930年に開通したこのトンネルは、まだ自動車が大きく無かった時代のものである為、非常に小さく(現在大型車は走行を制限される=特別費用を払った上でトンネルを一方通行にし、エスコートされ通過するようだ)、その上内部に照明は無い。2つの連続したトンネル(長い方は1.1マイル)を抜けると、そこには広く開けた全く違った景色が待っていた(右の写真)。トンネルの反対側は高地に接続しており先ずは坂を下ってビジターセンターへ向かった。今回訪れた時、ザイオンキャニオン・シーニックドライブ(Zion Canyon Scenic Drive)へは一般車の入場が許されておらず、ビジターセンターから出ているシャトルバスでシーニックドライブに沿って設けてあるトレイルへ向かう事にした。(増え続ける訪問者による環境破壊及び渋滞を解消する為2000年よりシャトルバスが導入された。バスの料金は無料。尚、バスの燃料は環境に優しいプロパンガスを使用。また、バスに乗車中は運転手のガイドが聞ける。)
リバーサイドウォーク(Riverside
Walk)、ウィーピングロック(Weeping Rock)

ビジターセンターの駐車場に車を止め、短パンに着替えてシャトルバスに乗り込んだ。ザイオンキャニオン・シーニックドライブからアクセス出来るトレイルは全部で7つ(公園内全体では11個)あり、この日はその内の2つへ向かった。
先ずは40分程バスに揺られ、シャトルバスの終点のTemple of Sinawavaまで向かった。ここからはリバーサイドウォーク・トレイル(ランク=Easy:左の写真)が始まる。片道1マイルのトレイルの先端は有名なナローズ(Narrows)へと続く。これはその名の通り高くそびえる岩に挟まれた狭い川辺(ほとんどは川の中)を歩くトレイルだ。あいにく今回は水が冷たすぎて川の中を歩く事は断念した。(さすがの外国人も川の中を進んで行ったのは数%程度だった。)
リバーサイドウォークを往復1時間半程度で終え、シャトルバスに揺られてWeeping Rockに移動した。ここからは同名のウィーピング・トレイル(ランク=Easy)が始まっている。前日の過酷なスケジュールの為かこの頃にはすっかり疲れてしまっており、楽なこのトレイルを選択したのだ。バス停から登り坂を15分程度登り、頂上のWeeping Rock(右の写真)で岩の上から滴り落ちる天然のシャワーを浴びた。
この後、シャトルバス(左の写真)でザイオンロッジ(園内唯一の宿泊施設)に立ち寄り、ビジターセンターへと戻った。帰りのバスですっかり眠ってしまった。
ビジターセンターから自分達の車で公園を後にし、ザイオンの南側に面するスプリングデール(Springdale)の町でモーテルに宿をとった。ザイオンは園内のロッジはもとより、すぐ近くのスプリングデールの町のモーテルも年中予約で一杯と言われる。今回も実際、出発の1週間前にようやくスプリングデールのベストウエスタンが予約できたのだった。その代わり現地に行くとビジターセンターでロッジの当日予約(キャンセルした分)があったし、スプリングデールでも幾つかのモーテルでVacancy(空室あり)のサインを見かけた。
前日に続き疲れきったこの日、モーテルに戻ってすぐビールを買い込みいつの間にか眠ってしまった。
May07
Mon. 5月7日(月)
この日の朝は目覚めが良かった。久しぶりに本当に良く眠れたからだろうか・・・。朝の清清しい空気の中たばこを食わえながら通路のバルコニーから眼前の岩山を見入った。朝日が差し込み岩山のてっぺんから日の光が徐々に降りてくるのが分かった。モーテルのレストランで朝食を済ませ、飲み水を調達した後ザイオンへと舞い戻った。
ウォッチマン・トレイル(Watchman
trail)
ビジターセンターの駐車場に車を止め(朝の9:00頃だった為前日よりは近い場所に空き駐車スペースを見つけた)、シャトルバス乗り場へ向かった。本日は険しい山登りで有名なエンジェルズランディング(Angels Landing)・トレイルに挑戦しようと意気込んでやってきた。少しネガティブな妻に対しやる気十分の私と、この時点までは対照的だった。 しかしビジターセンター前のトレイル紹介ボードを読んでいる内、自分も不安になってきた。レベルはStenuous(多大な努力要)、距離5マイル(8km)、高低差453メートル、所要時間4時間とあった。今日は午後には出発してこの旅最後の目的地ラスベガスへと向かわなくてはならないのだ。体力的に判断し、トレイルは終わったとしてもその後は何かときつい気がした。

