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アメリカとイスラエルのための狂騒組曲
「新世界秩序」[第33楽章:2003年3月]
U2のボノ「イラク問題でブレア首相は的外れ」
【パリ28日ロイター】今年のノーベル平和賞候補に名前が挙がっているアイルランドのロックバンド「U2」のボーカルのボノが、ブレア英首相のイラク攻撃支持は間違っているとの考えを示した。
フランスのシラク大統領との会談後に明らかにした。
ボノはブレア首相について「石油が目的で戦争をしようとしているわけではない。彼はイラク問題で自分の考えに誠実のようだが、彼は的外れというのが私の考えだ」と述べた。
また「サダム・フセインを殉教者に仕立て上げてはいけない。彼はカメラを利用することに長けているし、彼にとってやりやすくすべきではない」と述べた。
一方、今回のシラク大統領との会談の一番の目的について、エイズ問題を話し合うためと強調。いかなる戦争や紛争よりも多数の犠牲者が出る見通しの「忘れ去られた戦争」だとして、人々の注目を喚起したいと呼びかけた。(ロイター通信 2003/03/01)各乗客が危険人物かどうか判断 米政府がシステム試行
ワシントン(AP)米運輸安全局(TSA)は、クレジットカードの利用歴などから、民間航空機に搭乗しようとする各乗客が危険人物かどうかを判断するシステムを導入する。まずデルタ航空が米国内3空港で試行を始めるが、「プライバシーの侵害だ」とする市民団体の批判も出ている。
このシステムは「コンピューター支援乗客事前検査システム(CAPPS2)」と呼ばれ、01年9月の米同時多発テロのあと米議会で承認されたもの。各乗客のクレジットカード利用歴、銀行口座の利用歴などのデータベースを参照し、政府の監視対象リストに入っていないかどうかも調べる。
その結果、各乗客にはその「危険度」に応じて、「緑」「黄」「赤」の記号が割り振られる。空港で乗客が搭乗手続きをすると、暗号化された危険度が搭乗券に印字され、搭乗口に向かう前の保安検査の際、検査員が危険度に応じた検査を行う。
ほとんどの乗客は「安全」とされる「緑」と判断され、これまでと変わらない扱いを受けるが、「黄」と判断されると特別に厳格な検査を受け、「赤」の場合は搭乗を拒否される。
最初に3空港で試行を行うデルタ航空は、どこの空港で試行を行うのか明らかにしていない。
TSA幹部は「CAPPS2が参照するデータベースはプライバシー保護法の下ですでに運用されているもので、人種・宗教・民族性に基づかないものだ」と話している。
しかし、市民団体からは「CAPPS2は、プライバシーの侵害で違憲だ。もしデータベース運用で誤りがあれば、罪のない人が危険とみなされる可能性がある」と批判している。
「全米市民権連合」のカティー・コリガン弁護士は「CAPPS2は、恒久的なブラックリストを作り出す可能性があり、一部の米国人は自由に旅行ができなくなる」と話す。
実は似たシステムは航空会社がすでに開発している。ノースウェスト航空は90年代、乗客が航空券を購入するときに現金を使ったかクレジットカードを使ったかや、乗客の住所、予約をした日などから危険人物を見つけるシステムを稼動させている。
このシステムでは、「現金で片道航空券を買った」などという不自然な客は、特別な検査を受けることになっている。
CAPPS2は民間航空会社のシステムとは違い、連邦政府がデータを管理するところが大きく違うとされる。(CNN 2003/03/01)参照:乗客の身元調査システムを試験運用する航空会社にボイコット運動(上)
乗客の身元調査システムを試験運用する航空会社にボイコット運動(下)
(WIRED NEWS 2003/03/07-10)チェチェン3勢力、「テロ組織」に=イラク問題でロシアの支持狙う?−米
【ワシントン28日時事】米国務省のバウチャー報道官は28日、ロシアからの独立闘争を展開しているチェチェン武装勢力のうち3グループを「テロ組織」と認定し、各組織が米国内に保有する資産を凍結すると発表した。
ロシア政府はチェチェン武装勢力をテロ組織に認定するよう米政府に要請してきた。米国が要請を受け入れた背景には、対イラク武力行使容認決議案に対するロシアの支持を求める狙いがあるとの見方も出ている。(時事通信 2003/03/01)朗読劇で反戦運動=米女優呼び掛け、56カ国上演へ
【ニューヨーク28日時事】対イラク開戦の可能性が強まる中、米ニューヨークを拠点に活動する2人の舞台女優が草の根的に始めた朗読劇の反戦キャンペーンが、反響を呼んでいる。
古代ギリシャの劇作家アリストパネスの作品で戦争を風刺した「女の平和」を今月3日に世界中で一斉上演しようと呼び掛けたところ、2カ月で名古屋、東京を含む世界56カ国の約850の演劇グループと個人が参加を表明。その数は現在も増え続けているという。(時事通信 2003/03/01)井上ひさし氏ら「イラク攻撃反対」
米英によるイラク攻撃への緊張が高まる中、攻撃に反対する劇作家、演出家、俳優ら演劇人による「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」が28日、東京・新宿の紀伊国屋ホールで開催された。劇作家の井上ひさし氏(67)をはじめ約700人が参加。井上氏は「ブッシュ大統領の背後に石油利権があるのは確実だ」と米国の強硬姿勢を厳しく批判した。
「米政権はほとんどがエネルギー関係出身の閣僚で、ブッシュ大統領は(操り)人形にすぎない。石油をめぐる利権がある中東5カ国を、いいなりにするのがアメリカの世界戦略。大量破壊兵器に関していえば、アメリカの方を査察したい。これは何に使うんだって!」との井上氏の熱弁に会場は大きな拍手に包まれた。
「日本も世界のために割って入り、どうして米国に“お待ちなさい”と言えないのか」と米国に全面追従する日本政府の対応も批判した。
集会は井上氏をはじめ女優・渡辺えり子(48)、劇作家の永井愛さん(50)ら約200人が呼びかけ人となって開催。舞台では戦争やテロについて書かれた文章や、国際紛争に巻き込まれた子供たちの手紙で構成した朗読劇が行われた。会場は通路に座る人が出るほどの反響ぶりで、劇を見ながら大きくうなずく人や、ハンカチで目頭を押さえる人の姿も。
世界の演劇人に対し「イラク問題の武力によらぬ解決を求める声をあげよう」と呼びかけたほか、小泉純一郎首相に「アメリカのアジアへの攻撃を支持するアジア唯一の国になって、再びアジアの人々に憎まれる日本になってはならないと思います」という内容の手紙を送ることを決めた。
集会には参加しなかったが俳優・大滝秀治、大竹しのぶ、岸田今日子、中村勘九郎、野村萬斎、脚本家のジェームス三木氏ら約500人の著名人が賛同者に名を連ねた。(スポニチ 2003/03/01)参照:「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」 小泉首相:「オズの魔法使いの臆病ライオン」 英紙が酷評
【ロンドン福本容子】「ライオンはライオンでもオズの魔法使いの臆病ライオン」。英誌エコノミスト最新号は、日銀総裁人事で、小泉純一郎首相が勇気ある改革者だとするイメージは幻想だったことが決定的になったとし、自称ライオンハートの首相を酷評した。
ライオンハートは果敢な王として知られたイングランド王リチャード一世の別称。小泉首相がメールマガジンに「らいおんはーと」と命名し、自ら勇敢なリーダーの例えとして使っていることから、「小泉氏が今でも自分をライオンだと思っているのなら、そのライオンはオズの魔法使いで、主人公になくした勇気を探し出してほしいと頼むライオン」と皮肉った。
同誌は「日銀総裁に福井俊彦氏を選んだことは必ずしも悪いことではないが、本当に日本を変えたがっていることを示す機会を逸した」と指摘。「数多く改革の公約を破った結果、日本経済が悲惨な事態に陥りかねない危険を冒しており、ある意味では勇敢といえる」と最後も皮肉で締めくくった。(毎日新聞 2003/03/01)米大統領:偉大な国家は対テロ戦争に勝利 国土安保省で演説
【ワシントン佐藤千矢子】ブッシュ米大統領は28日、テロ対策を統括する新官庁「国土安全保障省」の始動を翌日に控え、職員を集めて演説し「米国はテロとの戦争に勝つ。なぜなら米国は最も偉大な国家だからだ」と述べ、対テロ戦争勝利への決意を強調した。
大統領はさらに「海はもはや米国を危険から守ってはくれない。国内では日々の警戒、国外では脅威に対する決然とした行動によって守られる」と述べ、対テロ戦争の一環と位置づけるイラク攻撃への決意をにじませた。
国土安保省は22の政府機関を統合し、職員17万人体制で今年1月に発足した。(毎日新聞 2003/03/01)英国 イランに核開発汎用品を輸出 米国政府はノーコメント
英国の軍事企業がイラク、北朝鮮に次ぐ「第3の悪の枢軸国」イランに核兵器開発にも転用できる汎用品を輸出していたことが判明、アメリカの専門家筋の間では「ブレアよ、おまえもか」といった声が出ている。
米国は昨年12月、イラン中部ナタンツの原子力施設を「核兵器開発用の秘密地下施設」と指摘。2月21日には、国際原子力機関(IAEA)が実施した査察で、同施設でウラン濃縮のための遠心分離機が複数見つかっている。今回発覚した対イラン汎用品輸出は、貿易管理法では抜け道になっていた在外英企業による電子メール取引。このため、ブレア首相はあわてて海外の英国企業による長距離ミサイルや大量殺戮兵器製造関連技術の輸出を一切禁止する法改正に踏み切った。
これに対するアメリカの反応だが、国務省もペンタゴンも「ノーコメント」。イラク攻撃に反対するフランスやドイツの悪口については連日報道している米メディアも一切報道せず、唯一、インテリジェンス関係者向けのインターネットの「ジオストラテジー・ダイレクト・コム」だけが、「恥をかいたイギリスが汎用品輸出規制を強化」と報じているだけ。アメリカのブレア首相への配慮がにじみ出ているといった感じだ。(PRI特約)(日刊ゲンダイ 2003/03/01)イラク攻撃反対の声明採択 アラブ首脳会議
【シャルムエルシェイク(エジプト)1日共同】エジプト東部シナイ半島の保養地シャルムエルシェイクで1日、アラブ連盟(加盟22カ国・機構)の定例首脳会議が開かれ、対イラク攻撃に全面的に反対し、攻撃に参加しないとの声明を採択した。これに先立ち、アラブ首長国連邦(UAE)のザイド大統領は首脳会議の中で、米英両国による対イラク武力行使を回避するため「イラク指導部の退陣と国外退去」を呼び掛ける書簡を提出した。アラブ諸国の指導者がイラクのフセイン大統領の亡命を正面から呼び掛けたのは初めて。これまで「フセイン大統領が亡命するなら戦争回避は可能」と明言してきた米国のブッシュ政権の意向に沿った動きともみられる。(共同通信 2003/03/02)原爆積載機の自爆を警戒 英情報機関、50年前に
【ロンドン2日共同】英国の情報機関が1950年代前半の朝鮮戦争当時、原子爆弾を積んだ民間航空機が英国を「自殺攻撃」する可能性があると指摘した機密文書が英公文書館から公開された。2日付の英紙サンデー・タイムズが報じた。
2001年の米中枢同時テロが起きる50年も前に、英国が航空機利用の自爆テロを警戒していたことを示す文書だと同紙は述べている。
同紙によると、文書は平時にも原爆攻撃を受ける恐れがあるとすれば(1)爆弾を分解して商船で英国内に持ち込む(2)船に隠して港で爆発させる(3)民間機に積んで目標地点に近づき爆発させる−の3つの可能性を挙げた。民間機の場合は、接近する不審な航空機すべてに攻撃を加えることはできないので、防ぐ方法はないとしている。(共同通信 2003/03/02)イラク攻撃反対の人文字 各地から広島へ6000人
米国のイラク攻撃に被爆地から反対の声を上げようと、広島を中心に東京、大阪などから集まった市民が2日、広島市内の公園で「NO WAR」「NO DU」の人文字をつくり反戦を訴えた。DUは米国が湾岸戦争で使った劣化ウラン弾の略称。実行委員会によると、参加者は約6000人。人文字の航空写真は、米紙ワシントン・ポストで反戦を訴える意見広告に添えて掲載する予定。この日は晴天で、歌手の喜納昌吉さんらミュージシャンの演奏が会場を盛り上げ、参加者はプラカードや旗を持ち、家族連れも目立った。広島市中区の被爆者の女性(82)は「米国の態度は話にならない。広島でできることをしたい」と語り、インターネットでイベントを知った東京都の主婦(29)は「来て良かった。この人文字に効果があると信じている」と話した。(共同通信 2003/03/02)ジョージ・マイケルが反戦歌をカバー、欧州で放送へ
【ロンドン1日ロイター】昨年ブッシュ米大統領を皮肉った楽曲で論議を呼んだ英歌手ジョージ・マイケルが、ドン・マクリーンの反戦ソング「The Grave」をカバーする。
カバー版は3日、音楽専門局MTVヨーロッパで欧州全域に放送される予定。
MTV側は「The Grave」が、戦争問題をめぐる個人の意見を痛烈かつ刺激的に表現した楽曲であるとしている。
「The Grave」の原曲はマクリーンが1971年に書いた作品で、アルバム「アメリカン・パイ」に収録されている。(ロイター通信 2003/03/02)対日諜報網計画:戦後、20人の工作員投入案 米戦略諜報隊
米中央情報局(CIA)の前身組織が、終戦直後に作成したと見られる対日諜報網の計画案が、米国で見つかった。軍国主義や反米の動きを監視するのが目的で、戦後の日本に対する諜報活動を明確に示す初めての資料という。
この資料は「日本における戦後の秘密諜報工作計画」など。早稲田大の山本武利教授(メディア史)が今年1月、米メリーランド州の国立公文書館で発見した。陸軍省の戦略諜報隊(SSU)が46年前半ごろに作成し、幹部に提出したらしい。
中国、韓国、ベトナムなど極東全域を記した総論と国別の各論からなる計約100ページの文書の中にあり、「最高機密」に指定されていた。
計画案では、戦後の混乱が続く当時を秘密工作員が日本への浸透を行う「絶好の機会」と強調。「表面からは隠されているものの、反民主主義的、反米的な動きが潜在していることも否定できない」とみなしている。そのうえで諜報活動の重点項目として、政治、経済、宗教、陸海軍、国際関係を挙げた。
具体的には、東京・横浜、神戸・大阪・京都、札幌、名古屋、長崎など日本全体で工作員は当面17〜20人とし、日本を南北2つに分け配置を検討した地図や、予算案を作っていた。
工作員には企業からの引き抜きが適当として、その候補として、戦前に拠点があった米国企業の所在地や代表者名を記したリストも付けていた。
計画案の邦訳は、今月中旬発売されるメディア研究誌「インテリジェンス」(紀伊国屋書店)第2号に掲載される。秦郁彦・日本大学教授(現代史)の話 米国の情報活動の一端を示す貴重な文書資料だ。ただ、マッカーサーは日本占領にSSUなどを関与させる気がなかった。占領政策はうまくいき、右翼勢力が復活する恐れも小さくなって、連合国軍総司令部(GHQ)は次第に対ソ政策へ重心を移した。この資料は、その過渡期に作られた実行困難な計画だったと思う。(毎日新聞 2003/03/02)
劣化ウラン弾 人体・環境に長期間影響 「大量破壊兵器」製造・使用禁止を
1991年の湾岸戦争で、米英両軍が初めて実戦で使った「劣化ウラン弾」の製造・使用禁止を求める機運が、高まりを見せている。米国のブッシュ政権は、イラクが大量破壊兵器を隠し持っているとして「第2の湾岸戦争」を仕掛けようとしている。だが、人体や環境に長期にわたって影響を及ぼす「放射能兵器」である劣化ウラン弾もまた、核兵器や化学・生物兵器と同じように「大量破壊兵器」として使用禁止されるべきである。(特別編集委員・田城明)劣化ウラン弾の影響については3年前、米英両国の湾岸戦争退役兵、米国の製造現場や試射場、戦場となったイラクでの取材に基づき、「知られざるヒバクシャ 劣化ウラン弾の実態」と題して本紙で連載した。
しかし、念のために劣化ウラン弾とはどういう兵器なのか、おさらいしておこう。
劣化ウラン(ウラン238)は、核兵器や原子力発電用の濃縮ウラン製造過程で大量に生まれる低レベル放射性廃棄物である。半減期は45億年。鉛より1.7倍も比重が重い。この物質を砲弾の弾芯(だんしん)に利用すると貫通力が増し、対戦車砲として絶大な威力を発揮する。
摩擦熱による発火力も高く、発火の際に酸化ウランの微粒子が大気中に飛散。この微粒子を体内に吸入すると、放射線による影響だけでなく、ウランの持つ化学的毒性と併せて腎(じん)臓障害やがんなどさまざまな健康障害を引き起こす。さらに生殖機能に作用し、先天性障害児の増加など次世代にも悪影響を及ぼすとされる。
湾岸戦争では、米英両軍の戦車や戦闘機から約95万個(劣化ウラン約320トン分)の砲弾がイラク南部などに投下された。 その後、米軍は95年のボスニア、99年のコソボ紛争でも使用。さらに2001年10月に始まったアフガン戦争では、洞穴やコンクリート製の防護施設を破壊するため、劣化ウランが硬化目標誘導兵器(巡航ミサイルなど)に加えられていることが、カナダの医学専門家や英国の劣化ウラン研究者らの調査で明らかになってきた。
イラクでは、湾岸戦争後、戦場となった南部を中心に子どもらの間に白血病が急増するなど、がん患者が3〜4倍に増加。その数はなお増え続けている。先天性障害児の誕生も、がん患者とほぼ同じような増加傾向を示している。
劣化ウラン弾を使用した米英軍をはじめ、多国籍軍として参戦したカナダなどの退役兵の間でも、白血病や肺がん、腎臓疾患、胃腸や気管支障害、関節痛などが多発している。米軍の戦闘による戦死者は148人。が、これまでに約1万人にも上る元気盛りの年代の退役兵が死亡した。
米国防総省や英国防省は、劣化ウランの微粒子を体内に取り込むことの危険は認めている。が、「健康に悪影響を及ぼすほど吸入はしていない」との立場を崩していない。
最近では湾岸退役軍人をはじめ、欧州議会や米地方議会、日本を含めた非政府組織などからの製造・使用禁止を求める訴えを無視できなくなったためか、ホワイトハウスのホームページに、フセイン大統領の「数々のうそ」の一例として、劣化ウラン弾の影響についても挙げている。ウランという名前は、普通の人々の心に恐怖心となって結びついている。イラクはそれを利用している、というわけである。
