同性愛

[2005-2007]


2005年1月18日(時事通信)
敵軍弱体化へ同性愛促進兵器=米空軍研究所が進言

【ワシントン18日】米空軍研究所が1990年代半ば、敵軍を弱体化するため、将兵に同性愛を蔓延させる「化学兵器」の開発を進言していたことが分かった。提案は国防総省によって直ちに却下されたというが、この情報を入手した政治団体は、「同性愛促進兵器」の開発は確かに検討の対象になっていた、と主張している。
進言したのはオハイオ州ライトパターソン空軍基地の研究所。政治団体「サンシャイン・プロジェクト」が情報公開法に基づいて、94年の日付のある問題の文書を入手した。
文書は「敵軍の規律と士気を弛緩させるため、将兵の行動に影響を与える化学剤の開発」を提案。「この化学剤は致命傷を与えるものではないが、敵将兵に強い性欲をもたらす悩ましいものとなる。とりわけ、同性愛行為を誘発することができれば、その効果は大きい」と指摘している。
国防総省報道官は、「この提案は自由な議論の中で出されたもので、一顧だにされずにお蔵入りになったものだ」と一笑に付している。
しかし、「サンシャイン・プロジェクト」は「問題の新兵器開発は数年前まで検討されていた」と反論。国防総省の「非致死性兵器」関係部局は、2000年にさまざまな提案を盛り込んだ資料CDを作成したが、その中には「同性愛促進兵器」のアイディアも含まれていたと主張している。〔AFP=時事〕


2005年1月19日(日刊ベリタ)
日本占領下の「慰安ゲイ」を比で映画化 史実を基に描き好評

【マニラ・ベリタ通信=広井孝明】「日本占領下における同性愛者」という珍しいテーマを扱ったフィリピン映画「アイシテイマス」(ジョエル・ラマガン監督)が昨年末から同国全土で劇場公開され、好評を博している。占領下でのフィリピン人ゲイと日本人兵の交流を描いたもので、「慰安ゲイ」という存在に光を当てた作品だ。日本占領時代を扱った映画はフィリピンでも数多く製作されてきたが、「同性愛者にとっての戦争」を描いた作品は初めてとみられる。
この「アイシテイマス」を製作した監督のジョエル・ラマガンは、今フィリピンで年間数本の作品を製作して発表している売れっ子監督。「アイシテイマス」は、昨年12月に開かれたマニラ映画祭で優秀作品賞、男優のデニス・トリリョは助演男優賞を獲得した。
フィリピンの新聞各紙も「同性愛者と戦争という新しいテーマに挑戦している」など好意的な評価を与えているほか、フィリピン映画関係者の著名ブログでも「待ち望んでいた作品」などと支持する声が多い。
登場する日本兵たちも、威張りちらすような「ステレオタイプ」的な描き方でなく、さまざまな苦悩の表情をみせている。これまでのフィリピン人が作った第2次大戦をテーマとした作品とは一線を画した内容となっている。
映画の舞台は1941年の日本占領下のフィリピン。日本軍の性的被害者となったのは女性だけでなく、同性愛者も「慰安ゲイ」やレイプ被害者になっていたという史実に基づいている。
町に侵攻してきた日本軍の将校に見初められたゲイの男性が、将校の「現地妻」として一緒に暮らすことを強いられる中、将校に抱き始めた愛情と祖国への忠誠心との間で揺れ動く物語だ。
シリアスな舞台設定と、ゲイ男性独特のユーモラスな振る舞いには幾分の「ミスマッチ」の感もある。同性愛問題に理解が及ばない観客にはコメディーのように感じる部分もあるかもしれない。
しかし、日本兵が一方的に悪玉に描かれていない点がこの種のフィリピン映画としては珍しい。日本兵がゲイ男性への愛情と軍内規律との間で苦悩する場面など、さまざまな人間模様がうかがえる構成となっている。また頭巾をかぶった村人にゲリラを指差させて密告させる日本軍の様子などのエピソードも盛り込まれており、史実によく即している。
東南アジア全域に共通する現象だが、フィリピンでは日本と比べると、社会的に広く受け入れられており、同性愛男性の数が目立つ。ファッションや美容業界で働く男性のほとんど同性愛者とみられている。
「アイシテイマス」を上映するマニラ首都圏の映画館には、連日、同性愛者の観客が多数詰めかけ、日本将兵とゲイ男性のラブシーンでは歓声を上げるなど、その鑑賞ぶりは実ににぎやか。観客の反応には、戦後60年を経た中での対日感情の微妙な変化もうかがわれた。
フィリピンの映画産業のすそ野は広く、年間数百本が製作され、国民にとって映画は最大の娯楽となっている。エストラダ元大統領や、昨年アロヨ大統領と大統領選を争った後に死去したフェルナンド・ポー大統領候補など、フィリピンでは映画俳優出身の政治家は多い。「映画が政治を変える」ともいわれる国柄だ。


2005年1月26日(時事通信)
女優ガルボはレズだった? 同性友人に「恋文」

スウェーデン紙アフトンブラデットは25日、同国の伝説的な映画女優グレタ・ガルボ(1905−90年)が親しい友人の女優にあてた「恋文」の存在が明らかになったと報じた。
同紙によると、恋文は20年代から30年代にかけ、ガルボが女優のミミ・ポラック(故人)に送ったもの。ガルボはポラックに情熱的な愛を示し、「いとしい人」と呼び掛けるなど、親密な関係をうかがわせている。
晩年、ニューヨークで人目を避けて暮らしていたガルボはバイセクシュアルだったとする伝記が多い。
「恋文」を基に作家アンダーセン・アクセル氏が執筆した小説は、ガルボが同性愛の傾向もあったことを物語る内容になっているという。
これに対し、ポラックの息子は「2人が性的関係にあったとは思わない。手紙は当時の女性同士の言葉遣いを反映したものだ」と語っている。


2005年2月3日(CNN)
子ども番組にレズビアン登場で論議 米公共放送

ニューヨーク──米公共放送ネットワーク(PBS)の系列局が、子ども向けの番組「Postcards From Buster」にレズビアンのカップルを登場させたことが波紋を呼んでいる。米政府のスペリングス教育長官は番組に抗議し、PBSは問題の回を全米349の系列局に提供しないと決定したが、すでにいくつかの局は放送する方針で、公共放送が同性愛などの多様な価値観やライフスタイルをどう伝えるべきかについて、議論になっている。
「Postcards From Buster」は、ボストンのWGBH─TVが製作する子供向けアニメ番組。問題になった回は、主人公の「うさぎのバスター」がバーモント州の農場へメープルシュガー作りを見学しに行くのが主な内容で、バスターが仲良くなる農場の女の子にお母さんが2人いることが軽く触れられている。
この番組の制作費は、テレビによる教育を支援する連邦政府の公的資金でまかなわれている。新任のスペリングス教育長官は1日、公的資金で作られる公共放送で、同性愛などいわゆる社会の「多数派」ではない価値観を推進すべきでないと番組を批判していた。
キー局のPBSはこの回だけ、全国の系列局に提供しない方針だが、WGBH─TV広報のホプキンズさんによると、ボストン、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスなど21の系列局が放送を決定しており、ほかに6局が放送を検討している。
ホプキンズさんは、「WGBH─TVはPBSの決定に納得していない。この番組は子どもたちにアメリカの文化の多様性を理解してもらい、受け入れてもらうことを目的としており、問題となっている回もテーマに沿った内容になっている」と話している。


2005年2月12日(ロイター通信)
ドイツ ペンギンのゲイ検査に抗議殺到

【ベルリン11日ロイター】ドイツの動物園で、同性愛の疑いがあるペンギンの性的嗜好を調査しようとしたところ、ゲイ・レズビアン団体からの激しい抗議が殺到した。団体では、動物園側が、ペンギンをストレート(非同性愛)に強要させるのが目的なのではないかと懸念している。
「ゲイやレズビアンといった様々な同性愛者団体が、Eメールや電話で抗議をしてきています」とブレーマーハーフェン市の北西にある動物園の広報が金曜日に明らかにした。
この広報によると動物園では、他のオスと交尾しようとしたオスのペンギンや、石を卵のように温めてヒナを孵化させようとしたペンギンを同性愛の可能性があるとみなしたという。
しかしドイツのマスコミが、メスのスウェーデン・ペンギンを使って、動物園がこの推論が正しいかどうかをテストしようしていると報道したところ、抗議の電話が鳴り始めた。
「誰も同性愛カップルのペンギンの仲を引き裂こうとしているわけではありません。オス同士の3組のペンギンが同性愛なのか、メスが不足しているために、ただ一緒に居るだけなのか確かめようとしただけです」と動物園のハイク・キューック園長は公共放送NDRに語ったという。[日本語訳・D姐]


2005年2月20日(朝日新聞)
ペンギン、雄同士3ペア 独の動物園「温かく見守る」

ドイツ北部にあるブレーマーハーフェンの市営動物園で、飼育しているペンギンに雄同士の同性ペアが見つかった。「雄と雌のバランスが悪い」と考えた同園は、雌を倍に増やしてみたが、ペアは離れようとしない。「同性愛の可能性もあるが、とても仲良しなので温かく見守っていく」という。
独紙ターゲス・ツァイトゥングなどによると、ペンギンはフンボルトペンギン。14羽のうち5組のペアができた。卵を産まない組があったので、DNA鑑定で性別を調べたら、3組が雄同士だった。ペンギンは雌雄の区別が難しく、見ただけではよく分からないという。新たに雌4羽を増やしたが、3組の雄同士は離れようとせず、雌とも接触しない。「雄・雌」ペアと同じように巣穴をつくり、侵入者を威嚇。互いにおじぎや首ふりなどのしぐさを見せ、交尾もしようとするという。
欧米などの動物園で同性ペアが確認されることは少なくない。5組のうち3組が同性ペアだったことに同園は注目。行動や飼育環境などを多面的に研究する方針だ。動物の同性愛などについて研究する米国の生物学者ブルース・ベージミルさんは、「ペンギンの同性ペアも不思議ではない。同性ペアの鳥が繁殖時に一時的にペアを離れ、元通りになった事例もある。動物の世界も『同性愛』が自然な感情と考えられるのではないか」という。
同園には同性愛者らからペアを引き離さないように求める電話やメールが殺到。キューック園長は「ペアの仲を引き裂くようなことは絶対にしない」と説明している。


2005年2月26日(ZAKZAK)
再び咲く“薔薇”族…昨秋廃刊も4月に復刊!
ゲイの老舗雑誌、目玉に美輪明宏さんの対談

日本のゲイ専門誌の草分けで、昨年秋に廃刊になった「薔薇(ばら)族」が4月に復刊する。インターネットの普及などに伴う部数減少で33年間の歴史にいったんピリオドを打ったが、ゲイの「メッカ」である東京・上野の出版社「メディアソフト」が新たな版元になって再スタートを切る。廃刊前と同様、伊藤文学さん(72)が編集長となって、老舗雑誌を蘇らせる。
伊藤さんによると、復刊号は4月21日発売の6月号。伊藤さんと、創刊時からの愛読者だった歌手・美輪明宏さんの対談を目玉に、男性モデルのヌード写真、漫画、エッセーなども多く掲載し、3万部を発売する。
復刊について、伊藤さんは「どうしても実現したかった。本当にうれしい」と喜ぶ。美輪さんとの対談は2時間にも及び、少年愛から現代社会のさまざまなテーマについて語り合ったという。
「薔薇族」は昭和46年7月、伊藤さんが経営する東京・世田谷の出版社「第二書房」が創刊した。読者が交際相手や友人を募集する「文通欄」、美少年モデルのヌード写真などを掲載し、大きな話題を集めた。
文化人のファンも多く、美輪さんは伊藤さんの自宅にロールスロイスで乗りつけて創刊号を買いに訪れたほど。創刊7年目には、作家の寺山修司さん(故人)も寄稿した。
昭和60年代にはエイズ防止キャンペーンも展開し、創刊時は1万部だった部数は平成に入って3倍に膨らんだが、インターネットの普及で部数は3000部にまで激減。昨年9月20日発売の382号を最後に廃刊した。
だが、ゲイの代名詞にまでなった老舗ブランドが放っておかれるはずがなかった。
廃刊から約1カ月後、「薔薇族」は、大手探偵社「ガルエージェンシー」(東京)の「裏探偵ファイル」というサイトで、伊藤さんの了承を得て、「ネットで薔薇族」として復活(今月中旬に終了)。雑誌本体についても、ポルノから心理学まで幅広いテーマの書籍などを手がけている「英和出版社」の子会社「メディアソフト」が新たな発行元に名乗り出た。
もともと読者層が限られているうえ、「さぶ」や「アドン」といった「薔薇族」以外の老舗雑誌もすでに廃刊するなど厳しい状況が続くゲイ雑誌業界。そこにあえて挑戦する理由について、メディアソフト広報部は「現代のニーズに合わせてリニューアルすれば、ゲイ読者はもちろん一般読者も獲得できる」と話す。
編集拠点を置く上野は新宿2丁目ほど派手ではないが、都内唯一のゲイポルノ映画館「世界傑作劇場」や100軒近いゲイバーがあり、たくさんの女装愛好者も集まるゲイの「メッカ」。伊藤さんは「中年以上の年齢層のゲイがたくさん集まっている。そうしたゲイスポットもたくさん紹介していきたい」と話す。
復刊にあわせ、雑誌だけではなくネット媒体も活用していくといい、伊藤さんは「オタク世代も取り込んでいきたい」とかなり意欲的。同時に、廃刊になる数年前から表紙のレイアウトを担当していたイラストレーターの宇野亜喜良さんなど、これまでの作家陣にも雑誌作りに加わってもらう計画で、旧来の持ち味も生かしていくという。
自身はゲイではない伊藤さんが「薔薇族」を創刊したのは、昭和41年に出版した自慰の指南書への反響に、ゲイであることを打ち明けられずに悩む読者の声が少なくなかったのがきっかけだった。
「現在もほとんどのゲイが隠れて苦しんでいる。1人でも2人でも気持ちを楽にさせてあげたい」。伊藤さんは、雑誌づくりにこめた変わらない思いをこう話している。


2005年4月12日(日刊ベリタ)
100人の男性、同性愛行為で禁固とむち打ち刑
サウジアラビア 人権団体が非難

人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(本部・ニューヨーク)と国際法律家委員会(本部・ジュネーブ)は7日、サウジアラビアが100人の男性を同性愛行為で禁固刑からむち打ちの刑に処したのはプライバシー、公正な裁判、拷問からの自由に反すると非難した。(ベリタ通信=鳥居英晴)

