Jan.2004 Pat1

TX/NM drive in Winter

El Paso~Big Bend NP~ElPaso~Guadalupe NP~White Sands MN~Hueco Tanks SP

<2004年1月:冬のテキサス&ニューメキシコ ; エルパソ〜ビッグベンド国立公園〜エルパソ〜

グァダルーペ国立公園〜ホワイトサンズ国有記念物〜ヒューコタンクス州立歴史公園>

旅行行程表<Itinerary>

 行程表へのリンク

ビッグベンド国立公園周辺マップ  

国立公園オフィシャルサイト地図(リンク)・・・周辺マップ(上記)、公園オフィシャルマップ等

プロローグ<Prologue> 

2度目の転職にあたり前の会社の有給休暇を消化する(実際は15日分位は捨てたのだが)と言う口実で、アメリカ行きを決めた。仕事の都合がつかない妻を日本に残し(ごめんなさい)、2度目のひとりぼっちのアメリカ旅行を計画する。(ドライブで回るのは実質初めてだ)

当初デンバーからラスベガスに抜けるルートを検討するが、冬場にロッキー山脈を越えるリスクがあるのと、最終的にフライトがとれなくなり断念する。(前職の引き継ぎスケジュールがなかなか決まらず、ギリギリまでフライトチケットを予約できなかったのだ)

結局、比較的暖かい場所を考慮し且つ国立公園のある場所と言うことでテキサス州エルパソを起点とした丸4日間のドライブ旅行を大まかに計画した。出発の1週間程前にインターネットでUAのフライトとAVISのレンタカー、初日のエルパソの宿(Best Western)を予約した。また、3日程前に電話で23日のビッグベンド内のロッジを押さえた。

最近ではビザ入国の際に指紋取を義務つける(観光目的の短期滞在の日本人には適用されない)など、今だテロの警戒が厳しいアメリカに向け、1年ちょっと振りに旅立った・・・。

Jan.22 Thu. 1月22日(木)

走行距離:3.1Miles 成田→エルパソ空港→モーテル

成田を出発して実に述べ20時間でやっと目的地エルパソに到着した。途中のサンフランシスコ、デンバー(右の写真=デンバー空港での夕景)での乗り継ぎはそれぞれ約2時間半ずつあり、時間ばかりがかかった。さすがに疲れた。空港のAVISで車を借り予約してあるBest Western Airport Innへと向かう。この旅のお供はシボレーのCLASSICだった。(レンタカーカウンターで「シェビーとオールズモービルとどちらがいい?」か聞かれ、シェビーがシボレーの事とも分からず、まだ乗ったことのないこちらを選んだのだった。因にオールズモービルの場合はAlero。)早速車いじりをするがシート高の調整がない!(日本人の平均はかろうじて越えていると思うが、アメリカ人の身長には遠く及ばない私の場合、シートを高くしないとボンネットが見えないのだ)早速ちょっと憂鬱になる。(後で気付いたのだが、2002年12月に一度間違えた、オールズモービルより良くなかった方の車だった。サイズはインターミディエイトらしいが装備はちょっと落ちると思う。失敗!)

モーテルはエアポートインとは言うものの五分ばかりかかった。チェックインを済ませると既に夜の11時近くで、すぐに併設のVillage Innというファミレスで夕飯(メキシカン)を済ませた。移動の疲れですぐに寝れるとたかを括っていたが、日本時間ではまだ夕方でありなかなか寝つけなかった。仕方なくTNTで放送しているX-Fileの再放送を流し見する。1時過ぎに就寝した。

Jan.23 Fri. 1月23日(金)

走行距離:371.4Miles エルパソ→バンホーン→マラソン→ビッグベンド国立公園

目覚めは早く4時には起きてしまった。(睡眠時間たったの3時間!これは今日一日睡魔に襲われそうだ。)インタステート沿いにあるこのモーテルはとにかくうるさいのだ。深夜に大分少なくなった大型トレーラーの通過音が5時を過ぎるころから頻繁に聞こえるようになった。またもやTVを見て時間を潰す。ローカルニュースはつまらないし(結局チャンネルをかえる度にちょっとずつ見てしまい、エルパソローカルの放送で時報毎にくり返される『この夏の蚊の発生に関するニュース』を3回も見てしまった。レポーターの女性が5時の暗がりの中でレポートしていたのが、最終的に辺りが明るくなっていた・・・。)、MTVはやってないし、始まったばかりの民主党の大統領予備選のニュースもあまり興味ない(最初のニューハンプシャー州で下馬評を覆すケリーが勝ったらしい。ディーンはどうした?)、天気予報は雨を示していた・・・。結局日本のアニメを見てしまう。(子供向け放送の英語は比較的簡単だから理解できるのだ。)

