書籍紹介販売レビュー

複雑系 科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち

複雑系 科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち

複雑系 科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち

カスタマーのおすすめ度:

読み物としては面白い

学生時代に衝撃を受けた一冊。
今振り返ると面白い読み物でしかない。
プリンストンのP・クルグマンのサイトにある文章によると、
複雑系経済学のブライアン・アーサーの話はかなり誇張されているようだ。

だが知的興奮を味わえる本であるのは間違いない。

衝撃的

読んだきっかけは、立花隆の脳を鍛えるに紹介してあったからです。以前は、遺伝子の研究に携わっていましたが、重箱の隅を突っつくようなことばかりで面白くありませんでしたし、何かピンと来るものがありませんでした。しかしこの本を読み複雑系という分野があることを知って、目から鱗が落ちる思いをしましたし、面白くて一気に読んでしまいました。それ以後は、関係した本を読みあさっています。

エキサイティングな本

非常にエキサイティングな内容です。
複雑系、名前は聞いたことがあったのですが、その内容を
今回この本ではじめて知りました。この本を読んで、日常
感じていた世の中の仕組みについての釈然としない感覚が
溶けていくような感覚を覚えました。
心理学、精神世界、自然科学、いろんな分野の本を読んで

いて、感じていたなんだかスッキリしない共通する感覚が
ひとつに繋がったような気がします。

元素の小事典

元素の小事典

元素の小事典

カスタマーのおすすめ度:

手元にこっそり置いておきたい本ですね!

市民科学者として原子力問題を中心に活躍して、先日無くなった高木仁三郎さんの作。こんな便利な本があったのか、という気持ちです。元素(学校で習いましたが・・・)一つ一つについて、名前の由来や特性などが見開き2ページずつでコンパクトにまとめてあります。根っからの文系の私。化学なんてまったく苦手でしたが、この本を読むと内容が体に染み込んでくるようで、手元に置いてこっそり活用しています。知人には教えたくない一冊ですね。(同じシリーズの「単位の小事典」もおすすめ!)

ロウソクの科学

ロウソクの科学

ロウソクの科学

カスタマーのおすすめ度:

科学の心・甦る100年前の名講演

1861年にロンドンで行われた、このファラデーの講演の記録を読むとき、私は当時の聴衆に対する羨望の念を禁じ得ません。今から100年以上も昔に、実験を交えたこの講演を聴いた少年少女たちは、どれほどの感銘を受けたことでしょうか。

聴衆に探究心を持たせ、考えさせつつ進められた講演は、単に知識を伝えるものにとどまらず、自然科学の本質に迫るものとなっています。
この本では、充実した訳注と図版によって、燃焼・元素・電気分解など化学の基礎を説いた講演を雰囲気豊かに再現しています。子供の頃、理科の実験にわくわく、どきどきした心を、大科学者の言葉で取り戻してみませんか。

元素111の新知識 引いて重宝、読んでおもしろい

元素111の新知識 引いて重宝、読んでおもしろい

元素111の新知識 引いて重宝、読んでおもしろい

カスタマーのおすすめ度:

元素のカタログ

現在、国際的に認められている名前のついた111の元素についての豆知識集。「元素のカタログ」「元素の履歴書」ともいえるか。ややもの足りなさも感じるが、ブルーバックスという書物の性格上、これが精一杯、よくまとめたというべきだろう。勉学、仕事などで手元にあれば役に立つこともあるはず。コンパクトさ、手軽に読める内容で、豆知識の収集にはお手ごろ。存在価値はしっかりある。

とりあえず持っていればいつか

化学元素を百科全書的に紹介した本。化学物質は、水素、酸素、窒素、鉄、金、銀などのように生活に身近なものから、アインスタニウム、メンデレビウムのような、専門家でしか関係ないものまで「バランス良く」記述されているが、それがまた曲者なのである。有機化合物を構成する重要な物質である炭素とアインスタニウムのようなキワモノを同等に記述するのは難があって、やはり炭素を詳しく述べるべきであると思うのではあるが、しかしながら、この本は全ての元素を「平等主義」で紹介する本であって無理な期待をすべきではない。元素の世界を旅する良き案内書と捉えるべきである。もっと追求したい元素があれば、この本を手掛かりに更に調べていけばよい。

とりあえず持っていればいつか役に立つ一冊で!る。

元素のイエローページ!

