同性愛

[2008-2009]


2008年2月19日(読売新聞)
メイプルソープ写真集、最高裁「わいせつ」否定

男性器の写真が収録された米国の写真家、ロバート・メイプルソープ(1946〜89年)の写真集がわいせつ物にあたるかどうかが争われた訴訟の上告審判決が19日、最高裁第3小法廷であった。
那須弘平裁判長は「写真集は芸術的観点から編集されており、全体としてみれば、わいせつ物とはいえない」と述べ、わいせつ物とした2審・東京高裁判決を破棄。その上で、国内への持ち込みを禁じた税関の処分取り消しを命じた。国側敗訴が確定した。
判決は裁判官5人のうち4人の多数意見。メイプルソープの別の写真集について、最高裁は99年にわいせつ物と判断。この日の判決が、前回わいせつ物とされた5点の写真を含む写真集を芸術作品と認めたことは、わいせつ概念の変化を示すものといえそうだ。わいせつ物を巡る訴訟で最高裁が下級審の判断を覆した例は過去にないという。
訴えていたのは、東京都の映画配給会社社長、浅井隆さん(52)。判決によると、浅井さんは99年9月、花や人物などのほか、男性器のアップ写真20枚が19ページにわたって掲載された写真集「MAPPLETHORPE」(384ページ)1冊を米国から持ち帰ったが、成田空港の税関で、関税定率法が輸入を禁じた「風俗を害すべき書籍」に当たるとして持ち込みを禁じられた。
多数意見は、メイプルソープが写真芸術家として高い評価を得ていることを踏まえ、「写真集は、その写真芸術の全体像を概観する観点から編集され、問題となった写真が全体に占める比重も相当低い」と指摘。「全体としてみた時、好色的興味に訴えるものと認めるのは困難」と判断した。
99年の最高裁判決については、「写真集の構成や処分を受けた時期が異なり、矛盾しない」と述べた。
これに対し、堀籠幸男裁判官は「性器が露骨に配置された写真はわいせつ物に当たる。芸術性があることを理由にわいせつ性を否定するのは許されない」とする反対意見を述べた。
1審判決は「わいせつ物には当たらない」として、国に処分取り消しと70万円の賠償を命じたが、2審は原告逆転敗訴としていた。


2008年2月25日(CNN)
マイクロソフト創立メンバーの遺産、同性愛団体などに寄贈

シアトル(AP) ソフトウエア世界最大手、米マイクロソフトの創立期のメンバーで、06年に死去したリック・ワイランド氏が、同性愛者権利団体やエイズ研究団体などに、約70億円の遺産を残していたことが、24日明らかになった。同氏が役員を務めていた同性愛者対象の奨学基金「プライド基金」が発表した。
同基金によると、同性愛者をめぐる運動に、これだけの規模の遺産が一度に寄付された例は過去にないという。約20億円は同基金に直接されて奨学金の資金となり、残りは今後8年間で全米10団体に贈られる予定だ。
ワイランド氏は、同社の共同創業者ビル・ゲイツ、ポール・アレン氏の高校時代の級友で、設立当初の75年から88年に退社するまで、ワープロ事業やソフトウエアのプログラム言語開発などを率いた。生前から環境保護、教育団体などにも多額の財産を寄付していたが、うつ病との闘いの末、53歳で自殺した。


2008年4月10日(ロイター通信)
シンガポール、女性同士がキスする広告めぐり通信大手に罰金

【シンガポール9日ロイター】シンガポールのメディア開発庁(MDA)は9日、女性2人がキスしているテレビCMをめぐり通信会社スターハブに1万シンガポールドル(約74万円)の罰金を科したことを明らかにした。
同性愛の女性同士のキスを「美化」し、そうした関係を「許容される」ものとして描いている曲を同社が採用したことが問題視されている。
同庁は「同性愛を容認する広告を認めないとしたテレビ広告のガイドラインに違反する」と説明した。
シンガポールは男性間の性行為を禁じており、「いまいましいわいせつ行為」が発覚した場合には2年以内の禁固刑を科する可能性があるとしている。女性同士の性行為については法制化されていない。


2008年4月14日(サンケイスポーツ)
“国内初”同性愛絵本発売!ゲイのペンギン家族が主人公

レズビアンを公表し昨夏の参院選で民主党の比例代表候補として話題を集めた前大阪府議、尾辻かな子氏(33)が、同性愛を題材にした児童向け絵本の翻訳を手掛け、16日に発売する。同性愛のペンギンを描いた「タンタンタンゴはパパふたり」(ポット出版)で、児童向けの絵本コーナーに並ぶ。“同性愛絵本”は国内初とみられ、話題を呼びそうだ。

「−パパふたり」は、2005年に米国で出版された「and Tango makes three」の翻訳絵本。ラブラブのオスのペンギン2羽が卵によく似た石を何日も温めるので、見かねた飼育係が別に産み落とされた卵を巣に入れたところ、娘のタンゴが生まれて…という心温まるストーリーだ。
ニューヨークのセントラルパーク内の動物園での実話をもとに描かれている。ペンギンは2羽で行動し同性ペアは珍しくなく、4年前の立教大の教授らの調査では日本国内の16施設の8種20組が確認されている。野生のペンギンについても同性ペアの存在が報告されているが、研究は進んでいないという。
米国では図書館協会の「優れた児童書」に選定されるなど数々の賞を受賞。その一方でイリノイ州などでは06年、同性愛を嫌う一部の保護者が「教育によくない」として学校の図書館から絵本を撤廃するよう訴えるなど騒動になった。
尾辻氏は騒動になった際、絵本の存在を知り購入。「いつか日本で紹介できれば」と思い、参院選落選後の昨秋、自ら企画を出版社に持ち込んだ。同氏の選対事務局長を務めた翻訳家で編集者の前田和男氏(61)とともに翻訳。初めての翻訳だったが「子供にもわかるように、原文の意味を伝えることを心がけた」という。
同性愛絵本の日本での発売は「聞いたことがない」(ポット出版)といい、初めてとみられる。児童向け絵本コーナーに並ぶ予定で、米国同様一部の反発も懸念されるが、尾辻氏は「小さいうちにいろんな形があると知るのはいいこと。子供は偏見もなく柔軟ですし。子供に限らず広く読んでもらい、自然や家族の多様性を考えるきっかけにしてほしい」と期待を込めた。

★NHK教育でも「同性愛」特集

尾辻氏は現在、講演などを中心に活動。レズビアンを題材に描いた米テレビドラマ「Lの世界」が日本でもヒットしたことに「今年は特にレズビアンが見える形になってきた」と喜ぶ。今月28、29の両日、午後8時から放送されるNHK教育テレビ「ハートをつなごう」ではゲイ・レズビアンが特集される。尾辻氏も出演予定で「NHK教育に同性愛者がまじめに取り上げられる。ついにこんな時代がやってきたと感慨深いものがある」と話した。

★何と1500種で確認

ペンギン以外にも動物の世界では同性ペアが存在することが確認されている。海洋ほ乳類、霊長類などに多く、1999年の研究リポートでは約1500種で観察された。2006年、ノルウェーのオスロ自然史博物館では世界初の「生物の同性愛」をテーマにした展示が行われた。ペンギンをはじめキリン、オウム、クジラ、カブトムシなどの例が挙げられ、博物館側は「人間の同性愛も不自然ではない」と結論付けた。


