Jul.2004 Part1

Glacier Mountains and Laks in Montana/Washington

Kalispel~Glacier NP~Waterton NP~Kalispel , Seattle~Mt.Rainier NP~Seattle

<2004年7月:モンタナ・ワシントン州の氷河山と湖 ; カリスペル〜グレーシャー国立公園〜ウォータートン国立公園 〜カリスペル、シアトル〜マウントレイニァ国立公園〜シアトル>  

 

旅行行程表<Itinerary>

行程表へのリンク

 

プロローグ<Prologue>

アメリカの大自然に魅せられてからしばらく経つが、費用が安く抑えられる時期外れ(つまりピークシーズンの夏を外す)の渡米が主となっていた。その為北部の寒い地方はいつかは行きたい憧れの地から抜けだせないまま時が過ぎる。勤続10年を過ぎ会社の休みが沢山取れる(むしろ消化できないかも知れない?)という妻のスケジュールに合わせ初のピークシーズンに憧れのグレーシャー国立公園を目指した。

北の国境をこえカナダにも足を伸ばし、更にマウントレイニァへも欲を出して行くことに。

その後暫く続くと予想される「アメリカ旅行の中断」を控え最後の大自然へと飛び立った。

 

Jul.03 Sat. 7月3日(土) 走行距離:40.3Miles 成田→シアトル空港→カリスぺル→ウエストグレーシャー

アラスカエアーのプロペラ機を降りローカル空港のカリスペルには夕方4時半近くに到着した。カナダ国境も近いモンタナ州ではこの時期陽が長く雰囲気的にはお昼過ぎの印象だ。レンタカーを借りまずは予約した宿のあるウエストグレイシャーへと向かう。この旅のお伴となったのは久々のグランダムだった。

グレイシャー国立公園 (Glacier National Park)

グレイシャー国立公園の南の玄関口であるウエストグレイシャーはいくつかのモーテルやロッジのある小さなヴィレッジといった雰囲気だ。チェックインを済ませ部屋に入ると恐ろしく狭いのと道路脇のための騒音が気にかかった。(まあそんなに車は通らないのだが)

小型のテレビをつけると、ノイズまじりの映像の中にテニスのウインブルドンが流れてきた。汚い画像と英語放送のなか、どうやら映っているのはシャラポアだと分かった。テニスには疎い自分だが、会社の若い同僚がしきりに美人だと熱く語っていたのを思い出した。

少し休憩したのち、まだ明るいので近くのレイクマクドナルドへ車を走らせた。湖に沿った深い緑に覆われた道路(GTTS)を走らせ、パーキングを見つけ暫く砂利の湖畔を歩いた。

モーテルに戻りすぐ隣のレストランで夕食を済ませ就寝についた。夜な夜なたまに通過する車の音と隣部屋から聞こえるいびきが耳障りだった。

Jul.04 Sun. 7月4日(日) 走行距離:71.4Miles ウエストグレーシャー→ローガンパス→ライジングサン→セントメリー→メニーグレーシャー

グレーシャー国立公園を2分する形で走るGTTS(Going to the Sun:ゴーイングトゥーザサン)ロードを通り、最初の目的地と定めたローガンパスへと向かった。この日の天候は曇りで、どんよりとした雲が立ち篭めている。前日に行ったレイクマクドナルド沿いは平坦だがその先はのぼり坂に変わって行く。崖に面した狭い山道が延々と続く。やがて緑の山肌を霧が覆い、降り出した雨は山肌に即席の滝 (左の写真)をつくり出していた。

雨の中到着したローガンパスは狭い建物内に人がごった返していた。トイレ休憩だけにしてその場は早々に立ち去った。(帰りにまたくれば良いし・・・

ローガンパスから先は下り坂だった。下った先には別の湖セントメリーレイクが現われる。ガイドブックの美しい景色とは裏腹に、雨のフィルターを通した景色は湖も森林もそして空もみな同じ灰色系にしか映らなかった。(う〜ん残念)

お昼を回りお腹も空いたのでライジングサンでレストラン立ち寄った。注文したバッファローバーガー(久しぶり!)を待つ間、妻とピンを刺して三角形のエリアを作る小さなボードゲームに興じた。(この手のゲームは見本として各テーブルに置いてあり、待ち時間を過ごすと共に販促を兼ねている。)

一向に止まない雨の中、取りあえず宿を押さえてあるメニーグレーシャーまで直行することと決めた。セントメリーで一旦国立公園エリアを出て、その後再び国立公園エリアに入った。更に車を走らせ、いくつ目の湖かすでに分からなくなっていた湖畔沿いの道を進み、目的地のメニーグレーシャーホテルに到着した。

いつしか上がった雨の後、徐々に霧が上空へと引き返して行くのが見た目で分かった(右の写真)。スウィフトカレントレイク湖畔に面したメニーグレーシャーホテルは前日のモーテルとはうって違って歴史を感じさせる木造の大きなホテルだった。一日中車(グランダム)に頼よりっきりで体を動かしたかったので、到着してすぐにホテルの探検と湖畔の散策に出かけた。静まり返った湖畔は、ひんやりした空気が気持ちが良かった。湖上にはほとんど波が立っておらずホテルが反射して映っている(左の写真)。