通常、このようなものを書くとついつい化合物中心の話に陥ってしまいそうなものだが、決して多様な化合物を中心に据えることなく、元素の名前を聞いたときにその元素に対する地球生態圏環境下でのイメージがうまく形成されるように書かれ、コンパクトにまとまっている。ただ、このようなまとめ方をするのであれば、重水素、三重水素については別元素のようなものであるので、コラムにしないで元素記号D、Tを使って別扱いにして欲しかったが・・・。

サイエンス・サイトーク いのちを守る安全学

サイエンス・サイトーク いのちを守る安全学

サイエンス・サイトーク いのちを守る安全学

カスタマーのおすすめ度:

刺激を受ける本

この本はTBSラジオの番組を文庫化したものです。
この本で取り上げられているテーマは、犯罪被害者・環境問題・災害報道・失敗の四つのテーマが取り上げられています。
これらのテーマは、まさしく本の題名にも書かれているように、『いのちを守る安全学』に関わるものだと思います。
私自身、一番、印象が残ったのが、犯罪被害者に関するものです。
著者自身の体験も語られていて、深く考えさせられました。
番組の司会を担当されている著者の本は、学問的とジャーナリズムを融合させた異色なものであり、非常に説得力があると感じます。
著者の本に関しては、好き嫌いがある人も多いかもしれませんが、この本(サイエンス・サイトーク)のシリーズ本は、かなり知的好奇心をかきたてられます。

翻訳と日本の近代

翻訳と日本の近代

翻訳と日本の近代

カスタマーのおすすめ度:

日本の歴史をたどる・・・

これを読んで翻訳なくして日本の近代は語れないと思った。。その時代に何が訳されていたのかを知ることで、何が必要とされていたのか、あるいは注目されていたのかを知ることができる。また、様々な知識人の思想、外国との関わりからこれまでの日本の歴史をたどることもできる実に興味深い一冊である。

二人の巨人の・・・

戦後日本を代表する大知識人の対談です。
それだけで、一読の価値は十分にあります。

主に、加藤周一の問いかけに丸山真男が答えるという形を取りますが、
一回一回に知的刺激を受ける内容です。

内容と読後に得る充実感は書名の領域をはるかに超えています。

日本近代思想体系、序文。

丸山真男、加藤周一の名前があることから当然にして、本書は単なる「翻訳の歴史」のようなものを扱った本ではない。本書に収められている対談(丸山真男と加藤周一の対談)も、岩波から刊行されている「日本近代思想体系」のための準備としてなされた対話だ。

考えてみれば。と、言うか考えるまでもないことなのだが、日本における思想を「翻訳」から切り離して考えることはできない。ゆえに私たちは漢文なども必須の教養として学校で学ぶことになっている。本書は「日本」と「翻訳」の関係を今一度考えるきっかけともなってくれる本だ。

ところで。丸山は先人の膨大な知識を受け継ぎつつ、日本が今の日本になっていく姿をずっと見つめ続けた学者。そういう彼は「翻訳と日本文化の関わり」を語るのにま!!!に適した人物だ。翻って、現在の日本文化は「翻訳」の影響を脱したわけではないが、「翻訳」の存在が見えにくくなっている。

ITの世界でもよく言われることだが、「グローバリズム」により、文化自体がどこに出自を持つか、ほとんど意識されなくすらなっている。しかしこの状況は、それぞれの文化の出自を問う必要がなくなったということを意味するのではない。グローバリズムの「破壊力」が一段落した中で、数々の矛盾が表出していることも、やはりそれぞれの文化を単純に「グローバルな文化」として捉えることができないことを意味しているのだろう。

この「翻訳」という状況が見えにくくなっている現状を、丸山真男はどのように語るだろうか。無理とは知りつつ問うて見たい疑問ではある。

暗記しないで化学入門 電子を見れば化学はわかる

暗記しないで化学入門 電子を見れば化学はわかる

暗記しないで化学入門 電子を見れば化学はわかる

カスタマーのおすすめ度:

化学専攻者のための入門書

この本は、有機電子論入門書であって、高校の化学入門書ではないので、化学を学習する前の人が読んでも理解は難しいと思われる。化学をある程度学んだ人が、化学結合や化学反応になぜ?という疑問をもったときに解決するためには有効だと思う。大学で化学を専門に学ぶ人のための入門書としてはよいと思うが、決して化学嫌いな人の入門書ではなく、暗記しないでも読み進むことができるというだけである。

