
お遍路RANGEでは、四国八十八ヶ所巡りと別格二十番札所を中心に記載しています。歩き遍路や八十八カ所については情報が多いですが、納札を写経の代わりと書いてある書籍があったり、札所の見所や縁起、参拝する作法、別格二十番札所についての情報が少ないと感じ、自分なりにまとめてみました。
また、遍路は特定の宗教に関係なく、札所は様々な宗派だったりキリシタン弾圧時にキリシタンを匿ったりしているところが安心できます。
2005/12/19
「自分が変われば、世界が変わる」格闘家であり近年は俳優・モデルとしても活躍を見せる、須藤元気の待望かつ初の書下ろしエッセイ。空海の辿った道=四国八十八カ所・お遍路を旅して記した『闘う哲学者』としての肖像。
まず、一気に読めました。読後は格闘家というイメージ(脳まで筋肉)がなくなりました。下手なお坊さんより哲学的です。ゴーストライターではなく本人の言葉なら尊敬します。(^^;)
写真もとても綺麗です。お遍路は一度しかお巡りしていませんが、懐かしい風景。見たこともない風景が数多く映っています。何より世界の巡礼地で最も温かい人々が住み安全な「四国遍路」の春と夏の風景が詰まっています。
楽天においても遍路用品がお求めできます。
ショップ名:愛媛松山銀天街のWebページ下に「四国八十八ヶ所 巡拝用品」からどうぞ
デスクトップピクチャーを作成しました。(^^;)
作法は、決まったものがないようなのですが、常に礼をつくす気持ちを忘れないようにします。
まず、山門に入る前には、俗な世から寺の結界へ入ることになるます。そのため、礼をして山門へ入ります。また出るときも、礼をして出ます。
仁王門の場合は、結界を守っている阿吽(あうん)の像があります。右側が「阿」で入るときに礼をします。逆に出るときは「吽」の方に礼をします。
階段は左から登り、右側から下りることになります。これは仏法では右回りが尊敬を意味することからです。

なお、できればタオルを持って行った方がいいです。どうしても、多くの方が利用する寺に備え付けられている手ぬぐいやタオルですから汚れてきます。
納経場で「最近の遍路は手をきちんと洗わんからタオルが汚れてしゃあない」っと言われていました。お寺への負担を少なくするためにもタオル持参で行きましょう。
以下の一連の作業をヒシャク一杯の水で行います。
※ヒシャクから直接口をすすぐことは作法から外れています。
僕は手を洗うときのヒシャクは、ある方が奉納されていたのを選んで使っています。かなり新しいヒシャクなので、ちょっと前に奉納されていたのかな?とか、そう言えば、ヒシャクに書かれている年齢がひとつ上がっていたなっと、そんなことも思いながらもまわるのも巡礼の楽しみのひとつです。
鐘楼に行き、鐘を2度(驚愕:きょうがく)打ちます。
が、寺によっては鐘を突くと怒られます。
本来は、梵鐘をつくのは、お参りに来たことを告げる挨拶の鐘ですから、撞くことが正しいのですが、中には鐘の音を時報代わりしているところがあるようです。鐘楼に注意書きが書いてあるか確認します。
お参りをすませた後の鐘つきは「出鐘(でがね:亡くなった人をおくる鐘とかお金が出るという意味)」または「戻り鐘(もう一度、参拝をし直さないといけません)」と言われてしません。
鐘楼できるっと、ちょっと得した気になりますね。
堂宇の参詣は、本堂、大師堂、その他のお堂の順です。
まず、本堂へ行き、灯明(ロウソク)やお線香をあげます。
灯明は仏様の「知恵」をいただくという意味で、お線香は仏様の「徳」をいただくという意味です。
ロウソクの火は自分のライターなどの火から点けます。他人のロウソクから火を点けると、そのローソクの「業」を貰うことになるためしません。灯明は1本、線香は三本(三密:身・口・意)あげます。
札所を巡っているとカメヤマロウソクさんのベンチが多くありましたから、ロウソクはカメヤマロウソクさんがいいと思います。 (^^)v
