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Windmill大冒険!2


Windmill大冒険!1 の続き.

道の悪さにBuffalo Mt.への登頂を断念した我々,さてどうするか?!
「もう一方のルートへ行ってみるか?」とBさん.保育園のお迎えにはまだ時間があるし,行ってみますか.
と言うわけで,でこぼこ道や水没した橋を戻り,もう一つのルートへ.

かつてこの辺りは炭坑があり(今も一部掘っているが,かつて程の規模ではないそうな),その会社がWindrock ATV club というバギーやオフ車愛好者用のオフロードコースとして開放している.windmillに行くには,その道を上っていかねばならない.当時Bさんがこのルートを行った時は,距離は短いが傾斜はきつめのコースだったそうな.しかも現在(一応)有料.

いよいよ,我々が前回断念した山の入り口 を通る.既に砂利道.周りには泥だらけのバギーとそのライダー達.相当荒れた道なのかしらん?と思いつつ,山を登ったのだが・・・.これが行ってびっくり!
何がびっくりかというと,「道が普通!」なのである.
道の舗装こそされていないが,セダンでも余裕で走れる砂利道であった.いやもう,水没した橋もないし,崩れた道も無い.急坂も無い.道も広い.どうもこの2-3年の間にすっかり整備されたらしい.バギーやオフ車が遊ぶコースは道脇.どうやらwindmillへもこのルートを使っているらしく,途中すれ違ったTVA 関係者(windmillを最初に設置した公社)とおぼしきセダンやマイクロバスも下山していった.
ありゃりゃ.我々もBさんもすっかり拍子抜け.だが前のルートもあれはあれで面白いのでは無かろうか.

と,言う訳で,遂にたどり着きました.3度目の正直!Buffalo Mountain Wind Park(写真1).
麓に張られていた"Keep out"と言うのも結局車(オフ車)に対してだった様子.車をゲート前に止め,徒歩でぐるっと一周.風車は一部の壊れたものを除いて,ぐいんぐいんと回っていた(写真2).おお,遂に遂に!

写真1 TVAの看板

写真2 壮観!いつもより余計に回ってます?


このwindmill,設立当初は3機のみだったが,一昨年辺りに15機増設.高さや発電能力もアップ.TVA のサイトによれば,新しい風車は高さおよそ80 m. ブレードの長さが41 m.発電能力は一機当たり1.8 MW.オリジナルの3機は高さ64 m, ブレード長さ23 m,発電能力660 kW,
発電に必要な風速は10 mph (約4.5 m/s)以上.風速55 mph (約24.6 m/s)を超えると発電を停止する.標準風速は25 mph (約11 m/s)で,全機稼働なら29 MWの発電量(3780軒分の電気に相当)が得られる.ていうことは,新型機一機当たりおよそ230軒の電気を供給できるってことか.
だがこの日,2機は止まっていたし,この日の風速は発電に必要な風速(4.5 m/s)にちと足りなかったそうな.


写真3 風車の入り口.もちろん鍵がかかっている.中にははしごがあって,上まで上れるそうだ.



写真4 x3ズームでこのサイズ.高いなあ.

TVAのwindmillのFAQs には「Windmillってうるさい? 」なんて質問が書かれている.真下にいればうるさいぞ.という訳で,下に動画を掲載.実際はもう少し低い音だったと思うが,「おお,発電してる」って感じの音に聞こえるだろうか.

 動画1 風車の回る音,下で聞くと結構大きい.

比較対象が無いので,windmillの大きさを伝えるのは難しいのだが,写真5で下の看板や周りの木と比べてみて下さい.
かなりでかい.
増設時,組み立て部品の一時保管場所がOak Ridgeだったそうで,どでかい風車の羽やらがとある広場に置かれていたそうな.Bさんも,これらの巨大部品が乗せられたでかいトラックが村のメイン・ストリートを走る姿を見たとのこと.そういえば誰かもそんなことを言ってたな.

写真5 ゲートからまず見えるのは最新の15号機(手前)と14号機(奥).

写真6は村方向を撮った写真.遙か彼方にBoeing社の建物等が見えるのだが,遠い.だが晴れの日は村からwindmillが回っているのが見える.ちなみに,どっちを向いても緑.大自然だなあ.土地がいっぱいあっていいなあ.

写真6 windmill parkより見た村方向.地平線のちょっと下,ガスって見える一帯の中心辺りがOak Ridge.意外に距離がある.


さて,娘のpick upの為,時間も無くなってきたので,一周して下山.帰りは速く,村に戻るのに30分もかからなかった.
Bさんにも久しぶりのwindmill,もっとゆっくり見たかったと思うが,急がせてしまって申し訳無かった.


写真7 windmillの所に落ちていた石炭.行った証拠に拾ってきた.

荒れた道や川をSUVで走るのは,それはそれで楽しい体験であった.そして18機のwindmill.テネシー唯一の風力発電にドキドキオフロード体験も加わって,お陰で今回の午後の冒険は大満足.連れて行ってくれたBさんには大感謝なのだった.

ちなみにテネシーでは唯一のこの風力発電,一体何処へ供給されるのか?Bさんによれば,ウチの電気を風力にして,と役所に言えば出来るらしい.あるいはTVAのページからSign up が出来るし,あるいは人にあげることも出来る(Green Power Gift Certificate ).といっても,電気代が安くなるどころか,「Green powerの設備投資は未だ高い」と言う理由で余計に料金を取られるのであった.そして,ホントにこのwindmillから直接電気が供給される訳でなく,TVAの供給するトータルの電力に占める風力の割合が増える,と言うことらしい.
どっちにしても,安くならなきゃ使わないよねえ.確かに,気まぐれな自然をそのままエネルギーに転換する風力やソーラーパワーは,コストパフォーマンスは余り良くない気がしたのであった.

この国,少なくともこの辺りでは,省エネやクリーンエネルギーに関心が薄いことが伺えるが,それも判らぬでもないな,と思った今回のドライブ.風車の回る横で石炭掘ってるし,途中の家は天然ガスとか普通に掘っている.どうも石油もちっとは出たらしい.さすがアメリカ.日本に比べれば天然資源も豊富.調べてみたところ,アメリカのエネルギー供給量に占める風力の割合は1.4%だそうな.テネシーの貢献度は低そうだぞ.
でも今回の石油高騰で,少しはクリーンパワーや省エネへの関心が深まるかもしれない.天然資源は有限ではないと言うことに,この世界有数のエネルギー大国が気付いてくれなければ,他の国がいくら頑張っても虚しい努力である.

参考サイト:
Mens et Manus .Net/TVA's Buffalo Mountain Wind Power Plant (今回の案内役,Bさんのページ)
TVA/Green Power Switch(R)

関連エントリ:
WIND MILL 見学作戦失敗
I CAME, I COULDN'T SEE, I GOT LOST, AND I WAS WARNED!
October Sky (Windmillへ向かう途中の村の記事.1999年の映画"October Sky"の撮影場所にもなった.この映画と同じく,かつては炭坑の町として栄えていたそうだ.ちなみに,この映画の主役Jake Gyllenhaalは,昨年アカデミー賞を取った"Brokeback Mountain"の主役の一人.どちらも個人的には感動)

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Posted: Mon - May 1, 2006 at 02:04 AM           |



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Published On: Sep 30, 2007 11:15 AM
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