米英両政府は、劣化ウラン弾は「通常兵器」であり、その使用は「国際法や人道法に違反しない」と主張する。しかし飛散したウラン微粒子は「ダーティ・ボンブ(汚い爆弾)」そのものである。
イラクの生物・化学兵器などの大量破壊兵器は、査察によって廃棄されるべきである。だが、その目的のために武力行使に訴え、劣化ウランを含む放射能兵器を使用するなら、米英両政府はフセイン独裁政権の「犯罪性」を非難する以上に、自ら人類への犯罪行為を犯しているのである。
もし日本政府がその攻撃を支持するようなら、国際世論の非を免れ得ないだろう。(中国新聞 2003/03/02)米国は核戦争の準備を押し進めている=朝鮮中央通信
【ソウル2日ロイター】朝鮮中央通信(KCNA)は2日、米国が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対して、核戦争の全面的な準備を押し進めていると非難し、戦争は破滅をもたらすと警告した。
KCNAは、朝鮮労働党機関紙である労働新聞の記事を引用し、米国防総省が最近、日韓両国と朝鮮半島周辺に、大規模な米空軍部隊を展開するよう命じたと伝えた。
そのうえで、在韓米空軍司令部が部隊に“準戦闘態勢の足場”を築いたとしている。
労働新聞は「米帝国主義者が朝鮮半島に戦争の火を付ければ、核戦争になる」と述べ、「その結果、南北朝鮮人民、アジア人民、世界の人民は、核戦争の惨禍に見舞われるだろう」と非難した。
同紙はまた、米国の核兵器製造工場が、北朝鮮の地下施設を破壊する兵器を開発・製造しているとの見方を示した。(ロイター通信 2003/03/03)イスラエル軍がガザ難民キャンプに侵攻、8人死亡
【ガザ3日ロイター】目撃者によると、イスラエル軍は3日、パレスチナ自治区ガザのブレイジ難民キャンプに侵攻。イスラム原理主義組織ハマスの幹部逮捕をめぐって衝突が発生し、少なくともパレスチナ人8人が死亡した。
パレスチナ人病院関係者は、イスラエル軍が過激派の自宅を爆破した際、がれきの下敷きになって33歳の妊娠中の女性が死亡したと述べた。13歳の少年も銃撃戦に巻き込まれて亡くなったという。
このほか、警官1人とハマスのメンバー1人が死亡。病院関係者によると、負傷者は少なくとも40人に上る。
パレスチナ人目撃者の証言によると、イスラエル軍は、部隊が先に難民キャンプに入り、その後、戦闘ヘリに援護された戦車約35両と装甲車が侵攻した。(ロイター通信 2003/03/03)パレスチナ少年、撃たれ死亡=ガザ
【エルサレム2日時事】パレスチナ自治区ガザ市からの情報によると、ガザ地区南部にある自治区ハンユニスで2日、9歳のパレスチナ人少年がイスラエル軍兵士に撃たれて死亡した。パレスチナ治安筋などが語った。(時事通信 2003/03/03)イスラエル軍:戦車40両でガザ侵攻 少年ら7人死亡
イスラエル軍は3日未明、パレスチナ自治区ガザ中心部の難民キャンプに約40両の戦車で侵攻した。この侵攻で女性や14歳の少年も含むパレスチナ人計7人が死亡、約25人が負傷し、家屋数棟も破壊された。シャロン新内閣を発足後、自治区に大規模な侵攻を行うのは初めてで、新内閣の強硬な姿勢を改めて印象付けた。(毎日新聞 2003/03/03)パキスタン:反米デモに10万人 対米協力の政府方針に不満
パキスタン南部のカラチで3日、米国などが提案したイラク攻撃を容認する国連安全保障理事会決議案に反対するデモが行われ、約10万人が参加した。
パキスタンは現在、安保理の非常任理事国。米国などは決議案可決に向け、賛成票の取りまとめに努めているが、パキスタン国内では対米協力を続ける政府の方針に不満が強いことをあらためて示した。
デモには政府連立与党の代表や数千人の女性も参加。反米とイラク国民への支持を表したプラカードなどを掲げた。
政党幹部の1人は「反イラク決議にパキスタン政府が賛成すれば、国民は決してそれを忘れない」と決議案に賛成票を投じないよう政府に求めた。(イスラマバード共同)(毎日新聞 2003/03/03)「ラムズフェルドを黙らせろ」 スペイン首相
「ラムズフェルド米国防長官を黙らせてほしい」。米国支持のスペインのアスナール首相がこう発言し、話題を呼んでいる。反米で盛り上がる欧州世論の矢面に立つ同首相も、その苦労を無視するかのように対イラク強硬論を言いたい放題の長官がよほど腹に据えかねたようだ。
同首相は「私たちにはパウエル(米国務長官)が大いに必要だ。ラムズフェルドはあまり必要ない」と、米紙に心情を吐露。「国防長官は口数を減らすべきではないか。パウエルがもっとしゃべってラムズフェルドがもっと静かにしてくれたら、それは決して悪いことではない」と語った。
ラムズフェルド国防長官は仏独を「古くさい欧州」と呼び、物議を醸した。報道に対し、同長官は「悪いアイデアじゃないね。でも大統領からは何の忠告も受けていないよ」と笑い飛ばした。(朝日新聞 2003/03/03)北朝鮮ミサイル発射、「自衛隊は災害派遣で出動」
石破茂防衛庁長官は3日午前、衆院予算委員会での外交問題に関する集中審議で、北朝鮮の弾道ミサイルが日本に向けて発射された場合の自衛隊の対応について「基本的には、いかにして被害を最小限にするかに限定せざるを得ず、たぶん災害派遣になる」と述べ、発射実験の場合には、自衛隊を防衛出動ではなく、災害派遣で出動させる考えを明らかにした。
小泉純一郎首相は北朝鮮情勢について「国際社会から孤立し、焦燥感があると思う。冷静、慎重に対応しながら関係国と緊密に連携し、北朝鮮に国際協調への転換を働き掛けていく」と強調。イラク問題への対応では「イラクが査察に全面的に協力すれば、戦争は起こらない。国際協調体制と日米同盟を両立させるように全力を尽くしていく」と表明した。川口順子外相はイラクへの首相特使派遣を決めた理由について「新しい決議案が出て、最後の外交努力を加える時だ。リスクはあるし、結果は必ずしも保証できないが、最後の翻意を促すことが大事だ」と指摘した。自民党の池田行彦、民主党の伊藤英成、首藤信彦各氏への答弁。(日本経済新聞 2003/03/03)米、イラク問題で安保理6国を盗聴・英紙報道
【ロンドン2日共同】2日付の英日曜紙オブザーバーは、国連安全保障理事会で対イラク武力行使を容認する決議案を成立させるため、米国が決議への態度を決めていない理事国6カ国の国連代表部オフィスや外交官宅の電話、電子メールを「全力を挙げ」盗聴・傍受していると報じた。
同紙は、世界規模で通信傍受している米国家安全保障局(NSA)の幹部が「友好国の外国情報機関」などに対し1月31日に発信したとする、盗聴作戦についての極秘の電子メールのコピーを一面トップで掲載。米国が多数派工作のために「汚い策略」を使っていると批判した。
極秘メールは、安保理理事国の(1)イラク関係の討議への反応(2)関連決議案への投票方針―などをNSAが「全力」で情報収集していると説明。重点対象としてアンゴラ、カメルーン、チリ、メキシコ、ギニア、パキスタンを明記している。(日本経済新聞 2003/03/03)ref. Revealed: dirty tricks to win Iraq vote (Observer 2003/03/02) 59カ国で一斉に反戦劇「女の平和」 有名俳優たち参加
(CNN)米国などによるイラク攻撃に反対して3日、59カ国1004カ所で古代ギリシャの反戦劇「女の平和」が一斉に朗読された。ニューヨーク在住の女優2人の呼びかけに賛同して、日本で3日夜、東京や名古屋で複数団体が朗読したのをはじめ、オセアニア、アジア、東欧、中東、欧州、北南米で次々と、反戦劇の朗読が続いた。主催者によると、反戦のために世界各地で一斉に反戦劇が朗読されるのは初めてという。
古代ギリシャの劇作家アリストパネスによる反戦喜劇「女の平和(リュシストラテ)」を題材に、ニューヨークの女優キャサリン・ブルームさんとシャロン・バワーさんは今年1月、平和団体「ライシストラタ・プロジェクト」を立ち上げ、ウエブサイトや電子メールで各国の演劇関係者に参加を呼びかけた。
「女の平和」は古代ギリシャでペロポネソス戦争に反対するアテナイとスパルタの女たちが結託して、戦争を止めるまではセックスはおあずけとセックス・ストライキを敢行し、武勇にはやる男たちをこらしめる舞台劇。
ロンドンでは3日午前、ジョセフ・ファインズ、アラン・リックマン、リンゼイ・ダンカン、バネッサ・レッドグレーブ、リチャード・ウィルソン、スザンナ・ヨーク、シーラ・ハンコックといった著名俳優が参加。ギリシャ劇用のマスクを使い、国会議事堂前の広場で朗読劇を上演した。広場にはほかに約300人が集まり、口にさるぐつわを巻き、3分間の沈黙でブレア政権の米国支持に抗議した。
ニューヨークでは、主催者2人のほか、メルセデス・ルール、F・マリー・エイブラハムやケビン・ベイコン、キラ・セジウィックといった著名俳優たちが参加し、ブルックリン音楽アカデミーで朗読劇を上演。ロサンゼルスでは、ジュリー・クリスティーやエリック・ストルツ、クリスティーン・ラーティといった面々が参加した。
ほかにも各地でプロやアマチュアの俳優たちが劇場や広場や喫茶店などで集まり、「女の平和」を次々に朗読した。(CNN 2003/03/04)ref. Sex boycott urged over war (BBC NEWS 2003/03/03) イラク:米英軍機がバスラ州を空爆 民間人6人が死亡と発表
【バグダッド春日孝之】イラク軍当局は3日、同国南部・バスラ州で2日夜、米英軍機が民間施設を空爆し、民間人6人が死亡、15人が負傷したと発表した。米軍側は地上からの対空砲火に応じ、5カ所の防空施設を攻撃したことは認めたが、「損害は調査中」としている。米英軍の空爆はフセイン政権転覆を目指す対イラク攻撃を前に頻度が増しており、2月以降、今回で14回目。
イラク軍報道官によると、同国南部の「飛行禁止空域」をパトロール中の米英軍機が2日午後10時前、バスラ州内の民間施設を攻撃した。国営イラク通信は、クウェートの基地へ帰還する米英軍機に対し、イラク軍防空部隊が応戦したと伝えた。
これに対し、米中央軍はイラク側から対空砲火を受けたため、首都バグダッドの南東約400キロの都市バスラ近郊と同150キロの都市クートなどで軍事施設を攻撃したとしている。(毎日新聞 2003/03/04)イスラエル軍、パレスチナ人3人を射殺
【ガザ地区4日ロイター】イスラエル軍は、ガザ地区のユダヤ人入植地付近で年輩のパレスチナ人羊飼い1人を射殺、ヨルダン川西岸でも武力衝突でパレスチナ人2人を射殺した。
これより先、米国はパレスチナ民間人の犠牲者が出ていることに懸念を表明していた。
イスラエル軍報道官は「パレスチナ人の移動が禁止されているネツァリム入植地南西の地点で発見したロバに乗ったパレスチナ人1人を射殺し、遺体をパレスチナに返還した。現在この件について調査を行っている」と述べた。
パレスチナ治安当局は、射殺されたのはネツァリムに隣接する村の85歳の羊飼いだったと発表した。
ネツァリムなどガザ地区のユダヤ人入植地は、パレスチナ国家樹立の動きが活発化して以来、2年5カ月にわたってパレスチナ人によるテロ攻撃の主要な標的となっている。(ロイター通信 2003/03/05)「爆弾ではなく本を」、豪全土で高校生が反戦訴え
【シドニー5日ロイター】シドニーやメルボルンなど、オーストラリアの主要13都市で「爆弾ではなく本を」のスローガンを掲げた反戦デモが一斉に行われ、大勢の高校生らが参加した。
シドニーでは、授業欠席を認める保護者の届け出を手にした高校生らが中心部のジョージストリートを行進、対イラク武力行使反対を訴えた。
参加者の1人は「イラクの学生が爆撃で学校を失う可能性に直面していることを考えれば、授業に出られないことなど問題ではない」と語った。
シドニーでは先月も対イラク戦争に反対するデモが行われ、ベトナム戦争時以来で最多となる2万人以上が参加した。(ロイター通信 2003/03/05)対イラク戦反対のデモ、「ヌード」で敢行 チリ
サンティアゴ――南米チリの首都サンティアゴでこのほど、米英などが構える対イラク武力行使に反対するデモ集会が開かれ、参加の男女約300人が公園内で一斉に衣服を脱いでヌードになり、反戦の大義などを訴えた。
デモ隊は1時間ほど気勢を上げた後、衣服を着用して大統領宮殿前へ行進。ここでも再び裸になり、集会を開こうとしたが警察隊が介入、放水銃などで規制に当たった。全裸の女性を含む十数人が拘束された。
警察は、公園内なら見逃せるデモ騒ぎだが、大統領宮殿前では無視出来ないと説明している。
デモを実施した組織名などは不明。(CNN 2003/03/05)反戦俳優の「ブラックリスト」化を警戒 米俳優組合
ロサンゼルス――米映画俳優組合(SAG)は3日、イラク攻撃に反対する映画関係者を排除するような発言が少しずつ表面化していることに懸念を示し、「ブラックリスト」づくりのようなことが二度とあってはならないと警告する声明を公式サイトに発表した。米政府のイラク攻撃に対して、米国では多くの俳優や映画関係者が表立って反対を表明している。
SAGは、イラク攻撃の是非をめぐる議論で「このところ対話の流れに憂慮すべき傾向がみられるようになった。『不適切な』見解を公言する著名人は、働く権利を奪って罰するべきだなどという意見が、見聞されるようになってきた。歴史の教訓をなにも学んでいない人々がいる。とんでもない事態だ」と、映画界の反戦論を封じようとする動きがあることを強く非難。「ブラックリスト復活は、そのわずかな兆しでさえ、二度と許してはならない」と強調した。
米映画界では1950年代に吹き荒れたマッカーシー上院議員の「赤狩り」旋風のあおりで、共産主義支持者とみられた 俳優や脚本家らの「ブラックリスト」が作られたことがある。ブラックリストにのった映画関係者は仕事を奪われ、オーソン・ウエルズ、チャーリー・チャップリン、アーサー・ミラー、ダシール・ハメットなど多くの才能が映画界から追放
された。
米NBCの番組「The West Wing」(邦題「ザ・ホワイトハウス」)で架空の大統領を演じている米俳優マーティン・シーン さんはこのほど、イラク攻撃に反対する自身のスタンスについて、「NBC幹部が不快だと公言している」と明らかにした。 NBC側は「幹部がそのような話をしているとは聞いていない」とこれを否定。さらに4日には、「マーティン・シーンは一市民として活動している。われわれは彼の意見と言論の自由を尊重する」と、シーンさんの個人的見解と番組とは無関係だとの声明を発表した。
また米俳優ショーン・ペンさんは先月、自分がイラク攻撃反 対を主張したため新作映画主演の約束を破られたと、製作者スティーブ・ビング氏を訴えた。ビング氏は、映画出演を自ら降りたのはペンさんの方だと主張し、逆にペンさんを訴えている。
またインターネット上では、反戦を表明する著名人の作品をボイコットするよう呼びかけるウエブサイトも増え始めており、 SAGはこうした一連の動きに強い懸念を示している。(CNN 2003/03/05)連合軍のイラク攻撃は国際法違反=国際法廷に持ち込まれる恐れ──豪州の法曹家43人が警告
【シドニー】連合軍のイラク攻撃は国際法違反であり、国際刑事裁判所(ICC)などの国際法廷に持ち込まれる可能性がある、とオーストラリアの43人の指導的な法律専門家が警告している。43人は元最高裁判事や長老弁護士、一流大学の国際法教授らのグループで、最近の新聞などに寄稿し、連合軍を構成する米英、豪州はイラク侵攻が国際法により正当化され得るという説得力のある論拠をまだ提示していないと指摘。また、現在、直接的な脅威に直面しているのはイラクであり、イラクが米国およびその連合国に先制攻撃を掛けることが正当化されるだろうと述べている。
グループは、国際法が2つの場合に武力行使を認めているとし、その1つは「攻撃が現実のものか、差し迫っている時にのみ自衛行動として認める」と規定した国連憲章第51条、もう1つは、国連安全保障理事会が武力の行使またはその脅しへの集団的対抗として武力の行使を認めた場合だが、安保理は国連憲章第7章により、交渉や追加的な兵器査察など他の手段によって回避できないような現実の脅威が存在する証拠があった場合に限って武力行使を認めることが可能であり、これはイラクには当てはまらないと論じている。グループは、イラクは攻撃を受ける懸念を有効に主張できる立場にあるので、この国連の原則は皮肉なことに、イラクが連合国側に先制攻撃を掛けるのを正当化すると述べている。〔AFP=時事〕(時事通信 2003/03/05)イラク問題:小泉首相「世論に従えば間違う場合もある」
参院予算委員会で5日午前、03年度予算案の審議が始まった。小泉純一郎首相は、国内世論の圧倒的多数がイラク攻撃に反対していることについて「戦争か平和かと問われれば、だれだって平和を望む。世論に従って政治をすると間違う場合もある。それは歴史の事実が証明している」と述べ、世論の動向に左右されずに対応を判断する考えを示した。直嶋正行氏(民主)の質問に答えた。
首相は、国連安保理の新決議採択なしに米英両国が攻撃に踏み切った場合の対応について「北朝鮮問題を考えても、日米安保条約が大きな抑止力になっている。今後も日米同盟と国際協調態勢の重要性をよく考えながら、対応していきたい」と述べた。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核兵器開発問題に対する日米協力も考慮して、米国支持を打ち出す姿勢をにじませたものだ。(毎日新聞 2003/03/05)豪各地で高校生がイラク攻撃反対デモ、制服姿2万人
【シドニー=平井道子】シドニーやメルボルンなどオーストラリアの主要都市で5日、高校生を中心にした対イラク武力行使に反対するデモが一斉に行われ、国営ABCテレビによると、ピーク時の参加者は豪州全土で2万人以上だった。