2008年5月11日(CNN)
米図書館への苦情、トップはペンギンの絵本

ニューヨーク──米図書館協会(ALA)はこのほど、07年に図書館や学校に寄せられた、書籍に対する苦情のまとめを発表した。書棚からの撤去を求める申し入れが最も多かったのは、同性愛のペンギンを描いた絵本「And Tango Makes Three(邦題・タンタンタンゴはパパふたり)」だった。
この絵本は05年に出版され、ALAが発表した06年の撤去要請ランキングでも1位となった。雄のペンギン2羽が卵を温め、生まれたメスのペンギン「タンゴ」と3羽で暮らすというストーリー。ニューヨークのセントラルパーク内にある動物園での実話をもとに書かれたという。日本では、今年4月に翻訳版が出版されている。
ALAのジュディス・クラッグ氏がAP通信に語ったところによれば、「同性愛を容認する姿勢を、幼い子どもに植え付けるべきではない」というのが、反対派の言い分だ。
ALAのまとめは、全米の図書館または学校に提出された正式な撤去要請の文書に基づいている。要請の多かった書籍のトップ10には、米文豪マーク・トウェインが19世紀の南部を舞台に逃亡奴隷の黒人と少年の冒険を描いた「ハックルベリー・フィンの冒険」も含まれる。また、黒人女性詩人マヤ・アンジェロウの自伝「歌え、翔べない鳥たちよ」は、少女時代に受けた性的暴行などの描写が問題視された。96年に出版され、昨年ニコール・キッドマンらの出演で映画化された「ライラの冒険 黄金の羅針盤」には、「反キリスト教的」との抗議が集中した。
撤去要請は全体で420件と、06年の546件を下回った。このうち、実際に書籍が撤去されたケースは65件だった。要請件数は、90年代半ばの750件をピークに減少傾向にある。クラッグ氏は「最近はインターネット上であれこれ騒ぎが起きるので、本をめぐる議論は相対的に影を潜めているようだ」と話している。


2008年5月26日(共同通信)
同性愛者ら300万人行進 ブラジル・サンパウロで、世界最大規模

【リオデジャネイロ25日共同】ブラジルの最大都市サンパウロの中心街で25日、老若男女の同性愛者らが差別反対や権利拡大を訴えて行進した。主催者によると、参加者は300万人以上とみられ、同性愛者が集う行事としては世界最大規模という。
AP通信などによると、女性のスプリシ観光相も行進に加わり「この国では同性愛を嫌悪する事例が多い。そうした嫌悪を取り締まる法律はなく、この状況を変えるべきだ」などと訴えた。
南米は世界で最もカトリック教徒が多いとされる地域だが、毎年恒例で今年で12回目となる行進への参加者は年々、増え続けている。


2008年5月28日(時事通信)
同性愛者の慰霊碑完成=ナチスが5万人虐殺−独

【ベルリン27日時事】ナチス・ドイツの迫害によって犠牲になった同性愛者の慰霊碑が完成し、ベルリンで27日、公開式典が行われた。ナチスはユダヤ人だけでなく、同性愛者やロマ人なども弾圧の対象とし、強制収容所に送られるなどして殺害された同性愛者は5万人を超えるとも推定されている。
慰霊碑は直方体をしたコンクリートの塊のような形状。中央に開けられた小窓からは、同性愛者がキスするフィルム映像を見ることができる。


2008年6月29日(ロイター通信)
ブルガリアで初の同性愛者パレード、妨害行為の60人を身柄拘束

【ソフィア28日ロイター】ブルガリアで初めてとなる同性愛者のパレードが28日、当地で行われ、警察は火炎瓶を投げるなどの妨害行為をした極右翼過激派約60人の身柄を拘束した。
同パレードには、およそ100人の同性愛者の活動家らが参加。同性愛者への差別に抗議し、首都の街を行進した。同様の差別は、ほかの東欧諸国でもみられる。
警察と目撃者がロイターに語ったところによると、1人の過激派がパレードの近くで火炎瓶を投げたほか、卵を投げつけたり、こん棒を持っている人もいたという。
けが人は出ていない。


2008年7月16日(産経新聞)
「同性愛者」理由に男性を不当差別 国に損害賠償判決 イタリア

イタリア・シチリア島で26歳の男性が同性愛者との理由で運転免許を取り直させられるなど不当な扱いを受けたとして、政府に10万ユーロ(約1660万円)の損害賠償を命じる判決が出た。
兵役の健康診断で医師に同性愛者だと告げたところ、運輸省に通報され、「性別証明に問題がある」ため再試験か免許証返上かを迫られた。さらに再発行された免許証は有効期間が通常10年間のところわずか1年間に。
判事は「明らかな性的差別。(男性に)国への重大な不信感を抱かせた」と切り捨てた。(ローマ、ロイター=共同)


2008年8月7日(朝日新聞)
アンワル元副首相を起訴 「同性愛行為した」と当局

【クアラルンプール=杉井昭仁】マレーシアの検察当局は7日、野党指導者のアンワル・イブラヒム元副首相(60)を異常性行為(同性愛)の罪で起訴した。イスラム教を国教とする同国では同性愛行為は当事者間の合意があっても有罪とされ、最長で禁固20年の刑が科される。
同日午前、クアラルンプールの裁判所での罪状認否でアンワル氏は「悪意に満ちた起訴だ」と無罪を主張。検察によると、アンワル氏は今年6月、市内のマンションで同氏のスタッフだった23歳の男性と同性愛行為をしたとされる。担当弁護士によると、アンワル氏は保釈が認められた。
同氏は6日、8月26日投票の地元ペナン州の連邦下院補選への立候補を表明。起訴に関して「私の政治復帰を阻むためのでっち上げだ」と語っていた。


2008年8月18日(ロイター通信)
五輪=北京五輪、同性愛者と公表の出場選手はわずか10人─調査

【北京18日ロイター】同性愛者向け情報サイトoutsports.comの調査によると、北京五輪に出場している1万500人の選手の中で、同性愛者であることを公表しているのはわずか10人だという。
Outsports.comは、同性愛者の選手の中にはファンやチームメートからの反発やスポンサーを失うことへの不安などから、公表を恐れるケースもあると指摘。不必要なメディアの注目が成績に影響することも、公表を控える理由だという。
同サイトが同性愛者であると名指しした10人のうち9人は女性で、専門種目はフェンシングや自転車などさまざま。飛び込みのオーストラリア代表、マシュー・ミッチャム選手が唯一の男性。
ミッチャム選手は「同性愛とエリートスポーツが一緒になると、みんな特別なことだと考える」と述べ、自分自身の性的嗜好は問題ではなく、ただ成功したオーストラリアの飛び込み選手として認識して欲しいとしている。
同サイトは、同性愛者の選手は実際はもっとずっと多いはずで、1000人に達するのではないかと推測している。


