DG レッドキング その2

ドライブラシした際に顔のメーカー塗装にも塗料がついちゃってます。ドライブラシだけでなく、お化粧なんかでも同様の事が起こります。それを防ぐには先に目や口元にマスキングしておきましょう。詳細はマスキングの項目を(EVAの委員長のやつね)。
特にEVAプラグスーツ版の目なんか、塗り直そうとすると、もうとんでもないことに。
「ありゃ人間業じゃないよね」byファルコバさん(ファルシオンの小林さんね)。
ごもっとも。あれを手塗りで再現なんて、気が遠くなる、というか、きっぱりハッキリ「ごめんなさい」。

ただ、レッドキングの方は手塗りでもいけます。これなら塗り直しちゃえ、ってことで。
今回はその顔の塗り直しでございます。


細部修正・目


まずは塗料の選択です。
今回、基本的にメーカー塗装を落としていないのでその上に乗せることになります。
基本塗装は水性カラーで。その上にエナメル塗料で追加塗装していきます。
(なお、私は隠蔽力の強い、シタデルカラーを愛用しています、水性カラー。
でもあれはちょっと慣れが必要なのと、単価が高いので、
水性ホビーカラーや、タミヤアクリルを入門用にはお勧めしておきます)

まずは目。

レッドキングは超有名なモンスターなので、何度も出演してます。
つまり、幾つものバリエーションがあります。
で、今回のアイテムは初代。
初代には白目がない、と言われているほど、白目部分が見つけずらいのも特徴。
アップになると分かるのですが、半透明の黒っぽいドーム状の物体に覆われている感じで、
白目が見えにくい様子。

それを再現すべく、白目を加えた後で、
クリアー系塗料でコーティングしちゃいましょう。

で、そうなると黒目、白目は重ね塗りしても混ざらない水性塗料で。
クリアーは薄く塗れるエナメルで、ということになります。



これが元の状態。ドライブラシかぶってて、瞳がちと濁ってます。



まずは黒目。
普通、怪獣系には白・黒の原色を使いません。
調色には使いますが、原色のまま使うのはごく稀。
なので黒目は水性カラーの濃いブルーで。
ほとんど黒に近い色を作ります。
ミッドナイトブルーあたりを目標に。

目の周りに普通は濃い茶色などを入れて輪郭を作るのですが。
レッドキングはお目目ぱっちり、のイメージがあるので、
黒目色で眼窩全体を塗りました。
どくろ怪獣っぽいしね。目が黒一色だと。



白目を乗せます。
色はごく薄いグレーを使いました。



乾いてから、今度はエナメル塗料。
タミヤエナメルのスモークを全体に乗せます。
スモークはよく車のガラス部分とかに使う
クリア系の塗料です。なので下の色が透けて見えます・・・って、
クリアーにしたら、ライティングが反射してあちこちに白目があるみたいにw
撮影、しかもここまでのマクロ撮影なので、ライト強くしてますからねぇ・・・



ライティングを変えて肉眼に近付けてみるとこんな風です。
ここまでアップにすれば白目が透けて見えますが、
卓上に置いてあるのを見るくらい離れると分かりません。
すっかり黒一色に見えます。


細部修正・牙


次はお口。


大きな牙。根本が直線すぎて気になる・・・。
牙の後方にもちょっと赤色が欠けてる様なので、ここも修正ですな。
レッドキングはVer.によっては唇の塗装もあるのですが。
初代ならボディカラーのままの方が似合いそうなのでこのままで。

さて、ここで口をどう塗るかを決めねばなりません。
赤と白でメーカー塗装を修正する方法と、巨大生物っぽく塗り直す方法と、です。
メーカー塗装の様に二色で塗り分けますと、くっきりと牙が見えます。
小サイズですし、このシリーズには着ぐるみ再現という方向性があるので、
赤と白でくっきり塗り分けるというのがアイテムに向いているような気もします。

一方、巨大生物だという点を重視すれば、二色の塗り分けというのちとさみしいわけで。
生き物ですから綺麗な二色分割ということはないわけで・・・。

この辺は所有者のイメージ次第ですねぇ。今回は私の趣味で、
怪獣っぽい処理で。



まずは口内全体を赤で。
水性塗料で、ちょっと茶色を混ぜた暗めの赤です。
牙を無視して、口内全体を赤にしてます。



次は牙部分を。
これも水性の赤系の茶色で。牙のモールドよりもほんの少し大きめに。
実は、牙の塗り直しで一番大変なのがここ。
モールドぴったりに塗れればベストですが、このちっこさだと大変で。
なので、はみ出す覚悟で塗った方が早いです。
はみ出すと言ってもそのはみ出しが場所によって違っていては大問題。
慎重に塗りましょう。



茶が乾いたら今度は象牙色。
アイボリーにちょっと茶を混ぜて作りました。

この時に、元の茶色を外周にちょこっと残すように塗ります。
牙色は茶色の中にあるようにするのです。

なお、ここはわざと数分放置して、乾きぎみの塗料でカサカサにするとベスト。



乾いたら今度はエナメル塗料。
レッドブラウンにちょっとオレンジを混ぜ、つや消し剤も一杯。
それをシンナーで薄めて、牙の根本に乗せます。
で、これがまだ乾く前に・・・



乾いた筆で牙の根本から先端に向かって手早くこすります。
根本は濃く、先端は薄くなるように。
根本に残っている茶を引き延ばすようにして。
足りなければまた塗料を足してみましょう。



仕上げにハイライト部分を。
ここはエナメルでやります。
白を使ってもいいのですけど。怪獣には純白は使わないのがセオリー。
なので白+黄色か、白+肌色で調色するのが普通ですね。
今回はちょ〜〜っとだけ黄色を混ぜて塗りました。
なお、白は光沢色を、黄色はつや消しにして、
光沢系に傾いた半光沢にしてあります。

これを牙の中央付近から先端に一本、線を描くように塗ります。
もっと大きなサイズ、普通のソフビなんかでは
先端まで伸ばす必要はないのですけど、
ガシャポンサイズだと、先端まで描いた方が
「尖り感」がアップします。



反対側にも同じ処理を。
で、完成です。




出来上がり





使用前・使用後。
派手さが随分トーンダウンしております。
こうして見ると青色のウォッシュ、かなり個体差がありますねぇ。



白原色を使ってないので、本体の黄色に混じって牙が目立たなくなってます。
一方、目は逆に目立たせる方向で。
ちなみに右のヤツ、目で三角形に光ってるのはライトの反射
(正確にはデフューズ板の反射)。
白目はその前方にあるぼんやりしたグレーです。

(しかし・・・。
ここまで拡大してもそれなりに見えるガシャポンのメーカー塗装って・・・。
とんでもないな。しかも300円・・・
モデラー泣かせだ;;)



なお、口元の処理は、商品の状態にレッドブラウンをシンナーで薄め、
牙の周りに流すことで近い感じになります。
これは簡単ですし、エナメルでやればやり直し可能!
お試しアレ。



 バンダイベンダー事業部 ガシャポン・DGシリーズ
 DG ウルトラマン1使用
 2009年9月発売