日 - 11月 13, 2005

Coffee and Cigarettes





ジム・ジャームッシュ自身が言うように、かなり力を抜いて作った作品。
コーヒーとタバコをテーマにジム・ジャームッシュならではの人選で綴られていくオフビートな雰囲気が楽しい。僕は今ではノン・スモーカーだけど、未だに食後とコーヒーを飲んでいるときにはタバコが欲しくなる。それくらい一服時に得られるニコチンは心地よい。
隣で吸われるとムカつくんだけどね。

特に良かったのがトム・ウェイツとイギー・ポップの短編。
自分で遅刻してきたくせに、始終機嫌の悪いトムをなんとか和ませようとするイギー。
魅力あふれる人物が演じるだけで、これだけ雰囲気がでるのかと改めて男は心意気だなと思う。

あと、ウータン・クランのメンバーと絡むビル・マーレーがいい。
コメディアンも、本当に面白いとクールになるね。

★★★☆☆

Posted at 12:24 午前      

土 - 5月 7, 2005

ウイルス性急性結膜炎




だった。花粉症じゃなかったので良かった。
しかし、若干だが、発熱もある。プールに行って泳ごうと思っていたのに・・・なんか計画丸つぶれ。
休みなのにストレスフルだ。
結局、今日も読書三昧。
読みかけだったサックスの『妻を帽子と間違えた男』を読み切り、ティム・オブライエンの新作を読み始める。

痒い。

Posted at 08:18 午後      

8人の女たち







フランソワ・オゾン監督作品。
雪に囲まれた山奥にある豪邸でおこった殺人事件。電話線は断ち切られ、あまりの大雪のために外部との接触もとれない。8人の女の中に犯人はいる。さて、犯人は??
・・・という、プロットは至って単純な推理劇。アガサ・クリスティーとまではいかないものの、この女が悪そうだな・・・なんて結構引き込まれていく。
だけれど、映画を構成するものはそれだけではない。面白いのはミュージカルやコメディの要素も織り交ぜているところ。各女優が突然ポップス調の振り付けでもって、突然に唐突に、歌いだす。ときにはアイドルの様に、時には、妖艶なダンサーの様に。
踊りながらなので、心情をストレートに伝えたりとか、ギャグっぽい感じになったりとか、映画的ではなく演劇的な面白さが加わってくる。時にはそのミュージカルすらもパロディだったりとか。
また、コメディの要素は分からない人には分からないかもしれない。喧嘩でいがみ合っていた人たちが突然キスをしだしたり、ハイミスの演技描写だったり。エロいという意味ではなく、自然な大人のギャグがとても楽しめる。8人の女優は世代は全く違うけれど、それぞれ、女優としての魅力を出し切っている。そういう意味でも、こういう映画が商業的にも認められるフランスは非常に大人。っていうか、未だに“興行収入全米8週連続第一位!!”とか宣伝している日本が子供すぎるのかも。
一応サスペンスなので、最終的な結末は伏せておくけれど、僕はサスペンス的要素よりも、女の人のいろんな面をおかしく、魅力的に描いている手腕に感動した。
確認として観てみたけれど、フランソワ・オゾンも本物だと感じた。しかも、まだ30代と超若い。特典にあったインタビューで、“本作は50年代のハリウッド映画へのオマージュ。あの時代はヨーロッパ監督が数多くハリウッドで活躍していて、商業面だけではなく芸術面でも映画がもっとも優れてた時代”、と積極的な発言を見せている。これからも楽しませてくれそうだ。
僕の劇場に足を運ぶ監督リストに加えておこう。
★★★★☆

Posted at 08:11 午後      

木 - 5月 5, 2005

目が痒い。痒い、痒い、痒い。




連休も終盤にさしかかり、今日は終日音楽聞いたり、ヴィデオを観たり。
夕方、予備校時代の友達のお茶会にちらっと顔を出した以外はほとんど一人で過ごす。
なんか、花粉症なのか、AVボードのOILが生乾きなのか(?)、理由は分からんが白目が腫れて、超痒い。ゔー。。。本を読むとか思考することがおぼつかない位で、明日は朝から病院に行こう。


