(c) 2004 FUMIAKI TAKAHASHI & GOBLINS
         
            
2004年3月、日射しが明るくまぶしくなると、またブレード走行のムシが騒ぎ出す。最近はすっかりゴールデンウィークに滑走する「ホリデーランナー」と化してしまったが、生ビールと地元のご馳走に対する情熱はまだ失っていない。果たして次は何かが起こるのか? 何も起こらないのか‥‥?
   



その1/道選び‥‥

今年(2004)もまたブレード走行を決行することにした。昨年と同じく、5月の連休に日帰りで‥‥。「まだやるの?!」と呆れられそうだが、とにかく行く。やれるところまでやっておく。あの爽快感は、他の遊びではなかなか得難いものだからだ。「サイクリングにすれば?」とよく聞かれるが、これはスポーツとしての傾向がぜんぜん違う。野球のやりたい人に「ソフトボールをやれば?」と言っているようなものなのである。

さて日程だが、ゴールデンウィークにやるには幾つか理由がある。ひとつは、ここ数年ゴブリンズの試合が立て込み、普通の土日はなかなか時間が取れないこと。かと言って、夏休みは温暖化の影響で35℃越えの酷暑日が続くし‥‥。そうすると、5月の連休あたりが気候的にも丁度いいと言うことになるわけだ。

ただしその分、泊りがけは出来ない。ゴールデンウィークの宿は、たいてい予約で埋っていまい飛込みは難しい。さらに、たとえ宿を予約しておいても、その日に雨が降ってしまったらすべてがムダになってしまうからだ。なので、けっきょくは日帰りの計画が一番無難だと言うことになる。

だが、無難ではあるが「日帰りで行けるコース」となると探すのはけっこう大変だ。昨年と一昨年は「つくばりんりんロード」を滑った。あそこは関東ではたぶん最高の道だろう。約40kmの全線が開通しているのも珍しいし、そのほとんどが、ほぼ同じクオリティの舗装された路面として完成しているのも稀である。それに風景がいい。広々としていて、特に5月ごろは、田植えで人々がくり出し活気があるのもいい。

だから、とても迷ってしまうのだ。できれば毎回違う道を滑りたいのだが、かと言って「りんりんロード」以上の道をほかに見つけられるとも思えない。なら、年に一回のブレード走行、悪路を選んで失敗するよりも、また「りんりんロード」へ行った方が安全なのではないか? ‥‥と、こう言う葛藤が心に去来してしまうのだ。

まあ、いちおう「りんりんロード」は最後の選択として取っておき、今一度新たなコースを探してみることにした。インターネット検索で大規模自転車道の紹介を発見。そのサイトで調べてみることにした。基準となるのは「走行距離が40km前後」で「電車で日帰りできるところ」。

河沿いにはたくさんの道が見つかった。だが、一見よさそうに思えるが、河伝いと言うのは単調でつまらないことが多く、しかも下流に行くに従って水が淀んで来るものだ。ブレード走行は「滑る快感」だけでなく「風景を楽しむ」ことも重要な要素だから、その点は充分に検討して選ばなければならない。

探しているうちに、なるべく「海沿い」がいいんじゃないか?と言う気がして来る。で、まず房総方面の九十九里一の宮大原自転車道が候補に上がった。ここは和歌山、静岡、神奈川、千葉と続く「太平洋岸自転車道」の一部で、ホントはこれらの県の自転車道が全部つながり、太平洋に沿って続く壮大なサイクリングロードとなる計画なのである。このホームページの説明によれば、その千葉ルートの一部、九十九里〜大原間の全長33kmは、ほぼ全線開通したということになっていた。自宅から電車で2時間強なので、とりあえず日帰りは可能である。

