新型肺炎 SARS

[2004-2006]



ハクビシンと同ウイルス 新型肺炎感染の起源と発表
【香港5日共同】新型肺炎(SARS)に感染した中国広東省広州市の男性(32)から検出されたコロナウイルスが、野生動物ハクビシンから検出された新型肺炎ウイルスと遺伝子の塩基配列がほぼ同じであることが5日分かった。同省疾病予防対策センターの研究者らが記者会見し明らかにした。
遺伝子の根幹部分が同一であるため、元は同じウイルスが別々に進化した可能性があるという。
同センターはまた、広州や深センのハクビシンから大量の新型肺炎ウイルスが見つかった最新の研究も明らかにし「人の新型肺炎ウイルスはハクビシンが起源である可能性が高まった」とした。
これを受け広東省は同日、省内の野生動物市場を閉鎖し、市場に出ているとみられる約1万匹のハクビシンを処分すると発表した。
新型肺炎ウイルスはコロナウイルスの新種。これまでも、ハクビシンが人への感染源である可能性が高いとされていた。(共同通信 2004/01/05)

新型肺炎の予防効果も 三菱重工がマスク発売へ
三菱重工業は9日、新型肺炎(SARS)やインフルエンザなど感染症の予防に効果があるマスクを開発し、今月中に発売することを明らかにした。
医療関係者向けには非常に編み目の細かいマスクがあるが、一般のマスク並みに呼吸が楽にできるのが特長。価格も1枚500円程度と手ごろで、コンビニなどで一般販売する予定だ。
このマスクは三層構造(厚さ約3ミリ)で、中央に天然の酵素を化学結合させた繊維層を挟み込んである。この酵素に、SARSコロナウイルスやインフルエンザウイルスなど、被膜を持ったウイルスが触れると、膜が溶解してウイルスが死滅する仕組み。
厚生労働省の研究機関が、マスク中央に挟み込む繊維層にSARSウイルスの被膜とほぼ同じ構造のタンパク質を通過させたところ、99%以上が分解された。SARSウイルスを直接使った検査はしていないが、理論的にはSARSウイルスに対する有効性が確認されたとしている。(共同通信 2004/01/09)

SARSウイルス、香港に2年以上前から存在 香港大
新型肺炎SARSのウイルスが少なくとも2年以上前から香港に存在していたことが香港大学と香港政府衛生署の共同研究で明らかになった。米疾病対策センター(CDC)が発行する研究誌の最新号で発表された。
同誌電子版によると、研究チームは、SARS流行が起きる前の01年にB型肝炎研究のため香港で採取された938人分の血清にSARSウイルスへの接触を示す抗体が含まれているかどうかを調べた。その結果、17例(1.8%)の標本から類似の抗体が見つかった。
抗体は昨年流行時のSARSとは遺伝子が異なるものも見つかり、ウイルスに複数の種類があることも分かった。抗体を持っていたのは主婦や定年退職者、学生などさまざまだが、高熱やせき、呼吸困難などSARS発病を示す症状があったという人はいなかった。17人に当時野生動物との接点があったかどうかは分からないという。(朝日新聞 2004/01/12)

新型肺炎ウイルス、3段階の進化で強力に変貌…米誌
【ワシントン=笹沢教一】再流行が懸念される新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の病原体「SARSウイルス」は、動物のウイルスから3段階の進化を経て、人間に強い感染力を持つ強力ウイルスに変貌(へんぼう)したことが、米シカゴ大や中国ヒトゲノムセンターなどの遺伝子分析で明らかになった。29日付米誌サイエンスに掲載された。
感染源とされるハクビシンのウイルスと流行初期のウイルスが一致するなど、感染ルート解明の手がかりになる結果も得られている。効果的なワクチンや治療薬の開発などに応用が期待される。
研究チームは、流行の初期から終息するまでの各患者からウイルスを集め、ウイルスの遺伝子配列を分析した。その結果、遺伝子の変化の状態が初期、流行拡大期、終息期の3つに区別できることを突き止めた。
一昨年末の初期の患者から得られたウイルスは、中国湖北省のハクビシンなど2種の動物のコロナウイルスと一致。この時点では、患者との接触で感染する確率は約3%だったが、その後、人を介して感染するうちに、遺伝子が急速に変化し人への強い感染力を獲得した。
さらに、2―3か月後の流行拡大期には、人間同士の接触による感染率が約70%に達したが、逆に遺伝子の変化する速さは落ち着き、昨年夏の終息期には、1つの遺伝子型のウイルスだけが残ったという。(読売新聞 2004/01/30)

