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結構軽く読める
Review:バタフライ効果をはじめ、非線形だの、トポロジーだの、典型的な語彙が飛び交い、なかなか楽しく読めた。知的好奇心が刺激される。古い本だが、悪くない。別段新しいことはなかったが、体系的に学ぶことができやした。・彼が求めていた驚くべき結果をついに見出したのである。綿の価格データを細かく調べてみたら、「スケーリング」の点からみれば、シンメトリをあらわしていたのだ。二つの世界大戦と一回の不景気を通ってきたあの不安定な60年の間、その変動の度合いは全く一定だったのだから驚くほかなかった。・答の数が観察するものとされる物体との関係によってきまるものだとする考えは今世紀の物理学の精神にのっとったものであり、その表示でさえあるのだ。・つまり直感というものは生まれつきあるものじゃない。当たり前のものとして受け入れられるような直感を自分で訓練したんだ。

キーワードをおさえればカオスをつかめる。
よく「カオス」は「混沌」と訳される。この本に出てくる「カオス」とは、ある決まりのなかで変化する物事において、予測不可能な動きをする現象を指し示したものだ。カオス理論を説明するときに、よく地球のある場所での蝶の羽ばたきが、遠く離れた場所では嵐を起こす(それくらい、初期の微妙な違いがのちの結果に大きな違いを起こす)という喩えが使われる。この本にもそれが「バタフライ効果」として最初のほうに出てくる。
カオス理論が出てくる前は、科学者のだれもが、実験中のちょっとした「ブレ」は誤差の範囲として見過ごしてきたという。なので「カオス」というもののことの重大さに気付いた研究者は、事の重大さに気付かない(または気付こうとしない)多くの研究者から初めは異端扱いされていたらしい。だが、世界各地のそうした“異端者”が、有機的にネットワークをつくっていき、しまいには相対論、量子論に続く20世紀最大の発見といわれるまでになったのだ。そうした科学的概念の大きな移り変わりについて、カオス研究者の人間像や発見を軸に描いている。
文庫で500ページ以上と、けっこう分厚い本だ。でも、カオスについて深くつっこんだ内容だからという気はしなかった。むしろ、カオス全般について広く浅く扱っている。難しいことをなるべく読者が理解できるように書かれてあるから、それで分厚くなっているといったほうが正しいだろう。
ただそうはいっても、話を展開するために外せないようなキーワードが何個かあって、それらが何章にも渡って繰り返し出てくる。たとえば「フラクタル」「(ストレンジ・)アトラクタ」「相移転」「境界」「非線形」などなど。こうしたキーワードは、最後まで出てくるので、出てきた最初に意味を咀嚼しないまま読み進めてしまうと、だんだんと分からなくなってきて、しまいに全体が分からなくなってしまうだろう(カオス的だ)。何度も出てくる言葉がどういう意味か分からなくなったときは、ちょっと面倒だけれど前のページに戻って、もう一度意味を確認してから続きを読んだほうがいいかもしれない。

すばらしい
一般向けの科学書には、読者の興味を引くために変なディフォルメがかかっていたり、とんでもなく誤解を招くものが結構あるのですが、この本は白眉です。
数式をほとんど使わずにカオスの本質を正確に読者に伝え、また、読み物としても非常にエキサイティングです。ウォールストリートで多くのビジネスマンが読んでいたというのも分かります。

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好奇心といたずら心の実践がノーベル賞の原点
理科系の大学で学んだ方なら、名前は聞いたことのあると思う、海外教科書の良さを知らしめる「ファインマン物理学」の著者ファインマンの自伝エッセイ。
名科学者の才能は、すでに、子供のときからの、好奇心、アイディアとそれを元に実行するいたずら心がに発露されている。レストランでアルバイトをしていても、作業性の効率化のアイディアを実践してみて、自分にしかしくみがわからないためしかられたりもするが、性懲りなく、何でもアイディアを実践していく。
タイトルが示すように周りには冗談かと思われるようなアイディアを学問といたずらで実践する事がファインマン氏をノーベル物理学の学者にならしめた所以であることがよくわかる。それ以上にファインマン氏のアイディアを読むだけでもの十分に楽しめるエッセイの一冊である。

