大判カメラやテクニカルカメラの解説書を見ていると、必ずと言っていいほど「アオリ」という言葉がでてきます。これは光軸をずらすことで特殊な効果を引き出すためのテクニックですが、この事が災いして「大判カメラは難しい」と思い込んでいる人が多く見られます。しかし、必ず「アオリ」を使って撮影しなければいけないと言うことはありません。したがって、まず最初は気軽に撮影をしてみるのが一番です。

●レンズの位置を調整する
 大判カメラで撮影する場合、まず最初にやっておかなければいけないことはレンズの位置調整です。組み立てた直後だと、左の写真のようになっていることと思う。この状態でもレンズによってはピントが来ることがありますが、広角系のレンズを使用する場合、レンズとピントグラスの位置関係(フランジバック)が短くなるため、このままではピントが合わなくなってしまいます。
 普通のカメラの場合、レンズを繰り出しているほど、近くにピントが合い、縮めることで段々と遠景にピントが合うようになります。したがって、レンズによっては無限遠にピントが合う様に調整しなくてはいけません。この辺は自分の目で確かめるのが一番ですが、目いっぱい縮めた時が無限遠になるようにするよりも、少し余裕があった方が使いやすくなります。
また、レンズの位置の調整方法ですが、基本的には右の写真のように前枠(フロントスタンダード)を後方に持っていくやり方が一般的ですが、機種によっては後枠(カメラバック)を前に出すことができるモデルも存在する。実際、この手のカメラはよく考えられているため、47mmの様な超広角レンズを使用してもカメラの底部やレールで画面がケラレてしまうことはあまりないようです。しかし、後枠をうまく使わないと超広角レンズがつかないケースもあります。その様な場合は左の写真のように、両方を上手に組み合わせましょう。これにより、安心して撮影を進めることが可能になると思います。
 

47mmクラスのレンズの場合、前枠、後枠を
使ってフランジバックを調整することになる。

 

 

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