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ReaD -- 泉 富士夫
Eメール: fujioizumi@me.com
キーワード: 粉末回折、X線回折、中性子回折、リートベルト法、最大エントロピー法、MEM、電子密度、原子核密度、結晶構造、三次元可視化
| ■ 2009年11月4日(水) Mac OS X用支援環境の拡充 |
SUPERFLIPとEDMA(Electron Density Map Analysis)のペアをマクロメニューに追加しました。これでマクロの総数は11となりました。この改訂に合わせてReadme_mac.pdfとReadme_scpt.macも修正しました。
SUPERFLIPによるチャージフリッピング解析終了後にVESTAが電子密度分布を3D可視化するようになっています。EDMA実行後には結晶データを収めたCIFが開かれますので、それがカレントウィンドウとなっている状態でマクロメニューから[VESTA]を選ぶと、ただちに結晶模型が表示されます。もちろんSUPERFLIPが*.xplorに出力した電子密度の等値曲面との重ね合わせ表示も可能です。
なかなか良い感じに仕上がってきました。もう一息といったところです。
「科学英語論文執筆の手引き」講習会(11月17日)のテキストは当日配布するつもりでいたのですが、手間を省くためパスワードつきPDFファイルとして事前に送付し、各自印刷していただくことになりました。現時点で予想の約2倍に達している参加登録者と37というページ数を考慮すると、印刷物としてお渡しするのはちょっと無理だということをご理解ください。
| ■ 2009年11月5日(木) Mac OS X用配付ファイルを今日も更新 |
Intel Fortran Compiler for Mac OS X v11.1.076がリリースされました。Snow Leopardにおける安定動作のために、PRIMA(32・64ビットCPU兼用)も含め、すべての自作プログラムをこの最新版で再ビルドするとともに、細かい点を多数修正しました。目につくところでは、RIETAN_VENUSフォルダ中のcommands_Jeditフォルダがcommands_commonフォルダに改名され、conv.commandがそこに移っています。もちろんReadme_mac.pdfとReadme_scpt.pdfも改訂しました。
今回は、必ず/Applications/RIETAN_VENUSフォルダを削除してからインストールするようお願いいたします。さもないと、そのフォルダに不要なゴミが残ってしまいます。
Intel Visual Fortran Compilerもv11.1.051にバージョンアップしたので、明日はWindows用配付ファイルの方を更新しましょう。Windows 7でインストーラが動かないというトラブルも解決せねばなりません。
Igor Proがv6.12にアップグレードしました。
Windows 7完全対応を謳うDAEMON Tools Lite v4.35.5を64ビット版Windows 7機に怖々インストールしました。32ビット版のようです。ユーザーインターフェースがかなり変わったのには戸惑いましたが、正常に動くことを確認しました。
| ■ 2009年11月6日(金) Windows用配付ファイルのアップデート |
昨日予告した通り、Windows用RIETAN-FP・VENUS配布ファイルを更新しました。
自作プログラムをすべてIntel Visual Fortran Compilerの最新版で再ビルドしました。EDMA.macのバグを退治し、SuperflipとEDMAの実行例を収めたZrPO4-pyrフォルダをRIETAN_VENUS_examplesフォルダに追加しました。これまでEDMA.macの不具合がまったく指摘されていないのは不思議ですが、使っている人がほとんどいない上、トラブルに気付いてもわざわざ報告してくれないということなんでしょうね。
さらにインストーラをWindows XP/Vista/7互換のInstall_RIETAN_VENUS.batに変更しました。Windows 7ではInstall_RIETAN_VENUS.vbsを管理者権限で実行できなくなったため、やむを得ずそうしました。コマンドプロンプト窓が現れるのは無様ですが、致し方ありません。なおWindows Vista/7上でインストールする際には、Install_RIETAN_VENUS.batを右クリックし、[管理者として実行...] を選ぶ必要があることをお忘れなく。
Readme_win.pdfとReadme_macros.pdfにも手を入れました。後者では図が二つ増えています。大分長くなってきたので、ケアレスミスが残っているかもしれません。お気づきの点がありましたら、些細なことでも結構ですから、ぜひご指摘ください。
LaTeXiT v2.0.0がリリースされました。
| ■ 2009年11月7日(土) 更新に次ぐ更新 |
休日出勤してWindows用とMac OS X用のRIETAN-FP・VENUS配布ファイルを更新しました。
Windows用ではReadme_macros.pdf、Mac OS X用ではReadme_mac.pdf、Readme_scpt.pdf、5つのスクリプトファイル*.scptが改訂されています。Readme_scpt.pdfには図を一つ追加し、*.scptでは有害無益なactivateコマンドを削除しました。
