お気づきでしたか? MacintoshとWindowsの頭文字MとWが、まるで逆向きの相似形だということを──相変わらずWebサイトでは、「Mac vs. Windows」の比較論争が、かくもかまびすしく繰り広げられております。たとえば、過激なものとしては「KILL MACers!」というページがあり、すでにタイトルそのものが過激ですが、内容はもっと過激です(笑)。冒頭で、
少数のご要望と、本朝にはびこるうすらばかマッカーの殲滅のために、あの罵詈雑言企画が再びここに蘇る勤労! あの、だっさいMACを使って、何のはばかることもなく呼吸をしている、鬱陶しい連中の息の根を止めてやろう!
と、のたまうところなんかもう笑わせてくれます。以下見出しだけ並べると「マッカ抹殺司令」「マッカー大量虐殺作戦」「マッカー殺戮の日」「マッカー駆逐さるべし」「マッカー殲滅の論理」「マッカーが差別される理由」「マッカー罵倒表現集」と穏やかではない。この人、“マッカー”に対するよほどのトラウマでもあるんでしょうか(笑)。品性のかけらもないこのページのアドレスは、来場カウント数で相手を奮起させるだけなので、あえて紹介はしませんがね。そのほか、「インプレス:窓の杜」のホームページに「なぜMacユーザーが嫌いかって?」というのがあったのですが(過去形)、つい最近更新してまもなく、Macユーザーから抗議メールが怒涛のごとく殺到し、その余波の影響で「いったん閉じ」られてしまいました。ほんとに惜しいですね。その著者のTHIG氏は、
僕は一部のMacintoshユーザーの傲慢さが大嫌いです。理由はありきたりですが、まぁどこぞの新興宗教信者と同じで、可哀想な人たちだと思います。せっかく優秀なMac OSも彼らのおかげでイメージダウン甚だしい。周りから煙たがられていることをもっと自覚してほしいですね。
と嫌悪感を隠さないが、「一部の狂信的なMacユーザーの傲慢さが嫌い」だという理由のひとつに「そんなに他人の使ってるOSをけなすのが楽しいんでしょうか?」というのがあります。思うに、それにはいくつか理由が考えられます。たとえばそのひとつとして“近親憎悪”の感情は否めないでしょう。かつてアップルとマイクロソフトは“盟友”でした。1985年アップルは、マイクロソフトとある“密約”を締結しました。それはMac用WordのアップグレードとWin用Excelの出荷延期をマイクロソフトが確約する見返りに、アップルはMacのテクノロジー使用権(アップルとすれば条件付きの)を譲渡するというものでした。これが後になって「WindowsはMacにあまりにも似すぎている」とアップルが提訴し、裁判沙汰となったわけですが、結局は訴えを却下されてしまいました。実は誰よりもMacの素晴らしさを認識していたのは、「PCで動くMacが欲しい」と口にしてはばからないあのビル・ゲイツ君でした。事実、彼はMacをこよなく愛していたのですから(証言映像 要Quick Time 6.2MB 下記YouTube参照)。
ところで、『WIRED』(1997年6月号)の特集は「Appleshock1997」。なかでも気炎を吐いているのがそう、アップルの暫定CEO(現CEO)ことスティーブ・ジョブズです。「ぼくはアップルの救世主ではない」の一文で彼はこう言っています。
マイクロソフトには“テイスト”というものが欠落している。それが彼らの唯一の問題だ。小さな意味ではなく、大きな意味で欠落している。彼らは独創的なことを考えないし、製品にカルチャーを注入することをしない。ぼくは彼らの成功に文句をつけているわけではない。彼らはその大半を自分たちの手で勝ち取ったのだから。ぼくが気に入らないのは、彼らが実は三流製品しか作っていないという事実だ。
バンダイの売れ商品「たまごっち」に対し、「ニュータマゴウォッチ」だの「ひよこ」だのといった類似品が出回れば、バンダイとしては当然「たまごっちのニセモノだ」と裁判に訴えますよね。同じように、Mac以上に“Macもどき”がはびこれば、それはやはり無視できないんじゃないでしょうか?(※注) まぁ気鋭のインダストリアルデザイナー・川崎和男氏の言うように「パソコンユーザーの中でMacファンは12%程度にすぎない。大衆というのはそういうレベルだと考えればいい」(『電脳への提言』)んですが(笑)。それからもうひとつの理由として、マイクロソフトという企業の体質に問題があることです。「平気でウソをつく」体質もさることながら、むしろ問題とすべきは「覇権主義」です。NeXTの技術担当上級副社長(当時)ポール・ヘガティ氏は、マイクロソフトの体質をこう鋭く指摘していました。