新型肺炎の感染防ぐ抗体物質、米研究チームが発見
新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の感染を防ぐ人間の抗体物質を、米ハーバード大付属ダナ・ファーバーがん研究所などの研究チームが発見し、2日の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。SARSのワクチン、治療薬は未開発だが、研究チームは、この抗体物質が有力候補になるとしている。
SARSウイルスの表面には、感染する相手の細胞に取りつく際に働くカギ状のたんぱく質(s1)がある。研究チームが見つけた抗体物質は、s1たんぱく質に結合して、その働きを抑制するという。
同研究所は、約270億種類の人間の抗体物質を保存している。研究チームは、s1たんぱく質にさまざまな抗体物質を注いで、s1たんぱく質に反応する8つの抗体物質を選定。これを人間の培養細胞を使って調べたところ、この抗体物質1種類が、ウイルス感染を強力に防ぐことを確かめた。
国立感染症研究所の谷口清州・感染症情報センター室長は「ウイルスが細胞に感染するプロセスを阻害するこの抗体物質は、今後のワクチンや治療薬の開発に役立つと思う」と話している。(読売新聞 2004/02/03)

三菱重工:ウイルス対策マスクを開発 SARSなどにも効果
三菱重工業は6日、酵素繊維で細菌やウイルスを退治する機能を持つ細菌・ウイルス対策マスク「ビーバーマスク」を開発したと発表した。同社は「新型肺炎(SARS)や鳥インフルエンザにも効果がある」と説明している。価格は500円。14日ごろから、全国のドラッグストアや薬局で順次発売する。
同社の空気清浄機や業務用エアコンに搭載している酵素繊維フィルターの技術を応用。マスクのうち、口に当たるガーゼと表面のガーゼの間に酵素繊維を挟み込んだ。酵素繊維には細菌を死滅させたり、細菌が人体に侵入するのに必要なタンパク皮膜を溶かして感染機能を失わせる性質があり、病院の無菌室や手術室でも使われている。このため、細菌を捕まえるだけの通常のマスクより予防効果が高いという。
同社の調査データによると、酵素繊維を通過した細菌については、99%近く退治できる。ただ、マスクの脇から侵入する細菌は防げないため、「装着しても完全に安全ということではない」と説明している。【前川雅俊】(毎日新聞 2004/02/09)

SARS抑制に効果 持続型インターフェロン
日蘭研究グループ、治療法確立へ道

新型肺炎(SARS)に感染したサルに、肝炎治療などに使われる持続型インターフェロン(アルファ型)を投与し、ウイルスの増殖と肺炎症状を抑えることに、国立感染症研究所の田代真人部長とオランダ・エラスムス大のアルバート・オスターハウス教授のグループが成功、22日付米医学誌ネイチャーメディシン(電子版)に発表する。
SARSに有効な治療法はこれまでなく、対症療法に頼っていた。人に近いサルでインターフェロンの効果が確認されたことで、治療法確立に向け道が開けた。
実験には、昨年の流行時に香港の患者から分離したSARSコロナウイルスを使った。カニクイザル数匹の鼻の中にウイルスを噴霧して感染させた後、インターフェロンを注射。肺の様子を観察した。その結果、ウイルスの増殖はなく肺炎症状もほとんどなかった。
ウイルスを噴霧する前にインターフェロンを注射した実験では、サルはSARSに感染せず、感染を予防する効果があることも分かった。
昨年のSARSの流行時には、抗ウイルス薬のリバビリンが有効とされ多くの患者に使われたが、後に効果がないことが判明。ステロイドも肺炎の対症療法に多用されたが、骨の細胞が死滅する副作用が問題になるなど、SARS治療の決め手はなかった。(産経新聞 2004/02/19)

潜伏するSARSウイルスに油断は禁物
(WIRED NEWS 2004/02/24)

