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◆石油系溶剤の分類について◆
「工業ガソリン」
工業ガソリンはJIS規格により、1号(ベンジン)、2号(ゴム揮発油)、3号(大豆揮発油)、4号(ミネラルスピリット) および5号(クリーニングソルベント)の5種類に分類されている。
◎ベンジンは白ガソリンとも呼ばれ、機械部品の洗浄用などに使用される。用途上毒性の高い芳香族分は低く抑えられている。
◎ゴム揮発油はゴム溶解用で、沸点はベンジンよりやや高く、80〜160℃で溶解力向上のため芳香族分が多くなるが、 毒性を避けるため溶解カのあるシクロパラフィン(ナフテン)分を主成分とするナフテニックゴム揮と呼ばれるものもある。
◎大豆揮発油は大豆油などの抽出用。
◎ミネラルスピリットは塗料用で、組成として芳香族分の多いものと少ないものがあり、High Aromatic White Spiritの頭文字をとってHAWS級ソルベント、
もう片方をLow Aromatic White Spirit、LAWS級とも呼ばれている。
◎クリー二ングソルベントはその名の通り、ドライクリーニング用のもの。
「石油系溶剤(試薬)」
JIS規格では石油系溶剤(試薬)として、石油エーテル、石油べンジン および リグロインの3種類が規定されている。
◎石油エーテルは、3種類のうち最も軽質であり、分析試薬用あるいは洗浄用に幅広く使用されている。試薬にエーテルの名前がついているが、
エーテル基のある化合物は一切含まれていない。
◎石油ベンジンは、しみぬき用,洗浄用、塗料用に使用され、主成分はノルマルヘキサンおよびイソヘキサン(メチルペンタン)である。
昔にはベンゼン含有のものも市販されていたが、現市販品はベンゼン・フリーである。
◎リグロインは、工業ガソリンのゴム揮発油に似ている。 白金カイロ用燃料としても適している。 トルエンを若干含むので毒性に注意が必要。
「工業用石油系溶剤」
JIS規格はない。 石油化学工場で使用されているポリオレフィン重合溶剤、塗料業界で使用されている芳香族溶剤および印刷インキ溶剤がある。
●有機溶剤の例
◎脂肪族炭化水素類(石油系炭化水素類)− ミネラルスピリット、ニス、灯油
n-へキサン、n-へプタンが主成分のミネラルスピリット等がある。インキ用溶剤として広く使われている。
◎芳香族炭化水素類 − ベンゼン 、トルエン、キシレン
脂肪族よりも溶解力が大きい。特にトルエンは、グラビアインキ用の溶剤として多く使用されている。
◎アルコール系 − メチルアルコール、エチルアルコール、IPA、ブチルアルコール等
印刷インキ用には、IPAが最も大量に使われている。
◎エステル系酢酸 − エチル、酢酸ブチル
酢酸エチルが、多くの樹脂を溶解するためグラビアインキ、フレキソインキに他の溶剤と併用して使われる。酢酸ブチルは、スクリーンインキに用いられる。
◎ケトン系 − メチルエチルケトン(MEK)、シクロヘキサノン(アノン)
ケトンは溶解力が大きく、メチルエチルケトン(MEK)はグラビアインキに、シクロヘキサノン(アノン)はスクリーン用に使われる。
◎グリコール及びその誘導体 − エチレングリコール(セロソルブ)
エチレングリコールモノエチル(セロソルブ)が、グラビアインキ、フレキソインキ、スクリーンインキ等に使用されている。
◎塩素化炭化水素類 − 四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン
クリーニングソルベント等にに含まれる成分。
情報源:東京都環境局 http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/
石油学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jpi/top.html
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