治安当局は先月10日、男性たちをジェッダで開かれていたパーティーで逮捕した。政府系の新聞アルウィファクによると、男性たちはパーティーで踊り、「女性のように振舞っていた」という。
「同性愛行為で人々を訴追し、投獄するのは甚だしい人権の侵害である」とヒューマン・ライツ・ウォッチのレスビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー権利プログラムのスコット・ロング担当部長は言う。
先月26日ころ、ジェッダの裁判所は非公開の法廷で弁護人もいないところで、31人の男性に6月から1年の禁固刑と200回のむち打ち刑、4人に禁固2年と2000回のむち打ち刑を言い渡した。70人以上については、逮捕後まもなく、釈放された。今月3日になって、70人の男性は警察署に呼び出され、禁固1年の刑を告げられた。
サウジアラビアで適用されているシャリア(イスラム法)では、「逸脱した性行動」には禁固刑から、むち打ち、死刑まで言い渡される。
サウジアラビアも加盟している反虐待条約は刑罰としてむち打ちを禁止している。
国際法律家委員会のニコラス・ホーウェン事務局長は「有罪や刑は認められない。サウジアラビアは国連人権委員会のメンバーであり、人権法に違反したそうした行為を止めるよう求める」と語った。


2005年4月26日(ロイター通信)
スウェーデン、同性愛者追い出したレストラン経営者に罰金

【ストックホルム25日ロイター】2003年にストックホルムのレストランで接吻していたスウェーデン人の同性愛女性カップルが店外に追い出されたことをめぐり争われていた裁判で25日、地裁の審判が覆され、カップルが勝訴した。
ストックホルム控裁は、レストランの経営者に対し、賠償金と裁判を起こしたオンブズマンの裁判費用合わせて5万クローネ(7100ドル)を支払うよう命じた。
レストランの経営者は、接吻した2人に退店を求め、後に警察に対し、所有の建物内では性別に関わらず、誰に対してもそうした行為は許さないと説明していた。ストックホルム地裁では、この経営者には性差別の意識はなかったとの判断が下っていた。
性差別の罪は、最高で禁固1年の刑が執行される可能性がある。
今回のケースは、財とサービスにおける性差別に関する法律施行後最初のものとなった。


2005年4月27日(CNET Japan)
MSに同性愛者団体からの非難集中--あるロビイストとの関係をめぐり

Microsoftがキリスト教徒連合(Christian Coalition:CC)の元事務局長、Ralph Reedのロビー会社を利用しているとインターネット上で報じられたことから、Microsoftは24日、ゲイ/レズビアンの人権擁護団体から非難を浴びた。
Microsoftは、ワシントン州の差別禁止法案への支持を撤回するよう同州在住の保守派の牧師から圧力を受けた直後に、同法案への支持を撤回した。そのため、同社はここ数週間、多くの批判にさらされている。その後、同法案はわずか1票差で否決された。
Microsoftは、社員に同棲手当を支給しており、また、自社の差別禁止規定に同性愛者に対する差別禁止条項を盛り込んでいる。そのため、従来ゲイ/レズビアン団体の同社に対する好感度は高かった。しかし、現在それらの団体はMicrosoftに対し、Reedが経営するCentury Strategiesという企業との関係を絶つとともに、人権問題についての話し合いに応じるよう求めている。
「われわれはただ、(Reedが)Microsoftの代理人として、ワシントン州の全住民のための差別禁止法案の廃案に一役買ったのではないかと懸念している」と語るのは、シアトルに拠点を置くゲイ/レズビアンの人権擁護団体Equal Rights Washingtonの事務局長George Cheungだ。同団体は20日、タウンホール・ミーティングにMicrosoftの幹部を招き、同社の今後の活動について議論した。
Microsoftの広報担当によると、同社は2000年から、国際貿易/競争問題に関して継続的にReedのコンサルタント会社を利用しているが、それとワシントン州の法案問題とは全く無関係だという。
Microsoftの広報担当、Mark Murrayは、「社会政策問題について(Reedの会社から)アドバイスを受けたことはない」とし、さらに「それらの2つの問題は全く無関係だ」と付け加えた。
MicrosoftのCEO、Steve Ballmerは社内に宛てたメールの中でワシントン州の法案についての方針変更について説明している。同氏は、社内で意見が分かれそうな社会政策問題を回避するための決定の一環だったと述べた。Ballmerによると、同社が方針を転換したのは、保守派の地元牧師からの圧力があったためではないという。
24日付のSeattle Timesに掲載されたMicrosoftの会長Bill Gatesのインタビュー記事を見る限り、同社は2006年にワシントン州の差別禁止法案に関する立場を再考する可能性もありそうに思われる。Murrayは、Gatesの発言について、同社の方針の再転換を示唆するものではないとしたうえで、同社は、差別禁止法案賛成派/反対派の双方からメールで寄せられた多くの意見を考慮すると述べた。
MicrosoftとReedとの関係を報じたのは、ワシントンDCに拠点を置くAmericaBlogというサイトだ。同サイトは、政治問題やゲイの市民権問題を扱っている。
MicrosoftがロビイストとしてReedを初めて雇ったのは1998年のことだ。当時は、同社に対する反トラスト訴訟がさかんに行われていた。2000年にReedの会社が複数の有力共和党員に、同社に代わって次期大統領候補のGeorge Bushに接触するよう要請する書簡を送付した。しかし、New York Timesの記事でその戦術が明るみに出たため、Reedは作戦を中止し、利害の対立を生んだことに対し謝罪している。
Reedは、ゲイ同士の結婚や差別禁止法の制定に対し積極的に反対してきた共和党の宗教的保守派グループと長年親交があった。しかし、ReedはCC事務局長の在任期間中、ゲイ問題に関し政治的盟友らよりも控えめかつ遠回しな発言を行っていた。
現在Reedは、地元ジョージア州の副知事候補だ。


2005年5月9日(Japan.internet.com)
「多様性を尊重」、Microsoft が同性愛者差別禁止法案を支持

Microsoftは、ワシントン州が審議中の同性愛者差別禁止法案に対する支持を先ごろ撤回したが、その姿勢を変え、再び支持を表明した。
同社 CEO の Steve Ballmer 氏は6日、従業員に宛てた Eメールで、姿勢変更について説明した。それによると、民間企業がこうした政策論議に関わることが正しいことかどうかなど、同問題について熟慮した結果、論議はあるにしても多様性を尊重する方が良いとの結論に達したという。
Ballmer 氏は、次のように述べている。「この問題については様々な観点からの意見が寄せられたが、その意見とは別に、わが社が多様性を重んじている点については全ての人が強い支持を表明した。私にとって、これは大変重要なことだ。わが社の成功は、顧客と同じように多様な従業員を持つこと、および、そうした多様性の全てを活かすよう従業員が協力しながら働くこと、にかかっている」
Microsoft によると、社内通信を公開したのは、差別禁止法案に関する同社の姿勢について、広く一般の関心が高まっていた状況を考えてのことだという。
同社は、早くから同性愛者同士で暮らす従業員に対しても家族手当などの恩恵を与えている企業の1つだ。しかし、Ballmer 氏が先ごろ出した社内通信で、ワシントン州の同性愛者差別禁止法案について同社が中立的立場をとると決めた理由を説明したことから、同性愛者の人権擁護団体から非難が湧き上がっていた。
こうした事態を鑑み、あらゆる側面から問題を再検討した結果、職場における多様性も自社にとって重要だとの結論に達したと、Ballmer 氏は言い、次のように述べた。
「したがって、わが社が職場における多様性を奨励し保護する法案を支持することは、適切なことだ」
さらに、Ballmer 氏の通信は、雇用差別禁止連邦法に性的指向による差別禁止条項を加えることを支持している企業に Microsoft も仲間入りする意向だとも記している。連邦の雇用差別禁止法は、すでに人種/性別/国籍/宗教/年齢/身体障害による雇用差別を禁じているが、性的嗜好による差別も禁止すべきだという声も増えており、Microsoft もそれに賛同したことになる。


2005年5月10日(時事通信)
同性愛者、脳の機能が決定?=視床下部の反応調査で−スウェーデン研究者

【ワシントン10日時事】同性愛など人間の性的な傾向は、自律神経をつかさどる脳の機能に規定されている可能性があることをカロリンスカ大学(スウェーデン)の研究者らが突き止め、成果が9日付の全米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載された。
それによると、同大学の研究チームは、1グループ12人から成る「男性の同性愛者」「そうでない男性」「女性」という3つのグループに何種類かの物質のにおいをかがせ、脳の視床下部の反応を調べた。視床下部は人間の自律神経をコントロールする脳の中でも極めて重要な部分。
その結果、男性の汗などから抽出されたAMDという物質をかがせると、女性と同性愛の男性は強い反応を示したが、通常の男性は反応しなかった。一方、女性から抽出されるESTという物質に対しては同性愛ではない男性しか反応しなかった。またほかの香料などに対してはどのグループも同じような反応を示した。


2005年5月10日(CNN)
同性愛男性の脳、フェロモン反応は女性に近いと報告書

ワシントン──性フェロモンに対する同性愛男性の脳の反応は、異性愛男性の脳よりも、むしろ異性愛女性の脳の反応パターンに近いと、スウェーデンのカロリンスカ大学病院の研究チームが9日、米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。
研究チームは、男性の汗などに含まれる男性ホルモン、テストステロンの誘導体「4,16-androstadien-3-One (AND)」と、女性の尿などに含まれる女性ホルモン様物質「estra-1,3,5 (10), 16-tetraen-3-ol (EST)」を、12人ずつの同性愛男性と異性愛男性、異性愛女性にかがせ、性行動に大きく関与している間脳視床下部の様子を、早期がんの診療などに使われるPET(陽電子放射断層撮影)装置を使って調べた。
ANDとESTは、異性を引き付ける作用がある性フェロモンの1種類とされている。
その結果、視床下部が活性化した物質は、異性愛女性の場合はAND、異性愛男性の場合はESTだったのに対し、同性愛男性の場合はANDだった。
研究チームは、同性愛男性の視床下部がANDに対して反応していることから、同性愛の傾向と、視床下部の神経系が、大きく関係している可能性がある、と話している。


2005年5月29日(毎日新聞)
今週の本棚:新刊『江戸の男色──上方・江戸の「売色風俗」の盛衰』=白倉敬彦・著

江戸時代は日常的に、ホモセクシュアルの関係が存在した時代である。今までも江戸時代の同性愛の歴史を紹介した本はあるが、この本は、男色図版のための本であるという点で、従来のものとは異なる。今まであまり男色の浮世絵や挿絵は表面に出てこなかった。あったとしても専門的な本だけであった。それが新書で刊行されたのである。
白倉敬彦の仕事は主に春画や遊廓を扱うのだが、徹底的に図版を集め紹介するという点と、それを一般向けに堂々とおこなうという点で、従来の著者とは異なっている。絵を解きながら当時の事情を語るので、じつにわかりやすい。また概念の混乱が起こらないよう、「若衆」「舞台子」「陰間」など男色用語の整理をしてくれているのも助かる。(優)


2005年5月30日(毎日新聞)
折口信夫:全集未収録の短歌2首発見 同性の恋人詠む?

民俗学者で歌人の折口信夫(1887〜1953年)の全集未収録の短歌2首や、折口の同性の恋人・藤無染(ふじむぜん)の翻訳が掲載された同人誌を、文芸評論家の安藤礼二さんが発見した。無染は折口の自筆年譜に一度登場するだけだが、作家で詩人の富岡多惠子さんの研究で、折口に大きな影響を与えていたことが明らかになっている。今回の資料は2人の密接なつながりを示した初の物的証拠として注目されそうだ。
見つかったのは、折口と同せいしていた9歳年上の恋人で、仏教改革運動家の無染らが発行していた「仏教青年」190年1月号。全集未収録の2首を含む折口の歌5首と、キリスト教と仏教の起源を同一視する無染の翻訳が掲載されている。
未収録の2首は「目ふさげど暗になほ見る大き身の契りあればや釈迦牟尼如来」「産声に毘舎も刹利も出てあふげ今虚空より曼荼羅華ふる」。目を閉じると暗闇の中から巨大な光となった釈迦が現れる、インドの広大な大地に新たな聖者の産声が響き渡り、空からは祝福の白い蓮華(れんげ)の花が降って来る、という意。安藤さんは「聖者誕生のイメージは、革新的な宗教運動を進めようとした恋人を詠み、ささげたものに違いない」と2人の精神的なつながりを指摘する。
目次では無染と折口が筆名で併記されており、折口の寄稿は知られていなかった。折口の弟子で国学院大名誉教授の岡野弘彦さんは「2首は他の文献には収録されていない、折口の歌であるのは間違いない」と話す。
折口については、67年刊の「わが師折口信夫」で加藤守雄さんが同性愛傾向を書いたほか、富岡さんが0年刊の「釈迢空(しゃくちょうくう)ノート」で無染が法名として折口を釈迢空と命名した可能性を指摘していた。この法名は折口の筆名として知られる。
新資料を解説した安藤さんの論文は6月7日発売の「群像」7月号に掲載される。【手塚さや香、米本浩二】

▽作家の丸谷才一さんの話 折口は自分の過去を極端に隠すところがあった。無染のことも故意に隠ぺいしていた。折口が初期から晩年までキリスト教にこだわっていたのが不思議だったが、今回の発見でかなりなぞが解けた。

▽折口信夫(おりくち・しのぶ) 1887年大阪府出身。民俗学者・柳田国男に師事、沖縄の八重山諸島などの調査を通して、古代日本人の精神風土を分析。日本人の神の観念を説明する独自の手法は「折口学」と呼ばれる。国文学の民俗学的研究を集大成した「古代研究」(全3巻)や万葉人を描いた小説「死者の書」で知られる。


2005年5月31日(毎日新聞)
同性愛者:サンパウロで180万人が行進 世界最大規模

ブラジルの最大都市サンパウロの中心部で29日、同性愛者らが差別反対や権利拡大を訴えて行進した。30日付の地元各紙によると、警察発表で180万人が参加。主催者は、同性愛者が集う行事としては世界最大規模だとしている。
南米は世界で最もカトリック教徒が多い地域だが、毎年恒例で9回目となるこの行進への参加者は年々増え続けている。ビジネス街の大通りはこの日、国内外から集まった老若男女の同性愛者らで埋まった。(リオデジャネイロ共同)


2005年6月8日(毎日新聞)
ペンギン:同性ペアが相次ぐ 北海道登別市の水族館

ペンギンパレードが人気を集めている北海道登別市の水族館「登別マリンパークニクス」で、キングペンギンが同性同士で相次いでペアを作り、飼育員を悩ませている。同性ペアを引き離し、雌雄間でのカップリングを試みているが、専門家は「飼育下で性別が偏ったことが原因ではないか」とみている。
同館のキングペンギンは98年の飼育開始以来、雄の数が雌を上回る状態が続いており、現在は雄8羽、雌3羽、性別不明1羽の計12羽を飼育している。03年に初めて雄同士が交尾をした形跡が見つかり、昨年は雌2羽がいつもペアで行動するようになった。今年は雄同士のペアがさらに1組誕生し、計3組が同性ペアとなった。
同園は5月から同性ペアの雄と雌各1羽を別室に隔離した。当初は名残惜しそうに古巣を見つめていた2羽も、現在は交尾するなど変化の兆しをみせ始めている。飼育員の堀江純子さん(31)は「原因は分からない。同じ場所で生活し、決まった時間に同じ物を食べる環境が繁殖行動に影響を与えたのだろうか」と困惑している。
北海道大大学院水産学研究科の綿貫豊助教授(海洋生態学)は「野生のペンギンでは、同性間のペアはめったに発生しない。飼育下で雌と雄の数のバランスが崩れたのが原因でないか。人間と同じようにペンギンにも個体間で相性や好みがある。(隔離して)繁殖能力のある雄と雌の数を均等にするのが妥当な解決策だろう」と話している。【大谷津統一】