でも、いまソフトを手掛けている企業は将来のマイクロソフトについては心配したほうがいいだろうね。なぜなら、彼らはある会社の製品が市場で有利だと見なすと、何らかの形でその事業に進出してくるからね。インテルの場合と同じように、その会社を買収するか、あるいは競合製品を作って、豊富な資金力と張り巡らされた販売網で、その会社を叩きつぶすさ。(『WIRED』1995年8月号)
世界制覇を成し遂げたいという野望をもつゲイツ君ならではですが、そんな覇権主義は当然嫌われます。何もアップルだけではありません。オラクルやサン・マイクロシステムズやジャストシステムやネットスケープ・コミュニケーションズやロータスなどがマイクロソフトのあくどさに相当憤りを感じているようです。たとえば、オラクルのラリー・エリソン会長いわく、
ゲイツがアメリカ一賢い男だというのは誤りだ。財力と知性はイコールではない。(『NewsWeek日本版』1997年8月27日号)
そのエリソン氏、フル装備のミグ29戦闘機を所有したがっているそうで、なんでも「業界の噂では、エリソンはこの戦闘機でゲイツの新居の上空をかすめ、超音速の衝撃波で窓ガラスを全部割ろうとしている」(同書51ページ)のだとか(笑)。そんなエリソン氏が大の日本びいきだということはよく知られているが、PCWEEK/JAPANのインタビューに答えて、次のようにコメントしている、
日本のコンピュータメーカーは、すべてビル・ゲイツの許しを得ないとPCを作ることができないのです。ある日突然,彼が『富士通にはPCを作らせない』と決めたら……。たった1人の人間がコントロールする情報社会にしていいのですか? 電話、TV、そのほかの家電はすべて標準に従って作られています。コンピュータもそうなるべきです。
サンのスコット・マクネリー会長いわく、
消費者はマイクロソフトが素晴らしい技術を提供していると信じ込まされているが、実際は、マイクロソフトの技術は頻繁にアップグレードされ、消費者はそのたびに追加料金を徴収される。
消費者運動のリーダーとして知られるラルフ・ネーダー氏いわく、
(マイクロソフトは)アメとムチを使いわける会社だが、その究極の目的は独占支配にある。われわれが望むのはゲートのない(情報)ハイウェイだ。ゲート付きのハイウェイではない。(『ZDNet News』1997年10月7日付)
だから、こんな仕打ちを受けるんですよ(笑)。どうか「周りから煙たがられていることをもっと自覚してほしいですね」(THIG氏のお言葉)。グレシャムの法則に〈悪貨は良貨を駆逐する〉とあるように、マイクロソフトごときに駆逐されてしまってはたまりませんから、各社とも当然企業防衛のためにマイクロソフトを批判するのでしょう。むろんTHIG氏のように矛先をユーザーへ向けて非難するのはスジ違いというもので、本来批判の対象はその製品を出している企業に向けて行なわれるべきスジ合いでしょう。マイクロソフトしかりアップルしかり。
「Mac vs. Windows」論争については、私の拙文などよりはるかに的を射た一文があるので、それを以下紹介しましょう。ちなみに、書き手である【めのう】氏は、Windowsのソフト開発に携わっているプログラマーです。
丁度良い機会なので、MacとWindowsについてちょっと書きます。(完全に書くとMB単位になりそうだから(笑))過去にMacとWindowsについて、双方の主張や双方を比べた意見などを沢山見ましたが(それこそ嫌ってくらい(笑)) 僕が一番分かり易いなーって思ったのはPC-WEEKのコラムで浅井編集長か磯貝編集局次長が書かれた(多分浅井さんだと思いますが)「万年筆とボールペン」ですね(^_^)
経済性や効率性を求めた事務用品であるボールペンと、個人が、自分の愛着や書き味で選び・使う万年筆。WindowsとMacintosh(あえてMac OSと書かないけど) どちらがどちらかは・・・まぁ、考えて下さい(笑)