ここでふと思いだした。キャプテン高橋はすでに一度この道を滑っているのだ‥‥。(キャプテン金縛りにやられる・2日目・参照)。そこで自分が書いた文章を読み直してみると、一の宮までは間違いなくサイクリングロードを滑ったことになっていた。が、その先が問題で、どうも一般道としか読み取れない。記憶も、やはりサイクリングロードのイメージはない。ただし、この文章は今から10年ほど前の記録だから、その10年の間に工事が進み、残りの一の宮〜大原ルートも開通した、と言うことは充分考えられる‥‥

少し視点を変えて、銚子や南房総も調べてみるが、自宅から現場までが3時間以上かかりそうである。これでは日帰りは難しい。ただ滑るだけでなく、走行終了時には、生ビールと地元の美味しいものを味わおうと思っているので、その時間もとっておかなければならない。やはり「九十九里〜大原」が第一候補になるかな?と、何となく焦点が定まって来たところで、昨年同行した土屋隊員に、今年も参加するかどうか連絡してみることにした。


その2/道の実体

果たして土屋氏の反応は?「あの爽快感を味わいたいので、また参加します」とのことだった。‥‥なるほど、それは嬉しい。が、彼は恐らく「りんりんロードと同様の快適路面」を夢見ているのに違いない。それと、走行後の生ビール&天ざるソバにも‥‥ 

なら、九十九里のあの道は期待はずれに終わる恐れもある、と、キャプテン高橋は少し不安になった。この場を借りてはっきり言っておくが、「りんりんロード」は(関東では)ケタ違いに素晴らしい道であり、他のどんな道もあれにはかなわないと思ってほしい

それからもうひとつ、伝えておかなければならないことがある。それは、東金駅からサイクリングロードが始まる片貝までは、一般道を滑っていなかければならないと言うこと。その10kmほどをプラスすることにより、約43kmと言う理想的な走行距離となる予定なのである。昨年、出発から20kmほど滑って、何とかスケーティングをマスターした?らしき土屋氏だが、一般道となるとまた勝手が違って来るはずだ。旅の途中で「こんなの聞いてない!」などと険悪な状況になるのは困るので、事前に充分な検討が必要である。

とりあえず東金からの道を探ってみることにした。地図で見てみると、まず第一に、「東金片貝線」と「東金豊海線」と言う二つの県道があるのが分る。これらをまっすぐ行けば早いが、車の通りが多いだろうし、歩道は無いと思われるので、やはり裏道を行くのが懸命である。その方が時間はかかるが安全に進めるはずだ。また、この付近には「九十九里鉄道(1999年の記録)」と言う廃線跡が有り、一部は整備されサイクリングロードとなっているらしい。これを探しがてら行くのもいいかも知れない。(参考サイト2「kjyukuri」)

だいたいのイメージはつかめたが、「一般道初体験の土屋氏と手探りの裏道」と言う組み合わせは、けっこう時間がかかるかも知れない。「9時・東金駅集合」で、いろいろ準備して9時30分ごろ出発したとして、片貝までの10kmを終了する頃には、ちょうどお昼頃になっているとも考えられる。と言うことは片貝で昼食と言う感じか? 以前は季節はずれの「海の家」で「はまぐりの醤油焼き」など小料理をやっていたものだが今はどうなんだろう? まあ、東金市のコンビニでおにぎりなど買って行った方が無難かも知れないが。

さて、「九十九里、サイクリングロード」などのキーワードで検索しているウチにいろいろ引っ掛かって来た。「上総一宮〜九十九里」「九十九里から大原へ」‥‥これらはサイクリングのドキュメントだが、参考にはなりそうだ。ただ、自転車は一般道だろうが未舗装だろうが関係ないので、すべてを鵜のみにすることは出来ない。

ここで注目すべきは写真である。「りんりんロード走行」の時も写真が決めてだった。が、その写真で見てみると、どうも「九十九里〜大原」よりも「九十九里〜銚子」の方が魅力的に見えてしまう‥‥、これは単純に写り具合のせいだろうか。なんか、砂浜沿いの「赤い道(飯岡)」がとてもいい感じに見えて気持ちがグラついてしまうのだ。(この赤い道・飯岡九十九里自転車道は新しく出来たものと思われる)