2005年6月27日(時事通信)
米シスコで同性愛者の祭典=結婚容認や反ブッシュ叫ぶ

【サンフランシスコ26日時事】世界最大の同性愛者の祭典「ゲイ・プライド・パレード」が26日、米サンフランシスコ(カリフォルニア州)で開催された。全米各地から参加した同性愛者やその支持者らは、「同性愛者にも結婚の自由を」「ブッシュ大統領は戦争をやめよ」などと書かれたプラカードを掲げ、目抜き通りを練り歩いた。参加者は約50万人に上る見込み。


2005年7月21日(時事通信)
男性同性愛者の献血・臓器提供を認めよう=スウェーデン首相

【ストックホルム21日】スウェーデンのペーション首相は21日までに同国メディアのインタビューで、男性同性愛者の献血や臓器提供を認めるべきだとの考えを明らかにした。
男性の同性愛者はその性的習慣からエイズ感染の可能性が高いとみられているため、米国を含む多くの国で献血や臓器提供を禁じられている。
スウェーデンでも、男性同性愛者の献血は禁止だが、献血を認めるべきかとの質問に対し、ペーション首相は明確に肯定の回答を示した。
この種の規制について、米国の関係当局は「科学的な正当性がある」と主張。各国政府のこうした態度に対して、同性愛者の権利擁護団体などは強く反発している。〔AFP=時事〕


2005年7月23日(STAGPASS)
[イラン]少年が同性愛で処刑される

イラン民主化グループによると、2人の10代の少年が、宗教裁判を経た後、同性愛の罪によって処刑されたという。
1人は18歳で、もう1人は16か17歳だという。2人は、市の広場で公開で絞首刑にされたと報告されており、まさに絞首刑にされようとしている画像が、インターネット上で公開されている。この処刑の前に、2人は、14ヶ月間拘束されたうえ、ひどくなぐられ、228回に及ぶ鞭打ちがおこなわれたという。
国際的なLGBTの団体は、この処刑を厳しく批判している。

参照:IRAN EXECUTES 2 GAY TEENAGERS
(DIRELAND 2005/07/21)

参照:In Iran mullahs' henchmen publicly hanged two young boys in Edalat (Justice) Square in Mashhad
(National Council of Resistance of Iran - Foreign Affairs Committee)


2005年7月29日(中日新聞)
中国同性愛者3000万人

中国の隔週週刊誌「環球」最新号は、中国の同性愛者の数は約3000万人とみられることが最近の調査で判明したと報じ、うち相当数が偏見に苦しみ自殺を考えたことがあると指摘した。
中国では、1997年に刑法から同性愛行為が削除され、2001年に「精神疾患の一種」とした医学会の定義が改められたばかり。
同誌は、社会が同性愛を正しく認識し、偏見を取り除くことが、同性愛者の苦境を解決するために必要だと訴えている。(北京・共同)


2005年8月12日(毎日新聞)
同性愛:尾辻かな子大阪府議が告白 近く自伝出版

大阪府議会の尾辻かな子府議(30)が、東京都内で13日にある「東京レズビアン&ゲイパレード」に参加し、自らも同性愛者であることをカミングアウトすることが分かった。近く、自伝も出版する。現職の議員が同性愛者であることを公表するのは極めて異例。尾辻府議は「差別や偏見のため、当事者は声を上げてこなかった。当事者が目に見える存在になることで、問題を浮き彫りにし、差別・偏見の悪循環を断ちたい」と話している。
自伝のタイトルは「カミングアウト 自分らしさを見つける旅」(講談社)。同書の中で、「カミングアウトは、私が社会のためにできることの中で、きっと一番、多くの人を勇気づけることができると信じている。(中略)一人一人が、もっと自分らしく生きることができる社会をつくりたい」としている。
尾辻府議は現在1期目。無所属議員で作る会派「主権おおさか」に所属している。【山田英之】


2005年8月13日(共同通信)
同性愛者らのパレード開催 社会の理解求め渋谷を歩く

「声をあげて、同性愛者らを社会から見える存在にしていこう」。東京都渋谷区で13日午後「東京レズビアン&ゲイパレード」があり、性的マイノリティーの人たちが渋谷の繁華街を歩いた。
午後2時から代々木公園で行われた開会式の目玉は、大阪府議の尾辻かな子さん(30)のスピーチ。尾辻さんはパレード開催にあわせ自伝を出版、レズビアンであることを公表した。「今日はみなさんとレズビアンとして歩きたい」と宣言、大きな拍手に迎えられた。
パレードには沿道で応援した人も含め、約3500人(主催者発表)が集まった。参加者らは音楽にあわせて踊ったり、沿道に手を振ったり、思い思いにアピールした。


2005年9月8日(共同通信)
名門大で「同性愛」講座 上海、差別解消目指す

【上海8日共同】中国上海市の名門大、復旦大学で今年9月の新学期から学部生向けに「同性愛研究」講座が開設され、7日夜の第1回の授業では約150人収容の教室が満員となり、立ち見の学生も出た。
中国の同性愛者は約3000万人に上るとされるが、保守的な社会で同性愛は依然タブーとなっており、大学の講座に取り上げられるのは極めて異例だ。
同大では2003年から大学院生向けに「同性愛の健康と社会科学」という公共衛生学の講座を開設し、主に同性愛者のエイズ感染予防の重要性を教えてきた。学部生向けの新講座は社会学部の助教授が担当し、同性愛者への差別や偏見を取り除き、学生に公平な観点を与えることに重点を置く。
物理学科の男子学生(20)は「今回の講座開設は、中国の解放路線を象徴しており、意義深いと思う」と話した。


2005年10月6日(日刊スポーツ)
同性愛カップルも公社の住宅入居可!

同性愛カップルも入居可に−。大阪府住宅供給公社は5日に開かれた府議会で、公社が運営管理する住宅について、友人など親族以外の単身者同士でも同居を認める方針を明らかにした。レズビアンであることをカミングアウトした尾辻かな子府議(30=主権おおさか)の質問に、大阪府の担当者が表明した。自らもパートナーと住む家探しに苦心した経験を持つ尾辻府議は「社会的弱者が一緒に暮らせる環境づくりを進めたい」と語った。
8月に著書「カミングアウト」を出版し、レズビアンであることを公言した尾辻府議は、それ以来初の質問に立った。公社の住宅に応募できるのは、血縁または婚姻関係にある人に限られている現実を指摘。その上で「同性同士で入居したいという声もある。多様なニーズへの対応をお願いしたい」と、親しい者同士がそろって入居できる「ハウスシェアリング制度」の導入を要望した。
これに対し大阪府の担当者は、公社が運営管理する124団地、約2万2000戸の住宅に関し06年度から順次、賃貸を許可する方針を明らかにした。府などによると、都市再生機構(旧都市整備公団)が昨年10月、同様の制度を導入したが、住宅供給公社では全国初という。
これにより、ホモセクシュアルやレズビアンなど性的マイノリティーもカップルでの入居が可能になる。質問に立った尾辻府議自身も昨夏、パートナーの女性と同居しようと、大阪府内で2LDK程度のマンションを物色した。ところが、複数の不動産業者から「できればご家族で…」と難色を示された経験を持つ。また、ともに夫に先立たれた友人の女性同士など、さまざまな形態で同居を望む声も耳にし、今回の要望に至ったという。尾辻府議は「当事者の1人として本当にうれしい。同性愛者の方々は決してあきらめず、理解のある議員に適切な働き掛けをしてほしいものですね」と語った。
同公社は従来、血縁関係のある家族に入居者を限定してきた。昨年10月、単身者の入居を認めたところ1年で約100人が入居。尾辻府議の質問が行われる以前から「友人同士で暮らしたい」などの声が相次いで寄せらていた。1室当たりの人数は2〜3人を想定し、家賃は約3万〜10万円。年齢制限はないという。


2005年10月15日(東京中日スポーツ)
ジョージ・マイケル“彼氏”語る
12月日本公開「同性愛告白」映画

英人気歌手ジョージ・マイケル(42)の半生を追ったドキュメンタリー映画「ジョージ・マイケル〜素顔の告白〜」(サザン・モリス監督)が12月、日本公開される。
昨年製作され、ベルリン国際映画祭でも注目を集めた作品だ。アイドルデュオ「ワム!」でブレークし、解散後はソロでも成功したジョージのマル秘エピソードが、インタビューや過去の映像で明かされている。
「ワム!」の相方だったアンドリュー・リッジリー(42)との対談などファン必見の映像も満載。同性愛者であることを公表済みのジョージだが、作品には注目の恋人も出演しており、赤裸々な内容は日本でも波紋を広げそうだ。
ジョージは、ソロアルバム第1弾「FAITH」(1987年)が全世界で2000万枚を記録した98年4月に米ロサンゼルスの公衆トイレ内でわいせつ行為をして現行犯逮捕された後、同性愛者であることを公言。レコード会社と契約をめぐる法廷闘争、米中枢同時テロでブッシュやブレア政権を痛烈批判──と、近年は“お騒がせシンガー”の印象も強い。
ドキュメントは“スキャンダルの真相”に迫りながら、スターとしての苦悩、恋人への思いも率直に語っている。90年代前半にブラジルでひと目ぼれし、後にエイズで他界した男性との愛の生活に触れ「人生で最高に幸せ」「初めて無欲の愛を知った」と回顧するシーンもある。現恋人の米国人男性とラブラブな様子も披露し、波乱を乗り越えた“ニュージョージ”をアピールしている。(金山容子)


2005年11月2日(CNN)
スター・トレック「スールー」役のG・タケイ、同性愛と公表

ロサンゼルス──米国の人気SFシリーズ「スター・トレック」でアジア系の士官「ミスター・スールー」を演じた日系俳優ジョージ・タケイさん(68)がこのほど、自分は同性愛者で、パートナーと18年間一緒にいると明らかにした。ロサンゼルス地区で10月28日付のゲイ・コミュニティー雑誌「Frontiers」に明らかにし、10月27日にはAP通信にも認めた。
ロサンゼルスの劇場で舞台劇「エクウス」で精神科医マーティン・ダイサートを演じているタケイさんは、心理的に様々な葛藤を抱えているこの役がカミングアウトのきっかけになったとAP通信に話した。
カリフォルニア生まれのタケイさんは第2次世界大戦中、4歳から8歳までの間を日系人収容所で過ごした。
自分の人種と、同性愛者だという性的指向を恥ずかしく思いながら育ったというタケイさんは、同性愛者差別は人種差別と同じで、「米国的価値観と全く相容れない品性下劣なものだ」とAP通信に話した。
パートナーのブラッド・アルトマンさんとは18年間共にいるが、今ようやくカミングアウトしたことについて、「世界が変わった。僕が10代だったころは、同性愛は恥ずかしいことだったが、今では同性結婚が政治課題になる時代だ。僕が若い頃にはそんなことあり得なかった」と時代の変化だと話す。
タケイさんは66年から米NBCテレビで始まった「スター・トレック」のオリジナルキャストに加わり、「ヒカル・スールー」役をテレビシリーズ3年間と映画6本などで演じ続けた。1986年にはハリウッドの「ウォーク・オブ・フェイム(名声の歩道)」に名前を刻まれた。


2005年11月28日(中日新聞)
同性愛者26人を逮捕 集団結婚式でUAEに衝撃

【カイロ=荻文明】アラビア首長国連邦(UAE)のアブダビで同性愛者の集団結婚式が摘発された。イスラム教は同性愛を禁じているため、大きな反響を呼んでいる。
現地からの報道では、内通を受けた警察が先週、砂漠地帯のホテルで開かれた結婚パーティに踏み込み、若い男性26人と逮捕。新婦姿のグループと、アラブの伝統衣装に身を包んだ新郎グループに分かれていた。
逮捕者は「精神鑑定」に加え、ホルモン剤による「治療」も受けることになるという。内務省高官は「ただの同性愛ではなく、結婚式だ」と話し、「ことの重大さ」を指摘している。
産油国UAEでは経済成長が続き、欧米企業の進出に加えて観光客も急増中。イスラムの価値観が揺らいでいる現状への憂慮から、事件は社会の関心を集めている。このためダーヒリ法務・宗教相は「UAEに同性愛者の場所はない。親は子どもの動向を注意深く見守って」と訴えた。


2005年11月29日(日本経済新聞)
ローマ法王庁、同性愛者の聖職禁止・文書を公表

【ブリュッセル29日共同】バチカン市国からの報道によると、ローマ法王庁は29日、全世界のカトリック司教に対し、同性愛やその傾向のある神学生を聖職に就かせないよう指示した文書を公表した。文書はローマ法王ベネディクト16世が承認した。
最低3年間、同性愛から遠ざかった者は聖職に就く資格が与えられるとしている。既に聖職にある同性愛者は除外されるとみられる。
法王庁の指示を保守勢力は歓迎しているが、「差別を助長し神の教えに反する」といった反対意見も出ている。
2002年に米教会の聖職者らが児童への性的虐待を行った事件を契機に、法王庁が新方針を検討していた。
文書は公表前に外部に流出し、賛否両論の議論が噴出している。


2005年12月8日(産経新聞)
同性愛者向けの広告やめます フォード、保守派不買圧力に屈す?

