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■その1/時代は変わった‥‥■ ★三好氏がNYから日本に持ち込んだ「ローラーブレード・ゼトラ303」を、キャプテン高橋が手にしたのが1990年の夏の海辺。それから2年後、初めての長距離ブレード走行「東京-富士」を敢行したのが1992年の6月のことだった。 ★あれから10年。世の中はすっかり変わってしまった。‥‥それまで、長距離走行を行ったのはキャプテン高橋とゴブリンズブレード隊の数名だけで、他にはまずいないだろうと思い込んでいた。それはある意味「他人がやらないことをやる快感」ではあったが、同時に社会常識を逸脱した異端者に過ぎないのではないか?と言う不安もつきまとっていた。 ★その「長距離ランナーの孤独」が、年令と共にいつしか重荷となり、1999年の福島県でついにパトカーに注意されると、次第にブレード走行への熱が冷めて行くこととなったのである。‥‥が、そんな頃、インターネットと言うものが周囲を取り巻き始めていた。 ★2001年12月のある日、テキストだけでなく画像も探すことの出来る検索システム「Google日本語検索」と言うのを知り、仕事の資料探しに使えるかも?と試用していた。そのついでに「GOBLINSのホームページも引っ掛かるだろうか?」と、キーワード「野球、ゴブリンズ、ローラーブレード、インラインスケート」などと打ったところ、「そのサイト」が引っ掛かってきたのである。 ★「96夏 インラインスケートによる北海道ツーリング」やっぱり! ‥‥こう言う奴がいたのか!と思った。これだけではない。さらに「ローリング北海道 2000」‥‥などなど、出てくる出てくる、「インラインスケート」だけで22000件もある。もちろん全部が長距離走行ではない。ローラーホッケーや、オフシーズンのスキー練習だとか、主に技を披露するアグレッシブなど、それぞれの使い道に分かれ、いろいろなサイトがアップロードされていた。 ★それらの記事の中から面白そうなのを選んで読んでみた。それによれば、まず、今では長距離走行のことを「ロングラン」と言い、町中を滑ることを「シティラン」と言うこと。まんまと言えばまんまだが、「長距離走行」と言うよりカッコイイかな?とも思う。が、つい多数派の意見を無視したくなるへそ曲がりのキャプテン高橋としては、やはり「長距離ブレード走行」で押し通したいところ。しかし読み進めて行くうち、あまり固執するのも良くないと言うことが解った。 ★つまり、「インラインスケート」と言う総称で呼ばれている現在、あまりに「ローラーブレード」の商品名にこだわることは、未だに「コピー」を「ゼロックス」と呼ぶオヤジに匹敵することになると言うわけなのだ。‥‥なるほど、では百歩譲って「長距離インライン走行」とでも呼び方を変えようか? でも直訳すると何か変な感じがしないか? 「長距離一列走行‥‥」。まあ「ブレード走行」も「刃物走行」なんだから同じようなものか‥‥。 ★しかし、「ローラーブレード」とは、スケートの刃がローラーだから「ローラーブレード」と呼んだわけで、「インラインスケート」と言うよりもっと的確なような気がする。「インライン=列をなした:一列の」とは、かつての「ローラースケート」がスクウェアスケート(ロス在住、英語の堪能な三好氏はこう呼んでいた)であったのに対し、差別化をはかる意味で付けられたものであろう。 ★どちらにしろ、キャプテン高橋が「ゼトラ303」を手に入れた当時、まだ日本では「インラインスケート」と言う言葉は無かった。と言うより、あの手のスケートが日本に存在していたかどうかさえ不明な時代なのだ。「ローラーブレード」や「バウアー」などがやっと店頭に並び始めたのは、それから1、2年後。「インラインスケート」と言う言葉が出回ったのはさらに遅かったと記憶している。だからどうしても、「ウォークマン」ではなく「ヘッドホンステレオ」と奇妙な英語で呼ぶような、ある種の違和感を感じてしまうわけである。 ★それにしても、ネット検索によって、「インラインスケート」と言う趣味が、思ったより市民に定着していることが解ったのは大きかった。しかもブレード隊と同様、いやそれ以上の「ロングツーリング」をやり遂げている人間がいたと言うことの驚き。