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アメリカとイスラエルのための狂騒組曲
「新世界秩序」

[第34楽章:2003年4月]




国連決議なしで自衛隊派遣 イラク復興新法で政府検討
政府は1日、イラク戦争後の復興支援に自衛隊を派遣するため検討している「復興支援新法」(仮称)について、国連安全保障理事会の決議を「前提条件」と明記しない方向で立案作業を進める方針を固めた。複数の政府筋が明らかにした。
イラク攻撃をめぐる米英とフランスなどの対立で復興支援の安保理決議が採択されない可能性があるため、国連決議に縛られず派遣に対応できるようにする狙いがある。復興への「国際的努力にわが国が関与するため特に必要と認める場合」などの表現を盛り込む案が浮上している。
ただ国際貢献としての自衛隊の本格派遣をめぐっては「憲法が禁じた海外での武力行使への道を開く」との批判を避けるために、国連平和維持活動(PKO)協力法では国連活動であることを前提にしてきただけに、条件緩和には国会などで論議が高まるのは必至だ。(共同通信 2003/04/01)

ワゴン車の子供ら7人死亡 米軍発砲、国際批判は必至
【ワシントン31日共同】米中央軍は3月31日、イラク中部のナジャフ近郊の検問所で同日、米軍が停止命令を無視したワゴン車に発砲、女性と子供の計7人が死亡、2人が負傷したと発表した。イラク側の自爆攻撃への警戒を強めていた最中の事件だが、女性や子供に死者が出たことで国際的な批判が高まるのは必至だ。
米統合参謀本部のマクリスタル副作戦部長は同日、国防総省で記者会見し、米軍の空爆が「イラク軍を著しく弱体化させている」と述べ、精鋭部隊の共和国防衛隊などイラク軍に相当の打撃を与えていると強調した。
ブッシュ大統領も同日、ペンシルベニア州フィラデルフィアの沿岸警備隊施設で演説。「米軍は短期間に素晴らしい成果を挙げた。勝利に、またバグダッドに1日ごとに近づいている」と自信を示し、作戦が難航しているとの見方に反論した。(共同通信 2003/04/01)

イラク暫定政権、米がポスト独占=23省庁で構成−英紙
1日付の英紙ガーディアン(電子版)によると、米国がイラクのフセイン政権の崩壊後に樹立する予定の暫定政権は23省庁で構成され、大臣ポストは米国人が独占。この大臣の下に、米国が任命した4人のイラク人顧問が付く。
同紙によれば、暫定政権はジェイ・ガーナー米退役少将が率いるが、管轄地域は米英軍が解放した都市ごとに順次拡大させていく。暫定政権の構成をめぐっては、ほぼ完全に米国主導とみられ、とりわけウルフォウィッツ国防副長官が大きな発言権を握っているようだという。(時事通信 2003/04/01)

アーネット記者を雇用=「真実を報道」−反戦の英紙
【ロンドン1日時事】イラク戦反対の編集方針を掲げる英大衆紙デーリー・ミラーは1日、「米国の当初の作戦は失敗」などとイラク国営テレビで発言し、米NBCテレビを解雇されたばかりのピーター・アーネット記者(68)を雇い入れたことを明らかにした。
同紙は1面トップで、「真実を語って解雇された記者が本紙に雇用され、本当のことを語り続ける」と大見出しを打ち、アーネット記者は「デーリー・ミラーのために働けるのは光栄だ。バグダッドで今起きている真実をリポートする」と決意表明した。(時事通信 2003/04/01)

3月に朝鮮半島で米国によるスパイ飛行が増加=北朝鮮
【ソウル1日ロイター】韓国の通信社、聯合ニュース によると、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、米国が3月、対イラク戦争後の攻撃の前兆として朝鮮半島でのスパイ飛行を増やした、と述べた。
聯合ニュースは、北朝鮮のラジオの平壌放送が、米国は3月に朝鮮半島で先月より40回多い220回のスパイ飛行を行ったと述べた、と報じた。
聯合ニュースによると、平壌放送は、「(スパイ飛行増加は)米国の帝国主義者らがイラク戦争後に、かれらの侵略の矛先をわれわれに向けることを明らかに示している」としている。(ロイター通信 2003/04/01)

バグダッド住宅密集地に巡航ミサイル、民間人4人死亡
【カイロ=秦野るり子】カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」は31日、米英軍の巡航ミサイルが同日午後、バグダッド東部の住宅密集地帯を直撃し、民間人4人が死亡したと報じた。死者のうち3人は子供だという。
同テレビは、空爆された現場付近には軍や政府に関連する施設は存在しないと伝えた。(読売新聞 2003/04/01)

イラク暫定統治に元CIA長官起用の考え…米紙報道
【ワシントン=大内佐紀】1日付米ワシントン・ポスト紙(電子版)は、フセイン政権が崩壊した後に米軍が主導する予定のイラク暫定統治で、ラムズフェルド国防長官が、元中央情報局(CIA)長官のジェームズ・ウールジー氏を重用したい考えだと伝えた。ウールジー氏は、CIA長官時代から、フセイン政権転覆の必要性を強調、対イラク工作を指揮してきた経緯がある。長官とは、かねてより親交が深い。
同紙によると、長官は当初、ウールジー氏を暫定統治下のイラク情報省幹部に充てる考えだったが、ホワイトハウスから待ったがかかった。それでも長官は、ほかの主要ポストへの同氏起用にこだわっているという。
一方、国務省は暫定統治の主要ポストに8人の名前を提示。これに対しては、長官が「小粒の官僚」と拒否し、国防総省と国務省の関係を一層、冷え込ませているという。8人の中には、中東地域で大使を経験した人物が複数含まれる。(読売新聞 2003/04/01)

イラクゲリラ 手本は米映画「ブラックホーク・ダウン」 米誌が報道
【ニューヨーク30日斎田太郎】米誌タイム最新号は30日、イラク軍が今回の対米英戦に米映画「ブラックホーク・ダウン」を参考にしているとの米軍事筋の話を伝えた。
1993年のソマリア内戦に介入した米軍精鋭部隊がモガディシオ市街戦で苦杯をなめた実話に基づく映画。民衆の中からゲリラ的に米兵を狙ったり、死角の多いビルの谷間から携帯ロケット弾を発射して重武装へり「ブラックホーク」を2機撃墜、搭乗員救助に向かった部隊にも市街地を利用した射撃を加えて甚大な被害を与え、人海戦術と小火器で米軍に互角に立ち向かえることを示した。
イラクもこれまでの戦いで民兵が市民の間に紛れ込んで米兵を狙うなどしており、バグダッド攻撃が市街戦に発展した際には映画同様の戦法を取る可能性がある。
同誌は米軍筋の話としてイラク軍指揮官が開戦前に同映画の複製を作成して回覧、米軍撃破のためのマニュアルにしていたと報じている。(西日本新聞 2003/04/01)

マイケル・ムーア、新作でブッシュとビンラディンの癒着を暴く
ブッシュ批判を展開したアカデミー賞受賞スピーチで物議を醸しているドキュメンタリー作家マイケル・ムーアが、「ボウリング・フォー・コロンバイン」に続く新作の内容を明らかにした。「Fahrenheit 911」と名付けられた新作ドキュメンタリーのテーマは、ずばりブッシュ親子。9・11の同時多発テロ以降、過激な対外政策に出たブッシュ政権に疑問を抱いたムーアはリサーチを開始し、ブッシュの父親、パパ・ブッシュとオサマ・ビンラディンの父親モハメド・ビンラディンがビジネス関係にあったことを突き止めたという。「まだ疑問点がたくさんあるが、それについても映画のなかで答えを見つけていきたい」と抱負を語るムーア。ちなみにこのドキュメンタリーを製作するのは、メル・ギブソンの製作会社アイコン・プロダクションだ。ムーアは公開を「04年の大統領選挙に間に合わせたい」としている。(eiga.com 2003/04/01)

スーザン・サランドン出席のイベント、戦争支持派の抗議で中止
フロリダのタンパで開催予定だったチャリティ・イベント「The United Way of Tampa Bay」が中止となった。同イベントにはゲストとしてスーザン・サランドン が招待されていたが、反戦運動の急先鋒であるサランドンの起用に関して、チャリティ団体に40件あまりの抗議の電話や電子メールが殺到。ボランティアではなく、政治論議の集会になってしまうことを恐れた団体は、開催を取りやめることにしたという。(eiga.com 2003/04/01)

国際赤十字が市民の犠牲を多数確認 ヒッラ近郊
イラク中部ヒッラ近郊で1日あった米英軍とイラク共和国防衛隊との戦闘で、多数の市民が犠牲になっていることを、同日現地入りした赤十字国際委員会(ICRC)のスタッフが確認した。
ICRCバグダッド駐在のユゲナンバンジャマン広報官によると、死者は十数人、負傷者は約450人に及ぶ見込み。ほぼ全員が農民とその家族で、米軍のヘリコプターからの攻撃に遭遇したとみられるという。現地の病院の医師がAFP通信に語ったところでは、死者は48人に達した。
赤十字スタッフは「病院はけが人でいっぱい」と報告。仏テレビ「フランス2」は、トラックの荷台に遺体が山積みになった模様を放映した。
同広報官は同テレビに「恐ろしい光景だ。明確に区別しなければならない兵士と民間人との境界が消えつつある」と述べた。(朝日新聞 2003/04/02)

「時間がたてば米国支持は理解される」 首相が米紙に
小泉首相は2日付の米紙ワシントン・ポストで、記者のインタビューに答え、イラク戦争での米国への支持表明について「世論は武力行使に反対だというのが圧倒的だが、時間がたてば日米同盟の重要性、いまの私の立場を多くの国民が必ずや理解してくれる」と語った。
北朝鮮との間で拉致問題が暗礁に乗り上げているのではないかとの質問には「その時々のことで判断するべきではない。(金正日総書記との間で署名した)日朝平壌宣言は、米韓中ロも強く支持を表明した。平壌宣言は成果である」と強調。
「就任時に比べ、輝きや熱意がなくなったのではないか」との指摘には「時間がたてば熱狂は下がるかもしれないが、決意と情熱は変わらない」と語った。(朝日新聞 2003/04/02)

イラク戦争:「日本の攻撃支持は驚いた」 駐日イラク臨時大使
イラクのシャーキル駐日臨時代理大使は2日、都内の日本記者クラブで会見し、イラク戦争への日本の対応について「日本
が正当性のない攻撃を支持したことには驚いた。日本に期待するのは戦後復興ではなく、今起きている戦争を外交的に解決することだ」と批判し、「攻撃をやめるよう米国に働きかけてほしい」と訴えた。(毎日新聞 2003/04/02)

イラク戦争:空爆で市民の犠牲相次ぐ、南部ヒラで33人死亡
【アンマン春日孝之、アッサイリヤ基地(カタール)福島良典】AFP通信によると、イラク南部バビロン州ヒラ近郊で1日朝、米英軍の空爆で、子供を含む市民33人が死亡、310人が負傷した。病院関係者の話として伝えた。3月28日、バグダッドの市場にミサイルが着弾、少なくとも市民55人が死亡するなど、巻き添えで市民が犠牲になるケースが相次いでおり、米英軍への批判が一層強まりそうだ。
被災地に入ったAFP通信記者の目撃証言によると、クラスター(集束)爆弾が投下されたとみられ、一帯の十数軒の民家が破壊され、多数の家畜も死んだという。
また、ヒラの近郊で31日、走行中のトラックを米軍の攻撃ヘリ「アパッチ」が発射したロケット砲が直撃、乗っていた一家16人のうち子供6人を含む15人が死亡した。唯一の生存者が1日、AFP通信に証言した。一家は激戦が続く南部ナシリヤから避難する途中だったという。
ヒラは首都バグダッドの南90キロにあり、31日から1日にかけ、米海兵隊を含む米英軍とイラク軍部隊との激しい戦闘が行われ、米英軍はB52爆撃機などを投入したとされる。
イラクのサハフ情報相は1日の会見で、米英軍による過去24時間のヒラやバグダッドなどへの空爆で、市民56人が死亡、250人以上が負傷したと明らかにした。このうちバビロンで子供9人が死亡したという。情報相は「米英軍は市民の無差別殺りくを行っている」と非難した。
情報相はまた、アンマンからバグダッドに向け走っていたバス2台が3月31日、ヨルダン国境から東約120キロのイラク西部・ルトバ付近で、米英軍の空爆を受け、多数が負傷し病院に搬送されたと明らかにした。乗客らは「人間の盾」に参加した欧米人が中心だったとされるが、活動家が負傷したかどうかは不明。
一方、AP通信によると、バグダッド南西約80キロのカルバラ近郊の町ヒンディーヤでは第3歩兵師団の戦車部隊が31日夜までに中心部を制圧した。米英軍は31日夜(日本時間1日早朝)、バグダッドのイラク五輪委員会ビルなどを精密誘導爆弾で空爆した。フセイン大統領の長男ウダイ氏は同委員会委員長を務めている。(毎日新聞 2003/04/02)

イラク戦争:中部クート付近で「きのこ雲」 米が特殊大型爆弾
【カイロ支局】2日、イラク中部クート付近で2つの大型爆弾が爆発し、きのこ雲が上がったと、付近で作戦行動中の米海兵隊に同行取材しているロイター通信記者が伝えた。海兵隊によると、特殊大型爆弾の「デージーカッター」(重量約6800キロ)と見られる。イラク戦争でのデージーカッターの使用は初めて。
デージーカッターはアフガン攻撃に使われ、半径100〜300メートル以内の敵を殺傷できるとされる。大型のため、戦闘機や爆撃機には搭載出来ず、輸送機からパラシュートをつけて落下させる。(毎日新聞 2003/04/02)

「イラクが残虐行為」非難の米も民間人殺害 ルール無用殺し合いか
米軍兵士が31日、検問所を通りかかったワゴン車に発砲、イラク人の女性や子供計7人を殺害。米国がイラク側の残虐行為を非難し続けてきた中で、国際社会に衝撃を与えた。交戦国は、ジュネーブ条約などで定められた交戦法規の順守が義務づけられている。米、イラク双方から捕虜の映像が流されたり、現場からは無秩序な攻撃の証言も伝えられる。戦争のルールは守られているのか。(アッサイリヤ基地で・嶋田昭浩)

「現時点での報告では(米軍)兵士は彼ら自身を守るため、交戦規則にのっとって対応したとみられる。不必要な人命の損失を防ぐため、かなりの抑制をしていた」
31日夜、民間人7人死亡について、米中央軍が各国の記者に発表した報道文には、木で鼻をくくったような文言が並んだ。
軍人にとっての“常識”かもしれないが、翌1日アッサイリヤ基地の記者室に集まった記者たちの間からは「パレスチナ人を攻撃したイスラエル軍の発表のようだ」との声も聞かれた。
発表の数時間前、ブルックス准将は同基地での記者会見で、イラク兵が民間人を殺害した事例などをあげ、「自爆攻撃や民間人への残虐行為はジュネーブ条約違反」との考えを強調したばかりだった。米国は、イラク側が米英軍の軍服を着て一般市民を殺している、とも非難する。
29日には、タクシーの運転手が助けを求めるしぐさをし、米兵が近づくと、車が爆発、4人が死亡するという自爆攻撃があった。
イラク国営テレビは、実行した将校にフセイン大統領が勲章を与えたと伝えており、イラク政府が自爆攻撃を奨励していることをうかがわせた。
一方で、28日夕のバグダッド空爆では、商店街が直撃を受け、イラク側は市民58人が死亡したと伝えた。簡単に「誤爆」で片づけるならば、さらなる無差別攻撃を招きかねない。さらに米軍は市民に犠牲者が出る可能性が高いことから、非人道的兵器とされ、使用禁止の声が出ているクラスター(集束)爆弾を使用したことも認めている。
捕虜の扱いをめぐっては、イラク国営テレビが提供した捕虜への質問場面だけでなく、米側が撮らせた投降するイラク兵の映像も、「侮辱や公衆の好奇心」からの保護を定めたジュネーブ条約に違反すると指摘される。
そもそも「米国の先制攻撃自体が国際法違反」とする議論もある中で、戦争はますますルールを失い、無秩序な殺し合いが続けられている。

■ジュネーブ条約違反

Q 交戦時のルールを決めた戦時国際法とは何か。
A 1世紀以上にわたり、紛争時に司令官や兵士(交戦者)がどのように行動し、保護されるべき民間人(非戦闘員)をどう扱うか、国際的な合意が積み重ねられてきた。有名なのは陸戦や捕虜の扱いなどを決めたジュネーブ諸条約(1949年)と、77年の追加議定書だ。

Q イラク兵が白旗を揚げた後、発砲したといわれるが違反行為か。
A それは追加議定書にある「背信行為」という違反になる。「文民や非戦闘員の地位を装うこと」は禁止。背信行為には「停戦や降伏の旗の下、交渉する意図があると偽ること」を含む。

Q バグダッド空爆や、それに伴う民間人死傷者は違反か。
A ジュネーブ条約は、大規模な武力行使を禁じていないが、民間人を狙うことや、民間人に死傷者を出すような無差別攻撃を禁じている。誤爆はやむを得ないとされるが。

Q 米政府はイラクのテレビが捕虜インタビューを流したと非難。一方、米マスコミはイラク兵捕虜の姿を映した。
A 条約には戦争捕虜の処遇に関し多くの取り決めがある。特に「辱め」や捕虜を公衆の「好奇心」の対象として扱うことも禁じている。捕虜のどんな映像を公表しても違法との論議もある一方、投降する捕虜や有刺鉄線に囲われた捕虜のニュース映像は、実際に起きていることを映しただけで、その一線を越えてないとの主張がある。