【ワシントン=気仙英郎】米ビッグ3(3大自動車メーカー)の一角、フォード・モーターは6日、ジャガーとランドローバーの両ブランドについて、同性愛者をターゲットにした広告を中止する、と発表した。同社は経費削減を狙うリストラ策の一環と説明しているものの、業界では「アメリカン・ファミリー協会などの保守系団体からの圧力に屈した」との見方が広がっている。
フォードは販売戦略として、富裕な同性愛者にアピールする広告をゲイ専門誌などに掲載し、売り上げを伸ばしてきた。
カトリック系保守派団体のアメリカン・ファミリー協会はこれに対し、「フォードは同性愛者に寛容過ぎる。同性愛者らの権利を主張する団体に寄付を行い、同性愛者を積極的に雇用している」と反発、今年6月から不買運動を展開してきた。
双方はその後、数回にわたり協議した結果、協会側が先月30日、「両者の間にはまだ意見の食い違いはあるが、われわれの懸念が解消されるメドがついた」としてボイコット中止を発表した。フォードの同性愛者向け広告中止の発表は、そのわずか6日後だった。
フォード側は、ジャガーとランドローバーの両ブランドが今年第3・四半期(7月−9月)で1億800万ドルの赤字を計上したため、「今回広告費を削ることにした」とし、「ボルボ・ブランドの同性愛者向け広告は続ける方針で、決定は圧力に屈したわけではない」との声明を発表した。
フォードは巨額の医療費と年金負担、売り上げ不振から経営が悪化、ゼネラル・モーターズ(GM)と同様、経営改革が急務となっている。保守派との摩擦拡大は経営改善努力に水を差しかねず、同性愛者向け広告の中止でその未然防止を図ったようだ。


2005年12月16日(中日新聞)
あの人に迫る──尾辻かな子 大阪府議会議員
同性愛の公表は社会変える一歩

「わたしは同性愛者です」。著書で自らがレズビアン(女性同性愛者)だとカミングアウト(公表)した大阪府議会議員の尾辻かな子さん(30)。自分らしく生きられる世の中にしたいという強い思いが、政治に向かわせた。欧米では同性愛を公にする政治家は珍しくないが、日本では初めてのことだ。

*8月に自著で同性愛者であることを公にしました。

自分が同性愛者だと自覚してから、カミングアウトまでに、長い年月を費やしたと思います。自分でも自分を認められない時期がありました。思春期を挟んで約5年に及び、苦悶しました。レズビアンやゲイ(男性同性愛者)に全然いいイメージがなかったから。そのマイナスイメージが受け入れるのに障害になっていたように思います。中学生の時、部活中の誤解がもとでいじめられた体験もあって、「人と違ったら駄目」と、自分を押し殺した面もある。

*ありのままの自分を受け入れるのに時間がかかった。

気持ちの変化に大きく影響したのは、阪神大震災でした。死と生を強く意識し、「精いっぱい生きたい。後悔したくない」と。韓国留学から一時帰国した時、歌手の笹野みちるさんが本でレズビアンだとカミングアウトしていた。それを読んで「女性同士で付き合ってもいいんだ」と思った。わたしの中のターニングポイントです。
留学後に入り直した大学で、女性の先輩に恋をしました。告白し、振られたのですが…。明らかに友達への思いとは異なる。はっきりと自分が同性愛者だと自覚した。
その後、レズビアンの女性だけのクラブイベントやサークルに出入りしました。24歳の時です。実際、会ってみると、みんな普通。「わたしだけじゃなかったんだ」って。でも社会では誰もレズビアンやゲイとは分からない。分かった場合には差別や偏見、笑い、からかいの対象になりかねない。だから深く悩む人もいる。
恋愛対象になる性別がほかの人と違うだけで、自尊心を失い、自殺してしまう子どもたちもいます。わたしもそうだったかもしれない。自分自身を受け入れられず、すごく葛藤があった。それで正しい知識を得ようと勉強もしました。
医学上、同性愛は異性愛とともに健康な性で病気ではない。どの時代、どの社会にも数パーセントの同性愛者がいることも知った。わたしたちの個人的な問題ではなく、少数を異常視する社会が問題なのではないかと思うようになった。

*カミングアウトで何か変わりましたか。

わたし自身は何も変わっていません。受け止めた人がどう変わったかがカミングアウトの意義だと思う。「見える」存在になるところから、気付きがある。
同じ思いを抱える人たちからは「ありがとう」という感謝の声の一方で「大丈夫?」と心配されました。「特殊な人が公職に就いているのはおかしい」とか、「なぜ選挙の時に言わなかったのか」といった批判も事務所に届いています。でもカミングアウトが多くの人を勇気付けたと信じています。

*政治の道へ進んだことも自身の生きざまと無縁ではない。

政治で何が変わるのか見てみたい、と思いました。就職活動期の議員インターンシップがきっかけです。市議のところでした。でもなぜ議員になりたいのかと聞かれ、同性愛者である自分を隠すのはとてもつらかった。
本当は選挙で同性愛者であることを公にしたかったが、支持者から対応できないと言われて断念した。だから、政治団体名の一部にセクシュアルマイノリティー(性的少数者)を象徴する「レインボー」を付けました。色が重なり合っている虹のように個性を尊重し、つながり合い、共生していく社会を目指そうとしたのです。

*府議会で尾辻さんの目指す成果が生まれていますか。

同性のパートナーが一緒に生活をともにしていても「家族じゃない」という理由で、病院から個人情報を提供してもらえないケースがある。だから、万が一の被災時などに安否の確認が不安ではないかと、府議会で問題点を指摘しました。
同性同士だと婚姻関係がないために公団住宅に入れないこともそう。入居資格で「ハウスシェアリング」を提案したら、来年度、大阪府の公団住宅で都道府県では初めて導入されることになりました。
100人を超す府議がいますが、多いのは60歳前後の男性。わたしは一番若い女性議員です。同僚府議の多くは戸惑い、声を掛けられないような状況も確かにある。彼らの今までの人生では、こうした性にかかわる問題は見過ごされてきた。「そんなことで困っているのか」とみんな驚くのですが、議員の意識も低く、行政も具体策に乏しいんです。

*時間がたつにつれ、カミングアウトしたことを冷静に見つめられるようになってきた。

30歳まで生きて「やっとここまで来られたなあ」と感無量です。「ありのままの自分で街を歩こう」と。
でもほとんどの人は地域社会でカミングアウトしていません。すべての人がすべきだとも思わない。社会のシステムに問題があり、生きにくいからです。仕組みを変えない限り、差別が再生産されます。システムと、それを動かす人の意識を変えなくてはと思っています。「常識は一人一人の思いがつくるもの」と考えています。一人の思いが変われば、常識が変わるのです。

*反響はいまも続いているようです。

電子メールは200件以上。セクシュアルマイノリティーへの差別や偏見は人権の問題だと言ってくれる人がいて「自分たちも勇気がわく」と。障害者や在日外国人の人たちからも共感したとの声が届いている。さまざまな人が、あなたの隣に、職場に、学校の中で一緒に生きている。正しい知識を身に付け、いろんな人がいることを知ってもらいたい。気付いてほしい。違いを認め合って、豊かさに変えたい。
わたしのカミングアウトは、10年後の種をまいていくことになればと思います。ある人のスタートの一歩になったりするかもしれない。芽が出るには時間がかかります。社会システムをつくる「政治」という場で、変えなくてはいけないことがあると思っています。

<尾辻かな子 大阪府議会議員> おつじ・かなこ 1974(昭和49)年生まれ、大阪府阪南市出身。高校在学中の空手道全国大会で優勝、アジアジュニアチャンピオンに輝く。高知大農学部に入学するが休学。関西に戻り、阪神大震災にも遭遇する。その後、韓国・ソウル大に留学。テコンドー競技のシドニー五輪日本国内予選にも挑戦した。帰国後は同志社大商学部に入学。
2003年4月の統一地方選で、大阪府堺市選出の女性府議の後継として初出馬し当選、最年少府議に。会派は「主権おおさか」に所属し、副政調会長を務める。今年8月、著書「カミングアウト 自分らしさを見つける旅」(講談社)を出版、同性愛者であることを公表した。9月府議会で初めて代表質問に立ち、多様な家族の在り方に言及した。


2005年12月16日(デイリースポーツ)
ジョージ おのろけ「嫉妬していいよ」

英国歌手のジョージ・マイケル(42)が15日、東京都内のホテルで来日会見した。会見場の片隅にいた同性で婚約者のゴス・ジョージ氏を「どうだい?ハンサムだろ。嫉妬(しっと)していいよ」とのろけるなど、ご機嫌の様子。ただ、ゲイが偏見の目で見られる日本について聞かれると、一転して寂しげな表情。「悲しいことだね。でも日本もそのうち変わるでしょう」と話した。
14日の来日時は、婚約者の紹介を要望した報道陣に見向きもせず、お疲れの様子だったマイケル。だが、この日は違った。「結婚?ありがとう。あそこにいるのが(婚約者の)ゴスだよ。ハンサムだろ。嫉妬(しっと)していいよ」と、席上から離れた位置にいた婚約者を上機嫌に紹介した。
会見場は、日本のゲイ雑誌数社も駆けつけ、普段の来日会見場の雰囲気とは違う空気も。マイケルのラブラブムードに触発されたのか「実は、私もゲイなんです」とカミングアウトする記者が2人いるほどだった。
お笑いタレント・レイザーラモンHGの活躍があったとはいえ、ゲイの存在はまだ、日本では偏見がちに見られる。カミングアウトした2人の記者から、このことについて質問されたマイケルは「悲しいことだね。でも世界中で変わってきているから、日本もそのうち変わるでしょう」と話した。
英国では21日に同性市民パートナーシップ法が施行される。マイケルは88年、ゲイであることを公表。ゴスとの交際10周年にあたる来年6月、結婚する。21日に同性恋人と結婚するエルトン・ジョンの披露宴に参加するというが、2人は式などを挙げる予定はない。
マイケルは、自らの半生を振り返ったドキュメンタリー映画「ジョージ・マイケル〜素顔の告白」(監督サザン・モリス)のプロモーションで来日。「ファンの方は僕のことをより理解してくれると思うよ」とメッセージを送った。公開は23日。


2005年12月20日(共同通信)
同性愛者イベント阻止 中国当局、表現規制か

【北京20日共同】中国の公安当局が今月、北京で予定されていた同性愛者らの文化イベントを開催直前に阻止していたことが20日、複数の関係者の話で分かった。公安当局は「防災上の不備」を理由に挙げたが、実際は性に関する表現規制が目的の可能性が高い。
イベントは同性愛者の人権がテーマで、同種の文化活動が中国で開催されるのは初めてとの触れ込みだった。国際人権監視団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は「中国政府は同性愛者らの基本的人権を踏みにじった」とする声明を発表した。
主催者は同性愛者や同性愛を支持する文化人、学生ら。関係者によると、16日に開催する方向で北京市内で準備していたが、14日に公安当局が中止を言い渡した。主催者側は規模を縮小、飲食店を借りて開催することにしたが、警察官約30人が押し入り、中止に追い込まれたという。
中国メディアの記者も取材に訪れていたが、一切報じていない。
青島大医学院の張北川教授によると、中国の同性愛者は約4000万人。英字週刊誌「北京週報」は中国の同性愛事情について「偏見は減りつつあるが、カミングアウト(同性愛者であることを自ら公表すること)は依然難しい」と分析している。


2005年12月23日(毎日新聞)
HG玩具:同性愛者差別を助長と発売中止要請

人気お笑い芸人、レイザーラモンHGさん(30)をキャラクターに使った玩具を発売する「トミー」(本社・東京都)などに対し、同性愛者など性的少数者の教職員でつくる「セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク」(STN21、本部・京都)が、同性愛者差別を助長するとして、発売中止を申し入れた。
この玩具は、樽(たる)に剣を突き刺し、中の海賊が飛び出したら負けという人気玩具「黒ひげ危機一発」のHG版。「爆笑問題のバク天! 黒ひゲイ危機一発」という商品名で今月30日に発売を予定し、レイザーラモンHGさんの人形が「フォーッ」と叫びながら、飛び出す仕組み。
STN21は、同性愛者やそれを連想させる人物を樽に入れて剣を突き刺して楽しむ玩具は差別で、子どもたちに「同性愛者は差別して良い」との意識を植え込む恐れがある──と指摘。「社会や学校で孤立しがちな性的マイノリティーに苦痛を与え、いじめのきっかけを作りかねない」としている。
トミー広報チームは「この玩具は、捕らわれた黒ひげを味方の海賊が救出するというコンセプト。指摘されたような『同性愛者を剣で突き刺して楽しむ』との認識はなかった。差別の助長には当たらないと考えているが、申し入れを真しに受け止め、理解してもらえるよう説明したい」と話している。【江田将宏】


2006年1月9日(CNN)
「ブロークバック・マウンテン」を上映中止 ユタ州の映画館

ユタ州ソルトレークシティ──ユタ州ソルトレークシティ郊外の映画館が、6日から上映を予定していた「ブロークバック・マウンテン」を、直前になって取りやめた。同性愛を描いた作品のため、保守系の団体は上映中止を歓迎する一方で、作品を楽しみにしていた人々や同性愛者団体らは、突然の予定変更に戸惑っている。
カウボーイ同士の同性愛を描いた同作品は、ニューヨーク映画批評家協会の作品賞と監督賞、主演男優賞を受賞したほか、ゴールデングローブ賞で作品賞や監督賞など、最多7部門でノミネートされている。
直前になって上映中止を決めた映画館「メガプレックス」の入場券売り場には、「予定変更のため『ブロークバック・マウンテン』は上映いたしません。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と張り紙が出された。
映画館のオーナーは、米プロバスケットボールNBAユタ・ジャズを保有するラリー・ミラー氏。
配給元のフォーカス・フィーチャーズによると、上映開始の数時間前になって、映画館側が「ライセンス契約に違反した」ため、上映を拒否したという。
ユタ州の保守系団体「ユタ・イーグル・フォーラム」のゲイル・ルジチカ会長は、この映画の上映中止はユタ州の人々にとって良い手本を示したと歓迎。「上映が中止になったことで、特に若者にとって、この作品には何か間違った部分があることが分かるでしょう」と話している。
一方、ユタ州で同性愛者の権利を求める団体のマイク・トンプソン事務局長は、「これだけ美しく、前評判が良くて映画賞も取っている作品を、個人的な偏見でユタ州の人々に見せないのは、残念なことだ」と語っている。


2006年1月12日(産経新聞)
禁断の米映画 賛否 男の象徴・カウボーイが同性愛
アカデミー賞最有力候補!?