納札(おさめふだ)は、縦15.5cm、幅5cmで、弘法大師座像と「奉納八十八ヶ所霊場巡拝同行二人」の文字が印刷されています。
納札はデザインがほぼ共通なのですが、細かい部分で異なります。同じ白い納札でも。年齢を記入する欄があったりなかったりしました。
巡礼の回数が、1回から4回までが白色といったように巡礼する回数によって紙の色が違います。100回以上だと錦札になります。
中には納札箱をあさって(?)錦札を持って帰る遍路もいます。昔はお守りになったり、錦札を煎じて飲んでいたそうですが、なんとかなく「よい子はまねをしないように」って思います。
お接待のお返しでいただいた納札が錦だとうれしいですね。
近所のほっかほっか弁当に錦札が貼られていました。いいなぁ・・・
顔を本尊からよく見えるように見せ、数珠を手にかけて胸前で合掌し、3回おじぎをし読経します。読経は正式にはさらに手順が必要ですが、略式で「般若心経」「本尊真言」「御宝号」を詠みます。
般若心経には大乗仏教の思想が説き明かされています。いかにすれば「空」になれるか、「空」になるにはどうすればいいかや、感謝の心を説いている教典だそうです。たった262文字なのですが仏教の根本教理が凝縮されています。CD付 般若心教の世界では、解りやすく解説されています。
もちろん、このCDに収録されている般若心経をiPodなどにコピーして聞くこともできます。
般若心経の次は、本尊真言を三回唱えます。真言(= 真実の言葉)は本堂にひらがなで書かれていることがありますが、札所の本尊によって異なります。例えば地蔵菩薩の真言は「オン カカカビサンマエイ ソワカ」です。最初の「おん」は、本来はサンスクリットの発音で「オーン」と延ばすのが正しいそうです。
そして弘法大師ご法号(ほうごう)を三回唱えます。ご法号は「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」です。
次に、大師堂へ行きます。本堂よりも立派な大師堂もありますから、間違えないようにします。
南無大師遍照金剛。南無が帰依するという意味です。大師が醍醐天皇から贈られた、遍照金剛は唐へ渡ったときに授けられた名前です。
お巡りの後は、納経場へ行って、納経帳に朱印してもらいます。納経は写経を納めた(読経も含みます)証です。逆に言えば、写経または読経しないと単なるスタンプ帳になってしまいます。
納経場がわかりずらい寺があります。目印は共通のアイコンである通称「一休さん」(案内小坊主)に書かれています。 案内小坊主は、最初は目が白いことから怖いカナっと思っていましたが、そのうち頼もしい存在になってきます。
納経料は300円。午前7時から締め切り時間は午後5時です。少し前(1989年くらい)は、納経料は200円で、納経時間も6時まででした。
駐車場に観光バスが止まっているときは、観光バスの代表の人が数十冊の納経帳、掛け軸、白衣に集印していますから、20分〜30分ほど待たされることを覚悟します。
お寺さんによっては、参拝が終わった順番ということで先に納経してくれたり、観光バスの代表の方が先に譲ってくれたりしますが、その場合は感謝の気持ちを忘れないようにします。
お寺の人の中には、両手で差し出した納経帳をぞんざいに受け取ったりしたり、テレビに夢中な方もいて、コンビニのアルバイト以下の応対をする人もいます。正直、全てのお寺に礼を期待をしてはいけません。あくまでお寺さんが「主」であり、こちらは参拝させていただくという立場なのかと思う時もありました。もっとも、普通のお寺さんでは「お務めご苦労様です。」などと声をかけてくれますが、例え感じの悪いお寺さんであっても、修行なのだと思うようにしたいです。
納経帳に墨書で書かれているのは、ご本尊の種字(梵字)、本尊名、寺院名です。朱印は主に赤色ですが、番外札所の中には緑色なのもありました。朱印は札所番号、本尊のご宝印、寺院名の三種類押されています。