Q ジュネーブ条約違反に罰則はあるのか。
A 違反したする兵士、司令官、指導者を国際法廷に訴追することができる。ナチス指導者は第2次世界大戦後のニュルンベルク裁判で戦争犯罪で訴追された。現在は、ユーゴスラビアのミロシェビッチ元大統領が国際法廷で裁かれている。(ニューヨーク・AP)(中日新聞 2003/04/02)

テロの「疑い」だけでDNAサンプルを取られる、米司法省提案の新法
(WIRED NEWS 2003/04/03)

孫子曰く「長期戦は不利」 人民日報が米作戦皮肉る
【北京3日共同】長期化が懸念されるイラク戦争について中国共産党機関紙、人民日報は3日のコラムで「21世紀の作戦理念を持ちながら20世紀の戦争をしている」と米軍の作戦を皮肉り、孫子の兵法を引用して長期戦の危うさを指摘した。
引用したのは、孫子の兵法作戦編の「久暴鈍兵挫鋭、攻城則力屈、久暴師則国用不足(長期戦は軍を疲弊し士気を衰えさせ、城を攻めれば力尽き、軍隊を長く戦場にさらせば国家財政は危機に陥る)」の部分で、「これこそ米軍の現在の状況だ」と分析した。
コラムは最後に、米軍の作戦理念は「孫子の兵法からインスピレーションを得ていたはず」とも指摘、それを生かしていない作戦を皮肉った。(共同通信 2003/04/03)

バグダッドで病院などが米軍の空爆受ける、死傷者少なくとも25人
【バグダッド2日ロイター】イラクの首都バグダッドで2日、産科病院や民間の建物が米軍の空爆を受けた。病院関係者などによると、数人が死亡したほか、少なくとも25人が負傷した。
イラク時間午前9時半(0630GMT)に行われた米軍の空爆では、走行中の自動車も巻き添えになった。ロイター通信の記者によると、燃え尽きた自動車少なくとも5台が、道路の中央に転がっている。車内には、運転者とみられる焼死体があった、との目撃情報もある。
住民の話によると、病院以外にも近くの貿易センターなどが被害を受けている。
赤新月社の幹部によると、空爆で25人程度が負傷。赤新月社のスタッフ3人も負傷したという。(ロイター通信 2003/04/03)

米空軍、クラスター爆弾を初使用 イラクの戦車部隊に
カタール・ドーハ(CNN)米空軍は1日、B52爆撃機からイラク軍の戦車部隊に対して6個のクラスター爆弾を投下した。米中央軍が2日発表した。中央軍によると、敵に対して実戦で使われたのは初めてという。
今回使われた爆弾は「CBU―105」と呼ばれる新型爆弾。慣性航行するだけの旧型に尾翼をつけ、攻撃目標を狙う精度を高めたものだ。
クラスター爆弾は、投下後に子爆弾を放出する爆弾。CBU―105の場合、10個の子爆弾を放出し、それぞれの子爆弾は4個の孫爆弾を放出する。孫爆弾は熱線追尾式の航行装置がついている。(CNN 2003/04/03)

マドンナさん、新作反戦ビデオの公開を取りやめ
ロンドン(AP) 歌手のマドンナさんは、新作アルバム「American Life」と同名シングルの発表に合わせた同名ビデオの公開を取りやめた。理由は、内容が反戦的であるためとしている。マドンナさんが31日、公式ウェブサイトで発表した。
このビデオでは、マドンナさんが、軍服を着てブッシュ米大統領に似た人物に向けて手榴弾(しゅりゅうだん)を投げるシーンなどがある。
ウェブサイトでマドンナさんは「私は兵士たちを支持しており、彼らのために祈っている。世界情勢が流動的なこの時期に、このビデオを公開することは、内容を誤解した人々を傷つける可能性があり、そのようなリスクを冒すことを私は望まない」としている。
アルバム「American Life」は4月22日の発表の予定。同名シングルはラジオでの放送が始まっている。同名ビデオは4日に公開される予定だった。(CNN 2003/04/03)

「米国は嘘ばかり」 イラク情報相
バグダッド(CNN)イラクのサハフ情報相は2日、記者会見で、米英軍は戦況について嘘ばかりついていると批判し、米英が発表しているような進軍はしていないと述べた。また米英軍がペンや鉛筆をかたどった爆弾を使い、民間人を殺傷していると批判した。
開戦以来初めて英語で会見したサハフ情報相によると、米軍発表と異なり、米軍はチグリス川を渡河してもいないし、首都バグダッドに接近もしていない。逆に、多くの米兵に犠牲が出ており、装備も破壊されているという。
情報相は、米英によって攻撃された住宅地や町・村など民間人居住地を列挙し、米英軍がペンや鉛筆型の仕掛け爆弾を町村に投げ込んでいると非難。「米英が放り投げるペンや鉛筆は、実は仕掛け爆弾なので、住民には絶対触れないよう通達を出した」と情報相は述べ、米英軍は「非道の戦争屋だ。鉛筆だが鉛筆ではなく、子供を殺すための仕掛けなのだ」と強く非難した。
情報相はさらに、米英軍がことさらにイラク国内の史跡や宗教施設をねらって空爆していると非難。ナジャフでの戦闘で米軍が、シーア派教徒にとって聖地のイスラム寺院の周辺で米軍機がわざと低空飛行を繰り返していると指摘。この振動によって、預言者ムハンマドの親族の棺が破壊される恐れがあると批判した。
「(米英は)連日、嘘ばかりついている。いつも嘘をつき、主に自国世論に向けて嘘をついている。大進撃をしているなど、完全なまやかしだ」と情報相は述べた。
米中央軍司令部はこれに先立ち、米海兵隊が南部クート近くで、北進のための重要拠点となるチグリス川の橋を制圧したと発表。またバグダッド南部ではイラクの精鋭部隊・共和国防衛隊の2個師団をほぼ壊滅させたと発表している。
ナジャフのイスラム寺院については、米中央軍のソープ報道官は、イラク軍がここを作戦本部とし、寺院から米英軍に向けて発砲を重ねていると話している。(CNN 2003/04/03)

「爆弾と混同」 ユニセフ、投下食糧の包装色変更を求める
国連児童基金(ユニセフ)のジェフリー・キール報道官は2日夕(日本時間3日未明)、アンマンで会見し、米英軍がイラク南部の占領地などで配布している「人道援助日常食糧」(HDR)の黄色い包装が「爆撃機から投下されるクラスター爆弾(集束爆弾)の子爆弾の色に似ていて、混同されやすく、子どもたちにとって極めて危険だ」と警告、「色を変える」よう両軍に強く要請した。
現地からのニュース映像で糧食の包装を確認したキール報道官は「これらの糧食は、アフガニスタン戦争のときに投下配布されたものと同じものだ。アフガンでは我々の警告後、米軍側が包装を青色に変更したのに、なぜまた同じことを……」と苦言を呈した。
数百の子爆弾を内蔵して広範囲の破壊・攻撃を狙うクラスター爆弾は、不発の子爆弾が地上に散らばり、無差別に民間人を殺傷する可能性が高いことから、人権団体などは「国際法で禁止すべきだ」と主張している。
ユニセフによると、糧食は黄色いプラスチックで包まれており、クラスター爆弾内蔵の「BLU97」といわれる子爆弾の色と同じだという。アフガンでは実際に、子どもたちが原野で見つけた黄色い子爆弾に触れ、けがをしたりしている。(朝日新聞 2003/04/03)

イスラエル軍:過激派掃討作戦でパレスチナ人6人死亡
イスラエル軍は3未明、ガザ南部のパレスチナ自治区ラファ難民キャンプに戦車約30台などで侵攻、銃撃戦や武装ヘリのミサイル攻撃により、パレスチナ人4人が死亡した。また、ヨルダン川西岸ではカルキリヤで14歳の少年が銃撃戦の巻き添えとなるなど、2人が死亡した。
イスラエル軍はイラク戦争の陰で再び過激派掃討作戦を本格化させている。同軍は2日、西岸トゥルカルムの難民キャンプを包囲し、住民約1000人を一時拘束、尋問し、過激派を捜索した。(毎日新聞 2003/04/03)

米防衛業界:新型トマホーク増産へ イラク戦争で補充急ぐ
【ワシントン中島哲夫】米防衛機器メーカー「レイセオン」は2日、新型の巡航ミサイル・トマホークの生産加速について米海軍と協議中だと明らかにした。AP通信などが伝えた。米軍はイラク戦争で従来型のトマホークを既に700発使っており、新型で備蓄の補充を急ぐ方針と見られる。
同通信によると、米海軍はレイセオンに対し、契約済みの新型トマホーク192発(計2億6000万ドル)の納入を毎月38発から同50発に増やせないかと打診し、同社は可能と回答した。同社は海軍が単に早期調達を望んでいるのか、さらに多くのトマホークを発注する方針かは不明だとしている。
海軍は04年夏以降、20億ドルを投じて1353発の次世代巡航ミサイルを導入する計画だという。
イラク戦争に向けて米軍は精密誘導兵器の備蓄を増やし、トマホークは開戦時点で2000発を保有していたものと推測されている。
ロイター通信によると、イラク戦争で使われている従来型のトマホークはあらかじめ標的までの飛行データを入力し、全地球測位システム(GPS)の誘導で飛ぶが、新型は2〜3時間の飛行後にも新たな標的情報を受け取れるという。(毎日新聞 2003/04/03)

反戦に圧力? テキサスの米最大ラジオ局 経営陣に大統領支援者
【ワシントン2日寺本政司】ブッシュ米大統領の地元、テキサス州のラジオ局ネットワークがイラク戦争の支持集会を開くよう呼びかけたり、反戦アーティストの曲を放送禁止にするよう圧力をかけていた疑いが強まり、米メディアも追及を始めた。
このネットワークは同州サンアントニオに本社を置く「クリアー・チャンネル」。全米最大の1200以上の地方ラジオ局を傘下にし、38のテレビ局と41のコンサート会場などを持つ。
米メディアによると、反戦デモに対抗し、全米各地で開かれている熱狂的な戦争支持キャンペーン「米国のための集会」は、クリアーの人気司会者が全米ネットの番組で視聴者らに呼びかけたのがきっかけ。
また、クリアー傘下の複数のラジオ局は、大統領を「同じテキサス出身として恥ずかしい」と批判したグラミー賞受賞の米女性カントリー・バンド、デキシー・チックスの曲を一時、放送禁止にした。クリアーが主催するコンサートでも、反戦アーティストの出演を拒む方針という。
ニューヨーク・タイムズによると、同社のトーマス・ヒックス副会長はテキサス州立大の関係団体トップをしていた当時、同州知事だったブッシュ氏や共和党関係者から多額な援助を受けていた。ブッシュ氏が1998年、大統領選出馬の資金確保のため、オーナーをしていた米大リーグ球団を売却した際、これを買い取ったのはヒックス氏だったという。
同紙のコラムニスト、ポール・クルーグマン氏は「ブッシュ政権に近いラジオ局が戦争支持を組織化している」と断じ、ワシントン・ポストもこうした疑惑が出ていることを伝えた。(中日新聞 2003/04/03)

「生物兵器への防衛」研究をめぐって揺れる平和主義の科学者たち
(WIRED NEWS 2003/04/04)

イラク戦争:ブラックアウト爆弾が起因か バグダッドの停電
4日付の英紙フィナンシャル・タイムズは、バグダッドで3日夜に発生した大規模な停電について米英軍が投下した特殊兵器「ブラックアウト爆弾」によって引き起こされたと報じた。(ロンドン共同)

ブラックアウト爆弾
爆発によって電気抵抗の小さい炭素繊維などをまき散らし、発電所の装置に付着させて回線をショートさせ、停電を引き起こす。99年の北大西洋条約機構(NATO)軍によるユーゴスラビア空爆でも使用された。復旧には長時間を要し、敵軍の指揮統制に打撃を与える。また、生活基盤の破壊で、住民に心理的圧力を加える。(共同)(毎日新聞 2003/04/04)

特殊兵器投下は人道上の問題
【ロンドン共同】米英軍が3日夜、発電・送電施設などをショートさせる特殊兵器「ブラックアウト爆弾」をバグダッドに投下したと伝えた4日付の英各紙は、停電により病院の患者など一般市民に死者が出れば人道上大きな問題になりかねないと指摘した。タイムズ紙によると、1999年のユーゴスラビア空爆で米軍がブラックアウト爆弾を2発投下した際は、病院を停電させた点が特に批判された。(共同通信 2003/04/04)

停電はイラク政権の命令 英軍高官、特殊爆弾を否定
【ロンドン4日共同】英空軍のスクワイア参謀長は4日の記者会見で、バグダッド市内全域で3日夜に起きた停電がフセイン・イラク政権の命令によるもので、米英軍の特殊爆弾が原因とする見方を否定した。ロイター通信が伝えた。
参謀長は、爆弾で市内全域を停電させることはあり得ないと強調、大統領自身か政権指導部が停電を命令したことはほぼ間違いないと語った。
米中央軍のブルックス陸軍准将も同日の会見で「われわれのせいではない」と語った。
同日付の英各紙は、停電が爆弾によるものとして、人道上の問題があると指摘していた。(共同通信 2003/04/04)

米軍機残がいにロシア文字 イラクの映像はうそと報道
【モスクワ3日共同】ロシアのNTVテレビは3日、イラクのテレビ局が同日放送した、撃墜されたとされる米軍戦闘攻撃機FA18の残がいに、ロシア語の文字が書いてあったとして、この映像はうそだと伝えた。
NTVが放送したイラクのテレビ局の映像には米軍機の残がいとされる金属片の周辺で、イラク人が小躍りして喜ぶ様子が収められていたが、映像がアップになると金属片の表面にくっきりとロシア語の文字が映っていた。
「圧搾空気」「運搬時はカバーを持たないこと」などと書かれており、ロシア製の何らかの機械の破片である可能性が高い。NTVテレビは「イラクのプロパガンダは狙いを外したようだ」と皮肉った。(共同通信 2003/04/04)

イラク、モスクに地雷保管=人権団体が非難
【ワシントン3日時事】米国に本拠を置く国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」は3日までに、イラク北部のキルクーク南東約50キロにあるカディルカラム村のモスク(イスラム寺院)で、イラク当局が保管していたとみられる150個以上の地雷が見つかったと発表した。モスク周囲にも地雷が敷設されていたという。(時事通信 2003/04/04)

イラク西部の拠点制圧、石油戦略とも一致=アラブ義勇兵の流入チェック−米軍
【アンマン4日時事】米軍が占拠しているイラク西部の軍事拠点、H2、H3と呼ばれる飛行場周辺に、アラブ諸国からの義勇兵流入を阻止するチェックポイントが設置されたことが4日までに分かった。両飛行場はヨルダン国境近くにあり、イスラエルに対するイラク軍のミサイル攻撃拠点になるとして、開戦直後に米軍が制圧。イラクからイスラエルに通じる石油パイプラインの拠点にも当たるため、背後に米国の将来の石油戦略があると指摘する声も出ている。
米軍は両飛行場を極めて重視し、首都バグダッドに空爆を加える一方、特殊部隊を投入して開戦2日目に制圧した。ヨルダンやシリアからバグダッドに通じる道路沿いに位置し、現在は義勇兵流入を阻止するチェックポイントとして重要な役割を果たしている。
対イラク国境に近いヨルダンのルウェイシェドはかつてH4、首都アンマン北方のマフラクはH5と呼ばれた。H2、H3と同様、イラクからヨルダンを経由してイスラエル北部のハイファに達する石油パイプラインの防衛拠点となっており、イラク北部のモスル近郊にあるH1を除くすべてに米軍が駐留することになった。(時事通信 2003/04/04)

北朝鮮との戦争も=国連総長顧問
【ロンドン3日時事】訪英中のストロング国連事務総長顧問は3日、ロンドンで記者会見し、北朝鮮情勢について「戦争は不必要だが、そうなる可能性はある」との見方を明らかにした。同顧問はこの中で、「戦争はしばしば、信頼関係の崩壊や相手の真意を読み切れないことから起きる」とし、今後の展開次第では戦争になる可能性も否定できないと警告した。(時事通信 2003/04/04)

小学生の9割が「イラク戦争反対」 小学館がネット調査
小学生の9割が「戦争反対」。小学館が、アンケート会員を対象にインターネットを通じてイラク戦争について調査したところ、こんな結果が出た。全国の1〜6年生の男女529人が回答した。ほぼ全員が戦争が始まったことを知っており、「テレビで子供がばくだんでけがをしているところを見ました。なみだが出てきました」(4年男子)などの意見が寄せられた。
同社が開設している子ども向けの「おしえて ネットくん調査隊」で3日間実施された。
調査結果によると、全体の97%(514人)の児童が「イラクでの戦争を知っていた」と回答。この中の賛否は、「反対」(79%)と「どちらかといえば反対」(8%)が、賛成派を圧倒した。
戦争についての情報は専らテレビで得ている。「小さい子があたまにほうたいをまいてないていた」という映像を見て、衝撃を受けている様子もうかがえた。
6年生の女子児童は「話し合いできないのかと思う。子供のケンカみたいな感じ」と手厳しかった。
小学館の担当者は「低学年でも自分の意見をしっかり持っていて驚いた」と話している。(朝日新聞 2003/04/04)

米国民にストレス急増
【ロサンゼルス共同】イラク戦争の生々しいテレビ映像を見た米国民に疲労感や不眠、不安を訴える人が急増している。感情がまひする急性ストレス反応から、精神的な後遺症が出る心的外傷後ストレス障害(PTSD)まで、症状は広範囲に及び、専門家はテレビの視聴時間を減らすよう呼び掛けている。
企業のメンタルヘルス対策に取り組むマジェラン・ヘルスサービス社(メリーランド州)は開戦以降、急性ストレス反応の対処法の照会に忙殺されている。「ニュースを職場で見ていた社員が心身の異常を訴えている」と駆け込む企業の相談が目立ち、照会件数は開戦前の8倍以上に達した。
同社は、この背景について「中枢同時テロで傷ついた心が完全に癒えないうちに戦争が始まり、古い心の傷口がさらに広がった」と指摘。戦場から生中継される映像を職場と家庭で見続ける生活パターンが、症状を悪化させていると警告した。同業のコムサイク社(イリノイ州)によると、戦争の是非をめぐって職場で交わされる議論が社員のチームワークを乱し、ストレスを倍加させるケースが目立つという。(共同通信 2003/04/05)