【ニューヨーク=長戸雅子】カウボーイ同士の20年にわたる悲恋を描いた米映画「ブロークバック・マウンテン」(アン・リー監督、ヒース・レジャー主演)が全米で話題になっている。アカデミー賞の前哨戦を総なめするなど高い評価を得る一方、米世論を二分する「同性愛」をテーマとしているだけに、上映予定を急遽(きゅうきょ)取りやめる映画館も出ている。
「ブロークバック…」は昨年12月初め、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコのわずか5つの映画館で上映をスタートした。各市は集客が期待できる大都会というだけでなくリベラル色の強い、同性愛者に寛容な街でもあるからだ。
しかし映画の評判とともに、上映館数は拡大。保守色の強いテキサス、オハイオ両州などにも徐々に「進出」して、1月9日現在、全米で483館まで増えた。
今月2日までの4日間が対象となる週末興行成績は約480万ドルで1館あたりの興行収入平均は約1万8000ドルと単館収入ではトップを記録。賞レースもリードし、昨年のベネチア国際映画祭のコンペティション部門のグランプリをはじめ、3月のアカデミー賞を占う映画賞として注目されるニューヨーク映画批評家協会賞で作品賞など3部門を制覇。今月発表されるゴールデン・グローブ賞も7部門と最多ノミネートされている。
同性愛をテーマとした映画はこれまで、賞レースでも「主流にはならない」とされていたが、制作を手がけたフォーカス・フィーチャーズのジェームズ・シェイマス共同副社長は「女性客の反応の良さ」が予想を超えるヒットにつながったと指摘する。
しかし、映画で描かれているのは、米国の「男性らしさ」の象徴であるカウボーイ同士の同性愛。しかも、妻子と暮らすという「普通の生活」を送りながら「密会」を重ねるという前例のない設定だけに、「カウボーイの伝統を傷つけた」「『同性婚』推進という政治目的を持った、同性愛に誘導する映画」(保守系のフォックステレビ)と保守派は危機感を募らせている。ユタ州ソルトレークシティー近郊の映画館は上映を直前に取りやめた。
現在、3月に発表されるアカデミー賞の最有力候補のひとつとされているが、「保守的で年配者の多い審査員」(ロサンゼルス・タイムズ紙)がこの作品を選べば同賞の転機にもなると注目されている。


2006年1月17日(ロイター通信)
米ゴールデングローブ賞は「ブロークバック・マウンテン」「ウォーク・ザ・ライン」など

【ビバリーヒルズ(米カリフォルニア州)16日ロイター】米ゴールデングローブ賞のコメディ/ミュージカル部門の作品賞は「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」が受賞した。
ドラマ部門で作品賞となった「ブロークバック・マウンテン」とともにいずれもアカデミー賞ノミネートが確実視されているが、やはりオスカー候補の最有力とされているのは「ブロークバック・マウンテン」のようだ。
一方、作品賞のほか主演男優賞(ホアキン・フェニックス)と主演女優賞(リース・ウィザースプーン)に輝いた「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」はアカデミー賞予想では僅差で2位となっている。
またドラマ部門の主演女優賞は「Transamerica」のフェリシティ・ハフマン、主演男優賞は「カポーティ」のフィリップ・シーモア・ホフマンが受賞した。
同性愛のカウボーイを題材にした「ブロークバック・マウンテン」で監督賞に輝いたアン・リー監督はバックステージで「地域や場所を類別したり類型化したりすることはできない。人々は恋に落ちる。言いたいことはそれだけだ」としたうえで、「これは普遍的な物語であり、ラブストーリーを作りたかっただけなんだ」と述べた。


2006年1月24日(時事通信)
ゲイは金持ちだ=平均年収200万円多い・英調査

【ロンドン23日】英国のゲイ(男性同性愛者)の年間収入は同国男性の平均を9400ポンド(約193万円)も上回っているとする調査結果が出た。レスビアン(女性同性愛者)も6000ポンド(約123万円)上回っており、企業の間でも「同性愛市場」の開拓戦略を検討する動きが見え始めている。
同性愛者の雑誌ディーバ・アンド・ゲイ・タイムズの読者約1120人を対象に調査したところ、完全雇用のゲイの平均年収は3万4200ポンド(約701万円)で、英国男性の平均年収2万4800ポンド(約508万円)に大きく水を空けている。
同性愛者が稼ぎ、消費するお金の総計は700億ポンド(14兆3500億円)もの規模に達すると推計され、英紙ガーディアンによれば、この「巨大市場」に対する英有名企業の関心も増大している。
男性同性愛者は2005年、休暇に30億ポンド(約6150億円)以上を消費したほか、ファションに19億ポンド(約3895億円)を投入。携帯電話通話料に10億ポンド(約2050億円)を使っている。
経済界は「同性愛者のこうした消費動向が分かった以上、より多くの企業が同性愛者の顧客獲得へ具体的な営業戦略を策定することができるだろう」としている。〔AFP=時事〕


2006年1月25日(中日新聞)
虹色の輝く「キャンドル」 三重の業者が販売

金属プレス加工の松平製作所(金沢市)は、燃えながら4色の光を放って虹のように見える棒状燃料体を開発した。学習塾経営の明正(三重県亀山市)が燃料体と専用燭台(しょくだい)をセットにして「レインボーキャンドル」として商品化。インターネットを中心に全国販売し、結婚式場などで需要を掘り起こす考えだ。
松平製作所は5年ほど前からリチウムやカリウム、銅などの金属化合物を利用した炎色反応を研究し、これまでに緑、黄など1つの炎色反応を持つ粉状の燃料を開発してきた。今回は数種類の金属化合物を混ぜ合わせ、独自に開発した固体燃料の中で燃やすことで緑、黄、赤、紫の4色を同時に出せることに成功した。4色の炎は中間色も含めると7色の虹のように見える。
粉状の原材料はそのまま燃やせば数分で燃え尽きるが、自社のプレス技術を生かしてろうそくの形状に加工することで、燃焼時間を10分間に延ばすことを可能にした。
明正の森川正一社長は金沢市出身で、以前からの知り合いだった松平製作所の松平寛夫社長から燃料体開発の話を聞き、販売に乗り出した。
オルゴール付きのセット(燃料体3本と燭台1個)は1万8000円。燃料体1本は1000円、燭台は白色が6000円、金色が9000円。両社は「披露宴のキャンドルサービスなどで華やかな雰囲気が演出できる」と話している。


2006年1月30日(サンケイスポーツ)
映画「ブロークバック・マウンテン」中国本土で上映禁止へ

【香港29日=サンケイスポーツ特電】現地の報道によると、ゴールデン・グローブ賞で作品賞などを今月受賞した映画「ブロークバック・マウンテン」(アン・リー監督)が、中国本土では上映されない見通しとなった。同性愛を描いた作品のため「テーマが敏感」として中国当局が上映を禁じたという。
台湾出身のリー監督は中国本土でも有名。今回の受賞も多くの中国紙などが報じていた。中国では、チャン・ツィイーら中国人女優が芸者を演じ話題を集めたハリウッド映画「SAYURI」も上映が禁じられたと伝えられている。


2006年2月9日(時事通信)
ゲイのペンギン、メスとの交尾を拒否=独の動物園が嘆き節

【ベルリン9日】北ドイツのブレーマーハーフェンの動物園は8日、フンボルトペンギンのオスが同性同士のカップルをつくり、昨年、スウェーデンから移送されたメスとの交尾を拒否し続けていることを明らかにした。
動物園によると、オスのペンギン10羽は同性同士で集まるのを好み、カップルもできている。動物園側は昨年、繁殖のため、メスのペンギン6羽をスウェーデンから運んだ。一時はこれがきっかけで別れるオス同士のカップルも出て、動物園側は期待を高めていた。
しかし、スウェーデンから来たメスもシャイで、交尾に向けた最初の行動を起こさないため、これまで交尾は成功していないという。
こうした試みは同性愛者団体からの強い抗議を招いている。動物園側は「われわれは異性間の交尾を強制しているわけではないし、同性同士のカップルも受け入れている。だが、一組でも異性のカップルができ、赤ちゃんが誕生すれならこれに勝る喜びはない」との声明を出している。〔AFP=時事〕


2006年2月20日(時事通信)
中国の同性愛者は3000万人=男性の8割、女性と結婚

【北京20日時事】中国で同性愛者が3000万人前後に達するとの研究結果を、山東省の青島大医学院付属医院の張北川教授が明らかにした。中国紙・現代快報(電子版)が20日までに報じた。
張教授は1989年から同性愛者に関する研究を開始した第一人者で、面会、手紙、電話などを通じて1万人以上の同性愛者と会った。中国の同性愛者は主に15〜60歳の範囲内で、男女の比率は2対1だという。
ただ、中国では伝統的習慣の影響を受け、約80%の男性同性愛者は最終的には女性との結婚を余儀なくされている。張教授は「同性愛は病気ではなく、同性愛者と異性愛者は同等で、発育や仕事能力などに違いはない」と説明し、同性愛者に対して社会が理解する必要性を訴えた。


2006年2月20日(ロイター通信)
英BAFTA賞、「ブロークバック・マウンテン」が4冠

【ロンドン19日ロイター】英国の映画賞である英国アカデミー賞(BAFTA)が19日発表され、今年の米アカデミー賞有力候補でもある「ブロークバック・マウンテン」が4冠を制した。
最優秀作品賞と最優秀脚色賞に加え、アン・リー監督が最優秀監督賞を、ジェイク・ギレンホールが最優秀助演男優賞を受賞した。
同映画でカウボーイ同士の恋愛を描いたリー監督は受賞後、ロイターテレビに対し「特別なメッセージがあったのではなく、政治的問題を提起したわけでもない。われわれが描いているのは愛だ」と語った。
最優秀主演男優賞には、米作家トルーマン・ カポーティーを題材にした「カポーティー(原題)」のフィリップ・シーモア・ホフマンが、最優秀主演女優賞には、伝説的カントリー歌手ジョニー・キャッシュを描いた「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」のリース・ウィザースプーンが、それぞれ選ばれた。
最優秀助演女優賞を獲得したのは、ロサンゼルスの人種間摩擦を描いた「クラッシュ」のタンディ・ニュートン。「これまでで最高の出来事。これ以上に素晴らしいことなど望めない」と喜びを表した。


2006年2月22日(産経新聞)
作家の福島次郎氏が死去 三島との親密交際つづる

故三島由紀夫との交際をつづった小説などで知られた作家の福島次郎(ふくしま・じろう)氏が22日午前4時40分、膵臓(すいぞう)がんのため熊本市のNTT西日本九州病院で死去した。76歳。熊本市出身。葬儀・告別式は24日午後2時から熊本市本荘6−2−9、合掌殿島田斎場で。喪主は妹、井村市子(いむら・いちこ)さん。
「バスタオル」などの作品で2度、芥川賞候補となった。三島由紀夫との親密な交際をつづった小説に三島の未発表の手紙を無断掲載したのは著作権侵害に当たるとして、三島の遺族から出版差し止めを求められた訴訟で2000年11月に敗訴した。(共同)


2006年3月5日(毎日新聞)
シドニーフォー!:世界最大の同性愛者パレードが開催

世界最大の同性愛者パレード「ゲイ・レズビアンマルディ・グラ」が4日、オーストラリアのシドニーで開催された。
さまざまな扮装をした同性愛者らがオックスフォード通りを歩くイベントで、趣向を凝らした約120台の山車とともに、派手な衣装でサンバを踊る男性や、カウボーイ姿の女性が登場。数万人の観光客を楽しませた。また、ハワード豪首相を海賊に見立てた扮装で、「海賊がこの国の舵を取り続けている」と、今週で就任10周年を迎える同首相を“祝福”する参加者もいた。
「ゲイ・レズビアンマルディ・グラ」は1978年から毎年行なわれており、AP通信によると、海外からも多くの観光客を集め、数百万ドルの経済効果があるという。【毎日デイリー・ニューズ】


2006年3月6日(時事通信)
作品賞は「クラッシュ」=同性愛映画やはり敬遠?−米アカデミー賞

【ロサンゼルス5日時事】米映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞の授賞式が5日ハリウッドで開かれ、作品賞には米社会に潜む人種差別を扱った社会派「クラッシュ」(ポール・ハギス監督)が選ばれた。
前哨戦総なめで本命とされてきた「ブロークバック・マウンテン」(アン・リー監督)は、受賞を逃した。同作品はカウボーイ同士の禁断の愛がテーマで、保守的な地域の映画館が上映を中止するなど社会問題化。批評家が高く評価する作品でも、「同性愛映画は敬遠され、作品賞を取れない」とのジンクスを覆せなかった。


2006年3月7日(ロイター通信)
中国各紙、アン・リー監督を絶賛も「ゲイ」の部分などカット

【北京7日ロイター】第78回アカデミー賞で台湾出身のアン・リー監督が「ブロークバック・マウンテン」で監督賞の栄冠に輝いたニュースは、7日付の中国各紙でも大きく取り上げられ絶賛の嵐となった。ただ、中国政府の意向に沿わない部分などについては、スピーチの内容が一部削除されている。
北京青年報は「アン・リー監督は受賞スピーチの中で中国語で感謝の気持ちを表明」と大きく報道。チャイナデーリー(中国日報)も「アン・リー監督は世界中の中国人の誇り」と絶賛した。
ただ、どのメディアもリー監督の受賞スピーチの中の「台湾、中国、香港のすべての人々に感謝する」という部分をカットしている。また、映画の主人公であるゲイのカウボーイ2人に感謝したいと述べた部分も報道されなかった。
中国では2001年頃まで同性愛は精神障害と考えられており、現在でも非常にデリケートなテーマ。「ブロークバック・マウンテン」についても、中国政府は国内での公開を認めていない。


2006年3月13日(産経新聞)
アカデミー賞余波 作品賞最有力候補の落選にファンら抗議

【ニューヨーク=長戸雅子】同性愛のカウボーイの20年にわたる愛と苦悩を描き、今年のアカデミー賞作品賞の最有力候補だった「ブロークバック・マウンテン」(アン・リー監督)が受賞を逃したことが米社会で話題となっている。米メディアは「なぜ作品賞を取れなかったのか」という分析を掲げ、同性愛者をはじめとする同映画の支持者たちが落選に抗議する新聞広告を出す運動が始まるなど、米社会に衝撃を与えた話題作の余波はいまなお続いている。
「ブローク…」はゴールデングローブ賞の4冠、映画監督組合賞などアカデミー賞の前哨戦を総なめにし、同賞の8部門にノミネートされていた。アカデミーでは監督賞と脚色賞、作曲賞は受賞したものの、作品賞は米社会の人種、階級問題を描いた「クラッシュ」が獲得した。
この結果に米メディアは「ブロークバックのバックラッシュ」(シカゴ・トリビューン紙)「『クラッシュ』は安全な選択肢?」(ミネソタ州のダルース・ニューストリビューン紙)という見出しで「敗因」を分析する記事を続々掲載した。
ニューヨーク・タイムズ紙は「アカデミー会員の年配の方が、カウボーイのイメージが壊れるのを見たいだろうか」とするハリウッド関係者の談話を載せた。AP通信もアカデミー賞審査員の多くが年配で保守的とされていることを指摘し、「クラッシュ」が授賞式が行われたロサンゼルスを舞台にしていたことが有利に働いたとの見方も示し、昨年5月の公開で審査員の記憶に残っていないことを危惧(きぐ)した「クラッシュ」の配給会社が昨年末から審査員や批評家にDVDを大量配布したという事実も紹介した。
一方、「ブローク…」のファンが立ち上げたサイト「究極のブロークバック・フォーラム」の主宰者は、落選に抗議する新聞広告を出すという運動を始めた。寄付を呼びかけたところ10日時点で600人以上から2万4155ドル(約290万円)が集まったという。
第1弾として10日付の映画関連新聞「デーリー・バラエティー」に出した広告は、同作品がこれまでに取った賞をすべて書き連ね、「わたしたちはブロークバック・マウンテンを最優秀映画賞に決めたすべての人々に賛同します」とのコピーをつけた。
アカデミー賞受賞作をめぐる番狂わせは過去にもあるが、ここまでの反応が起きたのは初めてで、同性愛問題に詳しい在米ジャーナリスト、北丸雄二さんは「『作品賞を取れなかったことが衝撃を与えた作品』として長く語り継がれるのは間違いなく、映画は社会現象となっている」と指摘している。


2006年3月15日(CNN)
フォード製品のボイコット宣言、同性愛反対の宗教団体

ミシガン州デトロイト──ミシシッピー州に本拠がある保守系のキリスト教団体は14日、自動車大手フォードが同性愛の出版物への広告掲載を中止しないとして同社製品を1年間、ボイコットする運動を開始する、と述べた。
「American Family Association(AFA)」で、ウェブサイトでの発表によると、参加メンバーは約300万人としている。同団体は昨年5月、フォード製品のボイコットを打ち出したが、6月にフォード販売店が和解交渉を提案したことに伴い、宣言を撤回。
フォードは同12月、広告掲載を中止したが、同性愛の支持団体が非難を強めると共に、再開していた。AFAは声明で、「フォード社は、同性愛支持の人々に広告を掲載する権利がある。同性愛に反対する人々は同社の車を拒否する権利がある」と述べた。
フォード社の広報担当は、「我が社はすべての人々を平等に扱う伝統を誇りに思う」と語った。同社は販売シェアが後退、経営強化を急いでいる。
同性愛の支持、反対の出版物に対する企業の広告掲載の論争では、マイクロソフト社ら複数の大企業も過去に巻き込まれている。