その上で、「ボールペンの方が優れている」とか「万年筆を使わないヤツは人間じゃねー」とか言い争う事の不毛さを考えてみましょう(^_^)
ただ、僕はここで「この万年筆、良い感じだぜぇ」って言うことは決して不毛では無いと思っているし、Macユーザが傲慢とも思える態度(に見えるヒトって言うのは、ボールペンユーザであっても万年筆に対して少なからず何か劣等感を覚えているのであって、本当に合理性を重視しているのなら気にもならないのではないかって思うんだけど)でMacを人に進めるのは、「自分が使ってみて気に入ったから、人にも薦める」行為であって、その人を「エバンジェリスト」って言う特別な人間として扱うようになったらヒトとして問題があると思う(笑)
僕は、私生活上でも気に入った筆記用具以外では字を書く気になれなくて、それが万年筆とかこだわらないけど、書き味の良いペンはメモってあったりする。(ファミリーストアのフェルトペン、100円とかメモってあるんだぞ)最近使っているのは確かローソンで買った100円の油性ボールペン(^_^)
ここ数年で100円ボールペンも随分と書き味とか良くなってそれぞれが方向性を見つけて進化してる。だけど、クロスのボールペンを使った時にはやっぱり、「良い」って思うし、ボールペンも良いけど、ホントに良い万年筆やボールペンを1本持っているって言うのは、また良いもんだぜって言うことを人に話すこともある。
万年筆のインクを詰め替えるのを、「非生産的」と中傷する人達がいるとすればその人達を笑う事を【めのう】はためらわないし、事務的では無い仕事(クリエイティブと言い換えようか?)をこなすのに、書き味って言うのが効率として貢献することが分からないのであれば「アホ」と言っても良いのではないかと思う。
インクの詰め替えのような目の前の事しか見えずに、書き味を無視した筆記用具で原稿の執筆が遅れるのだとしたら、馬鹿みたいじゃない?(笑)
"MacとWindows"(『Macintosh Garden』 1997年4月23日付)
最後に、1997年8月ボストンで開催されたMACWORLD Expoの基調講演でジョブズがスピーチした言葉をちょっと紹介しておきます。
アップルが勝ち、マイクロソフトが負けるといったような考え方は捨てなければならない。アップルが勝つためにはアップルは本気で立ち向かう必要がある。誰かが助けてくれるとしたらありがたいことだ。もしアップルが失敗して、よい仕事ができなかったとすれば、それはアップルの責任以外の何ものでもない。アップルとマイクロソフトの対立関係は少なくとも私の中では終わったのだ。(『MACWORLD JAPAN ONLINE』)
ジョブズもずいぶんと大人になったものですね。でも「アップルが勝つためには」とつい漏らしてしまうところがいかにもジョブズらしいけど(笑)。
【1997/05/01 江原・記】

(※注)MacもWindowsもしょせんはゼロックスのパロアルト研究所(PARC)のAltoをパクったにすぎない、という通説がある。正確には、商業化されなかったAltoからインスピレーションを得、それを継承・発展させて製品化へと結実させたのがMacintoshであり、言うまでもなくそれはパーソナル・コンピュータとしては前人未到の、まさに画期的なものであった。だがWindowsはしょせんMacの後塵を拝したにすぎない。
初代Macの開発に直接携わった元アップル・エンジニアのアンディ・ハーツフェルドはCNET News.comとのインタビュー(A・ハーツフェルドが語る「Macの誕生と、その他の物語」)で、PARCから盗んだという批判についてこう反論している──「見当違いの批判というほかありません。ごく広い意味でいえば、Xeroxからインスピレーションを得たということはあるかもしれません。しかし、実際にコードを盗んだわけではない。1行たりとも盗んではいません」。また、ゼロックス出身のエンジニアが多かったのは事実ではないかという批判に対しても「Macチームにはひとりです。Lisaチームにはもっといました。4、5人でしょうか。PARC出身者の多くは、Macの発売後に入社した人々です。ビジョナリーであり、パロアルト研究所の中心人物だったAlan KayがAppleにやって来たのは、ちょうど私が退社する1984年3月のことでした。Alanの後を追うように、パロアルト研究所から10人ほど移って来ました」と明確に答えている。この発言にも登場する、Alto開発のプロジェクトに携わり、その後アップルの研究フェローとなった「パーソナル・コンピュータの父」アラン・ケイ博士は、Macを称して「批判されるに足る最初のコンピュータだ」と語っている。
