ヒカリ 制服

今回のお題はマスキング。塗料が不要な場所に乗らないように、覆い隠す(マスク)ことですな。
実はもともとこれをお題にするつもりなかったんですけど。
ヒカリの胸リボン付近。凹凸が激しく、マスキングテープじゃちょっとつらい。ってことでマスキングゾルを使うことに。これ結構便利なんですが、あんまりメジャーじゃないんですよね、今は。昔は「マスキング」というとテープより、ゾルの印象あったんですけどねぇ。

で、今回、いつものが残り少なかったので買い出しに行ったら売り切れてる;
んで、某店店員の5嶋君(仮名w)に聞いたら「最近輸入されてないねぇ」・・・。ぐはぁ。
結局5嶋君に「国産のもいいよ。改良されて新製品で出たから」と勧められ、20年ぶりに国産の水溶性マスキングゾル使ってみました。そしたらですねぇ、おぉ、これ使えるじゃん(知らなかった、スマヌ)。
うむ、これは安いしいつでも買えるし。劣化気にしなくってすむ。まぁ、ちょっと不満もあるんですけど、それ考慮しても合格点。
ってことで、今回のお題になりました。基本的にはエアブラシで使うアイテムですが、筆塗りでもあると便利な場所もありますよ。



目標:マスキングを考える


その1:種類


左から「マスキングゾル改」  「マスキングゾルneo」  「マスキングテープ」

一番左。この「改」ってのが今回初めて使ったやつです。neoの方は発売時から使ってますし、
テープに至っては30年以上前から、金工用のとか使ってます。


マスキングゾル改

塗って乾いてから、不要部分をカッターで切り取るタイプです。
ただ、ガシャポンの場合、素材が柔らかいので、カッターで切るのにはちょっと慣れがいります。

特徴:
粘度が低い(流れやすい)
水に溶ける

粘度が低いということは、塗りやすいんですけど、凸部が薄くなる可能性も。
水に溶けるというのは乾いた後でも水に溶けるというもの。これがすごく便利ですが、
水性塗料を使う場合、水で薄めているとマスキングゾルが溶けちゃうことも。
(薄めずにビンからそのまま塗るなら大丈夫)




マスキングゾルneo

塗って乾いたらそのまま。カッターで切るには弾力性がありすぎ、全部剥がれちゃうことも。
これが出た時、水溶性のは一端なくなったのが今でも不思議。
水溶性とゴム系、全然使い方違うのに・・・
まぁ、今は「改」が出たので無紋題。

特徴:
粘度も弾力性も高い(さすがはゴム)
乾いたら水に溶けない

粘性が高いので、ピンポイントで塗って使うのに便利。
これ、乾く前は水溶性なので、水で薄めたり、筆を洗ったりできますが、
乾いたら水には溶けません。





マスキングテープ

粘着度が低く、はがした後でノリが残らない、模型用のです。
ただ貼るだけでなく小さく切ったテープを貼り付けて形に合わせたり、
不要部分をカッターで切ったりして使います。

特徴:
様々な形状に合わせられる万能選手。
幅(細さ)で各種販売されている。

おおまかにはこんな説明ですね。では実際にこの三種の使い分けを。






その2:三種の差


基本的にはこんな考え。
改は必要部分より広く塗っておき、後でカッターで切り落とす。
neoは塗るというより、盛りつけて必要部分だけをカバー。
テープは幅を合わせて重ねて貼ってカバー。

で、単なる平面ならどれでもいいのですけど・・・


こんな風に凹部にのみ使う場合、差が出ます。
逆に凸部だと・・・


こんな感じに。

こうやってみるとテープが万能なのが分かりますが、あくまで真横からみた場合です。
上から見て円形だったりしたら、テープで円を出すのは結構大変ですからね。
カッターで切り落とせるサイズならいいのですが、ガシャポンサイズの腕時計、そのガラス部分をカバーとかなると、
切り出すのも貼るのも大変です。