①スイミング・プール
イギリスに住んでいる中年の女流ミステリー作家が主人公。商業的には成功をおさめているものの、内容的には行き詰まりを見せている。実生活も、独身でうだつが上がらない。そんな中、好意を持っている編集者から自身のフランスの別荘での執筆を勧められる。で、プール付きの雰囲気の良い邸宅で執筆を始めるが、そこに編集者の娘が現れる。性的に奔放な娘に振り回されつつも、ある殺人をきっかけに奇妙な女の絆も芽生え始め、って、あらすじだけ書いても面白くも何ともないだろう。
印象的なのは絵がすごくきれいなこと。プールを中心とした邸宅が主人公だと行ってもよいくらい、別荘が効果的に描かれている。建物を中心に話を進めるというのは、ミステリーでは良くある手法なのだけれど。
ただ、おそらくプロット的には映画よりも小説で読んだ方が楽しいのではないだろうか。ミステリーでもあまり伏線がいっぱい張ってあるような類いのものは映画には向かないと思う。伏線を十分に描ききれていないから謎が謎のままで終わっている節が見受けられる。
それでも、映画的には前述した建築の描き方、それと女流作家と娘の演技が素晴らしいので、久しぶりに楽しんで観ることができた。これは監督の力なのかな??“8人の女たち”もこのフランソワ・オゾンが監督しているらしいので、今度観てみよう。
★★★★☆


②グッドフェローズ
マーティン・スコセッシ監督作品。まだ観てなかったので。
強奪・麻薬ビジネスを中心に成り上がっていくマフィアの物語。成り上がっていく過程で数多くの死がおこる。仲間ですら信頼できなくなり、最終的には保身の為に組織自体を裏切って生き延びようとする男が主人公。レイ・リオッタという役者があまりにもヘボで作品を台無しにしている。いや、この役者一人にこの作品のダメっぷりを押し付けるのは良くないかもしれん。デ・ニーロだって、こなれたマフィア役で、えげつないことをしていてもいまいち迫力に欠けているし。そもそもマーティン・スコセッシ自体、マフィア物を手癖で描いちゃっているようで、この作品ならでは、という空気感にかける。
スコセッシって、たまに良いけれど、ほとんど駄作だよね。
★☆☆☆☆


③幸せになるためのイタリア語講座
知らずに借りたが、DOGME 95 の作品だった。
DOGME 95っていうのはハリウッドを中心とする商業的な作品に対するアンチテーゼの様なもので、映画作りに制約をもうけ、低予算で良質の映画を作っていこうという運動みたいなもの。制約というのは、例えば、全てはロケ撮影でやること、ハンドカメラで撮影すること、監督のクレジットは載せないこと、映画はカラーオンリー・特別な照明は使わないこと等だ。
商業的な作品に対するアンチテーゼとして機能するかどうかというのは、出来上がった映画自体が良いものなのかどうかというのがポイントなのだが、少なくともこの映画を観て、“おお!やっぱりDOGME 95の監督は良い作品を撮るな!だから、ハリウッド映画はクソだな!”、思いはしなかった。
低予算ながら良質の映画をとってはいるが、やはりこじんまりとした印象を受けたし、そもそも発想に制約をもうけるのはいかがなものか。
本当に良いものは商業的にも上手くやれるはずだし、そのバランスをとれたものが時代を開く事ができるのではないか。DOGME 95の思想はなんか青臭くて、僕が映画監督だったら絶対そのコミュニティには属したくないなあ。
・・・で映画ですが、6人の男女が織りなす恋愛模様を丁寧に描いており、良質の低予算以外の何者でもありませんでした。刺激ゼロ。
仲良く映画を作ってください。
★★☆☆☆

Posted at 01:19 午前      

月 - 4月 11, 2005

レナードの朝






この間の“火星の人類学者”が非常に興味深かったので、オリヴァー・サックスの著書を読破中です。

で、レナードの朝である。

これは代表作で、映画にもあったから知っている人も多いと思うけれど、本に比べると映画はただの紹介するための帯広告みたいなもんです。もちろん、ロバート・デニーロの演技は素晴らしいのですが。

20年代に流行した嗜眠性脳炎(通称眠り病)はウイルス性の病気で脳に損傷を与えるのだが、どうなるかというと、人間が、外観的にはフリーズしちゃうのである。その内面は人それぞれ違うので、もう、推し量るしかないのだが、オリヴァー・サックスが診察した患者の話は壮絶だ。
60年代後半にL-Dopaというもともとパーキンソン病患者に使う特効薬(当時は奇跡の薬ともてはやされた)を処方すると、フリーズしちゃっていた患者はぞくぞくと奇跡的に甦る。しかし、だからOKというわけではない。30年眠っていた状態にあった人である。L-Dopa自体の副作用もあり、患者自身それぞれの人格の差異もあり、ほとんどの患者において良い状態は長くは続かなく、グロテスクといっても過言ではない症状が現れはじめる。
チック、パーキンソン病的筋固縮、ジストニー、無動、あらゆる部位の振戦、カタプレシー、発作、衝動、精神錯乱、アカシジア、眼球回転発作、舞踏病、異常な執心、性欲の増大、自己破壊的な行為、食欲増加などなど。
複雑な症状を見せる患者に対して、結局サックスはL-DOPAの投与量を増やすか、減らすかしかできない。サックス自身、負けるとわかっていながらも投与を続けるしかないのである。

