書籍紹介販売レビュー

マクルーハン理論 電子メディアの可能性

マクルーハン理論 電子メディアの可能性

マクルーハン理論 電子メディアの可能性

カスタマーのおすすめ度:

入門書にうってつけ

マクルーハンを扱った本は数多く出版されていますが、値段と分かりやすさの点で、私はこの一冊を入門書としてオススメします。
マクルーハンの解説書の中には(本人の言葉よりはるかに)難解なものも多く、マクルーハンの生の言葉に触れたい者にとってはときにわずらわしく感じられることがあります。その点、この本にはマクルーハン本人の言葉が載せられているため、じっくり本人の言葉を噛み締めることができます。また、それを補足する他の学者の言葉も難解ではありません。
近年、日本でもメディア・リテラシーという言葉が聞かれるようになり、私たちを取り巻くメディアに対する関心は高まっています。巷間に溢れるメディア・リテラシーの入門書を手に取る前に、まずはこの本で「メディア」概念に触れておいてはいかがでしょうか。
この本の中で私が特に関心を持ったのは、J.M.カルキンの「マクルーハン理論とは何か」とマクルーハンの「壁の無い教室」です。学校に入学する子供たちは「白紙」で、教育の仕事はその白紙状態の人間を「人格」に育て上げることだ、と言う教師はたくさんいると思います。でも、この二つの小論文を読んだ後で、そういった教師たちは同じことを言えるのでしょうか?
メディア論だけでなく、教育論の参考書としても読める本だと思います。

ネットは新聞を殺すのか-変貌するマスメディア

ネットは新聞を殺すのか-変貌するマスメディア

ネットは新聞を殺すのか-変貌するマスメディア

カスタマーのおすすめ度:

そもそも新聞を取らない理由って。。

ちょっと興味をひかれて読んでみました。
読んで思ったのが新聞離れって本当に起きたのでしょうか?って事
新聞業界っていうのは無理矢理に「新聞は生活の一部」として認識させる事で生き残ってきた業界です。
新聞という媒体が情報を得る唯一と言える方法だった時代は確かにあった。

ただ、テレビが一家に一台となった時点で本当は企業努力が起きる必要があったんだと思う。でもそうなる事は無かった。
これでネットが無かったとしても新聞が衰退する事は決まってたんじゃないでしょうか。

結局キャッチセールスやら押しかけ訪問販売と同様の方法でしか販売部数を維持出来ず、内容の向上や価格を下げる努力を怠っている新聞業界に未来は無いんだと思う。
実際新聞のイメージは下がり続けてるし、新聞は何十万の羽毛布団やらよくわからない壷やらと同じレベルの「被害にあって手元に残った商品」と同じようにしか捉えられてない。

俺はこの点を新聞業界が自覚していない状態でこの本の内容のような事を提案しても完全に無駄としか言えないんだと思う。
少なくとも20年以内に新聞業界は完全消滅する。生活に不必要な物との認識が広まった時に新聞業界も消え去るだろう。

テクノロジーとアマチュアの力の使い方が大切

報道機関VSネット、既存広告VSネット広告と言ったを中心とした本。

結論として、ネットが新聞を殺すのではなく、プロとアマチュアが融合
した報道に変わる。但し、従来の新聞人がネットを担当しても旧来の考
え方ではネット社会に対応できない。広告も同様でオンライン広告には
新しい考え方が必要である。

おもしろかったのは、機械が自動に作るコンテンツについて述べられて
いたところ。いずれにしても急速に進歩するテクノロジーとアマチュア
の力をいかに上手に使うかが大切だと言うことが分かった。

誰もが信じなくなってきた

インターネットと既存のマスメディアを比較した書籍の中で、買って読んでも損をしない一冊。

基本的な論点は4つ。

1.従来情報の受け手側だった一般人が容易に情報を発信できるようになった。
2.受け手側のメディアリテラシーの高まりによって、受け手側が積極的に情報発信者の選別を行うことになる。