7時を回ってコンチネンタルブレックファーストを食べる。その後シャワーを浴びて出発の準備をした。8:45にチェックアウトをして出発、早速I-10に乗り一路南東を目指す。メキシコ国境のエルパソからしばし国境沿いを走り、そのうち内陸部に向かうようになる。日本時間の深夜にあたる頃睡魔に襲われるが、喫煙と歌を口ずさみなんとかクリア、10時前にはI-10上で国境警備の検問を通過する。(3人の検問官の内一人はなんと片言の日本語をはなした。ジャケットを指差し『これはなんですか?』と・・・見れば分かるのに、ソウも言えずIt's a jacketときちんと答えたが)その後時間帯境界線を通過、マウンテン標準時間(MST)からセントラル標準時間(CST)へ移る。つまり1時間進んだ。11時半(もともとの10時半)にバンホーン(Van Horn)でUS90に進路変更、南を目指す。(ここではテキサス州地図も購入した)景色は相変わらず目新しさの無い砂漠地帯の草原だ。いくつか小さな町を通過すると、草原に飛行船型の真っ白な物体(右の写真、アメリカ軍の新手の兵器か?)が突如現れた。近付くとアメリカ軍の施設であることが分かった。触らぬ神に祟りなし、これは遠巻きに写真をとり通過する。13時アルパイン(Alpine)で給油と昼食(マクドナルド)とした。さらに30分後マラソン(Marathon)でUS385へ、さらに南を目指す。途中反対斜線に国境警備の検問があった。ホリデーシーズンでも休日でもなく、道は対向車もほとんど見かけない程空いている

ビッグベンド国立公園(Big Bend National Park), TX

午後3時、ビッグベンド国立公園のゲートを通過する。この少し手前から今までの閑散とした風景から小山を縫って進むルートへと変わっていた。入園料(車1台当たり15ドル/週)を支払い「1月29日」(有効期限をあらわす)と手書きで書かれたレシートをフロントガラスに貼る。すぐ先の最初のビジターセンターに立ち寄りお勧めのトレイルを伺った。生憎の曇り空でサンセットは望めそうもないが、「晴れていればリオグランデ川沿いのオーバービューから見るメキシコ側の山々に映る夕焼けが綺麗」だとか、「チソスマウンテンのLost Mine Trailが物凄く良い!」とか「ちょっと遠いけどBurro Mesaのトレイルも良い」とか教わる。訪問者が少なく暇なのか、ここのレンジャーのおじさん(2人)は色々と詳しく教えてくれた。

残り時間から算出すると、リオグランデ川沿いのリオグランデヴィレッジ方面に向かうのが良さそうだ。(本日は公園中央に位置するチソスマウンテンロッジに宿を予約してあるのだ。)また、ここからパンサージャンクション(Panther Junction)までの道すがらを紹介するパンフレットをもらった。一人きりでは難しいが、このパンフレットを読めば各ポイント(マイルマーカー)毎の特徴や公園に関する情報が順に習えるようになっている。(下の写真、左からFossil Boneの説明、Fossil BoneExhibitより、Panther Junctionビジターセンター)

   

リオグランデヴィレッジ周辺(Rio Grande Village Area)

パンサージャンクションのビジターセンターに立ち寄った後、リオグランデヴィレッジ方面へと向かった。その名の通り、メキシコとの国境線にあたるリオグランデ川沿いにある。自分だけかも知れないが、リオグランデ川は有名だし当然それなりの大河を想像していたが、実際は川幅10メートル程度の小さな川で意外に思えた。(もっともこの時期は水かさが少ないようだが)殺風景な川の両岸はそれぞれアメリカ(手前)とメキシコだが、ここでは両者の違いは無く、川にたたずむカモの群れが印象的だった。(彼等に国境は無い!)

周辺のBoquillas Canyon OverlookとHot Springsに立ち寄る。Hot Springsでは裸(?)で温泉に浸かるハイカーのおじさんを見かけ、近くに岩絵もあった。5時半過ぎにこのエリアを出発した。(因にHot Springsへは鋪装されたメイン道路から外れ、未舗装の狭い道路を通る。大型車や車を牽引したキャンピングカー等はここを通れない)

上の写真左から:リオグランデ川@Boquillas Canyon Overlook(拡大あり)、Hot Sprigs(拡大あり)、岩絵 、Hot Springs迄の道

この日の宿泊地Chisos Mountain Lodgeを目指す。途中Panther Junctionの先で給油し、その先でChisos Basin方向へ進路をとる。曇り空の下、霞がかかったチソス山に思わず車を止めシャッターを切った。道ばたに猪らしき群れを発見したが車が近付くとすぐに逃げてしまった。