不発弾撤去は米軍に責任 集束爆弾使用でICRC
【ジュネーブ4日共同】赤十字国際委員会(ICRC)スポークスマンは4日、米軍がイラク戦争でクラスター(集束)爆弾を使用したことに懸念を表明し「集束爆弾を使用する当事者は、不発弾の除去にも責任を負うよう勧告する」と語った。
スポークスマンは、集束爆弾を規制する国際的な取り決めはないことを認めつつも「(一定の時間が経過したら爆発する)自己破壊機能など、不発弾の発生率を低くするための措置が必要だ」と述べた。
集束爆弾は「子弾(こだん)」と呼ばれる小さな爆発物が一度に100−数百個の単位で放出する。子弾の4%が不発弾となるとの調査もあり、ICRCは集束爆弾を規制するための国際条約策定を推進している。(共同通信 2003/04/05)

復興はあくまで米国主導 「血を流した」と米補佐官
【ワシントン4日共同】ライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は4日、イラク戦争後の復興について「血を流してイラクを解放した(米英など)連合国が主導的な役割を果たすのは当然のことだ」と述べ、特に米国が主要な役割を務め、国連は2次的な立場だとの考えを強調した。
復興については、戦争を共に戦っている英国も含め、欧州諸国などが国連主導を主張しており、米国がこれを事実上拒否したことは波紋を広げそうだ。
補佐官は国連に対しては、人道支援などの活動に期待を示した上で「国連が具体的にどういう役割を果たすかについては、イラク国民と連合国、国連当局と協議して決める」と述べた。(共同通信 2003/04/05)

在韓米軍の家族ら、岩国に避難訓練 朝鮮半島有事想定
在韓米軍が3月下旬、朝鮮半島有事を想定して韓国に住む米国の民間人を米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)に避難させる訓練をしていたことが4日、分かった。同日付の基地機関誌「トリイ・テラー」が伝えた。
同誌によると、訓練名は「勇敢な海峡」。3月28〜31日の間、ソウルの北約40キロにある在韓米軍のキャンプ・ケーシーから米兵の家族ら132人が参加。C130輸送機や高速輸送船に分乗し、岩国基地に到着した。基地では、米ドルを円に両替したり、食料や医療などの支援を受ける手続きをしたりした。
同誌は担当者の話として「岩国基地は安全な港という設定。自然災害や政治不安に際し、非戦闘員の退避に対応できる能力があるかどうか見極めるのが目的だ」と伝えている。
同様の訓練は99年3月、福岡空港を経由して長崎県の米海軍佐世保基地に約120人の民間人を避難させたほか、東京の横田、沖縄の嘉手納などの米軍基地でも行われている。(朝日新聞 2003/04/05)

演劇人250人が反戦イベント 東京・新宿で
俳優、劇作家、演出家ら約250人が呼びかけ人となった「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」が5日、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで、イベント「あきらめない――演劇は非戦の力」を開き、演劇ファンを含む約650人が参加した。
出演者は観世栄夫、岸田今日子、林隆三、平田満、風吹ジュン、毬谷友子、ラサール石井、渡辺えり子さんら約60人。今回の戦争に関する様々な文章や、紛争地の子どもたちの言葉の朗読、歌などで、イラク戦争反対を訴えた。
定員約500人の客席は参加者であふれ、入りきれなかった人たちは、ロビーのテレビモニターで会場の様子に見入った。(朝日新聞 2003/04/05)

参照:「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」による反戦リーディング
「あきらめないー演劇は非戦の力ー」

Israelis at center of ecstasy drug trade(Haaretz 2003/04/06)

イラク戦争:米兵発砲で子供ら7人死亡 検問無視巻き添えか
米ABCテレビは4日、バグダッド南東にある検問所で同日、検問を突破しようとした軍用トラックなどに向けて米兵が発砲、子供3人を含むイラク人計7人が死亡したと報じた。米兵は最初に停止命令を無視した車に発砲、男性1人が死亡した。後続の車2台に乗っていた民間人が巻き添えになったとみられる。
イラク中部のナジャフ近郊の検問所でも3月31日、停止命令を無視した車に米兵が発砲、女性と子供計7人が死亡している。(ワシントン共同)(毎日新聞 2003/04/05)

手足失い傷つく若年兵 TVは戦争を美化と米医師
【ニューヨーク5日共同】「腕や足を失った兵士もいる。脳に深刻な障害を受けた人も。だがテレビは戦争の残忍さを隠し美化している」−。ドイツの米軍病院で、イラク戦争で負傷した多数の米兵の治療に当たる神経外科医ジーン・ボールズ氏(66)が、傷ついた若い兵士たちの悲惨さを訴えた。出身地米コロラド州ボールダー郡の地元紙が5日、伝えた。
ボールズ氏は特殊部隊に救出された女性兵士、ジェシカ・リンチ上等兵の治療も担当。「19歳の少女が大きな銃を持ってあんな所まで行っていたんだ」と兵士たちの若さを強調する。
先週のある朝は、2人の兵士の頭から弾丸の破片と破壊された脳の組織を取り除く手術に3時間かけた。1人は回復に向かう見込みだが、もう1人は「一生直らない神経障害が出る」という。手りゅう弾で負傷した別の兵士は手術台の上で死んだ。「傷ついた若者の人生はすっかり変わってしまうんだ。みんなそれに気付いてないし、テレビはそんな現実は伝えない」と同氏は言う。
病院には連日数十人の負傷兵が輸送機で運ばれ仕事は増えるばかりだ。
ボールズ氏は職場では数少ない民間医の1人。どんな戦争にも反対の「平和主義者」だが、米中枢同時テロがきっかけで退職生活入りを延期し勤務を志願した。「医者だからこの仕事をしている。政治的な立場は関係ない」と話している。(共同通信 2003/04/06)

元外国首脳も起訴可能 ベルギーが人道法改正
【ブリュッセル6日共同】ベルギー上院は5日夜、大量虐殺などの人道犯罪では犯行場所や被害者、加害者の国籍を問わずベルギーに裁判権があると定めた人道法について、対象者が同国にいなくても訴追できるとする改正案を可決した。これにより改正法が成立、今後は元外国首脳を欠席裁判にかけることが可能となる。同法に基づき、今年3月には米国のブッシュ元大統領、チェイニー元国防長官(現副大統領)、パウエル元統合参謀本部議長(現国務長官)らが1991年の湾岸戦争中のバグダッド空爆に絡み、犠牲者遺族から告訴されているほか、イスラエルのシャロン首相も82年にレバノンのパレスチナ難民キャンプで起きた虐殺事件で告訴された。チェイニー、パウエル、シャロン各氏ら現職者は免責特権を持つため現時点で起訴されることはないが、退任すれば起訴可能となる。一方で、訴追乱発を防ぐため、起訴の権限を法相の指揮権が及ぶ検事に限り、ベルギーに3年以上住む者だけに原告の適格を与えた。(共同通信 2003/04/06)

フセイン政権から機密文書を奪取せよ 米英ロ情報機関が暗闘
【モスクワ5日中島健二】イラク戦でバグダッド包囲網が狭まる中、関係国の間でフセイン政権の機密文書の行方に関心が集まっている。ロシアの有力紙・独立新聞は、既に米英ロシア各国情報機関がバグダッドに潜入、文書の争奪戦を繰り広げていると報道。入手すればイラクの戦後利権に影響力を持つ可能性も大きく、各国は躍起になっているという。
同紙が伝えた消息筋の話によると、米英軍の攻撃開始直後から、米中央情報局(CIA)と英対外情報部(MI6)が、バグダッドでイラク情報局関連文書や公文書類の捜索を始めた。同時にロシアも在イラク大使館を拠点に、対外情報局(SVR)と軍参謀本部情報局(GRU)が活動を開始。イラクの協力者抱き込みも含め、3国が暗闘を展開している。
特にロシアは、米英軍の空爆が激化する中でも、在イラク大使館に26人のスタッフを残したまま(ロシア外務省筋)で、5日にはあらためて「帰還の予定はない」と強調。欧米外交筋も本紙に対し「大使館員の最大の目的がフセイン政権の機密文書であるのは間違いない」と語った。
この種の機密文書には、フセイン政権中枢と各国重要人物とのつながりを示すものや、各国から政権に対する資金の流れを記したものなどが含まれている可能性は高い。
このため独立新聞の消息筋は各国情報機関の目的が「戦後のイラク新政権に影響力を保つため」と指摘している。
情報機関の暗闘は、1990から91年にかけてのドイツ統一時も旧東ドイツの文書をめぐってあったとされ、米英が勝利したという。今回のイラクでも、戦後復興や統治に向けて米英欧の対立が表面化しており、情報機関の暗闘も激化するのは確実だ。(中日新聞 2003/04/06)

ここまで見られている、旅行者のプライバシー
(WIRED NEWS 2003/04/07)

「次はシリア」との議論も 化学兵器見つからず標的
【ワシントン7日共同】米軍のバグダッド攻略が着々と進む一方、ブッシュ大統領が開戦の大義名分に掲げた化学兵器など大量破壊兵器の開発・保有を裏付ける証拠が依然見つかっていない。米軍が焦燥感を募らす中、米メディアなどの間では「隣国のシリアに隠匿したのではないか」との憶測が浮上、議会強硬派からも「次の標的はシリア」との声も出ている。
8日で開戦から20日目を迎える米英軍は、兵器捜索作戦を強化、1991年まで大量破壊兵器が貯蔵されていたとされるバグダッド近郊のサルマンパクに対する夜間の急襲を行うなど、証拠探しに躍起となっている。
成果が上がらない中、ワシントンでささやかれ始めたのが隣国シリアへの隠匿疑惑。米中央情報局(CIA)筋によると、米国や一部同盟国の情報機関の間では開戦前から、移動可能な生物・化学兵器や製造施設がシリアに移送された可能性が指摘されていた。
上院軍事委員会のウォーナー委員長(共和党)は6日、「イラン、北朝鮮、それから恐らくシリアも脅威だ。問題解決への外交努力が失敗したら、米国は入らないかもしれないが『有志国による連合』が軍事力を行使するだろう」と言明。国民の間にえん戦気分が広がるのを恐れてか、米国の参加については慎重に言葉を選びながら、対シリア攻撃という選択肢を明示した。
シリアはブッシュ大統領が名指しした「悪の枢軸」には含まれていないが、潜在敵国の1つ。シリアからイラクに暗視用ゴーグルなどの軍事物資が運ばれたことが最近明らかになったことも、米政府内の対シリア強硬論を刺激している。(共同通信 2003/04/07)

「ゴア氏なら攻撃なかった」=発言めぐり米に謝罪−NZ首相
【シドニー7日時事】ニュージーランドのクラーク首相が、イラク攻撃をめぐる「問題発言」で、米政府に謝罪していたことが7日分かった。
同首相は3月末、「2000年11月の米大統領選挙で民主党のゴア候補が勝っていたら、この戦争は起きなかっただろう」と発言。米政府が強い不快感を示したため、先週末になって在ニュージーランド米国大使館を通じて謝罪の意思を伝えた。(時事通信 2003/04/07)

取材車を米軍が銃撃=「意図的」と非難−アルジャジーラ
【カイロ7日時事】カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは7日、イラクの首都バグダッドで米軍兵士が同テレビの取材車を意図的に銃撃したと非難、窓ガラスが粉々に壊れるなど、損傷を受けた車の映像を放映した。銃撃による死傷者はなかった。(時事通信 2003/04/07)

「米軍が意図的に発砲」ロシア大使証言 米軍の弾丸発見
バグダッドを退去したロシアのチトレンコ駐イラク大使は7日、車列が銃撃されたときの模様について「米軍が意図的に発砲してきた」と証言した。退去先のダマスカスで記者団に語った。ノーボスチ通信が伝えた。
米軍の銃撃が確認されれば、外交問題に発展する可能性もでてきた。
銃撃された状況について、大使は「国外退去中の外国人であることを大使館職員が身振りで示そうとしたが、(米軍が)職員に発砲し彼は頭部を負傷した。イラク軍との交戦は40分ほど続いた」と語った。民間人の車数台も同時に銃撃に巻き込まれ、死者がでたようだと語った。
大使の車の運転手席から、米軍が使用するM16自動小銃弾が複数個見つかったという。
大使は銃撃を受けたあと、シリアに到着するまで数カ所の米軍検問所で足止めされたうえ、米軍が車内を検査しようとした、と明らかにした。(朝日新聞 2003/04/07)

米国人活動家が重傷 パレスチナ
ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ジェニンで5日、パレスチナ支援団体、国際連帯運動で活動していた米国人男性(24)がイスラエル兵に撃たれ重傷を負った。
ガザ地区南部の自治区では先月16日「人間の盾」として活動していた同団体の米国人女性がイスラエル軍のブルドーザーにひかれて死亡したばかり。
男性は、ジェニンの同団体事務所の外で銃声がしたので外に出たところ、同軍の装甲車を発見。両手を挙げて立ち止まったが、約50メートルの距離から地面に向けて機関銃を乱射され、破片が顔などに当たったという。
一方、イスラエル軍は5日、ヨルダン川西岸ヘブロン近郊のユダヤ人入植地キリヤトアルバで銃を乱射したパレスチナ人を射殺した。イスラエル側に死傷者はなかった。(共同)(産経新聞 2003/04/07)

劣化ウラン弾報道で米大使館が反論
イラク戦争で米軍が使用した劣化ウラン弾に関して、在日米国大使館は7日、在京の報道機関に対し「報道の中には、事実関係に疑問が見受けられるものがある」として、米国務省などがインターネットで公開する日本語資料を参考にして報道するよう促す文書を送った。
白血病やがんなど湾岸戦争後の健康被害が、米軍の使用した劣化ウラン弾が原因だとする報道に、米国側が打ち消しの姿勢を示した形。
資料は、国務省国際情報プログラム室の「劣化ウランに関する情報」と国防総省の「劣化ウランはどのように、なぜ使われるのか」の2件。
「情報」では「劣化ウランについての誤った情報と根拠のない不安感が多くみられる」として、「劣化ウランがイラクの新生児がんの原因だという非難は事実無根」「イラクによる化学兵器の使用こそが、がんや出生異常の原因である可能性が最も大きい」としている。
劣化ウラン弾は、弾芯(しん)にウランの廃棄物を使って貫通力を増した砲弾で、湾岸戦争やボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で米軍が使用。環境や人体への影響が指摘されたが、イラク戦争でも米軍は使用を認めた。(産経新聞 2003/04/07)

タカ派野望担い帰国 亡命イラク人チャラビ氏 米内暗闘し烈に
米英軍によるバグダッドの完全制圧が迫る中、米軍が一方的に進めた亡命イラク人組織、イラク国民会議(本部ロンドン、INC)のアハメド・チャラビ代表と兵士数百人のイラク移送は、戦後イラクの統治形態から石油利権までを含めた論議に波乱を巻き起こすのは必至だ。
米政権内のタカ派が暫定政府の中心的な存在として担ぎ出そうとしているチャラビ氏には指導者として疑問の声も強い。同氏の起用は米国内での論争にとどまらず、欧州や日本など同盟国との関係にも影響を及ぼしかねない。
「ラムズフェルド国防長官がバグダッド陥落を前に、チャラビ氏を軸とする暫定統治機構設置を提案」「チャラビ氏を中心とするチェイニー副大統領らのイラク統治機構案をブッシュ大統領が拒否」―。最近の米マスコミ報道は入り乱れた。
いずれも憶測記事だが、政権内の暗闘を物語る。こうした中、チャラビ氏は米軍に守られクウェートからイラク南部に入った。
「ペンタゴン(米国防総省)が愛し、国務省・米中央情報局(CIA)が憎む男」。優雅な着こなしの元銀行家でINC創設者のチャラビ氏はこう呼ばれる。
国務省がチャラビ氏を嫌う理由の1つは、米政府が亡命イラク人支援のためINCに与えている資金の問題。1991年から2001年の間だけでも、INCに渡された430万ドルの半分が使途不明だが、チャラビ氏個人の懐に入ったという見方が有力だ。
CIAは長年フセイン政権内部の情報を探る「協力者」としてINCを使ってきたが、ニセ情報が多くチャラビ氏を信用しなくなったといわれる。1958年にイラクを出てから祖国とほとんど縁がないともいわれ、同氏がイラクの新政権の中核を担うことには疑問の声が強い。
そのチャラビ氏を担ぎ、国連や他国の関与を排除して米国主導のイラク再生を図ろうというのが、ブッシュ政権内のタカ派、チェイニー副大統領やラムズフェルド国防長官と、彼らを支えるネオコンサーバティブ(新保守主義者、通称ネオコン)と呼ばれるグループ。
彼らの「一国主義的」なイラク再建計画に反対し、国際社会の協力も視野に入れてイラク国内の各勢力を中心とする民主化と再建を図ろうとするのが、パウエル国務長官と国務省という構図だ。
経済再建など戦後イラクへの関与を検討する日本など各国もこの対立の行方を注視している。
ネオコンの狙いは2つとみられている。チャラビ氏は新生イラクを「親イスラエル」とする方針を表明。これはユダヤ系知識人を中核とするネオコンの最大のテーマともされる「イスラエルの安全」という要求に合う。
もう1つは「石油利権」だ。チャラビ氏はこれまで着々と国際石油資本との関係をつくり、政権掌握後にはイラクの石油産業の完全民営化を図る意向といわれる。
政治評論家ジョン・ジュディス氏が見るシナリオでは、民営化後、イラクは石油を国家で管理する産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)から脱退。世界第2位の埋蔵量を誇る産油国脱退でOPECの力は弱まる。
OPEC衰退で中核のサウジアラビアの国際的地位は低下。政変・民主化の道をたどり、やがて中東全体の民主化によってイスラエルの安全保障と、OPEC衰退による国際石油資本に有利な環境という2つの大目標が達成される。
この壮大な「ネオコンの野望」を担っているのが「問題人物」チャラビ氏で、その動静が世界に注目される理由となっている。(ワシントン共同=会田弘継)(共同通信 2003/04/08)

