書籍紹介販売レビュー

二重らせん

二重らせん

二重らせん

カスタマーのおすすめ度:

意外とサラッと読めた。

1962年のノーベル生理学・医学賞受賞者ジェームズ・ワトソンによる、DNAの二重らせん構造解明までの体験記。
2004年7月にワトソンの同僚フランシス・クリックが、がんのため逝去した。ワトソンは「フランシスの素晴らしい知性と優しさは忘れられない。ケンブリッジの小さな研究室でともに2年を過ごせたのは本当に名誉なことだ」と追悼した(毎日新聞より)。その2年間の出来事がこの本には詰まっているわけだ。

「『二重らせん』は、科学者のノーベル賞獲得への欲望が剥き出しに表現されている」という前情報を知ったうえで読んだ。そうした話が出てくることを覚悟していたからか、それほどイヤミを感じずさらっと読めた。むしろ「フランシスはまた大失敗をしでかした」というふうに、素直なまでにそのときのワトソンの心情が書かれていて、気持ちいいくらいだった。

用意周到にも、ワトソンはノーベル賞級の研究成果を上げたらこうした本を上梓することをあらかじめもくろみ、日々の記録をとっていたのだそうだ。だからではないだろうが、本に出てくる関係者はフィクションの登場人物よろしく、それぞれのポジションが揃っている。仲よさげな妹のエリザベス。同僚で口数の多いフランシス・クリック。研究所に重鎮として居座るローレンス・ブラッグ卿。後にワトソン、クリックとともにノーベル賞を受賞するモーリス・ウィルキンス。アメリカにいる研究競争相手のライナス・ポーリングなどなど。しかもポーリングの息子ピーターがワトソンたちの本拠地に留学していて、ワトソンらが、ピーターから父ポーリングの研究進捗状況を掴み出すといった生々しいエピソードも書かれている。

もうひとり忘れてはならない登場人物を記しておく。モーリス・ウィルキンスと研究室をともにしながらも、当時の立場的な理由によりやがて反目相手となった女性科学者ロザリンド・フランクリンである。彼女の研究成果があってこそ、ワトソンたちは二重らせんの解明に成功した(というより、ロザリンドの研究成果をワトソンは盗用したようなもの)。彼女は37歳の若さで死んでしまい、ノーベル賞受賞という日の目を見ることはなかった。この本の中で、ロザリンドは例により酷い書かれようをされているが、あとがきでは旅立った人に対してワトソンは追悼している。興味をもたれた方は、ロザリンドの立場にたった『ロザリンド・フランクリンとDNA 盗まれた栄光 』という本が出ているので読まれてはどうだろう。

赤裸々なドキュメント

著者のジェームス・D・ワトソンは、言わずと知れた「ワトソン・クリックの二重らせん」構造を発見したワトソン。

DNAの構造解明に成功するまでの過程をリアルに、そして赤裸々に語った感動のドキュメント。

科学者仲間の協力だけでなく確執や嫉妬もすさまじい。
彼らが、二重らせん構造をとらえるに至る過程でのポーリングとの先陣争いのつばぜり合いも熾烈である。
発見後まもなく書かれたということで、いわゆる回顧録とは異なって、当時の新鮮な熱気が伝わってくる。

アメリカからやってきた生意気なヒッピー「ワトソン」と偏屈な「クリック」が、いかに楽しそうに、また悩みながら研究をしていたかが生き生きと描かれている。
科学という普遍性や客観性を求められる仕事と、それに携わる人たちの個性や主観のぶつかりあいの対比が面白い。

また、DNAのらせん構造決定の大きな証拠になったX線解析の写真を持っていたのは ロザリンド・フランクリンという女性。
この女性から、どうやって写真を見せてもらうのか?
その入手方法は、果たしてフェアと言えるのか、どうか。
彼女が待つ悲劇とは?

本文中でクソミソに描かれているX線結晶解析の大御所「ブラック卿」に「紹介文」を書いてもらっているのが、おかしい。

翻訳は「あの」中村 桂子さん。
彼女の最初の翻訳だと思うな。。。
しかし、この発見当時の「生意気なヒッピー野郎、ワトソン」は若干25歳だったとは!