デモは学生団体などが各学校の生徒に呼びかけた。生徒らは制服姿で集まり、「爆弾ではなく本を」、「イラクの子どもたちのことを考えて」などと書いたプラカードを掲げて行進した。豪州政府はイラク武力行使に備え、すでに2000人の豪州軍部隊を湾岸地域に派兵しているが、最新世論調査では、国連決議のない対イラク武力行使に反対する意見は71%だった。 (読売新聞 2003/03/05)イラク戦後、米は石油と中東支配へ
バグダッド大学教授ハンマン・シャマー氏に聞く
イラクなど中東諸国の間では、米国がイラクを攻撃する真の目的は、大量破壊兵器の廃棄ではなく、サウジアラビアに次ぐ埋蔵量世界第2位のイラクの石油を確保することであり、平和的解決を訴える仏、独、ロシアも本音は別にある、との見方が強い。バグダッド大学のハンマン・シャマー教授(経済学)に国内の実情と今後の見通しを聞いた。(バグダッドで井上喜博)──湾岸戦争後と現在のイラクの経済状況は。
石油生産が半分を占めていた国内総生産(GDP)は湾岸戦争で10分の1に縮小したが、国連制裁の緩和により、2000年以降は増加に転じ、国民の生活水準も向上した。ただし、米国による攻撃の危機が高まってからは為替が下落し、イラク通貨ディナールの対ドル相場は以前の3分の2まで落ち込んでいる。──米国がイラクを攻撃した後はどうなるか。
米国の大手石油会社が利益を分配する形で、イラクの石油権益を手に入れるだろう。石油価格は1バレル=60ドルまで高騰するが、米国はその半額で輸入できる。フランスなどの欧州諸国、そして日本も経済的に深刻な打撃を受けるだろう。米国は石油を通じて世界経済を支配することになる。──戦争でイラク以外の中東地域への影響は。
イラクから石油の半分を無償供与され、残り半分も廉価で入手しているヨルダンの経済は壊滅するだろう。中東諸国のうち親米のサウジアラビアは体制維持の保証を与えられるが、反米のシリアやイランはイラク同様、体制転換を迫られる。アラブ諸国が力を失う中、イスラエルは領土的野心を達成するだろう。(中日新聞 2003/03/05)国連がフセイン打倒後のイラク再建案を極秘に作成=英紙報道
【ロンドン5日】英紙タイムズは、国連がイラクのフセイン政権が崩壊した後、同国に新たな政府を樹立する極秘の計画を立てていると報じた。同紙は、このことは国連の指導部がイラクとの戦争は不可避だとみていることを示していると指摘した。
同紙は60ページからなる同計画のコピーを入手したとして、この計画はルイズ・フレシェット国連副事務総長の命令によって6人のメンバーからなる立案グループがニューヨークで書き上げたものだと述べている。
同計画によると、国連はイラクが敗北した3カ月後に介入し、同国の自治政府の樹立を導く。しかし計画書は、国連はイラク油田の直接管理に当たったり、イラク当局者のフセイン大統領との関係の度合いを判断したり、米軍占領下での選挙の実施などにはかかわるべきでないとしている。その代わりに、国連がイラク新政府樹立を助けるために国連イラク援助部をつくることを提案している。
同紙は国連筋の話として、米国が国連安保理の第2決議を得ずにイラクとの戦争に突入した場合でも、この計画は実施されると報じている。〔AFP=時事〕(MSNニュース 2003/03/05)米大統領「北朝鮮も軍事手段で」
ブッシュ米大統領は3日、米紙ボルティモア・サンなど国内主要14紙と会見し、北朝鮮の核問題への対応について「外交努力がうまくいかなければ、軍事的にやらざるを得ないだろう」と述べ、軍事による事態解決に初めて明確に言及した。大統領はこれまで「外交的解決」を強調する一方、「あらゆる選択肢がある」という表現で軍事手段をとる可能性も示唆してきたが、「軍事的に」という言葉を使ったのは初めて。
共同電によると、北朝鮮による使用済み核燃料再処理施設の再稼働準備のほか、韓国の大統領就任式を前にしたミサイル発射、北朝鮮戦闘機による米偵察機への異常接近など相次ぐ「挑発的行為」に対してブッシュ政権がいら立っていることを示しており、強い警告を発した形だ。さらに米国民が北朝鮮の脅威に敏感になっている点について質問され「まず、ミサイル防衛システム開発を急ごう」と答えた。(スポニチ 2003/03/05)イラク化学工場、英企業が建設=政府も信用保証で後押し−有力紙
【ロンドン6日時事】6日付の英紙ガーディアンは、米政府がイラクの主要な生物・化学兵器の製造拠点と指摘するファルジャ(バグダッド郊外約80キロ)の化学工場は、米国の支持を背景に1985年に独企業の英子会社によって建設されたものだと報じた。
フセイン・イラク大統領は対イラン戦争で、イラン兵に毒ガスを使用していた事実が知られている。同紙によれば、当時のサッチャー英政権も、「ファルジャ2」と呼ばれる塩素工場がマスタードガスや神経ガスの生産拠点になる可能性を認識していたが、チャノン貿易相(当時)は外務省や国防省の反対を押し切って、建設を受注した企業に秘密裏に輸出信用保証を供与することを決定した。(時事通信 2003/03/06)ref. Britain's dirty secret (Guardian 2003/03/06) ガザ地区にイスラエル軍侵攻、パレスチナ人11人死亡
【ジャバリヤ(ガザ地区)6日ロイター】イスラエル軍はガザ地区で大規模な攻撃を行い、少なくともパレスチナ人11人が死亡した。
イスラエル国内で15人が死亡した自爆テロ事件への報復とみられており、死者の一部は戦車の砲撃を受けて死亡した。
目撃者や医療関係者らが語ったところによると、イスラエル軍はジャバリヤ難民キャンプに侵攻。攻撃で商業ビルが炎上し、消火活動が行われていたところに、イスラエル軍の戦車が突っ込んだという。
イスラエル軍側は、この攻撃に関する情報を把握していない、としている。(ロイター通信 2003/03/06)「平和」Tシャツ着用の弁護士逮捕 店側が訴訟撤回
ニューヨーク州ギルダーランド(AP)平和を訴えるTシャツを着ていた弁護士を不法侵入の疑いでショッピングセンターが訴えていた問題で5日、訴訟が取り下げられた。逮捕に抗議する約100人の反戦グループが同ショッピングセンターに押し掛ける騒ぎとなっており、経営者が事態を収めるため変心したとみられる。
州都オルバニー近郊のショッピングセンターで3日、不法侵入の疑いで逮捕されたのは、州裁判官倫理審査会の責任者スティーブン・ダウンズ弁護士(61)。同弁護士は息子のロジャーさん(31)とともに、ショッピングセンター内の店で「GivePeace A Chance(平和に機会を)」「Peace on Earth(地球に平和を)」の言葉を選び、プリントTシャツを注文していた。
2人ができあがったTシャツを着ていたところ、ショッピングセンターの警備員に呼び止められ、Tシャツを脱ぐか、さもなければショッピングセンターから出て行くように言われた。ロジャーさんはTシャツを脱いだが、ダウンズ弁護士がこれを拒否したところ、警察が呼ばれて不法侵入の疑いで逮捕され、連行されていた。スティーブン弁護士は無罪を主張したものの、夜間法廷に連行さて罪状認否にも立たされた。この保釈金を支払って釈放され、17日に次回の審理が予定されていた。
ロジャーさんは、訴えの取り下げは逮捕の事実を消すものではなく、「父は、この件に関して、なんらかの行動を取るだろう。ショッピングセンター側は、何が問題だったのかを、きちんと調査していない」と批判している。
デモ行進した人々はショッピングセンター側に対し、ダウンズ弁護士への訴えを撤回し、店側の考えを明らかにしない限り、デモを中止しないと通告していた。デモの企画者は「ここ数カ月間にこの店で、平和を主張するTシャツを着ていた人が出て行けと言われている。私たちは店側の方針となぜ逮捕されたのかを知りたいだけ」と説明している。
これに対し、ショッピングセンターの経営者は、ダウンズ弁護士の行動と服装が、他の買い物客にとって迷惑行為に当たるものだったとの声明を発表した。(CNN 2003/03/06)イラク反戦、全米で学生が平和求め行動 数万人参加
全米各地で5日、イラクへの武力行使に反対する大学生、高校生たちの抗議行動があった。学生平和団体が呼びかけたもので、主催者は360校以上で計数万人の参加者があったと見積もっている。
ニューヨークでは9.11テロ後の「反アフガニスタン武力行使デモ」でも中心となったユニオンスクエアに、高校生を中心に数百人が集まった。各大学や高校でも小規模な集まりがあった。
米メディアによると、各地のデモや集会はおおむね平和的だったが、ロサンゼルスではデモで交通を妨害したとして約20人が逮捕された模様だ。ニューヨークでも数人が逮捕された。
米国の反戦・平和団体は15日にワシントンなどで大規模な行動を予定している。(朝日新聞 2003/03/06)反戦デモ:イラク攻撃に反対し中学生ら授業放棄 英各都市で
【ロンドン岸本卓也】英国の各都市で5日、イラク攻撃に反対する中学生ら10代前半の若者たちが授業を放棄して街頭デモを行った。全国で数千人が参加したとみられている。ロンドンでは数百人がブレア首相の公邸に押しかけた。少年たちが公邸の門をよじ登ろうとしたため警官が出動する騒ぎとなった。
デモに参加したのは13歳から16歳の中学生がほとんどで、Eメールなどで連絡を取り合ったという。首相公邸前に集まった若者たちは「石油のための戦争はやめろ」「選挙権が持てる大人になったらブレアなんかに投票しないぞ」などと叫んで気勢を上げた。
英国では国連の承認なしのイラク攻撃に国民の7割以上が反対し、先月15日にはロンドンで100万人規模の反戦デモが行われるなど、ブレア首相は苦しい立場に追い込まれている。(毎日新聞 2003/03/06)北朝鮮ミサイル:「日本に着弾した場合は防衛出動」 防衛庁
防衛庁首脳は6日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した場合の対応について「弾頭に実弾が搭載されていて、日本の領土に着弾した場合は(自衛隊の)防衛出動になる」との見解を明らかにした。
北朝鮮の弾道ミサイルをめぐっては、石破茂防衛庁長官が3日の衆院予算委員会で、着弾時の初動は自衛隊の災害派遣で対応する考えを明らかにしている。首脳の発言は、実弾が搭載されていれば、北朝鮮が日本を攻撃する意図は明白で、防衛出動の要件を満たすとの判断を示したもの。石破長官の答弁から一歩踏み込んだ。(毎日新聞 2003/03/06)イラク問題:詩人たちが反戦詩を朗読 米連邦議会
米国の対イラク攻撃に反対する詩人が5日、米連邦議会で反戦詩を朗読した。詩を朗読したのは「戦争に反対する詩人たち」の代表、ハミルさんら。
同グループが開いたウェブサイト(www.poetsagainstthewar.org)には1万3000通の反戦詩が届いている。約200編の詩をまとめ4月に出版計画。(毎日新聞 2003/03/06)ハリバートン子会社をイラク油田消火業者に選定=米国防総省
【ヒューストン6日ロイター】米国防総省筋は6日、イラクの油田の消火を監督する業者に、米油田サービス会社ハリバートン<HAL.N>傘下のケロッグ・ブラウン・アンド・ルート(KBR)が選定されたことを明らかにした。
米国の対イラク開戦後を想定したもの、という。
ハリバートンは、米軍の兵たん業務を幅広くサポートしており、KBRは今回の選定業者の最有力候補との見方が大勢となっていた。チェイニー副大統領は、1995年から2000年にかけて、ハリバートンの最高経営責任者を務めていた。(ロイター通信 2003/03/07)米英軍機の飛行禁止区域での空爆、市民3人死亡=イラク軍
【バグダッド6日ロイター】イラク軍は、米英軍戦闘機がイラク南部の飛行禁止区域を爆撃し、イラク市民3人が死亡した、と発表した。
イラク軍の報道官は声明で、飛行禁止区域を監視飛行していた米英軍機が、アンバー郡の民間施設を攻撃し、3人が死亡した、とした。それによると、イラク軍は、米英軍機がクウェートの基地に戻る前に反撃した。
一方、米軍は、米英軍戦闘機がバグダッド西方の地対空ミサイル施設を攻撃した、とし、標的は軍事施設、としている。(ロイター通信 2003/03/07)劣化ウラン弾の使用も
【ロンドン=福田伸生】米英が対イラク軍事行動に踏み切る場合、劣化ウラン弾が再び使用される可能性が高そうだ。戦闘員、非戦闘員を問わず、がんなどの健康被害を起こす恐れが指摘されているものの、米英軍はイラクの戦車を無力化する性能を重視している。英陸軍は先月、スコットランド南部のダンジェナン演習場で、数百発の劣化ウラン弾を試射した。その後、湾岸へ移送されたチャレンジャー2型戦車が訓練に動員されており、イラクでの地上戦を想定した、とみられる。
陸軍は昨年、劣化ウランではなくタングステン を用いた対戦車弾を購入 する考えを明らかにした。海軍も、洋上艦に配備する対空砲に劣化ウラン弾を使わない方向を打ち出した。不使用こそ明言しなかったものの、ともに劣化ウラン弾を徐々に減らしていく考えだったとみられる。
欧州ではこの数年、コソボなどへ派遣された帰還兵が次々に白血病やがんを発病。旧ユーゴスラビアの紛争地帯で、北大西洋条約機構(NATO)部隊が大量に使った劣化ウラン弾との関係が疑われている事情がある。
しかし、国防担当のイングラム閣外相は最近、 湾岸へ派遣する部隊に劣化ウラン弾を調達する計画を公表。人体への悪影響が懸念されるにもかかわらず、前線に配備され、戦闘が始まれば使われるのは確実な情勢だ。
防衛関係者によると、米英やフランス、ロシアなどの戦車乗員はほぼ一様に、甲板を撃ち抜く能力で、タングステン弾などより劣化ウラン弾が優位、とみている。安価なこともあり、今回、数千両の戦車を保有するイラクとの戦闘に適した兵器、と判断した模様だ。(朝日新聞 2003/03/07)対イラク・安保理新決議案支持を強調──小泉首相
小泉純一郎首相は6日の参院予算委員会で、米国などが国連安保理に提出した新決議案について「イラクのフセイン大統領に、場合によっては戦争に入らざるを得ないという自覚を促すものだ」と述べ、武力行使を容認する意味も含めて決議案を支持する姿勢を強調した。
また、川口順子外相は「仏独露が武力行使をしてはいけないと言ったことがいかにイラクに間違ったメッセージを送っているか」と決議反対を宣言した3国を批判した。いずれも筆坂秀世氏(共産)の質問に答えた。(毎日新聞 2003/03/07)国連決議前提に新法策定/治安部隊に自衛隊派遣も
政府は8日、米国の対イラク攻撃の可能性が強まったことを受け、戦闘後の復興支援のため、治安維持部隊などの創設を盛り込んだ新たな国連決議を前提に、自衛隊の後方支援などを可能にする新法の具体的検討に着手した。米英両国も戦闘後、イラクに駐留して暫定政権樹立や復興支援にあたるには新たな決議が必要との認識で一致しており、政府はその採択に向け、国連安保理理事国に働き掛けていく方針だ。
自衛隊参加の形としては、輸送・通信・補給業務やイラクが保有していた化学兵器の廃棄処理を検討。ただ化学兵器については「処理能力の面からも困難」と、防衛庁内にも慎重論があるため、輸送などの後方支援にとどめることも想定している。
政府は湾岸戦争の教訓から、フセイン政権後の国造りで目に見える貢献策を模索。国連主導の復興支援の枠組みができれば自衛隊の派遣に対する世論の理解も得やすいと判断した。(四国新聞 2003/03/08)イラク攻撃反対に4万人 全国で統一行動
対イラク武力行使か否か、国際的な緊張が高まる中、非政府組織(NGO)や市民団体が8日、平和解決を求めて統一行動を全国で展開。東京では約4万人(主催者発表)が集会やパレードに参加し「NO WAR!」と訴えた。ピースボートなど47団体でつくる「WORLD PEACE NOW3・8」実行委員会の呼び掛け。東京の集会は千代田区の日比谷公園・野外音楽堂で午後2時にスタート。歌手の喜納昌吉さんが「この地球に戦争はいらない。戦争を追い出そう」と呼び掛け「花」を熱唱した。アムネスティ・インターナショナル日本の特別顧問、イーデス・ハンソンさんは「小泉(純一郎)首相は『世論に従えば間違う時もある』と言ったが、今回の世論は間違ってない」と強調。環境ライターの小林一朗さんは「米国について行くしかないとの意見もあるが、ついて行って捨てられたのがフセイン(大統領)だ。多国間の安全保障をつくる必要がある」と指摘した。小泉首相にふんした役者は「私が何をやったって言うんですか。何もやってないんです」「イラク攻撃を支持するなんてひと言も言ってない。態度で示しただけ」などと皮肉たっぷりに演説。会場は笑いに包まれた。集会後、参加者は「戦争はいらない」などと書かれた色とりどりのパネルを掲げ、銀座周辺をパレードした。(共同通信 2003/03/08)イラクの核物質入手を裏付ける「証拠」は偽物=IAEA事務局長
【国連7日ロイター】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は、国連安保理事会で、イラクが核兵器開発を再開しようとしている、と米英が指摘している問題について、イラクが核爆弾を製造するためウランを購入しようとした、とする米国の主張は、虚偽の文書に裏付けられたものだ、と指摘した。
エルバラダイ事務局長は、イラクとニジェールとの間でウラン取引が行われたことの裏付けとされる文書について、「詳しく分析した結果、信頼のおけるものではない」とし、米国の主張には根拠がない、と結論付けたことを明らかにした。(ロイター通信 2003/03/08)ジョージ・マイケル、反戦Tシャツで放映カットも
ロンドン(CNN)英歌手ジョージ・マイケルさん(39)が対イラク武力行使の反対を訴える字句が描かれたTシャツ姿で番組収録に参加したとして、英BBCテレビは同シーンを放送しない方針を明らかにした。番組の放送予定日は7日夜だが、放映の有無の是非をめぐって内部協議が進められている模様だ。
マイケルさんは、BBCの音楽番組「Top of the Pops」に出演し、ドン・マクリーンの反戦曲「The Grave」を披露した。しかしその際に着用していた「No War, BlairOut(戦争反対、ブレア出て行け)」と書かれたTシャツが問題視された。
BBC側はTシャツについて、テレビ局の放送ガイドラインに反すると指摘。広報担当は、マイケルさんは歌手として登場しており、政治について論議する番組ではないなどと説明している。