新コロナウイルス発見 SARSとは異なる
新型肺炎(SARS)の病原体のSARSコロナウイルスなどヒトに感染する「コロナウイルス」の仲間で4番目となる新種を、オランダ・アムステルダム大などのグループが21日までに発見した。
新ウイルスは、1歳未満の子どもに呼吸器症状を起こすことが多く、SARSとはかなり異なっているという。
コロナウイルスは、ブタ、ネコ、マウスなどさまざまな動物に感染する種類がある。ヒトに感染するのは風邪を起こす229E、OC43と、昨年見つかったSARSの3つだけだった。
研究グループは、昨年1月に気管支炎と結膜炎になった同国内の7カ月の子どもから新たなコロナウイルスを分離、NL63と名付けた。(共同通信 2004/03/22)

SARSワクチンを開発 マウスでウイルス増殖抑制
新型肺炎(SARS)のウイルスの遺伝子を組み込んだDNAワクチンを米国立アレルギー感染症研究所が31日までに開発、マウスに接種してウイルス増殖を抑えることに成功した。
SARSは予防法や治療法が確立しておらず、ワクチンの実用化に期待がかかる。同グループは人間での効果を調べる準備を進めている。
開発したワクチンは、SARSコロナウイルスの表面タンパク質合成にかかわる遺伝子が主成分。接種後、体内で遺伝子から表面タンパク質が合成されると、これを標的にウイルスに対する免疫ができる仕組み。
接種30日後のマウスにウイルスを感染させると、肺や鼻でのウイルスの増殖が抑制された。最もウイルス量が少なかった例では、ワクチン接種しなかったマウスの約100万分の1だったという。
論文は4月1日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。(共同通信 2004/04/01)

新型肺炎に予防効果高いワクチン、米衛生研が開発
新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)ウイルスによく効くワクチンの作製に米国立衛生研究所が成功、1日発行の英科学誌ネイチャーに発表した。
各国でワクチン候補となる化合物が開発されてきたが、最高レベルの予防効果をあげているという。(読売新聞 2004/04/01)

空気感染の可能性指摘 SARSで香港研究者
【香港22日共同】新型肺炎(SARS)は空気感染するとの研究結果を香港大などの研究者らがまとめ、22日発売の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に発表した。
SARSの感染経路はこれまで、せきなどの飛沫(ひまつ)が中心とされ、空気感染については日本の研究者を含め否定的な見方が多かった。
昨年、300人以上が感染した香港のマンション「アモイ・ガーデン」の空気の流れを調べたところ、円状に並ぶ7棟のうちウイルスが最初に広がった「E棟」の風下に当たる棟ほど感染が多かった。最も感染が多かったE棟でも、空気が流れる中、上層が下層より多く感染しており、研究者らは「空気感染があったのは明らか」としている。
同地区の大量感染については、排水管を通じてウイルスが広がったとの見方も出ている。(共同通信 2004/04/22)

SARSは握手しても移る可能性=中国の研究者
【パリ6日】中国広東省広州市の第1軍事医科大学の病理学者たちは6日発行の英国の専門誌「ジャーナル・オブ・パソロジー」の論文で、重症急性呼吸器症候群(SARS)のウイルスが汗腺や腸にも見つかったと報告し、理論的にはSARSが汚染された下水、食べ物、場合によっては握手によって移る可能性があると警告した。
病理学者たちがSARSで死亡した人たちの生体組織を調べたところ、SARSを引き起こすコロナウイルスが肺の細胞の49%を侵していただけでなく、胃、小腸、副甲状腺、下垂体、汗腺、膵臓、副腎、肝臓、脳など多くの臓器および組織にもコロナウイルスが見つかった。小腸系と腎臓系の臓器と皮膚の細胞の25−49%がコロナウイルスに侵されていた。肝臓、膵臓、脳の細胞の感染率は24%あるいはそれ以下だった。このため、呼吸器系だけでなく胃腸系もコロナウイルスの主要標的になっている可能性が出てきたという。クシャミや咳だけでなく、汚染された食べ物や飲み水を通してコロナウイルスが移る恐れがあるので警戒が必要だとこれら学者は言っている。
人間の糞便を通じてコロナウイルスが環境に放出され得るという仮説がこれまでにあったが、中国の学者たちの研究はこれを裏付けた形。腎臓にもウイルスの痕跡が発見されたため、尿も理論的にはSARSを移す可能性があるという。〔AFP=時事〕 (時事通信 2004/05/07)