2006年3月16日(CNN)
「ブロークバック〜」原作者、米アカデミー賞結果に不満表明

ロサンゼルス──今年の各映画賞を総なめにした映画「ブロークバック・マウンテン」(アン・リー監督)の原作者アニー・プルーさん(70)は、11日付英高級朝刊紙インディペンデントで、同作品が米アカデミー賞作品賞を逃したことに不満感を示した。
ピュリツァー賞受賞作家のブルーさんは、ロサンゼルスを舞台に人種問題を描き作品賞を受賞した「クラッシュ」について、この映画に投票したアカデミー賞審査員らが「文化のより大きな変化や、今日の米国が発酵状態にあることを把握していないばかりか、自分が住む町の人種差別に気づいていない」と批判した。
ブルーさんはまた、「ブロークバック〜」がアカデミー賞前日に行われたインディペンデント・スピリット賞で作品賞を受賞したことを評価し、「実績に基いた賢明な審査を求めるなら、来年はアカデミー賞を無視してインディペンデント・スピリット賞に注目するべきだ」と述べた。
ブルーさんはこのほか、アカデミー賞審査員らの投票締め切り数週間前に「クラッシュ」のDVDを大量送付したとする、同作品の配給元ライオンゲートのうわさに言及。また、アカデミー賞授賞式について、会場コダック・シアターが「鼻持ちならない自尊心」で充満し、小さな町の余興のようだったと酷評した。


2006年3月22日(ロイター通信)
オランダで同性愛者とイスラム教徒がサッカー

【アムステルダム21日ロイター】オランダのアムステルダムでは21日、同性愛者とイスラム教徒が参加したサッカーのトーナメントが開催された。
これは、同性愛者であることを公言した移民に対する差別反対を訴える運動の一環として行われたもの。
オランダに移住したイスラム教徒の社会では、同性愛者であることを公言した者に対する差別や偏見なども根強く、今回のサッカー・トーナメント開催も、これら差別の解消を目的としたものだという。


2006年3月29日(ロイター通信)
「ブロークバック・マウンテン」、同性愛者団体が授賞

【ニューヨーク28日ロイター】 同性愛者団体GLAADは今年度のメディア作品賞に2人のカウボーイの純愛を描いた「ブロークバック・マウンテン」を選出した。アカデミー賞作品賞を逃したものの、今年度の主要映画賞を総ナメにした同作品に新たな栄誉が加わった。
GLAADメディア賞は同性愛者の社会を公正かつ正確に、また包括的に表現したメディアに贈られる。マンハッタンでの受賞式にはアン・リー監督が出席し、観客から総立ちの拍手喝采で迎えられた。受賞に際し同監督は「やっと実際に大きな意味を持つ賞をいただけた」とコメントした。


2006年4月5日(ロイター通信)
「ブロークバック・マウンテン」、バハマで上映禁止

【ナッソー(バハマ)4日ロイター】同性愛者に対する偏見が根強いバハマで、ゲイのカウボーイ2人の純愛を描いた「ブロークバック・マウンテン」の上映を禁止する決定が下された。
アカデミー賞で3部門を受賞し注目を浴びたこの作品の上映には同性愛に反対するバハマのキリスト教団体が異議を唱え、これに応える形で同国内の演劇・映画を管理する委員会が上映禁止を決定した。
同性愛の人権擁護団体などはこの決定に抗議し、映画の上映を求める声があがっているが、バハマでは同性愛を嫌う傾向が強く、昨年もミス・ティーン・バハマに選ばれた少女がレズビアンであることを公にした後、タイトルはく奪処分となっている。


2006年5月10日(時事通信)
同性愛の娘が手記=告白の日、「幸せに」と父−米副大統領

【ワシントン9日時事】チェイニー米副大統領の娘で同性愛者のメアリーさん(37)が本を出版し、話題になっている。政治家を父に持ち、自らも選挙キャンペーンに加わった経験などが主題だが、メディアは政治的なテーマにもなっている同性愛に焦点を合わせて紹介している。
メアリーさんが同性愛者であることは有名で、本の中でも隠していない。ただ、父親の政治活動にはマイナスになっており、2004年の大統領選挙では候補者同士の討論会で持ち出されたほか、共和党内の保守派からも攻撃された。
メディアは「チェイニーの娘が語る番だ」(USAトゥデー紙)など、同性愛者であることを柱に据えた記事がほとんど。本の中でメアリーさんは、同性愛者だと家族に告白した日、同副大統領が「お前に幸せになってもらいたい」と守ってくれたことを明らかにしている。


2006年5月12日(ロイター通信)
米州上院、同性愛者の貢献について教科書記載を義務付ける法案可決

【サンフランシスコ11日ロイター】米カリフォルニア州上院は11日、ゲイやレズビアンの人々がいかに州の発展に貢献しているかについて公立学校の教科書に記載することを義務付ける法案を可決した。
法案は同性愛者であることを公表している議員が提出、トランスジェンダーの貢献についても教科書で触れることを義務付けた。
同議員は、ロイターに対して、この種の法案は州レベルでは初、と述べたうえで「同性愛者の姿を知ってもらうのに役立つ」と話した。


2006年5月26日(ロイター通信)
同性愛活動家、ロシアでゲイ・パレード敢行へ

【モスクワ25日ロイター】ロシアのモスクワ市内で、同性愛活動家らが今月27日にゲイ・パレードを行う。モスクワ市当局から禁止命令を受けた上、同性愛者に批判的な同国ではかえって偏見を煽る結果になると懸念する一部ゲイ・コミュニティからの声を押し切っての敢行となる。
パレードを含む今回のゲイ・イベントを主催するニコライ・アレクセイエフ(28)さんは、イベントの目的について、ゲイ・コミュニティが社会の脅威ではないことを示すため、と説明する。
ただ、教会指導者が同性愛を殺人や暴力と同罪とみなし、一部極右勢力がゲイ・クラブの襲撃を試みるロシアでは、目立つようなことはしたくないと考える同性愛者も多い。
モスクワ市当局はパレードを「社会への反逆行為」だとしてこれを禁止したほか、右翼過激派はパレードを襲うと表明している。
アレクセイエフさんはそれでも決行すると述べ、「パレードの本当の目的は、同性愛者への嫌悪と偏見に対する戦い。同性愛者への差別を禁止するよう、政府に求めていく」と決意を示した。


2006年5月28日(CNN)
モスクワで同性愛者デモ、実力行使で解散させられる

モスクワ──ロシアの首都モスクワで27日、同性愛者の権利擁護を求めるデモが当局の規制を無視して強行されたが、警官隊や右派勢力による実力行使で解散に追い込まれた。
主催者はデモ数時間前の記者会見で、平和的に行動する意向を表明。主催者はデモ参加者らに対し、クレムリンの壁の外に設けられた「無名戦士の墓」に献花し、デモ開催申請を却下したモスクワ市庁舎の向かいにある広場に集まるよう呼びかけた。
しかし警官隊が墓への入口を封鎖したうえ、宗教関係者や右派過激派ら100人と小競り合いになった。現場に出動した警官隊は、デモ参加者と反対派を合わせて120人近くを拘束した。
27日はロシア当局が同性愛を非犯罪化してから13年目にあたる。今週は海外から大勢の活動家がモスクワに集結し、同性愛者の権利に関する関連フォーラムを開催した。こうした行事はロシアでは前例がない。
モスクワ当局は騒乱発生の可能性を理由にデモ開催を不許可としたが、同性愛者の権利という概念を受け入れない姿勢も示していた。


2006年6月23日(時事通信)
同性愛者のメアリー・チェイニーさん、またブッシュ大統領にかみつく

【ワシントン22日】ディック・チェイニー米副大統領の娘で、同性愛者のメアリー・チェイニーさん(37)が、同性結婚を禁止する憲法上の修正をブッシュ大統領が支持していると激しく攻撃した。メアリーさんは18日のFOXテレビの番組で、こうした考えは2004年の大統領再選キャンペーンでブッシュの共和党が強力に支持し、今日も多数の共和党員が引き続き推進しているが、立法行為の悪例であると酷評した。
メアリーさんはこの中で、「婚姻条項の修正は憲法の中に差別を書き込むことで、私に言わせれば、基本的に間違っている」と指摘。さらに「政治戦略で憲法を修正しようなどと誰も考えないでほしい」と付け加えた。また04年に父の選挙運動員として働いていたメアリーさんは、この問題をめぐって再選キャンペーンから降りる寸前だったことを明らかにした。
カリフォルニア州などで同性結婚を合法化しようとする動きが表面化したのを受けて、共和党員は、結婚は男女間に限ると厳格に規定するため憲法の修正を強力に推し進めた。この努力は04年中ごろに失敗したが、独自に「結婚は男女間に限る」と決める州も出ていた。〔AFP=時事〕


2006年6月26日(毎日新聞)
ゲイパレード:世界各地が同性愛の“虹色”に染まる

同性愛者らによるパレードがこのほど、パリ、ローマ、アテネ、ニューヨークなど世界中の都市で開催された。きわどい衣装やカラフルなメークで着飾った参加者は、同性愛のシンボルとされる「レインボー・フラッグ」(虹色の旗)をかかげて行進、同性愛への差別撤廃などを訴えた。
AP通信によると、フランスのパリでは24日、毎年恒例の「ゲイプライド」が行われ、約40万人がパレードに参加、20万人が沿道で見守ったという。同国は来春に大統領・国民議会選挙を控えているが、同性婚や養子縁組の権利を求める同性愛支援者らの票も意識してか、行進の中には数人の政治家の姿も見られた。
また25日、「ファイト・フォー・ラブ&ライフ」(愛と人生のための闘い)をテーマにした米ニューヨークのパレードには、同性愛者で知られる米歌手ケビン・アビエンスさん(38)が登場。アビエンスさんは今月10日、同性愛を中傷する差別語を叫ぶ4人組の若者に襲われあごを骨折、口元をワイヤーで固定したままの参加となったが、観衆に手を振って復活をアピールした。【植松晶子/毎日デイリー・ニューズ】


2006年7月5日(ロイター通信)
韓国映画「王の男」、中国で上映禁止に

【ソウル4日ロイター】韓国で大ヒットした映画「王の男」が、同性愛的なテーマが若干含まれるとの理由で、中国国内での上映を禁止された。韓国のエンターテインメント企業幹部が4日、匿名を条件に明らかにした。
暴虐な王と宮廷道化師2人を描いたこの映画は、性的に露骨な表現があることや、同性愛に関するコードにひっかかったことから、中国での上映審査に通らなかったという。
作品では、王と2人の宮廷道化師の関係はあいまいに描かれており、セックス・シーンもないが、恋愛感情の存在がほのめかされている。
「王の男」は、人口約4800万人の韓国で1200万枚のチケットを売り上げ、8500万ドル(約98億円)を超える興行収入を記録。韓国での上映はすでに終了している。
同幹部によると、中国における同映画のDVD販売については、当局の承認を得たという。


2006年7月19日(毎日新聞)
ゲイゲームズ:同性愛者のオリンピックが白熱 米国

世界最大の同性愛者によるオリンピック「第7回ゲイ・ゲームズ」が現在、米イリノイ州シカゴで開催されており、異様な盛り上がりを見せている。22日まで。
ゲイ・ゲームズは、ゲイ・ゲームズ連盟によって4年に1度開かれる同性愛者のための国際的スポーツ大会。AP通信によると、今年は世界70カ国以上から約1万2000人が参加、陸上、水泳、競輪、レスリング、バスケットボール、フィギュアスケート、ヨットなどの競技で激戦を繰り広げているという。
また、カナダのモントリオールでは今月29日から来月5日までの間、別の同性愛団体が主催するオリンピック「第1回アウトゲームズ」が行われる予定で、1万人以上が出場する。【毎日デイリー・ニューズ】


2006年7月27日(CNN)
ランス・ベース、「自分は同性愛者」と米誌に告白

ニューヨーク──米人気ポップグループ、イン・シンク('N Sync)のランス・ベースさん(29)が米芸能誌ピープルに対し、「自分は同性愛者だ」と打ち明けた。もっと以前にカミングアウトしなかった理由について、「人気グループに影響が出ることを心配したため」と話している。
イン・シンクは、ベースさんやジャスティン・ティンバーレイクさんら、男性5人で結成したグループ。欧米で人気を得て、アルバム「ノー・ストリングス・アタッチト」「セレブリティ」がトップチャート入りした。現在は活動を休止中。
ベースさんはピープル誌に、「自分が、とても人気のあるグループに所属しているとわかっていたから、他のメンバー4人のことを考えると、(自分が同性愛者だとは)言い出せなかった。そんなことを表に出してしまったら、何もかもがぶちこわしになると思った」と語っている。
また、自分が同性愛者だとカミングアウトすればインシンクが終わりになってしまうと考えた、と説明している。
ベースさんは現在、米CBSテレビの「アメージング・レース」で優勝した、32歳の男性俳優と「非常によい関係」を続けていると告白。
「言いたいのは、(自分が同性愛者であることを)恥だとは思っていない、ということ」「間違ったことだとは思わないし、このことで、落ち込んだりしない。(告白したことで)解放された気分だ。本当に幸せを感じている」と述べた。
ランス・ベースさんはかつて、宇宙旅行を目指してトレーニングを受けたものの、費用の工面に失敗し、宇宙飛行を断念したことでも知られる。


2006年9月18日(北海道新聞)
性の多様さ理解を 札幌でパレード

同性愛など性的少数者に理解を求めるパレード「第10回レインボーマーチ札幌」(実行委主催)が17日、札幌市の中心部で行われた。道内外から集まった性的少数者や支援者ら過去最高の1116人が、約4キロを1時間半かけて行進した。
パレードは同市中央区の大通公園6丁目広場を出発。鮮やかなドレスなど思い思いの衣装に身を包んだ参加者は、色とりどりの風船や、「多様な社会は平和な社会」などと書かれたプラカードを持ち、多様な性に理解を呼び掛けた。
パレード終了後に開かれた集会では札幌市の上田文雄市長が「人権は黙っていては獲得できない。当事者は声を上げて連帯の種に」などと話した。


2006年9月20日(U.S. FrontLine)
同性愛者に優しい企業が急増〜2002年の10倍

同性愛者が働きやすい職場環境の実現に努める米国企業が最高水準を記録したことが、同性愛者擁護団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」の調査で分かった。
ロイター通信によると、同団体が作成した平等指数を使って企業を調査した結果、国内の138社が100%を記録した。昨年に100%を獲得したのは101社で、2002年は13社だった。
指数が高い企業は、同性パートナーへの医療保険や家族休暇の保証のほか、同性愛者や性転換した従業員への差別を禁止している。
同団体の職場事業を統括するダリル・ハーシャフト氏は、「従業員や家族に対して包括的な職場政策を導入するだけでなく、迅速化と周知徹底を進める企業が増えている」と評価する。
調査を始めた2002年から高得点を維持している企業には、IBMやシティグループ、JPモルガン・チェイス、リーバイス、ナイキなどが含まれる。
一方、エクソンモービル、中西部の小売り大手メイジャー、ハイテク系コンサルティング会社ペローは0%だった。
同調査によると、ゲイおよびレズビアンは年間6410億ドルを消費に費やし、ブランドへの忠誠心が高く、可処分所得も高いほか、職場政策への関心が高い。
同団体は、フォーチュン1000社およびスタンダード&プアーズ(S&P)500社など計1520社を対象に調査し、446社をランク付けした。