マイケルさんは、撮影時にTシャツを脱ぐように言われたとも主張しているが、BBC側はこれを否定している。
マイケルさんはこれまでにも、イラクに対する英国と米国の政策を風刺した新曲「Shoot the Dog」をリリースするなど、一部で論議を呼んでいた。(CNN 2003/03/08)「イラク攻撃は国際法違反」 英仏学者がブレア首相に警告
英仏の著名な大学で国際法を教える学者16人がブレア英首相に公開書簡を送り、「国連安保理の明白な同意を得ずにイラク攻撃に踏み切る場合、国際法違反となる」と警告した。
書簡は7日付の英紙ガーディアンに掲載された。侵略に対する自衛であるか、集団で脅威に対処する行動を安保理が認めない限り、国連憲章は戦争を禁じていると指摘。イラクによる将来の攻撃といった仮説に基づく軍事力の先制使用には法的な根拠がない、と主張している。
英国が過去、安保理で32回も拒否権を行使した事実にもかかわらず、武力行使を容認する新決議案の採決をめぐり、フランスやロシアによる「非合理な拒否権の行使」を無視する、と公言する首相を批判。第2決議を経ずに米英が戦争を始めれば、国際社会における法の支配の原則を大きく傷つけるだろうと訴えた。
16人はオックスフォード、ケンブリッジやパリ大学の教授ら。ブレア首相のシェリー夫人と同じ事務所で、弁護士として活動する法学者も含まれている。(朝日新聞 2003/03/08)ref. War would be illegal (Guardian 2003/03/07) 米ホワイトハウス前で反戦集会、著名女性作家ら逮捕
【ワシントン8日ロイター】イラク攻撃阻止を求める反戦集会が8日米ホワイトハウス前で行われ、著名作家アリス・ウォーカーさんやマキシン・ホン・キングストンさんら女性23人が逮捕された。
集会を主催した反戦団体コードピンクの関係者が明らかにした。
警察当局は、非常線を越えた封鎖区域で集会を行ったとして、ホワイトハウス前の歩道で約25人を逮捕したとしている。
1983年に小説「カラーパープル」でピュリツァー賞を受賞したウォーカーさんは、逮捕前にCNNテレビに対し、「大統領はわたしたちの声が聞こえず、姿も見えないふりをしているが、いつかはわたしたちの声と姿を認識するだろう」と語っていた。(ロイター通信 2003/03/09)全米各地で反戦デモ「ブッシュの戦争にノー」
「国際女性デー」にあたる8日昼(日本時間9日早朝)、全米各地でイラクでの戦争に反対するデモ行進があった。ワシントンでは1万人近い人たちが、今回のシンボルカラーであるピンクの衣装やバッジを身にまとい「ブッシュの戦争にノー」「戦争こそテロだ」「石油のために血を流すな」などのプラカードを掲げ、ホワイトハウスに向けて歩いた。
デモ隊は太鼓あり、張りぼての人形あり、童謡の替え歌ありでにぎやか。対イラク攻撃に反対し国連の査察延長を主張したフランスやドイツにお礼を言う「フランスよ、ありがとう」「古い欧州に感謝」といった看板があり、「査察は有効、戦争は無効」「ブッシュから米国を守ろう」と大書した紙を持つ人もいた。
折り鶴十数羽をつなげ、棒の先にくくりつけて行進に参加したイリーナ・ホロウェルさん(22)と父トムさん(48)親子の場合、反戦デモの参加は今年1月から数えて4回目。折り鶴が日本で平和のシンボルだということは、小学生時代の日本人の友人から聞いたという。
「デモが戦争を止められるかどうかはわからないが、不可能ではないと思う。少なくとも開戦が遅れているのは事実でしょう」とイリーナさんはいう。
デモ隊はワシントン郊外の公園から、約1時間かけてホワイトハウス前に到着。ホワイトハウスを取り囲むように行進を続けた。周辺では、立ち入り禁止線を越えたとして、25人が逮捕された。(朝日新聞 2003/03/09)Were Neo-Conservatives' 1998 Memos a Blueprint for Iraq War?
(ABC NEWS 2003/03/10)ゲリラ側の核報復恐れ断念 越で戦術核使用検討の米軍
【ワシントン9日共同】ベトナム戦争が泥沼化していた1966年、米国防総省が当時の北ベトナムから南ベトナムの共産ゲリラ勢力への補給路遮断などを目的に戦術核兵器の使用を検討しながら、中ソなどの支援を受けたゲリラによる核報復攻撃の恐れなどから断念していたことが、このほど秘密指定を解かれた米公文書や関係者の証言で明らかになった。
公文書は、国防総省がベトナム戦争での戦術核使用の可否について核専門家4人に委託した研究の報告書「東南アジアにおける戦術核兵器」(55ページ)。安全保障・環境問題シンクタンク「ノーチラス研究所」が情報公開法に基づき入手した。
報告書は、ホーチミン・ルートと呼ばれた同補給路への攻撃などのシナリオを具体的に研究し、米軍の戦術核使用は「軍事上、決定的に有利とはいえない」と結論。核を使用すれば、当時のソ連や中国が北ベトナムや南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)に核兵器を提供し、限られた数の基地に集中する米軍が核攻撃で大きな被害を受ける可能性を警告している。
また長期的には世界各地で「核ゲリラ活動」の危険を高めるとしており、米政府が60年代から今日と同様に核テロを警戒していたこともうかがえる。当時、報告書作成に加わったノーベル物理学賞受賞学者スティーブン・ワインバーグ現テキサス大教授は「地下壕(ごう)をたたく小型核兵器の開発など、最近、核兵器を抑止以外の目的に使おうとする動きがあるが、当時と同じ(不使用の)結論に達するよう望む」と話している。(共同通信 2003/03/10)攻撃反対集会に数十万人 インドネシア、外相も出席
【ジャカルタ9日共同】世界最多のイスラム教徒人口を抱えるインドネシアの首都ジャカルタや第2の都市、東ジャワ州スラバヤで9日、米国などによる対イラク攻撃に反対するデモや集会が行われた。
ジャカルタでは1万人以上が中心部の独立記念広場に集まり、参加者が一斉に地面に横たわる「ダイ・イン」を行い、抗議の意思を表明。スラバヤでは同国最大のイスラム組織で東ジャワ州が本拠地のナフダトール・ウラマ主催の平和祈念集会が開かれ、数十万人が参加、ハッサン外相など一部閣僚も出席した。
いずれも主催者側が参加者に整然とした行動を求めたこともあり、混乱はなかった。(共同通信 2003/03/10)「米国人は独裁者のよう」 独国防次官が痛烈批判
【ベルリン10日共同】9日付のドイツ紙ウェルト日曜版によると、同国のコルボー国防次官は5日の政治集会で「米国人は一方的に物事を決定し、独裁者のようだ」と厳しく批判した。ドイツは米国などが計画するイラク攻撃に一貫して反対しており、今回の発言で両国の外交関係は一段と悪化しそうだ。
同紙によると、次官は、ドイツをリビアやキューバと同列視したり「古い欧州」などと批判したラムズフェルド米国防長官を「外交的な態度を知らない」と批判した。(共同通信 2003/03/10)シリアで大規模な反米デモ
【ダマスカス9日ロイター】イラクとイスラエルに対する米国の姿勢に反対する、シリアのアサド大統領を支持するレバノン人やパレスチナ人の集会が、シリアの首都ダマスカスで行われた。
シリアは、国連安全保障理事会の理事国。イラクの大量破壊兵器廃棄期限を17日とする米英両国の修正決議案には、査察継続を主張する立場から反対票を投じるとみられている。
米大使館前を機動隊が厳重に警備する中、付近に集結したデモ隊は、大統領官邸に姿を見せたアサド大統領をたたえる声を上げた。
デモは、レバノンの大統領官邸前から推定約2000人の規模で始まり、ダマスカスへの途中で勢いを増していった。
デモ主催者によると、レバノン各地から2万人を超える参加者があったという。また、ある交通警官によると、約500台の乗用車や100台を超えるバスが会場へ向かった。(ロイター通信 2003/03/10)パキスタンでイラク攻撃に反対する大規模デモ
パキスタンの首都イスラマバード近郊のラワルピンディで9日、イラク攻撃に反対する大規模なデモ行進があり、数十万人が参加した。ラワルピンディでは今月初めにアルカイダの最高幹部が逮捕されたばかりだが、デモ隊の中にはオサマ・ビンラディン氏のポスターを堂々と掲げる姿も見られた。
群衆は「ブッシュを倒せ」「石油のための戦争にノー」「アラーは偉大なり」などと書かれたプラカードを手に、片側3車線の道路を2キロ以上にわたって埋め尽くし、少なくとも30万人を超えた模様。今月2日の南部カラチでの数万人のデモをはるかに上回った。主催者のイスラム原理主義政党は「500万人が参加した」と主張し、警備にあたった警察当局は3万人としている。
演壇に立った政党幹部は「中ロ仏独が反対している米国のイラク攻撃決議案をイスラム教国のパキスタンが支持するなどということがあれば、この上ない恥だ」と、親米ムシャラフ政権を強くけん制した。パキスタンは国連安保理非常任理事国。(朝日新聞 2003/03/10)チベット亡命政府緊急発表
ダライ・ラマ法王 イラクでの戦争の脅威に対する祈祷を行う
「すべての戦争においてもっとも大きな被害を被るのは、貧困にあえぐ人、そして無力な人である」
(ダライ・ラマ法王日本代表部事務所 2003/03/11)Israel's Secret Weapon (BBC NEWS 2003/03/11) 米議員がユダヤ批判で謝罪
【ワシントン11日共同】11日の米紙ワシントン・ポストによると、米バージニア州選出のモラン下院議員(57)=民主党=が反戦集会で「対イラク戦(に向けた動き)はユダヤ系社会の強い支持が背景にある」と発言し、ユダヤ系団体から強い批判を受けて謝罪に追い込まれた。
モラン議員は今月3日、同州レストンで開かれた集会で「社会的な影響力が大きいユダヤ系指導者は(開戦に向けた)方向を変えることができるし、そうすべきだ」などと発言。ユダヤ系団体は、ユダヤ人が国際関係を操っているような印象を与える「許し難い発言」と反発していた。
同議員は「配慮のない発言だった。ユダヤ系が戦争の背後にいるような印象を与えてしまった」と謝罪した。同議員は7期目のベテラン。(共同通信 2003/03/11)国際刑事裁判所が発足 訴えは既に200件
【ハーグ11日共同】大量虐殺などを裁くための初の常設法廷である国際刑事裁判所(ICC)の発足式典が11日、アナン国連事務総長らが参加して所在地のオランダ・ハーグで開かれ、ハドソンフィリップス判事(トリニダードトバゴ)ら18人の裁判官が宣誓した。
ICCは昨年7月に発効したローマ条約(署名139カ国、批准89カ国)に基づき、大量虐殺、人道に対する罪、戦争犯罪、侵略の罪を犯した個人を裁く。既に200件を超える訴えが寄せられており、4月に検察官が選任され次第、訴えの内容の検討に入る。
国際社会が戦争犯罪を裁いた例としては、第2次世界大戦直後のニュルンベルク裁判、東京裁判や冷戦崩壊後の旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷などがあるものの、いずれも犯罪が行われた後の臨時の裁判。このため常設法廷であるICCには犯罪抑止の役割も期待されている。
しかし、中国、インドなどは署名せず、米国もブッシュ政権になって署名を撤回している。日本も国内法の整備の必要があるとして未署名だ。(共同通信 2003/03/11)イラク攻撃でかん口令=イスラエル
【エルサレム10日時事】イスラエル政府は10日、米軍が準備を進めるイラク攻撃について、攻撃の日時などに関する発言を慎むよう閣僚や在外公館に指示した。首相と外相、国防相の3者だけに発言が許される。(時事通信 2003/03/11)国連の承認を得ないイラク攻撃、国連憲章に違反=事務総長
【ハーグ10日ロイター】国連のアナン事務総長は、米政府に対し、国連の承認を得ないイラク攻撃は正当性に乏しく、国連憲章に違反する、との認識を示した。
イラクに対する武力行使を容認する国連決議案の採決を控え、安保理に団結を訴えたもの。アナン事務総長は、武力に訴える前に、あらゆる平和的な武装解除の方法を使い尽くすべきだ、との認識を示した。
アナン事務総長は、会見で、「国連安保理国は、重大な選択に直面している。共通の立場で一致できず、安保理の承認なしに行動がとられた場合、そのような行動の正当性と行動への支持は大きく損なわれる」と発言。
さらに、「米国などが、安保理の枠を超えて軍事行動に踏み切った場合、(国連)憲章に従っているとはいえなくなる」と述べた。(ロイター通信 2003/03/11)反戦署名100万人分が国連安保理に届く
ワシントン(CNN)俳優のジェシカ・ラングさん、イーサン・ホークさんも参加している反戦団体の代表らが10日、戦争反対のために世界から集められた署名を国連安全保障理事会に届けた。署名は100万人分以上あるという。
署名を集めた団体は「ウィン・ウィズアウト・ウォー」など。団体によると署名は5日間で集まったといい、バン5台で届けられた。
「ウィン・ウィズアウト・ウォー」幹部のトム・アンドリュース元下院議員は「今回の署名送り届けは、これから1週間続く世界的な行動の最初のものだ」と話している。
同元議員は「安保理メンバー国は、武力行使を承認するよう米国から圧力を受けている。『平和のために立ち上がろう。イラク・フセイン大統領から世界を守るのに、戦争はいらない』というメッセージを、世界の人からメンバー国政府に送るのだ」と話した。
国連本部の隣の建物で記者会見したラングさんも「今回の行動は、立ち上がり、発言するよう、人々に勇気やきっかけを与えるものだ」と話した。
反戦集会は15日、ワシントン、サンフランシスコ、ロサンゼルスで大規模なものが予定されている。(CNN 2003/03/11)米外交官、またイラク攻撃に抗議の辞職
ワシントン──米国務省当局者は10日、ブッシュ政権のイラク攻撃計画に抗議して、外交官ジョン・ブラウン氏が辞職したと明らかにした。イラク攻撃計画に抗議して米外交官が辞職するのはこれで2人目。
ブラウン氏はパウエル国務長官に送った手紙で、「私は、自分の良心において、ブッシュ大統領のイラク攻撃計画を支持できない。世界各地で米国は、不当な武力行使と関わりを深めている。大統領は他の国々の意見を軽視し、公の外交を無視しており、これは反米の新世紀を生み出している」とブッシュ大統領を強く批判した。
ブラウン氏は1981年に米外交官となり、ロンドン、プラハ、クラクフ、キエフ、ベオグラード、モスクワなどで勤務している。
先月にもアテネの米大使館に勤務する政治担当参事官が、同様の理由で辞職している。(CNN 2003/03/11)ミサイル防衛、「決定する時期」 参院決算委で石破長官
石破防衛庁長官は10日の参院決算委員会で、北朝鮮のミサイル発射実験に関連して、日米が共同で技術研究を進めているミサイル防衛(MD)について「安全保障会議の議を経て決定する時期だろうと思っている」と述べ、導入に向けた本格的な議論を進めるべきだ、との考えを示した。
ミサイル防衛については、開発・配備への移行は別途判断するというのが従来の政府方針。石破氏は昨年12月、米国のラムズフェルド国防長官と会談した際にも「将来の開発・配備」に言及したが、その後、「検討するとは言っていない。今までの政府のラインと変わらない」などと釈明していた。
決算委で、石破氏は「現実問題として米国で配備されるようになったこと、冷戦時代は米ソしか持っていなかった弾道ミサイルを45、46カ国も持っていることをどのように考えるか。政府として大きな責任を有している」と述べ、大量破壊兵器の拡散が進んでいることなどを踏まえた対応が必要と強調した。
また、小泉首相は日本全土を射程内とする北朝鮮の弾道ミサイルについて「日本への攻撃とみなした場合、米国は自国への攻撃とみなすとはっきり言っている。これが大きな抑止力になっている。それを間違えるような馬鹿なことは北朝鮮はしないと思う」と述べ、日本へ向けて発射される可能性は低いとの認識を示した。いずれも江本孟紀氏(民主)の質問に答えた。(朝日新聞 2003/03/11)「謀議罪」など新設、刑法改正案など閣議決定
政府は11日の閣議で、殺人など重大犯罪を組織的に計画しただけで処罰できる「謀議罪」の新設や、土地や建物に居座り、競売などの強制執行を妨害する「占有屋」への罰則強化を柱とする刑法や組織的犯罪処罰法などの改正案を決定した。今国会での成立を目指す。
改正案は、2000年12月に署名した国際組織犯罪防止条約の締結に伴う罰則の整備が中心。(読売新聞 2003/03/11)米国、対イラク戦に備えてさらに強力な劣化ウラン弾を準備?(上)
米国、対イラク戦に備えてさらに強力な劣化ウラン弾を準備?(下)
(WIRED NEWS 2003/03/12-13)Out of the straitjacket
The US wants to use potentially lethal chemicals against Iraq - despite the fact that this would contravene international law (Guardian 2003/03/12)米、ステルス戦闘機を韓国派遣へ=演習に参加、北朝鮮けん制も
【ワシントン11日時事】米国防総省当局者は11日、レーダーで発見されにくいステルス性能を備えたF117A戦闘機を、現在実施している米韓合同軍事演習「フォール・イーグル」に参加させるため、韓国の群山空軍基地に一時派遣することを明らかにした。同戦闘機の米韓演習参加は1993年以来。
米国は北朝鮮に対する抑止力強化を図るため、グアム島に長距離爆撃機B1など24機を増派。ステルス戦闘機の派遣には、原子炉再稼働や米偵察機への威嚇など、挑発行為を繰り返す北朝鮮をけん制する狙いもあるとみられる。(時事通信 2003/03/12)コンゴ共和国でエボラ熱、100人が死亡しゴリラが大量死
【ブラザビル11日ロイター】コンゴ共和国の辺境地にある森林帯でエボラ出血熱が流行し、これまでに100人が死亡、保護区に生息しているゴリラの約3分の2が死亡している。
同国のモカ保健相は、エボラ対策への寄付受領式で、「死者の数が100人に達した」と述べた。