夕食はホテルの売店でカップヌードルやハンバーガーを買い質素に済ませる。明日の天候回復を期待しつつ床に就いた。 

Jul.05 Mon. 7月5日(月) 走行距離:78.4Miles メニーグレーシャー→グリンネル氷河→ローガンパス→メニーグレーシャー

グリンネル氷河トレイル(Grinnel Glacier Trail)

 一夜明けると朝の湖畔には靄が立ち篭めていたが、陽が登るとすばらしい晴天であることが明白となった。昨日チェックイン後に申し込んだ氷河行きのトレイルにはお誂え向きの天候にほくそ笑んだ。

年期の入った初老のガイドに率いられ、トレイルツアーのボートが朝9時にホテルを出発した。最終目的地はグリンネル氷河だ!

ホテルの目の前のスウィフトカレントレイクを出発し、反対岸に着くと森を抜け次の湖レイクジョセフィーンに出た。こちらは風もなく、澄んだ湖畔に辺りの景色が投影されていてまさに写し鏡状態だ(右の写真)。ガイドが湖のディープグリーン色を『非常に細かい粒子が光を吸収しこの色を反射している』と説明していた。(人の目に映る色とは全て光が反射したモノなのだ!)

更に別のボードでレイクジョセフィーンを渡ると、いよいよグリンネル氷河へのトレイルが始まる。ツアーは2手に別れ、氷河まで山を登るチームと、氷河が溶け出したグリンネルレイクまで平たんなコースを往復するチームに別れた。10:20にそれぞれが出発した。私達は当然氷河を目指す。暫くは平たんだが徐々に緩い傾斜の登り道へと変わった。つづら折りの山道になるころには、氷河登山チームはすっかりバラけそれぞれのペースで登っていた。

途中斜面で休憩をとり、眼下を見下ろすと川に沿って動く茶色い物体が見えた。四つん這いで結構な早さで駆け抜けたように見えた。慌てて取り出した双眼鏡を覗くがすでに動く物体は森の影に消えていた。熊だ!思わず興奮して妻に知らせるも既に見当たらない・・・でもあれは絶対に熊に違いなかった。今となっては笑い話だが、熊を見た最初の私のコメントは『四つん這いで走ってたよ。立って走るんじゃないんだな?』というモノで、これは大いに妻にバカにされてしまった。

そのしばし後に、初老のガイドに率いられたグリンネルレイクへのトレイル組が現われた。1分程早く達していれば熊を見かけたに違いなかった。(トレイル添いに熊注意の看板があったっけ)

休憩の後、更に山道を登って行くと途中で道に迷ってしまった。何処かで行き先を間違えたようだ。同様に数組が路頭に迷っていたが、男性の2人組みは果敢にも薮をかき分け真直ぐ上へ登りはじめた。私達は流石に折り返して正しい道を探すことにした。こちらが折り返す内にも別の親子連れが侵入してくる。小学生くらいの男の子に、『こっちは間違った道のようだ』と警告するもかまわず行ってしまった。後に続く父親は、元気な子供の後にただついて行くだけの様子。更に戻ったところで間違った場所が判った!つづら折りの折り返し地点に、よくよく見れば比較的大きめの枯れ枝でトウセンボウしてあるようにも見える場所だった。大分ロスしたが気を取り直しそこから正しいルートを登った。

少し登ったところで、氷河まではまだ結構ある地点だったが人だかりができていた。不安定な斜面の為この先は行き止りになっていたのだ。実際のところ「事件現場の侵入禁止テープ」がかけられているだけで先にいっている人たちも居たのだが、私達はここを終点とした。(登り時間は1時間35分だった)辺りを見回すと、何と男の子をはじめとする、先の道に迷った際の強行突破組は既に到着していた。遠めに氷河を見上げ(右の写真)、スナックでお腹を満たし一息ついてから下山した。1時間ちょっとで当初の出発地点(ここでは待ち合わせ地点でもある)であったレイクジョセフィーンに到着した。ボートを乗り継ぎ午後3時前にホテルへ戻った。ホテルでは初老のガイドを見かけたので熊を見かけた話をすると、自分達がニアミスしたことを知りやや残念そうだった。最近はあまり熊を見かけないそうだ。

ホテルの売店でホットドッグを買い、湖を眺めながら気持ちの良い日射しの中で遅い昼食を取った。昼食中にその後の予定を相談し、せっかくの良い天気なので前日雨の為ろくに滞在せず通過したローガンパスへと戻ることに決めた。

ローガンパス

グランダムを駆ってローガンパスへ向かうと、標高の高いそこはやや雲が出ていた。改めてみるその場所は、前日の霧とは無縁の、緑が美しい峠だった。まだまだ明るい初夏のこの時期ではあったが、その時点で夕方5時のため、ホテルへ戻るのに1時間強を考慮するとあまり時間はなかった。それでもせっかくだからとハイライントレイルをかじる(少しだけでも歩こう!)ことにした。