卓越した科学者の楽しい人生
ノーベル物理学受賞者として有名なファインマン博士(故人)の自伝。「ご冗談でしょうファインマンさん」の原書です。戦前、戦中、戦後にわたる物理学者としての目覚しい成果の一方、恋物語から金庫破りまで、私生活を楽しむ一個人の側面が描かれています。仕事一辺倒の生き方を再考させられる一冊です。

読まないと損します
いわずと知れたファインマンの自伝です。しかも型破りの...
上巻では23のエッセイが収められています。どれも興味の尽きないものですが、個人的には「アマチュア・サイエンティスト」の蟻の観察、「二人の金庫破り」の金庫へのあくなき執着、が出色と思います。素晴らしい観察眼で、正にサイエンスをやるために生まれてきた人でしたね。

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憧れの相対論
アインシュタインによる原論文でなんとその訳及び解説を有名な岩波テキストシリーズ(旧岩波全書)の相対性理論の著者内山先生がしてくれています.ただし初心者は普通の相対性理論の入門書を勉強してから挑戦することをお勧めします.読みやすい相対論の入門書としては相対性理論入門講義:風間(培風館)が特にお勧めです.初学者への配慮もきちんとなされてますので安心して読めます.内山先生の厳密な解説のあるテキストシリーズも是非読みましょう.しかし宇宙論などへの応用については説明が乏しいのでその方面の入門書として岩波基礎物理シリーズ:相対性理論:佐藤(岩波)を推薦します.まあこのアインシュタインの原論分にまさるテキストはないと言っても過言ではないでしょう.物理の学生としてぜひ一生のうちに読破したい1冊です.

アインシュタイン (著), 相対性理論
いまでは物理学の伝説とも言える、古典物理学の袋小路を一気に解消させた「特殊相対性理論」が、無名の学究青年の手による、かくも平明で簡潔な論文の形で世界に表明されたという事を知り、言いようのない感動を覚えた。単なる物理の好事家にとって、天空の星のごとくに想像していた希代の天才アインシュタインの論文が、高等学校卒業、或いは、少なくとも大学教養課程程度の物理学と数学の知識されあれば、見事に構成された推理小説のごとく、一点の曇りなく読了出来る論文であった事を知り、言い知れぬ感動に浸った。この宇宙を神が創造されたのが真実だとすれば、この様に簡潔で明瞭な「美しい」論文によって、その真理を記述出来る事を確信させてくれる本です。

二人の大家によるコラボレーション
特殊相対論は、1)その前提となる観測事実が人々の直観とは異なること、2)にもかかわらずそれを説明する理論はきわめて明快であること、3)さらに理論から演繹される「予言」が自然の理解にとって極めて本質的なこと、等の点で驚くべき理論だと思います。本書は、アインシュタイン自身の論文にわが国での相対論の第一人者であった内山先生が懇切丁寧な説明をつけたもので、アインシュタインと意図したところをあいまいな点なく理解することができます。原論文発表以来100年近くたった今でも、その輝きはあせていないと感じられます。

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理論は見事、内容は素晴らしいが、科学に対する楽観主義がいただけない
〜不確定性原理以降の世の中で、「我々は宇宙の意志を知るだろう」と楽観的に言い放つあたりが、学者としては見事でもそれまで、この人には哲学が無いなあと感じてしまう部分。理性万能主義は過去の遺物であるばかりか、時に危険な代物ですらある。過去の有名な学者の例を挙げよう。アインシュタインが広島を最初に知った時、「オー・ヴェー」と驚いたとされる〜〜。ミヒャエル・エンデに言わせると「皿を落として割った時に言う言葉」なのだそうな。軽妙なエッセイでファンも多いファインマンは、自分も加わったマンハッタン計画の歴史的意義についてまるで無頓着であったらしい。なまじ懐疑的なばかりに研究職を辞した自分は強く思うのである。世界有数の叡智たるものがこんな事では困ると。〜

一般向けとしてはやや難しい?
宇宙の始まりと終わりについてが最終的な主題。ブラックホールに
ついても「局所的終わり」として詳しく扱われています。
一応お約束として(?)天動説からスタートし一般向けの体裁をと
っていますが、素粒子論や量子論が出てくるあたりから少々怪しくな
ります。これらの概念についてあまりページを割いていないため、な
じみの無い人にはイメージするのが難しいでしょう。ことに量子論的
揺らぎから粒子が生成するという点や時間に虚数を持ち込む意義の
説明が「さらり」と書かれているあたりは一般向けとしてみれば不親
切。また「数式」がほとんど出てこないのは良いとしても、「数字」
が非常に少ないのはむしろイメージを膨らませるためにはマイナス。
宇宙論にそこそこなじみのある人が、ホーキング教授の特別講
義を聴講する、というスタンスがよろしいかと。