米オークランド警察、反戦デモにゴム弾発射
【オークランド(米カリフォルニア州)7日ロイター】米カリフォルニア州のオークランド警察は、反戦デモを行っていた約750人のデモ隊を散会させるため、ゴム弾を発射した。
米警察がイラク戦の開始以来、反戦デモに対して銃器を使用するのは初めて。数人が軽傷を負った。
デモ隊は、イラク戦争から利益を得ていると思われる企業の社屋に通じる道を封鎖。警察がこれに過剰反応したと抗議した。
オークランド警察報道官は、警官隊が発砲前に警告したとしている。この騒ぎで十数人が逮捕された。(ロイター通信 2003/04/08)

北朝鮮、「米国は対北朝鮮の軍事テロを望んでいる」
【ソウル8日ロイター】朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、米国が北朝鮮の核開発問題を理由に軍事テロを行う意思を持っている、との認識を示した。
朝鮮中央通信社(KCNA)が、労働党機関紙「労働新聞」に掲載された論説の内容として報じた。
同紙は「米国の指導者らは、北朝鮮を根拠なく“テロ支援国家”“ならず者国家”と決めつけ、北朝鮮に対する軍事テロの実行を強く望んでいる」と非難。
そのうえで同紙は、米国について「“泥棒を捕まえろ”と叫んでいる泥棒を彷彿とさせる」と述べている。(ロイター通信 2003/04/08)

米攻撃で、バグダッドのアルジャジーラ支局が被弾
【ドバイ8日ロイター】カタールの衛星テレビ、アルジャジーラは、米軍によるバグダッド攻撃で支局が被弾し、記者数人が負傷したと発表した。
バグダッド駐在のアルジャジーラ記者によると、支局は住宅地にあった。
これより先、ロイター通信の記者は、米軍はイラク情報省付近の標的の空爆を行っている、と伝えた。
米英当局者らは、米英兵士の遺体や捕虜となっている映像を流したとして、アルジャジーラを激しく非難している。(ロイター通信 2003/04/08)

バグダッド住宅地で被弾 民間人22人死傷
バグダッド(CNN)米軍がバグダッド中心部に本格侵攻した7日、バグダッド市西部の住宅地マンスールにあるアパートが被弾し、少なくともイラク人市民9人が死亡し、13人が負傷した。現地取材したCNN情報筋が伝えた。死者は14人との情報もある。
レストランとアパートの入るビルに、着弾跡とみられる幅15メートル深さ8メートルほどの大きな穴が開いている。
現地のイラク住民は米軍のミサイルだと話している。カタールの米中央軍前線司令部は8日、「イラク政権幹部」をねらい、同地区を7日午後に空爆したと確認した。
米空軍当局によると、米英軍はこの日。7日未明から8日未明にかけての24時間のうちに、イラク上空に計1700回出撃。うち500回は爆撃目的の出撃で、少なくとも375回はバグダッド上空からの爆撃だったという。(CNN 2003/04/08)

バグダッド市民の死傷者急増 国際赤十字
バグダッドの赤十字国際委員会によれば、米軍が首都中心部に侵攻した7日から8日にかけ、市内の病院では一般市民の死傷者が急増している。
「病院で患者を収容しきれず、医師や看護師も足りない」状況という。米英軍の空爆によって、水道と電力の供給が止まっているため患者の治療が困難を極めており、医薬品の不足も深刻な事態に陥っているという。(朝日新聞 2003/04/08)

米特殊部隊、深く潜入 イラク国内に1万人を投入 停電中、偵察活動
【ワシントン=柴田岳】首都バグダッド制圧へ攻勢をかける米軍の軍事作戦を支えるのが、イラク国内に約1万人投入されている特殊部隊の活躍だ。バグダッド攻略の市街戦でも、偵察や急襲を得意とする特殊部隊と陸海空の重火器部隊との連携が成否のカギを握りそうだ。
イラク時間5日に米陸軍は電撃的にバグダッドに進撃したが、その直前にも特殊部隊の「影」は見えた。
3日夜、米英軍の大規模空爆の直後にバグダッド市内は全域が停電。米軍当局者は英メディアに対し、「闇夜」に紛れて米陸軍特殊部隊デルタフォースと英特殊空挺(くうてい)部隊(SAS)の数十人が同市内に潜入し、共和国防衛隊の配置や軍事拠点の確認などの偵察活動を行ったことを明らかにした。
「特殊部隊」は、戦車や戦闘機など重火器装備を操る主力部隊と異なり、偵察活動や破壊工作、対ゲリラ戦に専従する精鋭兵士の集まり。米陸軍のレンジャー、デルタフォース、グリーンベレーの各部隊や、米海軍のシール、英陸軍のSASなどが有名だ。
ラムズフェルド国防長官は2001年の就任当初から、テロリストなど冷戦後の新たな脅威に対抗する「軍改革」の柱として、特殊部隊の強化を主張。国防総省は2004会計年度の国防予算では、対テロ戦争に従事する特殊作戦軍の予算を15億ドル増額した。アフガニスタン戦争では、米特殊部隊が、米軍機からの援護射撃を誘導し、戦略要衝マザリシャリフの制圧などで大きな成果をあげた。
イラク戦争でも、米英軍の特殊部隊は開戦の数か月前からイラクに潜入し、米中央情報局(CIA)の工作員と連携し、フセイン大統領の居場所や油田の調査、イラク軍のスカッド・ミサイル発射装置や生物・化学兵器の捜索、地雷原の特定などを実行してきた。
開戦後は、レンジャーとSASがイラク西部でイスラエルに対するイラク軍のミサイル攻撃拠点とみられた「H2」「H3」と呼ばれる空港を制圧、イラク側が決壊させる恐れがあったハディタ貯水池の安全も確保した。南部ではシールがオーストラリアやポーランドの特殊部隊と連携して石油・ガス関連施設を確保。北部ではグリーンベレーがクルド人武装勢力と連携、イラン国境付近に拠点を持つイスラム過激組織アンサール・イスラムを壊滅させた。
グリーンベレーは、イラク軍兵士にビラや短波ラジオを使って投降を呼びかける心理戦も続行している。イラク軍の捕虜となった女性米兵救出もレンジャーとシールの合同作戦だった。
米軍が開始したバグダッドへの本格攻撃でも、重要な役割を果たしている。
米軍関係者によると、米陸軍第三歩兵師団や海兵隊第一遠征軍が進撃しているバグダッド市内のルートは、特殊部隊の偵察活動でイラク軍の部隊配置が手薄だとわかった地域を狙っており、米軍はこの方式で重要な戦略拠点を着実に制圧していく戦術だという。
バグダッドの政府関連施設には多数の地下ごうがあるとみられ、フセイン大統領の身柄確保にも、特殊部隊による急襲作戦が避けられないとの見方が強い。(読売新聞 2003/04/08)

バイオテロに立ち向かう遺伝子組み換え植物
(WIRED NEWS 2003/04/09)

パレスチナ『人間の盾』の死
米国人女学生レイチェル・コリーさん(23)娘の思いネットで世界に
(東京新聞 2003/04/09)

米軍、2年前も支局を攻撃 アルジャジーラが非難
【ドーハ共同】イラクの首都バグダッドの支局が米軍の攻撃を受け、特派員が死亡したカタールの衛星テレビ、アルジャジーラのハマド・サマル代表は8日、ドーハの本社で記者会見し「2年前にもカブール支局が攻撃されたことを思い起こしてもらいたい」と述べ、米軍を非難した。
会見に同席した編集幹部は「職員の安全を保証できない」として、バグダッドで取材活動中の同社記者ら計9人を引き揚げる方針を示した。
死亡したのはタリック・アユブ記者(35)。本人の希望でイラク取材チームに加わって間もなかった。ほかに同社のカメラマン1人も負傷した。
代表は「調査を待つ」として、攻撃が故意だったのかどうかについては見解を示さなかった。
しかし、「(同支局付近の)イラク軍からの銃撃に応戦した」とする米中央軍の説明について、編集幹部は「現場からの報告では、そのような銃撃はなかった」と述べ、疑問を投げ掛けた。同社は開戦前に支局の正確な位置を米国防総省に書簡で伝えていた。
同社は米中枢同時テロ後、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン氏の映像を繰り返し伝え、イラク戦争では捕虜になった米軍兵士の様子を報道して米国から批判を受けた。
米軍がアフガニスタンで軍事作戦を展開中の2001年、同社カブール支局が空爆で破壊された。(共同通信 2003/04/09)

ハマス幹部ら5人死亡 イスラエル軍がガザ攻撃
【エルサレム8日共同】パレスチナ自治区ガザ市で8日夜、イスラエル軍の戦闘機が通行中の車をミサイルで攻撃、車内にいたイスラム原理主義組織ハマス軍事部門「イザディン・アルカッサム」の主要幹部サエド・アラビード氏や通行人の子供2人を含むパレスチナ人5人が死亡、40人以上が負傷した。病院当局者が明らかにした。
イラク戦争開始後、イスラエル軍がパレスチナ自治区を空爆するのは初めて。ハマス幹部のランティシ師はイスラエル軍による「暗殺」と激しく非難し「ただちに報復する」と言明した。
イスラエルは開戦後も、自治区でのパレスチナ過激派掃討作戦を断続的に続ける一方、パレスチナ情勢の激化が米国が進める軍事作戦の障害にならないよう、自治区での大規模な作戦を慎重に避けてきた。
今回の空爆は、イラクでの戦況にかかわらず、掃討作戦を続けるイスラエル政府の意図を反映したものだ。(共同通信 2003/04/09)

モスクワで最大の反戦集会
【モスクワ共同】モスクワの米国大使館前で9日、ロシアの与党、統一ロシア主催のイラク反戦集会が行われ、タス通信によるとイラク戦争開始以来最高の約3万人が参加した。「ブッシュ(米大統領)は子供の殺人者」「アメリカは悪の帝国」などと書かれたプラカードを持つ参加者らは「戦争反対」を叫び、米国大使館に向けて卵やトマトが投げられた。(共同通信 2003/04/09)

エボラ熱死者120人に コンゴ共和国
【ナイロビ9日共同】コンゴ共和国からの報道によると、同国政府当局者は9日、北西部で発生したエボラ出血熱の死者が120人に達したことを明らかにした。感染者は135人で、当局者は、感染の広がりはほぼ抑止したとした。北西部では、エボラ出血熱の疑いのある患者が2月上旬に確認され、世界保健機関(WHO)は大量発生を意味する「アウトブレーク」を宣言した。(共同通信 2003/04/09)

イスラエルとヨルダン、イラクの石油パイプライン再開問題を協議へ
【テルアビブ9日ロイター】イスラエルとヨルダンは、イラクからヨルダンを経由してイスラエルに至る石油パイプラインの稼働を再開する可能性について協議する予定。イスラエル国家基盤省の関係者が明らかにした。このパイプラインは、55年前に閉鎖されている。
同関係者はロイター通信に、国家基盤相がヨルダンの当局者らと会談し、イラク戦争終結後に親西側政権が樹立された場合の同パイプライン再開について協議する、と語った。(ロイター通信 2003/04/09)

12歳イラク少年、空爆で両腕と家族失う
バグダッド──12歳のアリ・イスマイル・アッバス君は夜中に家族と眠っていたところ、米軍の空爆に襲われた。バグダッド西部の小さな家だったが、軍事施設に囲まれていたことをアリ君は知らなかった。空爆でアリ君は家族と両腕を失い、腹部に重い火傷を負った。このアリ君の写真が8日付の欧州各紙に掲載されたため、義憤にかられた人々による支援の申し出が相次いでいる。
ロイター通信の取材に病床のアリ君は、「腕をまた付けてもらえるよう、助けてくれますか? お医者さんが、また両手をつけ直してくれるでしょうか? 両手が戻らないなら、自殺してしまうと思います」と涙ながらに語った。
「大きくなったら軍の将校になりたいと思っていたけど、今は違います。今はお医者さんになりたい。でも、どうやって? 両手がないのに」
バグダッド市内のキンディ病院でアリ君は、焼けた腹部に布が触れないよう、にわか仕立ての鉄製かごに体を覆われ、上腕部から失った両腕の傷を包帯で巻かれ、ひとり横たわっている。
「ミサイルが落ちたのは真夜中でした。父と母と弟が死にました。母親は妊娠5カ月でした」とアリ君。ほかにも家族7人が攻撃で死亡した。意識のない彼を隣人ががれきの下から見つけ出して、病院まで運んだという。
「僕のうちはただの貧乏な小屋でした。どうしてうちを狙ったりしたんでしょう」とアリ君は訴える。バグダッド西部のディアラ橋近くの彼の家は、実は軍事施設に囲まれていたため、米軍の標的となった。
アリ君の写真と惨状が欧州各紙に掲載されたのをきっかけに、支援の申し出が相次いでいる。英国義肢形成協会の代表はCNNに「英国やフランスから、アリ君を支援したいとの申し出が多く寄せられている。彼の姿が、大勢の心を動かしたようです」と話している。
BBCによると、ポール・マッカートニーさんの妻ヘザー・ミルズさんの義足を作る英国のクリニックも、アリ君の支援を申し出ている。
赤十字国際委員会のウェストファル報道官はCNNに、「彼のケースはとりわけ悲惨ですが、バグダッド全体で起きていることの一例です」と話した。アリ君の治療をバグダッドで進めるべきか、英国などに移して行うべきか、これから検討していくという。(CNN 2003/04/09)

米、フセイン政権追及に国際法廷設置求めず
米ブッシュ政権は7日、イラクのフセイン政権による過去の人権侵害や、現在のイラク戦争中の捕虜虐待など戦争犯罪に関して、国際法廷の設置は求めない方針を明らかにした。戦犯は米国国内法で裁き、過去の人権侵害については、イラク新体制の司法制度にまかせるとしている。イラク戦後復興への国際社会の関与をめぐる論議が続く中、これも米国の単独行動主義的な政策の表れとして論議を呼びそうだ。
国務省のプロスパー戦犯問題担当大使と、陸軍法務部のパークス顧問が記者会見で述べた。
プロスパー大使は「過去の人権侵害を扱うのはイラク主導の手続きだ。現在の戦争犯罪に関しては、米国にはそうした犯罪を問う権利がある」と説明した。
大規模な人権侵害や戦争犯罪を紛争後に裁く場としては、国連の旧ユーゴスラビア戦犯法廷などの前例がある。さらに常設機関として、国際刑事裁判所(ICC)が今年3月に発足した。だが、ブッシュ政権はICC設立条約の署名を撤回し、協力を拒絶している。(朝日新聞 2003/04/09)

バグダッドの報道機関に砲撃 特派員ら3人死亡
バグダッド市内で8日、報道機関への攻撃が相次ぎ、記者、カメラマン合わせて3人が死亡した。チグリス川西岸地区の官庁街近くにあるカタールの衛星テレビ・アルジャジーラの支局に同日朝、ミサイル2発が命中し、パレスチナ人特派員1人が死亡、カメラマン1人が負傷した。同地区にあるアラブ首長国連邦のアブダビテレビの支局も、砲撃を受けた。
アルジャジーラは、支局の位置を米軍に知らせていると報じ、「真実を隠蔽(いんぺい)するため、米軍がアラブメディアを攻撃した」と主張した。
一方、東岸の中心地にあるパレスチナ・ホテルの15階付近が同日午前、米陸軍第3歩兵師団の戦車から砲撃を受けた。ロイター通信によると同通信のウクライナ人テレビカメラマン1人が死亡、記者や技術者3人が負傷した。AP通信によると、ほかにスペイン人テレビカメラマン1人が死亡した。
同ホテルは外国人ジャーナリストが取材の拠点にしており、日本人を含む約300人が滞在している。イラク情報省のプレスセンターが空爆で破壊されてから、サハフ情報相の記者会見場としても使われた。AP通信によると、砲撃を受けた当時、ホテル周囲では戦闘があった。
米中央軍の同日の記者会見で、攻撃についての質問が相次いだ。ブルックス准将は「ホテルから攻撃を受けたので反撃した。ジャーナリストを標的にしていることはない」と話した。英BBCの記者は、ホテルから中継で「砲撃の前後、ホテルからの銃撃音は一切なかった」と伝えた。(朝日新聞 2003/04/09)

イラク国境に近いイラン南西部にロケット弾、少年死亡
イラク国境に近いイラン南西部のアバダン近郊に8日、ロケット弾が着弾し、男子中学生(13)が死亡した。地元当局者は、イラクで戦闘中の米英軍が発射したロケット弾が越境したと見ている。アバダンは英軍がほぼ制圧したバスラの南東約50キロに位置する。
イラク戦争が始まってから、隣国のイランには何度かロケット弾やミサイルが着弾しているが、死者が出たのは初めて。(朝日新聞 2003/04/09)