前回の流行は1月で、首都ブラザビルから約700キロ北方のキュベット・ウエストにある密林地帯で起きた。
エボラ出血熱は、体液との接触を通じて感染し、致死率は50−90%。高熱と頭痛があり、重度の内出血がみられる場合もある。
モカ保健相は「エボラ対策として、政府はこれまでに、3億CFAフランを支出しているが、国家だけでは対応し切れない」と述べた。(ロイター通信 2003/03/12)米空軍、超大型爆弾の投下実験を実施
【エグリン空軍基地(米フロリダ州)11日ロイター】米空軍は、超大型爆弾「マザー・オブ・オール・ボムズ(MOAB、全ての爆弾の母)」の初の投下実験をフロリダ州北西部で実施したと発表した。
実験は、成功に終わったという。
米国防関係者は、今回の投下実験について、イラク攻撃を控え、米国の軍事力をイラクに見せつける狙いがある、との見方を示している。
空軍基地の報道官によると、投下実験は、米東部時間午後2時過ぎに行われた。爆発時には「雷のような」音が響き渡り、「ほとんど聞こえないほどの爆音だった」という。
MOABは、重量2万1000ポンド(9450キログラム)。破壊力は、現在、米国が保有している最大の通常爆弾で、2001年にアフガニスタンのトラボラで使用された「デージーカッター」(重量1万5000ポンド、6750キログラム)を40%上回る。(ロイター通信 2003/03/12)米、新型爆弾の実験成功 イラクで使用の可能性示唆
【ワシントン11日共同】米国防総省は11日、フロリダ州のエグリン空軍基地で同日、通常兵器としては世界で最も破壊力の強い新型爆弾「MOAB爆弾」の投下実験を実施、成功したと発表した。この日の実験は、イラクへの威嚇の意味合いが強いとみられる。マイヤーズ米統合参謀本部議長らは同日、イラク攻撃で米軍が初めて実戦使用する可能性を示唆した。同爆弾には核兵器に次ぐ殺傷能力があり、イラクで実際に使用すれば、国際的な批判を浴びることもありそうだ。同爆弾は重量約2万1000ポンド(約10トン)で、精密誘導システムによって航空機から目標地点に向け投下される。アフガニスタン・トラボラのテロ組織アルカイダ掃討作戦で米軍が使用した、半径500メートル以内の物を破壊し尽くす特殊大型爆弾「BLU−82」(通称デージーカッター)の約1.4倍の威力を持つ。(共同通信 2003/03/12)米、通常兵器では最大の新型爆弾を実験 対イラク戦想定
米空軍は11日、非核兵器では史上最大となる新型の空中爆発爆弾「MOAB(モアブ)」の爆発実験を米フロリダ州で初めて実施し、成功したと発表した。地上付近で爆発し、高さ約3000メートルのキノコ雲を生じる巨大爆弾で、地表面に強い圧力がかかる。
イラク戦の際、砂漠地帯に展開しているイラク軍の地上部隊や地下施設破壊などへの使用を想定している模様だ。戦意喪失などの心理的な効果も期待できるという。
ラムズフェルド米国防長官は同日の記者会見で「(この兵器の)目的は、フセイン(大統領)が協力するよう強い圧力をかけるためのものだ」と述べたうえ、戦争になった場合、「イラク軍は戦闘意欲を失い、フセインにとっては亡命を促す動機となる」と同爆弾の破壊力を誇示した。
国防総省によると、モアブは、アフガニスタン攻撃で使われた通称デイジー・カッター(約6800キロ)と呼ばれる爆弾の改良型で、昨年に開発が始まった。精密誘導型の巨大爆弾で重量は約9700キロ。戦闘機では運べず、C130型輸送機に搭載する。
モアブは「すべての爆弾の母」の頭文字にもなる。旧約聖書に出てくる古代イスラエル周辺の小民族モアブ人の意味にも当たるが、国防総省が意図しているかは明らかになっていない。(朝日新聞 2003/03/12)世界に一つだけの花 SMAP新曲、「反戦歌」と反響
「もし、世界中のすべての人が、ありのままの自分を好きになれたら、戦争なんてなくなると思う」
SMAPの稲垣吾郎さんや草なぎ剛さんが、新曲「世界に一つだけの花」のテレビCMで語る言葉が、従来のファン以外の人々の心も引きつけている。5日発売のCDはすでに出荷枚数が120万枚を突破した。インターネットのホームページには、イラク情勢や戦争を考えるきっかけになった、といった声が寄せられている。
作詞、作曲はシンガーソングライターの槙原敬之さん。昨年発売されたアルバムの中に収録されていたが、草なぎさん主演のテレビドラマ「僕の生きる道」の主題歌に選ばれ、シングルリリースされた。
曲は、違う種を育て、違う花を咲かせることに懸命になればいい。誰が一番、という争いは必要ない。ナンバー1ではなく、オンリー1を──と歌う。
今月7日夜のTBS系「NEWS23」にSMAPが出演した。米国や日本での反戦運動の模様が放映された後、この歌が紹介された。キャスターの筑紫哲也氏はメンバーに「これは反戦歌だと思う」と語った。
福岡市の新星堂博多店は「従来のファン以外に、中高年の男性客が買い求めていく。『どうして知りました』と聞くと、ニュース番組に彼らが出演し、戦争の話をしていたので関心を持った、と言っていた」と話し、これまでにない動きに驚いている。
歌詞は直接、戦争を取り上げたものではない。しかし、発売元のビクターエンタテインメントも「いつ戦争になってもおかしくないイラク情勢の中で、反戦歌のように受け取られたのかもしれない」という。
タワーレコード福岡店も「今回は子どもを持つ主婦層が目立っている。稲垣吾郎や草なぎ剛のメッセージに、聴いてみたいと思ったのでは」と見ている。
両店とも、5日の発売以来、トップの座を譲ってはいない。
SMAP関連のホームページでは、「最初はこじつけかなー、って思いました。でも状況を考えると、この言葉がメッセージに決まったのかと思う」といった意見交換が盛んに行われている。(朝日新聞 2003/03/12)イラク問題:戦後利権を協議か 石油メジャーと英政府
12日付の英紙フィナンシャル・タイムズは、「フセイン後」のイラク原油の利権について、欧州系石油メジャーのBPとロイヤル・ダッチ・シェルがこのほど英政府高官らと協議したと報じた。
同紙によると、シェル関係者は、政府側に「イラク新政権が外国投資を求めた場合、(各国の)石油会社に均等な機会が与えられ、公正な競争が行われる」よう求めたことを明らかにした。
英政府筋によると、米英両国とも戦争経費を戦後の石油関連収入でまかないたいと考えているという。(ロンドン共同)(毎日新聞 2003/03/12)米国防長官がABBの北朝鮮取引に関与・スイス紙
【チューリヒ=磯山友幸】ラムズフェルド米国防長官が長官就任前に、スイスのエンジニアリング大手ABBによる北朝鮮取引に関与していたとスイスの主要各紙が報じた。同氏は1990年から2001年2月までABBの社外取締役を務めていた。
ABBは2000年初め、北朝鮮の原子力発電所向けに約2億ドルで部品やサービスの供給契約を結んだ。北朝鮮との取引は、核兵器開発の放棄と引きかえに2基の原子炉建設を認めた1994年の米朝合意を受けて始まったとしている。
ABBはラムズフェルド氏が在任時に、ほとんどの取締役会に出席していたという。ただ「取締役会の個別事案についてはコメントできない」としており、北朝鮮との取引にどの程度関与したかは不明だ。(日本経済新聞 2003/03/12)ref. Rumsfeld was on ABB board during deal with North Korea
(swissinfo 2003/02/24)米が北朝鮮核施設爆撃を打診=先月中旬、韓国に−ネット報道
【ソウル13日時事】韓国のインターネット上のメディア「オー・マイ・ニュース」は13日、米政府高官が2月中旬、韓国の盧武鉉政権で閣僚に就任したさる人物に対し、北朝鮮の寧辺にある核施設への奇襲爆撃を打診していたと報じた。韓国側の人物は、北朝鮮の反撃でソウルなどに甚大な被害が予想されることから、「問題外だ」と返答したという。(時事通信 2003/03/13)NY市も反戦決議 対イラク軍事行動
【ニューヨーク12日共同】米国の対イラク軍事行動についてニューヨーク市議会は12日、国連決議の履行を迫る他の手段が尽きていない限りは反対するとの決議を賛成31、反対17で採択した。ニューヨーク市は世界貿易センタービルへのテロで多数の死者を出した地元だけに、市議会は昨年10月から、対テロ戦争と関係付けたブッシュ政権のイラク攻撃にどういう姿勢を打ち出すか協議を続けていた。
決議案は当初、国連の承認がない戦争は「中国と台湾、インドとパキスタンなど他の諸国の同様の行動」に道を開くとして、より強い反対の内容になっていたが、結局、最後の手段としては戦争を容認するような表現に落ち着いた。戦争反対決議は既に、ロサンゼルス、シカゴなど米国内125以上の都市が採択している。(共同通信 2003/03/13)オノ・ヨーコさんが反戦広告「イマジン・ピース」
【サンフランシスコ12日共同】故ジョン・レノンさんの妻オノ・ヨーコさんが12日付の米紙サンフランシスコ・クロニクルに反戦を訴える全面広告を掲載した。広告には「イマジン・ピース(平和のことを考えて)」とだけ掲げ、緊迫するイラク情勢を前に平和への思いを新たにするよう呼び掛けている。「イマジン」はレノンさんが1971年に発表したヒット曲のタイトルで、曲は世界の人々が平和に暮らす日を想像してみようと訴えていた。同紙によると、オノさんは4万2000ドル(約500万円)を広告料として支払った。(共同通信 2003/03/13)オノさんが平和メッセージ ピースイベント呼び掛け
故ジョン・レノンの夫人オノ・ヨーコさんが14日、誰でもいつでも参加できる平和のための行動に取り組もうとの呼び掛けを「ジョン・レノン音楽祭」のホームページ(HP)でスタートさせる。文中に直接表現はないが、米国のイラク攻撃への反対の意思が込められている。世界に向けても同じようなメッセージを送るという。「ジョン・レノンに捧(ささ)げるピース・イベント」として、HPには日本語と英語で詩的な文章が書かれている。
旅先、家、心を踊らせること−の3つに分かれており「中東を訪れる」「世界中の人たちが平和に生きているのを想像する」「人々の声を聴く」といった、誰でも1人でできることを提案。「自分自身が平和でいることで、あなたはすでに平和な世界の一部」とつづっている。
それぞれの取り組みについて、メールでHPに送ってほしいとも呼び掛けている。
アドレスはhttp://www.dreampower-jp.com/peace
オノさんは2001年9月と今年2月にも、平和を訴える全面広告を米紙ニューヨーク・タイムズに載せている。(共同通信 2003/03/13)日本は新決議案支持 「国際社会は断固たる姿勢を」
【ニューヨーク12日=内畠嗣雅】日本の原口幸市・国連大使は12日、国連安全保障理事会のイラク問題に関する公開討論で発言し、国際社会はイラクに対して断固たる姿勢を明示すべきだとし、米英両国とスペインが提示している新決議案への支持を表明した。
原口大使は7日の国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長らによる安保理報告に言及し、イラクの査察への協力が限定的だというのは国際社会の共通した認識だと指摘。イラク問題の平和的解決はイラク政府が抜本的に姿勢を改めるかどうかにかかっており、安保理は国連の権威と実効性を守るためにも新決議を採択すべきだと訴えた。
安保理は11、12の両日、理事国以外の国・機構がイラク問題での見解を表明する公開討論を開催、計56カ国・機構の代表が発言した。(産経新聞 2003/03/13)「核施設の爆撃提案」は誤報=盧韓国大統領
【ソウル14日時事】韓国の盧武鉉大統領は14日の閣議で、北朝鮮の寧辺にある核施設への奇襲爆撃を米政府が韓国側に提案したとの報道について「あり得ない話。深刻な誤報だ」と強い不快感を示した。青瓦台(大統領官邸)スポークスマンが明らかにした。(時事通信 2003/03/14)マレーシアでイラク攻撃反対デモ
【クアラルンプール14日時事】マレーシア・クアラルンプール中心部にあるモスクの前で14日午後、米国のイラク攻撃に反対するデモが行われ た。最大野党・全マレーシア・イスラム党(PAS)が中心となって呼び掛けたもので、約2000人が集まり、反米スローガンを叫んだり、星条旗を燃やしたりした。(時事通信 2003/03/14)戦争差し止め訴訟を却下 ボストン連邦高裁
【ワシントン13日共同】米議員らがブッシュ政権による対イラク戦争は憲法に違反するとして、ブッシュ大統領とラムズフェルド国防長官に戦争の「差し止め」を求めていた訴訟でボストン連邦高裁は13日、司法機関が大統領府と立法府の権限の範囲について判断するのは不適当とする同連邦地裁の判断を支持、原告側の訴えを却下した。
原告側は合衆国憲法が「宣戦布告」の権限は連邦議会にあると定めており、ブッシュ政権が宣戦布告なしで対イラク戦の準備に入ったのは憲法違反と主張、同地裁の決定を不服として上訴していた。
米上下両院は昨年10月に対イラク武力行使容認決議を可決。同決議が宣戦布告に代わり得るというのが多くの米憲法学者の見解となっている。(共同通信 2003/03/14)イスラエル軍、誤ってイスラエル人2人を殺害
【ヘブロン(ヨルダン川西岸)13日ロイター】ヨルダン川西岸で13日、イスラエル軍兵士と武装ヘリが、イスラエル人警備員2人を武装パレスチナ人と誤認して射殺した。
イスラエル軍が明らかにした。
軍は、ヘブロン南東のユダヤ人入植地で、丘をう回して近づいてきた不審な車を発見したため発砲した、と説明。
この地域ではここ数日、ユダヤ人入植者2人とイスラエル兵1人が射殺されるなど、パレスチナ人による「テロ攻撃」が頻発しており、警戒を強めていたという。
パレスチナは、ヨルダン川西岸とガザ地区の検問所や道路の封鎖地点などに待機しているイスラエル兵は、発砲したがる傾向にあるとして、しばしば非難している。
29カ月にわたる衝突で、これまでに少なくとも1925人のパレスチナ人と726人のイスラエル人が死亡している。(ロイター通信 2003/03/14)中田英寿選手:HPでイラク戦争反対を訴え アクセスが急増
サッカー日本代表でイタリア1部リーグのセリエA・パルマに所属する中田英寿選手(26)が、自身の公式ホームページ(HP)にイラク戦争反対のメッセージを掲載、反響を呼んでいる。イタリア語で「愛」「平和」と書いただけのシンプルなものだが、HPには若者らから「平和の意味を改めて考える機会になった」などの声が寄せられている。中田選手は「より多くの人がイラク情勢に関心を持つきっかけになれば」と話しているという。
中田選手のマネジメントをしているPR会社、サニーサイドアップ(東京都)によると、イラク情勢が緊迫してきた先月末、本人から「HPに反戦のメッセージを載せたい」と申し出があった。同社の次原悦子社長(36)らと話し合い、「シンプルで伝わりやすい言葉」(中田選手)の掲載を決めた。
ベトナム戦争時に反戦の言葉として使われた「ラブ・アンド・ピース」をもとに、中田選手がイタリア語で「Amore」(愛)「Pace」(平和)と自筆で書き、「Hide」のサインも入れた。文字を天使が囲んでいる。
メッセージは今月6日から掲載され、直後から会員専用の掲示板に「イラク情勢に関心を持てるようになった」「私も戦争反対の声を上げたい」といった若いファンらからのメールが多数寄せられている。中田選手は多くの反響があったことについて「反戦メッセージの可能性を強く感じた。今後も折を見て行動したい」と話しているという。
中田選手の公式HPは98年5月に開設され、1日平均80万件のアクセスがある。日本語、英語など4つの言語に対応。本人のメッセージや写真などが多数あり、HPの人気投票でも常に上位にランクされている。アドレスはhttp://nakata.net 【佐藤岳幸】(毎日新聞 2003/03/14)イラクの市民と連帯へ 「祖国の過ち、正したい」──元CIA職員らの怒り
【アンマン山本紀子】近づく空爆を恐れ、多くの外国人がイラクから避難している中、バグダッドに向かう米国人たちがいる。「イラク・ピースチーム」という平和運動家のグループで、元米中央情報局(CIA)職員や医師ら10人が今週中にイラクに入り、市民と行動を共にするという。活動家たちは「『人間の盾』となって軍事施設にはりつくつもりはないが、私たちの存在で攻撃を止めることができれば」と願う。隣国ヨルダンで、ビザを取得中の彼らに話を聞いた。
ピースチームは主に、イラクへの経済制裁に反対する市民グループ「荒野の声」(本部・米国シカゴ)のメンバーで構成される。「声」は96年から50チームの訪問団をバグダッドに送り込み、薬やおもちゃを市民に届けている。現在バグダッドには約20人のメンバーがおり、米国人7人、カナダ人3人の計10人が今回、イラク入りする。
ニューメキシコ州から来たクリストソンさん夫妻は、ともにCIAに勤めた経験があり、中東情勢を分析するセクションにいたという。夫のビルさん(74)は「私が祖国の政策に反対するのは初めて。この半世紀で、今ほどアメリカが民主主義に反することをしようとしている時はない。イラクの大量破壊兵器が問題というなら、核で武装したイスラエルや英国はなぜ、問題にならないのか」と憤る。妻のキャシーさん(61)は「日本と違って残念ながら、戦争に反対を唱える人間は米国では少数派。イラクに入ったら、少しでも多くの米国メディアに私たちの声を届け、平和の世論を盛り上げたい」と話す。
都市開発の仕事に携わるシェーン・クレイボーンさん(27)は「私は一人っ子で、母親からイラク行きを強く止められた。でもイラクの子供を守るためだと説明したら『イラクの子供も、私の子供と同じように大切』とわかってくれた」という。クレイボーンさんは「世界の人口の5%に満たないアメリカ人が、世界の50%以上の資源を無駄遣いし、他国を侵略する。独り善がりだ」と言う。
1カ月の休みを取ったという女医のエープリル・ハーレイさん(47)は「私たちがなすべきことは、とにかくイラクに行き、市民と連帯すること。今からでも遅くない、戦争は避けられると信じている」と語った。(毎日新聞 2003/03/14)「ブッシュの戦争」 国連は無用?