公園内唯一の宿泊施設であるChisos Mountains Lodgeは、ロッジユニットとモーテルユニットさらにコテージを選択できる。(自然を満喫する目的で、すべての部屋に電話とTVは無い)私の選んだモーテルユニットは駐車場を挟んでストアの正面にあり、ロッジのレストランへのアクセスも容易(徒歩1分)だ。チェックイン後部屋に荷物を移動し夕飯を食べにレストランへ向かった。(チェックインとレストランは同じ建物)前日に続きメキシカンを注文するとまるっきり同じモノが出てきた。(ありがちな、現地特有の名前=Chisos Burger等がつけられており良く分からなかった為。どのみちメキシカン料理の名前を覚えるのは得意では無かった・・・)食後ストアでビールとつまみ、翌日のトレイル用のスニッカーズを調達。ストアの外では気がつくとハヴェリナ(Javelina:豚でも猪でも無いそうです!「豚と呼ばないで!」とパーク新聞に書いてあったのを後日発見)がウロウロしていた。

上の写真左から:霞がかったChisos山(拡大あり) ロッジのレストラン  Javelina(ハヴェリナ) Motel Unit内部

この日は前夜の短い睡眠時間を補ってあまりある11時間睡眠となった。ビール効果も手伝って20時には寝てしまい、翌朝7時に起きるまで一度も起きずに熟睡したのだ。

Jan.24 Sat. 1月24日(土)

走行距離:408.7Miles ビッグベンド国立公園→アルパイン→バンホーン→エルパソ

この日、前日紹介された「Lost Mine Trail」を挑戦しようと思っていたのだが、なんと外は生憎の雨だった(右の写真、ロッジよりビジターセンター&ストアを望む)。確かに天気予報では雨の予想だったが、前日は雲に覆われてこそいても雨の予感はなかった。残念だ。

しばしコーヒーを啜りつつ予定を練り直す。身支度を整え9時過ぎにチェックアウト。カギを返す際にレンジャーに再度天気予報を確認するが『雨の確率が50%』だと言う。件のトレイル駐車場まで行くが雨と霧のためせっかく登ってもその先の視界(山間にメキシコ側が見えると言うのだが・・・)は期待できないと判断する。代わりに広い公園の先端サンタエレナ渓谷(前日のリオグランデヴィレッジとは別のリオグランデ川に出るところ)まで行くことにする。

比較的標高が高いChisos Basinエリア(ロッジ周辺)はビッグベンド国立公園内でも特に大型の自然動物が見られる場所のようだ。ブラックベアやマウンテンライオンがそれらの代表格で、標識(左の写真:拡大あり)もある。得にブラックベアは一度はこの地域から消え去ったのだが1980年代にその生息を再確認したと言う。両動物とも主に夜活動しているため日中の目撃は稀だが、仮に見かけた場合はレンジャーへの報告を呼び掛けている。

Chisos Basinエリアから下ると霧は無くなるが、小雨は続いていた。練り直した計画通りRoss Maxwell Scenic Driveへ向かう。公園内の制限速度45MPHで車をすすめ、見どころ毎に車を止めてはまた進んだ。(見どころ=EXHIBITの直前に公園のシンボルロードランナーの絵とともに標識がかかげてある)

上の写真左から:Fins of Fire(拡大あり) Homer Wilson Ranch View  Burro Mesa Mule Ear's view(拡大あり)

この日も人陰は少なく、公園内ですら走る車はまれだった。Burro Mesa Pouroffでレンジャーの女性を見かけたくらいで、その後Mule Ear's View Poitでミシガンから来たと言う老夫婦にあう。双眼鏡で「鹿の耳」を眺めるおじさんが近寄ってきたのですこし言葉をかわす。『リタイヤ後旅行している』と言う60歳半ば頃のおじさんは遠目に見えだした雲の切れ目を見つめながら『何日も待ってやっと晴れ間が出てきた』と天候の回復を切望していた。

サンタエレナ渓谷(Santa Elena Canyon)

さらに先へと進む内、空一面を覆っていた雲があっという間に消えていった。雨雲は現れる時は徐々に空を覆うように思われるが、消える時は一気に消えるものだ。11時半頃、Santa Ellena Canyonを間近に捕らえる頃にはすっかり晴れ間が広がり気温も大分暖かくなってきた。リオグランデ川によって2つに分断された渓谷は片方をアメリカ、もう一方をメキシコに属している。その川面ではカヌーを楽しむ事もできる。(つまり、カヌーでそのまま渡ってしまえばメキシコにも入国できることを意味する)いずれにしてもこの時期オフロード車なら川を渡れそうな気もするが・・・。

上の写真左から:リオグランデ川、サンタエレナ渓谷(拡大あり)、サンタエレナ渓谷とリオグランデ(拡大あり)

