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法律と医学の交点
PTSDの症状の解説はもちろん、損害賠償におけるPTSDの判断、また、交通事故や労災認定など、事例別に解説がしてあるのが便利だった。ただ、カタカナ表記の部分が突然半角になったり、プリントミスが多いのが気になった。

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政治的意図によって作られた病なのか?
PTSDという疾患がどのように政治的意図によって“作られて”きたか、という歴史的背景を、実際にVAのPTSDセンターで取材を重ね、1990年代前半までに出版された研究結果をもとに議論している。(著者の見方はかなりcynicalなきらいがあるのは否めないが・・・)PTSD診断の誤用や乱用に警鐘を鳴らしている、という点ではとても重要なトピックを扱っている。トラウマ経験をした人はみんなPTSDになると思い込んでる人や、PTSDを漠然とドラマチックに捉えている人はこれを読んで客観的に理解するべき。
前半は、DSM-IIIにいたるまでの“戦闘ストレス反応”の扱われ方の経緯と、DSM方式によるPTSD診断の落とし穴を鋭くあぶり出し、DSM(診断マニュアル)による字面だけでPTSD診断を下してしまうことの危険性を指摘。
後半はVAでの取材からの議論と考察。4つの実際のベトナム復員兵のケースをもとに、MMPIではどれもPTSDによくあるスコアパターンを示し、それらしき症状を呈していても、narrativeや、生育歴を加味すると“理想的”PTSD診断が付くものから、どう考えてもPTSDの診断をつけられないあやしいケースまでばらつきがあることを例示。90年代半ばまで主流であったPTSDの治療法を簡単に紹介し、その効果と妥当性を検証している。VAのPTSD治療病棟で、患者の病気の妥当性から症状の解釈、治療の進め方をめぐって、専門家達の実際のdialogueがいくつか取り上げられていて興味深い。
とてもアカデミックな英語なので、1)高度な英語読解力、2)精神医学・社会科学の知識の両方が無ければ深い理解は無理な1冊。とてもロジカルな文章展開でわかりやすい文体だが、語彙の難易度が高い。日本語訳が出ているのでそちらを読んでもいいかも。内容に賛成するかどうかは別として、内容的にとても価値の高い学術書です。

よく理解したい人にオススメ
PTSDの歴史から研究、治療法などまんべんなく詳細に書かれている.各章ごとに分かれているため,目的に応じて読み分けることも可能.まだPTSD関連の本が一般の医療系図書に比べ少ない現在,全ての章を読み終えるならば,他のPTSD関連本の併用の必要はないくらいだ.
しかし本自体が厚いため,読書になれていない人には抵抗があると思われる.もし私がPTSDでなかったなら読み終えることが出来なかっただろう.

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記憶の再構築
別に心理学の専門家ではないのだけど、
題名と内容の差異を非常に感じました。
おかしい人を〜なんてあると手にとるのをためらうけど、内容は
そんなに難しくなく、ためにはなりました。
記憶を再構築するという考えは特に良かったです。
「人間は進化の観点からいうと若い種である。人間特有とされる意識、
というものを私たちはよく知らない初心者なのだ。つまり人間とは
急に進化した脳の中に宿った超越的な魂であり、その脳とは
アカウミガメの時代と同じように古い現実に対処しようとしている」
私たちはトラウマの記憶に打ち勝ち、真に生きることを学べるの
だろうか?
う〜ん深い。記憶を自分で再構築できたら能力もだんぜん伸びるん
だろうなぁ。

患者さんの葛藤が描かれています。
この本は、私が見る限り、題名と内容が少し違うような気がします。この本の具体的内容は、「解離性同一性障害者」への著者の臨床例が中心です。そして治療中の患者さんの苦しみや葛藤について詳細に描かれています。私も読んでいてあまりにも可哀相で辛くなるような内容ですので、精神科医等に解離性同一性障害と診断された方は読まない方がよいでしょう。読んでいる最中に解離現象を起こす危険性があります。実際に援助や治療にあたる家族や友人、カウンセラーの方に是非とも読んで頂きたい一冊です。この病気は治療が大変困難な病気ですが、読むと治せる希望がもてると思います。但し、具体的な治療方法や手順がのっているわけではありません。

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今の『ココロとカラダの状態』までも配慮された一冊
本当に偶然に手にしたこの一冊。
文字も大きく、そして語りかけるように、同じことを反復しながら書き進められていました。
冒頭にも書いてありましたが、心的外傷を受けたその『本人』が本を読むという行為がいかに難しいことであるか。
ましてや、苦しい、忌まわしい過去と戦うことにもなる中で、「少しずつ読んでください。」「5分読んだら休んで、また少し戻って読んでみてください」と言った読み方のアドバイスは、なんと細かい配慮だろうと感心しました。
本当にその通り。今の私のような状態の人間には、一気に本を読んだり、一気に理解したりは到底無理なのです。
事故の前までは、とっさに判断のついたこと、すぐに記憶できたことが
今は、手のひらから砂がこぼれるように消えていき!ます。
そのこと自体に不安を抱きつつ、『私はこのまま壊れてしまうのか』と
恐怖すら感じている毎日の中で、この一冊は『それは普通のこと。当たり前の現象なんだよ』と励まし、教えてくれました。
文章量・本の厚さ的にも家族にも薦めやすいので、買い足して家族それぞれに読んでもらうつもりです。
『私は今、こういう状態なの』とこの本を読むことできっと理解してくれることでしょう。