鼻スプレーでSARS予防 米研究所がワクチン開発
【ワシントン25日共同】鼻の中にスプレーする「経鼻ワクチン」で、新型肺炎(SARS)の感染を予防する実験にサルで成功したと、米国立アレルギー感染症研究所が発表した。26日付の英医学誌ランセットに論文が掲載される。
経鼻ワクチンは注射器を使わずに済むほか、SARSの主な感染経路である気道の免疫を直接高められるなどの利点がある。研究チームの一人は「患者の治療に当たる医療従事者を素早く感染から守るのに有効」と話している。
ワクチンは、SARSコロナウイルスの表面のタンパク質をつくる遺伝子を、病原性を弱めた別の呼吸器感染症のウイルスに組み込んで作製。
4匹のアフリカミドリザルに1回分のワクチンをスプレーし、約1カ月後に鼻からSARSを感染させる実験をしたところ、体内でのウイルス増殖を予防できた。ワクチンを接種しなかった4匹はすべて感染した。(共同通信 2004/06/26)

SARS:ウイルス増殖抑制の抗体生産に成功
【ワシントン和田浩明】スイスと米国の研究者らは12日までに、新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)ウイルスの増殖を押さえる抗体を効率良く大量生産する手法を開発し、米科学誌「ネイチャー・メディシン」に発表した。エイズウイルス(HIV)やC型肝炎ウイルスの抗体生産にも応用できる可能性があるという新手法はスイスの生体医学研究所と米国立アレルギー・感染症研究所の研究者らが開発した。
SARSウイルスの抗体は、免疫細胞の一種の「B細胞」を活性化して生産する。従来はヘルペスウイルスの一種をB細胞に感染させて活性化していたが、活性化率は1〜2%程度だった。
新手法では、SARSから回復した患者のB細胞を特殊な合成DNAで刺激することで、活性化率を30〜100%に高めることに成功した。
生産された抗体をマウスに注射したところ、SARSウイルスの肺や鼻腔などでの増殖が抑制されたという。
研究チームは「抗体を事前に投与すれば、感染が予防できるだろう。感染初期の投与も治療に効果的だ」と話している。(毎日新聞 2004/07/13)

「緑茶カテキン」にSARS抑制効果…松下電器が確認
松下電器産業は、三井農林(東京)と共同開発した空気清浄機のフィルター用の抗ウイルス成分「緑茶カテキン」に、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)ウイルスの働きを抑える効果があることが確認できたと発表した。
松下は、アレルギー症状の原因となるアレルゲンの働きを抑える新成分「スーパーアレルバスター」も開発した。こうした成分を付着させたフィルターを備えた空気清浄機を9月に発売する。
緑茶カテキンは茶の葉や芽に含まれる渋みの成分で、フィルターで吸着したウイルスを覆って働きを抑えるという。(読売新聞 2004/07/18)

新型肺炎:SARS治療薬への候補物質を発見──理研などのチーム
再流行が心配される重症急性呼吸器症候群(SARS)の治療薬につながる候補物質を見つけたと、理化学研究所や国立感染症研究所などのチームが8日発表した。ウイルス増殖を抑え、毒性も低いという。
理研のタンパク質構造・機能研究グループ(横山茂之プロジェクトディレクター)がコンピューターを使った探索システムで、100万種類の化合物から約130種類に絞った。東京医科歯科大で、サルの細胞を使って調べたところ、そのうちの1種類が、ウイルス増殖を何もしない状態の1%以下に抑えることが分かった。
この物質はSARSウイルスの増殖を促進する酵素が働かないようにしているらしい。実験では効果を発揮する濃度の100倍を投与しても細胞は健康で、毒性が低いことが確かめられた。
SARSは治療薬がなく、対症療法が中心だ。同チームは特許出願準備を進める一方、製薬会社と協力して薬品を開発し、動物実験に着手する。順調に進んだ場合、今冬にも人間への臨床試験を始めたいという。【元村有希子】(毎日新聞 2004/09/08)