基本的には:

直線を出す=マスキングテープ
曲線で組まれた凹部分をカバーする=改
小スペースをワンポイントだけカバーする=neo

が向いているってことです。
ま、ガシャポンのような小サイズフィギュアに使う時前提ですけど。

以下、具体例を挙げてみますね。




その3:向く場所



例えば髪飾り。
髪を塗ってから髪飾りだけ筆塗りしますと、下の髪色が透けて髪飾りの発色が濁りやすいです。
まぁ、髪色>灰色>白>髪飾りの色、と塗っていけばいいのですけど、サイズが小さいので厚塗りになっちゃう。
そういう時、髪飾りの塗装色が商品のままでいいのなら、そこをマスクしちゃうのが簡単です。

左:ヒカリの髪留め
右:アスカのヘッドセット

アスカの場合、マスキングゾルneoが一番簡単。粘性高いので盛ったとおりにカバーします。
根本が直線なので、マスキングテープもいいですね。写真では右側のだけマスキングテープでカバーしてみました。

一方、ヒカリの方は円形。これはマスキングテープでやると、密着度が足りず、根本の方がはがれやすくなります。
ってことでここは迷わずneo。円形だろうが楕円だろうが、盛ったとおりにカバーしますから。
写真では片側だけneoでマスクしてます(緑色のね)。

このように小さい面積をカバーする時、形状によって選択するといいです。
他にも腕時計とか校章などのエンブレムも、大体テープかneoでカバーできます。
まぁ、靴下など、大きな面積なら万能のマスキングテープだけでおkですが。



特に瞳だけ商品のまま残したい。そういう時にはneoの独壇場。
瞳を後で塗り直すつもりでも、商品の瞳をマスクで残しておくと、「アタリ」が付けやすいです。
このサイズで両目の視線を揃えるのは至難の業。ロンパリにならないように、
商品の塗装を下書き代わりにする時なども便利です。

neoについている筆はまぁ補助には使えますが、普通このサイズだとつまようじ等ですくって、
必要部分に乗せます。慣れればほっそ〜〜いまつげにまで乗せる事が可能。

また、塗った直後なら、不要部分を押し込んで成形できます。
ただし、かなり速乾性なので、練習してからにしましょう。
同じく、手早く作業しないと、最初に盛った所から乾き、ぽろっとはげちゃいますので、
まずは練習がお勧め。



乾いたら、こんな感じでぺろっと剥けます。
で、問題はそこ。ぺろっと剥けちゃうこと。
筆塗りならともかく、エアブラシで空気押しつけると、運が悪いとめくれちゃうわけです。
なので、盛りつける時、できるだけ低めにしておいた方が無難。
2ミリも3ミリも盛り上がってると、ゾルの自重に粘度が負けてめくれやすくなります。
エアブラシで横から吹く時にはご注意を。



今回のヒカリの胸の様に、凹凸が激しいところはマスキングゾル改が向きます。
これ、リボンさえ取れればマスキングテープが一番いいんですけど。
同じラインナップのアスカ制服の方はリボンが取れますが(ポーズ的に垂れ下がっているので)
ヒカリの方は一体成形。なのでリボン上部とジャンパスカート部、ブラウスの襟。この三点で
妙に深いくぼみがでます。こんなとこは「改」。

まずブラウス部分をカバーすべく改でマスキング。ジャンパースカートを塗った後で・・・


ぬるま湯にドブン!
「改」なら乾いた後でも水で溶けるので筆でこすってあげると・・・


綺麗さっぱり溶けます。この後で水道水ですすげばおK。
(水がちょっと緑になったの分かります? 溶け出した「改」の色ですね)

こんな風に水で溶けるので、凹みにマスキングゾルが残るってことがありません。
なので、
「ぐはっ、隙間に残ったneoがはがれない!」
とか、
「テープめくろうとしてピンセットで塗膜に傷が!」
なんて事故は起きません。