だが、よく読み込んでみると、どうも「サイクリングロードは途切れ途切れ」らしい。それにかつて森広君と滑った遠い記憶によれば、犬吠埼の手前でかなりの上り坂と難所があったように思うのだ(銚子の海は荒れていますか・参照)。ただし苦労した分、高台でとても眺めのきれいな場所に出るし、犬吠埼終点なら、銚子電鉄の一両電車で銚子市街まで行き、「豊富な海の幸で夕食」と言う手は充分考えられる(帰り時間は遅くなるけど)。‥‥かなりグラつくが、まあここは「第三候補」くらいにしておいておこうか。

ここで道の探索はひとまず置いといて、ブレード走行アイテムのチェックに移ることにしよう。ブレード本体やザックなどは、今さら新しく買い替えるつもりは無いが、ちょっとした小物でグレードアップした方が良いと思うものは幾つかある。


その3/アイテム

全行程40kmを越えるブレード走行に何を持って行くかと言うと、ざっと下記のようなものである。これらは10年以上に及ぶ経験から選び抜いたものである。初心者の頃は不必要な物を持って行き、ずいぶん失敗したものだ。あと衣類はユニクロが意外と便利。アウトドア・メーカーで¥5000〜¥10000するようなハイテク衣類が、¥1000〜¥2000と言う格安で手に入る。

インラインスケート本体 できればタイヤは新品がよい。疲労度に影響する。
スペアのベアリング まれにベアリングに砂が入って動かなくなるので、スペアがあると便利
スペアのブレーキパッド 新品なら問題はない。出発前に付け替えるのベスト。
ソルボセインの中敷 これは絶対必要。疲労度に相当な違いが出る。
ソックス 靴擦れ防止のため柔らかい物を。一回でヘタるので使い捨てと考える。
インラインスケート運搬用の袋(バッグ?) むき出しで持ち歩くのは不便。
Tシャツ(下着) アウトドア用の即乾性で汗が残らないもの。
トレーナー Tシャツでは寒い時に着る。
ウィンドブレーカー 寒さ防止と防水用。アウトドアではこう言うものをレイヤーと呼ぶ
ズボン ジーパンでOK。ハーフパンツも用意して、暑い時にははきかえる。
スポーツ用サングラス まぶしさ避けと、虫が目に入るのを防ぐ。
プロテクター 手・ヒジ・ヒザの3点セットが便利。
ザック(デイパック) 物を積めておくと、転倒した時、後頭部を打たない効果にもなる。
ウエストポーチ 走行中は、全ての物をここに出し入れして行動。
ウォーターボトル 軽いポリエチレンボトルとボトルホルダーの組み合わせがいい。
保険証(あるいは写し) 事故に会わないとはいい切れない
帽子(ヘルメット) 日射し避けと、汗が目に落ちるのを防ぐ
カサ 万が一の雨に備える。三つ折りたたみで、150g以下の軽いもの。
携帯電話 現代社会では携帯電話無しの冒険は考えられない?
デジタルカメラ 記録用。
ワセリン 靴擦れ防止用。薬局で安く売っている。

いろいろ調べて、足りない物を補充しようと思っていたのだが、どうも直接ブレード走行とは関係の無い、iPod(HD型mp3ミュージックプレイヤー)用の「インナーホン」が気になって仕方がない。

じつは、ずっと愛用して来たインナーホンは「TEACステレオミニホン“cuffia”HP-N1-S」と言う製品なのだが、音がヘタり気味なのでそろそろ新しい物に買い替えようとしたところ、何と製造完了(中止)となっていたのである。メーカーのホームページから消えているし、唯一扱っていた「ヨドバシカメラ」のホームページからも無くなっている。