これには「オレだけじゃなかったんだ」と言う安堵感も同時に覚えたのである。 ★免許を取って車を手に入れたら、誰でも遠くへドライブしたくなる。新しい自転車を買っても同じく、サイクリングをしたくなる。だとしたら、「インラインスケート」で、何処か果てしなく遠くへ行ってもいいんじゃないのか? それは「乗り物」を手に入れた者が感ずる、ごく自然な感情に違いないのだ。 ★そこまで考えて、キャプテン高橋の心はほとんど決まっていた。「‥‥長距離ブレード走行の復活」。ただ、いくつか問題が無いわけではなかった。もちろん年令や体力もそうだが、それ以上にコースだった。ロードスケーティングで一番やっかいなのは「車の往来」なのである。歩道が整備されていればいいのだが、歩道どころか路側帯さえ無く、歩行者が通るにも不便な道が、日本にはあまりに多いのだ。 ★体力よりも気力と言う点で、「もうあんな道を滑るのはゴメンだ」と言う気持ちが強かった。これをクリアするにはどうしたらいいか? その解決策として、「サイクリングロードをつなぎ合わせて進む」と言うアイデアが浮かんだ。が、日本中のサイクリングロードを探すには、市販の地図では無理だった。そこで再び「ネット検索」を試みることに。キーワードはもちろん「サイクリングロード」。‥‥さて、出て来たものは?
■その2/最高の道は何処に‥‥■ ★キャプテン高橋が心動かされた理由にはもう一つあった。それはテレビのある旅番組でのこと。筑波山のふもとにある、廃線を利用したサイクリングロードの紹介を見たときのことである。その光景がとてもきれいで、すごく気持良さそうに見えてしまったのだ。‥‥そこでまず、その道を探してみようと思った。 ★それは思ったより簡単に見つかった。「昔は関東鉄道筑波線、今はサイクリングロード」‥‥鉄道はこういう名称だったらしい。さらに「筑波鉄道廃線跡ツーリング」。そこを実際に自転車で走った人の記録である。そしてやっぱりインラインスケート版が見つかった。「岩瀬土浦自転車道【つくばりんりんロード】インラインロングラン」「つくばりんりんロード」これが現在の呼び名なのだろう。それにしても、みな考えることは同じと言うことだ。 ★さらに他の道についても、キーワードに「インラインスケート」を加えて絞り込んでみた。するとイモずる式にいっぱい出て来た。「2001/04/22ロングラン」「桃の木川-広瀬川-利根川」‥‥キリが無いので、このくらいにしておこう。 ★これらの閲覧で感じたことは、「けっこういるもんだ‥」と言うこと。ここ数年、都心のちょっとした店ではインラインスケート撤退が目立っており、もはや流行も終息かと思われていた。それだけにこれら盛んな活動ドキュメントは、ちょっとした驚きだったのだ。野球もそうだが、インターネットでなければこれだけの状況を知ることは出来なかっただろう。‥‥それにしても、ずいぶん群れをなして滑るもんだ。ゴブリンズブレード隊は、安全性の点から三人が限度だと思っていたから。それに日付けを見ると冬場でもガンガン滑っている。これは驚異だ。(若さと言うべきか?) ★まあともかく、いろんな場所にサイクリングロードがあり、いろんなスケーター達がそれを楽しんでいると言うことは解った。これらのいくつかは、春先などの軽いツーリングに使えるなあと思いながら、100km越えメインコースの探索を始めることにした。 ★「そうだ、京都へ行こう‥‥」。じつは以前からこのフレーズが頭にこびりついていた。と言うのも、ゴブリンズ新妻君から、ローラーブレードで世界一周旅行をしたオランダ人男女二人の雑誌記事を手渡され、その「日本では東京-大阪間を走破、中でも京都がとても印象的だった」との箇所が心に残っていたからである。 ★だからまず「京都へ」と言う気持が働いた。キャプテン高橋は、すでに東京から伊豆・川奈までは到達している。なので、もし再開するなら、続きから始めるのがベストと言えるが、10年前のような「日本一周でもやるか?!」と言う時間はすでに無くなっている。だから、アップダウンが多く時間のかかる伊豆はパス、沼津あたりから静岡の海岸線を滑るのがいいだろうと言うことになった。 ★さっそく静岡県の地図を広げてみる。アップダウンも少なくけっこう行けそうな気配である。名古屋まで行ったスケーターは、東京・目黒を出発して246沿いを進み、箱根越えをした後(すごい!)