シンガポール:SARS免疫力高める口服薬を開発
シンガポールの研究者が、遺伝子を組み替えた乳酸菌を用いて、新型肺炎SARSに対する免疫機能を高める口服薬を開発した。4日付で中国新聞社が伝えた。
SARSウィルス研究チームに所属する、シンガポール国立大学医学院のLee Yuan Kun助教授が発表したのは、ヨーグルトを食べるだけで簡単にSARSの免疫力を高めることができる「内服ワクチン」だ。今後数年以内に実用化されるとみられている。
LEE助教授は、まず、SARSの原因とされるコロナウィルスから構造が簡単なウィルスを選び出した。そして、その表面に付着した蛋白の複製を乳酸菌の中に注入。この乳酸菌をラットに食べさせたところ、最初に選び出されたコロナウィルスに対する抗体が、ラットの体内で生成されていることが確認された。
現在、中国ではSARSに対する恐怖感が一時期ほど強いわけではない。しかし、患者が発生すれば、産業経済あるいは株式市場にも大きな影響を与えるのは必至。そのため、治療法の確立が待ち望まれている。(サーチナ)(毎日新聞 2004/10/05)

SARSに新たな治療法 一酸化窒素吸入で症状緩和
新型肺炎SARSの新たな治療方法が、中国とスウェーデンの共同研究により見つかった。同研究は、中国の科学技術部、教育部、衛生部もサポートしている。
新治療方法は、一酸化窒素の吸入により、重症のSARS患者の酸欠状態を迅速に改善し、症状を緩和するもの。また、一酸化窒素にはSARSウイルスを直接抑え込む働きもあることがウイルス学研究で証明されている。この2つの研究結果は、すでに海外の専門誌「クリニカル・インフェクシャス・ディジーズ」などに掲載された。
米国や欧州連合(EU)の医薬品監督管理部門は近年、一酸化窒素の吸入を呼吸不全の新たな治療方法として認可している。一酸化窒素の吸入を通して、児童の呼吸窮迫症候群や、急性肺損傷などの病気における深刻な酸欠状態を改善することができる。
今回の研究は、一酸化窒素の吸入による治療がSARSによる呼吸窮迫症候群も効果的に治療できることを世界で初めて証明した。また、低酸素血症や肺の一部のウイルス感染を迅速に改善し、症状を緩和することで、治療や回復のための時間をかせぐことができる。ウイルス学研究によると、一酸化窒素はSARSウイルスの威力を抑える働きが強く、SARSウイルスに感染した細胞の死亡率を90%から10%に抑えることがわかっている。(朝日新聞 2004/11/15)

カテキン:SARS抑制効果を発見?
台湾海洋大学の呉彰哲・助教授は、茶葉の中にインフルエンザの症状を抑制する成分を発見したことを明らかにした。さらに、新型肺炎SARSにも効果があることが確認されたという。21日付で中国新聞社が伝えた。
呉・助教授は、台湾血液浄化基金会の劉紹毅・董事長、台湾大学の鄭剣廷・博士と共同で産学提携を通じたカテキンの研究を進めており、濃度を変えたカテキンの投与実験で、マウスの体内にあるTリンパ球の数が増加することを確認。ここから、ヒトがカテキンを接種しても同様の反応が得られる可能性を示唆した。
呉・助教授によれば、研究の過程で緑茶に含まれているカテキンを抽出、数百杯分を凝縮したものには、ダイエット効果だけでなくインフルエンザに対する抗菌作用がある。日本でも、病原性大腸菌O−157による食中毒事件が起きた際、O−157を抑制する作用があるとして注目された。
実際、台湾でSARSが流行していた時期、和平医院で医師や職員らにカテキンの飲用を薦め、ウイルスに対する抵抗力が確認されていたとの報告もある。
なお、劉・董事長は、20日付の「工商時報」で緑茶を飲む習慣の利点について紹介する文を掲載。お茶は中国の伝統文化の1つでもあることから、薬用としても研究さえており、古代の医学書などにもその薬効が記載されている。(サーチナ)(毎日新聞 2004/11/22)