これはショックだった。この価格帯で、これ以上の製品は無いと思われるほどの傑作インナーホンなのだ。それが製造中止とは‥‥?! 道具をそろえるどころでは無くなって来た。これが消滅すると言うことは、また音質の悪いインナーホンやヘッドホンで我慢しなければらないと言うことなのだ。

ウォークマンタイプのインナーホンと言えば、色んなメーカーから色んなタイプが出ている。だが、非常に残念ながら「これは!」と思うような製品はひとつも無かった。特にS社製インナーホン(ヘッドホン)には、多額の投資をして何種類も買ったのにもかかわらず、すべてが失敗に終わって来た。

そんな中で、数年前にようやくたどり着いたのがTEACだった。それも店頭で¥980で叩き売りされているところを発見、オーディオファンには名の知れているメーカーだし、安いし、ダメもとで買ってみるか程度で買ってみたら、これがすごい音だった。大袈裟に言えば「次元の違う音」。音量を上げても高音が刺激的にならず、女性ボーカルはキンキン感の無いあくまで「シュガーボイス」。それに低音の迫力がいい。ベースやバスドラの「ブルブル、ゴリゴリ」と言う臨場感まで再現されるのだ。

これがキャプテン高橋のひとりよがりでは無い証拠に、こんなサイトを紹介しておこう。インナーイヤー型ヘッドフォンのススメ。ここに幾つかの聴き比べが載っているのだが、7番目に出て来る「TDK: NSA-ES205」と言う項目がそれである(TDK:nynブランドだが中身は同じ物)。「新品状態から既にかなり音質はいいです。低音の量も高音の伸びも十分で、解像度もよく、全体的にエネルギー感もあり、バランスもいい、と欠点を探すのが難しいほどです」と、書かれている。やはり分る人には分ると言うことである。

企業には「右脳企業」と「左脳企業」の2種類があって、それが製品の「性能優先」か「機能優先」かを分ける。「左脳企業」ではどうしても「多機能」ばかりにこだわり、音質や画質のチューニングを、感性ではなく機械での測定値に頼ってしまうことが多い。(残念ながら近年「右脳企業」の業績は良くない。消費者の感性の発達が弱っている証拠ではないのかな?)

それはいいが、TEACを失ってしまったこの日から、キャプテン高橋のいつ果てるともない「ヘッドホン探しの日々」が始まった。とりあえずインナーイヤー型ヘッドフォンのススメを頼りにすることにした。この価格帯では試聴が出来ないから、人の意見も参考にしなければ‥‥。11番目に紹介されている「ゼンハイザー」あたりがいいような気がした。

でも「ゼンハイザー」なんて普通の店では見たことが無い。はやりネットの検索頼みになってしまったのだが、その過程で「☆AUDIO」と言うページを発見、アーム式の物も販売されていることを知る。評価もそこそこなので(文面から音楽関係の仕事をしているように想えたし‥‥)思い切ってアーム型インナーイヤー型の2種類を買うことにした。

‥で、音は?と言うと、インナーイヤー型はまずまず。アーム型は低音が足りない。室内で聴く分には非常にきれいな音だが、外へ出ると騒音や風切り音で低音部がまったく聴こえなくなる。その分音量を上げたくなるが、そうすると高音部の刺激が強くなり聴くに耐えない音になる。

ただ、ゼンハイザーのアームは装着感がとてもソフトで、他社のアームのように耳が痛くならない。それに、アーム式はコードがこんがらがらず、出すときも仕舞うときも楽である。これはブレード走行のように、滑りながら聴くと言う点では非常に重宝のような気がした。

屋外での試聴の帰りに大型電気店によって見ると、またもやTEACが叩き売りされているのを発見。今度は耳掛け式ヘッドホンが¥680である。耳掛け式は今一番人気のタイプだが、TEACはここでも苦戦していると言うのか‥‥