静岡の海沿いからはほとんど同じコースを辿っている。そしてその記述には、「太平洋岸自転車道」と言うサイクリングロードが出てくるのである。 ★じつはこの名称には心当たりがあった。確かブレード隊森広 ★ところが今回の検索では、想像よりもずっと長い道であることが解って来た。計画だけで言うなら、何と千葉房総半島から静岡まで(もっと長いかも?)、延々と続くことになるはずだった道なのである。ただ各市町村が負担する費用が大きく、途切れ途切れになっているとのこと。 ★そこでふと気がついたことがある。かつて新妻君と行った房総走行「千葉-鴨川(1992年)」で、ある岬の喫茶店の女主人が「あたしなんかが反対して着工してないのよ」と言うようなことを言っていたが、あれは「太平洋岸自転車道(房総ルート)」のことだったのかも知れない。 ★‥‥と言うことで、その後の検索でまず見つけたのが「世紀越えの旅・御前崎編」。これはサイクリングの話で、情報は少なかったが、ページ下方にある海岸線の写真に心引かれた。さらに探って行くと、ついにインラインスケートでの走行記録を見つける。「太平洋岸自転車道を滑る」これには「御前崎〜大井川コース」と「焼津〜安倍川コース」とが写真つきで紹介されていて、非常に参考になりそうだ。遠州灘コースについては未検証とのことだが、御前崎から大東町までは前述のサイトを見る限り問題無しと解っている。 ★それから見つけたのが、静岡から愛知へと続く「渥美サイクリングロード」の情報。これは検索の途中でおまけみたいに出て来たのだが、よく見てみると有力情報である。とにかく風景が素晴らしそうだと言う雰囲気。「サイクリングロード・赤羽根町」など。情報量こそ少ないが、一番いいところを切り取ったらしい写真のせいで、かなり走行意欲をそそられた。 ★ともかく大ざっぱな感じだが、沼津から渥美半島まで、サイクリングロードをつなぎ合わせれば何とか行けそうだと言うことになり、次ぎは細かい道路状況が解る地図が欲しくなって来た。当然走行中も携帯する代物である。キャプテン高橋は「プロアトラス2001全国版DVD」を所有しており、これは必要な部分だけプリントアウトして持ち歩ける大変便利な物だったが、さすがにサイクリングロードまでは明記されていなかった。と言って、本屋で売っている物ではさらに役に立たない。登山家やバックパッカーは、国土地理院発行の地図をつなぎ合わせて使用するそうだが、一度使ってみて、慣れもあるのだろうが、インライン走行には向かないと解っていた。 ★‥‥で、けっきょくまたネット頼みとなったのである。今度の絞り込みキーワードは「サイクリングロード」と「太平洋岸自転車道」。‥‥すると運よく、こんなのを見つけたのである。「太平洋岸自転車道マップ」。これは有り難い情報である! 静岡県沿岸をサイクリングして検証した地図が、全域に渡ってリンクされているではないか。しかもルートを赤線で引き、おまけに写真までついている。ちょっと地図が大雑把だが、遠州灘ルートの詳細もつかめたし、これをプロアトラスの地図と照らし合わせて作成し直せば、かなり便利な物に仕上がるはずだ。 ★走行可能な場所が多そうな静岡ルートだが、それでも記事を読んでいると、かなりの難所があることも解った。まず「由比」のあたり。それから「大崩海岸」と言う場所だ。「由比」の国道1号は歩道の無い狭い通りで、相当神経を使いそうだと言うこと。それと「大崩海岸」は名前からして恐そうだ。よく見るとあの「日本坂トンネル」付近である。 ★あるサイクリストの情報によれば、「大崩海岸」は崖の上から道路が突き出ているような所で、非常に危険だとのこと。名古屋まで行ったスケーターもここで肝を冷やしたらしい。車のほとんどは東名高速か150号バイパスの日本坂トンネルを抜けるので、交通量は少ないらしいが、つまりそれだけ危険だと言うことなのだろう。ただ、その代わり眺めは最高と言う話しだが。 ★‥はて、どうしたものかと地図を見直してみたら、上記の「太平洋岸自転車道マップ・安倍川-岡部&岡部-焼津」「太平洋岸自転車道を滑る・焼津-安倍川」の両者共に、ここを回避して進んでいることが解った。じつは「太平洋岸自転車道」は、やはりこの大崩海岸を危険と見て、安倍川から焼津まで、何と山の谷間を迂回して作られていたのである。大崩海岸の危険ゆえの絶景も見てみたいが、この山中走行も面白そうである。 ★こうして、静岡沿岸の多くの情報が集まり、大崩海岸の迂回路も見つかった。あと心配なのはむしろ出発点から直後の「沼津-由比-清水」までだが、これらはおいおい調べることにして、とにかく「なんとかなりそうかな?」と言う気はして来た。ただし距離は「渥美半島」までで300km近くになりそうである。「そうだ、京都へ行こう」は? 当然むずかしいだろうと言うことだ‥‥‥ ★念のため最後に、これを調べておくことにした。「道路交通法」である。 ◇第5章 道路の使用等 ★上記が発見した「ローラースケート」に関する項目である。まあ、法律的には厳しい状況であるとは言える。 ★ただし、初めてのロングツーリング「東京-富士(1992年)」では、通りかかった二台の白バイに「頑張れ!」と励まされたこともあるし、伊豆では、警官に親切に道を教えてもらった経験もある。だから、それほど「がんじがらめ」の禁止項目ではなさそうな気はするのだが、反面、茨木・福島ではパトロールカーなどに「注意・中止勧告」をされたこともあるわけで、地方によって、あるいはその警官の気質によって、扱いもまた違って来ると考えた方が良さそうである。 ★格好がハデなだけに不利ではあるが、たとえば「自転車通交可」の表示以外の歩道を自転車は走ってはいけない、と言うきまりがあるのに、ほとんどの自転車は歩道を走っていて、しかも猛スピードで歩行者を煽っても、交通違反として注意されることは無い?!(何しろお巡りさんがどうどうと走っている?)と言うケースがあるわけで、この扱いに非常に近い、とキャプテン高橋は個人的には思っている。(この問を発した瞬間、福島のパトカーのお巡りさんは絶句し、間もなく解放してくれましたので‥‥) ★どちらにしろ「交通のひんぱんな道路」でのスケーティングはこちらこそ願い下げであり、出来ればサイクリングロードのような平和な場所を滑りたいと思っている。同時に、これまでも一般の歩行者や自転車よりもきっちりと「交通規則」を守ることを実行してきたし、これからもそうするつもりであることに変わりはない。‥‥とにかく、道路で一番危険なのは「自動車」なのだから。
■その3/アイテム1‥‥インラインスケート■ ★ともかく、新しいインラインスケートを買わなければと思った。じつは長年使用してきた「マクロブレード・マクスム」には、ある問題があったのだ。それは、全体的に「柔らかすぎる」ということ。極端に言うと、滑っている内にシェルやフレームがねじれて、ローラーが斜に曲がってしまうような現象が起こるのである。そのため、タイヤの内側だけが極端に片減りしてしまう。 ★この件については、あるサイトでも同様に「かつての傑作マクロブレードの欠点」として指摘されており、自分だけの思い込みでは無かったことが判明している。もちろんローラーブレード社でも気付いて、1998〜99年あたりからは、非常に剛性の高いモデルが作られるようになったと言う話しだ。 ★‥‥で、「1998年以降のローラーブレードなら大丈夫」と言うことで、さっそく「ROLLERBLADE・EVO 07 (2001モデル)」をインラインスケート専門のインターネットショップ「j-sk8」に注文することにした。なぜ他メーカーではダメなのかと言うと、ネットショップでは非常に安い反面(¥2500-を¥1800-に値引き)サイズ合わせが出来ないと言う欠点があるからだ。が、ローラーブレードなら「27cmで注文すれば間違いない」と言うことが解っている。案の定、数日後に送られて来たスケートのブーツに足を通してみると、サイズにはまったく問題無いことが解った。 ★もちろん2002年モデルが出る4月ごろまで待って、と言う気持ちも無いわけではなかった。が、こう言うものは、その場の「ノリ」が肝心なのである。熱が冷めないうちに熱の中に没入してしまうことが、物事を楽しむコツだから。 ★‥‥余談だが、サイズを選ぶ場合、「迷ったら大きい方を選べ」と言うのが鉄則だ。どんなに深く履いても、指先が当たらないことが肝心である。1cmか2cmくらい空間があっても、足首やふくらはぎがしっかり締まれば大丈夫。ゆるい分にはインソールを敷いたり、厚めのソックスを履くなどして何とかなるが、きついとどうすることも出来ない。最悪の場合、内出血して爪を剥がしてしまうことになるのだ。 ★‥‥もうひとつ余談だが、最近はローラーのことを「ウィール」と言うらしい。我々は「ホイール」とか「タイヤ」と呼んでいた。が、メーカーのサイトでも「ウィール」と書いてあるから、こっちの方が今では一般的なのだろう。‥‥しかしスペルを見ると「wheel」で、ホイールもウィールも「車輪」を意味する同じ単語のようである。英語が苦手なのでよく解らないが、ウィールの方がより正しい発音に近いのかも知れない。もともとスケートボーダー達ががこう呼び始めたとの説が有力である。 ★それにしても、英語の発音を日本語表記するのは難しいものである。日本では「カリフォルニア」を「カルフォルニア」と言うと、いなか者扱いされるが、アメリカ人の発音を聴くと、どうも「カルフォーニャ」と聞こえる。だったら「ル」の方が本場に近いじゃないか、とも思うのだが、ようするにこれらカタカナで書かれたものは、あくまで「外来語」であって「外国語」ではないと言うことなのだ。‥‥それにしても、自動車の「アルミホイール」を「アルミウィール」とは、やはりこれからも呼ばないと思う。 ★‥‥さらに余談だが、ローラーブレード社には「コヨーテ」と「アウトバック」と言う二つの面白いモデルがある。(どちらも「j-sk8」で購入可)「コヨーテ」は完全なオフロード仕様。路上には不向きで、山などでのダウンヒルに向いていている。(大会もあるそうだ)もう一つの「アウトバック」はフレームにサスペンション機能がついていて、ウィールは硬質ウレタンではなく、ブリジストン製の「90mmゴムタイヤ」である。こっちはブレード隊のような粗い路面の走行に有利なのでは?と思ったが、ウィールが特殊なので「j-sk8」に問い合わせてみると‥‥ 【質問1/もしウィールが磨耗した場合、スペアは簡単に手に入るのでしょうか?】 ‥‥との回答で、磨耗の激しいウィールが製造中止と言うのは致命的である。それに操縦性も悪く「ねじれ」にも弱いと言う。もともと「ねじれ」が嫌で買い替えようと思ったのだから、これは避けた方が無難だと判断した。 ★ところで、ショップ探しで検索をしている内に、意外なことが解ってきた。‥‥まず、今ではもう(あくまで日本でだが)ローラーブレードは主流ではないと言うことだ。ローラーブレード社は現在イタリアに本社があり(親会社はベネトン)、初期の傑作「ライトニング」を、ニューヨークで大ヒットさせたことから、「インラインスケート」を世界中に広める大きな役目を果たした。が、それ以降は、日本ではむしろ「K2」などに圧され、人気薄のメーカーになってしまったと言う話しである。 ★‥‥だとしても、3台続けてローラーブレードで通して来たキャプテン高橋としてはまだ愛着もある。何より「ROLLERBLADE・EVO 07 (2001モデル)」のデザインが気に入った。派手すぎず地味すぎず‥‥。それにちょっとした改良で、非常に使いやすい物になりそうだと言う予測もあった。 ★その「ちょっとした改良」のため、 別のネットショップ「POWER shop(現在閉店)」で、締め付け用のストラップをオーダーした。届いてみるとピッタリとは行かず、多少切ったり縫ったり細工をした。これを足先部分に巻き付け、ふくらはぎのバックル、足首のストラップと合わせて、3点式バックル仕様と同じ効果が得られるようにした。さらにシューレースを120cmから90cmと短くして、つま先だけを縛るようにした。これでストラップを剥がすだけで、瞬時に脱ぎ履きの出来る理想的なものになった。 ★次ぎに左足に「ツール&パーツ用ポーチ」を付ける。走行中は何をするにも面倒になるから、ここに付けておけば、ザックを背負ったまますぐに取りだせて便利だ。それから右足には「テールライト」。これはトンネルなどに入った時に点灯し、存在を知らせて危険回避する。さらにブーツのトップには、いらなくなったザックから取ったパーツを取り付け、ハンドストラップを引っ掛けるだけで簡単に持ち運び出来るようにした。 ★最後にブレード隊の定番、「ソルボセインのインソール」を靴底に敷く。これはとにかく振動吸収の効きめ大で、入れる入れないでは疲労度合いが全然違ってくる。‥‥ソルボシリーズにも色々有るが、今回は薄手の「ソルボスーパーライト」を選んだ。ほかにもスポーツ用のインソールが多数あり、有るだけ試してみたけれど、結果ソルボセインが一番良かった。買う人は迷わずこれを選んだ方がよい。 ★ところが、ここで一つ問題が起った。ヒールブレーキの左右交換が出来ないと言うことだ。‥‥キャプテン高橋は基本的に右利きだが、バッティングやサッカーのボールキック、アイロンがけ、歯磨きなど、運動系が左利きになるケースが多いのである。もちろんスケートのブレーキングも左利きだ。ところが「EVO 07」は独特の「ABT」と言うヒールブレーキを採用していて、これが特殊な構造で、右足にしか取り付けが出来ないことが判明した。 ★ただこれは、カタログを見て、ある程度予想はしており、多少がっかりはしたものの、ノーマルブレーキを左足に付けることで対処できると思っていた。‥‥しかしである。どのショップに問い合わせてみても、「ローラーブレードのパーツはバラ売りしない」との返事。しかもあるスケート関係の掲示板には「ローラーブレードは、パーツ交換で直る故障でも、いちいち本体をメーカーに送らなければならず面倒だ」と言う書き込みも有り、少々不安になってくる。 ★何となく嫌な予感を感じつつ、今度はメーカーに直接メールで問い合わせてみた‥‥‥ この度はお問い合わせをいただき誠にありがとうございます。まず、基本的な問題として、ローラーブレードはすべて右足ブレーキとなっております。これをはずす、もしくは付け替えるということは改造行為に当たり、お勧めできない行為であります。また、販売の段階からブレーキなしタイプのスケートも売られていますが、これもブレーキがなくても安全に滑走できるユーザーをターゲットにしたもので、お客様の了承の元お買い上げいただいております。以上のことを踏まえ、お客様からのご質問の回答としてお答えできることは、ブレーキははずすことは可能ですが、別のものに付け替える および左足に付け替えることはお勧めできません。(ABT はできません)また、上記の理由によりブレーキホルダーのみの別売り販売もしておりません。何卒 ご了承くださいませ。 ★‥‥と、このような返事が来た。言い分はともかく、ローラーブレードの人気薄の理由が解ったような気がする。そんなことはともかく、長距離走行では、直線上で止まれるヒールブレーキは必需品だ。もしバラ売りで手に入らないと、最悪、他メーカーに買い替える必要に迫られてしまう。(注:キャプテン高橋はヒールブレーキなしでも止まれます)。「これは困った。何とかならないものか」と、スケートを買った「j-sk8」に問い合わせてみた。すると‥‥‥ ABTブレーキの付け替えの件ですが、同じような要望を数件いただいており、現在その対応をメーカーと検討中です。2002年モデルも同じシステムなため、早急に結論を出す予定です。 ★‥‥と、少しだが希望が出て来た。しかし、間もなく返って来た返事では‥‥‥ 先日よりご質問いただいておりました、ABTブレーキ付け替えの件について、メーカー担当者も今回非常に大事な件として。ローラーブレード社のイタリア本社でのミーティングにも、この議題をあげ検討していただいたのですが、誠に残念ながら、ABTブレーキのみの販売はできないという結論になってしまいました。破損、故障の際にはメーカーにて修理対応いたしますが、一般の販売はしないとのことです。PL法にからむ問題だけにメーカーとしても慎重な対応をとらざるを得ないようです。純正パーツに改造を加えると、万一事故の際に責任問題を問われてしまう為、メーカーとしてはできない事なのです。大変申し訳ないのですが、こちらでもスタンダードブレーキの販売など対応を考えていきたいと思いますので、ご希望などございましたらお気軽にご連絡ください。 ★‥‥と、こうなっていた。日本担当者だけではどうにもならない件なので仕方ないだろうが、ユーザーが声をあげることは大事である。「メーカー担当者も今回非常に大事な件」として取り上げたのも、キャプテン高橋が送り返した「反論メール」の効き目が、少しはあったのかも知れない。‥‥それにしても、ともかく今は、シーズンインを待っての「スタンダードブレーキの販売」に期待するしかないようだ。 ★それまではどうしようかと思い、まず「ABTブレーキ」を外して、左足に「マクロブレードのブレーキホルダー」を付けて対処することにした。ちょっとカッコ悪いが仕方がない。 ★これでとりあえずの、スケート準備は出来た。次にやることは、これまたインライン走行の必需品「バックパック用のザック」の改良である。