2008年8月31日(四国新聞)
「男色」の博識披露 菊池寛の手紙見つかる

香川県高松市出身で今年が生誕120年・没後60年にあたる菊池寛(1888−1948年)が、文藝春秋社に投稿された作品に対する評価とアドバイスをつづった手紙が見つかった。1925(大正14)年に書かれたものとみられ、「男色(同性愛)」への広範な知識が披露されている。菊池寛研究の第一人者で、手紙を分析した片山宏行青山学院大文学部教授(日本近代文学)は「古今東西にわたる男色への深遠な博識がよく分かり、興味深い。菊池の私信はほとんど残っておらず、文学的生涯を検証する上でも貴重な発見だ」と話している。
菊池が手紙を出した相手は、当時名古屋市に住んでいた坂田行雄さんで、香川大医学部の石川元教授(59)の伯父にあたる人物。坂田さんは1900(明治33)年に名古屋市で生まれ、医学生のかたわら、文学への志も抱いて、文芸誌に盛んに文章を発表していた。しかし肺結核のため、1929(昭和4)年に28歳の若さで亡くなった。
手紙の日付は1925(大正14)年の4月8日。坂田さんが文藝春秋に投稿した「作家と男色」という随筆に対する評価とアドバイスとみられ、400字詰め原稿用紙五枚にびっしりと書き込まれている。坂田さんの投稿作は残っていないが、手紙の内容から、井原西鶴を例に、男色文学について分析したものと推測される。
手紙には男色に関する「蘊蓄[うんちく]」が満載。ギリシャ神話、シェークスピア、オスカー・ワイルド、古事記、源氏物語、井原西鶴、近松門左衛門などのほか、中国の諺[ことわざ]と思われる記述もみられるなど、古今東西の男色に関する博識ぶりが見て取れる。
菊池の手紙には、末尾に「この手紙発表は無用」と記されている。片山教授は「実業家として成功して以降の菊池は、ドライな合理主義者という作家イメージを大切にしていた。過去の男色志向などウエットな部分を見せないように腐心していた時期だけに、立場を考えたのだろう」と推察する。
ただ、こうした手紙を書いていたことについて、同教授は「文壇の大御所となり実業家として成功した後も、若いころからの男色志向や文学への熱い思いを忘れなかった精神性の表れではないか。研究者間では菊池の男色志向は知られていたが、ホモセクシュアルな内面について、自ら明示した今回の手紙で具体的に裏付けられた」と分析している。
菊池の直孫で、高松市菊池寛記念館名誉館長の菊池夏樹さんは「字体や内容の特徴からみて祖父の手紙に間違いないだろう。生誕120年・没後60年の節目の年に発見されたのも感慨深い」と話している。
石川教授は1989年に亡くなった父親の遺品を整理中に、この手紙を発見した。同教授は「私たちの世代にとっての菊池寛は、成熟した実業家という印象が強い。文豪らしくさすがに博学で、気さくな人物だったこともよく分かって興味深い」と話している。


2008年9月27日(時事通信)
アジア最大級の同性愛パレード=雨の中、1万数千人が参加−台北

【台北27日時事】台湾・台北市で27日、同性愛者によるパレードが開催され、一般市民を含めて1万数千人が参加した。主催者によると、台北で毎年開かれているこのパレードはアジア最大規模だという。
パレードは今年6回目。台風15号の影響で時折激しい雨が降る中、参加者は市中心部を約2時間にわたって練り歩き、服装やプラカードでそれぞれの思いを表現した。


2008年10月15日(U.S. FrontLine)
同性愛者の戦いの歴史を公開〜ゲイ・ミュージアムがハリウッドに登場

同性愛者の歴史に関する資料を展示した博物館、ワン・アーカイブズ・キャラリー&ミュージアム(ONE Archives Gallery and Museum)が18日、ウェストハリウッドにオープンする。
ロサンゼルス・タイムズによると、博物館は600平方フィートと手狭だが、同性愛にまつわる歴史を記録しながら図書館に埋もれていた資料の数々を展示する。
例えば、1953年に出版された雑誌は、「同性結婚?(Homosexual Marriage?)」と大きな白字の見出しで問い掛け、63年の雑誌はより単刀直入で、なまめかしいポーズをとった筋肉質の男たちの写真とともに「同性結婚を推進しよう(Let''s Push Homophile Marriage)」と添えられている。いずれも、同性結婚が全米で非難の矢面に立たされる数十年も前で、同性愛擁護運動家たちの結集の場となっていたことを物語っている。
同博物館は、南カリフォルニア大学(USC)と提携するワン・ナショナル・ゲイ・アンド・レズビアン・アーカイブズの分派で、資料の出典であるワン誌(ONE magazine)は国内初の同性愛者向け雑誌だ。
USCの考古学・ジェンダー研究教授で、博物館の館長を務めるジョセフ・ホーキンス社長は、「大半の人が考えている以上に長い戦いの歴史が公開されている」と説明。「こうした出版物は50年代から60年代にかけ、政府への反抗と見なされていたので、差し止め処分を受けなかったことに驚いている」と語った。
博物館では除幕の目玉として、サンタモニカ大通りで毎年開催される同性愛者の祭典、クリストファー・ストリート・ウェスト・パレードの歴史を収めた資料を展示する。


2008年11月22日(CNN)
米お見合いサイト、同性愛者向けのサービス開始へ

ニューヨーク(CNN) インターネット上で独身メンバーに結婚相手を紹介する米ウェブサイト「eハーモニー」が、同性愛者用のカテゴリーを設けていないのは差別だとして訴えられていた問題で、同社はこのほど、新たに同性愛者向けサービスを提供することで、当局と和解した。
eハーモニーは来年3月末までに、メンバーに同性の相手を紹介するサイトを新設する。また、成立した同性カップルの写真を自社のサイトや広告に掲載し、サイトやハンドブックにも「性的指向による差別はしない」と明記することになった。さらに、損害賠償を求めていたニュージャージー州在住の原告男性に5000ドル(約47万円)、同州に裁判費用として5万ドル(約470万円)を支払うという。
同サイトは数年前、心理学者のニール・クラーク・ウォーレン博士が開設。メンバーには詳しい性格診断を実施したうえで、相手を紹介する仕組みだ。同博士が保守的なキリスト教徒であることから、同性愛を認めない宗教観に基づくサイトとされてきた。同社の弁護士は「訴訟の背景にはわれわれに対する偏見がある」との見方を示す一方、「裁判は予想外の展開となる可能性もあるので、和解がベストと判断した」と説明している。
eハーモニーによると、米国内では同社の仲介により、1日平均236組の夫婦が誕生しているという。


2008年12月11日(ロイター通信)
NY映画批評家協会賞、作品賞は「Milk」

【ニューヨーク10日ロイター】アカデミー賞の前哨戦の1つとして注目されるニューヨーク映画批評家協会賞が10日発表され、最優秀作品賞に「Milk(原題)」が選ばれた。
この映画は、カリフォルニア州で同性愛者であることを公言し初めて当選した公職者で、1978年に暗殺されたハーベイ・ミルクを描いた作品。
前哨戦とされる主要な3つの映画賞では、ほかに、ロサンゼルス映画批評家協会賞が9日にアニメ作品「WALL・E/ウォーリー」を、また全米批評家協会賞は先週、「Slumdog Millionaire(原題)」を作品賞に選出。2月のアカデミー賞に向けて予想が難しい状況となっている。