キャプテン高橋は、耳掛け式はピタッとした装着感に乏しく、音漏れも大きいので好きでは無かった。だが「TEACなら音質自体はいいかも知れないぞ」と思い、しかも安いのでその場で購入することにした。外に出てさっそく試してみたら、思った通り音の素性は良かった。が、やはり音漏れが激しく低音がスカスカになる。

その時、あるアイデアが浮かんだ。このTEACの耳掛け式に、強引にアームをくっつけてしまえばどうだろう? じつは、音が気に入らなくて使っていないSONYのアーム式がある。それをバラして、代わりにTEACの耳掛け式をガムテープでくくりつけるのである。‥で、作ってみたのがこの大改造マシンだ!

これがなんと、非常にいい音なのである。音のチューニングはインナーイヤー型とほぼ同じで、低音が豊かで高音が爽やか。臨場感も抜群で、これを聴きながら外を歩いていると、空全体から音が聴こえて来るような浮遊感を覚える。‥‥だがいかんせん、耳にフィットしないので、とてつもなく痛い! 15分、我慢しても30分くらいで限界が来る。もともと痛いSONYのアームに異質な物をくくりつけたのだからこれは当然だ。

それより、このアーム式の利便性を何とか生かせないだろうかと色々考えた。その結果またアイデアが浮かんだ。「TEACのインナーイヤー型を、アームに装着したらどうだろう?」。そうすれば、TEACインナーホンの音の良さとアームの利便性、その両方の良い部分を引き出すことが出来るかも知れないし、耳掛け式ほど痛みは無いような気がする。

そして出来上がったのが、これである! さらに耳掛けの穴に押し込むことによって、コンパクトに収納?することも可能。

ところが音を聴いてみて、さらに驚くことが分った。アームにはコードが邪魔にならないよう、はさみ込む溝があるのだが、ここにコードをはさんで聴いてみたところ、音質が変わってしまったのである。低音がよりぶ厚く豪快な音になり、音像も明解に分離されている。‥‥これはいったいどう言うことか?

オーディオマニアの間では、たとえばスピーカー・ケーブルをテープなどで固定し振動を抑えることによって音質が向上することが分っている。つまり、コイルを磁石の前で動かすと電気が発生するのと同様に、ケーブルがスピーカー自身の音の影響で振動し、地球と言う磁場の中で動くことで、微弱な電気を発生させるのである。それがアンプで増幅されると、ノイズやハウリングと言う形になって耳に入って来る。だから、これを抑え込むことによって音質は向上するのである。

はっきりとは断言できないが、今回作ったアーム式インナーホンにも、コードのブラブラを抑え込むことで似たような現象が起き、音質を向上させたのかも知れない。とにかくこれは思わぬ拾い物であった。

ところで、とりあえずブレード走行用のアイテムとしてはOKだが、このままTEACが廉価版インナーホン製造から撤退するとなると一大事である。ゼンハイザーもかなりいいが、TEACには適わない。この音質を他に求めようとすると、何万もする本格ヘッドホンを購入するしかないだろう。が、ちょっと外に出て聴きたい時など、仰々しくてそんな物する気にはなれない。

あれこれ考えていたら、ふと思った。TEACは品切れでも、ブランド違いのTDKの製品ならまだ在庫があるのではないか? そこでヨドバシカメラに問合せてみると、「ブラックは販売終了。ブルーとゴールドならまだ少しある」と言う返事が返って来た。そこでさっそくそれを保存用に購入することにした(現在はTDKも販売終了)

ゼンハイザーを2種類買うよりも、これを3個くらいまとめ買いした方が良かったなと後悔したが、仕方がない。今回はもう買いすぎなのであきらめて、またチャンスが有ったら買うことにしよう。TDKのHPに出ている間なら何とか大丈夫だろう。それにしてももったいない。こんないい物が製造中止とは‥‥ 売れなければしょうがないけど、もったいない‥‥