■その4/アイテム2‥‥バックパック■ ★荷物をパッキングして背負うザックのことを「バックパック」と言う。これを背負って歩く人を「バックパッカー」と言う。だから「デイパック」とは、一日分の荷物をパッキングするザックのことを言うのだ。 ★こないだ渋谷の宇田川町を通りかかったら、金髪の若い店員がいる店先に「デイバッグoff!」って書いてあった。それを見て久々に「バッグだと? 勝ったね!」と思ったものだ。インラインスケートをローラーブレードと呼ぶのは、コピーをゼロックスと呼ぶのと同じだとか、ホイールではなくウィールと言うのだとか、日頃、若いモンにはやられっぱなしだったからな‥‥。(まあそれより、サッカーの「フルバック」を「ディフェンダー」と呼んでいるのに度胆を抜かれたものだが) ★ともかく、インライン走行にバックパックは必需品である。しかも背中やストラップのあたる肩には想像以上の汗をかくので、対策のなされたがモノが必要なのだ。最適なの ★今回キャプテン高橋が手にいれたのは、エアストライプシステムが売り物の「ドイター・バイク1(20L・650g)¥6400-(右写真・安い!)」である。「ナチュラム」と言うアウトドアショップのネット通販で買った。これにはレインカバーも付属していて便利だし、キャメルバックと言って、水を入れた袋を内蔵することにより、走行しながらチューブで水分を補給することも出来るようになっている。 エアストライプシステム ★「20L(リットル)」と言うのは容量を表す単位で、インライン走行にはこのくらいの大きさがベスト。大き過ぎると余計なモノまでパッキングして、やたらと重くなってしまうからだ。荷物の重さの目安としては5〜6kg、最悪でも10kg以下に押さえなければならない。それにはザック自体の重さも1kg以下におさえる必要がある。ちなみに、インラインメーカーのザックは、たいてい重さが1kg以上あり、背中の風通しも良くない。単なるスケートの運搬用と考えた方がよく、ロングツーリングには不向きである。 ★さて、いいザックは手に入ったが、インライン走行にはこれでは不十分である。たとえば、スケートに履き替えた時に脱いだ靴をどうするか。ザックの中に押し込むと泥で汚れるし、中がいっぱいになっていると無理である。一番いいのはザックの側面に何らかの方法でホールドすること。そうすれば脱いだり履いたりが非常に便利である。だがそれには、ちょっとした改造が必要になって来る。 ★改造に必要な道具といえば、ストラップとバックル。新たに店で買ってもよいが、これがけっこうな値段なのである。それより、使わなくなったザックなどをバラして再利用する方が賢い。それと、それらを縫い付けるステッチャーと言う大きな縫い針がいる。糸がタコ糸ぐらいの太さでロウをしみ込ませてある。もともと皮細工用のものだが、テントやヨットの帆を修繕するのにも使われるらしい。ほかにもいろいろ使い道があるので、工作好きな人は一つ持っていると重宝する。(皮細工の店や、東急ハンズで手に入る)‥‥あとは、縫い合わせたところを補強するために1分硬化タイプのエポキシ樹脂の接着剤も用意する。テント用の樹脂などもあるが、乾くまで時間がかかるので不便だ。 ★道具をそろえて、さっそくシューズホールド用のストラップを縫い付けることにした。そして試しにアウトドアサンダルを付けてみる。さらに今回はいざと言う時のため、スケート自体もホールド出来るようにした。これはインラインメーカーから出ているザックを参考に、いろいろ向きなどを考えて作った労作である。これは自分でもなかなかの出来だと思った。ななめ横から見てみたら、なんか空も飛べそうですごい。 ★これにさらに袋を付けられるようにした。この赤いのは以前使用のザックに付属していた自転車用ヘルメットの収納袋だが、日焼け止めやタオルなどを小物の出し入れに便利なのだ。それに走行中に出たゴミも入れておける。‥‥とにかく走行中はザックの口の開け閉めも面倒になってしまうので、出来るだけ直接出し入れ出来るポケットが必用である。 ★これでもう、準備はだいたい整ったと言える。いつでも出発できる状態だ。あとは細々としたアイテム類を紹介することにしよう。
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