<99年3月:レッド・ロック・キャニオン〜デスバレー国立公園>
旅行行程表<Itinerary>
プロローグ<Prologue>
前年秋に未達成だったデスバレー国立公園(Death Valley National Park)へのドライブを敢行すべく、フロリダ(Florida)のディズニー・ワールドに行った帰りにラスベガスに寄り、そこで車を借りて出かけた。 今回のパートナーは自動車免許は持っているが運転には自信のない私の妻である。デスバレーと、ラスベガス近郊のレッドロック渓谷(Red Rock Canyon)に訪れた。
Mar.25
Thu. 3月25日(木)
出発は比較的早めの朝7時半、既に1週間近くアメリカに滞在している為時差ぼけが回復しつつあり早起きがきつくなりつつあったが、ここネバダ州はフロリダ州のイースタンスタンダード時間(EST:Eastern Standard Time)とは3時間の時差があり、その分何とか起きれた。早朝のラスベガスは夜の喧騒が嘘のように静かで道路も空いていた。ホテルが立ち並ぶラスベガス・ブーラバード(Las Vegas Blvd.)通称ストリップを北上し、ストラトスフィア・タワー(Stratosphere Tower)を過ぎてダウンタウンに達する手前を左折、ステートハイウェイ159号に出る。ここから先は進むにつれて車の数が減っていき、3車線あった道路も最後は1車線のみとなった。前方に殺風景な山々が出てくると目指すレッドロック渓谷はもうすぐだ。
レッドロック渓谷(Red
Rock Canyon)

ここは国の自然管理指定区域(National
Conversation
Area)で、日本で言う国土庁に管理されている。およそ20万エーカーの土地に13マイルのドライブルートとトータル30マイルを超えるトレイル、そしてピクニックエリアがある。ドライブルート(シーニックドライブ)は一方通行で、道の両側に美しい景観が広がる。
入り口でエントランスフィー(5ドルだったかな?)を支払い、シーニックドライブ(Scenic
Drive)に突入した。朝比較的早い時間で、他の旅行者は少なく、時折ジョギング中の人を追い抜いた。コースは時速15マイル(15MPH)に制限されていてゆっくり走りながら自然を満喫出来る。しばらく走ると渓谷の名前の由来である赤い岩が出てきた。車をコース内の随所にあるパーキングに止め(一方通行の狭い道路の為、所定のパーキング以外では車を停めてはいけません。要注意!)少しトレイルを歩いてみるとリスが数匹前後のトレイルを横切る。ここは景観のみならず、このような動植物の生息も保護されているのだ。
しばらく走ると小高い丘から平野を見渡す場所に出る。たった30〜40分のドライブなのに、ここから見渡す景観にラスベガスの面影はもうどこにも無い。更に進むと山々を見上げる場所や小川にも出くわす。デスバレーに行く前の軽い寄り道程度の気持ちできたが、十分楽しめる場所だった。
また、私達は行きませんでしたが近くにオールドネバダ(Old Nevada)という古きウエスタンを再現したアトラクションがあるので行ってみてはどうでしょうか。
デスバレー国立公園(Death
Valley National Park)

レッドロック渓谷を出発し、ステートハイウェイ160号(NV160)にでてひたすら西を目指す。この辺りの道路は東西に一直線にのびた道で、行き先には地平線が広がる。いつまでも続く舗装された道路を走りながら、その昔西部開拓時代に西を目指した人々の熱意と、その後の現在までに作られたこうした舗装道路に改めて感心する。すれ違う大型ダンプに何故かアメリカンを感じた。
シュショーン(Shoshone)に着くと前方の山肌にデスバレーを意味するDVの文字が見えた。ここからは登りの山道で峠越えをしてバッドウォーター(Bad Water)を目指す。峠を越え、下りに入ると遥か前方に白い平野(なんとこの白い物体は塩!なのだ。)が見えてくる。バレーに向かって高度を下げるにつれ気温はどんどん上がっていく。

ここデスバレーはその名の通りの死の谷で、気温が非常に高く、夏場の日中最高気温は40度を超える。(過去の記録では最高57℃!)公園に向かう道路の所々に高気温に注意を促す表示がある。飲み水はもちろん、車のラジエータを冷やすための水も携帯する様訴えている。
公園内にはアメリカ大陸で最も標高の低い所と言われ、海抜マイナス282フィート(マイナス86メートル)にもなる場所があり、それがバッドウォーターだ。ここは元々湖だったのもが干上がって広大な塩の平野になったもので、今でも名残りの小さな湖(と言うかハッキリ言って池)がある。(海抜がマイナスと言う事は、湖の水は川となって流れ出す事が無い。よって灼熱の太陽によって干上がり塩となるのだ。因に、バッドウォータ−に面した崖にSea Levelの表示がある。)

バッドウォーターを後にし、塩の湖沿いに進むと悪魔のゴルフコース(Devil's
Golf
course)に続く脇道に出くわす。この未舗装の道を湖の内側に進むとそれはあった。そこはその名の通り、到底人にはゴルフができる訳が無く、凸凹の荒れ地だった。まさに悪魔のゴルフ場というネーミングは打ってつけだ。 洒落心のあるアメリカ人一行が車のトランクからゴルフクラブを取り出して、周りの観光客の感心を買っていた。足場の不安定なこの場所で笑いながらクラブを振る姿はなかなか楽しめた。
更に進み、ビジターセンターやキャンプ場、宿泊施設のあるファーナスクリーク(Furnace Creek)に到着した。ここで如何にもアメリカンな薄暗いレストランで昼食を取る。この時、私にとって3度目で、以後アメリカに行く度に必ず食べるホットウイング(Hot Wing、バッファローウイングと呼ばれる事もある)を食べた。これはチョーうまい!絶対お薦めです。機会があれば是非食べて下さい。

昼食後、ビジターセンターに寄りエントランスフィー(入園料)10ドルを支払いガイドマップを入手。(つまりここデスバレーは、公園入り口にゲートがあってそこで入園料を徴集する他の公園と違い、自らビジターセンターに足を運ぶ必要がある。園内の自然保護や、設備維持及びレンジャーの給料は訪問者の入園料から賄っているので是非支払おう。)更に北上し、サンドデューン(Sand
Dune)へ向かう。アメリカで初めて見たサンドデューンは少しイメージと違った。所々に低木が生えていて、背後には山々が広がる。しかし巨大な砂丘は歩くだけで結構楽しかった。この時から私はサンドデューン好きになった。
ここまででデスバレーの見どころの半分くらいだろうか、残念ながらこの日の内にラスベガスに戻らねばならず、後ろ髪を引かれる思いの中、デスバレーを後にした。ステートハイウェイ374(NV374)でビーティ(Beatty)まで行き、そこからはUSハイウェイ95号(US95)で一路ラスベガスへ。(US95はラスベガスに近くなるとインターステート95に変わる)
エピローグ<Epilogue>
ラスベガスからの1日ドライブコースとして、デスバレーは打ってつけだった。更にラスベガスに近いレッドロック渓谷だけでも十分自然の素晴らしさを満喫出来る。この時は3月末だったが、気温の高くなるデスバレーに行くのにはかなり適している時期だったと思う。この時以降、妻もアメリカの国立公園ドライブ旅行の虜になった。(限られた家計費の中では、私の希望だけではなかなかアメリカばかり行けないので・・・)