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ReaD -- 泉 富士夫
Eメール: fujioizumi@me.com
キーワード: 粉末回折、X線回折、中性子回折、リートベルト法、最大エントロピー法、MEM、電子密度、原子核密度、結晶構造、三次元可視化
| ■ 2009年12月01日(火) 己の背中を押すための調査 |
RIETAN-FP・VENUS配布ファイルのWebページを未だに英語化していない身としては、われわれが配付しているソフトがどの程度、外国人によって使われているのかが気になります。そこで、ISI Web of Knowledgeを使ってRIETAN-2000とVESTAを使用して得た成果を報告している論文(RIETAN-2000: 最近の100報、VESTA: 100報弱)の筆頭著者が外国人である割合を調べてみたところ、RIETAN-2000は28 %、VESTAは35 %でした。
う〜む、RIETAN-2000の国際化率は意外に高いんだな。こりゃ、英語ページも作成せざるを得ませんね。Webページ自体よりReadme_win.pdfの日本語版作成の方が面倒で仕方ないですが。
今朝の毎日新聞に次世代スーパーコンピューター予算のカット(11月26日参照)に関する金田康正(仕分け人)、平尾公彦(理研)両氏の見解が掲載されていましたが、ソフトウェアの重要性を強調しておられる金田氏の方がずっとまともだと感じました。NECと日立の離脱により瀕死の重傷を負ったわけあり事業の見通しは、どう見ても明るくありません。
平尾氏曰く「われわれはソフトウエア開発にも力を注いでおり、成果でも世界一を目指している。」 そう大口を叩くのは、ご自分の専門分野のソフトウェアで世界の先頭を走っている(平尾ソフトが世界レベルで通用している)という明確な証拠を示してからにしてほしいです。ただのマネージャーに過ぎないというなら、その限りでありませんが。
| ■ 2009年12月02日(水) 新ユーティリティset_VESTA_PREF |
Mac OS X用RIETAN-FP・VENUS配布ファイルを更新しました。
VESTAの設定ファイルや一時ファイルを保存するtmpフォルダの置き場所は環境変数VESTA_PREFで指定できます。たとえば粉末回折パターンのシミュレーションを実行したとき生成する*.insと*.itxはtmpフォルダに出力されます。しかし、Mac OS Xでは、GUIアプリケーションに引き渡す環境変数は~/.MacOSXという不可視フォルダ内のXML形式ファイルenvironment.plistに記述せねばならず、その定義はかなり面倒です。UNIXに詳しい人でないとお手上げかもしれません。
そこでenvironment.plistを作成しやすくするために、AppleScriptで書かれたset_VESTA_PREFというユーティリティを提供することにしました。詳しくはReadme_mac.pdf中の15.2節をお読みください。set_VESTA_PREFの実行直後にログアウトすることをお忘れなく。
VESTAが思い通りに動かなくなったときは、set_VESTA_PREFと同一フォルダにあるenvironment.plist中の
<string>~/Documents/VESTA_workspace</string>
という行を
<string>/Users/(ユーザー名)/Documents/VESTA_workspace</string>
というように絶対パスを記述してから、もう一度set_VESTA_PREFを実行してください。もちろん"VESTA_workspace"を別なフォルダ名にしても差し支えありません。
set_VESTA_PREFは一両日中にリリースするVESTA v2.1.2との互換性を有しています。
| ■ 2009年12月3日(木) 配付ファイル更新3件 |
昨日提供し始めたMac OS X用ユーティリティset_VESTA_PREFは、ストリームエディタsedでenvironment.plist中の"~"を/Users/(ユーザー名)に置換してから~/.MacOSXに保存するよう改良しました。ユーザーの手に委ねるほどのことでありませんからね。久しぶりにsedを使ったため、少々てこずりました。set_VESTA_PREF実行直後に再ログインする必要があるのは同じです。Readme_mac.pdfの15.2節も手直しした上、Mac OS X用RIETAN-FP・VENUS配布ファイルをアップロードしました。
VESTA v2.1.2がリリースされました。このマイナーアップデート版では、EXPO2009が出力するCIF(11月27日参照)を無修正で入力できます。
DV-Xα研究協会会員限定でdvscat用対称軌道生成プログラムmakef25のベータ版が配付されているため、MAKEF25.macというマクロ(No. 2)を追加したDV-Xα法計算支援環境の配付ファイルを公開しました。従来はMathematicaの助けを借りていた計算が無償ソフトmakef25で手軽に実行できます。makef25をインストールしてからお使いください。
| ■ 2009年12月4日(金) 弱音を吐くのは珍しいですが… |
WindowsとMac OS X用のRIETAN-FP・VENUS配布ファイルを更新しました。