記者砲撃:米軍反撃の説明「事実と異なる」と反論 英特派員ら
各国の報道関係者が多数滞在するバグダッドのホテルが米軍戦車に砲撃され、カメラマンらが死傷した事件で、英BBC放送など英国人バグダッド特派員らは8日、「ホテルから攻撃されたので反撃した」という米軍の説明は「事実と異なる」と一斉に反論した。
BBCのマギー・オマール記者は「私の部屋は砲弾が直撃したロイター通信の部屋の真下。撮影していたビデオを20分以上再生しても、ホテル周辺から米軍を攻撃する音声は一つも確認できなかった」と厳しい口調。
スカイニューズのデービッド・チェーター記者は「米軍が故意にあの部屋を狙ったのは間違いない。直前に砲身がそこを狙っていたのをこの目で見た」とリポートした。
同記者によると、各国のジャーナリストがホテル14階のバルコニーから双眼鏡やカメラで戦況を見守っているうち、ホテルの脇の橋付近にいた戦車の砲身がホテルを向いた。
チェーター記者は「彼らはこのホテルが報道陣の拠点なのを知っている。なぜ報道陣を狙うのか」と声を詰まらせた。
スタジオのBBCキャスターは「都市部での市街戦がいかに危険かが分かった。戦車の米兵は、高層ビルの窓やバルコニーから狙撃されるのを恐れ、先に攻撃する。勘違いなら一般市民が巻き添えになる。それがあちこちで今から始まるのだろうか」と論評した。(ロンドン共同)(毎日新聞 2003/04/09)

「ジャーナリストを意図的に狙った」…保護委が抗議
【ニューヨーク=河野博子】米大手メディアやジャーナリストらで作る非政府団体「ジャーナリスト保護委員会」(ニューヨーク)は8日、バグダッドで米軍の爆撃などを受けて報道関係者計3人が死亡したことについて、「国際法上、市民として保護されるべきジャーナリストを意図的に狙ったものではないか」と懸念を表明し、調査を求める書簡をラムズフェルド国防長官に送った。
書簡は「現場が大統領府や情報省に近い戦場であることは理解しているが、意図的にターゲットにされた疑いがある」とし、「武力紛争地域で使命を果たそうとしているジャーナリストを、市民として保護しなければいけないとするジュネーブ条約違反の可能性が高い」と指摘した。
ロイター通信は、倒れた同社カメラマンを車まで運んだ日本人ジャーナリストが「米軍戦車をベランダから撮影していたのだと思う。砲弾を受けて腹が裂け、血だらけになっていた」と語った、と報じた。(読売新聞 2003/04/09)

米産業界、イラク特需 トマホーク740発で520億円
通訳ソフト受注加速/IT関連、息吹き返す

【シリコンバレー=館林牧子】イラク戦争で、米軍は、精密誘導兵器に代表される高度な軍事技術を見せつけている。冷戦後の新たな脅威に対抗しようと、ラムズフェルド国防長官が率先して進める「軍革命」の成果だ。そこには様々な先端技術が取り入れられており、大手の軍事メーカーだけでなく、多様なベンチャー企業にも軍需の恩恵が表れている。
開戦から3週間で、米軍は1万2000発以上の精密誘導兵器を使用した。そのうち、全地球測位システム(GPS)誘導の統合直接攻撃弾(JDAM)はボーイング社製。フセイン大統領を狙って7日にも撃ち込まれた特殊貫通爆弾バンカーバスターはロッキード・マーチン社製。巡航ミサイル、トマホークは、レイセオン社製だ。
例えば1発約60万ドルのトマホークは740発が発射された。約4億4000万ドル(約520億円)分が消費された計算になる。
レイセオン社は、トマホークの製造を中断しており、改良型の生産を今年後半から開始する計画だった。だが、国防総省は、備蓄量を回復させる必要から、早急に製造に着手するよう要請。同社は大車輪で生産準備を進めている。
民間航空機を主力としてきたボーイング社は、今年、過去10年で初めて軍事部門の売り上げが民間部門を上回る見込みだ。
情報技術(IT)バブルの崩壊で青息吐息だったカリフォルニア州シリコンバレーのハイテク企業群の中にも、軍事関連製品の受注で息を吹き返すところが出てきた。
民間研究機関SRIインターナショナルは、国防総省に自動通訳装置用ソフトを提供している。手のひらサイズの機械に英語で話しかけると、アラビア語やクルド語に翻訳され、音声が流れる。イラク戦争では50台が配備されている。
通訳ソフトの開発は、アフガン戦争を境にペースが一気に加速したという。開発者の1人、クリステリン・プレコーダさんは「研究開発の半分は国防総省の予算で賄われた」と説明する。
ベンチャー企業ウィンドリバー社は小型の生物化学兵器検出装置に使うソフトを開発。これを搭載した装置700台がイラクで活用されている。
シリコンバレーでは昨年1年間に、国防総省と契約を結んだ企業は900社に及び、それによる経済効果は40億ドル以上と見積もられている。
ロッキード・マーチンなどは、周辺大学から優秀な人材を確保する動きも活発化させている。スタンフォード大のブライアン・キャントウェル教授は「学生の進路は、IT全盛だった5年前と様変わりした」と語り、軍事産業に進む学生が急増している実態を認める。
米国の2003年国防予算は前年比11%増の3550億ドルに上る。伸びは主にハイテク重視の装備充実に向けられており、一般のハイテク企業にとっても新たな商機になっている。

トマホーク 米国の主力精密誘導型巡航ミサイル。全地球測位システム(GPS)衛星などからの情報で、目標を攻撃する。射程1600キロの対地用などの種類がある。核搭載可能。名称は、米国の先住民族が武器などとして使っていた手おのの英語名。(読売新聞 2003/04/09)

イラクの死者は数千人規模、増え続ける戦争犠牲者
【ワシントン9日共同】イラク戦争は米英軍がバグダッドに進攻、戦闘が激しさを増すにつれ犠牲者はうなぎ上りに増えている。イラク側の犠牲者は市民、戦闘員を合わせると、数千人規模に上るのは確実とみられる。
民間人の犠牲者は、43日間続いた湾岸戦争で3000人と言われるが、それとあまり変わらないペースで増加。米軍は市民の被害を最小限にとどめると強調するが、どんな戦闘で犠牲になったのかという検証が必要だ。
イラク政府の発表では、民間人の犠牲者は8日現在で1252人。米英両国の学者らで運営するウェブサイト「イラク・ボディー・カウント」によると、同日現在で最大1139人、最少でも961人の市民が死亡したという。
サイトは報道された犠牲者数を独自集計して公表しているが「信用できる数しか積み上げていない」としており、実際の犠牲者数は集計よりかなり多いとみている。
イラク政府はイラク軍の死者数を一切公表していない。米中央軍は首都バグダッド郊外の国際空港を攻略した3日以降、5日までの首都市街地攻撃だけで、2000―3000人の死者がイラク軍側に出たと推計。米英軍の死者数は、米国防総省などによると、合わせて約120人となっている。
民間人の犠牲者は、バグダッドの市場へのミサイル直撃で50人が死亡するなど、爆撃の巻き添えや誤爆が最も多い。7日にフセイン大統領の殺害を狙った爆撃でも、AP通信によると子供7人を含む14人が犠牲になった。(日本経済新聞 2003/04/09)

パレスチナ「人間の盾」レイチェルさんの死
戦果の裏で語り継がれ 娘の思い、両親訴える
イラク戦争が始まる直前、1人の米国女性の死が小さく伝えられた。レイチェル・コリーさん(23)。パレスチナの「盾」となってイスラエル軍のブルドーザーにひき殺された。彼女が現地から家族にあてた電子メールは、世界中にメーリングリストなどで今も繰り返し伝えられている。米英軍の“戦果”にかき消されまいとする「思い」とともに。(中山洋子)

ガザ南部のパレスチナ自治区にあるラファ難民キャンプで先月16日、・レイチェルさんは民家を壊そうとするブルドーザーの前に立ちはだかった。ブルドーザーはそのまま前進し、下敷きにした後にバックした。

初参加の運動で

ワシントン州オリンピアの大学生のレイチェルさんは1月下旬から、イスラエル軍の侵攻と封鎖が続く自治区で「国際連帯運動(ISM)」に参加していた。ISMはパレスチナ自治区で外国人が「人間の盾」となり、パレスチナ人の命と生活を守ろうとする運動で、レイチェルさんは初めての参加だった。
両親は事件直後、記者会見で「以前、ISMの安全が守られるかが心配でおどおどしながら(地元の)議会に行った。もっとすぐにもっと大きな声で訴えていれば…」と嘆き、米政府に「事件」の調査を求めた。レイチェルさんは、地元バスケットボールチームのメンバーで、さまざまなボランティア活動にも取り組む女子学生だった。ベトナム戦争の元兵士だった父クレイグ氏は、当初は娘にメールをほとんど送らなかったという。「心配しすぎて怖かったからだ」と、心情を米誌などに吐露している。
さらに、両親は「(娘のように殺された)4歳の子供の母親と抱き合いたい」と、占領地区で現在もパレスチナ人が殺され続けている現状に目を向けるように訴える。
両親が紹介するレイチェルさんの別のメールにはこうある。「私もダンスをしたり、ボーイフレンドを作ったり、仲間を笑わせたりしたい。でも、何よりも私は(この暴力を)止めたい。これは人々が求める世界ではありません」

ネットで広がる

米国では当初「平和運動家」の死をわずかに伝えたがイラク戦争の開戦とともにほとんど報じられることはなくなった。だが、ネットを通じてその姿と「事件」は確かに伝えられている。日本でもパレスチナ問題に取り組む非政府組織(NGO)など複数のサイトで、家族にあてたレイチェルさんの電子メールが転載されている。
昨年やはりISMに参加した森沢典子氏もメーリングリストに転載した1人だ。現在、パレスチナで支援活動を続ける森沢氏は「前に立ちはだかり、人として向き合おうという運動だった。丸腰の彼女をひき殺した暴力は、人々の思いをうち砕くものだ」。バグダッドに進攻した「暴力」と同じだと話す。
両親も声明の中で訴える。「ブルドーザーに乗っていた若者が立ち止まって、外に出て、娘と言葉を交わしていたら…」(中日新聞 2003/04/09)

家族にあてた電子メール

【2月7日付電子メールからの抜粋】
パレスチナに来て2週間と1時間がたちます。でも、自分が目の当たりにしているものを表現する言葉は、まだほとんど見つかりません。
パレスチナの大勢の子供たちが、戦車砲が開けた壁の穴や、近くの地平線から絶えず自分たちを注視している占領軍の監視塔といったものが存在しない状況を、一度でも経験したことがあるのかどうか、私には分かりません。
私がここに来る2日前、8歳の男の子がイスラエル軍の戦車に撃ち殺されました。たくさんの子供が小さな声で私に「アリー」というその子の名前を言い、壁に張られたその子のポスターを指さしたりしました。
子供たちはまた、私に片言のアラビア語をしゃべらせようとするのが大好きで、私の周りに集まってきては「ブッシュをどう思う?」などと尋ね、私がたどたどしいアラビア語で「ブッシュ・マジュヌーン」(ブッシュはクレイジー)と答えるとうれしそうに笑います。
もちろん、英語を話せる大人の何人かが、こんなふうに正してくれます。「ブッシュ・ミッシュ・マジュヌーン(ブッシュはクレージーではない)…。ブッシュはビジネスマンだ」。いずれにしてもここには、世界がどう動いているかについてほんの数年前の私よりずっとよく知っている8歳の子供たちが大勢います。
イスラエル軍がもし武器など持たない合衆国市民を撃ったら、たいへんな問題になるはずです。軍が井戸を破壊しても、私には水を買うお金があります。そして言うまでもなく、私にはパレスチナから出て行くという選択肢があります。
車でオリンピア市の大通りを走っていて、通りの先の塔からロケット砲の襲撃を受けた者など、私の家族には誰もいません。私には家が、自分の国があり、海を見に行くことも許されています。
合衆国では子どもたちの両親が撃たれたりはしないということを、パレスチナの子供たちも知っています。合衆国の子供たちが時々、海を見に行くということも知っています。でも、夜中にブルドーザーで家が奪われたりすることはない、そんな静穏な場所で生活してみたら。これまで家族や友人を誰も失ったことがないという人に会ったとしたら。そうしたら、パレスチナの子供たちははたして、世界を許すことができるでしょうか。
私は今、ラファにいます。パレスチナの人たちから練り返し、合衆国の各地で大々的な反戦運動があったことなどを聞きました。
私も「無邪気だけが取りえの女の子」といった気分になることなく、ここの人たちに、合衆国でも大勢の人が政府の方針を支持してはいないことなどを、おずおずとながらも伝えられるようになっています。(翻訳は山田和子氏)

ネオコンの前線基地? 「新たな中東づくりの一部」CIA元長官
次なる独裁 植民地化 反政府勢力も拒絶
フセイン後「新生イラク」は

イラク全土でまだ銃声が絶えぬ中、北アイルランドでの米英首脳会談では早くも「戦後処理」が論議された。しかし、果たして「戦後」は来るのか。ブッシュ政権を操る新保守主義(ネオコンサーバティブ=ネオコン)派はイラクを拠点に新たな標的を狙う。反サダムの反政府派ですら、反米感情を隠さない。(田原拓治)

イラクでは、米国のジェイ・ガーナー退役少将の指揮で「フセイン後」の暫定統治機構が動き出した。その後の暫定政権指導者には現在まで反政府派「イラク国民会議(INC)」のアハメド・チャラビ代表が有力視されている。この人事は何を意味するのか−。

暫定統治機構指揮者はタカ派

ガーナー氏はネオコン系シンクタンク「国家安全保障ユダヤ問題研究所(JINSA)」の文書署名者の1人で、INCはことし、異例にも米国のユダヤ系最大ロビー団体「米・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)」の大会に当初、招待が予定されていた。
これらの事実からも「フセイン後」人事が米国政権内のイスラエル右派と親しいタカ派のネオコンが牛耳っているのは明らかだ。
だが、この暫定政権の性格には不安が横切る。英ガーディアン紙によると、米国防政策諮問委員会でネオコン系シンクタンク「アメリカ新世紀プロジェクト(PNAC)」にも属すCIA(米中央情報局)のジェームズ・ウールジー元長官は今月2日、こう講演した。
「イラク戦争は新たな中東づくりの一部にすぎない。敵は(1)イランの宗教支配者(2)イラクやシリアのファシスト(3)アルカイダなどのテロリストだ。米国と連合軍の進軍は続く」
次の標的はイランかシリアか。いずれにせよ、新生イラクを前線基地にしたきな臭さは消えそうにない。
そんなネオコンの野望はともあれ、イラク民衆は米国支配を受け入れるのか。米メディアは「歓迎」色を強調するが、その危うさが露呈した一幕もあった。
今月3日のことだ。米軍はイラク人口の65%を占めるイスラム教シーア派の宗教指導者、ミルザ・アリシスターニ師が「米英軍の妨害をするな」と宗教令を出した、と発表した。
しかし、これはでっち上げだった。イラン国営通信などによると、真相はこうだ。同師の先生だった故アブールカーゼム・ホーイ師の息子で、湾岸戦争後に英国に亡命したマジード・ホーイ氏が最近、米英軍とともにアリシスターニ師を訪ね、親米的な宗教令を出してくれるよう説得した。だが、これは失敗。ホーイ氏の試みだけが成功したかのように公にされた。もともと故ホーイ師はイランの革命指導者ホメイニ師とは違い「政治不介入」が信条。アリシスターニ師も当初、フセイン政権から圧力を受けたのか「米英侵略者への聖戦」を呼び掛けたがその後は沈黙を保っている。
戦後イラクを左右するシーア派内部は現在、こうした「不介入組」、サハフ情報相のようなフセイン政権派、チャラビINC代表やマジード・ホーイ氏のような親米英派など四分五裂の状態だ。イランに本拠を置く同派最大の反政府組織「アッダワ」もいまだ静観を続けている。

顔で歓迎、心は憤り かいらい政権崩壊「レバノン」二の舞いも

ただ、ネオコンが当初予想した米英軍の侵攻に伴い民衆が反フセインで決起するシナリオは覆された。
その心情をエジプトのある識者は「民衆がフセイン政権を嫌っているのは事実だろう。だが、フセインのような暴力息子が家庭にいるからといって突然、強盗が来て、その息子を殴ったら家族らは強盗に同調するろうか」と解説する。
実際、ロイター通信の従軍記者は次のようなエピソードを伝えている。
「イラク南部サフワンで道端の17歳の少年が通過する英軍に微笑し、手を振っていた。だが、車両が通りすぎるや表情は一変、憤りの色を帯びた。彼は『サダムが指導者だ。彼はよい男だ』と繰り返した」
フセイン政権に積年の恨みを募らす反政府諸組織もINC以外は「米国による戦後」に拒絶を示す。
ホームページなどによると、アンマンに拠点を置くイラク国民合意(INA)報道官は「米政府はイラクのアイデンティティーを守るべきだ」と語る。イラク共産党は戦前から国連主導の問題解決を主張し、反戦を訴えていた。クルド人系ではクルド民主党(KDP)幹部が「米国プランはまったく機能しない」と述べ、クルド愛国同盟(PUK)政治局員は「われわれは1人の独裁者が別の独裁者に代わることを拒む。イラク人による新政府を望む」と言明する。シーア派のイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)のベイルート代表は「米国に同調する者が出ていることは残念」と批判。イラク・スンニ派急進主義のイスラム党に至っては義勇兵を募り「祖国防衛」のためにイラクに送り込んでいる。
民族、宗教が複雑に織りなすモザイク国家で、反イスラエルの強固な武装勢力が一掃された後、米国を交えた外国勢力が支配を試みる−。現在のイラクと似通った光景が20年前、アラブの地であった。
82年のイスラエル侵攻後のレバノンだ。レバノンに「間借り」していたパレスチナ解放機構(PLO)は同国から隣国イスラエルを攻撃していた。イスラエルは「PLO一掃」を旗印に同国に武力侵攻した。
攻撃されたPLOはレバノンを撤退し、この後、イスラエルと「仲介役」を任ずる米国はPLOを敵視するキリスト教右派を軸にかいらい政権を樹立した。
しかし、多数派イスラム勢力と隣国シリアは「イスラエル・米国支配」に反発し、キリスト教右派のバシール・ジュマイエル大統領は爆殺される。その兄で後継者のアミン氏はイスラエルと和平合意を結ぶが、これも後に破棄された。かいらい政権はつぶれた。虐殺を伴った侵攻と米軍留の仕掛け役はイスラエル右派のシャロン首相(当時、国防相)とネオコンだった。
PLO撤退後も駐留していた米軍海兵隊本部は自爆テロ(241人死亡)を受けレバノンを去る。犯行組織はPLOに反感すら抱くシーア派だった。イスラエルでも反戦の高まりから総選挙で右派政権が崩れた。結局レバノンを拠点にした支配構想は失敗した。