納経するといただける「御影」は、縦12cm、横7cmの大きさで、各霊場の本尊が印刷されています。そのため大切に扱わないといけません。ご本尊御影保存帳に納めます。
すぐ、納経帳を閉じてしまうと墨書が乾かないです。納経場でも古新聞をいただけるところがありますが、雨の日などは注意した方がいいです。あと、納経帳にいろいろ種類がありますが、一番大きい方を選びました。
1番札所から廻るのか? 四国から離れた場所から巡礼するのであれば、1番札所のある徳島からだと、交通の便もいいですし準備もしやすいですね。また、発心、修行、菩提、涅槃という順番は、弘法大師が仏門へ入門されて、入定に至るまでの足跡をただるということになります。ただし、江戸時代に発行された「四国遍路霊場記」では、巡拝順路は弘法大師誕生院の善通寺から始めると書かれています。また、女性遍路の草分け高群逸江さんは、大正7年に43番札所明石寺から逆打ちで始めています。
遍路のバイブルはへんろみち保存協力会の四国遍路ひとり歩き同行二人 (第六版)だと思います。でも、なかなか遍路に出られない。歩き遍路したいけど・・・そういった方に下記書籍もお薦めします。
昨年の11月以降に出版された四国遍路関連書籍を3冊紹介します。

1930年生まれ、東京都出身。理科女性教員が72歳で始めた、2002年4月10日から2003年11月27日まで四国八十八カ所お遍路の旅の記録「信仰ではない。修行でもない。自然を楽しみながら、マイペースで歩こう」です。
ある日、高群逸枝の著書「娘巡礼記」に出会い、たいした信仰心もないの67歳のぐうたらじじィが、一人、四国霊場八十八ヵ所巡りの歩き旅に出た。
![]()
若干30歳の著者がストレスから患った更年期障害。彼は病を克服するため、ひとり四国巡りへ旅立った。
以上の3冊は30歳から72歳までの歩き遍路の記録です。
![]()
西暦804年、密を求め遣唐使として長安に入った若き留学僧・空海は、友人の橘逸勢らとともに朝廷をも揺るがす大事件に巻き込まれる…。日本初の世界人の活躍を描く中国歴史伝奇小説です。シリーズ全四巻で22万部突破しています。はまります!
| 書籍 | 書籍名 | 発行年 | レビュー |
|---|---|---|---|
![]() |
平成娘巡礼記—四国八十八カ所歩きへんろ | 2002 | 当時24歳のごぜ三味線の継承者月岡祐紀子さんのエッセー。歩きの通し打ちで多くの人との出会いが書かれていて一緒に巡礼しているかのように感じることができます。 |
![]() |
四国お遍路バックパッキング ポケットBE‐PAL | 2003 | 持ち歩きに便利な情報とデザイン。詳細な地図はドライブ派に便利です。歩きの通し打ちです。バックパッキングに必要な服装や靴、装備に関する情報も記載されている実用書です。 iBE-P@L -お遍路館-に追加情報があります。 |
![]() |
空海の風景 (上巻) | 1994 | 「室戸の山々は人の踏みいるべきところにあらず。住むは鬼ばかりなるべし。」この本で司馬遼太郎は、若き日の弘法大師修行の地 室戸を表現しています。遍路にクルマで巡るにしてもこの書を読んでからにすべきと思います。 |
この「お遍路RANGE(おへんろれんじ)」では、「アクセシブルな(誰もが利用できて、しかも使いやすい)ホームページ」づくりを目指しています。
そのため、HTMLは文章の構造を、CSSで表現のための構造(フォントサイズ、色、位置)を示し、テーブルをレイアウトのために使用しないよう、正しいHTMLで記述しています。
文字色や背景色は、アクセシビリティの高い配色を使用しています。
レイアウトはグローバル・ナビゲーションやリキッドデザイン化しています。
遍路のWebページは、より人に優しく接待の心を持ったWebページ作りが必要だと考えています。