神の意志だ 断酒で芽生えた信仰、政策に
対イラク武力行使をめぐる国連安全保障理事会の議論が大詰めを迎える中、「国連の支持がなくとも開戦する」と繰り返すブッシュ米大統領。その強烈な一国主義を理解する1つのかぎは、クリスチャンとしての信仰心だといわれる。フセイン政権打倒のイラク戦を、イラク国民に自由をもたらす「神の意志」と位置付ける。あまりに確信に満ちた発言を、危ぐする声も出ている。(ワシントン・沢木範久)●祈り
「毎日、神に祈っている。導きと知恵と強さを求めて。戦争になれば、将兵と、イラクの人々の安全を祈るだろう」
ブッシュ大統領は今月6日の記者会見で、「イラク問題とあなたの信仰がどう関係しているか」と聞かれ、待ってましたとばかりに答えた。
「会ったこともない、何千何万の国民が、私のために祈ってくれている。それがとてもうれしい」のだとも。
1月28日の一般教書演説では、大統領はイラク戦を「解放の戦い」とした上で、こう述べている。「自由とは、米国が世界に与える贈り物でない。神が人に与える贈り物なのだ」
一昨年9月の中枢同時テロ後、大統領は「テロとの戦い」を「善と悪との戦い」と位置付けた。昨年1月にはイラク、北朝鮮、イランが「悪の枢軸」と名付けられ、フセイン政権は最初に打倒されるべき「悪」となった。
こう振り返れば、大統領が「米国単独でも開戦」と強調することも理解できる。「悪」に対する神の戦いなら、国連の支持は2次的な意味しかもたないことになる。●改心
ブッシュ大統領はプロテスタント教会メソジスト派のクリスチャン。名門政治家の長男に生まれたが、若いころは、遊び人で、アルコール依存症に陥ったことも。40歳でローラ夫人から「酒を取るか、私を取るか」と迫られて断酒し、聖書の勉強会に参加して信仰心に目覚めた。
テキサス州知事だった1999年、大統領選へ出馬するにあたって牧師を集め「神から呼ばれてより高い地位を目指す」と宣言している。
今も毎朝5時半に起きて、1人で聖典を読む。就寝は夜10時半。ジョギングを欠かさず、白いワイシャツに青いネクタイという地味な服装を基本とする。
ブッシュ政権の一国主義的外交は、ウルフォウィッツ国防副長官やボルトン国務次官など、ネオコンサーバティブ(ネオコン)と呼ばれる「新保守主義派」グループが支えているといわれる。
ネオコンは、米国の強大な力を背景に民主主義や市場主義など、米国的価値観の拡大を目指す考えで、パウエル国務長官ら国際協調派と一線を画す。
だが、そうした外交は、妊娠中絶の禁止、婚前交渉の自粛呼びかけといった国内政策とともに、大統領自身の信心の体現とみることもできる。●確信
史上まれな激戦となった大統領選、果てしない「テロとの戦い」、スペースシャトル事故−。緊張の連続を、大統領は自分が神に導かれているという「確信」で乗り切ってきた。
ワシントン・ポスト紙、ウッドワード記者の著書「ブッシュの戦争」によると、イラク戦について大統領はこう語っている。「自信に満ちた行動が平和への良い結果をもたらし、消極的な国々の参加を引き出すのだ」
だが、こうした姿勢を、カーター政権時代の大統領補佐官(国家安全保障担当)、ブレジンスキー氏は「政治的現実を離れ、『善』対『悪』という神学に陥っている」と批判する。
歴史家のジャクソン・レアーズ氏も、ニューヨーク・タイムズ紙上でこう指摘している。
「ほとんど無制限の力を持った者が、神の意志を遂行していると思うほど危険なことはない」と。(東京新聞 2003/03/14)防衛庁長官「ノドン迎撃は改良型PAC2では困難」
石破茂防衛庁長官は14日の閣議後の記者会見で、7月から配備する地対空誘導弾・改良型PAC2が北朝鮮の弾道ミサイル「ノドン」を迎撃できる可能性について「極めて限定的だ」と述べ、事実上困難との見方を示した。政府はノドン迎撃のため、米国の海上配備型ミサイルや地対空誘導弾・PAC3を購入する方針を決めている。
防衛出動の手続きに時間が掛かることに関しては「時間を短縮したりする方法はある」と指摘した。緊急時に首相の権限である防衛出動命令を防衛庁長官が代行する案を念頭に置いた発言とみられる。(日本経済新聞 2003/03/14)米ミサイル導入に予算要求 防衛庁が04年度で検討
防衛庁は14日、米国が独自に開発し2004年から配備を目指している海上発射のミサイル防衛(MD)システムの導入に向け、海上自衛隊が保有するイージス艦4隻の改修経費などを04年度予算に要求する方向で検討に入った。
防衛庁は、米国が開発した地上配備型の新型パトリオットミサイル「PAC3」導入も検討している。
日米両国は共同技術研究を進めているが、実用化までには「さらに7、8年はかかる」(防衛庁幹部)。北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に、日米研究とは切り離しMD導入を急ぐべきだとの判断に傾いた。
ただ予算化は、政府決定が前提。米システム導入に対しては与党内に強い慎重論がある上、集団的自衛権行使を禁止した憲法との関係や経費面など検討すべき課題が山積しており、政府・与党内の調整は難航が必至だ。(共同通信 2003/03/15)日本海にイージス艦3隻を 北朝鮮への抑止力で政府検討
政府は14日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の弾道ミサイル発射などの脅威に備え、テロ対策特別措置法に基づきインド洋に派遣している海上自衛隊のイージス艦「きりしま」を今春にも撤収、同艦を含め稼働可能なイージス艦3隻をすべて日本海に展開させるための検討を始めた。政府関係者が明らかにした。
北朝鮮は、黒鉛減速実験炉の再稼働や、弾道ミサイル「テポドン」の燃焼実験を準備するなど「瀬戸際政策」をエスカレート。このため、最新鋭の防空システムを搭載したイージス艦を展開、北朝鮮の脅威に対する「抑止力」とすることが必要と判断した。
インド洋へのイージス艦派遣には、イラク攻撃に向け準備を進めている米軍への「間接支援」の意味合いがあったことから、今後、艦船の交代に関し米国側と調整する。(共同通信 2003/03/15)米軍の過酷な取り調べを証言
【カブール共同】米軍による反テロ戦の一環として、アフガニスタンのバグラム空軍基地に拘置されたアフガン人男性2人が、15日までにAP通信のインタビューに応じ「全裸にされて氷水を掛けられた」などと、米軍による過酷な取り調べの様子を証言した。基地にはテロ組織アルカイダや旧政権タリバンのメンバーが拘置されているもようだが、取り調べ状況が伝えられるのは異例。(共同通信 2003/03/15)反戦運動の市民80人を逮捕 サンフランシスコ
【サンフランシスコ14日共同】米サンフランシスコの金融街で14日午前、米国の対イラク攻撃に反対する市民らが抗議行動を繰り広げ、株式やオプションを扱うパシフィック取引所(PCX)のウォレン・ラングリー前会長ら約80人が道交法違反容疑で逮捕された。
サンフランシスコ市警によると、地元の反戦団体が主催。ラングリー前会長ら約200人がPCXを取り囲み「戦争が始まれば商売どころじゃなくなる」と叫びながら、4時間以上にわたって米国の対イラク政策を批判した。一部の参加者はラッシュ時の市道に寝転んだ。
ラングリー前会長は退役軍人で、1996年から99年までPCXの会長を務めた。(共同通信 2003/03/15)反戦の輪、列島に再び
イラク攻撃に反対する国際的な統一行動の一環として15日、各地で反戦を訴える集会やデモがあった。東京・日比谷の集会には約1万人(主催者調べ)が参加、家族連れや若者が「平和な世界に」などと書かれたプラカードを手に銀座周辺を行進。神戸港では「NO WAR ON IRAQ」の横断幕を掲げた市民団体の船が入港、沖縄などでも集会が開かれ、平和を求める輪が列島に広がった。(共同通信 2003/03/15)反戦訴え数万の人波 イラク全土で大規模デモ
【バグダッド15日共同】イラク全土で15日、フセイン大統領への忠誠と戦争反対を訴える大規模な官製デモが行われ、数万人が参加した。最近では最大級の規模で、フセイン政権が米国の軍事攻撃を間近に意識していることをうかがわせた。首都バグダッドでは、各職場や学校などから動員された数万人が参加、中心部の大通りを1キロ以上にわたって人波が埋め尽くした。参加者は「聞けブッシュ、われわれはフセイン大統領を愛している」などと書かれたプラカードや横断幕を持って行進。太鼓やラッパを吹き鳴らしながらにぎやかに戦争反対を訴えた。「イラク国民は一丸となって戦争に備えている。ブッシュの欲しいのは石油だけ」と流ちょうな英語で話す女性は会社員のブシャーさん(38)。中学校長のバクラムさん(50)は「ブッシュはイラクを破壊し続けてきた。ブッシュに反対。戦争にも反対」と叫んでいた。この日のデモは、クウェート国境に近い南部の主要都市バスラや、大統領の出身地である中部ティクリットなどでも行われた。(共同通信 2003/03/15)世界各地で反戦デモ ミラノでは50万人参加
【ローマ15日共同】イラク攻撃に反対する国際統一行動日となった15日、世界各地に反戦デモが広がった。
イタリアのミラノ市中心部では、イタリア労働総同盟(CGIL)の呼び掛けで労働組合、環境団体などがデモを実施。国営テレビによると、参加者は50万人に上った。
武力行使を容認する国連の新決議案に反対するフランス、ドイツ、ロシア。パリではドラノエ市長ら6万−8万人(主催者発表)が参加。「戦争反対」「フランスは戦争に参加するな」などと書かれたプラカードを掲げて行進した。22日にもデモを予定。戦争が始まれば、直ちにパリの米国大使館に向けて抗議デモを行う方針だ。
ベルリンでは市民約10万人がろうそくなどで約35キロにわたり「光の鎖」を作り、フランクフルトでは米空軍基地前に約1400人が座り込み「米軍にドイツ領空通過の権利はない」などと叫んだ。モスクワでも共産党などが主催する反戦集会が開かれ、タス通信によると計1000人以上の市民が参加した。(共同通信 2003/03/15)米紙、社説でフランス語追放を提唱 もちろん皮肉
米国では、イラク攻撃に立ちふさがっているフランスへの反感が高まり、議会食堂で「フレンチトースト」の「フリーダムトースト」への言い換えが始まったが、外交問題に定評のあるクリスチャン・サイエンス・モニター紙は14日付の社説で、英語からフランス語起源の単語を追放するよう呼びかけた。
というのは、まったくのパロディー。論旨こそ「フランスの文化帝国主義の追放」をうたっているが、社説ではフランス語起源の単語をわざわざ横線で消して、言い換えを書き出している。「レストラン」を「イーティングルーム」に変えるなど不自然極まりない。それが200語足らずの社説で32カ所に及ぶ。もともと英語はフランス語から膨大な語彙(ごい)を取り入れて形成された。その歴史を忘れた言い換えの愚かさを、痛烈に皮肉っている。(朝日新聞 2003/03/15)訴え/9.11の犠牲 道具にするな 遺族ら『憎しみ生むだけ』
【ニューヨーク14日寺本政司】米軍によるイラク攻撃の可能性が強まる中、一昨年9月の米中枢同時テロで亡くなった米国人犠牲者の遺族らが反戦を呼び掛けている。罪もないイラクの人たちが戦争によって肉親や友人を失い、同じ悲しみを背負ってほしくないから、という願いからだ。テロで弟を亡くしたリ夕・レイザーさん(71)=ニューヨーク在住=は「弟の死を戦争の道具にしないで」と訴えている。
レイザーさんの弟はテロ当時、崩壊した世界貿易センタービル北棟27階の保険会社で働いていた。車いすの同僚を見捨てることはできないと逃げ遅れ、ビルの下敷きになった。
「テロに対する憎しみよりも、絶望感の方が大きかった」とレイザーさん。数日後、ブッシュ米大統領が追悼式で弟の勇敢な行動をたたえると同時に、その報復としてアフガニスタン攻撃に言及、「弟の名の下に爆弾を落とそうとしている」と感じた。
実際、攻撃は行われた。レイザーさんは「罪滅ぼし」の意味も込めて昨年1月、テロの遺族ら3人とともにアフガンを訪問。そこで会った女性は米軍の空爆で夫と5人の子供を同時に失った。「弟を亡くした時と同じくらいつらかった」とレイザーさん。帰国後、他の遺族らにも呼び掛け「ピースフル・トゥモロー(平和な明日)」(約80人)を設立、反戦運動に取り組み始めた。
「リメンバー・9.11(9月11日を忘れるな)」−。レイザーさんはイラク攻撃に賛成する米国人が最近こう話すのを聞き、強い怒りを感じている。テロの犠牲者を再び利用しようとしているからだ。
「罪もないイラク人が犠牲になり、その復しゅうの矛先が再び米国に向かう。憎しみは憎しみを生み、私たちと同じ犠牲者が増えるだけ」と話し「米国はその力と富を世界平和のために使うべきだ」と訴える。(中日新聞 2003/03/15)米、対イラク戦で「劣化ウラン弾使う」
湾岸戦争でがん多発 国際世論の反発必至
【ワシントン14日豊田洋一】米陸軍補給司令部のノートン大佐らは14日、国防総省で記者会見し、「劣化ウラン弾は(戦車や装甲車などの)機甲部隊を攻撃する必要が生じた際、米軍が使用し続ける兵器だ」と、対イラク攻撃でも劣化ウラン弾を使用する方針を明らかにするとともに、「劣化ウラン弾自体は健康や環境に影響はない」と強調した。劣化ウラン弾使用を正当化すると同時に、イラクをけん制する狙いがあるとみられる。
しかし、1991年の湾岸戦争では、米軍の使用した劣化ウラン弾による発がんなどの健康被害が報告されており、戦争反対の国際世論とともに米軍の劣化ウラン弾使用に対する国際的な反発が広がる可能性もある。
大佐らは「劣化ウランは天然ウランよりも40%放射性物質が少なく、世界保健機関(WHO)や国連などの研究でも、劣化ウラン弾と健康、環境との関係は指摘されていない」と述べた。
劣化ウラン弾は、天然ウランから核分裂物質ウラン235を取り出した後のウラン(劣化ウラン)合金をしんにした銃砲弾。劣化ウランは重く硬いため貫通力が強く、戦車や装甲車などを標的にした貫通弾の弾頭として米軍が開発した。
米軍が湾岸戦争で初めて使用したのに続き、北大西洋条約機構(NATO)軍がバルカン半島のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(94−95年)、ユーゴ連邦コソボ空爆(99年)で使った。
湾岸戦争後、イラク南部で子どもたちを中心に白血病や甲状腺がんが多発し、異常出産も増えたと報告されたほか、バルカン半島で活動した軍関係者らに白血病などのがん患者が多いのではないかという「バルカン症候群」も指摘された。(中日新聞 2003/03/15)日本の姿勢を痛烈批判 対米追従とイラク紙
【バグダッド16日共同】16日付のイラク紙バベルは日本政府の対イラク政策について「なぜこれほどイラクに対し攻撃的なのか?」として、日本の対米追従ぶりを痛烈に批判した社説を掲載した。イラク紙が日本の批判記事を掲載するのは異例。同紙はフセイン大統領の長男ウダイ氏が発行しており、フセイン政権が日本の姿勢に強い不満を持っていることを示している。
同紙は、日本が米英の提出した国連安全保障理事会決議案を支持するだけでなく、拒否権行使を示唆するフランスなどに対して「イラクに対し混乱したメッセージを送ることになるなどと言っている」と批判。日本を「米国の覇権や世界で起きていることから目を背けている現実逃避者」と断じた。(共同通信 2003/03/16)中東和平案を「策略」と警戒=アラブ連盟
【カイロ15日時事】アラブ連盟のムーサ事務局長は15日声明を出し、ブッシュ米大統領が先に、パレスチナ新首相就任後に中東和平実現への道筋「ロードマップ」を提示すると表明したことについて、「(米国が準備するイラク攻撃への)アラブの怒りを抑えるための策略である可能性がある」と警戒感を示した。(時事通信 2003/03/16)ロンドンで反戦コンサート、P・ウェラーらがイラク攻撃反対訴える
【ロンドン15日ロイター】ロンドンで反戦コンサートが行われ、ポップ界の著名人が出演、音楽やパフォーマンスを通じてイラク攻撃反対を訴えた。
出演したアーティストは、ポール・ウェラー、エコー&ザ・バニーメンのイアン・マッカロク、べス・オートン、ローナン・キーティング、フェイスレスのマキシ・ジャズら。
一部の出演者は「イラク攻撃反対」「私は大量破壊兵器を隠している」と書かれたTシャツ姿で登場。会場となったシェパーズ・ブッシュ・エンパイアで、「大きな声でNO」と表示された巨大スクリーンを背景に熱唱した。
演奏の合間には、ジョージ・ギャロウェー下院議員やケン・ローチ映画監督が反戦スピーチを行い、ベンジャミン・ゼファ二アの詩が朗読されたほか、エルトン・ジョンやオノ・ヨーコからは、反戦運動に賛同するビデオメッセージが寄せられた。
2000枚のチケットは完売し、コンサートは4時間に及んだ。
アーティストは無償で出演し、収益金は反戦団体や非核団体に寄付されたという。(ロイター通信 2003/03/16)炭疽菌の消毒には「石けんと水」が有効 米で実験