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マイクロソフト「独占」に警鐘
米消費者運動家ラルフ・ネーダー氏に聞く
パソコン産業で覇権を握るマイクロソフトに対し、風当たりが一段と強まっている。独禁法の番人である米司法省やサン・マイクロシステムズのようなライバル企業のほか、消費者運動家のラルフ・ネーダー氏も攻撃陣に加わった。1960年代に自動車業界を相手とした消費者運動で名を売ったネーダー氏がなぜ今、マイクロソフトなのか。ワシントンで聞いた。──マイクロソフトの何が問題なのか。
「多くのハイテク企業から競争制限的な行為について不平を聞いている。最初はライバル会社のしっとのようなものと思っていたが、基本ソフトでの独占を背景に競合する会社と取引しないように働き掛けるなどたくさんの事例を聞き、深刻だと思い始めた」
「基本ソフトに依存しない『Java(ジャバ)』が技術の力で独占を崩すか、米日欧の政府が歯止めをかける可能性があった。しかし、だれも成功しない間にマイクロソフトは電子商取引やCATV(有線テレビ)など消費者に関係が深い分野にどんどん事業を拡大している。これ以上放置すれば、対処が難しくなる」──自動車などとは違い変化の激しいハイテク産業では、覇権も長くは続かないかもしれない。
「マイクロソフトは技術革新が激しいダイナミックな市場におけるダイナミックな独占企業体だ。インターネットのブラウザー(閲覧ソフト)のOSへの取り込みを図り、元々オープンな性格だった『Java』を自社で管理できるようにしようとしている」──技術革新が激しいから司法省なども動けなかったのではないか。
「それは違う。司法省も米連邦取引委員会(FTC)もやろうと思えば、独禁法の観点からマイクロソフトの行為を排除できた。しかし、政治的意思、合法的な権限、有能なスタッフの1つでも欠ければ貫徹できない。(独禁政策を緩和して以降)長らく政府には確固たる意思がなく、有能なスタッフもいなかった」──消費者にはウィンドウズのような単一規格の方が便利との声もある。
「問題は規格の決まりかただ。ほかの産業の場合、規格は国際標準化機構(ISO)など集団のコンセンサスを経て決まる。マイクロソフトの場合、独占の力があるのでコンセンサスを必要としない」──具体的にどんなやり方でマイクロソフトの覇権を排除していくのか。
「政府調達を重視している。マイクロソフトの競合会社に多くの発注をするよう政府に働き掛けることで情報ハイウエーをオープンにし、影響力をそぐという手法だ」
「マイクロソフトが持っている知的所有権は合法的な独占だが、その力を背景に他の分野で反競争的な行為をすることは許されない。その場合には知的所有権を制限するという考えに賛成する。1960年代までは独禁法を理由に知的所有権が部分的に制限された例があった。公共政策の観点から、独禁法と知的所有権の関係について再考すべき時期に来ていると思う」消費者保護は手探りの状態
1960年代、米政府はネーダー氏らの主張を取り入れ、シートベルト装備の義務化など自動車関連の消費者保護法を制定した。しかし、こうした「政府規制による消費者保護」では今回の問題は解決しない。
マイクロソフトのOS独占の背景には既存の規格決定メカニズムが市場のスピードにあわず空洞化している現実がある。ネーダー氏は「80年代以降米国は企業が牛耳る社会になった」と嘆くが、同時期に米経済は再生へ離陸し始めた。グローバル化した市場の論理と消費者保護をどうバランスさせるのか、氏自身も手探りのようだ。
