初めに

 この4月で、父はちょうど術後1年を過ぎようとしています。まだまだ、1年という経過では、本当に術後の経過の第一歩を踏み出したに過ぎませんが、逆に様々な想いが新鮮なうちに、こうして今までの経過を書き綴っていきたいと思っています。
 
 なぜ、このようなホームページを作成しようと思ったというところから述べていかないといけないと思います。「癌」という病気は、その治療法や診断技術が進歩したとはいえ、まだまだ恐ろしい病気であると思います。このような病気に直面したとき、どんな人であれ驚き、戸惑い、困惑してしまうと思います。実際、私も、いろいろな場面で悩み抜きました、まずは病院はどうするのか、治療法はどうするのか、家族の対応は、癌の告知の問題。治療に関しては病院のほうで万全なケアがなされると思いますが、その他の様々な面は本人やその家族に委ねられることになります。残念なことに、この日本においては、そのあたりのケアに欠け、本人とその家族に多くの負担がかかっているのが現状のように思われます。またこの病気に関しては情報が氾濫し、恐らくは親切で教えてくださるのでしょうが、それはどうかと思うような情報も入ってきます。
 
 このような現状の中、同じような境遇に立たされた方に、少しでも参考になればとこのホームページを立ち上げたのです。幸いなことに、私たちの場合は周囲の本当に手厚いサポートがありこの事態を乗り越えることができました。その経験や、また私自身医大の6年生であった立場から、この食道癌と闘った父の姿をこの場を借りて書き綴ろうと思っています。
 
 なにぶん、動揺していたり、また振り返って書くためにやや不正確なところや、その当時の状況をそのままに書きたいがために、医学的には不適切なところもいくつかでてくるとは思いますが、そのあたりはご了承くださいませ。

メインに戻る