塩水噴霧でSARSなどの感染拡大防止 米チーム発表
塩水を感染者の口に噴霧するだけで、重症急性呼吸器症候群(新型肺炎、SARS)やインフルエンザなどの感染拡大を抑えられる──。そんな研究成果を、米ハーバード大チームが米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。病原体を含む体液の飛散が約70%抑えられたという。
呼吸器系の感染症では、病原体を含む粘液などが感染者の肺や気管から吐き出され、微小な飛沫(ひまつ)になって空気中を漂い続ける。これを周囲の人が吸い込むことで感染が広がっていく。
研究チームは、健康な男性11人の口にぜんそく治療用の器具で6分間ほど塩水を噴霧。呼吸に伴って周囲に吐き出される飛沫の量を調べた。その結果、噴霧から最大6時間にわたって飛沫量が平均72%抑えられた。
食塩水が肺や気管の粘膜を潤わせた結果、外に吐き出される粘液などがより大きな水滴になり、空気中を漂い続けられる微小な飛沫ができにくくなっているという。(朝日新聞 2004/12/01)

光触媒技術でSARS死滅 ノリタケが初実証
ノリタケカンパニーリミテド(名古屋市)は6日、酸化チタンをセラミックスにコーティングする独自の光触媒技術により、新型肺炎(SARS)ウイルスを短時間で不活化(死滅)させる実証実験に国内で初めて成功したと発表した。
東京医科歯科大との共同研究で、14日に東大で開かれる光機能材料研究会のシンポジウムで発表する。院内感染の症例が多いSARS対策として、医療機器などへの応用が期待されそうだ。
酸化チタン光触媒はこれまでの研究で、インフルエンザやメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に効果があることが分かっていた。だが、SARSに関する詳細な報告例はなく、ノリタケは今年9月から共同研究を進めてきた。
実証実験ではガラスプレートに酸化チタンをコーティングし、SARSウイルスを載せて紫外線を照射。ウイルスは急激に不活化し、15分後には感染力を検出できないレベルになった。
ノリタケは既に、インフルエンザなどへの効果をうたい、この光触媒技術を組み込んだ病院向けの空気清浄器を商品化している。SARSに対する効果が新たに実証されたことで、販売強化につなげたい考えだ。(中日新聞 2004/12/07)

中国と欧州、SARSウイルス抑制物質を共同発見
中国と欧州の研究者は、新型肺炎(SARS)ウイルスの増殖を抑制する化合物をこれまでに15種類発見した。杭州市で18日に行われた、中国と欧州連合(EU)によるSARS共同研究プロジェクトの定例会議で明らかにされた。SARS治療薬の開発に、新たな道を切り開くものだ。
中国側調整役を務める中国科学院北京ゲノム研究所の楊煥明所長によると、SARS治療薬の生産には、さらに動物実験と臨床試験による検証が必要。同プロジェクトは2004年5月に始動し、研究費用190万ユーロはEUが負担。3年以内に50種類の抑制物質発見を目指している。
研究ではほかに、動物の体内から2種類のコロナウイルスを発見し、DNAの塩基配列の分析によりSARSウイルスと同源であることが突き止められた。このウイルスはオランダと香港でそれぞれ発見され、昔から動物の体内にあったとみられる。研究者は、動物から人への感染を防ぐため、引き続き警戒するよう呼びかけている。(人民日報 2005/06/20)

SARS特効薬開発で進展=4年後実用化も−中国
【北京27日時事】27日付の中国各紙によると、中国で新型肺炎(SARS)研究の第一人者となっている鐘南山医師は、広東省の新型肺炎研究チームが開発中のSARS予防・治療特効薬について、動物実験で有効性が証明されるなど大きな進展があったと発表した。鼻からスプレーを吸入するタイプで、慎重に見積もって4〜6年後に実用化の可能性があるとしている。(時事通信 2005/08/27)

新型肺炎感染源はコウモリ=米豪との研究結果発表−中国科学院
【北京30日時事】2003年に中国などで大流行した新型肺炎(SARS)のコロナウイルスに関して、中国科学院は米国とオーストラリアの研究者と共同で、野生コウモリが感染源だとする研究結果を発表した。30日の新華社電が伝えた。
同科学院・武漢ウイルス研究所の石正麗研究員によると、キクガシラコウモリ類から、コロナウイルスの抗体と遺伝子が発見された。コウモリが持つコロナウイルスと、新型肺炎に感染した人間の持つウイルス遺伝子の配列を比べたところ、同質性は92%に達したという。
ただ、コウモリのコロナウイルスは直接人間に感染していなかった。これまで新型肺炎の感染源と疑われてきた野生動物ハクビシンがウイルスを人間に感染させる中間的役目を担ったとみられる。
香港大学研究チームも9月、キクガシラコウモリ類がコロナウイルスの主要感染源の可能性が高いとする調査結果を公表している。(時事通信 2005/09/30)