生物兵器として使われる可能性が懸念されている炭疽(たんそ)菌に接触した場合、通常の石けんで手を洗えば菌をほぼ完全に取り除くことができるとの研究結果がこのほど報告された。逆に、病院などでよく使われるアルコール系消毒剤は効果がないことがわかったという。
米ノースカロライナ大のデビッド・ウェバー教授らが、炭疽菌と同系統の無害な菌を使って実験を行い、米医師会誌「JAMA」の最新号に成果を発表した。研究チームでは、24人の有志を対象に、類似の菌で手を汚染させた上でさまざまな洗浄法を試した。この菌は炭疽菌そのものより消毒が難しく、「こちらを退治できれば炭疽菌も退治できるはず」(ウェバー教授)という。
実験の結果、石けんと水で手を洗えば1分以内に菌の99%は除去できることが判明。塩素系の消毒剤でも同様の効果が出た。一方、手に直接つけるタイプのアルコール系消毒剤では菌を除去できなかった。
米国では2001年秋、郵便物に付着した炭疽菌に約20人が感染、5人が死亡した。菌の由来は特定されていない。ウェバー教授によれば、この事件が起きるまで炭疽菌の研究は停滞していたため、消毒方法に関するデータも不足していた。「今回の研究で、炭疽菌の噴射を受けたり付着した郵便物に触れたりしても、衣服を密閉した袋に入れ、体を石けんで洗うことによって被害を防げることがわかった」と、ウェバー教授は話している。
炭疽菌感染が判明した場合は、抗生物質を早期に投与すれば効果がある。炭疽菌を扱う軍関係者や研究者を対象としたワクチンもあるが、免疫ができるまで1年半にわたって投与を続ける必要がある。(CNN 2003/03/16)米民主党有力議員はブッシュ政権の「メシア的な狂信」を批判
【ワシントン14日】米上院のパトリック・リーヒー、エドワード・ケネディ両民主党議員は14日の上院本会議で、ブッシュ政権がイラクを力ずくで武装解除する救世主的な狂信的熱情に取りつかれていると批判した。ケネディ議員は、ブッシュ政権がイラクとの戦争を急ぐあまり米国の国論を一層分裂させ、国際社会からも孤立を深めたと攻撃し、政府は内外の反対者を説得するどころか、クサビをもっと深く打ち込んでおり、ベトナム戦争の時でさえ米国は、こんなわずかな国際的支援の下にこれほど大胆な軍事行動を取ったことはなかったと強調した。
リーヒー議員は、国連安全保障理事会の支持なしにイラクと戦争すれば同盟関係を損ねる上に、国際法に違反する恐れがあると述べた。また、戦争に賛成する一種の救世主的な狂信的熱情に取りつかれているブッシュ政権内の人たちの思考は理解できないと述べた。〔AFP=時事〕(MSNニュース 2003/03/16)反戦集会:ワシントンなど米国各地でデモ 市民団体呼びかけ
【ワシントン斗ケ沢秀俊】イラク攻撃に反対する集会とデモが15日、ワシントンなど米国各地で行われた。参加者は「まだ遅くはない。市民の手で戦争を止めよう」と訴えた。
昨年10月に結成された市民団体の連合体「インターナショナルANSWER」が呼びかけた。ワシントンではホワイトハウスに近いワシントン記念塔前に数万人が集まった。
集会ではクラーク元司法長官や歌手のパティ・スミスさんら約30人が演説し、「イラク攻撃には正当な理由がない。サダム・フセイン(イラク大統領)は脅威ではなく、世界平和への真の脅威はブッシュ大統領だ」などと訴えた。参加者は終了後、ホワイトハウス周辺をデモ行進した。
ジョージア州から家族4人で参加したトラック運転手のデール・ファラーさん(49)は「米国に他国を侵略する権利はない。ベトナム戦争を終わらせたように、市民の力で戦争をやめさせられる」と訴えた。サンフランシスコやロサンゼルスでも同規模の集会が開催された。
「ANSWER」の中心メンバー、ブライアン・ベッカーさんは「ホワイトハウスは反戦運動に影響されないと言っているが、世界の反戦気運の高まりが戦争への動きを遅らせてきた」と運動の意義を強調した。(毎日新聞 2003/03/16)欧州で大規模反戦デモ、独で「光の鎖」も
【ベルリン=宮明敬】イラク危機への最終的対応を決める米、英、スペイン3国首脳会談前日の15日、再び反戦デモの輪が欧州を中心に世界各地に広がった。
政府もイラク攻撃に反対しているドイツの首都ベルリンでは同日夜、ロウソクを手にした10万人以上の市民が、市の東西約35キロにわたって「光の鎖」を作り、平和的解決を訴えた。フランクフルトでは、約900人が米空軍基地の正門前に座り込み、「米軍に領空通過の権利はない」などと気勢を上げた。
パリでも6万人以上が反戦デモに参加した。
イラク攻撃に傾く米、英と共同歩調をとるイタリアやスペインでも、大規模デモが行われ、政府の方針と世論のかい離を改めて見せつけた。ミラノでは、イタリア労働総同盟(CGIL)の呼びかけで集まった70万人(主催者発表)が、虹色の「平和の旗」を掲げて行進。バルセロナでは約30万人が「人間の鎖」を作って戦争反対を唱えた。(読売新聞 2003/03/16)「NOと言えない日本」に失望 米に追随とエジプト紙
【カイロ15日嶋田昭浩】14日付のエジプトの有力日刊紙「アルアハラム」は、「日本はいつ米国にNOと言えるのか」と題する長文の分析記事を掲載。対イラク武力行使をめぐって、日本がフランスやドイツなどのように、米国と一線を画した独自の外交姿勢をとることは期待できない、と結論づけ、アラブ諸国の失望感を代弁している。
戦費の負担やイラク戦後の復興に日本が中心的な役割を果たすだろう、とした上で、8割以上の日本人がイラク攻撃に反対していると強調。最近の中東諸国への特使派遣については「国際社会の決定なしでも日本は米国を支援するようだ」と指摘する。
さらに、自民党内に、北朝鮮から攻撃を受けた場合、米国だけが日本を守ってくれるとの声があることから、「日本が対イラク武力行使にNOと言うのは難しい」と結んでいる。(中日新聞 2003/03/16)米英提示のイラク核計画証拠、偽造の可能性
米国と英国がイラクの大量破壊兵器計画を立証する資料として提出した文書が偽造されたものだという主張が提起され、米上院情報委員会のJ・ロックフェラー議員(民主)が14日、連邦捜査局(FBI)に捜査を求め、波紋を広げている。
波紋の原因は7日、エルバラデー国際原子力機関(IAEA)事務局長が国連安全保障理事会への報告で、米国と英国が昨年末、イラクの大量破壊兵器開発の証拠としてIAEAに提出した資料が操作されたか、正確ではないと暴露したことから始まった。
AP通信によると、偽造の疑惑を受けている資料は第3国で作られ、米国と英国の情報機関に提供されたという。この文書にはイラクが西アフリカのウラン生産国であるニジェールからウランを購入しようとしたという内容が盛り込まれている。
ロックフェラー議員はFBI長官に送った手紙で、「米国政府が文件を偽造することに加わった可能性があるという憂慮が払拭されることを期待する」としながら、米国と英国の情報機関が、文書に記載された名前や署名などが偽造されたという事実をどうして事前に察知できなかったかなどを明らかにするよう促した。
しかし、パウエル米国務長官は13日、下院歳出委員会での証言で「米政府はどんな偽造行為にも関わっていない」と強調した。
これと関連し、ニューズウィーク最新号は操作疑惑を受けている米国と英国が、お互いその責任を転嫁しているため、両国関係に異常気流が感知されていると伝えた。by 金正眼(東亜日報 2003/03/16)日本が核武装検討の恐れ 米副大統領、初めて言及
【ワシントン17日共同】チェイニー米副大統領は16日、北朝鮮の核開発について、米NBCテレビとの会見で「この地域の軍拡競争をあおると思う。例えば日本が核(武装)問題を再検討するかどうかの考慮を迫られるかもしれない」と述べた。米政府の首脳級の高官が日本の核武装に言及したのは初めて。
副大統領は、日本で核武装論議が起きることは「中国の利益にならない」と語った。副大統領は4月に中国、韓国などの歴訪を計画しており、それを前に日本の核武装論を持ち出すことで、北朝鮮への影響力を持つ中国に暗に核開発阻止に向けた協力を求めたものとみられる。米国では議会や専門家の一部に、北朝鮮の核開発が日本を核武装に走らせるとの懸念が出ている。保守派の一部からは核武装支持論もある。
米紙ワシントン・ポストのコラムニスト、チャールズ・クラウトハマー氏はことし1月、「ジャパンカード」と題したコラムで、北朝鮮の核開発阻止に消極的な中国の態度を変えるために、米政府は日本の核武装支持を表明すべきだと論評した。米国の防衛負担軽減のために核保有を日本の判断に任せるべきだとの議論もある。
しかし、米政府高官は日本の核武装について「日本は、国益に合致しないことを理解している」との見方を度々表明。アーミテージ国務副長官も「米国が核の傘を提供する限り、ない」との見解を示している。(共同通信 2003/03/17)イラクからの攻撃には報復=イスラエル国防相−米誌
【ニューヨーク16日時事】イスラエルのモファズ国防相は、17日発売の米誌タイム最新号(欧州版)とのインタビューで、イラクのスカッド・ミサイルによる攻撃を受けた場合、報復に踏み切る考えを示した。1991年の湾岸戦争時には報復攻撃を見送っている。
同国防相はこの中で、ミサイル攻撃を受ける可能性は「低い」としながらも、「イスラエルは自国と国民を守らねばならない」と指摘した。(時事通信 2003/03/17)米平和運動活動家がイスラエル軍ブルドーザーの下敷きになって死亡
【ガザ市16日】ガザ地区で16日、イスラエル軍の民家破壊を阻止しよ」うとした米国の平和運動活動家の女性がイスラエル軍ブルドーザーの下敷きになって死亡した。また別の場所ではイスラエル軍の銃撃でパレスチナ人2人が死亡した。
亡くなったのは米国の首都ワシントン出身の女性レイチェル・コリーさん (23)で、ガザ地区ラファハの町で民家を破壊するイスラエル軍のブルドーザーを阻止しようとして全面に立ちふさがり、その下敷きになって死亡した。
「国際連帯運動」の活動家はこの日、エジプト国境に近いラファハでイスラエル軍のブルドーザー2台による民家破壊を阻止しようとしたもので、コリーさんの死去の前に2軒の民家が破壊されていた。
イスラエル軍スポークスマンはコリーさんの死について直接コメントしていない。
ラファハでは同日43歳のパレスチナ人男性が死亡したほか、その北のカンユニスでも18歳のパレスチナ人若者がイスラエル軍の銃撃で死亡した。〔AFP=時事〕(MSNニュース 2003/03/17)ref. Rafah: Rachel Corrie Murdered by Israeli Army
(International Solidarity Movement)パレスチナ:ガザで銃撃戦、9人死亡 4歳少女も巻き添え
【エルサレム海保真人】イスラエル軍は17日未明、ガザ中部と北部のパレスチナ自治区に戦車などで侵攻、一部で武装勢力との銃撃戦が起き、パレスチナ人9人が死亡した。
このうち中部のヌセイラト難民キャンプでは、自宅内にいた4歳の少女が、イスラエル軍によるとみられる銃撃を胸に受けて死亡した。
イスラエル軍は過激派掃討を名目に連日のようにガザに侵攻、一般市民の巻き添え犠牲が続出している。(毎日新聞 2003/03/17)イラク問題:反戦の緊急声明 日本ペンクラブ
日本ペンクラブ(梅原猛会長)は17日、理事会を開き「アメリカ、イギリスのイラク攻撃に抗議する緊急声明」を出した。
声明では、両国に対して「平和を願う世界の声を踏みにじって、イラクに対して戦争を開始しようとしている。この戦争は国連安全保障理事会の決議もない国際法無視の暴挙」と非難した。大量破壊兵器の開発について「疑惑だけで、無辜(むこ)の民衆の上に爆弾の雨を降らすことは決して容認できない」と主張。そのうえで両国には攻撃中止を、小泉内閣には「2国への追従をやめ、イージス艦その他の後方支援艦船と人員を直ちに引き揚げること」を要求している。(毎日新聞 2003/03/17)外国特派員が署名開始 記者の「反戦」是か非か
日本駐在の特派員、ジャーナリストらが会員となっている「日本外国特派員協会」(東京都千代田区)で、1人の記者が始めた「イラク攻撃反対」署名が波紋を呼んでいる。「報道の中立性に反する」と、一時は署名簿が協会の掲示板から外されるなど混乱が続いた。「報道」と「反戦」をめぐって揺れる外国人記者たちの心情は−。(早川由紀美)攻撃反対署名は2月中旬、イタリアの日刊紙「イル・マニフェスト」極東特派員のピオ・デミリア記者が提案した。
「米国といくつかの同盟国が、全世界をばかげた違法な戦争に追い込もうとしてぃる。イラク攻撃は、放ってはおけない。第3次世界大戦を引き起こすかもしれない時に、誰も『中立』とは言っていられない」
「誰だって基本的に、自分が『これは間違っている』と思うことには反対する権利がある」
デミリア記者は当初、クラブの理事会で攻撃反対の決議を取ろうと試みた。だが「クラブとしての立場を出すのは問題がある」という異議が出たため、個々の責任での署名とした。「多くの報道機関では、会社の名においてでなければ、表現の自由は認められている」とのアドバイスも寄せられた。このため名前と国だけを書く形にした。
「DON'T ATTACK IRAQ(イラクを攻撃するな)」という大きな文字と「私たちは米軍のイラク攻撃に反対し『N.I.O.N』の声明を支持する」との英文を記し、「会員有志の責任による署名です」とのただし書きもつけた。
「N.I.O.N(NOT IN OUR NAMEの略)」は「ブッシュ大統領は『私たち』という言葉で、すべてのアメリカ人をひとくくりにしないで」という意味を込めた米国の反戦運動だ。オノ・ヨーコさん、映画監督のロバート・アルトマン氏やオリバー・ストーン氏、女優のスーザン・サランドンさんらが運動に共鳴し、署名している。
この署名簿を、クラブにある、私的な連絡事項用の掲示板に張り出したところ、混乱が起きたという。
署名した記者の1人は「何度か、署名簿が外されたりした」と明かす。掲示するかしないかの激しい議論の中で、「クラブの役職を辞任したい」とまで言い出す会員も現れた。
結局、ハンス・バンデルルフト同協会会長が「掲示する」という決断を下した。3月5日に開かれた理事会でも、最終的に掲示が確認された。
バンデルルフト会長は「私的な掲示板であり、内容が法律に触れなければいいと思う」と説明する。
署名活動に反対をしている1人で、同協会前会長の我孫子和夫氏(AP通信社東京支局)が話す。
「事実を報道している記者が社会的に議論が分かれる問題で、政治的な立場を取ることは好ましくない」
我孫子氏は同時に、英国のBBC放送の「報道従事者のためのガイドライン」の例を挙げた。
BBCのホームページで確認すると「第10章 公益と私利の衝突」では、司会者や記者が「社会的な論議を呼んでいる問題について、特定の立場を支持する」「政党の間で政治的な議論を呼んでいる政策について支持も不支持も表明する」ことなどを原則的に禁じている。
我孫子氏は続ける。
「一昨年9月11日の世界貿易センタービル(ニューヨーク)などでの悲劇の後、何人かのメンバーから、募金箱を設置したらどうかという提案があった。しかしそれをした場合、コソボやアフガニスタンの被害者はどうなるのか、パレスチナ、イスラエルはどうか。結局、個人的に義援金をしたければ『ほかでやってください』という結果になった」
1つのチャリティーを支持し、他のチャリティーを拒絶すると、「クラブとして政治的な立場を表明することになってしまう」という立場だ。
「1つの署名を認めれば、他の政治的キャンペーンも可能になる。クラブはいろんな国から違った文化の人が来ている。今回の結果がよい選択だったのか悪い選択だったのかは、後に評価される。行方を見守るだけだ」
前会長の見解に対し、デミリア記者は「APや他の大会社のジャーナリスト倫理のレッスンは受け入れられない。私は私の良心に従う」と厳しく反論する。
別の署名した会員からは「ジャーナリストが、自ら言論の自由を封じてしまったらどんなに恐ろしいことになるか。戦時中の日本やヒトラーの暴走を座視したヨーロッパの二の舞いになる」との意見も聞かれた。
12日、デミリア記者は会員に向けて、あらためて署名についての考えを文書にまとめ配った。文書にはデミリア記者の思いが記されている。
「私は最初に署名し、すべての責任を負う」
「米国の対イラク戦争に反対する宣言に何人かの会員が署名してくれた」
「まだ(戦争を)避けることができると思いたい」
一方、掲示板に戻った署名簿には、イラク攻撃の意思を明確に表明している米国を含め、60人以上のジャーナリストが署名している。ここにきてやや米国と距離を置き始めている英国、米国の立場に反対するフランス、ドイツ、ロシアの会員のほか、日本、フィリピンの記者の名前も並ぶ。
会員の1人は「表現の自由を守るため、署名簿の存在は認めるが、自分はサインしないという人もいる」と証言する。さらに署名簿の横には−。
「ウォンテッド」の文字とともにウサマ・ビンラディン氏のイラストが掲示されている。(中日新聞 2003/03/17)世界中に広まる「原因不明の肺炎」:ウイルスによる発症か?