今世界で一番賢い男?
あの「ブラック・ホール」の発見者、アインシュタインの後継者的宇宙物理学者である作者が、現在では一般人にまったく理解できない範囲まで遠ざかってしまった宇宙学を簡単に掻い摘んで説明。ちなみにスター・ウォーズの作者であるジョージ・ルーカスはこの本の大ファン。でも、やはり物理のお話なので、まるで大学で宇宙学の初歩授業を受けているような気もしないでもない。

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頭がぐるぐるします
見えない世界をひたすら思考実験と数学で言語化する試みに、なんて多くの人がかかわってきたのだろう。その膨大な労力と思考力には凡人としては脱帽するばかりだ。
姉妹本「相対性理論を楽しむ本」を読んだので、こちらも読んでみた。だけど、これはもう、「量子論を楽しむ」どころじゃなくて、頭の中の使ってない細胞がぐるぐるぐるかき回されて、もうわけがワカリマシェーン状態。そして著者はしれっと最後に言うのだ、「わからなくてもフシギじゃない」んだって。量子論は未完成だからなんだって。
相対性理論はまだ、なんとなくイメージできたのだが、量子の世界はそれすら拒絶する。「だるまさんが転んだ」で振り向くと後ろにいた友達が、目を閉じている間に姿を消してなんらかの波になってしまうとか(それが量子世界には普通にあることなんだと言われても)、真空では絶えず生まれては消し合う電子と反電子が、今この瞬間にもその営みを繰り返しているのらしいとか、まったく想像を絶するばかり。今も謎だらけのモノらしいのだ、量子の世界ってやつは。天の邪鬼としては、そう聞けばますます知りたくなってしまうではないか。求む、量子論を解決する天才。

ワクワク楽しい本
量子論の概要が簡略かつていねいに説かれており、一気に読める。いままで生半可に聞きかじってきた人名や知識がジグソーパズルのようにはまっていき、次第に量子論の世界の姿が見えてくるのは快感だ。さらに遅ればせながら、監修者の佐藤勝彦博士自身が量子論の歴史に登場するような世界的な学者なのだということをあらためて確認した。

わかりやすかった〜!
本当に優れた入門書ですね。
消化不良を起こさずに、先にスラスラ進んでいけるので気分がいいです。

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日本人なら読みましょう!!
日本が世界に誇る大物理学者朝永振一郎先生による啓蒙書です.物理学では基礎的なトレーニングを積むこともおろそかにしてはいけませんがそれに疲れたら休憩と思ってこのような本をよんでみるのもいいかもしれません.しかしくれぐれも基礎トレーニングを積むことを馬鹿にしてはいけません.それをわきまえた上で読みましょう.面白い本だと思います.やはり自分が面白いと思えなければ読めやしないのですから,その辺を考えましょう.物理学は面白いと思えなければ勉強するな!!これがモットーです.そのためにはこのようなちゃんとした啓蒙書が役に立ちます.

完成前に、朝永先生が亡くなって非常に残念。
おそらく、この作品は物理学を力学から量子力学につなげた現代物理の歴史を交えて、広域的に作ろうとしたものだったのだと思う。下巻は上巻で述べた熱力学の話から、分子運動論への論争へ移り、ボルツマン、マクスウェルらを中心に熱統計物理ができるまでを解説しています。
おそらく、著者が亡くなっていなければ熱統計で終わらず量子力学の誕生をかみ砕いた形で解説してくれたことでしょう。
恥ずかしながら僕自身、クラウジスが定義した熱力学におけるエントロピーとボルツマンが定義した分子運動論のエントロピーとの違いがわかりませんでしたし、その本質もわかっていませんでした。この本には何故、偉大な学者がある仮定の元に理論を作ろうとしたか、そしてどう失敗し、それを修正したかなどが詳しく載っています。
田崎晴明先生の熱力学の本と一緒に読みましたが、熱・統計物理の勉強に本当に役立ちました。ただの科学史としてではなく朝永先生の物理学者としての鋭い視点も随所に見られます。この作品が朝永先生が亡くなる前に、先生が満足する形で完成されていればもっと救われたかも、という気がします。素晴らしい本です。