2008年12月23日(共同通信)
図書館「ボーイズラブ」に揺れる 堺市、市民の不信感募る

「ボーイズラブ(BL)」と呼ばれる男性同士の恋愛をテーマにした小説に、堺市の図書館が揺れている。市民の声を受けて貸し出しを制限したところ、反対に「特定の本を排除するのは問題」と非難が集中し、制限を撤回。「また突然、対応を変えるかも」と市民の不信感は募っている。
一般的にBL小説は、1冊に数ページのイラストがある。堺市立の7つの図書館が所蔵する計約5500冊のうち、100冊程度には男性同士が裸で絡み合うような過激な描写があった。盗難も多いため、申請があれば貸し出す閉架書庫に置いていた。
しかし、ひっきりなしに貸し出されるため、4つの図書館では誰でも閲覧できる棚に配置。7月、「子どもが見るのにふさわしくない」との声が利用者から出た。
図書館側は、閉架書庫に戻した上で、18歳未満への貸し出し禁止を決定。これに、住民グループが「特定の本を排除したり廃棄したりするのは、図書館ではあってはならない。政治的圧力もある」と反発。有識者も賛同し、11月に廃棄差し止めの住民監査請求が申し立てられると、図書館側は一転、18歳未満への貸し出しも認めた。
堺市は「拙速で、判断を誤った」としている。


2009年1月30日(CNN)
経済破たんのアイスランド、新首相に世界初の同性愛者か

(CNN) 世界的な金融危機で経済が破たん状態に陥り、連立政権が崩壊してホルデ首相が辞表を提出したアイスランドで、後任の首相候補としてヨハンナ・シグルザルスドッティル社会問題相が浮上した。同氏は同性愛者であることを公表しており、首相に任命されれば、同国初の女性首相ならびに世界初の同性愛者の首相誕生となる。
グリムソン大統領はホルデ首相の辞表を受理したが、新政権発足まで続投を指示。現在、シグルザルスドッティル社会問題相が所属する社会民主同盟と与党・独立党で連立政権交渉が続けられている。新政権発足の時期は不明。
シグルザルスドッティル社会問題相は、航空会社の客室乗務員時代に労組活動を経験。議員歴は30年になる。結婚していた時代にもうけた子供2人がいるが、現在は作家・脚本家の54歳女性を「パートナー」であると公表している。
議員が同性愛者であることを公表する例はあまりない。英国では1人、米国では3人の議員が、同性愛者であることを公表している。
同性愛首相の誕生の可能性が高まったことについて、同性愛者の権利団体などは「非常に喜ばしい」と評価。英国の団体、ストーンウォールのゲイリー・ナン氏は「米国で黒人大統領が誕生したことは、ゲイの首相が誕生するという希望の光が差し込んだと思う」と話している。


2009年2月2日(CNN)
金融危機のアイスランド、同性愛者の新首相が就任

(CNN) 世界的な金融危機のあおりで国家経済が破たん状態にあるアイスランドで2月1日、先週辞任したホルデ首相の後任として、同性愛者であることを公言している女性のヨハンナ・シグルザルドッティル社会問題・社会保障相(66)が新首相に就任し、社会民主同盟と緑の党の連立政権が発足した。
シグルザルドッティル氏は航空会社の元客室乗務員で、労働組合活動を通じて政界入りし、国会議員を30年間務めている。一時は個人政党を率いていた。
同氏はアイスランド初の女性首相だが、同国では1980年代に女性が第4代大統領に就任したことがある。また、結婚と同等の法的権利が認められるパートナーとして同氏が公表しているのは54歳の女性作家で、以前の結婚でもうけた連れ子2人がいるという。
アイスランドでは今年5月までに総選挙が実施される見込みで、シグルザルドッティル新政権は短命に終わる可能性がある。


2009年2月23日(AFP)
同性愛テーマの作品、アカデミー賞オリジナル脚本賞を獲得

【2月23日 AFP】(写真追加)第81回アカデミー賞(Academy Awards)授賞式で、ゲイの権利活動家ハーベイ・ミルク(Harvey Milk)を描いた作品『ミルク(Milk)』が、オリジナル脚本賞を受賞した。
壇上に上がった脚本家のダスティン・ランス・ブラック(Dustin Lance Black)は、授賞式を見ているゲイやレズビアンの若者たちに語りかけた。
「周りの人間が何と言おうと、神は君たちを愛している。私は君たちに誓おう。近い将来、私たちのこの偉大な国の全土で、平等の権利が得られるようになると」
同性婚の問題は、いまだに国論を二分する議論が行われている。前年、カリフォルニア(California)州では一旦は同性婚が認められたものの、住民投票で同性婚の禁止が可決されている。


2009年2月23日(毎日新聞)
アカデミー賞:主演男優賞はショーン・ペンさん 「ミルク」

第81回アカデミー賞の主演男優賞は「ミルク」のショーン・ペンさんが受賞した。ショーンさんは「予想外でした」と驚いた様子で「私を評価するのは難しい。それは私の責任です。でも私を評価してくれてありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
続けてペンさんは「同性同士の結婚について反対していた人は恥を感じるべきだ。人々にとって平等の権利がある」とし、またともに主演男優賞にノミネートされていたミッキー・ロークさんに向けて「彼は再び立ち上がった。彼は私にとって兄弟です」と活動再開を喜んだ。


2009年3月19日(共同通信)
オバマ氏、同性愛差別根絶に賛同 ブッシュ前政権の方針転換

【ワシントン18日共同】米国務省のウッド報道官代行は18日の記者会見で、オバマ政権がブッシュ前政権の方針を転換し、同性愛者や性同一性障害者らに対する差別などの人権侵害根絶を世界に呼びかけた昨年12月の国連宣言に賛同することを明らかにした。
宣言は、性的指向や性同一性障害に対する差別の禁止を確認し、暴力や嫌がらせなどを非難する内容で、欧州連合(EU)各国やカナダ、日本など66カ国が賛同。アルゼンチン政府が代表して昨年12月に国連総会本会議に提出した。
ブッシュ前大統領は、同性愛者同士の婚姻を禁じる州法との整合性が取れないなどとして、西欧諸国では唯一賛同を拒否していた。
ロイター通信によると、同性愛は70カ国以上で違法とされ、極刑を科している国もある。


2009年4月6日(CNN)
バグダッドで同性愛者の射殺相次ぐ 10日間に6人と

バグダッド(CNN) イラクの首都バグダッドのイスラム教シーア派地区サドルシティーで先月末から今月にかけ、同性愛の男性6人が相次いで射殺されていたことが分かった。内務省当局者が匿名で語った。
同当局者によると、同地区で3月26日、同性愛男性4人が銃で撃たれて死亡した。4人とも親族から絶縁を言い渡されていたという。
また2日にも、同性愛男性2人が射殺されている。事件は、同族者らによる会合で2人を追及することが決まった後に起きたとされる。
さらに住民らがCNNに語ったところによると、同地区では最近、同性愛者が集まる飲食店が放火される事件も発生した。