最近、またワトソンが書いた「DNA」と合わせて読むと、面白さは倍増です。

悪しき先例

「手に入るものは何でも利用してどこが悪い、それが誰のものだろうと知ったことか!!」
フランクリンのデータを正当な謝辞もなく盗み取り、傲慢かつ醜悪な女性 "ロージー" と足蹴にすることで
栄冠を勝ち得たワトソンのメルクマールである。フランクリンの未発表だった決定的データ(B型の回折像)を、
ウィルキンスが勝手に複写させ、ワトソンに回覧していた事実を、フランクリンは、全く知らぬまま他界したのである。

フランクリンの友人、アン・セイヤー著「ロザリンド・フランクリンとDNA」からの抜粋を紹介する。
●フランクリンの友人はだれひとり、"ロージー" などと呼んだことはない
●実験で拡大鏡を用いる時以外、眼鏡はかけず、口紅はいつもつけていた
●フランクリンとウィルキンスの間には上下関係など全くなく、所属していたランドル教授の研究室では、あくまでも同格だった
●至極当然の主張だったフランクリンの見解(A型:らせん構造を示す証拠がない らせん構造であるとはいえない、
B型:らせん構造を示す証拠がある らせん構造である)を、ワトソンはねじまげて紹介(B型 らせん構造であるとはいえない)している

フランクリンの人柄やDNAの構造解明への貢献を不当に処遇してきた側面から浮かび上がるワトソンさまの姿をこそ、若者には学んで欲しい。
当初、フランクリンについて殆ど知らなかったクリックは、アン・セイヤーのインタビューに応えて、
本書「二重らせん」を「いまわしいたわごとの詰まった恥ずべき本」と述べ、フランクリンの家族とともに
フランクリンの名誉回復を強行に主張した結果として編まれたのが、本書「二重らせん」のエピローグである。
本心から書いたエピローグでは全くなく、強制的なものであったことは、アン・セイヤーとのインタビューでワトソン自身が認めているのである。

「フランクリンは、独力でも、DNAの構造を解明したにちがいない」とコメントしたクリックの見解と比較したとき、さらに、
フランクリンと同性であることを鑑みたとき、「ロザリンド・フランクリンとDNA」における中村桂子氏の解説は、あまりにも陳腐である。
本書「二重らせん」のあとがきで、同性としての苦衷に共感し、フランクリンの視点でコメントすることもなく、
ワトソンとの邂逅に欣喜雀躍している中村桂子氏の御様子が、本書の意義を著しく損ねている・・・

カオス 新しい科学をつくる

カオス 新しい科学をつくる

カオス 新しい科学をつくる

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結構軽く読める

Review:バタフライ効果をはじめ、非線形だの、トポロジーだの、典型的な語彙が飛び交い、なかなか楽しく読めた。知的好奇心が刺激される。古い本だが、悪くない。別段新しいことはなかったが、体系的に学ぶことができやした。・彼が求めていた驚くべき結果をついに見出したのである。綿の価格データを細かく調べてみたら、「スケーリング」の点からみれば、シンメトリをあらわしていたのだ。二つの世界大戦と一回の不景気を通ってきたあの不安定な60年の間、その変動の度合いは全く一定だったのだから驚くほかなかった。・答の数が観察するものとされる物体との関係によってきまるものだとする考えは今世紀の物理学の精神にのっとったものであり、その表示でさえあるのだ。・つまり直感というものは生まれつきあるものじゃない。当たり前のものとして受け入れられるような直感を自分で訓練したんだ。

キーワードをおさえればカオスをつかめる。

よく「カオス」は「混沌」と訳される。この本に出てくる「カオス」とは、ある決まりのなかで変化する物事において、予測不可能な動きをする現象を指し示したものだ。カオス理論を説明するときに、よく地球のある場所での蝶の羽ばたきが、遠く離れた場所では嵐を起こす(それくらい、初期の微妙な違いがのちの結果に大きな違いを起こす)という喩えが使われる。この本にもそれが「バタフライ効果」として最初のほうに出てくる。

カオス理論が出てくる前は、科学者のだれもが、実験中のちょっとした「ブレ」は誤差の範囲として見過ごしてきたという。なので「カオス」というもののことの重大さに気付いた研究者は、事の重大さに気付かない(または気付こうとしない)多くの研究者から初めは異端扱いされていたらしい。だが、世界各地のそうした“異端者"が、有機的にネットワークをつくっていき、しまいには相対論、量子論に続く20世紀最大の発見といわれるまでになったのだ。そうした科学的概念の大きな移り変わりについて、カオス研究者の人間像や発見を軸に描いている。

文庫で500ページ以上と、けっこう分厚い本だ。でも、カオスについて深くつっこんだ内容だからという気はしなかった。むしろ、カオス全般について広く浅く扱っている。難しいことをなるべく読者が理解できるように書かれてあるから、それで分厚くなっているといったほうが正しいだろう。

