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2009年09月10日

ただ有明の月ぞ残れる

父が他界しました。葬儀も滞り無く終え、遺品を少しずつ片づけ始めているのですが、看病のため自宅と病院を行き来する生活がしばらく続いておったので、病院に行けば今でも逢えるような不思議な錯覚に捕われ、これまで仕事前に病院に立ち寄るために起きていた時刻になると独りでに目が覚めてしまいます。2年半前に膵臓ガンの宣告を受けたときから、私の心の中ではカウントダウンが始まり、覚悟はとうに出来ていたはずなのですが、いざ葬儀の段取りをするとなると、頭が真っ白になり抜け落ちてしまうことばかりです。誰しもいつかは経験することとはいえ、やはり肉親の死は辛く悲しいものです。きっと本人はそれ以上に不安に苛まされていたと思うのですが、阿弥陀仏から授かった2年半という月日は、思い出を残すには十分な時間だったし、最期は眠るように旅立ってくれたのがせめてもの救いです。2年半にわたる介護と看病の記録を語り始めたら、もうひとつブログが出来上がりそうなくらいたくさんの思い出に満ち溢れているのだけれど、それは折りをみて書き記していきたいと思います。写真は今朝の有明の月。父が亡くなった翌日の早朝、身支度を整えるために慌ただしく自宅にかけ戻った際にふと西の空に目をやると、ビルの谷間に沈み行く有明の月が見え、なぜかとても印象的に目に焼き付いています。そのときはまだ真ん丸だったのですが、今日の有明の月は下半分が大部欠け、あれから時が経過したことを思い知らせられます。この先も西の空に有明の月を見つけるたびに別れの朝のことを思い出すのでしょうか。   初七日の朝に… 合掌。
Posted by Dora at 7:30 午前
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