2009年4月22日(産経新聞)
同性愛の政治家 忠実に描写 映画「ミルク」

今年の米アカデミー賞授賞式で印象的だったのは、主演男優賞を受賞したショーン・ペン(48)のスピーチだった。「(住民投票で)同性婚の禁止に投票した人に言いたい。すべての人間は平等なんだ」−。ペンが「ミルク」で演じたのは、自ら同性愛者を公表していた政治家、ハーヴィー・ミルク(1930?78年)。少数派に温かい視線を送り続けてきたガス・ヴァン・サント監督(56)は「ぜひ私の手で映画化したかった」と語る。
ミルクは恋人スコット(ジェームズ・フランコ)とサンフランシスコで開いたカメラ店を拠点に同性愛者、有色人種らの権利を主張する行動を起こし、4度目の挑戦で77年の市政執行委員(行政の監視役)に当選。だが翌年、敵対するダン・ホワイト委員(ジョシュ・ブローリン)の凶弾に倒れてしまう。
当初は社会派のオリバー・ストーン監督(62)が映画化に意欲を示していた。「彼の企画では『なぜ撃ったのか』に焦点をあてた政治を中心とした堅いドラマでした。でも僕のようなゲイの映画作家としては、ミルク寄りにしたかった」。26歳のとき全米横断中の車中で、射殺のニュースを聞いた。「政治家の中で唯一ゲイであると公表し、それが事件の原因のように示唆されていた。でも、もっとストーリーがあったはず」。
そのストーリーを忠実に描き出すにあたり、実際のミルクを追った84年のアカデミー長編ドキュメンタリー賞作「ハーヴェイ・ミルク」は、大いに参考になったに違いない。
「ミルクは楽しくて落ち込みやすい性格だが、十分表現できなかった」と悔しそうに語りつつ、「でもペンのせいではないよ。本当に素晴らしい役者だ」とフォロー。「もしミルクが生きていたら、知事や市長になっていたのは間違いない。80年代のエイズ危機でも大きな声を上げていたでしょうね」
4月18日、東京・渋谷のシネマライズ、大阪・梅田ブルク7などで公開。(伊藤徳裕(のりひろ)/SANKEI EXPRESS)


2009年4月23日(産経新聞)
映画「ミルク」 ガス・ヴァン・サント監督 差別との闘いの歴史描く

「アメリカよ目覚めよ。人種差別、性差別、年齢差別はもうやめよう。憎み合うことはやめにしよう」。32年前、米サンフランシスコ市政執行委員選挙に出馬したハーヴィー・ミルクはスピーチで民衆にこう訴えた−。公開中の映画「ミルク」は同性愛者を公言し、米史上初の議員となったミルクの半生を描いたドラマだ。社会派ドラマを得意とするガス・ヴァン・サント監督だが、「政治的なテーマと芸術性の両立は難しかった」と振り返る。(戸津井康之)
同性愛者として差別を受け続けたミルクは人種、年齢差別を受けているマイノリティーのために闘おうと、サンフランシスコ市政執行委員選に立候補。1978年、激戦の末に当選するが同年、48歳で反対派議員に射殺される。
それから30年。全米公開された映画は米アカデミー賞で絶賛され、ミルクを演じたショーン・ペンは最優秀主演男優賞を獲得した。
しかし、完成までの道のりは平坦(へいたん)ではなかった。原作を読み15年前から構想を温めてきたサント監督は語る。
「84年にドキュメンタリーが発表され、その10年後に映画化のチャンスが訪れました。オリバー・ストーン監督がメガホンをとる予定だったのですが、彼が降板し私に回ってきたのです」。が、この時は断った。「製作資金も用意され、スター俳優が配役されたが、脚本に納得できなかった」と言う。
当時はまだ現在のように同性愛者への知識も認識も社会的に希薄で「脚本が無難な方向に逃げていた。差別と闘おうという姿勢が感じられなかった。妥協してまで撮る意味を見いだせなかった」と明かす。
「私のような人間、すなわち活動家であり、同性愛者であることは、不安で臆病(おくびょう)で怖がりで気持ちの乱れた人たちの標的になる恐れがあることを十分理解している」
ミルクは暗殺を予見し、メッセージをテープに残していた。ペンの鬼気迫る演技は命がけで闘うミルクが乗り移ったかのようだ。
高校生が同級生を殺害したコロンバイン高校銃乱射事件を描いた「エレファント」など重厚な社会派作品を手掛ける監督にとっても集大成といえる渾身(こんしん)の作は、妥協を許さない製作陣の姿勢から生まれた。「15年費やしたおかげで最初に目指したゴールに近づけた」とサント監督はうなずいた。


2009年5月17日(CNN)
モスクワでパレード計画の同性愛者、数十人拘束

モスクワ(CNN) ロシアの首都モスクワ市内南西部で16日、同性愛者の権利を主張するパレードを予定していた活動家数十人が、当局に拘束された。インタファクス通信が伝えた。
拘束された中には、著名活動家のニコライ・アレクセイエフ氏やニコライ・バエフ氏が含まれていた。現場に集まっていた人々も、説明なく拘束された。
パレードはモスクワ市内で同日夜に開催された音楽コンテスト、ユーロビジョン決勝大会に合わせて同性愛者らが計画。しかし同性愛者らが集会を予定していた市内中心部の公園は治安部隊に封鎖され、各国の記者団が現場に集まった。
英国の活動家は事前に自身のウェブサイトで、ロシアの同性愛者が迫害や脅迫、ことばによる虐待、教育や住宅、雇用面での差別を受けていると指摘し、ロシアの活動家らを支持する姿勢を表明した。
ユーロビジョンは西欧の同性愛者の間で人気が高く、決勝大会の生中継を仲間同士のパーティーで視聴する同性愛者が多い。ここ数年は東欧諸国が好成績を収めるようになり、採点に各国の関係が影を落とす場面も見られる。


2009年6月5日(AFP)
「同性愛」学の教授職を新設へ、ハーバード大

【6月5日 AFP】米名門のハーバード大学(Harvard University)が、同性愛やトランスジェンダー学の教授職を新設することになった。関係者が3日明らかにした。
同大のゲイ・レズビアン連盟によると、教授職の新設にかかる150万ドル(約1億4500万円)の費用は同連盟のメンバーならびに支援者が提供し、同性愛研究の分野で著名な学者を定期的に招聘(へい)したいとしている。
初代教授は2010年の秋学期に向けて任命され、文理学部で女性学委員会の協力のもと、ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー、セクシャリティについての授業を行う。
また、教授職には、1920年代後半から亡くなる1950年まで同大教授を務めたF.O.マシーセン(F.O. Matthiessen)氏にちなんだ名称が付けられる予定という。マシーセン氏は、ボストンのホテルで投身自殺したが、同性の恋人であった芸術家ラッセル・チェイニー(Russell Cheney)氏の死を悲観してのものだったと考えられている。


2009年6月9日(日本経済新聞)
米軍の「同性愛公言禁止」 米最高裁が支持

AP通信などによると、米連邦最高裁は8日、米兵が同性愛を公言することを禁じた米軍の方針を支持する判断を下した。オバマ大統領は大統領選で米軍方針の廃止を目指す考えを表明したが、就任後は言及を避けており、人権団体は不満を強めている。
同性愛の公言を理由に除隊された米兵が違憲として最高裁の判断を求めていたが、最高裁は請求を棄却した。米軍の方針は「聞くな、語るな政策」と呼ばれ、1993年に同性愛者の入隊容認を求めるクリントン大統領(当時)と、反対する軍や議会の妥協策として成立した。
同性愛者などの人権擁護団体「ヒューマンライツ・キャンペーン」は「政権と議会が米軍の方針の廃止を遅らせることで、米国は国防のために命を投げ出そうとする勇敢な男女を失うことになる」との声明を発表した。(ワシントン支局)