僕はこのようなひどい患者の内面を推し量る。オリヴァー・サックスの本を通して僕がしているのはそれだけだ。僕の身内にパーキンソン病(レーガンや、故ローマ法王がこの病気に苦しんだ)にかかった大切人がいるので、とても他人事だとは思えない。

患者の言葉が重い。
「最初の頃は誰もかれも嫌っていました。それで仕返しをしたいと思っていたんです。私の病気の責任は周りの人にあると思っていたから。その後、それが私の運命だと諦めてから、それが神の罰だときづいたんです。」
「自分がなにか特別に悪いことをしたとは思いません。私は悪い人間ではないんですよ。でも、私が選ばれたんです。ーなぜだかは知りませんけど。神の御意思は計り知れませんから」

Posted at 12:25 午前      

水 - 3月 30, 2005

Football






日本代表の試合。
最近の日本代表は海外組が帰ってくると、キャプ翼のような一見豪華メンバーについつい期待してしまうけれど。弱い。どうみても。
今日の試合も攻撃の形を無理矢理作っているけれど、どこからどう攻めるのか見え見えでスピード感にかける。観ていて非常にストレスフルである。
結局、オウン・ゴールでラッキーにも勝っただけじゃん。
快勝・快勝ってテレビで繰り返し放映するような試合じゃないでしょう。
自軍のゴール・ネットを揺らせてしまったバーレーンの選手が気の毒だ。

Posted at 10:34 午後      

火 - 3月 22, 2005

映画って




なんの為に観てるって、そりゃほとんどが暇つぶしです。
テレビがあまりに面白くないからって言うだけ。
なんか、最近レンタルビデオ屋に行ってもほとんど観てしまっているので、借りたいと思う物がありません。
今回も半時間たっぷり探しました。

①ジョン&ヨーコ
本物のドキュメンタリーかと思ったら、ニセモノの役者が演じる3流の伝記映画だった。挿入されているビートルズ・ソングまでニセモノで、完コピ気合いは感じたが、ひどかった。amazonの検索でもヒットしない。
☆☆☆☆☆


②髪結いの亭主
これ、まだ観ていなかったので。
フランス映画とか画の雰囲気だけでいい。嘘くさくないから。
特にこの映画の題材である床屋って、映画的にはとても面白い場所なのだろう。水の音で溢れるシャンプー台とか、ハサミを入れる音とか、差し込む日光とか、時間の流れる感じとか。
内容は単純なラヴ・ストーリーで、ストレートな作りになっております。全体的に変なあざとさがないから、結構あとになっても思い出しそうな感じ。
★★★☆☆


③告発
ケヴィン・ベーコンの演技がすごい。
全てが実話であるという事はもっとすごいんだけれど。
5ドル盗んだことがあるだけで、アルカトラズ刑務所に送り込まれる。脱獄をはかるのだが、失敗。3年2ヶ月も光も当たらない地下の独房に入れられていた男の物語。“アルカトラズは脱獄不可能である”という威信の為だけに半人道的な刑を処されたひどい話。内部で行われていた虐待とか一部だけなのだろうけれど、これもひどい。
この事件が明るみになったのがきっかけでアルカトラズ刑務所は63年に閉鎖される。多分、本当の理由は金がかかりすぎる刑務所だって事だろうけれど。
・・・映画の中で印象に残った台詞。“世界がアメリカを目指してやろうって時に、こんな話が明るみになってはまずいんだよ。間違ったことをこの国がやっているじゃないかということになる。”
このころ(60年代)はまだ隠れていた面も多かったけれど、今となっては・・・。おかしな事する国だなと世界の人みんなが気付いているのに、アメリカ内部からの本格的なリアクションが起きないので、もうおかしな方向に突き進んでしまっている。
青臭い理想主義はどこへいった。それがアメリカの素晴らしいところなのに。
★★★☆☆


④ニューヨーク 〜最後の日々〜
“色んな事を知りすぎると悪魔をみる。純粋なままでいろよ。”
業界の酸いも甘いも経験した敏腕パブリシティ・マンであるアル・パチーノが、まだ何も知らない若い俳優に吐く台詞がこの映画のハイライト。学生時代はマーティン・ルーサー・キングの運動にも参加し、ハーバード大学を4番目の成績で卒業した理想主義のパチーノはジュリアーニ市長の黒人に対する迫害的な政策にアンチを唱えるべく、イベントを計画すべく著名人を一晩に集める。それは最後の純粋な意図による行動だ。副題にもあるようにこの夜が最後になるのだが・・・。
言いたいことは分かるけれど、陰謀めいた部分の作り込みが甘いために、全然対した映画じゃなくなってる。
アル・パチーノじゃなけりゃもっとひどくなっていたはず。
★★☆☆☆