考え込まされる化学の本

表題どおり、著者は化学が化学式や周期表などを暗記する科目ではなく、主に電子が役割を演ずる原子の化学結合と分子の立体構造に着目することによって無機化学も有機化学もシステマチックに理解することができることを呈示しています。

でもこの本は、ある程度高校化学の知識を読者が持ち合わせていることを前提(電子・陽子・中性子からなる原子構造、多少の化学物質の化学式等)にしているので、それを知らないと最後まで読み通せない。他のレビュアーの方の言われるとおり、決して「入門書」ではないですね。「暗記しないで」のタイトルに惑わされて化学の全くの初心者がうかつに手を出すと「大やけど」すること間違いなしです(笑)。

反面「暗記科目」として化学を勉強してきた人にとっては「知識」とし!て積め込んできた様々な化学の現象に対して

「何でそうなるのか?」

という鬱憤が溜まっていると思います。かなりの思考力を要求してきますが、こういった化学現象の仕組みを、上記に述べたように原子結合、立体構造といった原理に基づいてシステマチックに理解することができます。特に有機化学の諸現象については鬱憤がかなり解消されるのではないかと推測します。実際このようなシステマチックな方法論が確立することによって、コンピューターによる分子構造や化学反応のシミュレーション・ソフトが開発されて、それによる研究方法が今日の最新の化学の花形にもなっている訳です。

化学という学問が本来どういうものか体得したい方、時間がかかってもいいから納得しながら化学の現象を理解したい人向け本。

ただし、相当考え込まされますよ。

化学が如何に系統立った学問であるかがよく分かる!

この本は、化学反応、化学結合、物質の構造、無機化学から有機化学へと幅広い範囲に亘って、電子の挙動一つで実に系統立て説明し切っている点が見事である。自分が大学受験の時に予備校でこの本と同様の解説を聞いたことがあるが、その時“目からうろこが落ちて”化学を学ぶことが非常に楽しくなったことを思い出した。おかげで目指していた大学の化学科に合格することができた。将来、化学を専門に勉強したいと思っている学生(高校生、浪人生、大学の教養課程の学生等)に特に強くこの本を薦めます。化学は種々雑多な分野の集まりではなく、逆に「電子の挙動」を通して色々な分野に分かれており、化学とはそれを追求する学問であるということが分かるでしょう。

アルコール依存症に関する12章 自立へステップ・バイ・ステップ

アルコール依存症に関する12章 自立へステップ・バイ・ステップ

アルコール依存症に関する12章 自立へステップ・バイ・ステップ

子どもの脳が危ない

子どもの脳が危ない

子どもの脳が危ない

カスタマーのおすすめ度:

説得力の無い本です

この手の書は、一方的に「○○が悪い、やめろ」というものが多いのだが、この書はそういう点でバランスを取れた姿勢を示しており、また、ある程度の反論検証も行っている。そういう意味で悪意の無い書であることは評価する。

ただし、内容そのものの説得力には欠けるといわざるを得ない。
まず、2〜3章で、犯罪者の脳が異常を示した、としており、その臨床データのMRI写真などが並べられて、「この人はここが異常」などと指摘されている。が、である、肝心の「正常な脳」の写真が示されないのはなぜだろう?比較対象が無いのではお話にならない。
しかも、その犯罪者の脳の異常はそれぞれ全く別の箇所であり、犯罪の類も全く異なる。(勿論、書内で否定しているが)これだけ見ていると、脳に異常のある人は犯罪予備軍という印象は免れまい。
「生物学的なアプローチで犯罪や問題行動を探ろう」という視点は良いと思うのだが、先ほどの犯罪者の例の後、8章では脳の異常を適切な教育によってプラスに転化させた人々の例が示されている。脳の異常があっても教育次第でプラスにもマイナスにもなる、というのは、「生物学的なアプローチ」じゃなくて、「教育・社会」の問題になると思うのだが・・・。