3.その能力の高まりによって、既存メディアに広告を出稿していた企業は、より効果的な媒体であるインターネットへ比重を移すだろう。
4.広告主の動向の変化によって、大部分の収入を広告に頼っていた既存のメディアは統廃合が進むだろう。

論じている点はすでに潮流となって現れているが、今後既存のメディアでその流れに対応できないメディア(会社)は消えていくと結論づけている。
そして、米国の新聞社の幹部が新聞社はあっても、新聞「紙」が必要とされるかどうかに懐疑的な考えをしていることが印象的だった。

新聞・テレビはどこまで病んでいるか 「靖国」「教科書」「小泉改革」報道他

新聞・テレビはどこまで病んでいるか 「靖国」「教科書」「小泉改革」報道他

新聞・テレビはどこまで病んでいるか 「靖国」「教科書」「小泉改革」報道他

カスタマーのおすすめ度:

軸が見えにくい

なかなか面白い本だとは思いますが、多少ものたりなさを感じました。

それはおそらく、この本の批判は、わりと固有名詞に対する批判に終始していて、著者自身の批評の軸というか、著者自身が考えている「マスコミのあるべき姿」みたいなものが、いまいち見えてこないからではないかと思います。

もちろん、メディアリテラシーのメの字も知らない、大新聞の書くことはすべて正しいと信じきっているような人は、一度このような本を通過しておいたほうがいいのかも知れません。しかし、個人的には、マスコミや大新聞(特に朝日)を非難するだけでインパクトを持ちうる時代は、すでに終わりつつあるのではないかという気がしています。

今後の著者には、党派的にはわりと中立の立場から、これからのマスコ!!のあるべき姿を見据えた上で、マスコミの現状を批判する、というような本を書いてくださることを、個人的には期待したいです。

アンバランスだが鋭いマスコミ批判

マスコミ、特に新聞批判の本だが、朝日新聞に対して極めて否定的なのが気になった。
たしかに、著者の指摘する朝日新聞の欠陥、汚点、構造的問題はどれも説得力があり、
正鵠を得ているものばかりである。「よく言ってくれた!」との感も強い。
だが、本書であまり矢面に立たされていない読売や産経も同じような問題をかかえている

のは確かであるのに、こちらの問題に関しては目を瞑っている感じである。
ちなみに、本書は月刊誌『正論』の著者によるコラムをまとめたものであり、
『正論』は産経新聞社の出版物である。なお、著者は元朝日新聞社員だという。

全体的な批判のアンバランスはあるものの、マスコミ各社の基本的な政治思想も

紹介されており、今までメディア・リテラシーを意識!いなかった自分などにとっても
有用でハッとさせられるものだった。あとは、自分がいかにメディアを利用するか、
という問題に尽きると思う。

タブーを鋭く追求したメディア批評は大いに評価!

タイトルと帯びの「日本の“空気”を操作するメディアの病理」という言葉にひかれて買った書き下ろし文庫ですが、メディア・マスコミの現状問題を鋭く追及している斬新なノンフィクションでした。著者は元朝日新聞記者で、その朝日新聞批判が多かったですが、マスコミ批評は日本では数少ないだけに、価値ある一冊ともいえるでしょう。教科書問題や靖国参拝問題も、多くのメディアは中国・韓国の非難を受け入れ、それに同調する報道ばかりでしたし、本書で書かれている内容も「横並び主義」と「事なかれ主義」がどれだけ多いかというのも改めて気づかされました。例えば、新聞休刊日などをとっても、これは完全な横並び主義でしょうし、各紙同時に価格の値上げをするというのも一種の談合でしょうが、これを問題にするメディアもいなかったというのも問題でしょう。確かにメディア報道でのタブーなどもあるでしょうが、そのタブーについても本書は鋭く問題を浮き彫りにしており、報道に惑わされず、自分自身でしっかりと様々な事件や問題を見据えなければならない大切さも痛感しました。

メディア・リテラシー 世界の現場から

メディア・リテラシー 世界の現場から

メディア・リテラシー 世界の現場から

カスタマーのおすすめ度:

メディアとの付き合い方を考える場合の基本書

メディアリテラシーとは、メディアで流されている情報がどのようにし
て作られているかを自分で想像できるような能力のことです。事実と意
見の違い、テレビ製作などの過程で情報がある程度恣意的に選別され
ていること、などは大変基本的なことであり、メディアを一方的に批判
することはリテラシーではありません。

本書では、メディアリテラシーの教育の場での実践などが著者の取材に
基づいて再構成されています。学生の教育現場やメディアの番組評価団
体など、私たちが日常的に馴染みあるようなテレビなどのマスメディア
を相対化するような視点が強調されています。まあ、この本をどう読む
か、それこそリテラシーを問われているといえるかもしれません。

新書としては・・・

本書は筆者の実際の取材、体験から、論述されたものであった。内容は、イギリス、アメリカ、カナダにおける学校でのメディア教育を中心に、様々な現代のメディア(写真、インターネット、音楽など)の製作のプロセスを探る、といった具体的な事柄に触れられていた。

新書としての完成度から言えば、かなり高いように感じた。筆者が言うように5年分の取材を一冊にまとめるというのは、かなり困難に感じたからである。内容も現実の取材からのもの、という点から信頼に足るものであり、メディアリテラシーを学ぶには読みやすく、おもしろさも感じた。

しかし、旅行記のような写真や、論述はいかがなものでろうか。その分、取り入れる事の出来た情報はあったのではないか。また、英語のカタカナ表記が多い事が読みにくくさせていたようにも思えた。

筆者とともに学んでいく、そんな書き口です。

私自身テレビをほとんど見ず、かなり情報の恣意性を意識していたつもりなのに「情報」に関して苦い経験をし、情報を扱う
一員として、それでは、とかなり期待してこの本を読みました。
「情報に対してどのように教育をしていったらいいか?」について追究した作品です。

この本は世間に見られるようなハウツー本ではありません。日本の状況などは全く触れず(気持ちいいほど触れません)、
北米やヨーロッパでの情報教育についてルポ形式で描写していきます。筆者も学びながらルポしているので、
いろいろな立場から偏らずに世界の学校での情報教育の有り様を伝えてくれます。ルポタージュは、とかくルポする人のバイアスが

かかってしまいがちですが、この本はとても安心できる書き方をしてくれていると思います。
情報教育を学校教育の正式なカリキュラムとしているところもあれば、そんなの勉強するくらいなら基礎教科を勉強しろ!
みたいな流れもある。情報を単純に批判するのではなく自分でビデオなんかを作りながら情報の出来てゆく様を知ろう、

そんな教育も行われている。そんな様子を丁寧に、本当に丁寧に追ってくれています。いい意味で裏切られた丁寧さでした。
外国の情報教育の様子を知ることで、自分自身の姿勢を微調整できる、そんな穏当な影響を与えてくれる本だと思います。
私自身、情報が出来ていく過程についてまだ考えが及んでいなかったな、と気づかされました。

「情報」について著す本として、よく気をつけて情報を扱っていると言えるのではないでしょうか。

情報操作のトリック その歴史と方法

情報操作のトリック その歴史と方法

情報操作のトリック その歴史と方法

カスタマーのおすすめ度:

内容は興味深いが、やや総花的

マス・メディアの特性、政治と情報操作、“やらせ”、広告の効果など情報操作に関する理論や歴史が網羅的に紹介されていますが、分析が甘く、いわゆる総花的な本になってしまっていると思います。この手の本なら谷岡一郎『「社会調査」のウソ』のほうがずっと読む価値ありますね。

情報操作を知れるこの1冊

「情報操作とは何か」から始まり、情報操作の歴史、
情報操作と政治との関わり、そして日常と情報操作の関わりを
湾岸戦争やナチスドイツなどといった具体的事例を交えながら
わかりやすく紹介している。その中で真実と異なる事実が
どのようにつくられていくのかを見ることができる。