正午過ぎ渓谷を出発し、先へと進む。地図によるとOld Maverick Roadという未舗装道路がAlpineへと向かうTX118に続いている。これを進もうと侵入したところで丁度反対方向から4WDのレンジャー車がやってきた。すれ違いにレンジャーのおじさんが『Slippyだから舗装道路をまわった方が良い』とアドバイスしてくれた。(実は言われなくても想像はしていたが、この言葉を半ば理由に元来た道=Ross Maxwell Scenic Driveを引き返す自分なりの言い訳にした。一人旅ではすべてのリスクを自分で負う為、時として別の人間のアドバイスは決意をするのに助かる)

晴れ渡った空の下、道を引き返しつつ、頭の中で改めて今後の計画を練り直す。戻る分ルート的にはロスになるし、既に正午をまわって空いてきたお腹を満たす方法は限られる。結局、朝断念した「Lost Mine trail」に再びトライすることに決め、これに伴いChisos Basinに戻るわけでロッジのレストラン(公園の地図をよく見ると、公園内では食事マークはChisos Basinエリアにしか無いことが分かった)で昼食をとることにする。

一度見てまわった各ポイントを足早に通り過ぎる。まともに停車したのは曇りで見通しが悪かったSotol Vista Overlookで景色を写真におさめようと立ち寄ったくらいだ。遠目に見るチソス山はすっかり霧が晴れている。良い傾向だ。

ロスト・マイン・トレイル(Lost Mine Trail)

13:30に朝出発したChisos Mountain Lodgeに到着した。レストランで遅めの昼食(Chisos Burgerにサラダバー)をとる。山の天気は変わりやすく、再び暗い雲が出現しつつありちょっと心配だが・・・。

上の写真左から:Sotol Vista Overlook(拡大あり)、Lost Mine Trailの尾根より望む(拡大あり)、氷、虹

Lost Mine Trailはロッジから車で数分戻った所から始まる。駐車場に車を止め再び雲に覆われつつある空を見上げながら出発した。15分登った所で尾根に出てメキシコ側を望む。ここで先行していた中年夫婦に追い付き、軽く挨拶をかわす。丁度その時雷が鳴ったかと思うと直ちに雨が降り出した。中年夫婦は慌てて走って引き返してく。私はと言うと、レインウェアの上着を着ているし、リュックサックにもレインカバーを被せてひとまず安心だ。しかし、あっという間に辺りは霧に覆われ雷がどんどん近付いてくる。「やはり下山した方が良さそうだ」と判断し、足早にトレイルを下った。そのうち雷が自分に落ちないかと心配になり、大きめの木の木陰(ちょっと離れた所:小学校で木の真下は良く無いと教わったような記憶が・・・)で雷鳴を避け、雷鳴後駆け足で下山するのを繰り返した。更に途中から雨はに変わった。結局ロストマイントレイルは30分で終わってしまう。(今回はついていないようだが、いろんな意味で印象に残るものとなった。)

シェビー車内に戻り、レインウェアを脱ぎ暫く暖房であたたまる。またまた計画変更だ。地図と睨めっこをすること5分、前日のルートを戻りひとまずエルパソへ向かうことにする。宿の確保は楽だし(本来次に向かいたいグァダルーペ国立公園周辺には宿泊できる場所は無いはずだ)、翌日もルートはフレキシブルになる。出発すると雨は小降りになり、雨雲が移動していくのが分かった。も出現した。

丁度1日前に反対側から通過したビッグベンド国立公園のゲートを通過する頃には雨もほとんどおさまっており、部分的に晴れ間ものぞいている。公園を抜け制限速度が上がりUS385号を北進した。国境警備の検問も特に問題なくクリアしMarathonでUS90に乗り継ぎ、Aplineで給油(左の写真)した。

給油の清算時、ついでにガムを買った。レジのおじさんが興味津々で聞く。『ガムはお前の国の言葉でなんと言う?』ガムはガムだと答えると、意外そうに『ガムはガムか・・・』とくり返し顔をしわくちゃにして笑っていた。(ついでにレジの周りにあるペンやライターもそのまま同じ言葉だと教えた)

その後Van HornでI-10に乗り、辺りもすっかり暗くなった後、長時間のドライブの末ようやくエルパソに到着した。高台を走るインターステートからはエルパソとその先のメキシコ側の町の明かりが結構綺麗に見渡せる。(エルパソが結構大きな都市であることとともに、メキシコ側の町の明かりもそれに劣らず遠く迄続いているのが分かる)最終的にインターステート沿いのDAYS INNにチェックインする(48USD)。前回の教訓よりハイウェイ側ではない部屋を割り当ててもらった。時刻は夜8時をまわっていた。 

 Part2 <パート2へ進む>

Top<このページのトップへ戻る>

Home<最初のページへ戻る>