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完成前に亡くなって、とても残念。
おそらく、この作品は物理学を力学から量子力学につなげた現代物理の歴史を交えて、広域的に作ろうとしたものだったのだと思う。上巻は物理学の発祥、占星術から天体力学が派生しケプラーの話から始まり、ガリレイを経てニュートンの話。その後、化学の発祥の話に始まり、熱力学の話になります。中でも熱力学の説明は過去の科学者がどのような思考で偉大な法則を導き出したかを彼らが陥った失敗や試行錯誤の結果を交えて説明していきます。今では端的に説明される熱力学法則を原始的にかつ魅力的に導いていく過程は感銘を受けました。特に、エントロピーについてはボルツマンが導き出した分子運動論のエントロピーとクラウジウスが最初に定義したものを別個にして下巻で結びつけるあたりが本当にわかりやすかった。田崎晴明先生の熱力学の本と一緒に読みましたが、熱力学の理解だけでなく、統計物理の勉強に本当に役立ちました。ただの科学史としてではなく朝永先生の物理学者としての鋭い視点も随所に見られます。この作品が朝永先生が亡くなる前に、先生が満足する形で完成されていればもっと救われたかも、という気がします。

熱力学の素晴らしさを再認識
有名な物理学者が幅広い視点で、物理を一般のひとに紹介する本
は多数あるが、これは熱力学、統計力学に重点を置いた数少ない
である。是非物理の学び始めの若い人にお薦めである。

私の宝物
みすず書房から出ていたハードカバーを所有しているが、私の宝物である。購入した当時も現在も物理学とは比較的遠い世界に生きているが、この書籍を通じて感じ取ることが出来る朝永振一郎氏の考え方には影響を受けている。

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「結局サァーー!!相対性理論って、何ナノ?」という人はぜひ
天才アインシュタインが一人で作り上げた理論、「相対性理論」。けれど、「いったい何が素晴らしくて、どこが天才的なの?」という人は多であろう。本書では、その一端を垣間見ることができる。構成としては、特殊・一般相対性理論に加え宇宙論にも言及している。
「10時間でスラスラ理解できる」と本書には書いてあったのだが、私の場合読破するのに20時間以上はかかった。どの程度深くまで理解しようとするかによると思うが、さまざまな現象や理論に対してなぜそうなるのか納得できない点が数多く残った。特に一般相対性理論以降の後半部分では、「理由はいいからとにかく結論はこうなるんだよ。」的な説明が多く、本当にそうなるのか疑念さえ感じる。しかし決して説明を怠っている訳ではなく、難解であるからこそそうなるわけで、それを可能な限り平易に説明している点は素晴らしい。頭を悩ませる点も多かった反面、その面白さ・不思議さにゾクゾクした。
本書は、あまり難しく考えず気軽に読んだ方が良いかもしれない。私は本書によって更にこの分野への興味がかき立てられたので、より詳細な書に手を延ばそうと思っている。

相対性理論、知ってますか?
相対性理論。アインシュタインが打ち立てたなにやら凄い理論であり、原爆ができたのもこの理論のおかげ、程度にしか知らなかった。難しくて自分なぞには理解できない、一生縁の無いお話と決め付けていた。
ところが!出張の新幹線待ちでぷらっとよった駅の書店で退屈しのぎに買うと、東京に到着するまでの3時間程度で一気に読めてしまった。それくらい簡単で面白い。おまけに相対性理論を分かった気になって高尚な気分に浸れるのだから、お安い買い物だった。
光速に近いスピードで動くと世界が変わって感じられるなどということは、想像もしていなかった。そんな私のような月並みな頭脳と知識の持ち主にお勧め。

相対性理論を楽しめました(笑)
一見難解な「相対性理論」を、ここまでわかりやすく、読みやすくまとめられた本は他にはないと思います。
最高の”入門書”です。
佐藤 勝彦氏の他の著書も、読破したいと思いました。

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偉大な物理学者の言葉に触れる
高校生の時分に、物理の先生に進められて読んだ本ですが、今回、25年ぶりに読みました。ニュートンの古典物理から波動(電磁気学)までの理論的変遷(葛藤)について説明しており、中学生や高校生にも分かるように、数式を使わずに、より本質的な説明を試みた本だと思います。
この本により、物理学の進歩の歴史を辿ることで、物理学の進歩が人々の「世界観」に大きな影響を与えてきた、事を理解することができます。