Posted at 12:50 午前      

月 - 3月 21, 2005

火星の人類学者ー脳神経科医と7人の奇妙な患者ー





この装丁と、このタイトル。あまり面白そうな感じはしないでしょ。
別に火星に関する本ではありません。

脳神経に傷害をもっている患者を作者が深い洞察を持って描き出しています。作者のオリヴァー・サックスは、映画にもなった“レナードの朝”の原作を執筆した人でもあり、有名な脳神経科博士です。

7人の患者とはこんな感じです・・・
事故で突然色覚を失ってしまった画家。彼は画家として成功していたのだけれど、突然色覚がなくなったことによって一から世界を構築せざるを得なくなる。(そして、その作業は困難を極める)
60年代に脳腫瘍にかかり、視覚と記憶能力を失ったヒッピー・グレッグ。彼はずっと60年代に生きている。グレートフル・デッドのファン。人格も何もかも変わってしまって傍目から見ると廃人だが・・・。
手を挙げたりジャンプしたりと突然奇妙な行動をしてしまうトゥレット症候群という病気にかかっている外科医。患者には厚い信頼を置かれる優秀な医者で、その行動も滑稽に見えるのだが、内面では、時に恐ろしいまでの本能的で贖えがたい“トゥレット”と戦っている。
故郷であるフランスの村を完璧に記憶している画家フランコ。絵画でもってその再現を目指す。普通の人とは明らかに異なる記憶力。記憶が頭の中を支配しており、昼も夜もその村の幻のなかに生きている。
一目見ただけで、建物の細部まで記憶してそれをあっという間に見事なパースで再現する事ができる自閉症の少年・スティーブン。このほかにも音楽など物まねの様々な才能をもつスティーブンに対して、オリヴァーはどうしても人間的な感情のやりとりをする事ができないと感じてしまう・・・・。
そして、自閉症でありながら動物学者であり、コロラド大学の助教授でもあるテンプル。彼女を通じて自閉症という病気の困難さ、異質さ、反面、異質だからこその優秀さに触れていく。特に困難さだけが取りざたされている自閉症にこんな優秀さがあると言うことはあまり世間には知られていない。

簡単に患者を列挙しただけでも興味深いと思うでしょう。でも、この本は単に“のぞき見趣味“的な低俗なものではありません。患者の多くは一般の基準から見るとはっきり言って、回復の見込みなしの悲劇的な宿命を負った人達ですが、オリヴァー・サックスはそうは見ていない。患者に対して暖かい眼差しを持って深く接しています。また、人間の新たな可能性の拡大をそこに見ているようにも思います。だからこそ、感動的であるのです。

個人的には、患者に対して共感する(思い当たる)面もあります。僕の脳の中でもきっと複雑な作業が行われているのだろうけれど、多分ほんのちょっとしたズレで世間一般で言う患者になってしまう可能性があることは想像に難くない。だから、ではないけれど、オリヴァー・サックスの様に人間を見ることは非常に重要だと思います。

この本、養老孟司が何かの雑誌で紹介していたのをみて手に取ってみました。僕は普段小説を中心に読んでいるので、あまりこの類は読まないのですが、いい本です。バカの壁は常に外側から壊される、と言ったところでしょうか。本に関しては読んでもあまり薦めることはしませんが、お薦めです。

火星の人類学者ー脳神経科医と7人の奇妙な患者ー

Posted at 12:15 午前      

水 - 3月 2, 2005

最近観た映画(覚えている物だけの覚え書き)





①ロード・トゥ・ヘル
エドワード・バーンズ、何度も言うけれど、この人やっぱ凄い映画人だわ。
この人の映画ははずれなし。ロード・オブ・ザ・リングのイライジャ・ウッドがちょっと弱いけれど、ロード・オブ・ザ・リングの題名を意識してつけた邦題が痛すぎるけれど。
アイルランド系のマフィアの終焉の時代を描いたもの。ハード・ボイルドで格好良いです。
★★★★☆


②フル・フロンタル
スティーブン・ソダーバーグ監督の映画。
この人の、ニセモノ的な部分が良く出ている。個人的には、ソダーバーグって、過大評価されすぎじゃん、と言う気がするので。点数はちょっと辛め。
★★☆☆☆



③運命の女
ダイアン・レインとリチャード・ギア主演のサスペンス・ムーヴィー。サスペンスといっては差し支えあるかもしれない。夫婦の二人は郊外で幸せに暮らしているが、奥さん(レイン)が罪悪感にさいなまれながらも引き返すことのできない不倫地獄に陥っていく。社長の旦那、リチャード・ギアの駄目男っぷりが、リアルでよい。あと、ラストがまっとうで良い。
★★★☆☆