ただそうはいっても、話を展開するために外せないようなキーワードが何個かあって、それらが何章にも渡って繰り返し出てくる。たとえば「フラクタル」「(ストレンジ・)アトラクタ」「相移転」「境界」「非線形」などなど。こうしたキーワードは、最後まで出てくるので、出てきた最初に意味を咀嚼しないまま読み進めてしまうと、だんだんと分からなくなってきて、しまいに全体が分からなくなってしまうだろう(カオス的だ)。何度も出てくる言葉がどういう意味か分からなくなったときは、ちょっと面倒だけれど前のページに戻って、もう一度意味を確認してから続きを読んだほうがいいかもしれない。

すばらしい

一般向けの科学書には、読者の興味を引くために変なディフォルメがかかっていたり、とんでもなく誤解を招くものが結構あるのですが、この本は白眉です。

数式をほとんど使わずにカオスの本質を正確に読者に伝え、また、読み物としても非常にエキサイティングです。ウォールストリートで多くのビジネスマンが読んでいたというのも分かります。

相対性理論

相対性理論

相対性理論

カスタマーのおすすめ度:

憧れの相対論

アインシュタインによる原論文でなんとその訳及び解説を有名な岩波テキストシリーズ(旧岩波全書)の相対性理論の著者内山先生がしてくれています.ただし初心者は普通の相対性理論の入門書を勉強してから挑戦することをお勧めします.読みやすい相対論の入門書としては相対性理論入門講義:風間(培風館)が特にお勧めです.初学者への配慮もきちんとなされてますので安心して読めます.内山先生の厳密な解説のあるテキストシリーズも是非読みましょう.しかし宇宙論などへの応用については説明が乏しいのでその方面の入門書として岩波基礎物理シリーズ:相対性理論:佐藤(岩波)を推薦します.まあこのアインシュタインの原論分にまさるテキストはないと言っても過言ではないでしょう.物理の学生としてぜひ一生のうちに読破したい1冊です.

アインシュタイン (著), 相対性理論

いまでは物理学の伝説とも言える、古典物理学の袋小路を一気に解消させた「特殊相対性理論」が、無名の学究青年の手による、かくも平明で簡潔な論文の形で世界に表明されたという事を知り、言いようのない感動を覚えた。単なる物理の好事家にとって、天空の星のごとくに想像していた希代の天才アインシュタインの論文が、高等学校卒業、或いは、少なくとも大学教養課程程度の物理学と数学の知識されあれば、見事に構成された推理小説のごとく、一点の曇りなく読了出来る論文であった事を知り、言い知れぬ感動に浸った。この宇宙を神が創造されたのが真実だとすれば、この様に簡潔で明瞭な「美しい」論文によって、その真理を記述出来る事を確信させてくれる本です。

二人の大家によるコラボレーション

特殊相対論は、1)その前提となる観測事実が人々の直観とは異なること、2)にもかかわらずそれを説明する理論はきわめて明快であること、3)さらに理論から演繹される「予言」が自然の理解にとって極めて本質的なこと、等の点で驚くべき理論だと思います。本書は、アインシュタイン自身の論文にわが国での相対論の第一人者であった内山先生が懇切丁寧な説明をつけたもので、アインシュタインと意図したところをあいまいな点なく理解することができます。原論文発表以来100年近くたった今でも、その輝きはあせていないと感じられます。

カンブリア紀の怪物たち 進化はなぜ大爆発したか シリーズ「生命の歴史」〈1〉

カンブリア紀の怪物たち 進化はなぜ大爆発したか シリーズ「生命の歴史」〈1〉

カンブリア紀の怪物たち 進化はなぜ大爆発したか シリーズ「生命の歴史」〈1〉

カスタマーのおすすめ度:

生物の時間、その後。

高校の生物の時間といえば、メンデルの法則や細胞の組織について覚えたり、ねずみやカエルの解剖をしたりした記憶がメインでは?
でも、思い返してみれば、「生物の進化の歴史」みたいなことも習ったような・・・カンブリア紀なんて古代の話だけれど、まだまだ学説は定まっていないんですよ、と言っていた先生の顔も思い浮かびます。