20世紀物理学の同時代に立ち会える。
話は古典力学から始まる。すべての現象は物体と物体との距離が決めるものであり、そこには引力や斥力が働く慣性の世界があるというものだ。この理論が、第2章以降、徐々に各反証実験が示されることで崩されていく。そしてたどり着くのが、物理学を根本からくつがえしてしまった相対性理論と量子力学である。上巻の最終章から下巻の最後まで、つまり全体の半分以上がこのふたつの20世紀物理学の紹介に割かれている。
物理学の概念を劇的に変えた超本人が著わしたものである。ロウ・マテリアルとしての難しさがあることは読む前に覚悟していた。相対性理論や量子力学の概念自体が日常の感覚とはかけ離れているので、そこでの難しさはこの本でも変わらずだった。
けれども、古典力学と20世紀物理学の違いがだいたいどんなものかわかっている方ならば、じゅうぶん話についていくことができる(書かれ方もていねい)。親切にも各章の終わりには、その章のまとめが書かれてあるので、次の章に進む前に頭の整理(おさらい)ができる。
著者の一人アインシュタインは、相対性理論の孤高的パイオニアであり、(本人は最後まで馴染めなかったようだけれど)量子力学の発展にも大きく寄与をした。新しい物理学を牽引した人物みずからが著者となっているというリアルタイム性が、この本の価値を高める。新しい物理学創造の時代に立ちあいたい方はぜひどうぞ。

物理学の
見事なまでに数式を使わず、物理の理論そのものよりも理論構築の哲学的筋道に焦点を当てた上下2巻の名著。上巻は古典力学の黎明から場という考え方の芽生えと有用性についてまでを解説。
とにかく数式が皆無で結果より過程を解説したものなので、実用どころか物理の参考書にもならないが、その哲学には大学教養レベルの物理を学習した人でもいろいろな発見をすると思います。ニュートン力学では物を落とすと重さに関係なく同時に落ちることを実は偶然としか説明できていなかった、なんてこと知らなかった...(私だけかも?)。
第二次大戦時、アインシュタインはインフェルトのポーランドからの救出を米国に嘆願したが、すでに何人ものユダヤ人の脱出を援助していたため効力がなかったそうです。そこで共著で、この平易でありながら物理学の本質を詰め込んだ一般向けの本を書き、推薦書代わりにしたという逸話のある、命をかけた渾身の著作でもあります。

カスタマーのおすすめ度: 
好奇心といたずら心の実践がノーベル賞の原点
理科系の大学で学んだ方なら、名前は聞いたことのあると思う、海外教科書の良さを知らしめる「ファインマン物理学」の著者ファインマンの自伝エッセイ。
名科学者の才能は、すでに、子供のときからの、好奇心、アイディアとそれを元に実行するいたずら心がに発露されている。レストランでアルバイトをしていても、作業性の効率化のアイディアを実践してみて、自分にしかしくみがわからないためしかられたりもするが、性懲りなく、何でもアイディアを実践していく。
タイトルが示すように周りには冗談かと思われるようなアイディアを学問といたずらで実践する事がファインマン氏をノーベル物理学の学者にならしめた所以であることがよくわかる。それ以上にファインマン氏のアイディアを読むだけでもの十分に楽しめるエッセイの一冊である。

卓越した科学者の楽しい人生
ノーベル物理学受賞者として有名なファインマン博士(故人)の自伝。「ご冗談でしょうファインマンさん」の原書です。戦前、戦中、戦後にわたる物理学者としての目覚しい成果の一方、恋物語から金庫破りまで、私生活を楽しむ一個人の側面が描かれています。仕事一辺倒の生き方を再考させられる一冊です。

読まないと損します
いわずと知れたファインマンの自伝です。しかも型破りの...
上巻では23のエッセイが収められています。どれも興味の尽きないものですが、個人的には「アマチュア・サイエンティスト」の蟻の観察、「二人の金庫破り」の金庫へのあくなき執着、が出色と思います。素晴らしい観察眼で、正にサイエンスをやるために生まれてきた人でしたね。

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UPDATE:Sunday, July 17, 2005