④パッション
ご存じ、メル・ギブソンが私財を投じてまでとりたかった映画。
キリストの磔を忠実に(?)再現した努力は認めるが、で??という感じ。
あのラストもどうなん?と言う気がする。
・・・多くの人がキリスト教の影響下にあるのはやっぱりこの宗教の持つ大衆性(=わかりやすさ)なんだろうな。まぁ、宗教的な事は気を悪くする人がいるかもしれないので、多くは語りません。
★☆☆☆☆


⑤standing in the shadows of MOTOWN
“モータウン”という良質な音楽を数多くヒットさせたレーベルの裏には職人的なミュージシャンがいた。
その名もファンク・ブラザーズ。手掛けた曲は数知れず、みんなが一度は聞いたことがあるような曲ばかり。華々しくGLORYを浴びる人気歌手の裏方に甘んじたファンク・ブラザーズにスポットを当てたドキュメンタリー。MOTOWNって、優しくて、良質のポップ・ミュージックで僕も凄い好きなんだけど、ちょっと、リアル感が薄い。ジミ・ヘンが衝撃的にシーンに登場したあとに、追いかけるようにワウワウ・ペダルをフィーチャーした曲を意図的に作り上げた逸話なんかが象徴していると思う。MOTOWNサウンドが一番輝きを持っていたのは70年代初頭までだろう。
個人的に、このDVDの一番の見所はベン・ハーパーがゲスト・ヴォーカルで参加する悲しい噂(マーヴィン・ゲイのカヴァー)だ。
そのベン・ハーパーのインタビューにモータウンに対する愛情が良く現れている。
アメリカはモータウンによってソウルに触れた。ソウルは力強い音楽で人々に希望を与えてくれる。(聴く人が)心に思うままに。僕は子供の頃、彼らの演奏にそう感じた。父も僕も無意識に希望を与えられたんだ。だから長年多くのミュージシャンやプロデューサーが”モータウン・サウンド“を追い求めてきたんだ。まるで魔法の薬のようにね。
今のシーンにはやっぱり、力のあるミュージシャンの力が必要だ。経済効率だけを追い求めているメジャー・レーベルだけでは、音楽を創造する土壌はどんどんなくなってくるだろう。実際、再製を繰り返す今のシーンは限界に達しているし、この話は思うところがあるのでまた今度。
★★★☆☆
※映画的にはこんなものぢゃないだろうか、もっと面白くできたはず。



⑥グッバイ・レーニン
だいぶ前に観たので、正直コメントできない。
ただ、期待してみたわりには、あっそう、と言った感じだった。
★★☆☆☆

Posted at 12:13 午前      

水 - 1月 5, 2005

MUSIC MAGAZINE





久しぶりに音楽雑誌を買った。
デヴィット・バーン!!
“異国の人の不思議な動きを真似し続けるんだ”
クール!
この間出てたソロ・アルバム買お・・・。

トーキング・ヘッズを嫌いな人はワールド・ミュージック的な音世界や、妙にアート臭い感じに嫌悪感を感じるのだろう事は容易に予想がつくけれど、この人達は中途半端ではないのです。まず、センスが、デヴィット・バーンがぶっ飛んでます。だまされたと思って、ロック・ファンは、リメイン・イン・ライツあたりを中心に聞くべし。パンクに素養のある人は初期の作品を聞くべし。