2009年6月10日(CNN)
アメリカン・アイドル優勝候補のA・ランバート、同性愛を告白

ロサンゼルス(CNN) 米国の人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」の最終選考に残り、優勝候補と目されていたアダム・ランバートさんが、同性愛者であることを米芸能誌ローリング・ストーン誌で公式に認めた。
ランバートさんが同性愛者であるとのうわさは、女装して元ボーイフレンドの男性とキスしている写真が今年3月にインターネット上に掲載された際に流れていた。ランバートさんはこの写真について、当時は何も語らなかった。
しかし、アメリカン・アイドルの最終選考が終了し、来月から米国ツアーが始まる準備を整える中、ランバートさんは同性愛者であることを告白。アメリカン・アイドル選考途中で、同性愛者であることを隠そうとは全く思っていなかったと話している。また、同性愛者だということを「センセーショナル」に取り上げられることで、自分の「歌」が隠れてしまうことを恐れていたという。
ランバートさんは、「自分の『セクシュアリティ』に誇りを持っている。同性愛者であることは、自分の一部分でもある」「自分がゲイであることを聞いて、みんなが驚くとは思わない」と話している。


2009年6月14日(ロイター通信)
上海の「ゲイ・プライド」週間、数百人の同性愛者が参加

【上海13日ロイター】中国で初めて開催された「ゲイ・プライド」週間のイベントで13日、数百人の同性愛者の男女が集まった。
同性愛者のシンボルの虹色の旗を顔にペイントした人もみられ、参加者はバーでカクテルやコンテストなどを楽しんだ。パレードは行われず、12日までに予定されていた一部のイベントが市当局によって中止されたとの報道もあった。


2009年6月30日(ロイター通信)
ニューヨークで毎年恒例のゲイパレードが開催

【ニューヨーク29日ロイター】米ニューヨーク州マンハッタンで28日、毎年恒例のゲイ・プライド・パレードが開催された。今年は、現代の同性愛者の市民権を主張する動きのきっかけとなったグリニッジ・ビレッジの暴動から40年の節目を迎えた。
同州では今のところ、同性間の結婚が法的に認められていない。


2009年7月2日(共同通信)
米、同性愛者の兵役禁止緩和検討 ゲーツ長官が表明

【ワシントン1日共同】ゲーツ米国防長官は1日までに、オバマ大統領の意向を受け、同性愛者の兵役を禁止する米軍の政策の緩和を検討し始めたことを明らかにした。ただ、世論の意見対立が先鋭化しかねないテーマだけに、具体案の策定は難航必至だ。
米軍では同性愛者に関し1993年以来「軍当局は問わない」「当事者は話す必要はない」などの原則が適用され、名乗り出ない限り実質的には容認されている。
ゲーツ氏は先月末の訪欧の際、同行記者団に対し、現行制度の見直しについてオバマ氏や軍高官と協議したと明言。現在の制度の「人道的な」適用を検討中とし、一例として「報復や脅し、失恋の腹いせ」によって、同性愛者であることが暴露された場合などは除隊させる必要はないとの認識を示唆した。
オバマ氏は就任前から同性愛者の兵役禁止緩和を訴えていたが、目標時期は示していない。クリントン元大統領がこの問題で就任早々迷走を余儀なくされた経緯もあり、慎重に扱っていたとみられるが「同性愛者団体の批判の高まり」(AP通信)を踏まえ、ようやく動きだした形だ。


2009年7月2日(読売新聞)
「同性愛は犯罪でない」植民地以来の刑法解釈覆す…インド

【ニューデリー=永田和男】インドのデリー高裁は2日、同国内では初めて、成人間の合意に基づく同性愛行為は犯罪に問えないとの判決を下した。
英植民地時代から150年近く続くインド刑法には、「自然の秩序に反する肉体的交合」は違法との条文があり、訴追されれば罰金と10年以下の禁固刑が科せられる。判決は、条文は当事者間の合意がない場合や未成年者(18歳未満)との行為にのみ適用されるとし、同性愛行為はすべて違法とした従来の解釈を覆した。
実際に訴追されたケースはまれだが、国内の人権団体は2001年以来、成人間の合意に基づく行為は合法と認めるよう訴えを起こしていた。判決を受け、今後は国会で刑法条文の見直しが始まる見通しだ。民間活動団体(NGO)「人権ウオッチ」は判決を歓迎し、「同性愛を犯罪とする法律は植民地主義の名残だ」と条文の撤廃を求めた。
同団体によると、かつて英植民地だったアジアとアフリカの少なくとも35か国・地域で、同性愛を違法とする植民地時代の法律がなお存続している。


2009年7月10日(CNN)
同性愛者間の性交渉、合法化争う裁判は最高裁に インド

ニューデリー(CNN) 同性愛者間の合意に基づいた性交渉は違法ではないと主張するNPO団体が訴えを起こしている裁判で、インドの最高裁判所は9日、団体ならびに政府、州政府に対し、最高裁で判断を下すと連絡した。
NPO団体「Naz基金」は約7年前から、合意に基づいた同性愛者間の性交渉は憲法に違反するものではないと主張し、同性愛者間の性交渉を罪とする法律についての再考を求めていた。
この訴えについて、ニューデリー高裁が7月上旬、同性愛者間の性交渉は違法ではないとする判断を下していた。この判断に、インド家庭福祉相は不良行為が広がるとして反対している。
しかし、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、自由と差別を受けない基本的人権を守るものだと評価。また、国連合同エイズ計画(UNAIDS)も、個人の尊厳と人権を回復させるものだとして歓迎している。


2009年8月2日(共同通信)
男が同性愛者に乱射、3人死亡 イスラエル

【エルサレム共同】イスラエル警察によると、同国中部テルアビブで1日夜、同性愛者の集会所に押し入った男が銃を乱射し、少なくとも3人が死亡、約10人が重軽傷を負った。警察は逃げた犯人の行方を追っている。同性愛者を狙った犯行との見方が強い。
地元メディアは目撃者の話として、黒ずくめの服装で覆面をした男が、ビルの地下にある集会所で自動小銃のようなものを乱射したと伝えた。当時、10代の同性愛者の集会が開かれており、死傷者の多くは未成年者という。
テルアビブは欧米的な世俗都市で、同性愛者が集まる場所も多いが、ユダヤ教保守派は同性愛者の活動に批判的。


