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フェミニズムを勉強する人 必携
「事典」となっていますが、一般的な無味乾燥な事典と異なり、項目執筆者の考え方がにじみ出ていると思います。読み物としても非常に面白いです。辞書としてだけでなく、通読すれば、ジェンダーをめぐる議論を全般的に(少なくとも日本に関しては)抑えられると思います。

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要因分析は鋭いが、解決への提言が拙い
2004年1月、社会の問題点として「就職が難しく、失業も多い」と回答した日本の青年が5年前に比べ24ポイント高い64.6%にのぼったという「世界青年意識調査」のショッキングな結果が内閣府から発表された。本書は、同じ内閣府がその約半年前に発行した、この問題に対する診断の書である。
第一に、豊富なデータで問題の深刻さを伝える。まず、高卒フリーター比率は90年の13.1%から2002年の38.4%へと約3倍に、大卒では7.4%から31.3%へと実に4倍に増えている。そして、その多くは年齢が上がっても賃金が上昇しないこと、さらに、大部分は正社員への転職を希望しているが、フリーターからの「脱出率」は約25%程度と低く、しかも近年低下傾向にあること、その結果として、フリーターの「高齢化」が進行していることなどが、生々しく語られる。
第二に、フリーター増加の要因分析も、この種の政府刊行物としては鋭い。それには、(1)新規求人の減少を中心とする企業側の要因と、(2)学生の資質低下・就業観の変化といった学生側の要因とが働いており、両者が「悪循環」を成していると考えられるが、さらに踏み込んで、「どちらかといえば、労働需要(企業)側の問題がより強い影響を及ぼしている」という。すなわち、現在働いている人の雇用を削減するのを避けて新卒採用を抑制しており、その結果として若者の意識の変化が起こっていると考えるのである。
しかし、第三に、残念なことに問題解決へ向けた提言が拙い。そこでは、学校と企業の連携や、職業紹介・訓練システムの拡充といったお決まりの「お役所言葉」しか見出せない。中高年社員の既得権を重視する労働需要(企業)側の行動にフリーター増加の真の要因を求めるのであれば、そこにメスを入れるような提言が盛り込まれるべきはなかったか。

フリーターの減少と、正社員の増加を望む
日本の雇用情勢は依然厳しい状況が続き、フリーター人口は417万人に達している。2050年には正社員とフリーターの比率は半々になると言われている。若者が65歳以上の老人になるころには国民年金も破綻して老後は絶対年金が貰えなくなっている。ただし年金を納めないと個人資産は差し押さえられる。退職金も減少している。日本国債は破綻し、日本国の財政は危機的状況から破綻におよぶ。つまり、政府に頼れなくなり、一生働かなければならなくなっている。一生働くためには、好きな仕事を選ばなければならない。日本においては上級学校に合格するための受験は発達しているが、就職するための職業教育は進んでいない。そこで職業教育を充実させ、職業観・勤労観に対する意識を高め、報酬獲得のためのキャリア・アップを図らなければならない。生きがいはそう見付かるものではないが、やりがいを見出し、自己実現を図らなければならない。

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プレゼントにもいいと思います
このシリーズは、JTBから出ている「外国人に日本を紹介しよう」という目的のもので、全17巻中(わたしの知る限り)英文のものがほとんどで、仏文のものは[文化・風俗編]と本書[生活編]の2巻だけです。内容は少し似ている部分もあるのですが、こちらのほうは、日本に住むフランス人に日本の生活習慣や行事・風俗を通して、日本においてどのように暮らすのがいいか、というガイドブックになると思います。
日常生活の様式から、パチンコなどの風俗、冠婚葬祭にいたるまで、イラスト付きでフランス語で説明されているので、フランス語で生活習慣の違いなどを説明する際にも役立ちます。
日本独特の風俗を、フランス語でどう表現するのか、という勉強にもなりますし、日本に興味のあるフランス人にプレゼントしても大変喜ばれました。

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詳細な調査結果
性に関する若者の行動を小さいことまで調査してあり、最新のデータで状況を知ることができました。前回の調査と見比べることにより、どのように変化してきたなど、様々な角度から検討することができました。

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熱い運動家たち
何らかの運動経験を持っている人なら、この熱い運動家たちの力強さに感動し、また後ろめたさを感じるのではないだろうか。中途半端じゃ、運動はできないということがよく描かれている。

坂口安吾を感じた
宮崎氏の叙述のスタイルに、安吾を感じた。テーマはあくまで重い、日本近代化全体を見直す、というものなのに、語り口が軽快で読みやすい。「うだうだ言うな、結論だけ言え!」みたいな姿勢が心地よかった。疑問点が2つ。「水平線上の赤と黒」(←この章タイトル、キマッテル!)の章。平野(アナ)と高橋(ボル)の対立点を簡潔にまとめた後で、著者は前者に共感する。しかし当の部落問題について、要は、部落差別の問題は部落民自身の手で解決するしかない、といわれてしまえば、剥奪されていることが逆に特権に裏返りはしないか?では差別者とされる、部落民以外の人になすすべはなし、糾弾されるのみ、ととられないか?「中上はある時点から文化人になったのだ」という点は私は正しいと思う。で、著者は「私は違う。私はアウトローだからだ」と言う。それに異論はない。が、これからは(というよりすでに今も?)どうか?本人の意識と言うより、周りが宮崎氏を「文化人」としてしか、対しないのではないか?

2002年の掉尾を飾る名著
第一作「突破者」も名著ではあるが、奥の深さ、対象の重さ、そして汲み取るべき思想の数々、という点で本書は優る。文字通り宮崎学の代表作となるだろう。
被差別部落を旅し、差別撤廃の第一線で闘ってきた歴戦の勇士を歴訪する。あるものは既に故人となり、あるものはいまだ健在である。いわゆる<同和利権>の存在が明るみになるなど、部落解放運動をめぐる昨今の環境は生易しいものではない。遅れてきた高度成長の果実を享受する姿勢は是としながらも、「自前」の運動を失くしてきた運動の未来に危惧の念を寄せる宮崎。そうした視点は、戦争に勝って差別を無くすというスタンスか、差別を無くして戦争に勝つ、というスタンスかという究極の二択の延長線上にある。そしてこの二択は独り差別の問題に留まらず、あらゆる「異議申し立て」の思想に随伴する問題でもある。
中上健次と坂口安吾をめぐる見解には異論が無いわけではないが、2002年下半期の名著に位置づけられるべき本である。

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本として読みたい事典
社会学の主要な古典100冊と、重要文献900冊に関して、著者、訳者、
あるいはその分野の代表的人物が要約・解説する事典。
主要文献100冊の目次は、そのまま読むべき古典リストとして使える。
全く歯が立たない文献を読む前に少し目を通したり、
読んだことがないが気になっている文献の概要を知ったり、幅広い使い方が出来る。
人によって要約・解説のスタイルが異なり、読み物としても面白い。
ただし、分厚いので読みにくく、腕が疲れる。

初学者には必須
学部で社会学を勉強し始めた人向けである。
社会学だけではなく、社会科学一般にも充分使える。
個人で持つには少々高いが、
市立図書館ぐらいには必ず入れて欲しい内容である。

手元に置きたいけど・・・
社会学の主要な古典的文献のガイドブック。できるだけその本の著者もしくは訳者が紹介の文を書いているのが素晴らしい。内容は、本の概要、それを巡る議論、現代的意義などについて。すごく便利です。大学のレポートの際などにかなりお世話になりました。高いけどね。

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UPDATE:Sunday, July 17, 2005