ハンザフィールドIII型は大変よくできたカメラなのですが、レンズボードが62×75mmの独自サイズのため、他のカメラと共用することができません。そこで、ハンザフィールドIII型のレンズボードをリンホフ・テヒニカボードに取りつけるためのアダプターボードを制作してみたのが左の写真です。
 基本的にはリンホフ・テヒニカ用のレンズボードを加工して作ります。レンズボードはなるべく表面がでこぼこしていない平らのものが良いでしょう。また、枠は2mm厚の木を利用して作成します。特に特殊な部品や工具は使っていません。どこにでも手に入るものばかりです。このアダプターのおかげで、普段はハンザフィールド III型のボードに取りつけているレンズも4×5の木製暗箱に取りつけることが可能になり、移動用の機材を最小限に抑えることが可能になります。
 え? それならわざわざハンザフィールドを持ち歩かないでも6×9用のアダプターを使えば良いじゃないかって? ごもっとも。実にごもっともな意見ですが、私の場合、普段、メインに使っているのがハンザフィールドだけに、レンズボードがこちらのタイプになっている方が多いんですね。

 ではさっそく制作方法をご紹介しましょう。まず、必要なものですが、
  ●リンホフ・テヒニカ用レンズボード
  ●幅10〜15mm、厚さ2mmの木の板(棒状に加工されて売っています)
  ●3mm径×5mmのネジ6〜7本
  ●3mm用ワッシャー×4
  ●直径15mm程度のワッシャー×4
  ●瞬間接着剤
  ●糸ノコ
  ●2.5mm径のドリル
  ●3mm用のタップ

以上が最低限必要なものです。他に万力とハンマーがあれば完璧です。実際どのように作るかは、次のイラストを参照してください。

 基本的には木を使って上記のように枠を作ります。レンズボードは55×55mm程度の穴を開けておきましょう。ドリルとタップを使ってネジを切り、ワッシャーを取りつければ完成です。念の為、加工した部分や木の内側は黒に塗っておきましょう。左側のワッシャーは右の写真のように曲げておき、ここを回転させることでレンズの取りつけを行ないます。万力にはさんで金づちで叩くと簡単に曲がります。また、ネジはレンズボードから飛び出さないように注意してください。
 なお、枠の下側は3mm程度となり、ネジ止めができませんのでアロンアルファなどで固定するか、枠そのものを一体整形すると良いでしょう。木などは2mm程度ならカッターでも切れます。大体加工に要する時間は3〜4時間です。レンズボードなどは中古で全然構いません。まわりを木で囲うことで光線洩れも起きずに快適に使用できています。皆さんも工夫して作って見ては如何でしょうか?

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