それにしても、2004年ベスト・アルバムなんて、各誌特集しているのだけれど、こんなの誰が有り難がるのだろう。僕はそんな価値観必要としていないのである。

Posted at 10:54 午後      

木 - 12月 30, 2004

Mr.incredible




ピクサー!!
今回もやってくれました、最高です。
Mr.インクレディブル 、僕の中でのピクサー映画最高傑作である、モンスターズ・インクを越える位の感動を与えてくれました。内容は一切触れませんので見た方がいいと思います。インクレディブルです。
ここらで、まずは今までのピクサーの歴史を纏めつつ、その凄さについて語ってみたいと思います。
〜〜〜
ピクサーが発表した長編作品は、トイ・ストーリー、バグズ・ライフ、トイ・ストーリー2、モンスターズ・インク、ファインディング・ニモ、Mr.インクレディブル、そんで、2006年夏にはCarsの公開が控えいる。
こう列挙してみて分かるのが、どれも傑作揃いだと言うこと。しかも、それが全編3Dアニメーションで繰り広げられていると言うことも革新的だ。
ピクサーは、1979年にルーカス・フィルム社のコンピュータ・グラフィックス部門をスティーブ・ジョブズが10億円で買い取ったことが始まりだ。スティーブ・ジョブズというのは言わずとしれたApple computerの創業者であり、現CEOである。完璧主義者で、専制君主的なジョブズの経営方法は有名だ。だが、ピクサーを買い取った時、アップルを追いだされていたジョブズはネクストコンピュータ(これは失敗した)という会社を立ち上げて、情熱の全てをそちらに捧げていたので、ピクサーに関しては“スティーブの趣味”、などと言われていたらしい。実際、初期のピクサーには長編映画など作れる技量はなく、そのソフトウェアを販売する事が会社として収益を上げる唯一の方法だったらしい。その3D制作ソフトは余りにも操作が難しく、専門的すぎたので、素人が操作できるような代物ではなかったそうだ。つまり、全然売れなかったと言うことだ。
トイ・ストーリーを作り上げるまで、赤字をただただ垂れ流していたピクサーに対して無関心だったジョブズも凄いが、その間にピクサーのDNAになった人がいる。スティーブ・ジョブズではなく、別の種類の凄い才能溢れた人物がピクサーの中心にいると言うことが、今の成功に繋がっている。ジョン・ラセターという人がその人だ。
ピクサーの全ての映画を仕切っているのはジョン・ラセターというクリエイターで、元々ディズニーにいた。ダンボに感動して、入社したのだ。ただ、その時ディズニーは既に夢を作り出す力を持ってはいなく、創業者を失って久しいディズニーは新しいことを何もやろうとしない、凝り固まったアニメーション職人集団に成り下がっていた。ジョン・ラセターはその没落に失望していた。そこで、ピクサーで行われている3Dアニメーションに未来を感じ、リクルートを受けたのだ。
元々、ソフトウェアとして一流の技術を持っていたピクサーにジョン・ラセターという唯一無二のクリエイターが入社したことで起きた化学反応は、その後制作された短編のアニメーション を見れば良く分かると思う。決して、技術に頼ることがなく、暖かみのある、優しい作品だ。
有名なピクサーのロゴに登場するのランプの小品“ラクソ・ジュニア”は一番良い例じゃないだろうか。ただのランプに感情豊かな命が吹き込まれている。

一連の短編アニメーションを発表していくなかで、ジョン・ラセターはストーリーテラーとしての才能を現してくる。
現在のピクサーとディズニーの協力関係はジョブズが交渉によって勝ち取ったものだが、原動力になっているのはその作品である。
そういえば、ジョン・ラセターは長編作品を発表する前から、既にアニメの大家になっていた宮崎駿とも親交があったらしい。宮崎駿は地道な努力を続けるジョン・ラセターおよび、ピクサーのスタッフに将来絶対成功するという確信を持ったそうだ。才能のある人同士が惹かれ合うのは当然とも言えるが、印象的な逸話である。だって、ディズニーが優れた作品を生みだしていた土壌はとっくになくなって、今は、ピクサーや宮崎駿から映画を買い取ってディストリビュートするだけなのだから。
ジョン・ラセターを中心とした歯車で回っているピクサーに、今後も注目していきたい。

Posted at 08:25 午後      

MOVIES




①ライフ・オブ・デヴィット・ゲイル
ラストまで見て、おおー、なんつって感心しちゃった。仕事で疲れて頭も働かない状態で見たミステリーには確実に感動してしまう・・・。ケビン・スペイシーの演技力を原動力に物語は進んでいくが、プロットもなかなかなもんである。ただ、うまーくできているプロットも、よくよく考えていくとゲンナリ感が強まっていくのである。死刑反対運動に関わってきた人が一番死を軽んじて考えてんじゃんってことが問題だ。点数の低さはそれにつきるが、映画としては結構上手くできてます。
★★☆☆☆



②死ぬまでにしたい10のこと
ペドロ・アルモドバルが監督してたのを全然知らなかった。これって、劇場公開で流行ってたのを横目にみて、“こういうタイトルと、コジャレた広告がいかにも・・・だな”、思ってた。
ペドロ・アルモドバルはアタメ、神経衰弱ぎりぎりの女たち、キカ、オールアバウトマイマザーなどの監督で、スペイン出身というだけあって、ハリウッドとはひと味違うセンスの持ち主である。オールアバウト・・・の頃から妙にシリアスな面がクローズアップされている感があるが、僕は神経衰弱・・・など初期の作品で登場する、スペインっぽいノリ(??)の奇妙なユーモアさが好きだ。ハリウッド映画をみてももはや感覚的に異文化という意識はほとんど無くなってきている、カブレ日本人の僕にとっては、たまに見るスペインやフランス映画は新鮮な感覚を思い出させてくれるのです。
で、この作品ですが、何か、イマイチの様な気が・・・その、僕の好きな異文化っぽさが漂白されてしまった感じ。ただ、好きなシーンは所々あって、医者とのキャンディーを巡る掛け合いは悲しいながらも笑える。
★★★☆☆