この本の帯に「教養新書はここから始める」と書いてあるように、大人がテストを気にせず楽しく読める本です。中高生でも無理なくいけます。

学問的に見たカンブリア生物。

スティーブン・J・グールドの「ワンダフル・ライフ」と対の本。

「ワンダフル・ライフ」の興奮冷めやらぬ語調に比べ、モリスは穏やか。
学識者の落ち着き、というところか。
グールドの本がたぶんに推測を交えているのに比べ、こちらは事実のみに基づ
こうという姿勢が、文の勢いをそぐことになったのかもしれない。

しかし二人の意見の食い違う部分などは、抑えた口調の中にも怒りにも似た感情を伺うことが出来、興味深い。

モリスによると「進化を進めるパワーを"偶然"に求めるなど、もっての他」だそうだ。
近年の研究はグールドの説の中に複数の過ちを見つけている。

カンブリア紀への旅

まず、この本をパラパラとめくってみると、多くの奇妙な動物の化石の写真が取り上げられていることに気づく。また、写真だけではなく、著者のスケッチによる古生物の復元図も取り入れられており、何とも精巧な体のつくりをしているのだろう。この本では人類が誕生する前の時代、カンブリア紀における生命の復元がされている。とはいえ、このような化石はいったいどこに残っているのだろうか。また、どのような根拠で生物が復元されているのか。この本の中では、特に化石の宝と知られるカナダのバージェス頁岩における研究が紹介され、これらの疑問に対して詳しく説明されている。とはいえ単なる化石の紹介ではない。著者、サイモン・コンウェイ・モリスはケンブリッジ大学の教授であるが、科学者として彼がたどってきた軌跡についても触れられている。現在、実際には存在しないものを、化石を頼りにイメージすることの魅力が感じられるだろう。本書の中では耳慣れない名前の生物が多数登場してくるものの、専門用語が多用されているわけではないので、生物の進化に興味があれば読んでおきたい。大人に限らず、高校生レベルでも読めるので、ぜひこの本を読んでカンブリア紀における生物の歴史への旅へ出てみるといいだろう。

「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!

「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!

「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!

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頭がぐるぐるします

見えない世界をひたすら思考実験と数学で言語化する試みに、なんて多くの人がかかわってきたのだろう。その膨大な労力と思考力には凡人としては脱帽するばかりだ。
姉妹本「相対性理論を楽しむ本」を読んだので、こちらも読んでみた。だけど、これはもう、「量子論を楽しむ」どころじゃなくて、頭の中の使ってない細胞がぐるぐるぐるかき回されて、もうわけがワカリマシェーン状態。そして著者はしれっと最後に言うのだ、「わからなくてもフシギじゃない」んだって。量子論は未完成だからなんだって。
相対性理論はまだ、なんとなくイメージできたのだが、量子の世界はそれすら拒絶する。「だるまさんが転んだ」で振り向くと後ろにいた友達が、目を閉じている間に姿を消してなんらかの波になってしまうとか(それが量子世界には普通にあることなんだと言われても)、真空では絶えず生まれては消し合う電子と反電子が、今この瞬間にもその営みを繰り返しているのらしいとか、まったく想像を絶するばかり。今も謎だらけのモノらしいのだ、量子の世界ってやつは。天の邪鬼としては、そう聞けばますます知りたくなってしまうではないか。求む、量子論を解決する天才。

ワクワク楽しい本

量子論の概要が簡略かつていねいに説かれており、一気に読める。いままで生半可に聞きかじってきた人名や知識がジグソーパズルのようにはまっていき、次第に量子論の世界の姿が見えてくるのは快感だ。さらに遅ればせながら、監修者の佐藤勝彦博士自身が量子論の歴史に登場するような世界的な学者なのだということをあらためて確認した。

わかりやすかった~!

本当に優れた入門書ですね。
消化不良を起こさずに、先にスラスラ進んでいけるので気分がいいです。

「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界

「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界

「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界

カスタマーのおすすめ度:

「結局サァーー!!相対性理論って、何ナノ?」という人はぜひ

天才アインシュタインが一人で作り上げた理論、「相対性理論」。けれど、「いったい何が素晴らしくて、どこが天才的なの?」という人は多であろう。本書では、その一端を垣間見ることができる。構成としては、特殊・一般相対性理論に加え宇宙論にも言及している。

「10時間でスラスラ理解できる」と本書には書いてあったのだが、私の場合読破するのに20時間以上はかかった。どの程度深くまで理解しようとするかによると思うが、さまざまな現象や理論に対してなぜそうなるのか納得できない点が数多く残った。特に一般相対性理論以降の後半部分では、「理由はいいからとにかく結論はこうなるんだよ。」的な説明が多く、本当にそうなるのか疑念さえ感じる。しかし決して説明を怠っている訳ではなく、難解であるからこそそうなるわけで、それを可能な限り平易に説明している点は素晴らしい。頭を悩ませる点も多かった反面、その面白さ・不思議さにゾクゾクした。

本書は、あまり難しく考えず気軽に読んだ方が良いかもしれない。私は本書によって更にこの分野への興味がかき立てられたので、より詳細な書に手を延ばそうと思っている。

相対性理論、知ってますか?