中国:SARS予防に効果のある点鼻薬の開発に成功
中国の科学者らはこのほど、SARS冠状ウイルスへの感染予防効果が期待できる新薬・再編ヒトインターフェロン「α-2bスプレー」の開発に成功した。同スプレーは鼻腔内に噴霧するだけで、ウイルスの襲撃から身を守る「ファイアウォール」としての効果を発揮するという。
国家食品薬品監督管理局はこのほど、「製造技術を蓄積するため、同スプレーをSARSの予防治療の際に使用する応急薬のひとつとして追加するほか、SARSが爆発的に蔓延した際の応急予防薬として使用できるようにする」とし、政府疾病管理機構における同スプレーの生産および販売を許可する通知を発表した。
専門家は同スプレーの開発成功について、SARSウイルス感染を予防できるだけでなく、原因不明の発熱患者に対応する医療関係者の安全が確保できるほか、突発性・急性呼吸器ウイルス感染症の流行予防・コントロールに一定の効果が期待できると評価している。(日中グローバル経済通信)(日経BP 2005/11/08)

03年、北京のSARS死 実は鳥インフル? 情報隠し可能性も
【北京=新貝憲弘】香港紙「明報」は23日付で、2003年11月に北京で新型肺炎(SARS)と診断され死亡した男性が実は鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染していたと、中国の医師ら8人が米医学誌に共同発表したと伝えた。世界保健機関(WHO)は中国衛生省に確認を求めたという。
8人は北京にある3つの医学研究機関の医師、研究者で、03年前半にSARSが猛威をふるった時の研究メンバーも入っている。彼らは米医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で「男性からSARSウイルスは見つからず、ウイルスを分析したらH5N1型だった」と発表した。
中国大陸で最初の鳥インフルエンザ感染者は05年11月に発見となっている。共同発表が事実なら、その2年前に感染者がいたことになり、情報を隠ぺいしていた可能性もある。明報によれば、共同発表者の数人が発表の撤回を求めたがその理由は不明という。(東京新聞 2006/06/24)

新型肺炎治療に決め手なし 米研究者が症例を検証
2003年に世界で猛威をふるった新型肺炎(SARS)には、標準的で有効な治療法がなかったとする評価結果を、米疾病対策センター(CDC)の研究者が12日、米医学誌に発表した。
むしろ害になった治療法もあったとして「次に新しい感染症が大発生した際は、治療法確立に向けて組織的なデータ収集が必要だ」としている。
英語と中国語の医学論文のうち、データがそろっていて詳細な検証ができる54本を調べた。
その結果、抗ウイルス薬リバビリンを投与した30人と、抗炎症剤のステロイドを投与した29人にはいずれも効果が認められず、それぞれ4人は症状が悪化するなど有害だった恐れがあった。抗HIV薬を投与した2人、抗ウイルス作用のあるインターフェロンを投与した3人、回復した患者の血漿(けっしょう)や免疫グロブリンを投与した7人についても、効果があったとは評価できなかった。
患者のもともとの健康状態や施した治療の詳細な記録が残っていないケースも多かったという。
世界保健機関(WHO)によると、02年11月から03年7月にかけて世界で8000人以上がSARSに感染。774人が死亡し、致死率は9.6%に達した。(共同)(U.S. FrontLine 2006/09/13)



【関連サイト】

だれがSARSを作ったのか(週刊アカシックレコード)

ロシアが把んだ!「SARSは作られた伝染病」(週刊現代)

Sars biological weapon? (News24)

Genetics may make people prone to SARS (CBC News)

Death in the Air; Globalism, Terrorism and Toxic Warfare

Combining Biological and Economic Warfare (From The Wilderness)

SARS Pneumonia Virus: Synthetic Manmade Bioweapon (Conspiracy Planet)

SARS (Severe Acute Respiratory Syndrome): A Great Global Scam (SARS Scam)



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