Jan.00  Everglades NP(FL) with Orando~Miami~Key West  drive

<2000年1月:エバーグレーズ国立公園 同時ドライブ:オーランドー〜マイアミ〜キーウエスト>

旅行行程表<Itinerary>

行程表へのリンク

プロローグ<Prologue>

大学時代からの友人同士で飲んだ際に、学生時代にできなかった男4人の海外旅行の話が出た。結婚して子供もいるメンバーのある中、唯一独身の友人Yと私(既婚)が最終的に残り具体化したのがこの旅行だ。行き先として最初はグランドキャニオンをはじめとするグランドサークルを考えたが、1月と言う事で結局暖かいフロリダに決定した。オーランドから入り、(男2人で)ユニバーサルスタジオを楽しんだ後、マイアミ、エバーグレーズ、キーウエストそしてまたマイアミに戻るコースを選んだ。

 

Jan.25 Tue. 1月25日(火)

前日までの2日間をあいにくの雨の中ユニバーサルスタジオエスケープで過ごしたが、この日の天気はすこぶる良かった。すっかり気を良くした私達は、当初の予定の内陸からオキーチョビー湖(Lake Okeechobee:五大湖を除きアメリカ合衆国2番目の大きさの淡水湖と言われる)経由でマイアミに行くコースから、ケネディ−宇宙センター(Kennedy Space Center)経由の大西洋岸に沿ってマイアミ(Miami)に出るコースに変更した。実はこの時ちょうど、延期を重ねていたスペースシャトルの打ち上げ直前で、折角だから「シャトルをこの目で見てみよう!」となった訳だ。オーランド(Orlando:良くオーランドの発音の際、最初のを強く言いがちだが、これは間違いでランの部分を強調するのが正しい。)のモーテルゾーンであるキシミー(Kissimmee)地区を出て、FL-528(別名ビーラインエクスプレスウェイ=Bee Line Expway)で緑に囲まれた森の中を一路東岸のケネディ−宇宙センターを目指す。このFL-528はトールウェイの為アメリカのハイウェイにしては珍しく料金制の道で、途中数回ある料金所で随時コインを投げ込み(Toll gate:つまり料金所で、備え付けられたカゴに向けクオーターを投げ入れる!区間によってコイン7枚分の1.75ドル等する場合もあるので25セントコインを沢山用意した方が良い)進んだ。途中の分岐でFL-407(分岐の左側)に進み、US1を横切った後NASA Causeway及びNASA Parkwayを通り、ケネディ−宇宙センターに到着した。

ケネディ−宇宙センター(Kennedy Space Center)

先ずはビジターコンプレックスへ行き、入口前のチケットプラザでチケットを購入せずに内部へ。様々な展示物とお土産ショップ、更にレストランそしてすぐ外に立ち並ぶ数々のロケット(左)は無料でアクセスできた。(IMAXシアターは有料で大人7.5ドル、子供5.5ドル:当時) 着いてから分かったのだが、ここからはシャトルの発射台は見えなかった。一般人がシャトルを最も真近で見るには料金がかかるバスツアー(バスツアーのみ大人14ドル、子供10ドル:当時)を利用するしか無く、これはシャトルの組み立て工場(右の写真、真ん中の建物)やその他の特別施設にも回る為、2時間程必要だった。この日の内にマイアミに行く事が決定していた私達は、残念ながら2時間以上も費やす事はできないと判断し、取りあえず行ける所までセンターの中心に近付く事にした。車で暫く進むとほどなく立ち入り禁止ゲートに出て、武装した警備員(若しくは軍関係者と言うべきか?)が立っている。恐る恐る近付くと、以外と優しく接して来た。(毎日こんな観光客がいるんだろうなきっと・・・)それでもUターンを余儀無くされた。こんな事を2・3度繰返し、センター中心部に進む全ての道で追い払われ、いわゆる八方ふさがりになった。それでも未だシャトルを見ていない!ただただシャトルを見たい一心で、全く新しいアプローチを考えた。内陸部からダメなら海から見れば良いじゃないか!先ずはNASA Causeway及びNASA Parkwayを戻り、US-1に出て北上した。ガイドブックによると打ち上げの際にはタイタスビル(titusville)のUS-1沿いからも見れるとあったが一向にそれらしき物は見えない。そのまま橋を渡って東に向かうと、湾(実際は川=Indian Riverだった)の反対側に何となくそれらしい物が見える。そのまま進むとカナベラル・ナショナル・シーショア(Canaveral National Seashore)に出た。ここから先は入場料を払って入る事になる。ここまで来たのだからと迷わず料金(5ドルくらいだった気がする)を支払い海岸に向かった。途中NASAの管理区域に向かう立ち入り禁止の脇道を尻目に(内心、シャトルに一歩近付いた気がしたのは確かだ!)進んだ。草原の防波堤を挟んで海岸に面した駐車場で車を停めた。眼前に広がる大西洋は波が高かったが綺麗なブルーをしていた。取りあえず高台に上がり遠くケネディ宇宙センターを見渡した。ハッキリした距離は分からなかったが、何キロメートルか先にぼんやりと発射台が2つ見えた。(左の写真。尚、最初のシャトルの前の写真はユニバーサルスタジオで撮ったフェイクです。シャトル自体は長さ1メートルもない模型でした。)双眼鏡で確認し、シャトル(あれは絶対シャトルだ!)を確認し、2人共なんとも言えない達成感を感じた。(後でよくよく考えると、時間的には宇宙センターのバスツアーに参加しても同じだったが、とにかく達成感と共に非常に嬉しかった。