③ミスティック・リバー
ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコンと演技派揃い踏み。そんで、クリント・イーストウッド監督、とまあ豪華である。俳優陣は豪華だが、しっかりとした映画作りになっている。
印象に残ったのは、誤って罪もない親友を殺してしまった夫・ショーン・ペンに対して、妻が自首しないように説得するシーン。“あなたはこの町のキングなのだから“、”夫(親友)を告発してくる妻(親友の)なんて最悪”などといって、平然と日常に戻っていける女の強さは怖い。
ただ、個人的にはショーン・ペン、もしくはクリント・イーストウッドかな、おそらく両方の気がするけれど、この人達が持つキリスト教的なバックグラウンドが全く僕とは相容れない。もちろん、実力はあるんだけれど。これは感覚的なものなので、表現するのが難しいが、何かにつけて罪とか赦しとか、宗教的な考えに基づいた凝り固まったセンスに対して、ついつい感覚的な違和感を覚えてしまうのである。
★★★★☆

Posted at 06:28 午後      

日 - 12月 19, 2004

最近観た映画



来週くらいからようやく忙しいのも落ち着く目処がたってきた。嬉しい。今年は頑張ったから自分になにか買ってやることにしよう。来年は是非、転機の年にしたいと思う。ちょっと振り返るには時期尚早かな!?

・・・仕事が忙しい中で、僕のプライベート・タイムには優先順位がある。
1:彼女と過ごす時間
2:音楽の時間
3:映画/読書の時間
4:ショッピング
5:blogの更新
と言うことで、更新するたびに言い訳を用意しなければイケナイ状況が続いていますが、溜まってた映画の感想を一言コメントずつ。
時系列順で並んでます。では今日観た奴から。


①The Fisher King
80年代の映画にありがちないい加減なプロットと、撮影。
ジェフ・ブリッジズとロビン・ウィリアムスが出ていても、二人とも目も当てられない感じ。
特にロビン・ウィリアムス。ひどいときは本当にひどい。この映画では、ぼかしもなしでフリチンでケツをぶりぶりと振っている。良くやったなぁ。
★☆☆☆☆



②21g
とても良くできた映画。演技派の三人がその呼び名にふさわしい演技っぷり。
カット割りが多くて、時系列がごっちゃになっていても、その演技がしっかりしているから、バラバラになった物語が一つの結論を導き出してゆく。ショーン・ペンがキザっちい台詞をさらっといったり、その台詞がまた良かったりする。書いてもどうせ”へー”って思うだけだから、観る機会があれば注意してみていてください。詩を引用するところです。
ただ、借りたDVDが傷ついていて途中をとばさざるを得なかったのが残念。切腹。
★★★★☆



③ビッグ・フィッシュ
ティム・バートンのファンタジー映画。
ティム・バートンはシザー・ハンズの頃に戻ったような、基本に立ち返った映画作りをしている。ただ、映画的にはスピード感がなく、くどい感じも。
★★☆☆☆



④スパイダーマン2
悩めるヒーロー・スパイダーマン。悩みすぎてビルから落ちちゃってるし。
続編にしては頑張っているけれど、1の時の、普通の少年が、ビルからビルに移り飛べるようになった時のカタルシスは得られない。
昔のアニメから思っていたけれど、あまり強そうじゃないのがいいよね。
★★★☆☆


 
⑤25th hour
刑務所に入るまでの猶予時間なのである。この時間の間で、主人公は悩み続ける。
非常に教訓的。かつクール。
音楽も脚本も良いし、黒人にこだわらないキャスティングも良い。エドワート・ノートンは信頼が置ける俳優だ。ヒリヒリとしたシューティングがスパイク・リーに良く合っている。これはスパイクの復活作だ。
★★★★☆



⑥シービスケット
トビー・マグアイアはこの映画で減量しすぎて、スパイダーマン2に出演する前にドクター・ストップがかかったそうだ。(Newsweekより)
競馬には全く興味がないが、アメリカでも競馬文化があるんだと言うことを再認識。今はどうか知らないけれど、昔は大衆の夢を背負えるくらいのエンターテイメントだったんだね。このシービスケットが活躍したのは大恐慌時代である。そういえば、酔いどれ詩人・チャールズ・ブコウスキーも競馬好きだったな。
日本でこんな映画をとったら、もっと夢を背負った馬を過剰に擬人化しちゃうだろう。夢を背負うオグリキャップと武豊ってな感じ!?
そうしてないところがよい。
★★★☆☆