新通貨を米ドル案 反米感情を刺激

米ワシントン・ポスト紙によると、米政権内ではイラク・ディナールに代わり、米ドルを新通貨とする案も浮上しているという。実現すれば、民衆の被植民地感情を刺激するだろう。
英国亡命中のイラク人女性作家ハイファ・ガンザナさんは英国放送協会(BBC)にこう語っている。
「民衆は米英軍と闘い続ける。それはサダムの軍隊に強制されてではなく、サダムが倒れた後もです。その昔、民衆は英国の支配を覆した。同様に米国の統治プランも崩れるでしょう」
レバノンでは、かいらい政権が崩壊した後も内戦が5年続いた。イラクが同じ轍を踏まない保証はどこにもない。(東京新聞 2003/04/10)

ネット電話の盗聴に向けて準備を進めるFBI
(WIRED NEWS 2003/04/10)

イラクの記者死亡、各国メディアで抗議の声高まる
【ロンドン9日ロイター】米軍戦車による砲撃などでロイターテレビのカメラマンらバグダッドの報道関係者3人が死亡した8日の事件をめぐり、世界各地で記者が職場放棄したり、政治家が米政府に説明を求めるなど、抗議の声が高まっている。
スペインでは、アスナール首相が党の会議を開いた部屋の前で、記者団がカメラやテープレコーダー、メモを積み上げた。
アラブ諸国でも、米国は意図的に「目撃者を殺害した」と一斉に報道。エジプトの新聞は米国の攻撃を「虐殺」と報じ、同国各紙は米国には独立した報道を封じ込める意図があったと非難した。
メキシコでは、主要日刊紙エルウニベルサルが「米国、今度は記者を殺害」と1面で報じた。(ロイター通信 2003/04/10)

新開発の大規模空中爆発爆弾を搬送 対イラク戦で
ワシントン(CNN)複数の米国防総省高官は9日、同国空軍が最近開発した「MOAB(モアブ)」と呼ばれる大規模空中爆発爆弾(2万1000ポンド、9.5トン)1発を、対イラク軍事作戦を見すえ、ペルシャ湾周辺の前線基地へ搬送したことを明らかにした。
対イラク戦で同爆弾が周辺基地へ運ばれたのが確認されたのは初めて。高官は、実際の使用計画の有無については言及を避けた。
MOABは、非核兵器では史上最大規模の空中爆発爆弾といわれ、アフガニスタン軍事作戦で使用された通称「デージー・カッター」(約6800キロ)の改良型。C130輸送機から投下、パラシュートで落下し、慣性航法装置と全地球測位システム(GPS)の誘導で目標に向かう。
高さ約3000メートルのキノコ雲が生じるほどの強い衝撃で、地下施設も破壊出来るという。大規模な地上部隊、塹壕(ざんごう)や地上施設の破壊に対して用いられることが想定されているが、核兵器にも似た巨大な爆発音を伴うことから、敵兵士の動揺を狙う心理戦にも使用出来ると指摘されている。
米空軍は今年3月11日、フロリダ州の基地で実施した爆発試験のビデオを公表していた。(CNN 2003/04/10)

「戦争は前から計画されてた」 ブリクス氏、査察軽視批判
イラクの大量破壊兵器疑惑を調べていた国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は、9日発売のスペイン紙エルパイスとのインタビューで「イラクに対する戦争がかなり前から計画されていたのは明らかだ」と述べ、米国の査察軽視の姿勢を批判した。
委員長は「米国はイラクに大量破壊兵器があると信じて戦争を始めたのだろうが、今はそうは思えなくなっているのではないか」と述べ、「見つけられるかどうか本当に知りたいものだ」と、依然として見つからないことを皮肉った。また「戦争は一国の破壊と人命という点で非常に高くついた。査察という方法で抑えることができた脅威なのに」と嘆いた。
委員長は「今や、フセイン体制の転覆が戦争の主要な目的になっている」と指摘した。(朝日新聞 2003/04/10)

誤爆:米軍戦闘機がアフガニスタンで 民間人11人が死亡
米軍は9日、アフガニスタン東部で、戦闘機から投下された精密誘導弾が民家を直撃、民間人11人が死亡したと発表した。現場はパキスタンとの国境近くにあるシュキンで、米軍は「敵兵を狙って投下した重さ約500キロの爆弾が、標的のミスで民家に落下した」と説明している。死者の多くは女性と子供だったという。(毎日新聞 2003/04/10)

ノーマン・メイラーの「なぜ我々は戦争に」オーディオ版
デジタル音声書籍の米ランダムハウス・オーディブルは9日(米国時間)、「裸者と死者」「死刑執行人の歌」などで著名な米作家ノーマン・メイラーが自身で吹き込んだ著書「なぜ我々は戦争に」(Why are we at war?)をオンラインで発売した。イラク戦争に突入したブッシュ大統領と米国を批判的に論評している。
ランダムハウスから4月1日付で出版されたペーパーバックの音声版で約2時間。メイラーはこの中で、イラク戦争の必然性と正当性を主張するホワイトハウスのこれまでの発言、行動を時系列的に検証。ブッシュ大統領の戦争は、安全保障、対テロリズム、人権擁護のためではなく、「世界帝国」を目指す宣言なしの野望のあらわれだと結論づけている。
79歳のメイラーの声は時にかすれるが、20世紀最大の作家の1人が生で語りかける迫力を持っている。ウェブサイトからダウンロードもしくはストリームで聴取できる。価格は14.95ドル。販売している米オーディブルのベス・アンダーソン発行人は「メイラーはこの本で、政治エッセイストとしての豊富な経験に立ち戻って、作家活動に新たな局面を開いた」とコメントしている。
ランダムハウス・オーディブルはランダムハウスとオーディブルのジョイントベンチャー。ウォールストリート・ジャーナル、ニューヨーク・タイムズなどのオーディオ版も毎日配信している。(土屋 旭/infostand)(毎日新聞 2003/04/10)

チャラビ氏に不正融資疑惑 総額76億円とスイス紙
【ジュネーブ10日共同】スイス紙ルタンはこのほど、新生イラクの指導者候補として名前が挙がっているイラク国民会議(INC)のアハメド・チャラビ代表をめぐる不正融資疑惑を伝えた。
9日付の同紙によると、チャラビ氏の兄弟がジュネーブに設立した金融会社「ソコフィ」からチャラビ氏自身が経営する会社に1980年代後半、計8800万スイスフラン(約76億5000万円)を不正に融資、ソコフィを倒産に追い込んだ。チャラビ氏は92年、この融資に絡みヨルダン・ペトラ銀行の経営破たんを招いたとしてヨルダンの軍事法廷から被告不在のまま禁固22年の判決を受けた。
報道やルタン紙の担当記者によると、チャラビ氏の兄弟らは84年にソコフィを設立。レバノンやヨルダンの銀行を経由してチャラビ氏が経営するソフトウエア会社などに融資を続けた。大半は87年と88年で、無担保や契約書を交わしていないものもあった。ソコフィは90年ごろ、1億4000万スイスフランの負債を抱えて倒産、当時の役員1人が横領罪で有罪判決を受けた。チャラビ氏の兄弟2人も虚偽申告罪で執行猶予つきの判決を受けたが、チャラビ氏は起訴されなかった。ソコフィにはスイス内外から数千人が出資したが出資金は返済されておらず、債権者が返還訴訟を起こしている。(共同通信 2003/04/11)

石破氏 先制攻撃とは言ってない
石破茂防衛庁長官は11日の記者会見で、敵基地を攻撃できる能力を保有する可能性に言及した自らの発言などに北朝鮮が反発していることについて「先制攻撃ということは私は一度も申し上げたことはないし、今までの政府の立場から言ってもそれは明らかだ」と強調した。石破氏は核拡散防止条約(NPT)体制の堅持の観点から「この問題は平和的に解決されるべきだ」との考えを示した。(共同通信 2003/04/11)

イラク復興への米国の関与、最低5年必要=専門家
【ワシントン10日ロイター】元米外交官のジェームズ・ドビンズ氏は、イラクの戦後の安定を確実なものにするためには、少なくとも5年間の米国による復興への関与が必要、との認識を示した。
同氏は、イラク戦争後に関するブルッキングス研究所のセミナーで、「このような規模の国家建設作業が5年未満で成功した例は見たことがない。これは、われわれが5年間イラクを統治するという意味ではないが、われわれがもたらす改革を確実に定着させるため、十分な関与が必要であるということだ」と述べた。
同氏は、ハイチやソマリア、バルカン地域、タリバン後のアフガニスタンで、復興任務に関わった経験を持つ。現在は、シンクタンクのランド(RAND)で安全保障・防衛の研究を行っている。(ロイター通信 2003/04/11)

ナーシリヤで民間人の車に米軍発砲、子ども2人死亡
ロイター通信によると、イラク南部ナーシリヤ近くで11日、米軍の検問所にさしかかった民間人の車に米兵が発砲し、子ども2人が死亡、9人がけがを負った。
米海兵隊が同通信に説明したところでは、車は停止の警告を無視して進んできたため、自爆攻撃の恐れを感じて発砲したという。車から武器は発見されず、米軍側は「申し訳ないミスだ」と話しているという。(朝日新聞 2003/04/11)

「衝撃と畏怖」:ソニーなど商標登録申請
【ロンドン福本容子】「ソニー・コンピュータエンタテインメント」など世界の15社・個人が、米国が命名したイラク戦争の作戦名「衝撃と畏怖(いふ)」を米国の特許当局に商標登録申請したことが11日、明らかになった。英国の報道機関は「日本のソニーが戦争で、もうけようと異例の措置を取った」(ガーディアン電子版)と皮肉った。
家庭用ゲーム機のソフト名として、同社が商標登録の申請をしたのは開戦翌日の先月21日。「特に製品化の具体的計画があったわけではないが、まず商標登録するのは通常のビジネス活動」(同社の英国広報)と説明している。
他の14社・個人の中には乳児用のおもちゃからシャンプーまで広範な商品を対象に商標登録申請した米テキサス在住の個人もいた。(毎日新聞 2003/04/11)

市民蜂起の陰に米軍 フセイン像の破壊も手引き
イラク戦争でフセイン政権の崩壊を決定付けたのは首都バグダッドの街頭に大挙出現した市民。恐怖政治に耐えてきた市民が一夜にして戸外に飛び出す勇気を得た背景に、米英の特殊部隊の活動を指摘する見方も出ている。
9日、米海兵隊第一遠征軍はバグダッド東部から「解放広場」へ進出し、フセイン大統領の立像を破壊しようとしていた民衆を助け、戦闘工兵車両で引き倒した。フセイン政権崩壊の「象徴」として、世界中に映像が流れた。
米国のシンクタンク、ワシントン中近東政策研究所のマイケル・ナイツ軍事研究員は、米軍が7日に大統領宮殿「共和国宮殿」を占拠、市内に駐留したことで「人々はデモをしても政権側の処罰が及ばないと安心を得た」という。
同研究員はまた「イラク国内で連合軍が行く所で、小規模の蜂起が起きている」と指摘。「各地で起きたフセイン像の破壊も、有名な剣を交差させた像など、国民の文化遺産は避け、慎重に対象が絞られている」として、こうした動きは米英の特殊部隊や情報機関員が心理戦に利用しているとの見方を示す。
フセイン像は、民衆の手では破壊か困難。米英軍が戦車や工兵車両で引き倒す。住民の出現は自発的でも、どの像を破壊するか、米英軍が手引きしているというわけだ。
ブルッキングス研究所のピーター・シンガー研究員も「解放広場の近くには、情報省や外国報道陣が泊まっているパレスチナホテルなどがある。米軍がここに進軍する象徴的意味が重要だった」とみる。
米軍が市内に安全を保証した一種の“解放区”を設け、街に繰り出した市民の歓喜乱舞が、さらに政権側の動揺を誘う。米軍がそうしたサイクルを画策し、群衆の出現自体を裏で仕掛けた可能性もある。(ワシントン・沢木範久)(中日新聞 2003/04/11)

米副大統領 先制攻撃「安保に有効」 北への武力行使も示唆
【ワシントン=樫山幸夫】チェイニー米副大統領は9日、ニューオーリンズで開かれた全米新聞編集者協会の会合での講演で、イラク戦争の大勢が決したことを踏まえて、この戦争がもたらした意義などについて見解を明らかにした。
副大統領はこのなかで、「無法国家」やテロリストに対して積極的な攻撃に出ることの有効性を強調、今後もそれを米国の安全保障政策の基本とすべきだとの考えを示した。また、今回の戦争にかかわらず、米国は北朝鮮と対峙(たいじ)する力を維持していることを強調、場合によっては武力攻撃の可能性があることを示唆した。
チェイニー副大統領はブッシュ米政権内にあって、脅威に対する“先制攻撃”論を持論とし、一昨年9月の米中枢同時テロ直後の早い時期にイラクへの攻撃をブッシュ大統領に進言していたといわれる。
今回のイラク攻撃成功で、その存在は政権内でいっそう重みを増し、9日の発言は、今後のブッシュ政権の政策にとっての1つの指針となるともみられている。(産経新聞 2003/04/11)

クリントン前大統領「ブッシュ大統領、北朝鮮への侵攻を準備」
米国インターネットニュース速報企業のニュース・マックス・ドットコム(NewsMax.com)が9日、クリントン前米国大統領が先週、ブッシュ大統領が北朝鮮への侵攻を準備していると非難したと報じた。
同社によると、クリントン前大統領は今月3日、フロリダ大で行った演説で「ブッシュ政権は、北朝鮮に侵攻する可能性について、諸国の支援を模索している」と非難した。
クリントン前大統領は、ブッシュ政権が危機解決のために、あまりにも性急に軍事力に頼っているとし「ブッシュ政権は、国内外で軍事力を最大化し、これによって自らが望む政権交代を強要している」と非難したという。(中央日報 2003/04/11)

ref. Clinton's Bizarre Claim: Bush Plotting to Invade North Korea
(NewsMax.com 2003/04/09)

ハリバートンに70億ドル発注 イラク復興、無競争で米軍
【ワシントン11日共同】米陸軍がイラク戦争に伴う油田の消火・復旧作業で、石油関連のプラント建設大手、米ハリバートンのグループ企業に期間2年で総額70億ドル(約8400億円)の事業を無競争で発注したことが明らかになった。契約経過が不透明と問題視した民主党のワクスマン下院議員が、質問に対する陸軍幹部の回答の形で11日までに公表した。
ハリバートンはチェイニー副大統領が就任以前に最高経営責任者(CEO)を務めていたため、一部米企業によるイラク復興ビジネスの独占を警戒する欧州企業などの関心が高い。
回答書によると、受注したのは子会社ケロッグ・ブラウン&ルート社で、同社の利益は7%、4億9000万ドルに達する。イラクの石油施設復旧を想定した計画策定を2001年12月に同社に発注したという。(共同通信 2003/04/12)

米、石油産業を管理下に=暫定政権には早期引き継ぎ−イラク
【ワシントン12日時事】イラクの戦後復興計画に関与している米政府当局者は11日、イラク暫定統治機構(暫定政府)が発足し、機能するまで、米政府がイラクの石油産業を管理下に置く計画であることを明らかにした。ロイター通信が伝えた。(時事通信 2003/04/12)

イスラエル軍、英国人「人間の盾」を銃撃
【エルサレム=当間敏雄】パレスチナ自治区からの情報によると、ガザ南部の自治区ラファで11日午後、「人間の盾」としてイスラエル軍への非暴力抵抗運動を続けるパレスチナ支援団体「国際連帯運動(ISM)」の英国人男性(24)がイスラエル兵に頭部を撃たれ脳死状態となった。男性は軍とパレスチナ過激派との銃撃戦の中に取り残された子供を救助しようとしたという。ラファでは、先月16日にも「人間の盾」として活動していた同団体の米国人女性(23)が軍のブルドーザーにひかれて死亡したばかり。(読売新聞 2003/04/12)

水不足がイラクの母子直撃 米市民団体が現地報告
【ワシントン13日共同】米国の市民団体「セイブ・ザ・チルドレン」は13日までに「イラクは深刻な水不足に陥り、立場が弱い子どもや母親が厳しい生活状態に置かれている」との調査報告を発表、国際社会に支援を呼び掛けた。
イラク南部ウムカスルに5日入ったセイブ・ザ・チルドレンの調査団によると、イラク戦争で市販の飲料水の価格が高騰。収入もなくなり、飲料水を買えない人が増えている。援助物資の食料や水も到着しつつあるが、物資を配る手段がなく、必要な人々に行き渡っていないという。
調査団のタミー・ウィルカッツさんは現地からの電子メールで「医師や医薬品の不足、治安状況の悪化などで、子どもや子どもを抱える母親に命の危険が迫っている」と報告。「比較的状況がいい地域でも水不足は深刻。このままでは戦争が終わっても、多くの幼い命が奪われることになる」と警告している。(共同通信 2003/04/13)