結局、ランクを下げビジターセンターから徒歩で向かうウォッチマントレイル(Moderately Strenuous/2マイル/112メートル/2時間)へ行く事にした。
暫く平たんな道を歩いた後登りの山道に差し掛かる。ここは朝夕に歩くのをお勧め(公式パンフレットのトレイル紹介部分)しているが、前方にそびえる高い頂きの影となり上り道はほとんど日が射さず、日陰部分は結構寒かった。40分程登ると頂上付近は台地状になっており平たんな道へと変わった。日当たりに出た為一気に暑くなった。トレイルの先端の頂きにやってくると眼前270度に美しいパノラマが拡がっていた(上の写真)。暫く崖に足を投げ出して座り込み感動を噛み締めた。 帰りは下りの為大分楽になった。ビジターセンターに戻った時、トレイル開始から丁度2時間が経過していた。
エメラルドプールズ・トレイル(Emerald
Pools trail)

シャトルバスに揺られザイオンロッジまで来た。ここからエメラルドプールズ・トレイル(Easy
to Moderately
Strenuous/1.9マイル/21メートル/1時間)が始まっている。低い方のプールまではかなり平たんな道のりで楽だった。しかし到着した先のプールを見てがっかりした。「全然エメラルドじゃ無い!」。トレイルの上に覆いかぶさる岩から水が滴り落ち、小さな池が出来ていた。そのまま上側のプールを目指した。快晴の暑い日ざしの下少し急な山道を登り30分程でようやくアッパープール(右の写真)に到着した。やはりエメラルド色はどこにも見当たらなかった。帰りは下りで楽になった。行きにはただ通過した小石が積んである場所(左の写真)で自分も石を積んで帰った。(妻は、霊の供養みたいで嫌だと石は積まなかった) およそ1時間半でロッジに戻り、昼食にホットドックを買い、芝生の上で座り込んで食べた。トレイル後の食事は美味しく、木蔭の芝の上も気分を楽しくさせた。
司教の宮殿(Court
of the Patriarchs)
昼食後、時刻は午後2時を回っていた。そろそろ出発の時間だ。シャトルバスでビジターセンターへと戻った。途中「地球の・・・」に”これぞザイオン”と紹介されていた司祭の宮殿(Court
of the
Patriarchs:左の写真)と呼ばれる3つの岩を望むポイントに立ち寄った。バスはそのものズバリのCourt
of the
Patriarchsで降り、バスストップのすぐ裏の緩い坂道を少し登ると反対側に3つの岩が見上げられた。お手がるの割に確かに景色は良い。観光客も結構来ていて、写真をとっている。ここはすぐに立ち去ったが、全行程で5分程だった。時間のない人にはちょっと寄る感覚でそれなりのゲインがあって良いと思う。シャトルで再度ビジターセンターに向かった。
エンジェルズランディングにチャレンジできなかった事を悔やみつつ、その割には楽目のトレイルを限られた時間内で効率良くこなせた事には満足した。次回は必ずエンジェルズ・・・に挑戦するぞと誓いを立て今回のザイオン訪問は終わった。
午後3時にザイオン国立公園を後にして一路ラスベガスへと向かった。UT-9を西に向かいセントジョージの町からInt.15に乗った。セントジョージは思いのほか都会で、今回田舎町ばかりを走行してきた為ちょっとした渋滞が気になった。

Int.15に入ると車の流れは順調で、軽快に飛ばした。途中リトルフィールド(Littlefield)の辺りから山あいをぬった道になり、カーブ毎に制限速度が刻々と変わった。15分程でこれを抜けるとその後にはひたすら真直ぐな地平線へと続く道(左の写真)に出た。ラスベガス市内には16時(ラスベガスのあるネバダ州はザイオン公園のあるユタ州より1時間遅れている為、ユタ州時間では17時)前に着いたのだが、目的地のルクソール(Luxor)ホテル(右の写真:写真は夜景)に着くまでに45分程要してしまった。私にとって既に4回目となるラスベガスだが、相変わらずメインの大通りに出るまでは道が良く分からない。更に大通りは渋滞がすごいのが玉にキズだ。
ホテルのすぐ隣にあるガソリンスタンドで給油し、ガソリン満タン返しに備えて、ホテル到着後のラスベガスでの行動は公共の交通機関を使った。尚、各ホテル間を結ぶモノレール等が色々あるのだが急ぎの場合には決してお勧めしない。ほとんどの交通機関は乗り場までに必ずカジノを通るようにしてあり、寄り道が多いので、実は道路に沿って真直ぐ歩いた方が早いなんて事が多々ある。
ホテルのバイキング形式の夕飯を食べカジノもろくにせずにこの旅最後の夜は深けて行った。
エピローグ<Epilogue>
数々のトラブルにもめげず、終わってみるといつものように楽しかった。直面している最中はひどいトラブルだと思っていても、片付いてしまえば忘れてしまうものだ。帰国して成田到着後、手荷物が出てくるベルトコンベアーでの呼び出しボードを見るまでは1日あたり50ドルの賠償金の事など忘れていたが、ここでお金を手にする事も出来た。(詳細はトラブル特別編:Delay x3 <遅延、遅延又遅延・・・フライト関連3回連続遅延の完全ドキュメント>参照)
今回の最大の収穫はザイオンを知った事で、ここには是非また訪れたいと思う。