これでWindows 7およびMac OS X Snow Leopardとの互換性の確保とJedit Xを利用したRIETAN・VENUS統合支援環境の構築は一段落したことになります。新テクノロジーへの対応には苦戦しましたが、なんとか切り抜けました。この元気もいつまで続くやら…
WindowsとMac OS X、いずれのプラットフォームでも時代遅れのバッチファイル(コマンドプロンプト)やコマンドファイル(ターミナル)を直接使わずに済む環境が整ったのは時宜に適ったことです。秀丸エディタ v8.Xにおけるエクスプローラ枠とJedit X v2.1Xにおけるファイルドロワが両支援環境の利用価値を一層高めてくれるでしょう。
RIETAN-FPとVENUSのPDFマニュアル(Readme_*.pdfも含む)の総ページ数は406ページにまで増えました。なんともすさまじいエネルギーだと感心する方もいるでしょうが、それほど大したことじゃありません。英文だろうが和文だろうが、とにかく私は速筆なんです。もっとも、贅肉をそぎ落とした簡潔な文章を書くのは苦手ですよ。冗長の誹りは免れません。
| ■ 2009年11月8日(日) RIETAN-2000昇天 |
RIETAN-2000のメンテナンスを停止してからすでに2年半が経過しました。二つの支援環境の完成を機に、RIETAN-FPへの乗り換えを促すためWindows・Mac OS用RIETAN-2000の配付ファイルを削除しました。今のところRIETAN-2000のWebページには裏口から入れますが、いずれ閉鎖するつもりです。
| ■ 2009年11月9日(月) マニュアル重視の顕れ |
Windows用とMac OS X用のRIETAN-FP・VENUS配布ファイルをアップデートしました。Readme_macros.pdf(Windows)にエクスプローラ枠(フォルダツリー+ファイル一覧)を表示した秀丸エディタを図4として追加し、Readme_scpt.pdf(Mac OS X)中の図3をファイルドロワ付加時のJedit Xに変更しました。なお、エクスプローラ枠は秀丸エディタ v8.0以降(βテスト中)でのみ使えます。
64ビット版秀丸エディタ Ver8.00β24をWindows 7機にインストールし、RIETAN-FP・VENUS統合支援環境をテストしてみたところ、なんのトラブルもなくスイスイ動きました。新たな窓やタブが小気味よいスピードで次々に現れる一方、脱力感も漂うこの環境はバグルスの「ラジオ・スターの悲劇」でも聴きながら使うといいんじゃないでしょうか。
| ■ 2009年11月10日(火) アンインストール |
Windows用とMac OS X用のRIETAN-FP・VENUSシテテムを容易にアンインストールできるようにしました。詳しくはReadme_win.pdfとReadme_mac.pdfをお読みください。7月下旬以来、小刻みな更新が延々と続きますが、進歩が止まり停滞するよりはましと、あきらめてください。
Mac用アンインストーラのテスト中に肝心要の/Applications/RIETAN_VENUSフォルダを削除してしまい真っ青になりましたが、Time Capsuleのおかげですぐさま復元できました。今やもう、これは必需品です。
Mac OS X v10.6.2 アップデートとまめFile5 Second Edition v6.08が配付されています。
| ■ 2009年11月11日(水) 追憶 |
「科学英語論文執筆の手引き」講習会の準備をしている最中に、故Jim Jorgensen(アルゴンヌ国立研究所)とのメールのやりとりをふと思い出しました。
10年近く前のことです。購入したばかりの「科学英語論文のすべて」第2版(日本物理学会編)を開き、最初の例文(p. 11)
を眺めたとき、妙な英語だな、と直感しました。実験データに式を当てはめるのですから、データと式が逆のはずです。私はリートベルト法などで粉末回折データを解析した結果を報告する機会が多いため、この際、これらの例文が正しいのか否かをきちんと調べておくべきだと思いました。そこで遠慮なく質問できるnative speakerであるJimに
The correct grammar would be "the fitting of theoretical curves to experimental data," but this would apply only in the case where there were variables that define the theoretical curves which are allowed to vary to achieve the best fit. If not variables are allowed to vary, the correct description would be "the comparison of theoretical curves with experimental data."
上記の本は、「数値と単位をくっつける」という素人じみた誤り(10月5日参照)を犯している箇所も多く、執筆者によってはあまり鵜呑みにしない方がいいかもしれません。4章は非常に有用です。
こんな低レベルな質問にも親切に答えてくれたJimが昇天してから3年経ちます。一時は毎年のように実験しに行ったアルゴンヌの中性子源IPNSは運転を停止しました。私自身も粉末中性子回折の材料解析への応用に興味を失ってしまいました(自作ソフトを自ら使おうとしないのはそのためです)。時の流れを感じます。
昔話はさておき、TeX Live 2009とMacTeX-2009がリリースされました。後者はSnow Leopard対応を謳っており、TeXShopはv2.28にバージョンアップしています。