隠し口座で巨額の資金管理=80年代からイラク大統領−英日曜紙
【ロンドン13日時事】13日付の英日曜紙サンデー・タイムズは、フセイン・イラク大統領が20年以上にわたり、バハマやパナマ、スイス・ジュネーブの隠し口座などを利用し、1996年以降の国連管理下での「石油・食料交換計画」や、80年代の武器取引で不正に得たリベートなど巨額の資金を管理していたと報じた。(時事通信 2003/04/13)

欧米でアジアで、反戦・反占領デモ相次ぐ
米英軍によるイラクへの武力行使や「占領」に反対するデモが欧米主要都市で相次ぎ、アジア各地でも行われた。ワシントンのホワイトハウス周辺では12日、市民団体などの呼びかけで約3万人が集った。フセイン体制の崩壊を受け、一刻も早い米英軍のイラクからの引き揚げを訴える声が目立った。
ホワイトハウスの北側では、興奮した一部のデモ隊が警官隊と小競り合いになり、3人が逮捕された。別の場所でも小さな衝突で数人が負傷した。行進ルートの途中の新聞社の前では、「国防総省の代弁機関になるな」などと報道姿勢を批判する参加者もいた。
一方、イラクに派遣されている兵士の家族ら約4000人は、国会議事堂近くに集った。主催団体の幹部は「戦争支持を訴える予定だったが、フセイン体制が崩壊したので、米英軍の勝利と、命を落とした兵士たちの勇敢さをたたえる集まりに切り替えた」と話した。参加者らは「自由のために戦う兵士らを支えよう」などと訴え、軍に送る寄付金集めなどもした。
ロンドンでも同日、数万人がデモに集い、AFP通信によると、「米英軍のイラク占領反対」の声があがった。同様の訴えは、1万人以上が集まったパリのほか、ローマ、マドリード、ベルリン、コペンハーゲン、さらにカナダのモントリオール、トロントなどにも広がった。バングラデシュの首都ダッカで米大統領や英首相の人形が焼かれ、インドのコルカタ(カルカッタ)では米英の領事館を囲んだ人たちが「イラクを第2のベトナムにするな」と気勢を上げた。(朝日新聞 2003/04/13)

シリアは化学兵器保有しておらず、フセイン政権との関係もない=外務省
【ダマスカス14日ロイター】シリア外務省スポークスマンは、シリアが化学兵器を保有しているとするブッシュ米大統領の指摘を否定するとともに、イラクのフセイン政権に協力していたとする英国の非難についても、フセイン政権に協力したことは断じてない、と否定した。
同スポークスマンは、ロイター通信に対し、「われわれは(ブッシュ米大統領に対し)、化学兵器は保有していないと明らかにしている。中東地域で化学兵器を持っているのはイスラエルだけで、これが近隣諸国を脅かしている」と語った。(ロイター通信 2003/04/14)

シリア外相「米国は第3の標的探している」と怒りあらわ
シリアのシャラ外相は12日、中東を歴訪中のドビルパン仏外相との共同会見で、「米国は第3の標的を探している」と怒りをあらわにした。ブッシュ大統領らが「シリアがフセイン政権幹部を保護している」などと名指しで指摘したことについて、「我々に問題があると言うのなら、証拠を見せてみろ。何も見せられないじゃないか」と話した。
シャラ外相は「シリアは一貫してイラク国民のために戦争に反対してきた。戦争を防ぐためにベストをつくした」と、アラブ諸国唯一の国連安保理の非常任理事国としての外交努力を強調。しかし、米側が指摘しているシリアがらみの疑惑を質問されると「米国はアフガニスタンやイラクで続けることができないので、第3の標的を探している。我々はこれを止めなくてはいけない」と、怒りをぶちまけ始めた。
さらに、「米国は悪意に満ちたゲームをけしかけている」「我々は超大国の犠牲者ではないか」などと激しい口調になり、ドビルパン外相に「抑えて、抑えて」と止められる場面もあった。
記者団から「パウエル米国務長官は何か伝えてきたか」と聞かれると、「私が最後に彼から受け取ったメッセージは昨年11月だ」と即答。「安保理決議1441が採択された前夜、彼は『あなたが賛成してくれれば、戦争への口実には使わない』と手紙で伝えてきた。それなのに、何が起きたか考えてくれ」と、興奮した様子で話した。(朝日新聞 2003/04/14)

イスラエル、米に中東和平の「ロードマップ」修正要求
米国訪問中のイスラエルのバイスグラス首相府長官が14日、中東和平の「ロードマップ(行程表)」へのイスラエルとしての修正案を米政府に提出する。パレスチナが難民帰還権の放棄を明言することやイスラエルの入植活動を当面継続することなど、よりイスラエル寄りの内容にするための修正。欧州連合(EU)は修正なしにロードマップを即時実施するよう求めており、米国がイスラエル寄りの姿勢をとり続ければ、中東和平が米欧の対立を生む新たな火種になりそうだ。
現在イスラエル領となっている土地に住んでいたパレスチナ難民に帰還を認めるのは現実的には困難だ。とはいえ、国連総会決議でも認められた帰還権を放棄するようにイスラエル側が求めれば、パレスチナの反発は避けられない。自治政府のエレカット地方行政相はイスラエルの修正要求を「ロードマップに対するサボタージュ(破壊活動)だ」と強く批判している。
ロードマップは米ロ、EU、国連からなる4者協議が作成。昨年12月にできた草案によると、今年5月末までに双方が暴力を停止し、イスラエル側はすべての入植活動を凍結することになっている。難民問題は「05年末までに公正な解決を目指す」とされていた。(朝日新聞 2003/04/14)

イラク戦争:油田もすべて支配下に 米英軍
中東軍スポークスマンは14日、カタールでの会見で「イラクの油田すべてを支配下に置いた」と述べ、サウジアラビアに次ぐ世界第2位の埋蔵量を誇るイラクの石油資源を完全掌握したことを明らかにした。
米軍はイラク南部の約1000カ所の油田を管理、北部のキルクーク周辺の油田のうち1カ所が現在も炎上中だが、その他の北部の油田で日量計90万バレルの生産が可能としている。(毎日新聞 2003/04/14)

イラク戦争:パウエル路線より「自説正しい」──米国防長官が“勝利宣言”
◇「物量」のパウエル路線より「迅速」の自説正しい
【ワシントン佐藤千矢子】「ラムズフェルド理論」が「パウエル理論」に勝った──。ラムズフェルド米国防長官は13日の米NBCテレビの番組で、イラク戦争では、「迅速、柔軟性」を重視する「ラムズフェルド・ドクトリン」が、「圧倒的軍事力の投入」を主張する「パウエル・ドクトリン」に取って代わったのではないかとの質問に答え、自身の路線の正しさを事実上、自賛してみせた。
長官は、まず「パウエル・ドクトリンというものはない。ワインバーガー・ドクトリンであり、それが発展してパウエル・ドクトリンと呼ばれたのだ」と述べ、戦争の目的を明確にしたうえで圧倒的軍事力を投入する理論は、レーガン政権当時の国防長官ワインバーガー氏のものと指摘。
そのうえで「これはラムズフェルド・ドクトリンではない」と述べ、「物理学の法則だ。この場合、速さは量よりも重要だということだ」と述べて、質量(兵力数)が2倍になればエネルギーは2倍だが、速さが2倍になればエネルギーは4倍になるという物理学の法則になぞらえて、小規模兵力を迅速・機敏に展開するラムズフェルド路線の有効性と正しさを強調した。
イラク戦争緒戦では、イラク南部でイラク側民兵らのゲリラ戦術により米兵に死傷者が相次いだことから、ラムズフェルド路線に米軍の制服組などから批判が噴出。ドクトリン論争が起きた。(毎日新聞 2003/04/14)

ロが英情報をイラクに提供 秘密文書を発見 英紙報道
【ロンドン13日沢田敬介】13日付の英紙サンデー・テレグラフは、ロシア政府がフセイン政権に提供していた大量の秘密文書が、バグダッドの情報当局本部から発見されたと報じた。
見つかったのは複数の秘密工作員や在モスクワのイラク大使館の報告文書。フセイン政権が核兵器を開発したか、開発中だったことを確認する文書もあるという。
昨年3月5日付の同大使館からの公電は、同年2月の英伊首脳会談に言及、ブレア英首相が「米国がラクに不利な決定をした。ただ、英軍はアフガニスタンに展開中なのでイラクへの派兵は断った」と述べたことが、ロシア外交当局からの情報として記されていた。(中日新聞 2003/04/14)

ヒトゲノムを完全解読 遺伝子数は3万2000個
人間の生命の設計図といえるゲノム(全遺伝情報)を完全解読しヒトゲノム計画が完了したとして、米国、英国、日本、フランス、ドイツ、中国の6カ国の首脳が14日、「すべての人々がより健康でいられる未来に向けて重要な第1歩を踏み出した」と共同宣言を発表した。
1953年のDNAの2重らせん構造の発見からちょうど50年。1990年の解読着手以来、約12年半をかけ、DNAを構成する4種類の塩基が織りなす約30億文字の遺伝暗号を読み切った。今後は、ゲノムに書き込まれた遺伝子が作るタンパク質の機能の解明が課題。生命研究が進歩するだけでなく、患者1人ひとりの遺伝体質に応じた医療の開発につながると期待される。
解明された内容によると、特定または予測されたヒトの遺伝子の数は約28億3000万文字。この結果、約30億の塩基が連なるヒトのDNAのうち約2・6%が遺伝子で、残りはタンパク質の種類を指定していない領域であることが分かった。(共同通信 2003/04/15)

反戦活動の市民59人を逮捕 米石油大手本社前で抗議行動
【サンフランシスコ14日共同】米サンフランシスコ近郊にある米石油大手シェブロンテキサコの本社前で14日、イラク戦争に反対する市民約200人が抗議行動を繰り広げ、そのうち少なくとも59人が道交法違反容疑で逮捕された。
抗議行動の参加者は同社がイラク戦争で巨額の利益を得ることになっていると批判。「石油のために血を流すな」などと叫び、道路の一部を占拠していた。
サンフランシスコやロサンゼルスなど米西部の反戦運動は戦勝ムードの広がりとともに参加者が減少。一部の市民はイラクの戦後復興で利権を獲得するとみられる企業を標的にした抗議行動に移り始めている。(共同通信 2003/04/15)

イラクで2万人が抗議行動 米国主導の会議に反発
【ナシリヤ(イラク南部)15日共同】イラク戦争後のイラク人による暫定政権づくりを目指し、イラク南部ナシリヤで開催された会議に対し、「会議は米国が主導したものだ」などと反発する地元住民らが15日、会場周辺で抗議行動を行った。
カタールの衛星テレビ、アルジャジーラは参加者数を2万人以上と伝えた。会議をボイコットしているイスラム教シーア派組織の支持者が多いもよう。
中部ナジャフの弁護士ナーマ・マンスールさん(35)は「外国から来た反体制派はきれいな身なりをしたぜいたくな人たち。イラクの実情が分かるわけがない。押し付けは絶対に受け入れないというのが私の周囲の人みんなの気持ちだ」と、汗をぬぐいながら訴えた。(共同通信 2003/04/15)

デモに米兵発砲し10人死亡 イラク北部モスル
【カイロ15日共同】ドバイの衛星テレビ、アルアラビーヤは、イラク北部のモスルで15日、電気や水道供給の停止に抗議する住民デモの一部が暴徒化したとして、警備中の米軍が発砲、市民ら10人が死亡、約40人が負傷したと報じた。カタールの衛星テレビ、アルジャジーラも伝えた。
米中央軍は、これらの報道を裏付ける情報は持ち合わせておらず、事実関係を確認中だとする声明を発表した。
報道が事実とすれば、イラク住民の反発は必至で、フセイン政権崩壊後の米英軍によるイラク統治政策の大きな障害となる可能性もある。
モスルは人口約100万人のイラク第3の都市だが、イラク戦争で米英軍が激しく空爆、これに伴い日常品や薬などが極度に不足し、市民生活に大きな支障が出ている。(共同通信 2003/04/15)

シリアは「ならず者国家」=米政権首脳が一斉非難
【ワシントン14日時事】フライシャー米大統領報道官は14日、シリアは化学兵器を開発し、テロ活動を支援している「ならず者国家だ」と批判した。米政府は大量破壊兵器の開発・取得を目指し、テロ活動を支援する国を「ならず者国家」とし、イラク、イラン、北朝鮮の「悪の枢軸」を主にその対象として非難してきた。
ブッシュ政権は、シリアをテロ支援国に指定しているが、イラクなどとは異なり「ならず者国家」と名指し批判することはほとんどなかった。また、シリアも昨年11月の対イラク国連安保理決議に賛成するなど、一定の対米協力姿勢を示していた。
フライシャー報道官は、シリアに対する軍事行動の可能性について、「常にあらゆる選択肢を保持している」としながらも、現段階では、テロ活動を支援しないよう、あるいはイラクのフセイン政権指導部に庇護(ひご)を与えないよう外交手段を通じて求めていく考えを表明した。
パウエル国務長官はこれに先立ち、シリアに対し「外交的、経済的その他の可能な措置を検討する」と述べ、制裁措置に踏み切る可能性を示唆。ラムズフェルド国防長官もこの日、「過去12−15カ月にわたってシリアで化学兵器の実験が行われた」と指摘し、シリアの化学兵器保有は疑いないと強調した。ブッシュ大統領は13日、シリアは化学兵器を保有していると述べていた。(時事通信 2003/04/15)

メッツ戦で反戦デモ=米大リーグ
【ニューヨーク14日時事】米自治領プエルトリコのサンフアンで14日に行われた米大リーグのエクスポズ−メッツ戦の試合中に、観客2人が米英軍のイラク攻撃に反対する横断幕を手にグラウンドへ乱入するハプニングがあった。幕には「NO TO THE WAR」と記されていた。一時騒然となったが、球場警備員が2人を外へ連れ出し、大きな混乱はなかった。(時事通信 2003/04/15)

テロリストかくまっているとの米国の主張は「侮辱」=シリア大使
【マドリード15日ロイター】モフセン・ビラル駐スペイン・シリア大使は、シリアがテロリストをかくまっているとの米国の主張について、「侮辱」であり、米国はシリアを「脅迫」している、と非難した。
スペインのラジオ局カデナSERとのインタビューで述べた。
米政府は、前日、シリアがイラクの指導者をかくまっているほか、化学兵器も開発しているとして、同国に対する制裁を検討する方針を示していた。
同大使は、これについて、「わが国に対する侮辱であり、国連安保理理事国である国への侮辱であり、中東の永続する平和に向けて努力している平和的な国に対する侮辱だ」と発言。
さらに、「米国の主張には根拠がなく、わが国は、これを断固として退ける。米国はわが国を脅迫している」と述べた。(ロイター通信 2003/04/15)

アサド大統領は危険、米国はシリアへの圧力強めるべき=シャロン首相
【エルサレム15日ロイター】イスラエルのシャロン首相は、シリアのアサド大統領は危険な人物で、リスキーな過ちを犯しがちだとして、米国にシリアに対する圧力を強めるよう訴えた。
日刊紙Yedioth Ahronothに述べたもの。
同首相は、「アサド(大統領)は危険だ。彼の判断はおかしい」と述べ、米国は、シリアに対してヒズボラ・ゲリラやパレスチナ過激派グループを追放するよう「強い圧力」をかけるべきだ、と語った。(ロイター通信 2003/04/15)

イラク戦争:ソニー「衝撃と畏怖」商標登録申請取り下げへ
米ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が、イラク戦争の作戦名「衝撃と畏怖」(英語表記Shock and Awe)を米国の特許当局に商標登録申請したことについて、親会社のソニーは15日、申請を取り下げることを決め、陳謝した。米国時間15日朝に、取り下げの手続きを行う。
米SCEは開戦翌日の3月21日、同商標を登録したが、英ガーディアン紙(電子版)が「日本のソニーが戦争で、もうけようと異例の措置を取った」と報道。ソニーは「登録を知ったのは報道から。国際情勢を考えると配慮に欠けていた」としている。【河村成浩】(毎日新聞 2003/04/15)

大げさな「ショー」と皮肉 米兵救出でイラク人医師
【ワシントン15日共同】「あれは大げさなショーだったよ」。米紙ワシントン・ポストは15日、イラク戦争の「最大のドラマ」として米メディアが大々的に取り上げた女性兵士、ジェシカ・リンチ上等兵(19)の救出劇について、上等兵が拘束されていた病院で治療に当たっていた複数の医師が皮肉まじりに語った証言を掲載した。
米特殊部隊の到着時にはイラク兵は既に逃走して民間人しかおらず、軍事的な行動がさほど必要でもなかったのに「ハリウッド張りの派手さ」(同紙)で振る舞ったとの見方を伝えている。
医師らによると、上等兵が救出された1日、それまで病院を監視していたフセイン大統領直属の民兵組織サダム・フェダイーンのメンバーなどが昼間、病院に現れて軍服を脱ぎ捨て民間人に変装。病院に乗り付けた車を放置して一斉にいなくなった。夜に入ってヘリコプターの音が聞こえ、特殊部隊が数カ所のドアを破って侵入。病院に残された当直の医者は「(救出活動を)妨害しないで一室にとどまる」ことを決めたため、部隊は何の抵抗も受けないまま上等兵を救出した。
また、上等兵は戦闘中に被弾し刺されたと伝えられたが、実際に手当てした医師はこれを否定。手や足を骨折していたが「交通事故だよ。出血もしておらず、銃弾もなかった」と述べた。(共同通信 2003/04/16)