環境ホルモンの項にしても、生殖機能の低下など認められた研究と、仮説段階の脳への影響がごちゃ混ぜになってしまっているし、しかも、結論が「女性は早く結婚し、子どもを作るべきだ」「長子は母親に蓄積した環境ホルモンが溜まるが、2子、3子となるにつれ、薄まるからたくさん子どもを産むべき」「日本人女性を子どもを産む女性と産まない女性に二分し、産む女性にこれまでの倍生んでもらえば少子化を防ぎながら、環境ホルモンの影響を薄められるから良い」などというのは呆れるしかない。

あまり説得力のある本ではない。

切り口は良いが

社会を震撼させる異常な殺人・重大事件を「生物学(生理学)的視点」から見つめる必要がある、と説いた点は説得力があり、「社会環境」「教育環境」だけに偏向してその原因を探るのは限界があるという論旨は大いに理に適う所であると思う。

ただし、重大犯罪者の脳に見つかったとされる「欠陥」には客観的な判断基準が示されておらず、釈然としない。筆者は後章で生物種の有する多様性の重要性について説いておられるが、であるならこの「脳の欠陥(?)」もその多様性に内包されて然るべきなのではないのか?生物種としての人間社会がこの多様性を受け入れ、欠陥脳を持った人間による猟奇殺人事件などは「欠陥を検出するための」社会コストとして許容し、犯罪者は見つけ次第、排除(死刑に)する-というのであれば、人間の本性、とりわけ自然な感情に叶った社会のシステムとして成立するのかも知れないが。
筆者は事件の生理学的視点の重要性を周知したいが故に、「欠陥脳」を持った重大犯罪者は特異な存在であるとし、彼らは減刑されるべきだと主張しているようにも思える。

またこの本は「欠陥脳」原因物質として、環境ホルモン・合成ホルモンを(脳のソフト面ではテレビの影響を)挙げている。合成ホルモンは中絶防止薬として多く用いられ、これが胎児の脳に与える悪影響が大きいとするのは全くその通りだと思うが、環境ホルモンについてはその使用量・環境放出量データとの相関が示されておらず、分子構造図や有名本からの引用のみで誤魔化されているような気になる。
「女性は多子・早産が良い」というくだりは、恐らくは「現世代に反目する老いた自分」を自嘲気味に書いた大人のユーモアでしょう。ジェンダー何とやらの信者でないなら目くじらを立てる必要はない。

生物学的視点をもっと重要視しようという論点からすればそう悪い本ではないように思うが。

警鐘の書、もしもっと耳を傾けていたら

残酷な少年事件が起こるたびに、母親の子育てや学校の教育システムに反省を求める意見が新聞紙上にのる。このような残虐な事件が母親の誤った子育てや教師の指導ミスだけでおこるものであろうか。倫理観や道徳意識の欠如だけでは説明できない問題を、精神鑑定にたずさわった精神科医である著者は警鐘をならす。著者の意見にもっと耳を傾けていたら悲惨な事件のあるものは事前に防げたかもしれない。

大江戸リサイクル事情

大江戸リサイクル事情

大江戸リサイクル事情

カスタマーのおすすめ度:

今の時代だから読みたい!

地球の寿命やリサイクルなど環境問題が大きく取りざたされている現代。
そんな時代だからこそ、過去の調和した生活を見直したい。決して貧しくない、
むしろ見方を変えれば現代の生活より遥かに豊かな生活をかいま見れます
そんな身近な話題が楽しく分かりやすく理解できます

良著。

大都市大江戸の生活の知恵を学び、現代に活かそうという本。生活の知恵といっても具体的なハウ・トゥではなく、そこにある草の根の思想を学ぶことに意味があります。

一昔前は便利さの追求は人間性を損なうかのように豊かな国の人間は人生論のような本で教えられたものですが、エコということばが浸透してきた世の中では便利さが人間に危害をもたらす遠因となることを教えられました。しかしこの思想は無意識的に江戸の庶民にはあった感覚でそれを忘れて、又は捨ててしまったのが現代の人間なんだと教わりました。今あるものの再利用を考えるより、今あるものが「本当に」必要なものかを問う。「足ることをしる」。そんな考え方を失ったつけは当然サイクルしてきているという現実はなんとも滑稽です。

江戸を身近に感じる本

石川英輔さんの、この「大江戸」シリーズ(?)はどれもこれも大変面白いです。当時の様子を描いた挿絵などもたくさんで、見ているだけでも面白いです。江戸の庶民の生活に興味のある方は、一度読んでみては?

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UPDATE:Sunday, July 17, 2005