2009年8月3日(CNN)
国際人権団体、同性愛を違法としたブルンジ法の撤廃を要求

(CNN) アフリカ中央部ブルンジが今年4月に制定した同性愛を違法とする法律について、「国家権力による差別を増長する」として、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチが撤廃を求めている。
ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、同性愛を違法としているアフリカ諸国は、ブルンジ隣国のケニアやウガンダのほか、ガーナ、ナイジェリア、ジンバブエなど。しかし、南アフリカではアパルトヘイト政策撤廃後、性的指向に基づいた差別を禁止する法律を、アフリカ大陸国として初めて制定している。
ヒューマン・ライツ・ウォッチのアフリカ担当事務局長は、「ブルンジ政府は、差別被害に遭っている人々の声を聞くべきだ」と述べている。
また、同性愛を悪とするキリスト教やイスラム教が憲法に強い影響を与えている国や、同性愛を認めないビクトリア時代の倫理観を引きずる元宗主国の色が濃い国で、同様の差別が引き起こされていると指摘。宗教観を元にした差別助長の法律は誤りだと主張している。


2009年8月6日(U.S. FrontLine)
「同性愛を『治療』しようとするな」〜米国心理学協会が精神療法士らに苦言

同性愛は心理療法によって「治療」したりできるような病気ではなく、「治療」して性的指向を変えようという試みはかえって害をもたらす――。米国心理学協会(APA)の専門委員会は8月5日、「同性愛者の性的な指向は変えられる」と信じる一部の精神療法士らの回復療法(reparative therapy)は誤りであり危険だとする決議を行った。
1960年以降に性的指向の改変に関し英語で発表された83の研究内容を精査した専門委員会によると、それらの研究のほとんどに方法論的な不備があったという。「しっかりした方法で行われた研究は極めて少ないですね」と、委員会を率いたジュディス・グラスゴールド医師は語り、「回復療法を支持する人々の主張とは異なり、心理療法を行うことで性的な志向が変わり得ることを示す証拠は見つかりませんでした」と結論づけた。
一部の宗教では同性愛の存在が認められていないため、信心深い同性愛者は、宗教の教えと自らの性的指向の矛盾に悩まされている。また、宗教的な精神療法士らは、同性愛者に必要なのは自らの性的指向の受容と周囲の理解であるにも関わらず、「同性愛は治すことのできる精神障害」だと主張して「治療」を施し、逆に鬱病をもたらしたり、自殺に追い込む場合もあるという。AP通信のインタビューに答えてグラスゴールド医師は「宗教を重んじる精神療法士は、同性愛者であることには良い面があることを学ぶべきです。そうではない精神療法士も、自らの性的指向に背いてまでも宗教を選ぶ同性愛者がいることを知ってください」と語っている。


2009年8月9日(CNN)
ブラピ、愛・結婚・子育てを語る 米誌インタビュー

(CNN) 「今は6人の子どもたちが生活の中心」「パートナーのアンジェリーナ・ジョリーは魂の伴侶」──新作の主演映画「イングロリアス・バスターズ」の公開を前にした米人気俳優ブラッド・ピットさんが、米誌パレードのインタビューで、私生活などを率直に語った。
インタビューの中でピットさんは、スーパースターとしてのハリウッドの生活を振り返り、「昔はちょっとマリファナもやっていた」「でもやがて、そんな暮らしには飽き飽きしたんだ」などと語った。
今は女優のアンジェリーナ・ジョリーさんとの間で、幼い6人の子どもたちを育てるピットさん。「家庭の中は活気に満ちている。笑ったり腹を立てたり、いらいらしたり、それでも結局は楽しい。『人生は最高』と感じるような暮らしは、ごちゃごちゃと散らかっているものさ」と、父親らしい素顔を見せる。「ぼくはひとつの道を選んだら、とことん追求する性格。行き着く所まで行ってから、別の道を進む。かつては子どもを持たない道を選んだが、今は家庭と子どもがすべての中心なんだ」
ジョリーさんとの暮らしについては、自宅の一角に「セックスにぴったりの秘密の場所がある」とフランクに語った。2人が正式に結婚しないことについて、ピットさんはかつて、同性愛者の権利を擁護する立場から、「だれもが合法的に結婚できるようになったら、私たちもするかもしれない」と話していた。この発言をめぐって宗教団体などから厳しく非難されたことを認める一方、「人はだれでも同じ権利を持つべきだ」と、今も同じ考えであることを明らかにした。
ピットさんはさらに、「自分の子どもが同性愛者だと分かっても、ぼくはまったく構わない」と強調。「子どもたちには、自分の行きたいように生きてほしいと願っている。本当の自分らしさとは何かを教えながら育てているつもりだ」と語った。


2009年8月17日(CNN)
イラクで同性愛者への暴力が激化 国際人権団体が報告

バグダッド(CNN) 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は17日、イラクで数カ月前から同性愛者への暴力が激化しているとの報告書を出した。同国の治安部隊が手を下しているケースもあるという。
報告書は、イラクの医師らとのインタビューを基にまとめられた。何百人もの男性が殺害されたとの証言もあるが、同国では同性愛者への偏見が根強いことなどから、はっきりとした数字は分からないという。
報告書は、同性愛者への暴力が目立つ地域として、首都バグダッドのイスラム教シーア派地区、サドルシティーなどを挙げる。シーア派指導者ムクタダ・サドル師が率いる民兵が、「イラク男性の女性化を阻止するため」として、同性愛行為が疑われる男性らの殺害や拉致、虐待を繰り返しているという。
また、治安部隊が聞き込みによって同性愛者を探し出し、襲撃するケースや、親族が「一族の名誉のため」に殺害するケースも報告された。
HRWで同性愛者らの人権保護プログラムを率いるスコット・ロング氏は、「イラクの指導者は全国民を守らなければならない。拷問や殺人が容認されれば、国民ひとりひとりの権利と生命が脅かされることになる」と述べ、当局による取り締まりを求めた。
一方、イラク政府の報道官は、同国に同性愛を恥とする文化があることを認めたうえで、「同性愛者も含め、民間人への暴力は認めていない」と強調。一方で「同性愛者だけを特別に保護することはできないというのが、政府の立場だ」と話している。


2009年10月7日(ロイター通信)
フランスのイスラム系サッカーチーム、同性愛者との対戦拒否

【パリ6日ロイター】フランスのアマチュアサッカーのイスラム系のチームが、同性愛者の権利を訴えるチームとの対戦を拒否し、波紋が広がっている。
イスラム系チームのThe Creteil Bebel Muslimは、宗教的信条に反するとして、週末に予定されていたParis Foot Gay(PFG)との対戦を拒否。一方、同性愛者の選手が複数プレーするPFGは、Creteil Bebelを訴える構えを見せている。
PFGの共同創設者兼チェアマンのパスカル・ブレズス氏は、ロイターの取材に対し「われわれは過去にも侮辱を受けてきたが、今回のようなことは初めてだ」と述べた。
これに対し、Creteil Bebel側は、スポーツの試合よりも宗教的信念の方が重要だと主張。チームの幹部の1人、ザヒール・ベルガルビ氏は地元ラジオ局に「イスラム教徒として、考え方を共有できない同性愛者とは試合をしない権利を持っている」と語った。
この問題をめぐっては、人権団体や差別反対を訴える団体などがPFGを擁護する立場を示しているほか、パリ市当局も声明で「あらゆる差別的行為には今後も断固とした態度で対応していく」としている。