相対性理論。アインシュタインが打ち立てたなにやら凄い理論であり、原爆ができたのもこの理論のおかげ、程度にしか知らなかった。難しくて自分なぞには理解できない、一生縁の無いお話と決め付けていた。

ところが!出張の新幹線待ちでぷらっとよった駅の書店で退屈しのぎに買うと、東京に到着するまでの3時間程度で一気に読めてしまった。それくらい簡単で面白い。おまけに相対性理論を分かった気になって高尚な気分に浸れるのだから、お安い買い物だった。

光速に近いスピードで動くと世界が変わって感じられるなどということは、想像もしていなかった。そんな私のような月並みな頭脳と知識の持ち主にお勧め。

相対性理論を楽しめました(笑)

一見難解な「相対性理論」を、ここまでわかりやすく、読みやすくまとめられた本は他にはないと思います。
最高の"入門書"です。
佐藤 勝彦氏の他の著書も、読破したいと思いました。

ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語

ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語

ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語

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古生物からの進化可能性を科学的に分析するとこうなる

科学者らしいアプローチにより、発見された化石、バージェス頁岩からどのように類推するとなにがわかり、科学者がどのように間違った理解に至るかを、一つずつ解析、生物学において、「分類」がいかに重要かを教えてくれる。非常に魅力的な生物、アノマノカリス、ウィワクシアなど一つずつ解説、「考え得る7通りの世界」について筆者の見方を示して、世界最初の脊索動物ピカイヤを最後に紹介、読者の想像力をかき立てる。若干長めの本ではあるが、一級の古生物解説である。

ハルキゲニアに夢中

NHKの番組を見て,ハルキゲニアやオパビリアの不思議な形を覚えている人も多いでしょう.また,新聞社主催の展示会も日本各地で催されましたよね.この本は,一時期そうしたブームを巻き起こした,バージェスの化石の発見についての,かなり専門的な本です.この地球上に存在したとは信じられない形の生き物たちを発見していくお話.緻密な検証や専門的な話題が,事細かに説明されています.読み応えたっぷり,価格分以上の価値有り,間違いなしです.ちなみに私は,もう5回くらい読みました.

まさにワンダフルライフ!

NHKの生命46億年を見て、おもしろかったので、是非読もうと思ってました。文庫になってようやく買ったのですが、はっきり言ってしびれました!
テレビ版はおもしろいというだけでしたが、この本は私に感動を与えてくれました。

私の生涯の中でこれほど知的好奇心をかき立ててくれた本はアインシュタインの相対性理論にまつわる本くらいです。本当に素晴らしい!是非お読みください。

ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

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時間と体重、関連が面白い

現在動物学がどの程度進んで、この本でなぞとしていたことが解明されているかもしれません。でも、論旨が面白い。何気なく説明がついていたものをひっくり返したり、進化の過程を説明されたり門外漢には興味の尽きないところです。
人間性もこの話の延長で考えると面白いかもしれません。

独創的。

恐らく、普通の研究をしてたらこんなこと思いつきもしないのでは?と
思われるくらい独創に溢れている。「時間」関係の本でこうした本は見た
ことがない。信憑性、うんちゃらってのはあるかもしれないけど、それより
もなによりもロマンがあるというのがいい。だから売れたのだろう。

生物学のおもしろさ

普段生活している中で生き物のことを考えることはあまりない。大きい動物はおおきいとか、小さい動物はちいさい。そのくらいしか思うことはない。しかしこの本を読んでかなりの驚きがあった。動物のサイズによって寿命が違うことは当然に思えるけど、実は一生の間に心臓が打つ総数はサイズにかかわらず同じであることはかなりの驚きだった。普段生物学のことなんて考えない自分にとって、わかりやすい例とわかりやすい説明で生物学のおもしろさにふれることができた。

物理学はいかに創られたか 初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (上巻)

物理学はいかに創られたか 初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (上巻)

物理学はいかに創られたか 初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (上巻)