すぐにビックホーンシープを見つけ興奮していると、ほどなく他にも同様に見つけることとなった。30分で折り返し駐車場へ戻ると、グリンネル氷河トレイルで出会った親子にまた遭遇した。みんなやることは同じだ。

ローガンパス:左からビッグホーンシープ、公園内を走るシーニックコーチ、レスキューヘリ、ローガンパスからの眺め

ローガンパスを出発しようとすると、バタバタバタと騒音が聞こえてきた。何ごとかと思っていると、近くの広場にヘリコプターが降り立った。けが人か何かのレスキューの様だった。大事でなければ良いが・・・。

ホテルに戻ったのは19:30頃だった。2泊目のこの日は、ホテルのレストランでちょっと奮発した夕食を取った。トレイル疲れにアルコールが追討ちしてぐっすりと眠りこけた。 

Jul.06 Tue. 7月6日(火) 走行距離:77.8Miles メニーグレーシャー→ザイオカナダ国境→タウンサイト

レッドロック滝(Red Rock Falls)

グレーシャー国立公園での最終日、朝一番はメニーグレーシャーから程近いレッドロック滝へのトレイルから始めることにした。メニーグレーシャーホテルをチェックアウトし、トレイルのスタート地点へグランダムで移動した。駐車場からトレイルの開始だ。天候は曇りだったがこの日は風が強い。林の中の道を歩く内は気にかから無かったが、湖に出ると横風が結構強い。遠めに目的地のレッドロック滝を確認し(左の写真)、先へと進んだ。出発から1時間程で滝に到着できた。確かに赤黒い岩を不規則な白い水しぶきをあげて流れ落ちる滝が現われた(右の写真)。落差はたいしたことは無いが、規模はまずまずだった。

駐車場に戻ると、レストランで昼食を取った。妻はピザ、自分はまたバッファローバーガーだ。午後1時、グランダムで出発する。いよいよグレーシャー国立公園にお別れし、国境を挟んだ先のウォータートン国立公園を目指した。

ウォータートン国立公園(waterton National Park)

午後2時、カナダ国境に出る(左の写真)。国境ゲートで一時停止はするもののあっさりと通過できた。初のカナダ入国だ!

ほどなく、アメリカおよびカナダの両国旗とウォータートン・グレーシャー国際平和公園(Wateron Glacier International Peace Park)のモニュメントが見つかった(右の写真)。更に30分程進みウォータートン国立公園の基点となるタウンサイトに出た。最初に出迎えてくれたのは熊だった。その後、度々見かけることになる熊は人だかりが目印だ。ビジターセンターに立ち寄り、更にタウンサイトを車で一周した。小さな町だった。

午後3時になったところで、宿泊先であるプリンスオブウェールズホテルへと向かった。タウンサイトとアッパーウォータートンレイクを見下ろす小高い丘の上にそびえる、19世紀の英国様式を思わせるそのホテルは、明らかにこの辺りのランドマークと言って良かった。木造の一軒家風だが、近付いてみると結構な大きさに驚かされる。それもそのはずなんと86室もある立派なリゾートホテルなのだ(左の写真)。チェックインをしに中に入ると、ロビーの吹き抜けとその先のガラス張りの大きな窓が目に飛び込む。そしてその窓から望むのは、遠く山あいまで続くアッパーウォータートンレイクのすばらしい眺望だった。(右の写真)

この旅で一番の宿泊費を費やしただけのことはあるとすっかり感心してしまった。(それも木造5階の屋根裏部屋へ移動するまでの話だが・・・)年期の入った狭い(定員大人3人)エレベータで3階まで行き、スーツケースを抱え軋む木造の階段を登り部屋へと移動した。屋根の斜面がそのまま天井となっているいわゆる屋根裏部屋で、正直狭い、ただし窓からの眺めはピカイチだった。(下の写真、注:翌日晴れた時に撮影)

レッドロック渓谷(Red Rock Canyon)

北上してカナダに入り更に日が長くなったため、夕方の7時くらいではまだまだ昼過ぎ感覚だった。ガイドマップを検討し、10マイル程離れたレッドロック渓谷へと向かうことに。(私達はレッドロックと言う響きに弱い。思えば朝もレッドロック滝だったっけ)レッドロックパークウェイを走ること30分程で目的地に到着した。駐車場でグランダムを降り、今にも雨が振り出しそうな中、渓谷沿いの短いコースを散策した。朝のレッドロック滝より気持ちこちらの方が明るい赤だ。(左の写真)

来た道を折り返し、ホテルに戻ったのは20:45頃だった。レストランでゆっくりした夕食を取った。のどかなこの町は食事のペースがスローだった。22:30過ぎでようやく暗くなった。(右の写真:ホテルの夜影)

 

パート2へ続く。

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