Bond valence sumを計算するためのbond valence parameterを記録したCIFの2009年版(bvparm2009.cif)が最近公開されたため、Windows用配付ファイル中のbvparm2006.cifをbvparm2009.cifに置き換えました。
Mac OS X用RIETAN-FP・VENUS統合支援環境にもbvparm2006.cifを同梱するとともに、それを表示するための新マクロBond valence parameters.scptを追加し、それらの変更をマニュアルに反映させました。さらに、set_VESTA_PREF終了時のメッセージに"Logout and then login to make VESTA_PREF effective."という文を追加しました。こう念を押しておけば、再ログインし忘れることはまずないでしょう。
気がつけば、この3日間に5回も配付ファイルを更新していました。すごい勢いなのは結構ですが、日頃ここに書き込んでいること以外の仕事も沢山ある上、気苦労も多く、かなり消耗しています。体調も芳しくありません。
| ■ 2009年12月5日(土) 1.25 %(基準金利)− 0.80 % = 0.45 %(適用利率) |
個人向け国債第29回債の利率はたった0.45 %(税引き後0.360 %)にまで落ち込んでしまいました。日銀は期間3ヶ月の量的緩和に踏み切りました。
こういう超低金利時代のまっただ中にもかかわらず、日本株の配当利回りは歴史的高水準にあります。配当金は今後も増加しそうです。つまり株式を所有し、長く塩漬けにしておき、株価がまったく変動していなかったとしたら、預金の利息とは比較にならないほど多額の配当金が手に入るわけだ。インカムゲインを期待する直利志向の人は、貯金の一部を取り崩してでも比較的安全な投資(たとえばTOPIX連動型上場投資信託)に振り向けるべきでしょう。
| ■ 2009年12月6日(日) 余計なお節介を避けるには |
Mac OS X用RIETAN-FP・VENUSパッケージをインストールするには、ディスクイメージファイルIntel_Mac_versions.dmgをダブルクリックしてIntel_Mac_versionsというボリュームをマウントしてから、インストーラInstall_RIETAN_VENUSをダブルクリックします。すると、
“Install_RIETAN_VENUSは、アプリケーションで、インターネットからダウンロードされました。開いてもよろしいですか?
という警告が発せられます。その際には、"このディスクイメージ内のアプリケーションを開くときには警告しない" (もしあれば)をチェックしてから [開く] ボタンをクリックしてください。さもないと、インストール後にRIETAN_VENUS_examplesフォルダおよびRIETAN_VENUSフォルダ内の各テキストファイルを初めて開くとき、
(ファイル名)はアプリケーションである可能性があり、インターネットからダウンロードされました。これは(アプリケーション名)で開かれます。開いてもよろしいですか?
というダイアログが現れ、かなり煩わしい思いをします。
インストールの前にUninstall_RIETAN_VENUSを実行してアンインストールする場合も同様です。要するに同一仮想ディスクで、一度だけ"このディスクイメージ内のアプリケーションを開くときには警告しない"をチェックすれば十分です。
| ■ 2009年12月7日(月) 今日もまた… |
Windows・Mac OS X用RIETAN-FP・VENUSパッケージをいずれもマイナー・アップデートしました。
bvparm2009.cif(bond valence parameterを記録したCIF), Effective_ionic_radii.txt(Shannonの有効イオン半径を収録したテキストファイル), Space_groups.xls(230空間群のHermann-Mauguinシンボルを収めたExcel形式ファイル)をdocumentsフォルダ内に置くことにしました。PDFマニュアルだけが文書(documents)という訳でないからです。Space_groups.xlsはExcelあるいはOpenOffice.orgのCalcに関連づけておいてください。
有効イオン半径については、多くの書籍(たとえば「粉末X線解析の実際」第2版)やWebページに転載されているため、閲覧用マクロを提供するまでもないと判断しました。空間群のシンボルはRIETAN-FP(に埋め込まれたLazyが)が回折指数hklと多重度mを発生するのに使うことから、*.insへのコピー&ペースト用にマクロを用意しました。
Windows用支援環境ではSpace_groups.macをNo. 29に、BVP.macをNo. 30に入れ換えました。Mac OS X用に空間群シンボル閲覧用マクロSpace groups.scptを追加しました。
これまでMac OS X用ディスクイメージファイルIntel_Mac_versions.dmgはToast 10 Titaniumで作成してきました。このソフトが出力する*.dmgでは仮想ディスクのマウントはOSにまかせるらしく、ダブルクリックすると「このディスクイメージには問題がある可能性があります。開いてもよろしいですか?」と警告してくるため、FreeDMGに乗り換えました。マウント後のフォルダにアイコンが規則正しく並ぶように改善しました。
VESTAのマニュアルVESTA_Manual.pdfに些細な間違いが見つかったため、訂正しました。