ウルトラマン Ver.別の表現

DGの第一弾、ウルトラマン。新技術での新規まき直しってことでか、メジャーアイテム目白押しでしたな。
で、その中でも主役のウルトラマンですが。カラータイマーの青・赤で2Ver.あります。んで、並べててやっぱり気になるのがウォッシュ表現。両方同じってのが・・・。



「キニスンナ」と言われればそのとうりなんですけどねぇ。
でも、ちょっと確かめてみたら簡単に差をつけられるので、今回はそのご紹介です。


目標:ウォッシュの除去


え〜、まずはウォッシングについて。その名のとおり、洗い流すのでウォッシュ+ingです。
メタルフィギュアみたいな小サイズフィギュアでは主兵装と言っていい技術。
簡単にいいますと、「スミ入れ」を全体に施すことです。




フィギュアの断面がこんな形状だったとします。山あり、谷ありですな。



スミ入れだと、このように凸部分は元の色のまま。凹みにだけ
影色の塗料を残します。これで立体感を出すのですね。



一方、ウォッシングの場合、全体に塗装します。
塗料をインクの様に薄めて塗布するので、凹部に流れ込んでたまります。
なので凸部はうっすらと一枚層がかかっている感じですが、
ぬぐい去ってしまうスミ入れとは基本的に異なります。

ちと詳しく書きますと。
スミ入れでも、全体に塗って凸部をぬぐい去る方法はウォッシングの一種です。
広義で、ですけど。
もともとスミ入れが流行ったのはガンプラ等、アニメメカの模型で、です。
アニメだとほら、色の境目に黒線あるでしょ。トレースラインですね。
あれの印象があるので、モールド(彫刻ライン)に黒を流し込んだのが
一般化したといえます。
で、このスミ入れ。大きく分けると
「線を描く」(ガンダムマーカースミ入れペン等)
「線に塗料を流し込む」(薄めた塗料を筆で流し込む)
「ウォッシュして凸部分をぬぐい去る」
の三種の方法があります。
このうち、三番目の方法はウォッシングと同じやり方なのですよ。
(この場合には凸部に影色が残らないので、ちと特殊ですが)
なのでこの方法はスミ入れでもウォッシングの一種です。
ただ、技法は同じでも目標とする効果が異なるので、ここでは
スミ入れとウォッシングは別の物として書きます。


スミ入れだと元の色のままの明るい部分でも、
ウォッシングなら基本色+ウォッシュ色の二色混合になります。
つまり

スミ入れ:基本色とスミ色との二分割
=凹凸がはっきり見える
=色の境界線がくっきり
=立体感アップする効果

ウォッシング:基本色とウォッシュ色の
混合率でのグラデーション
=一色が濃淡で見える
=自然な陰影感が出る
=色が一段階渋くなる

ということ。
大事なことは明るい部分でもウォッシュ色が乗りますので、それを予想して基本色を
「一段明るく」しておく必要があります。
そうしませんと基本的にウォッシュ色は基本色より暗い色なので、全体が暗くなります。
また、それを応用して「トーンダウン」させることも狙えます。
このDGでは陰影を自然に見せることと、トーンダウンが目標でウォッシングしているようですね。
レッドキングの接合面を見れば明らかなんですが、素材の色はかなり明るく、
それをウォッシュすることでトーンダウンさせています。


さて今回のウルトラマン。銀や赤の基本色を塗装した後で、後処理として
全体にウォッシュしているようです。リアル再現狙いですな。
で、この後処理色。試してみたら「Mr.カラーうすめ液」(シンナー)
で落とすことが出来ました。
銀・赤はそのまま残ります。で、ウォッシュを前提に色選択してるので、
一段明るくなり、派手になります(特に赤)。
しかし、全部落としてしまったら、折角のDG、意味なくなっちゃうので、
ウォッシングをスミ入れに変える感じで落としてみましょう。




てことで。
筆にシンナーを付けて凹部にだけ暗色を残すようにしながら、落としていきます。
(まあ、落としすぎたらエナメル塗料でスミ入れすればおKですが)



出来ました!
(今回はめっさ早いぞw)



カラータイマー赤ver.は商品のまま。
青ver.だけ、ウォッシュをおとしてあります。腰の赤や手の甲の茶色あたりで違いがはっきり見えるはず。
(銀部分はライトに反射しちゃうので、肉眼でないとよく分からないです)
ただ、腰の中央にある縦線など、スミ入れとしての色は残してあります。
全部おとしちゃうと悲しいことになりますよ。




背面。左の青Ver.、赤い部分が明るくなってるのが分かるでしょう。
これで、

「登場したばっかりの元気な青タイマー」
vs
「激闘を続け、時間切れ寸前、いよいよスペシウム光線か?の赤タイマー」

の違いを出したかったわけです。


ん〜、戦車なんかだと、ロールアウトして戦場に到着したばかりのタイガーIと、
歴戦の勇者といわんばかりにあちこちくたびれてるのとでは、
同じ車両でも汚し塗装が全然違うわけでして。
折角カラータイマーで戦闘初期・終盤と時間経過が分かるVer違いですからね、
単に部分色替えだけではなく、イメージ重視でこういう処理しててもよかったのでは?
とか思ったわけです。

青Ver.はそのままで、赤Ver.にもっと汚しを入れることも考えたのですけど。
こっちの方が簡単で真似しやすいはずなのでご紹介しました。


TIPS
この方法だと青Ver.が「明るすぎておもちゃチック」というあなた。
一回、今回の状態にしておき、銀と赤で二色、薄目のウォッシュをかければよりリアルになります。
もっと簡単にするなら、赤青両方に「トップコートつや消し」や「半光沢」のような
表面のツヤを決めるスプレーを吹いてしまいましょう。
光沢を落とすだけでリアル感がぐっと上がります。
その上で目の上部やカラータイマーにクリアー塗料を薄く筆塗りすれば
光っている感じに仕上がります。

逆に赤Verにもっと汚しをするのなら、パステルを使ってみましょう。
画材屋さんで売ってます。汚し塗装用の使い方は戦車模型の本等を見てみましょう。
靴底へ重点的に土汚れ表現をすると激戦の感じがでます。
さらに手の内側、肘や膝など、地面と接触したであろう箇所に
土汚れがうっすらと付いている感じにするとリアルです。

パステルは模型店で売っている戦車模型用の
「タミヤ・ウェザリング・マスター」を使ってみるのも手。
こちらは使用方法とかも取り説で簡単に説明してますし。
いろいろ種類がありますが、試しに一つ、という場合、まずAセットがお勧め。
(もちろんウーと戦わせたいなら、雪表現のあるBセットでw)


 バンダイベンダー事業部 ガシャポン・DGシリーズ
 DG ウルトラマン1使用
 2009年9月発売