⑦息子のまなざし
オリヴィエ・グルメという主人公の俳優(おっさん)はリード・マイ・リップスにも出ていた。この人の演技はあまりにリアルでちょっと暗くなっちゃう。崇高な短編小説の様な観後感。映画にエンターテイメントを求めている人は見ないでよいと思う。
★★★★☆



⑧ニューヨークセレナーデ
ヴィンセント・ギャロは自分の映画でないとただのキモイナルシストだ。そして、フレンズの人は全然演技できないと来ている。
なんでこんな映画に出たんだろ。
☆☆☆☆☆



⑨リード・マイ・リップス
クールなサスペンスです。
補聴器をつけている耳の悪い事務員が、自分のアシスタントに前科者を雇うところから始まります。
前科者に惹かれて行くにつれて、事件にも巻き込まれていき、それと同時に自分は前科者以上にアクティブになっていきます。
サスペンスなので、詳しくは言わないですが、この設定含めて丸ごとハリウッドが買ってリメイクしそうな映画です。
★★★★☆



⑩コンフィデンス
エドワード・バーンズはやっぱり凄い俳優だ。本当に、面白い映画的な映画を作るためにはどうすれば良いのかこの人は分かっている。
これはサスペンスなので詳しいことは説明しない。この映画の見所はそのプロットにあるのだけれど、特質すべきはその話を転がしているのがエドワード・バーンズなのだ。ダスティン・ホフマンとレイチェル・ワイズを引き連れて。アンディ・ガルシアは相変わらずのマヌケさで笑える。
★★★★★



⑪ニューオリンズ・トライヤル
ジョン・キューザック
ジーン・ハックマン
ダスティン・ホフマン
レイチェル・ワイズ
このキャスティングだけみても、コンフィデンスとかぶるところがあるが、こちらもどうして良くできたサスペンスなのである。
・・・法廷物ってだいたい面白いよね。
ダスティン・ホフマン扮する正義感溢れる弁護士が語る台詞はただのサスペンスに終わらない、芯の強い"主張"を感じさせる。
〜〜〜
分かっているのか?
君は負ける。
今回は勝っても、いつの日か
必ず負ける時が来る。
なぜかわかるか?
人への軽蔑はやがて憎悪と化しー
暗闇に取り残される。
心に甦るのは、かつて破滅させた人々の記憶だけ
〜〜〜
★★★★☆

Posted at 10:57 午後      

月 - 11月 22, 2004

ハウルの動く城




ハウルの動く城、早速公開2日目に見てきた。眠い目をこすりながら早朝8時から。この時間帯に映画を観るのは初体験である。ネタばれ禁止と言う事で内容には一切触れません。読んでもオッケーよ。
宮崎駿は『風の谷のナウシカ』という大傑作だけで十分アーティストとしての責務を十二分に果たしている人なので、どんな作品を作っても許されるべき人なのである。今回のものははっきり言って何も新しいものや思想は盛り込まれていない。テーマは“老いと願い”と言ったところか。それでも、自分が動けば一大プロジェクトとして取り上げられるという十字架を背負って、易々とこのレベルの映画を作れてしまう底力に感動。宮崎駿の願いが多くの人に届けば良いと思う。

Posted at 01:29 午前      

水 - 10月 13, 2004

俺がJBだ!




ようやく読了。読み始めてからしばらく放って置いたんだけれど、再開してからは一気に読み切った。
うーん、JB凄い。何が凄いって、この人既に71歳だという事実が凄い。このアクの強さと脂ぎった感はまだ中年のイメージである。これは所謂アメリカの芸能人が自分の自伝をインタビュー形式で喋りまくり、それを共著のブルース・タッカーが原稿に起こしていったものだと思われ、僕は通常その手の類の本は読まないんだけれど、これは人生人生自体が相当面白いから楽しめた。
著者紹介にはこうある。・・・1933年、米サウス・カロライナ生まれ。子供時代から地元のアマチュア・ナイトで歌い優勝を重ねるが、15で服役。出所後、デビュー作の「プリーズ・プリーズ・プリーズ」がヒットし、黒人だけで無く白人にも人気のあるエンターテイナーとして国内外の音楽に多大な影響を与える。・・・・・これは、もう相当オブラートに包んだ言い方で、特に幼少時代のエピソードはエネルギッシュで笑える。
公民権運動等の時代の流れや、ラジオステーションのザル経営の話など、面白いので一読の価値はある。

この人の音楽的なキャリアはというと、同期はエルビス・プレスリーであり、プレスリーの音楽がもはや完全クラッシックライブラリに入っているのにもかかわらず、JBのそれは今でもナンバーワンファンクである。この人、ライヴがものすごいらしくて、それはLive at the apolloを聴いたら分かるんだけれど、もうやらないのかな?死ぬ前に一度は見てみたい。

Posted at 10:44 午後      

















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