タイタスビルからはインターステートハイエェイ95号(Int.95)で、本日の宿泊地マイアミ(Miami)を目指した。(Int.95に乗ってから暫くして友人Yの運転する横で私は寝てしまった。)パームビーチ(Palm Beach)に差し掛かるころには夕方の仕事帰り時間に遭遇し、大分道が混んできた。周りの風景も都会的になった。マイアミに着く少し前にInt.95から出て、US-1、FL-A1Aへと進んで、マイアミに到着した。Yが頼まれた土産のバッグを買うのに付合って高級ブランド品で有名なバルハーバーショッピングセンターに寄り、日が暮れてからマイアミビーチの一角(有名なアールデコ街の少し手前)にあるホテルに到着した。

夕飯はアメリカで結構有名なステーキレストランチェーンのOUTBACKでステーキを食べた。アメリカにありながらオーストラリアンな雰囲気を売りにしたここはチェーン店の割に非常に美味しくまた価格もリーズナブルだった。早速友人Yにバッファロー・チキン・ウイングを奨めたのは言うまでもない。エアーズロック・ストリップ・ステーキ15.99ドル(最近アウトバックは日本にも進出して来ていてアメリカと変わらない味とボリュームが売りになっているが、日本での価格は3580円だ。)も美味しかった!

Jan.26 Wed. 1月26日(水)

マイアミで迎えた朝は晴天で、この日の最終目的地であるキーウエストの海に沈む綺麗な夕日が期待できそうだった。マイアミビーチから橋を渡りダウンタウンに出て、一路US-1を南下した。ダウンタウンを抜けたところでファーストフード店に寄り、軽い朝食をとった。US-1を走っている時、やけに遅く走る真っ黒のポンコツ車に出会った。まるで酔っ払いが運転しているようだった。どの車もその女性の運転する車を避けながら追い抜いていった。3・4車線あった道路も2車線になりだんだん周りの風景が都心のそれから田舎風景に変わっていった。ホームステッド(Homestead)、フロリダシティ(Florida City)と進み、FL-9336に出て右折した。エバーグレーズ方面の標識に沿って何度か道路を曲がりつつ、広大な何かの畑の真ん中の1本道を走り、遂にエバーグレーズ国立公園に到着した。

エバーグレーズ国立公園(Everglades National Park)

先ず最初にFL-9336沿いの右手、湿地の上にビジターセンターがあり、そこで公園マップを入手する為立ち寄った。駐車場からセンターの小屋に続く入り口には"WORLD HERITAGE"(世界遺産)のモニュメントがあった。なぜか公園ゲート(入園料は車あたり10ドル)はビジターセンターの後にあった。ここエバーグレーズは"Ever Green River of Grass"(どこまでも続く緑の草の河)と云われ、一面の湿地帯は実は河なのだ。(右の写真はLong Pine Keyにて) 北に位置するオキーチョビー湖から流れ出した水が湿地を流れ、フロリダ半島の先端であるここエバーグレーズからマングローブの生い茂るメキシコ湾に流れ出している。(湿地の水深は中心部で1〜3フィート=30〜90cmだが、それ意外の大部分は6インチ=15cm程だ!) 豊富な水源には様々な特有の動植物が生息している。希少動物として保護指定されている種も何種類かあるようだ。道路の標識にも度々動物の絵(ピューマの絵もあった!)が出てきて、動物の急な道路の横切りに注意を促していた。