もっとも、サンのマクネリー会長のような企業経営者が、ネーダー氏と協力するのは60年代にはなかった。司法省、マイクロソフト、ネーダー氏──だれもが決め手を持たない状況で緊張関係を保ち続けることが、健全な市場を生むポイントかもしれない。(産業部 大隅隆)(日本経済新聞 1997/12/12)米連邦地裁、マイクロソフトの独占を認定
米連邦地裁は5日(現地時間)、反トラスト法(独占禁止法)違反で米司法省が米マイクロソフトを提訴していた裁判で、マイクロソフトのOSが市場の90%に上るシェアを持っている状態を「独占」と認定。同社がこうしたOS市場での圧倒的な強みを背景にブラウザソフトのシェア拡大を進めたやり方は「ライバル会社に危害を与える」と認定した。
事実認定の内容は米司法省の主張をほぼ全面的に認めた形だが、裁判はまだ続き、反トラスト法違反にあたるかどうかは今後の判決を待たなくてはならない。ただし、今後この事実認定を基に判決が下されることを考えれば、今回の事実認定の内容はマイクロソフトにとって好ましくないものであることは間違いない。この発表を受けて、米マイクロソフトの株価は下落している。
今回の事実認定に対してマイクロソフトは「ソフト市場における競争と革新は、消費者に利益をもたらす」と反論している。
なお、今回の事実認定の発表文は200ページを超えるが、全文が司法省のホームページにおいてPDFファイルなどで公開されている。(Mobile Central 1999/11/06)リナックス支持の男、MS会長に「独占 」抗議 北京大
中国訪問中の米マイクロソフト(MS)のビル・ゲイツ会長が20日、北京大学で講演した後、学生を対象にした表彰式を行っていた最中、背広姿の中国人の男が突然、壇上に駆け上がり、英語で「マイクロソフトの独占反対」と抗議した。21日付の中国各紙が伝えた。
男は約30秒間、抗議活動を続けた後、警備員に取り押さえられた。男は、基本的設計が公開される「オープンソース」方式の無償基本ソフト(OS)「リナックス」などの支持者で、抗議した際も「フリーソフトウエア、オープンソース」と書いた紙を観客らに掲げた。マイクロソフト、EU独禁法違反訴訟で敗訴
ルクセンブルク──欧州連合(EU)の第1審裁判所は17日、独占禁止法に違反したとして米マイクロソフトに6億8900万ドル(約795億円)の制裁金支払いを命じた欧州委員会の決定を支持し、同社の控訴を棄却した。
第1審裁判所は、マイクロソフト社がデスクトップ・コンピュータの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」における支配的地位を、サーバー向けソフトウエアにも拡大しようとしたとの欧州委員会の判断は正しい、との認識を示した。また、同社がウィンドウズにメディア関連ソフト「Windows Media Player」をバンドルし、同様のソフトを出している他社を阻害していることを同委員会が明確に立証した、と述べた。
欧州委員会は2004年3月、マイクロソフト社に対し、他社への技術情報の公開や「Windows Media Player」抜きのウィンドウズ販売を命令した。6億8900万ドルは、同委員会が科した制裁金として史上最高額。(CNN 2007/09/17)米マイクロソフト、独禁法違反で上訴せず EU勝利
米マイクロソフト(MS)による欧州連合(EU)独占禁止法違反事件で、EU欧州委員会は22日、MSがライバル社に技術情報を提供するなどEUの求めに従うことで合意したと発表した。MSもこの日、この件に関して欧州司法裁判所に上訴しないことを明らかにした。EUとMSの係争は04年から続いていたが、EU側の勝利で収束する。
欧州委によると、MSは今後、基本ソフト「ウィンドウズ」の技術情報のライバル社への提供に応じ、他社がソフト開発しやすい環境をつくる。情報の使用料は1万ユーロ(約160万円)に抑える。欧州委のクルス委員(競争政策担当)は22日、「消費者の勝利だ」と述べるとともに、新たな違反があれば制裁を科すと改めて警告した。
MSは「ウィンドウズ」の独占的地位を乱用し、技術情報の提供を拒んだなどとして、欧州委から04年3月、4億9700万ユーロ(約800億円)の制裁金を科された。EUの一企業への制裁金としては過去最高額で、EU独禁法をめぐる係争の象徴的な例だった。