2006年10月7日(日本経済新聞)
明治期の人気歌舞伎復活──染五郎・愛之助で男の恋

明治から大正にかけて上演された歌舞伎の人気演目が約90年ぶりに復活、大阪松竹座(大阪市)で上演されている。親の敵討ち、主君への忠義と若い男同士の恋愛「衆道」とを絡ませながら描く「染模様恩愛御書(そめもようちゅうぎのごしゅいん)」だ。
父親の敵討ちをめざす細川家の小姓・数馬(片岡愛之助)は凜々(りり)しい武士・大川(市川染五郎)と出会い、引かれ合う。大川は細川家の奉公人となって数馬と契りを結ぶ。その関係は暴かれたが、細川公はかばい合う2人を許し、敵を探させる。やがて見つかった敵は激しく抵抗、細川の屋敷は火に包まれる、という展開。
若い女性が関心を寄せる「ボーイズラブ」を東西の若手人気役者が演じるとあって、上演前から話題になったが、芝居では2人に加え市川猿弥、春猿、段治郎ら他の30代の役者の熱演も光っている。
印象的なのは「照明の冒険」(演出の奈河彰輔)。外部の専門家に頼み、スポットライト、青、赤のライトを駆使。影絵風に男同士の情事を照らした。終盤の火事場シーンは、ライトとスモーク、紙吹雪を駆使して「劇場全体を燃やすイメージ」(奈河)を現出した。
全編を一気に上演する、最近は珍しい「通し狂言」。幕を極力下ろさず、回り舞台を使い、3時間余りで完結するテンポのよい芝居に仕上がっている。


2006年10月12日(朝日新聞)
性的少数者らが御堂筋でパレードを開催へ 大阪

同性愛や性同一性障害など性的少数者とその支援者が22日、性の多様性を認め合う社会の実現を訴える「関西レインボーパレード2006」を大阪市の御堂筋で開く。関西では初の開催で、約600人が中之島公園から難波まで、約1時間半かけてパレードする。
実行委員会事務局長の尾辻かな子・大阪府議は「性的少数者はテレビの中にしかいないと思われている。地域で共に暮らしている姿を見てもらうことが、多様な社会を考えるきっかけになればいい」と話す。


2006年10月13日(ロイター通信)
鳥やハチにも同性愛の可能性=ノルウェーの博物館

【オスロ12日ロイター】ノルウェーのオスロ自然史博物館では12日から、世界で初めて「生物の同性愛」をテーマにした展示が行われる。
同博物館は「Against Nature」と題した展示会で、キリンやペンギン、オウム、クジラやカブトムシなど、数多くの動物や昆虫にみられる同性愛的行動を例に挙げ、人間の同性愛も不自然ではないと結論付けている。
同展示会のプロジェクトリーダーはロイターに対し「同性愛的行動が確認された動物は1500種以上あり、そのうち500種の同性愛が立証されている」と語った。
同博物館によると、この展示会は一部のキリスト教徒らから非難を受けているという。


2006年10月18日(朝日新聞)
「ダブルに男同士」宿泊拒否ダメ 大阪市、ホテルを指導

ダブルの部屋に男性2人で宿泊するのを拒否したのは旅館業法(宿泊させる義務)違反にあたるとして、大阪市保健所が同市内のホテルに対し、営業改善を指導していたことが18日、わかった。宿泊を拒まれたのは22日に同市の御堂筋で開かれる同性愛など性的少数者らによる「関西レインボーパレード2006」に参加予定だった東京都内の教員の男性(26)で、「イベント開催地での宿泊拒否は納得いかない」と話している。
男性らの話によると、16日にインターネットの宿泊予約サイトを通じ、ホテルのダブルの部屋に、21日から1泊の予定で予約を入れた。しかし同日夜、ホテル側は「男性同士でダブルは利用できない」と電話で宿泊を拒否。17日、ホテルに再度連絡したが、同様に断られたため、保健所に通知したという。
旅館業法などでは、宿泊業者が客を拒否できるのは、感染症の患者や賭博などの行為をする恐れがある場合などに限られている。ホテル側は「お客様が間違って予約されたものと判断し、ツイン部屋の利用を勧めただけだ。男性同士だから拒否したわけではない」と話している。


2006年11月3日(U.S. FrontLine)
同性愛者が重要な販売対象に〜各業界が積極的な広告展開

航空会社や自動車メーカー、金融会社、小売店など多くの業界で、同性愛者を対象にした広告展開が増えている。
USAトゥデイによると、国内の18歳以上の同性愛者は現在1600万人を数え、購買力は6410億ドルに上る。このため、大手企業500社(フォーチュン誌)のうち同性愛者を対象にした広告を展開する企業は、1994年の19社から昨年には175社と大幅に増えた。
同性愛者向け広告は、アメリカン航空やユナイテッド航空、トラベロシティなど旅行業界が強化しているほか、ABCカーペット&ホーム(ニューヨーク)が同性愛者向けの婚姻登録を提供、ウォルマート・ストアズでは社員向けセミナーを提供している。
また、フロリダ州マイアミやテキサス州ダラス、ペンシルベニア州フィラデルフィア、アリゾナ州フェニックス、アイダホ州ブルーミントンなど大都市でも、ホテルや飲食店、ナイトクラブなどが同性愛者の客を呼び込もうとしている。広告展開を強化している自治体の観光局も多い。マイアミの場合、退職後の定住地というイメージは控えめにし、ナイトライフや美術館、芸能、特定民族コミュニティなどを強調している。
同性愛者に注目する企業が増えている理由として、社会や企業で自分が同性愛者と公表する人が増え、その規模が無視できないほど拡大している社会背景がある。
最近の国勢調査では、大都市や、カリフォルニア州サンフランシスコ、同州ウェストハリウッド、ニューヨーク州ニューヨーク、マサチューセッツ州プロビンスタウンなど以前から同性愛者の多いことで知られている地域だけでなく、国内のほぼ全ての郡に同性愛者が分布していることが分かっている。また、同性愛者の多くは、賢い消費者でテクノロジーにも通じている上、旅行や買い物に費やす額も多い。


2006年11月12日(朝日新聞)
ゲイ・パレード、テロ警戒で中止 エルサレム

ユダヤ、イスラム、キリストの3宗教の聖地エルサレムで、同性愛者らが計画していた「ゲイ・プライド・パレード」が中止になり、代わりに10日、市内のスタジアムに限定した集会が行われた。パレード中止のきっかけは、イスラエル軍の砲撃に対してパレスチナ過激派が報復テロを予告し、テロ警戒に多数の警官が必要になったためだ。
同パレードは02年から毎年1回行われ、今年も夏に予定されていたが、レバノン紛争の最中だったことに配慮して延期されていた。主催者側は10日の実行を決め、これまで最多の数千人が参加することになった。同性愛を「神への冒涜(ぼうとく)」と見るユダヤ教の超正統派信者たちは、約1週間前から暴動を起こし、パレードを暴力でやめさせると脅迫していた。
主催者側は「保守的なエルサレムでパレードを実行し、イスラエルも人権に配慮するまともな国だということを示したい」と強調。ところが、8日にイスラエル軍の砲撃でガザ市民19人が殺害された事件を受け、治安機関がつかんだエルサレムのテロ情報が約80件に上った。パレード警備にあてるはずだった約1万2000人の警官のうち約9000人をテロ警戒に回さなければならなくなり、主催者側も了解して警備のしやすい集会に切り替えた。


2006年11月14日(CNN)
エルトン・ジョン、「宗教組織はゲイを敵視」と

ロンドン──英国の人気歌手、エルトン・ジョンさん(59)が12日、英オブザーバー紙(電子版)とのインタビューで、宗教組織について「常にゲイの人々を憎悪するよう仕向け、差別を助長してきた」と批判、「自分なら宗教を完全に禁止するのに」とした発言が波紋を呼んでいる。
ジョンさんは個人的見解としながら、「知り合いには、ゲイでも信心深い人が多数いる。組織化された宗教は思いやりを示すどころか、逆に人々を憎しみに駆り立てているので、自分ならむしろ宗教を完全に禁止する。」と述べた。
ジョンさんはまた、宗教指導者たちが世界中で起きている紛争について、会合を開くことも、一致団結して対処する姿勢も示していないと批判した。
さらに、音楽界も1960年代にコンサートなどで平和運動を繰り広げたミュージシャンらのようにやるべきことをしていない、としっ責、「もし、ジョン・レノンが生きていたら、率先して平和を訴えていただろうに」と残念がった。


2006年11月20日(毎日新聞)
同性愛:ペンギンの絵本、保護者が撤去要請 米イリノイ州

【ワシントン大治朋子】米中西部イリノイ州で、同性愛のペンギンを描いた絵本を学校の図書室から撤去するよう一部の保護者が求めている。AP通信などによると、同じ絵本をめぐる同様の騒動は今年始めごろから隣接するミズーリ州などでも起きており、同性愛を嫌悪する一部の保守的なキリスト教徒らの価値観を象徴する動きとなっている。
絵本の題名は「タンゴが生まれて(家族は)3羽」。昨年4月に出版された。ニューヨーク・セントラルパーク内の動物園にいる実在の雄ペンギンのシロとロイが「娘」のタンゴを育てる筋書き。
動物園で7年前、飼育係が卵に良く似た石を温める2羽の雄に気付き、他のつがいのペンギンが孵化させず放置していた卵を与えたところ、2羽は卵を温め、タンゴが生まれた。絵本はこの実話に基づいている。
イリノイ州シロー地区の小学校では一部の保護者が「同性愛の話であり、教育に良くない」などと学校側に抗議した。学校側は審議会に諮り、「撤去すべきだ」との答申を得たが、校長は「図書室はさまざまな人種、信仰の子供たちが使う」と主張し、絵本の撤去に応じていない。
今年始めにはミズーリ州サバンナ地区の図書館で保護者が同書の展示に抗議するなど同様の問題が起きているという。
動物園広報係のケイト・マセタールさんは毎日新聞の取材に対し「絵本は当時愛し合っていた雄2羽の物語だが、絵本が出た後別れ、シロには現在、雌のパートナーがおり、ロイは独り者だ」と話している。


2007年1月4日(産経新聞)
米軍、同性愛者の入隊公認を 元制服組首脳、定員増へ提言

【ワシントン=山本秀也】米陸軍、海兵隊の定員増が論じられるなか、元制服組トップが2日、米軍でタブーとされてきた同性愛者の入隊を認めるよう提言した。「軍内で同性愛をオープンにしても戦力を損なうことはないはず」と訴えている。
クリントン政権当時に統合参謀本部議長を務めたシャリカシュビリ氏が米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿した。
米軍内での同性愛者の処遇は、1993年から同性愛者であることをオープンにしないことを条件に緩和されている。
シャリカシュビリ氏は「(同性愛か否かを)聞くな、語るな」といわれる現行の“入隊黙認”について、同性愛者への機会創出を叫ぶクリントン政権と風紀の乱れや戦力への影響を懸念する軍部の反対の双方に配慮した「妥協の産物だった」と指摘した。
そのうえで同氏は、この14年間に同性愛をとりまく米国内の環境が変化したことなどを理由に、現状なら同性愛をオープンにしつつ軍務につくことを容認できると訴えている。
同氏によると、英国、イスラエルなど24カ国の軍隊が同性愛者の入隊を公認している。


2007年1月31日(朝日新聞)
同性愛者のパレードは「悪魔的所業」 モスクワ市長発言

「ゲイ(同性愛者)のパレードは悪魔的な所業と呼ぶほかない」──モスクワのルシコフ市長の同性愛者への激しい憎悪をむき出しにした発言が波紋を呼んでいる。
市長は29日のロシア正教の催しで同性婚の公認を求める運動を「破壊的な狂信だ」と断言。同性愛は麻薬犯罪と同列とした上で「人権議論のぬかるみにはまり込んではダメだ。犯罪者は法の正義の力で攻撃すべきだ」と強調。今後はモスクワでのパレードを許可しない考えも明らかにした。
同性愛を禁じた旧ソ連時代のような法律の復活を求める意見で、広がる西欧的価値観への嫌悪感の表れでもある。
92年の就任以来、次々に大型プロジェクトを実現、モスクワの表情を一変させた「剛腕」で知られる名物市長。ロシア正教の報道担当者は「伝統的な道徳規範を擁護する決意の表れ」と歓迎。同性愛者団体の代表は「衝撃だ」と述べた。
市長の反対を押し切って昨年5月にモスクワで行われた同性愛者のパレードでは、参加者を極右の若者や正教信者らが攻撃。100人を超す逮捕者が出る騒ぎとなった。


2007年3月4日(ロイター通信)
世界最大の同性愛者の祭典、シドニーでパレード

【シドニー3日ロイター】世界最大のゲイとレズビアンの祭典として知られる、シドニーの「マルディ・グラ」のパレードが3日夜、当地で盛大に行われた。今年のパレードのテーマは「環境保全」で、パレードの中心には、片側が荒れ果て、もう片側は希望を象徴するかのようにカラフルな、2つに割れた巨大な地球のレプリカが鎮座した。
もちろん、恒例のお祭り騒ぎも健在で、250人もが扮したオーストラリア出身の歌手「カイリ・ミノーグ」や、ゲイのライフセイバーたちの一団など、史上最高の7500人の参加者がパレードを派手に彩った。
また、パレードが行われた長さ1.6キロの通り沿いには、数十万人の見物人が詰め掛けた。


2007年3月5日(ロイター通信)
メキシコのポップ歌手が同性愛を告白、国内で波紋

【メキシコ市3日ロイター】メキシコの人気ポップグループ「RBD」のメンバー、クリスチャン・チャベスさん(22)が同性愛を告白したことについて、カトリック教徒の多い同国では波紋が広がっている。
チャベスさんは、カナダでの行事でパートナーのネクタイを結んでいる写真がインターネット上に掲載されたのを受け、ファンに自分が同性愛者であることを明かしていた。
グループの公式ウェブサイトでチャベスさんは「拒絶や批判を恐れて話す準備の出来ていなかった私の一面を撮った写真が公開されました」とコメント。その上で「自分自身を偽ったり、うそをつき続けたりしたくありません」と述べた。
これを受け、3日付の主要国内各紙は同ニュースを写真付きの一面記事として報道。一方、メディアの専門家らは、写真の存在が無かったら今回の件が起きたかどうか分からないとしながらも、保守的な国で自身の同性愛を告白したチャベスさんの勇気を称えている。