心の支え
ページが少なく事細かにかかれた本ではないが、
むしろ常に持ち歩ける軽さが良いと思う。
外傷に対する反応(症状)についてわかりやすく書かれており、
自分を客観的に理解することに役立ったし、
不安やイライラ感の取り扱いについてのアドバイスも、
大きな心の支えとなった。
家族やパートナーなど周りに理解を求めたい時にも、
その道標となってくれる。
巻末のその他の文献の一覧も、とても参考になった。

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人間関係や依存的な悩みを密かに持つ全ての方に
題名にちょっと抵抗がありましたが、何度か店頭で立ち読みするうち、この本が一番良さそう、と思い購入。すると、一見子育て本のようなタイトルですし、ごく一部の人向けのようなタイトルに見えますが、どんな人にも読んでもらいたい内容でした。特に、職場や恋愛の人間関係のストレスをいつも持ってしまう人や、軽い鬱になり易い人、甘い物や食べすぎが抑えられない人にも、そして、これから結婚出産育児をしようとする人も是非読んでおきたい内容です。何種類、何冊分もの内容がぎっしり詰まっています。多少専門的かもしれませんし、じっくり読む種類の本ですが、今まで見えなかった事が見えてくる凄い本です。もちろん、精神科へ通い、薬物療法をされる方にも、絶対読むべき本だと思います。それどころか、御医者さんや、教師といった、人に影響を与える側の人には必読書とも言えるでしょう。

児童虐待、のイメージが覆る一冊。
虐待といえば連想されるのが暴力や育児放棄などですし、日々それらの
被害者の死亡ニュースが大々的に出たりしていますが、この本は
そういった虐待とは違った点を取り扱っているので、一度読み始めたら
おや、と思うはず。
親から「いい子」でいることを強いられる事、親から子への過剰なコントロールもまた虐待であるという、過去見たことがない内容でした。
現代に生きる人であれば、必ず思い当たる節があるんじゃないかって位の。
私は実際にこの本の著者にお会いしましたし、家族で読みました。
ただ漠然と「生きづらさ」を感じている方へ・・・読んで頂きたい本です!

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語りかけるべき言葉を知った。
ある事故に巻き込まれた身内が数年経って、激しい鬱に見舞われました。とても大事な人なのでなんとか力になる方法はないだろうかと考えた時、「もしや」と思い、この本を購入しました。複数の研究者の方々のレポートが掲載されており、とても身近に読むことができました。特に「その人の外的要因に対する反応が異常なのではなく、むしろ異常な事態に対する正常な反応である」といった内容の記述は、非常に周囲の人間にとって心の拠り所となりました。自分の中に理解の糸口が見えた気がして、語りかけるべき言葉を知りました。

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コメント
この本の広範な内容から見て、ほんの一つの切り口に絞ったコメントに過ぎないが、いわゆる「偽りの記憶症候群」論争に関して、どの方向にバイアスがかかるにせよ何らかのメッセージを発する前に、少なくとも本書を読み通しておくことが前提になるだろう。精神医学や神経生理学の狭義の専門家、または専門的な臨床家でない読者にも十分理解できる質の高い丁寧な記述である。難点はかなり高価なことだが、この内容であれば妥当である。なお、本書はあくまでも本書の出版年である1996年までの最も質の高い世界標準であり、言うまでもないことだが、それ以後のさまざまな研究の動向を知りたい読者は個別の論文に当たっている。それは専門家たちの話であるが、言いたいことは、本書のようなスタンダードはそれ以後出ていないし、そう簡単に出せないということである。また、今年の夏、本書の中心的な著者ヴァン・デア・コルクの教授を受けている専門家の演習に出て聞いたことだが、本書の内容もすでにかなりの程度(本書の内容を発展させる方向で)更新されつつある。

トラウマ性のストレスに関するバイブルだと思います。
トラウマ性のストレスに関するバイブルだと思います。
専門書です。一般向けではないです。PTSDに関わる方には必読書だと思います。(臨床に携わってる方はみなさんすでに読んでいるのではないでしょうか?)
多くの研究・臨床報告が参照されていますので、さらに深く調べる際にも役立つのではないでしょうか。
トラウマのメカニズムにかんする多角的な研究成果と臨床的知識の集大成であると思います。

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UPDATE:Sunday, July 17, 2005