広大な湿地の中に唯一ある一本道(左の写真)は所々工事中で、陥没して水浸しになっているのを修復していた。やはり人工の道路は自然の力にはかなわないのだろうか。所々に出てくるビューポイントを表す標識に従い何度か脇道にそれ、短いトレイルやビューポイント(右の写真はPa-hay-okee overlookからの展望)、幾つかの湖(池?)に立ち寄った。公園ゲートからFL-9336に沿って最南端のフラミンゴ(Flamingo)に向かった場合、約38マイルの距離があり前半が地平線を見渡す低木の湿地帯やすすきに似た1メートル程の高さの草原(湿原?)が続くのに対し、後半は松やマングローブの林に変わり道路両端の見渡しが悪くなった。園内唯一の宿泊施設やマリーナ等があるフラミンゴに到着した時には既に正午を過ぎていた。ここのビジターセンターからはその先のフロリダ湾が見渡せたが、湾の水の色は予想(きれいに澄んだ水色を想像するよな普通!)に反して茶色かった。湾の先には小島が幾つかあり、水平線へと続いていた。水平線の先にはこれから向かうフロリダ・キーズ(Florida Keys)の諸島があるのだ。因にこの時はオフシーズンだったのか人出は少なかった。マリーナから続く湾(左の写真)の内側で数人がじっくり水面を見守っているのに出くわした。聞くところによるとマナティ(Manatee)がいるという。(フロリダ南部は特に冬場にマナティに会える事で有名なのだ。実はこの旅で必ず見たい動物の一つだった。)私達も暫く水面を見つめ続け、数分が経過したところで遂に見つけた。5メートル程先の茶色の水面から白い物体がうっすらと現われ、呼吸をしてすぐに水中に消えた。どうやらその辺りに2匹がいるようだった。数分後に再度水面に現われるのを見てからマリーナの先に移動してみた。(こういう時は引き際が肝心だ) 対岸を見つめる人に従い遠くを見渡すと今度はワニ(Crocodile)が見えた。するとちょうどそこへ大きめの水鳥が降り立った。(右の写真)(ここで見たのは大きさ的にクロコダイルだと思う。他には大形で凶暴なアリゲーターも生息している。翌日の違った意味の興奮を前に、自然に生息するワニが見れた事を素直に喜んだ。) 昼下がりの暖かい日差しの中で、静かな水面を眺めながら暫く時間の流れを忘れた。

そろそろお腹が空いていたが、キーウエストでの夕日が気になり出して昼食は抜きで来た道を折り返した。しかし、結局エバーグレーズを出てフロリダシティのマクドナルドで遅い昼食を取った。腹ごしらえをし、いざキーウエストへ。向かう先の空の雲行きが怪しくなっていた。US-1を進み程なくマングローブに囲まれた道路になった。更に行くと橋(左の写真)を渡りフロリダ・キーズ最初の島キーラーゴ(Key Largo)に出る。この辺りからキーウエストまでの約180kmの間、US-1はオーバーシーズ・ハイウェイ(Overseas highway)と呼ばれる。キーラーゴはかなり大きな島で通り過ぎるのに時間がかかったが、続く島々は小型で、橋を渡る度に次々に新しい名前が出てくる(Plantation Key / Upper Matecumbe Key / Lower Matecumbe Key .... )。島々を結ぶオーバーシーズハイウェイと行っても半分以上(私の感覚です。確かな事は分からない)の道路は海の見えない陸地を走っていた。この間にも前方に広がる雲はどんどん大きくなり楽しみにしていたキーウエストの夕日が絶望的になってきた。フロリダキーズの真ん中に位置するマラソン(Marathon)を過ぎると、有名なセブンマイルブリッジ(7 Miles Bridge:右の写真)だ。生憎の空模様ににもかかわらず、水色の海に架かる長い橋はやはり不思議な感動を与えた。しかし実際に渡ってみると以外と素っ気無いのも事実だ。普段映画やテレビで見る上空からの橋と違い車で走る場合は全体が見渡せる訳ではない。途中橋が弧を描いて盛り上がる部分があるがここからの見渡しは良かった。隣には以前使われていた古い橋(鉄橋だったらしい)も平行している。

キーウエスト(Key West)

車を進めいよいよキーウエストに近付いた頃には、雲のせいで辺りが大分暗くなっていて更に雨が降り出した。すっかり暗くなってしまってから、ようやく本日の宿に到着した。キーウエストの入り口に程近い宿で一息ついて、夕飯を食べに繁華街に赴いた。この頃には雨は止んでいて、メイン通りのデュバルストリート(Duval St.)沿いにはかなりの数の観光客がいた。なかでもヘミングウェイが通ったといわれるスラッピージョーズバー(Sloppy Joe's Bar)はすごいにぎわいで、お年寄りまでもが生バンドの演奏に合わせて踊っていた。ここキーウエストは治安が良く、私達も車を駐車場に収め、夜の町を何も気にせず歩いて回った。シーフードが有名(好き嫌いの意見が別れるコンク貝や、はさみだけを食すストーンクラブ等が特に有名)なキーウエストで、私達は何故かハードロックカフェで食事をした。(ガラガラだった!) 食後に夕日を見るスポットとして有名なサンセットピア(Sunset Pier)に行き、暗闇の海から聞こえるさざ波に晴れた日の海に沈む夕日を想い馳せた。