2007年3月14日(朝日新聞)
「同性愛は不道徳」 米軍制服組トップ発言波紋呼ぶ

米軍制服組トップのペース統合参謀本部議長がメディアのインタビューで「同性愛は不道徳だと思う」と述べたことが13日明るみに出て、差別発言として波紋を呼んでいる。
米軍には長年、同性愛者を排除する規定があったが、クリントン政権の93年、同性愛者であっても、そのことを公言しない限り軍務に就くことを容認する「言わない、聞かない」と呼ばれる政策方針に変更した。
ペース議長はシカゴ・トリビューン紙とのインタビューで、現行の政策を支持するとしつつ、「私は同性愛行為は不道徳だと思うし、看過するべきではない」と主張した。
これに対し、同性愛者の権利擁護団体などは「国のために身をささげている同性愛者の男女に対する侮辱だ」と猛反発した。ペース議長は13日、「現行の政策を支持するということに焦点を当てるべきで、個人的な道徳に関する意見について発言するべきではなかった」と弁解する声明を出した。


2007年3月15日(ロイター通信)
男性同性愛者専用の「不妊治療」、米国で登場

【ロサンゼルス14日ロイター】ロサンゼルスにある不妊治療の専門クリニックで、子供を欲しがる男性の同性愛者を対象にしたプログラムを開始した。
男女産み分けの分野でこれまでに先駆的な役割を果たしてきたクリニック「Fertility Institutes」が、血のつながった子供を欲しがる世界中の同性愛カップルからの要望に応えて、同プログラムに乗り出した。
同クリニック理事長のジェフリー・スタインバーグ医師はロイターに対し「(男性の同性愛者の不妊治療に関し)多くの機関がいろいろ取り組んでいる。しかし、心理的、法的、医学的な見地に立ち、代理母やドナー、患者などすべてを包括的にケアしているプログラムは当クリニックのものだけだ。要望は非常に多い」と話した。
米国ではここ数年、子供を欲しがる同性愛カップルが、養子縁組よりも代理母に頼るケースが急増している。これらのカップルは通常、子供を授かるために、いくつかの仲介業者を通じて代理母や卵子提供者、弁護士などを探さなければならない。
しかし男性の同性愛者が子供を欲していると代理母が分かると、肝炎やHIVといった病気の危険性があると考えて、代理母が手を引くケースも少なくない。スタインバーグ医師は、事前に代理母から同意を得て、男性側にもHIVなどの感染がないかを検査する。
同医師はすでに約70組の同性愛カップルを治療。約40%は米国人だが、そのほかは、英国、ドイツ、中国、イタリアなどからの患者だという。
治療費の平均は約6万ドル(約700万円)だが、約75%のカップルは追加料金を払って男女産み分けを希望するという。男女の産み分けは、米国を除き、多くの国で違法とされている。


2007年3月22日(CNN)
「同性愛恐怖症との闘いを」E・ジョンが呼びかけ

ロンドン──同性愛を公言している英ミュージシャンのエルトン・ジョンさん(59)は雑誌「ニュー・ステーツマン」のコラムで、同性愛恐怖症に対して「立ち上がり、声を上げるよう」世界各地の人々に呼びかけた。
2005年12月に長年パートナー関係にある男性と民事婚で挙式したジョンさんは、同性婚について「わたしの法的権利であり、人権だ。このことをあらゆる人に知ってもらいたい」と述べた。そのうえでジョンさんは、一部の国では自身の声がかき消され、踏みにじられるだろうと語り、「世界各地には恋愛や性交渉の対象が原因で、迫害され攻撃されている男女がいる」と指摘。エルサルバドルで同性愛者の権利活動に携わっているウィリアム・ヘルナンデス氏への敬意を表明した。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、ヘルナンデス氏が率いる活動団体は死の脅迫を受けている。ジョンさんは「わたしよりずっと勇気がある」と同氏を賞賛し、「わたしは長年自分を励ましてきたし、ヘルナンデス氏についても幾分力づけられるかも知れないが、もっと大勢の声が必要だ」と述べ、基本的人権を求めて同性愛者への偏見を持つ人々に声を上げていく必要性を強調した。


2007年5月15日(朝日新聞)
民主、同性愛公表の尾辻氏公認へ

民主党は、夏の参院選比例区で、レズビアン(女性同性愛者)であることを公表した元大阪府議の尾辻かな子氏(32)を公認する方針を固めた。15日の党常任幹事会で決定する見通し。
尾辻氏は03年4月、大阪府議に初当選。在任中の05年8月に自らの著書の中でレズビアンであることを公表。今年4月の府議選には立候補せず、参院選に立候補する意向を示していた。
尾辻氏は「性的マイノリティー(少数者)の声を国政の場に届けなければ、と立候補を決意した」と話している。民主党幹部は14日、「マイノリティーの方々にも光を浴びせようと(公認を)決めた」と述べた。


2007年5月18日(サンスポ)
同性愛公表の尾辻さん、民主から参院選出馬…新宿2丁目で会見

前大阪府議でレズビアンを公表している尾辻かな子さん(32)が、7月の参院選に民主党の比例代表候補として出馬することになり17日、ゲイタウンとして知られる東京・新宿2丁目の事務所で会見した。同性愛結婚するパートナーも飛び入り参加し、即席の“結婚会見”となった。
尾辻さんは冒頭で「カミングアウトしている同性愛者が国政政党から公認を得て出馬するのは初めて。大きな第一歩です」と笑顔で報告。昨年5月に同党公認候補者公募に応募し、先月27日に小沢一郎代表(64)と会い「民主党から同性愛者の候補が出るのはいいこと」と“歓ゲイ”されたという。
選挙戦は異色。自らキャンペーンソングを歌うCDを発売したほか「同性愛者票は200万あると思う。うち投票に行くのが半分。まずは知ってもらうことが大事」と全国都市部のゲイバーにポスターを張る方針だ。
掲げた政策は同性パートナーの法的保障に関する法案作りなど。自身も事務所スタッフの木村真紀さん(32)と6月3日に名古屋で挙式予定で、報道陣の要望からツーショット会見となり「交際4年目なので式を挙げようかと」(尾辻さん)、「まじめで真っすぐで目標に向かって突き進む人。サポートのしがいがあります」(木村さん)。ともにウエディングドレス姿の予定だ。
比例代表で民主党はこのほか、元プロ野球選手、長崎慶一氏(57)を擁立。自民党からは“ヒゲの隊長”こと元自衛隊イラク先遣隊長、佐藤正久氏(46)が出馬する。比例は多彩な顔ぶれによる戦いとなりそうだ。。


2007年5月28日(CNN)
パレード求める同性愛者を拘束 ロシア

モスクワ(ロイター) 同性愛者によるパレードを禁じているモスクワで27日、開催の許可を求めて同性愛者たちが抗議集会を開いたところ、暴力事件が発生し、警察当局が多数の集会参加者たちを拘束した。
同性愛者たちはこの日、パレードの禁止を取り消すようモスクワ市長に請願書を出すところだった。
パレードの主催者はロイターに対し、「請願書を出そうとしたところ、市庁舎の外で拘束された」と警察署からの電話で語り、参加者ら約20人が拘束されたと述べた。この人数については、警察当局も認めている。
ロシアでは、1993年に同性愛が犯罪から除外された。しかし、同性愛者に対する理解は広がってはいるとはいえない。
モスクワ市長は、同性愛者の行進を「悪魔の行為」と非難。この日の抗議集会では、「同性愛者に死を」といった怒号が飛び交い、集会参加者を殴ったり蹴ったりする人もいた。
参加した若い男性は「同性愛者にとってはとても恐ろしい場所だし、とても恐ろしい国だ。でも、我々の権利が認められるまで降参はしない」と話した。
抗議集会には、イギリスなど外国からも支援者たちが参加。ドイツから参加した緑の党所属のベック議員は、警察当局に一時拘束された。
同党のロート党首は「プーチン政権下のロシアで人権侵害が組織的に行われていることが、またも明らかになった」とし、来月の主要国首脳会議(G8サミット)でロシアの人権状況を議題にするようメルケル首相に求めた。


2007年5月28日(産経新聞)
同性愛者擁護の活動家らに暴行 露で欧州議員ら一時拘束

ロシアの首都モスクワの中心部で27日、同性愛者の権利擁護を訴える活動家ら100人近くがデモ行進の許可を求める請願書を提出しようと市庁舎に近づいたところ、警察部隊が活動家ら約30人を無許可デモなどの疑いで拘束した。現場では同性愛に反対する民族主義者らが活動家らに殴るなどの暴行を加えた。AP通信などが伝えた。
警察は同性愛者の権利擁護を訴えてきたドイツの議員やイタリアの欧州議会議員も一時拘束。英人権活動家が迷彩色のシャツを着た若者に殴られるなど暴力が相次いだが、警察が止めようとしなかったとの証言が出ている。ドイツの議員は警察に殴られたと訴えた。
活動家らはこの日、デモ行進を計画したが、市が許可しなかった。ロシアでは4月にプーチン政権に反対する野党勢力のデモを警察が力で押さえ込み、欧米などの批判を浴びたばかり。(共同)


2007年5月30日(CNN)
異性愛者らの入店拒否認める判決、男性同性愛者のバーに

メルボルン──オーストラリア・メルボルンの裁判所は30日までに、男性の同性愛者の専用バーの経営者が申し立てた異性愛者、女性の同性愛者の入店を拒否する権利を支持する見解を明らかにした。AP通信が報じた。
客への性的差別の侮蔑や暴力を阻止するために必要な措置と指摘、平等法に関連し例外を設けることに正当性があるとしている。また、異性愛者らの入店を認めた場合、同店が大事にしている店内の友好的な雰囲気が損なわれる恐れがあると理解を示した。
同店では過去に、男性の同性愛者を「娯楽の対象」にするため異性愛者が訪れた例もあると述べ、「動物園の動物を眺めるのと同じで、人間として見ていない」とも主張している。
今回の判決を受け、同店は異性愛者の訪問禁止の広告を出すことができ、入店前には訪問客に「同性愛者」かどうか尋ねることも認められる。メルボルンがあるビクトリア州の平等機会・人権委員会の担当者は判決を歓迎する意向を表明。「今回の例外規定は、これまで不公平に扱われてきた集団を守るために必要」と述べている。


2007年6月11日(時事通信)
世界最大級のゲイ・パレード=300万人参加、差別なき世界訴え−サンパウロ

【サンパウロ10日時事】ブラジル・サンパウロ市で10日、参加者約300万人(主催者発表)の世界最大級のゲイ・パレードが開催された。今年のテーマは「人種差別、男性優位主義、同性愛者嫌悪のない世界に向けて」。会場となった南米最大のビジネス街パウリスタ大通りは、普段のスーツ姿のサラリーマンに代わり、思い思いの衣装に身を包んだ同性愛者や市民で埋め尽くされた。


2007年6月25日(共同通信)
NYで同性愛者がパレード 虹の旗振り、市長も参加

【ニューヨーク24日共同】ニューヨーク市中心部で24日、同性愛者の権利拡大などを求める大規模なパレードが行われた。色とりどりの衣装で着飾った参加者は、沿道の市民から声援を受けながら、多様性を認める社会を示す虹色の旗を振って練り歩いた。
パレードにはブルームバーグ市長も虹の小旗を持って参加。大型トラックの荷台をステージに水着姿で踊る女性たちや、同性愛の警官や消防士の姿も見られた。
AP通信によると、パレードは毎年開かれているが、ニューヨーク州下院が先週、同性愛者同士の婚姻を認める法案を可決したこともあり、例年以上の盛り上がりを見せた。
パレードはニューヨークで1969年に起きた同性愛者の抵抗運動を記念、世界各地でも毎年開かれている。


2007年10月22日(産経新聞)
ダンブルドア校長は「同性愛者」 ハリ・ポタ著者明かす

【ロンドン=木村正人】世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズの著者、J・K・ローリングさん(42)が「主人公ハリーの通う魔法学校のダンブルドア校長は実は同性愛者だった」と明かし、世界中のファンに波紋を広げている。
英BBC放送などによると、ローリングさんは同シリーズの宣伝のため19日、米ニューヨークのカーネギー・ホールでサイン会を実施。完結編の第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」の朗読を終えたあと、会場からの質疑に応じ、「愛の力を信じるダンブルドア校長に恋の経験は」と問われ、「実は同性愛者だった」と答えた。
会場は一瞬、沈黙したが、すぐに拍手喝采(かつさい)に包まれ、ローリングさんは「ダンブルドアは昔、悪い男の魔法使い、グリンデルワルトに恋をした。2人はその後、戦わなければならず、恋は悲劇に終わった。恋は少なからず皆を盲目にする」と語った。
この発言について、同性愛団体は「子供に同性愛への理解を深めてもらういいきっかけになる。小説にもそう書いてほしかった」と歓迎。一方、校長の過去に関心を寄せてきたファンサイトでは「頭が混乱している」などの書き込みが相次いでいる。来年12月公開予定の映画第6作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」で同性愛者のダンブルドア校長がどう描かれるか早くも関心が高まっている。


2007年10月24日(ロイター通信)
シンガポール政府、同性愛者間の性交禁止を継続

【シンガポール23日ロイター】シンガポール議会は23日、英植民地時代に制定された男性同性愛者間での性交を引き続き禁止すると決定した。リー首相は議会で「シンガポールは基本的に保守的な社会で、われわれはそのような社会を保ちたい」と述べた。
内務省の広報担当者によると、議会では、男性間での性交禁止を継続する刑法改正案を可決。一方、この改正案には、異性間での口唇性交などを合法化するといった変更も含まれた。
議会では、同法の廃止に向けて数千人が嘆願書に署名したことなどを受け、同性愛者間による性交の合法化について活発な討論を行っていた。
議会での発言が多くないことでも知られるリー首相は「同性愛者がシンガポールの社会の性質を決めるべきではない」と指摘。「マイノリティの権利は法で保護されるが、同性愛者をこれらのマイノリティとはみなさない」と語。


2007年12月14日(産経新聞)
ジョディ・フォスターさん 同性愛者をカミングアウト

【ロサンゼルス=松尾理也】ハリウッドのトップ・スターのひとりで、女優のジョディ・フォスターさんがこのほど、自身が同性愛者であることを公の場で告白。これまで、根強くうわさがささやかれながら沈黙を守ってきたフォスターさんのカミングアウトが話題を呼んでいる。
フォスターさんは今月初めにロサンゼルスで行われたエンターテインメント業界の朝食会で表彰を受けた際のスピーチで、「いつもそばにいてくれる」存在として映画プロデューサーの女性を紹介し、謝辞をささげた。これを受けて、米メディアはそろって「フォスターさんが自身が同性愛者であることを確認した」と伝えた。
リベラルな風土として知られるハリウッドの映画業界だが、同性愛は強いタブーとみなされており、スターが同性愛者であることを認めるのは珍しい。フォスターさんは2人の息子がいるが、父親についてはこれまで一切明らかにしておらず、精子の提供を受けて出産したのではないかなどとささやかれている。
フォスターさんは13日に発表された今年度のゴールデングローブ賞のドラマ部門主演女優賞にも、「ブレイブワン」の演技でノミネートされている。



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