その4/メンテナンス

さて、ゴールデンウィークも間近になって来て、まだハッキリと目的地も決まってはいないのだが、まあ何とかなるだとうと言うことで、出発前のメンテナンスを紹介しておこう。

インラインスケートも以前に比べたらかなり安くなって来たが、それでもベアリングとホイール(ウィール)を全とっかえすると2万円近くなる。これじゃあ新品を買った方が特だと言うことで、最近はベアリングをメンテナンスして長もちさせるのが当たり前になって来た。これに安いホイールなどを組み合わせれば、かなり経済的にリニューアルすることが出来る。

まず、スケート本体からホイールを外そう。中心に、砂まみれになって汚れたベアリングが見えるが、今度はこれを外す。ひとつのホイールに対して、2個のベアリングと1個のシャフトがセットになっている。これらのパーツを無くすと大変なので、しっかり保存しておく。

昔のベアリングは、工業用の物を流用していたので、密閉されており、素人がいじることは出来なかった。それ故、いったんゴミなどが入ると回復不可能で、高いお金を出して交換するしか無かったのだ。現在では写真のように、片側がフタになっていて、画鋲の針などを使って開けることが出来る。ここではプラスチックのフタだが、金属のフタもある。

フタを開けたら、次ぎは容器に「シトラスクリーナー」を水で薄めて溜め、そこにベアリングを漬けて容器のフタをする。そしてそれをよく振り、グリスを中和させて溶かし出すのだ。自転車用の高級なシトラスクリーナーもあるが、手洗い用の物で充分。ホームセンターなどで安く手に入る。この液で2度洗いくらいして、残っている部分は歯ブラシなどでこそぎ落とし、その後、水道水でよく洗い流す。

すでに中和して油分が無くなっているため、水で簡単に洗い流せるから、さらに石鹸をつけて洗う。この「水と石鹸だけで洗える」と言うところが、シトラスクリーナーを使用する一番の利便性なのだ。つまり、満足が行くまでくり返し洗い流すことが出来るのである。灯油やガソリンなどを使用すると言う人も多いが、どうだろう? 洗い残しも多く、匂いがきついし、廃油処理が大変。何より危険だ。

さて、水洗いが終了したら、のんびりはしていられない。放っておくと錆びが来てしまうからだ(当たり前?)。まずキッチンペーパーなどで充分に水を吸収させ、さらにヘアドライヤーを使って、手で触れないくらい熱して水分を飛ばす。そうして完全に乾いたら、スプレー式の防錆潤滑剤を吹き付けて油分皮膜を作る(シリコン入りならなお)。するとこんなにキレイに仕上がる

中がすっきりしたところで、ここに新しいグリスを充填する。テフロンやモリブデン入りの高性能グリスなども面白いが、出来るだけ安く上げるのことが目的でもあるので、熱に強い普通の工業用グリスを選んだ。

グリスは出来だけ多めに充填する。これは砂粒が入るのを防ぐためでもある。そうして全部塗り込んだら新しいホイールにはめ込む。これでメンテナンスは終了。スケート本体に装着して眺めてみると、なかなかキレいでいい感じ。走行意欲がかき立てられると言うものだ。


その5/決行‥‥

さて、じつはまだ何処へ行くかハッキリとは決めていない。たぶん房総・九十九里になるとは思うが‥‥ 最後まで分らない。走行日もまだだ。一昨年は4月28日の日曜日、試合の翌日で筋肉痛に見舞われた(ブレード走行記:麦と田植えの初夏だった・参照)。昨年は5月4日。土屋隊員とのブレード隊復活走行だった(ブレード走行記:7年ぶり、ブレード隊復活・参照)。今年は2日か3日の晴れの日になるだろう。とにかく、ホントに決行されたあかつきには、メンバーとその他の友人たちに、好例の「写メール」ライブが届くはずである‥‥

  

走行直前‥‥

    

  


   

<ブレード走行2004外伝>