メディア・スタディーズ

メディア・スタディーズ

メディア・スタディーズ

カスタマーのおすすめ度:

解題がありがたいです。

メディアに興味のあるヒト。絶対読んだ方がイイです。

メディア研究の最前線

貴重なテレビ論が翻訳されている他,日本の気鋭の文化研究者による,階級,ジェンダー,マンガ,映画,広告など読み応えのある論文集。

私の岩波物語

私の岩波物語

私の岩波物語

カスタマーのおすすめ度:

出版界の裏事情はやわかり

山本夏彦氏の慧眼と一流の辛辣な文章にによって、明治以降の日本の出版界の裏事情と言うべき内容が語られる貴重な書である。
岩波書店、講談社、ちくまといった出版社がどのように出来、今日にいたっているかは、言論の主が当事者であるだけに日常語られることは少ない。

著者は言わば、そうしたタブーとも言うべき分野に対して、全く遠慮会釈なく斬り込み、その姿をさらしてくれる。特に日本語が駄目になった主犯とも言うべき「岩波用語」の罪状をつまびらかに、わかりやすくさらしてくれる。

よくここまでとも驚く内容もあるが、それは筆者の日本語に対する愛情、文語文ややまと言葉への愛惜に裏打ちされたものであるため、不愉快になることがない。
出版のありかた、日本語を考える上で必読の書であると思う。

メディアにひそむ母性愛神話

メディアにひそむ母性愛神話

メディアにひそむ母性愛神話

デジタルのおもちゃ箱 MITメディアラボから見た日本

デジタルのおもちゃ箱 MITメディアラボから見た日本

デジタルのおもちゃ箱 MITメディアラボから見た日本

カスタマーのおすすめ度:

デジタルの未来は、ビーイング・アナログだ!

MITメディアラボで98年から客員教授をつとめる元官僚によるラボの紹介・PR本。デジタル社会の未来予測ともなっている。ITにかかわることを仕事にしている人は、この本からなんらかのヒントを得られるかもしれない。

「ビットからアトムという逆方向の運動」、「アートとサイエンスの融合」、「イマジンとリアライズ」、「ウエアラブルは・・・ライフスタイル」、「今のコンピューターは、人が苦手な計算は得意だが、人が楽しんでやっていることは苦手だ」、「タンジブル・メディア」、「1000チェンネルのインタラクティブより、一個の俺チャンネル」・・・・うう、デジタルの未来は、ビーイング・アナログだったのだ!

もう一つ、デジタル・ラボという組織の巧妙なシステムも感心させられる。なるほどね。

ところで、筆者はラボで何の研究をしてきたのだろう?

メディア文化論 メディアを学ぶ人のための15話

メディア文化論 メディアを学ぶ人のための15話

メディア文化論 メディアを学ぶ人のための15話

カスタマーのおすすめ度:

入門書?日本においては専門書

本文の言葉を引用させて頂くと
〜メディアはたしかに思想的な課題ですが、私たちが日常生活のなかで絶えず直面している現実でもあります。今日私たちが自分の観察や経験と思っているものも、実は大半がメディアから得られたものです。それらはしばしば特定のイデオロギーを含んでいます。〜
そのような社会的作用を、「理論として」「歴史として」「実践として」学べる内容(大学の講義の約半年分)になっています。
専門的な内容で特に理論は難しく感じましたが、今日の情報社会で従順な受け手で居続けることなどゴメンだ、という方は知識武装するのも悪くないかも知れません。

メディアを研究しようという人に

メディアを研究しようという人におすすめ。
入門書として最適。
メディア研究の流れがよく分かる。

吉見さんの本って、たいていは難しいんだけど
この本はすごく読みやすい。(テキストだしね)

読み物としてもおもしろい。
一話完結だから、興味があるところを読むだけでもいいかも。

読みやすい本です。

平易な言葉による説明で、これまでどのようなメディア論が展開されて来たかがよくわかり、メディア史の流れが把握できました。メディアを実践で学んでいる人に特にお勧めします。

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UPDATE:Sunday, July 17, 2005