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偉大な物理学者の言葉に触れる

高校生の時分に、物理の先生に進められて読んだ本ですが、今回、25年ぶりに読みました。ニュートンの古典物理から波動(電磁気学)までの理論的変遷(葛藤)について説明しており、中学生や高校生にも分かるように、数式を使わずに、より本質的な説明を試みた本だと思います。

この本により、物理学の進歩の歴史を辿ることで、物理学の進歩が人々の「世界観」に大きな影響を与えてきた、事を理解することができます。

20世紀物理学の同時代に立ち会える。

話は古典力学から始まる。すべての現象は物体と物体との距離が決めるものであり、そこには引力や斥力が働く慣性の世界があるというものだ。この理論が、第2章以降、徐々に各反証実験が示されることで崩されていく。そしてたどり着くのが、物理学を根本からくつがえしてしまった相対性理論と量子力学である。上巻の最終章から下巻の最後まで、つまり全体の半分以上がこのふたつの20世紀物理学の紹介に割かれている。

物理学の概念を劇的に変えた超本人が著わしたものである。ロウ・マテリアルとしての難しさがあることは読む前に覚悟していた。相対性理論や量子力学の概念自体が日常の感覚とはかけ離れているので、そこでの難しさはこの本でも変わらずだった。
けれども、古典力学と20世紀物理学の違いがだいたいどんなものかわかっている方ならば、じゅうぶん話についていくことができる(書かれ方もていねい)。親切にも各章の終わりには、その章のまとめが書かれてあるので、次の章に進む前に頭の整理(おさらい)ができる。

著者の一人アインシュタインは、相対性理論の孤高的パイオニアであり、(本人は最後まで馴染めなかったようだけれど)量子力学の発展にも大きく寄与をした。新しい物理学を牽引した人物みずからが著者となっているというリアルタイム性が、この本の価値を高める。新しい物理学創造の時代に立ちあいたい方はぜひどうぞ。

物理学の

見事なまでに数式を使わず、物理の理論そのものよりも理論構築の哲学的筋道に焦点を当てた上下2巻の名著。上巻は古典力学の黎明から場という考え方の芽生えと有用性についてまでを解説。

とにかく数式が皆無で結果より過程を解説したものなので、実用どころか物理の参考書にもならないが、その哲学には大学教養レベルの物理を学習した人でもいろいろな発見をすると思います。ニュートン力学では物を落とすと重さに関係なく同時に落ちることを実は偶然としか説明できていなかった、なんてこと知らなかった...(私だけかも?)。

第二次大戦時、アインシュタインはインフェルトのポーランドからの救出を米国に嘆願したが、すでに何人ものユダヤ人の脱出を援助していたため効力がなかったそうです。そこで共著で、この平易でありながら物理学の本質を詰め込んだ一般向けの本を書き、推薦書代わりにしたという逸話のある、命をかけた渾身の著作でもあります。

精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか

精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか

精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか

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科学への想い

これは利根川氏のノーベル賞受賞の対象になった研究までの彼の軌跡をインタビュー形式でまとめた本であるが、生物学以外の科学者にとってもおおいに啓蒙される本である。彼のサイエンスに対する姿勢や哲学には一種の清涼感さえあります。

分子生物学から免疫学、そして脳科学へ

個体の中に進化と同じシステムがあって、それにより免疫抗体の多様性が生み出される。この本を読む前はよくわからなかったようなことが、読んだ後にはよくわかりました。進化でいうところの突然変異が、免疫細胞における遺伝子組み換えというかたちで恒常的におこなわれている。つまり、個体を構成する細胞の遺伝子はすべて同一という生物学の概念を覆してみせたわけですね。

利根川さん。分子生物学から免疫学へ乱入(?)してノーベル賞を、続いては脳科学の世界へ。すごいに尽きます。

生物はもともと無生物からできているので、物理学や化学の方法論で解明できる。人間は非常に複雑な機械に過ぎない。頭でわかっても、凡人には今ひとつピンときませんが、脳科学の世界では主流の考えなのか。

生物学系の学生にお勧め

私が医学生だった時に単行本で読みました。ノーベル医学賞の単独受賞者である利根川進氏を立花隆氏がインタビューし、まとめた本ですが、分子生物学が素人にもわかるように噛み砕いて説明してあり、どのような研究をして利根川氏がノーベル賞を受賞したのかがわかります。同時に、学問とは何かを深く考えさせられる本です。生物学系の学生に特にお勧めの本です。

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UPDATE:Sunday, July 17, 2005