2009年10月8日(共同通信)
仏ミッテラン文化相苦境に 同性愛の自伝、極右が攻撃

【パリ共同】ミッテラン元フランス大統領のおいとして6月に鳴り物入りで入閣したフレデリック・ミッテラン文化相が、過去に出版した自伝的小説で自身の同性愛や買春の経験を記したことを極右政党に攻撃され、苦境に陥っていると8日付フランス各紙が報じた。
問題となった小説は2005年にミッテラン氏が出版した「邪悪な人生」。「半分は事実、半分はフィクション」という自伝小説の体裁で、タイやインドネシアでの同性愛や買春の経験を描いた。小説は19万部のベストセラーとなり、当時は内容が問題になることはなかった。
最近になって極右、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン副党首が「“性的な犯罪者”が、文化相にとどまっているのはいかがなものか」と攻撃。少女淫行事件でスイス当局に拘束されたロマン・ポランスキー監督を、文化相が擁護したこともやり玉に挙げ、更迭を強く要求した。
ミッテラン文化相は「FNから辱めを受けるのは、むしろ名誉なこと」と取り合わない姿勢を示していたが、「身内」とみられていた社会党からも「文学作品とは言え、買春旅行を正当化することに衝撃を受けた」との批判が飛び出し、窮地に立たされている。
フランスではドラノエ・パリ市長やカルーチ元議会担当相など同性愛者であることを告白した政治家は珍しくない。


2009年10月12日(CNN)
同性愛者の権利平等化要求するデモ行進、ワシントンで開催

ワシントン(CNN) オバマ米大統領が同性愛者差別解消に取り組む姿勢を表明してから一夜明けた「ナショナル・カミングアウト・デー」の11日、ワシントン市内で同性愛者の権利平等化を求める大規模なデモ行進が開催された。
参加者らは、性的志向を明らかにしない同性愛者に限って米軍入隊を認める「聞かざる言わざる政策」の撤廃を求め、同性愛者のカップルに結婚した夫婦と同じ権利を付与するよう要求しながら、ホワイトハウスや米連邦議会議事堂のそばを通過した。
集会では、憎悪犯罪の犠牲となった同性愛者の息子の母親が演説し、「同性愛者であっても異性愛者であっても、わたしたちは全て平等な米国民だ」と強調した。同性愛者の支持を集めている女性歌手レディー・ガガさんも演壇に立ち、オバマ大統領に語りかける形で「(同性愛者の差別解消の)公約が実行されるよう、わたしたちは大統領と政権に圧力をかけていくわ」と語った。


2009年10月12日(共同通信)
同性愛者、オバマ氏に期待 米軍の規定変更に決意

【ワシントン共同】米ワシントンで11日、同性愛者らの権利拡大を求める数万人規模のデモ行進が、ホワイトハウス前から議会議事堂まで行われた。オバマ米大統領は、これに先立つ10日夜、全米最大の同性愛者団体「人権運動(HRC)」の会合で演説、同性愛者を原則として受け入れていない米軍の規定を変更する決意を表明。HRCは声明で「闘いの最強の協力者」とオバマ氏に期待感を示した。
オバマ氏は結婚は男女間で成立すると定義した「結婚防衛法」の撤廃に向けて動くことも言明したが、具体的な目標時期は言及しなかった。医療保険改革やアフガニスタン情勢などの陰に隠れ、同性愛に絡む問題は後回しにされているとの不満もくすぶっており、デモ参加者らからは「一体いつ実現するの」などと不満の声も漏れた。
オバマ氏は昨年の選挙戦期間中に「結婚は男女間のもの」と述べ、同性婚には否定的な考えを示しているが、法律で禁じることにも反対の立場。10日の演説では「結婚しているカップルと同様の権利と責任を持てるようになることを支持する」と表明し、同性愛者カップルが結婚できないことにより社会制度上の不利益を被らないようにすることを誓った。


2009年10月13日(AFP)
シュワルツェネッガー知事、ゲイ活動家H・ミルク記念日法案に署名

【10月13日 AFP】米カリフォルニア州(California)のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)知事は12日、同性愛者の権利活動家ハーベイ・ミルク(Harvey Milk)の生誕日を公式記念日とする法案に署名した。
第81回アカデミー賞で、主演男優賞と脚本賞を受賞し話題となった映画『ミルク(Milk)』でも描かれたハーベイ・ミルクは、同性愛者であることを公表したうえで当選した初の公職者となったが、1978年に元市政委員によって、当時のサンフランシスコ(San Francisco)市長とともに射殺された。
法案は、ミルクの生誕日である5月22日を「ハーベイ・ミルク・デー」とし、ミルクをしのび、同性愛の市民権獲得を目指したミルクの活動への知識を深める日とする内容だ。
シュワルツェネッガー知事が法案に署名したことについて、同性愛者の権利団体からは歓迎の声が上がる一方、保守派は冷笑的な反応を見せる。
こうした保守系団体の1つ「Pacific Justice Institute」は、法案には自分の子どもが学校で1日中、同性愛教育を受けるのを好まない親たちの選択的離脱(オプトアウト)権に関する条項がないと指摘。「勉学より政治的公正(PC)を優先する教育を受けさせられるカリフォルニアの生徒たちが、全米共通の標準試験で大いに苦しんでいるのは無理もない」と、法案を皮肉っている。


2009年10月23日(CNN)
同性愛者などへの攻撃も憎悪犯罪に 米上院が法案可決

ワシントン(CNN) 米上院本会議は22日、憎悪犯罪の適用対象に、同性愛者や性同一障害者への攻撃を加える画期的な条項を盛り込んだ法案を、68対29の賛成多数で可決した。
条項は6800億ドル(約62兆4300億円)の国防支出関連法案に盛り込まれた。法案は下院を通過済みで、今後はオバマ米大統領に送られる。ブッシュ前米大統領は同様の法案に拒否権を発動する可能性を警告したが、オバマ大統領は法案承認の意向を明言している。
一部の宗教団体は、妊娠中絶や同性愛に反対する保守派の言論封じ込めに利用されるのではないかとして、法案に懸念を表明している。ホルダー米司法長官は、法案が承認された場合、性的志向への偏見に基く暴力事件以外に適用される可能性はないと明言した。


2009年10月29日(毎日新聞)
米大統領:「憎悪犯罪」禁止法 同性愛者らも対象に

【ワシントン大治朋子】オバマ米大統領は28日、人種や宗教に関する偏見が理由の「ヘイト・クライム(憎悪による犯罪)」を禁じた連邦法の対象を同性愛者らにも拡大する法案に署名した。98年に起きた同性愛の男子学生殺害事件をきっかけに法整備を求める声が高まっていたが、ブッシュ前大統領は同性愛に批判的な保守系団体などに配慮。拒否権行使を示唆し、反対していた。
憎悪犯罪を禁じる連邦法は1968年に成立。同法を所管する米司法省のホルダー長官は今年6月、「法案は(言葉ではなく)あくまでも暴力的行動を禁じるもの」と強調。上院司法委員会で、「米国ではここ10年、1時間に1件の割合で憎悪犯罪が起きている」と述べ、法案に批判的な共和党の理解を求めた。
殺された男子学生は米ワイオミング州生まれの白人、マシュー・シェパードさん(当時21歳)。98年10月、白人男性2人に同性愛を理由に激しい暴行を受け、数日後に死亡した。母親のジュディさんは同法の成立について米メディアに、「長年の訴えがついにかなった」と語った。



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