(WIRED NEWS 2003/03/18)首相が武力行使支持表明 日米同盟を重視
小泉純一郎首相は18日午後、ブッシュ米大統領のイラクに対する最後通告演説を受け、米英両国が武力行使に踏み切った場合でも「決断を支持する」と明言した。
武力行使の根拠については「国連安保理決議1441、678、687の決議が根拠となり得る」と指摘した。
首相は、これまで日本独自に平和的解決に向け努力してきたことを強調するとともに、「日米関係の信頼性を損なうことは国家利益に反する」と日米同盟関係が重要との判断から米国支持の姿勢を鮮明に打ち出した。首相官邸で記者団に政府見解として発表、国民に理解を求めた。
政府は18日夜、安全保障会議と経済関係閣僚会議を開き、国民の安全確保や経済対策を協議する方向。
首相は記者団に、イラクの国連決議違反は国際社会も一致していると説明、「平和的解決の道は残されている。フセイン大統領の決断いかんにかかっている」と重ねてイラクが国際社会の要請に応えるよう促した。(共同通信 2003/03/18)永田町に「世界に一つの花」響く=川田龍平さんら即興コンサート
「争いはいらない。ナンバーワンよりオンリーワンを」−。
ブッシュ米大統領の対イラク戦争の最後通告が伝わった18日、東京・永田町の国会周辺に、SMAPの新曲「世界に一つだけの花」が響いた。戦争に反対し、デモや座り込みに参加する人たちの「愛唱歌」。薬害エイズ訴訟元原告の川田龍平さん(27)らが呼び掛け、平和を願う普通の人々が声をそろえた。(時事通信 2003/03/18)豪州、オペラハウスの外壁に「戦争反対」の文字
【シドニー18日ロイター】オーストラリアでは、ハワード首相が対イラク攻撃が行われた場合の参戦を表明したことに対し、戦争に反対する市民の間で怒りが広まっている。
シドニーでは、白い帆船をイメージしたオペラハウスの外壁に真っ赤な「戦争反対」の文字が浮かび上がった。
このスローガンをペイントしたオーストラリア人と英国人の活動家は逮捕、起訴されている。
イラク攻撃に対する豪州市民の意見は大きく分かれており、最近の世論調査では、3分の2が国連決議に基づかない攻撃に反対する意向を示している。(ロイター通信 2003/03/18)「反戦のため米大統領にプレッツェルを送ろう」 仏サイト
パリ──米国では、イラク攻撃に反対するフランスに抗議して、「フレンチフライ」が「フリーダム・フライ」に置き換えられるなど反仏運動が広がっているが、今度はプレッツェルでこれに対抗しようとするフランス人のサイトが登場した。ブッシュ大統領は昨年1月、プレッツェルをのどに詰まらせて気絶している。
「反戦のためにブッシュ大統領にプレッツェルを送ろう」と呼びかけているのは、「NO WAR - Protect Children(戦争反対─子供たちを守ろう)」(http://www.bretzelforbush.com)というサイト。現在は、英仏の2カ国語で書かれ\ている。
ブッシュ大統領は昨年1月、お菓子のプレッツェルをのどに詰まらせて気絶し、床に顔をぶつけて左ほおをけがした。
サイトはこの1件にちなみ、イラク攻撃を強行しようとするブッシュ大統領への抗議として、プレッツェルを送りつけようと呼びかけている。その上でサイト主催者は、「戦争に反対することは、アメリカの人々と対立することと同じではない」と主張している。
運動に賛成する人がサイト上で買ったプレッツェルは、「秘密の場所」に保管された後、一気にごそっとホワイトハウスへ送りつけられる算段。
サイト上で買うプレッツェルは1袋7ユーロ(約880円)で、そのうち1ユーロ(約126円)が、子供のための基金に寄付される。今月8日にサイトが開設されて以来17日までに、288ユーロ(約3万6000円)の寄付が集まっている。(CNN 2003/03/18)英石油取引所に反戦活動家侵入 一時、取引停止
ロンドン国際石油取引所(IPE)に17日午後(日本時間同日夜)、イラク攻撃に反対する活動家約15人が侵入し、取引が一時、停止した。活動家は「石油戦争」と書いた横断幕などを掲げて侵入し、「米国の狙いは、イラクの石油をコントロールすることだ」などと主張した。(朝日新聞 2003/03/18)決議欠く攻撃は「国際法違反」 研究者ら声明提出へ
日本の国際法研究者が「イラク問題に関する声明」をまとめ、近く外務省に提出する。国連安全保障理事会の新たな決議なしの武力攻撃は国際法上違法とし、「力による支配ではなく、法による支配を強化して国際平和を確保するには、国連を育んでいくほかに道はない」と訴える。
声明は、大沼保昭東大教授、古川照美法政大教授、松井芳郎名大教授が国内の研究者約40人に賛同を呼びかけた。「武力の行使と武力による威嚇」は国連憲章によって禁止されており、例外的に認められるのは自衛権の行使か、平和に対する脅威や破壊に対する集団的措置として安保理が決定する行動に限られる、と指摘。今回の武力行使はいずれにも当たらないとしている。
古川教授は「国際法研究者が共有している意見を表明し、社会に知ってもらうことが大事だと考えた。イラク問題を考える際の基準にしてほしい」と話している。◇ 日本の国際法学者らがまとめた「イラク問題に関する国際法研究者の声明」の要旨は次の通り。
国連憲章が認める武力行使禁止原則の例外は(1)武力攻撃が発生した場合、安保理が必要な措置をとるまでの間、国家に認められる個別的または集団的な自衛権の行使(2)平和に対する脅威、平和の破壊または侵略行為に対する集団的措置として安保理が決定する行動──の2つだけである。
(1)について現在、自衛権発動の要件である武力攻撃は発生していない。将来発生するかもしれない武力攻撃に備えて今先制的に自衛しておくという論理を認める法原則は存在しない。もし、まだ発生していない武力攻撃に対する先制的自衛を肯定する先例をつくってしまえば、例外としての自衛権行使を抑制する規則は際限なく歯止めを失っていくであろう。
(2)について、集団的措置を発動するための要件である平和に対する脅威等の事実の存在を認定し、武力行使を容認するか否かを決定するのは、安保理である。安保理によって容認されない、すなわち明確な各別の同意を得ない武力行使は違法であろう。安保理決議1441はそのような同意を与えたものではない。
国連における協力一致のためには、拒否権の行使は慎まなければならないという声がある。本来、拒否権は、国際の平和と安全の維持には常任理事国の協力一致が不可欠で、常任理事国が分裂している状況で行動することはかえって平和を害することになるという考えを反映している。現在、2常任理事国が実行しようとする武力行使に対し、他の3常任理事国が強い異議を呈している。拒否権は乱用されてはならないが、行使されなければならない状況下では適正に行使されるべきである。5常任理事国にはそれだけの権利とともに責任が付託されている。
国連は脆弱(ぜいじゃく)だと言われながら五十余年、多くの困難をしのいで生き続け、とりわけ冷戦後は国際紛争の平和的処理の主な舞台となっている。イラク問題についても安保理が適時に招集され、15理事国の意見が戦わされ、世界中にその模様がテレビで中継された。
国連と国際原子力機関による査察も十分とはいえないまでも着実に成果を上げつつある。国連という平和のためのツールが21世紀の国際社会で、その役割を果たすためようやく成長しようとしている。力による支配ではなく、法による支配を強化して国際の平和と安全を確保するためには、国連を育んでいくほかに道はない。(朝日新聞 2003/03/18)『ウィンドウズ2000』の脆弱性、米軍サーバーにも危険
(WIRED NEWS 2003/03/19)Secret 'E-Bomb' Appears Ready for Battlefield Test
(FOXNews 2003/03/19)米英がイラク攻撃開始 ブッシュ大統領が発表
【ワシントン19日共同=渡辺陽介】ブッシュ米大統領は19日午後10時15分(日本時間20日午後零時15分)、ホワイトハウスから国民向けのテレビ演説を行い、イラクに対する軍事作戦を開始したと発表した。米英軍はイラクに対しトマホーク巡航ミサイルなどで爆撃。湾岸戦争以来イラクと対立を続けていた米国は、国際社会の強い反発を押し切り、フセイン政権の打倒を目標に開戦に踏み切った。
ブッシュ大統領は開戦の演説で米軍の総力を挙げて戦うと述べ、「勝利以外の結果は考えていない」と宣言し短期決戦を誓った。またフセイン政権打倒と戦後のイラクの民主化が目標であると言明。一方で「攻撃は予想以上に長引き、困難なものになり得る」と国民に団結を呼び掛けた。
大統領は作戦について「限定的なものだ」と説明。米軍関係者によると、この日の攻撃は米情報当局がイラク指導部の所在を確認した地点を特定し、トマホークやステルス戦闘機で攻撃した。(共同通信 2003/03/19)ハイテク化進む米軍の兵器 GPSでミサイル精度向上
米軍が対イラク軍事作戦で使用する兵器は、1991年の湾岸戦争時に比べて先端技術面で格段に進んでいる。ミサイルの精度は大幅に向上、湾岸戦争で約40日かけて破壊した重要目標を、わずか一晩で壊滅させる能力があると分析する米国の軍事専門家もいる。
ミサイルの精度は、搭載される高性能のマイクロチップに負うところが大きい。湾岸戦争で初めて実戦使用された巡航ミサイルのトマホークは、マイクロチップと衛星利用測位システム(GPS)の情報のやりとりで目標を的確にとらえられるようになった。
同様にGPSを利用し、対空砲の射程外の約9km上空の航空機から約65km離れた目標に向かって発射可能なミサイルもある。2001年のアフガニスタン空爆の際にも使われた自律誘導爆弾は、曇りの日など、天候不順の場合に精度が落ちるレーザー誘導爆弾に代わる爆弾だ。
20億Wという強力な高出力マイクロ波(HPM)で半径300m以内にある電子部品をショートさせるマイクロ波照射弾を使う計画もある。
地中に建設された塹壕(ざんごう)などを破壊する特殊爆弾バンカーバスターは、湾岸戦争の際もバグダッド近郊の空爆で使われた。当時は爆発のタイミングを遅く設定しておくだけだったが、新型は爆発する前にどれだけ深く貫通したらいいかを自由に設定できる。
これらに加え、3月に投下実験をしたばかりの新型爆弾で、通常兵器としては世界でもっとも破壊力が強いMOABが初めて実戦使用されるかも注目される。アフガン空爆で使われた半径500m以内を破壊し尽くす特殊大型爆弾、BLU―82(通称デージーカッター)の約1.4倍の威力があるという。
GPSの信号を受信するマイクロチップは、前線の兵士の位置を把握するのにも有効。空爆に使う攻撃機の無人化も進んでおり、未来型の戦闘は低コストで兵員も少なくて済むとの指摘がある。
また、ミサイルの精度向上で誤爆が格段に減るとの声もあるが、アフガニスタン攻撃でも多数の民間人が犠牲となっており、兵器のハイテク化は犠牲者抑制に必ずしも寄与していない。(共同通信 2003/03/19)北朝鮮監視強化を伝達 駐米大使、国防長官と会談
【ワシントン18日共同】加藤良三駐米大使が17日夕(日本時間18日朝)、ラムズフェルド米国防長官、ウルフォウィッツ国防副長官と国防総省で極秘に会談、対朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の監視強化などイラク開戦に備えた日本政府の対処案の概要を説明、対イラク攻撃を全面支持する日本の方針を伝えていたことが分かった。複数の日米関係筋が18日、明らかにした。
加藤大使は同盟重視の姿勢を強調する狙いから、小泉純一郎首相による18日午後の支持表明に先立ち国防総省高官に日本の方針を伝達したことになる。北朝鮮が対イラク攻撃に乗じて弾道ミサイル発射の準備などの動きを活発化させることを日米は警戒しており、日本の役割を説明することで、今後の対北朝鮮政策での日米連携を確認する狙いもあったとみられる。(共同通信 2003/03/19)戦時中の台湾で破壊工作 米機関が立案、実行せず
【台北19日共同】第2次世界大戦末期、米中央情報局(CIA)の前身、戦略事務局(OSS)が、日本の植民地統治下の台湾にスパイを送り込み、かく乱・破壊活動を行う計画を立案していたことを示す秘密文書が、19日までに米国立公文書館で見つかった。
OSSが戦時中、中国で対日破壊工作を行っていたことは分かっているが、対台湾作戦の計画が明らかになったのは初めて。日本の統治体制を動揺させ、米軍の台湾侵攻に道を開くことを狙ったこの計画は、実行されないまま終戦を迎えたが、戦争末期の米側の対日戦略を知る上で貴重な資料といえる。
この計画に関する秘密文書を発見した早大政経学部の山本武利教授は「マッカーサー元帥は(台湾素通りという)意表を突く作戦で、日本側を混乱させようとしたのではないか」と分析している。(共同通信 2003/03/19)世論反対でも「決然と進める」=小泉首相、イラク攻撃支持に理解求める
小泉純一郎首相は19日午前の参院本会議で、国内世論にイラク攻撃への反対意見が根強いことに関し、「大多数の国民の理解を得にくい問題でも、政治家として決然として進めなければならない時もある」と述べ、米国などの武力行使支持を決断したことに理解を求めた。大江康弘氏(自由)への答弁。(時事通信 2003/03/19)米サンノゼ市議会、イラク攻撃反対決議を採択
【サンフランシスコ18日ロイター】米カリフォルニア州サンノゼ市議会は18日、国内各地の市議会に続き、イラク攻撃反対決議を採択した。
表決を見守った反戦運動家ジュリー・キャラハンさんは「人々が政府に対して意思表示するひとつの方法だ」と述べた。
米国各地の市議会による決議は、政府に注目される可能性はあるが、外交政策を決定する上での拘束力はない。
ワシントンに拠点を置く平和団体による