米軍はジュネーブ条約違反 首都の略奪で英閣僚が批判
【ロンドン16日共同】英国のショート国際開発相は15日、ロンドンの外国特派員協会で記者会見し、バグダッド陥落後の略奪と無秩序は、占領軍に法秩序の維持を義務付けたジュネーブ条約などに違反する深刻さだと述べ、バグダッドに駐留する米軍を批判した。開発相は、米英両国はフセイン・イラク政権の早期崩壊を予想し、もっと適切な秩序維持や人道支援の準備ができたはずだとして英政府も批判。
さらに、イラク戦争での死者が必要な犠牲だったとは思わないと述べたほか、戦争に勝ったブレア英首相への評価も長期的には不明だと語った。
開発相はイラク戦争前、ブレア首相が国連の承認なしでイラクを攻撃したら辞任すると発言。人道支援や中東和平への英国の貢献を説く首相に慰留されて辞任を思いとどまった経緯がある。(共同通信 2003/04/16)

北朝鮮への軍事行動も排除せず=新保守派のパール元米国防次官補
【ワシントン16日時事】ブッシュ米政権を支える新保守派(通称ネオコン)の重鎮として知られるリチャード・パール元米国防次官補は15日、ワシントンの保守系シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ研究所」(AEI)で記者団に対し、北朝鮮が核開発を推進すれば、軍事行動も選択肢として排除しない考えを示した。
パール氏は、仮に米国などが核問題で北朝鮮と対話する場合、「北朝鮮が脅しをかけて要求を通そうとしても、受け入れられないことを、米国だけでなく、中国、ロシア、日本、韓国も一緒に示すことが望ましい」と述べ、周辺国が結束し、共同で行動すべきだと強調した。(時事通信 2003/04/16)

米軍、イラクとシリア結ぶパイプラインを遮断
【ワシントン15日ロイター】ラムズフェルド米国防長官は、米軍が、イラクからシリアに「違法な石油」を輸送するパイプラインを遮断したことを明らかにした。
石油業界筋やアナリストらによると、イラクは国連の経済制裁に違反し、パイプラインでシリアに向け日量20万バレルの原油を輸送していた。
ラムズフェルド米国防長官は会見で、「パイプラインでの送油を遮断したとの報告を受けた」と述べた。(ロイター通信 2003/04/16)

米軍、イラク人少年の射殺事件で調査へ
【バグダッド15日ロイター】米軍幹部によると、米軍兵士に射殺されたイラク人の少年が武器を携帯しておらず、威嚇行動もしていなかったことが発覚し、この事件で調査を開始する見通しとなった。
米第101空てい師団第2旅団司令官のアンダーソン大佐は「事件の調査と報告を行う担当官を任命する」と述べた。
軍関係者によると、射殺事件は5日にケルバラ郊外で米軍部隊が銃撃を受けた後に起きた。米兵らは、武装していたか、もしくは、武器を略奪しようとした6人のイラク人を射殺したという。
同時間に、12―15歳と見られる少年が死亡したが、数人の米兵の証言によると、少年は武装集団のメンバーではなく、付近で自転車に乗っていたという。(ロイター通信 2003/04/16)

湾岸協力会議、シリアに対する米国の脅威排除を目指す
【リヤド15日ロイター】ペルシャ湾岸アラブ6か国で構成する湾岸協力会議(GCC)は、シリアが化学兵器を開発しており、イラク当局者をかくまっているとする米国の非難を退け、また外国によるイラク占領は迅速に終わらせるべきだ、との見解を示した。
カタールのハマド外相は、「われわれは、シリアを脅かすことは、やめるべきだと考える。シリアが戦争や状況の緊迫を望んでいるとは思わない。われわれは、シリアの安全保障に対する一切の侵害を拒否する」と述べた。
GCC緊急外相会議の後、同相は、「われわれは、このことを大いに注視しており、もし解決すべき問題があるなら、双方の直接交渉によって交渉されることになる」と述べた。
シリアは、米国の非難について、イスラエルの利益促進を目的とした脅しと偽りである、としている。(ロイター通信 2003/04/16)

米主導のイラク復興を批判=アラブ連盟
【ベルリン17日時事】アラブ連盟のムーサ事務局長は19日発売の独週刊誌シュピーゲルで、米国が目指す米英主導のイラクの戦後復興について「徒党を組んだ企業と怪しげな商売が横行する」などと批判、「(復興事業の)監督権は国連とアラブ連盟が担うべきだ」と述べた。(時事通信 2003/04/16)

ベトナム戦争の枯れ葉剤使用量、推計を上回る=米研究グループ
【ロンドン16日ロイター】米軍がベトナム戦争で投下したエージェント・オレンジなどダイオキシンを含む枯れ葉剤は、従来の推計より多かったことが明らかになった。米コロンビア大の科学者グループが16日明らかにした。
科学者グループは戦争の記録を再分析した結果、エージェント・オレンジの使用量が700万リットル過小評価され、発がん物質ダイオキシンの含有量も従来の推計の2倍であることが分かった。
英科学誌「ネイチャー」に論文を発表したスティーブン・ステルマン氏は「散布された化学物質の量は、従来の推計より10%多かった」とロイター通信に語った。
当時のベトナムは100万人以上が枯れ葉剤の危険にさらされ、先天性奇形などの病気で被害を受けた人は数万人に上ると推測されている。
エージェント・オレンジは1975年に終結したベトナム戦争で米軍が広範囲に散布した。
エージェント・オレンジの使用は、ダイオキシンが含まれていることが判明したため71年に中止された。(ロイター通信 2003/04/17)

イラク戦争:「軍事、諜報面で米に全面協力」──駐米イスラエル大使館参事官
【ワシントン藤原章生】駐米イスラエル大使館のマーク・レゲブ参事官は毎日新聞と会見し、イラク戦争への関与について詳述を避けながらも「イスラエルは米国に軍事、諜報(ちょうほう)面で全面協力している」と明らかにした。さらに「フセイン体制の崩壊はテロ支援国家のシリアやリビア、レバノンを抑え込む効果を生む」と述べた。
米ニューヨーク・デイリーニューズ紙によると、イスラエルは自国の衛星アモス4号で把握したイラクのミサイル配置情報を米側に提供していたという。また米軍事筋は、バグダッドのイスラエル諜報員はイラク政権幹部の会合場所の情報入手にもかかわったと指摘している。
この点について参事官は「具体的な事は言えない」としながらも、「米国には(戦場の)前線には出ない範囲で協力している」と述べた。実戦経験の豊富なイスラエル軍を派兵しない理由については「日本もそうだが、目立たない低姿勢の支援が米国を本当に助ける」との考えを示した。(毎日新聞 2003/04/17)

クラスター爆弾:空自が148億円分保有 予算書にも明示せず
不発弾が多く「第2の対人地雷」と批判されているクラスター爆弾を、航空自衛隊が87〜02年度の16年間で総額約148億円分購入し、現在も保有していることが分かった。防衛庁は予算書などで購入を明示しておらず、配備中に国会で保有の是非が質疑されたことはなかった。同爆弾は米軍のイラク攻撃にも使われて国際的な問題になっており、国会への報告や情報公開のあり方が問われそうだ。
防衛庁によると、クラスター爆弾は87年、「敵が上陸した際、通常爆弾より広範な攻撃が可能」として配備を始めた。米企業が開発した「CBU―87/B」型を、技術提携した国内企業から毎年8億〜10億円分購入。02年度で配備を完了した。保有数や配備状況は未公表だが、全米科学者連盟によると、同型の90年当時の単価は約1万4000ドル(約170万円)で、空自の保有数は数千個と推計される。空自の支援戦闘機と偵察機に搭載できる。
同爆弾の購入は、予算審議の際に国会議員に配る明細書や添付書類で、ミサイルなどとともに「弾薬」として一括計上された。99年以降行われている全防衛装備品の契約状況の公表でも、随意契約のため入札公告などがなく、事前周知されていない。
一方、00年前後に一部の基地の航空祭に展示され、限られた専門家やマニアだけが知る情報だった。先月、政府は小泉親司参院議員(共産)の質問主意書に答弁書を出し、保有を認めた。
同爆弾は湾岸戦争などで使われ、民間人約2000人が死亡したと推計されている。不発弾に触った子供が多く含まれ、90年代初めから赤十字国際委員会などが規制を求めていた。非人道的兵器を規制する「特定通常兵器使用禁止・制限条約(CCW)」を締約した90カ国は先月、不発弾処理の検討を始め、年内にも具体案をまとめたいとしている。
防衛庁防衛局計画課は「保有を隠しているのではない。予算書などには主な内容しか書けないので、弾薬の内訳は慣例で省略している」と説明。同局国際企画課は「米国や中国など多数の国が保有しており、禁止が世論の大勢という認識はない。CCWの会議には防衛庁も出席しているが、不発弾の処理方法の検討で、保有を規制する内容ではない」と話している。【大治朋子】

◇クラスター爆弾◇ クラスターは英語でぶどうの「房」。投下された親爆弾が花びらのように開き、中から200個以上の子爆弾が約200×400メートルの範囲に飛散、わずかな衝撃で爆発する。ベトナム戦争当時から米軍が使い始め、湾岸戦争、コソボ紛争、アフガニスタン攻撃などで約6万4000個使われた。全米科学者連盟によると不発率は5%で、イラクなどに残る不発弾(子爆弾)は64万個以上とされる。(毎日新聞 2003/04/17)

シリアでフセイン氏殺害も 米特殊部隊に命令と報道
【ロンドン17日共同】17日付の英タイムズ紙によると、カタールの米中央軍司令部高官は、フセイン・イラク大統領がシリア領内に潜伏していることが判明した場合、米特殊部隊がシリア領内に入り同大統領を殺害するよう命じられていることを明らかにした。
フセイン政権の高官を追跡している部隊は、シリアの主権を尊重するように指示されているが、フセイン大統領については例外という。
シリア政府の許可なく領土内に侵入すれば主権侵害による国際法違反となるが、米軍司令官らは、逃走中のテロリストを追う場合の「緊急越境追跡」を援用することで、これを正当化するつもりだという。(共同通信 2003/04/18)

イラクの文化遺産救済を 文化財保存全国協議会が声明
考古学の研究者らでつくる文化財保存全国協議会は16日、イラクの文化遺産を破壊や略奪の危機から救い即時停戦するよう求める声明を、日本、米国、英国政府に電子メールで提出した。同協議会によると、バベルの塔が建てられたバビロン遺跡など古代メソポタミア文明の文化遺産が米英軍による空爆で被害を受けた可能性がある。無政府状態になり国立博物館からも5万点を超える文化財が略奪され、国外流出や損壊の危機にひんしているという。(朝日新聞 2005/04/18)

イラク復興:インフラ事業に米べクテルを選定 米国際開発局
【ワシントン竹川正記】米国際開発局(USAID)は17日、イラクの戦後復興にかかわる発電施設や水道などインフラ復旧事業について、米エンジニアリング大手のべクテル・グループ(本社・サンフランシスコ)を主契約先として選定したと発表した。契約総額は最大で6億8000万ドル(約816億円)で、USAIDが設定した初期的な復興事業(8分野)の中で最大規模のプロジェクト。
インフラ復旧事業をめぐっては、当初、チェイニー副大統領がブッシュ政権入り直前まで最高経営責任者(CEO)を務めていた石油サービス最大手、ハリバートン・グループも入札に応募していた。しかし、同グループがすでに油田の復旧作業を受注していることから、「副大統領との関係を利用し、復興事業を独占しようとしている」などと批判を浴びたため、途中で入札を辞退した経緯がある。
一方、受注を獲得したべクテルは、保守派の大物、シュルツ元国務長官が役員を務め、シュルツ氏はテレビのインタビューなどで今回のイラク戦争で、米国の強行開戦を強く支持していた。
米政府は「米国民の税金を使った事業」との理由から復興事業の主契約先を米国企業に限っているが、国内外から「選定過程が不透明」との批判が出ている。また、イラクの統治への国連関与など基本的な復興の枠組みが決まらないうちに、復興事業の利権に先鞭をつける米政府のやり方に、フランスなど欧州各国も反発している。(毎日新聞 2003/04/18)

イラク:元閣僚が95年の証言録で廃棄を明言 生物・化学兵器
イラクの元閣僚が95年、同国の大量破壊兵器について国連大量破壊兵器廃棄特別委員会に回答した非公開の証言録を毎日新聞は入手した。証言録によると、元閣僚は「化学兵器は湾岸戦争後に、生物兵器も国連査察を機に廃棄した」と明言。「現在も保有している」としてイラク戦争に踏み切った米政府の主張と食い違っている。
証言者はフセイン大統領のいとこで、大統領の長女の夫だった故フセイン・カメル中将。軍事工業担当の閣僚を務め、大量破壊兵器開発を所管していた。証言録はA4判15ページで、冒頭に「UNSCOM/IAEA(国際原子力機関)機密」と書かれている。亡命直後の95年8月22日の日付で、UNSCOMのエケウス委員長(当時)らが直接聴取した。中将はクーデター未遂の疑いをかけられ96年にイラクに一時帰国した際、射殺された。
証言録によると、イラクは化学兵器のマスタードガスやサリン、VXを製造。80〜88年のイラン・イラク戦争の末期にミサイル弾頭にVXを搭載したが、使用しなかった。91年の湾岸戦争でもVXが準備されたが「核による報復を恐れ使う気はなかった。戦後、化学兵器は破壊した」という。
フセイン・カメル中将は、生物兵器について「90年12月に炭疽(たんそ)菌をミサイルの弾頭に詰める段階まで進んだ。国連査察団が来てから、すべて廃棄した」と述べている。
カメル中将はクーデター未遂の疑いをかけられて、96年に一時帰国した際、射殺された。91年に査察対策の組織を設けるなど大量破壊兵器問題に深く関与したことから、米政府はその証言を重視し報告書など随所で引用してきた。しかし、カメル中将が「生物・化学兵器を廃棄した」と断言していたことには触れていなかった。

□  □

米中央情報局(CIA)職員はカメル証言を「金脈」と呼んだ。
日本を含む各国の米大使館のホームページに、米政府が作った「国際社会の安全保障を脅かすイラクの大量破壊兵器開発計画」と題する資料が掲載されている。イラクが91年の湾岸戦争前に射程距離600〜650キロのスカッドミサイルの弾頭に化学兵器を搭載し、実弾試験をしたことなどが記されている。イラクの大量破壊兵器の開発、保有を批判する内容だ。
この資料に情報源として唯一実名で登場する人物がカメル中将だ。「イラクはカメル亡命まで、生物兵器製造の事実を認めなかった」と記述している。
CIA元職員のケネス・ポラック米ブルッキングズ研究所上級研究員は「カメル中将はフセイン政権の機密を知る数少ない人物の一人で、米情報当局者の多くは証言を真実とみなしている」と述べている。ポラック氏は著書「脅威の嵐」でカメル中将らの情報を引用して、イラク攻撃の緊急性を主張した。ポラックス氏が証言録を入手しているかどうか不明だが、カメル中将の「廃棄」発言には触れていない。

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カメル中将の証言以降、イラクが大量破壊兵器製造を再開したり、中将が知らぬ所で兵器が残っている可能性はあるのか。国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)はカメル証言をもとに95年から98年までに生物・化学兵器の原材料や製造装置、分析装置を、発見し廃棄させている。しかしUNSCOMやその任務を引き継いだ国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)も生物・化学兵器そのものは見つけていない。
これに対し米政府は、過去の兵器廃棄を証明する文書がないことや、科学者が査察に非協力的なことから「少なくとも100トン、最大で500トンの化学兵器を保有していると思われる」としたうえで(1)フセイン大統領は過去に兵器開発した(2)査察は98年、疑問を残し途絶した(3)3年以上、査察がなかった──などを理由にイラクが大量破壊兵器を保有していると主張している。
化学兵器に詳しい米カーネギー国際平和研究所のジョゼフ・シリンシオーネ研究部長は「米国にも国連にもイラクが95年以降、生物・化学兵器を開発してきたという物的証拠はない」と言い切る。そして「化学兵器があったとしても微量で、殺傷力はほとんどない。ブッシュ政権の情報は明らかにおかしい」と付け加えた。
ブルックス米中東軍作戦副部長によると、米軍は現在、多数の特別班の手で化学兵器などの「情報や運搬システム、準備、保存について調査を進めている」という。だが16日現在、イラク国内で大量破壊兵器は発見されていない。【ワシントン藤原章生、斗ケ沢秀俊】

カメル中将の主な証言内容は以下の通り。

【化学兵器】
一、VXはイラン・イラク戦争末期にミサイル弾頭に搭載したが、使用しなかった。湾岸戦争では核による報復を恐れ使う意図はなく、戦後、破壊した。
一、化学兵器工場は地下にあったが、間違いと気づき、地上に変えた。

【生物兵器】
一、炭疽(たんそ)菌を製造し、90年12月、弾頭に菌を詰める段階までいった。ミサイル弾頭も作ったがわずかだ。査察団が来てから、すべて廃棄した。
一、生物化学兵器をミサイル着弾前に爆発させる実験をした。
一、旧ソ連のミサイル発射台とミサイルの設計図と金型を残した。特殊部隊がロシアのスカッド用発射台2基を隠した。イエメンから入手したミサイルと発射台もあった。精度を高めるため、ウクライナ、中国などと共同研究した。
一、米国の巡航ミサイルの不発弾が残っていたので、その研究もした。

【核兵器】
一、フランスなどから高濃度ウランを輸入したが、実験にも至らなかった。遠心分離機の開発が間に合わなかった。(毎日新聞 2003/04/18)

辞任:イラク文化財略奪で、米の文化財諮問委3委員が抗議
【ワシントン斗ケ沢秀俊】イラク国立博物館から多くの文化財が略奪された問題で、米ホワイトハウスの文化財諮問委員会の委員3人が17日までに、「米政府や米軍は文化財の略奪を防がなかった」と抗議し、委員を辞任した。
辞任したのはサリバン委員長と2委員で、いずれもクリントン前政権から任命された委員。AP通信によると、サリバン委員長は「我々の国の不作為のせいで、(文化財略奪の)悲劇を防ぐことができなかった」と辞任理由を記した。別の委員は「ブッシュ政権は、イラク