MSは欧州第1審裁判所に訴えたが、同裁判所は今年9月、MSの訴えを退けた。MSには上訴して徹底抗戦する道もあったが、上級審の欧州司法裁は法解釈を争う場で事実認定が覆ることはなく、MSの逆転勝訴は難しい情勢だった。欧州委と対立し続けてもイメージが悪化するだけで、利益はないと判断したとみられる。
欧州委は06年にも、MSが是正命令に従っていないとして、2億8050万ユーロの追加制裁金を科した。追加制裁は1日当たりの制裁額をもとに算出されており、クルス委員はこの制裁の扱いをどうするか、早急に決める考えを示した。(朝日新聞 2007/10/23)ゲイツ会長引退前にペンタゴンと結合したマイクロソフト 口つぐむ一般メディア
ビル・ゲイツ会長の経営の一線からの引退を前にマイクロソフト(MS)が米国防総省から弾道ミサイル防衛(BMD)事業のソフト開発で大量受注するなどペンタゴン企業への道を大きく歩み始めている。グーグルなど競争企業の猛烈な追い上げを受けて、軍産複合体の一角に組み込まれた。ゲイツ会長は推定約600億ドル(約6兆6000万ドル)の個人資産の大半を使用して慈善事業を行うことを再三表明し、メディアはこれを美談として取り上げてきたが、米巨大企業の宿命とも言うべきペンタゴンとの関係については口をつぐんだ格好だ。...(加治康男)(日刊べリタ 2008/01/09)EU、マイクロソフトに「異議告知書」 独禁法違反の疑い
【ブリュッセル=下田敏】欧州連合(EU)の欧州委員会が米マイクロソフトに、新たなEU競争法(独占禁止法)違反の疑いで「異議告知書」を送付したことが明らかになった。同社の基本ソフト「ウィンドウズ」とインターネットの閲覧ソフトの抱き合わせ販売が独占的な地位の乱用にあたると判断したため。告知書送付は独禁法違反の是正手続きの第一ステップで、欧州委と同社の独禁法違反を巡る係争が再び激しくなる可能性がある。
欧州委は同社の「インターネット・エクスプローラー」以外の閲覧ソフトがあまり普及していない点を問題視。「ウィンドウズ」との抱き合わせ販売が技術革新や他社のソフトとの競争を妨げ、消費者の選択の幅を狭めたと指摘している。マイクロソフトには文書での反論や公聴会の開催要求が認められるが、最終的に欧州委が独禁法違反と判定すれば、巨額の制裁金支払いや販売手法の見直しを迫られる恐れがある。(日本経済新聞 2009/01/18)グーグルがマイクロソフト批判 ネット閲覧ソフト独占問題で
【シリコンバレー=田中暁人】インターネット検索最大手の米グーグルは24日、ネット閲覧ソフトの市場独占問題に関連し、マイクロソフト(MS)を批判する声明を発表した。市場シェアの大半を握る基本ソフト(OS)と抱き合わせることで「MSの閲覧ソフトが不公平な優位性を持っている」と指摘。同問題を調査する欧州連合(EU)欧州委員会に協力する姿勢も示した。
欧州委は、EU競争法(独占禁止法)違反の疑いで「異議告知書」をMSに送付済み。グーグルは「我々の観点が(欧州委に)役立つことを願っている」などとコメントした。グーグルは昨年秋に無償閲覧ソフトの「クローム」を投入し、同市場に参入した。(日本経済新聞 2009/02/25)家族にiPod使用禁止令=ゲイツ氏、ライバル社意識?−米
【ニューヨーク3日時事】妻と3人の子供にライバル社製品は使わせぬ―。米ソフトウエア大手マイクロソフト創業者、ビル・ゲイツ氏のメリンダ夫人はファッション誌ヴォーグ(電子版)に、夫が家庭でデジタル携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」をはじめとするアップル社製品の使用禁止令を出していると明らかにした。
同社のiPodや多機能型携帯電話「iPhone(アイフォーン)」はデザインの良さなどで大人気。しかしメリンダ夫人は同誌に「わが家で禁制品に指定されている品物はほとんどないけど、iPodとiPhoneは子供たちのために買ってはいけないものね」と告白した。
躍進を続けるアップル社はマイクロソフトの長年の競合相手。ただメリンダ夫人も友人に「iPhoneを持っていても構わない気がする」と漏らしてしまうそうだ。(時事通信 2009/03/04)
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