 

Jan.27 Thu. 1月27日(木)

モーテルを出発し、昨晩行ったデュバルストリート方面に向かった。午前中はキーウエストの観光に当てる事にした。まずはアメリカ合衆国最南端として有名なサザンモーストポイント(Southernmost Point)へ。(これもまた有名な話だが、実際の最南端は海軍基地内にあり、一般人の立ち入りが禁止されている為ここにモニュメントを作ったのだ。)ホワイトヘッドストリート(Whitehead St.)を真直ぐサザンモーストポイントに向かうと何か様子がおかしい。自分の記憶が正しければ赤と黒と黄色のモニュメントが見えるはずだが・・・立ち入り禁止の黄色いテープで囲まれたそこにあったのはペンキ塗り替えを待つ真っ白なモニュメントだった。とっさに私達はそれをホワイトモーストポイントと名付けた。ある意味なかなか巡り合えないチャンスに遭遇し、嬉しいやら悲しいやらただ唖然とした。 次に、この地をこよなく愛したと言われるヘミングウェイの家を訪れた。入場料(7.5ドル)を支払い、中に入ると沢山の猫が出迎えてくれた。家の内部には当時の面影がそのまま残っていた。 更に幾つかの観光スポットを歩いて回り、最後にもう一度ホワイトモーストを見てキーウエストを後にした。

  

上段写真:左からホワイトモーストポイントヘミングウェイの家サンセットピアとコンクリパブリック*の旗

下段写真:左からスラッピージョーズバーキャプテントニー*内部マロリースクエア

  

お昼頃になると天気が良くなってきて、昨日とは全く違う青い空と青い海の間を突き抜けるオーバーシーズハイウェイを疾走するのが気持ちよかった。セブンマイルブリッジを渡り終えたところで駐車場に車を止め、改めてブリッジを振り返った。標識のバックに遠く続くブリッジが印象的だった。(左の写真)古い橋の方も徒歩での通行が可能になっていて、その先のピジョンキー(Pigeon Key)に続いていた。 オーバーシーズハイウェイを抜けフロリダ半島に入ると、再びエバーグレーズ方面に向かった。今度は公園の外の湿地帯をホバーボートで疾走するアトラクションを探していた。(世界遺産にも指定され、動植物の保護をうたっているエバーグレーズ内ではホバーボートの使用は禁止されている。園外に民間経営のクロコダイルファームと併設されたホバーボートツアーが幾つかある。)途中で国立公園とは別のルートを取り、クロコダイルファーム(つまりワニ園)に着いた。エバーグレーズで自然のワニ一匹にようやく出会えたのに対し、ここにはウジャウジャ(左上の写真)いた。ファーム(結構大きい!)をブラつきボートツアーまでの時間を費やし、ワニ以外にもパンサーやアライグマ、小型のクマ等をみかけた。ボートツアーはエアボートと呼ばれる、大きな扇風機が後ろについた15人乗りくらいの幅広のボートで行われた。ボートに乗り込むとすぐ、乗客それぞれにティッシュペーパーが配られた。これは耳栓に使うのだ。スタートして暫くはゆっくりとガイドを受けながら進み、いよいよプロペラ全開で湿原を疾走した。耳を劈く爆音の中、水しぶきをあげながら左右に揺れたり、回転したりと結構楽しかった。ボートツアーから戻りワニショー(ファームの人がワニと戯れる・・・:左の写真)をみて、マイアミへの帰途についた。(なお、クロコダイルファームの近くに有刺鉄線に囲まれた刑務所があった。「見知らぬ人をヒッチハイクしない様促す標識」が恐怖感を誘った。)フロリダシティから、来た時とは別のフロリダ・ターンパイク(有料道路)でマイアミに向かうと1時間もかからずにマイアミに到着した。スーパーでお土産用のチョコレートや、その夜のビ−ル等を買って(私は良くやるんだが、物価の安いアメリカのスーパーはかなりお得です。ビールも安い!なお、この時IDを求められ、逆に幾つに見れるか問うとSixteenと返ってきた。因に私29、友人31でした。)モーテルにチェックインした。アメリカ最後の夜は、モーテル内のレストラン(空港近くの為エアライン会社の飛行機が飾ってある結構雰囲気の良いレストランだった)でまたもやステーキを食べた。

 

エピローグ<Epilogue>

アメリカでのドライブを考えた時、皆1度はセブンマイルブリッジを疾走する事を夢見るのではないだろうか。少なくとも私はそうだった。この夢の実現と、更に異色の国立公園エバーグレーズ(赤土の岩山とは違う趣があった!)に訪れた事は非常に満足だった。実物のスペースシャトルを見つける旅も良い思い出となった。”同行の友人にも非常に満足のいく旅行だったよ”と言われました。

 

 

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