これは制服アスカの足。ここに赤線ないと、どうもアスカに見えません。
(注:ヒカリには赤線ないです)
で、こういう線を塗るのならマスキングテープが一番。
直線を出すのが一番簡単だからですね。



こんな感じで。三種は場所によって使い分けるといいでしょう。




その4:ヒカリ


んでは放置されてた今回の主役、委員長のリペイントです。

って具合で三種使い分けてます。


上の作業途中写真は、肌色の下地を塗った所ですね。黄色人種用に使ってるヤツです。
最初はこんな色からスタートしてます。





ちょっと下からあおると、顎がめっさ細く見えます。もはや別人;;
上から見下ろすように鑑賞しましょう。


この子の肌色はちょいと健康的に赤めにしました。
右の商品のままのと比べるとかなり赤味強いはず。

で。気になるのが髪飾り。最終的に赤にしましたが・・・
薄紫の印象強くないです?
むぅ〜〜。どうも委員長に見えない。むむぅ・・・
後で紫にしちゃうかも・・・・



ベースはプラ板にエアブラシ。
ただし、このままにしておくと10分もするとしなってきちゃうので、
普段はプラ板外して付属の補助具をつけることに・・・。
とほほ;
階段を近づけて最初の段差を作り、一カ所でも接触できればしんちゅう線で
右足も固定したんですけど・・・
そうするとトウジとの位置関係がおかしくなる;;


本当はライン、もっと奥にしたかったんですが。後ろにトウジが立つこと考えると、ここになっちゃいました。



ちなみに商品のままだとこうね。
補助具もベースも黒いので、目立たないようにはなってます。


塗装データ

基本的にMr.カラーをエアブラシ。それ以外の場合のみ記載。なお、今回は近めの色で明暗を再現したため、なじませ処理はしていない。


黄色人種用に調合したオレンジが下地色。健康的な肌にすべく、オレンジ部分を多めに残して肌色を吹き付け。ハイライトは光沢度を高めた白っぽい肌色を軽く吹き付け。いつもより下地部分がかなり残っている。


まずミッドナイトブルー+つや消し剤たっぷりを暗色としてベタ吹き。ネービーブルーとミッドナイトブルーを調合した基本色で、影を残しながら吹きつけ。ハイライト部分はなし。天使のわっかはライトブルー+フラットホワイトで筆塗り(ここのみエナメル)。

髪留め
商品の色をマスキングゾルneoでカバーし、髪を塗装後にシタデルカラーの赤で筆塗り。乾燥後に付け根部分にのみ、エナメルのフラットレッド(こっちの方が暗め)を筆塗り。

ブラウス
つや消し白に微量のガンダムカラーCG138・ブルー35を混ぜた基本色。そのままハイライトとする。影部はブルー35の混合率で調整。さらに部分的にエナメルのライトブルー+つや消し剤で筆塗り(袖の中など)。

ジャンパースカート
以前作った色だと暗すぎるため、新規にエアスペリオリティブルーをベースに調色。明・暗二色を用意。今回はハイライト部分はなし。また、暗色も明るめにし、全体的に平坦な処理とした。ポスターの配置で一番手前にいるので、派手さをさけるため(地味なキャラだからではないデスヨ、委員長!)。

ソックス
肌色を塗った際に、ソックスとの境目のみ、レッドブラウンを少量混ぜた肌色を吹き付けておき、皮膚のへこみ感を出しておく。その後、肌色部分をマスキングテープでカバー。茶を混ぜた灰色、ピンクを混ぜた白と吹いて下地を作った上に白吹き。靴との境目だけグレーを入れた。


シタデルカラーの薄茶を筆塗り。乾燥後、シタデルカラーのブラウンウォッシュでインクウォッシュ。靴は光沢感を出したかったので、インクにはつや消し剤は混ぜていない。
注:靴の留め金部分、塗り忘れてました・・・ 後で制服アスカを塗っている時に気が付いた;; あわててエナメルのメタリックグレーで塗りましたヨ。



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