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掲載停止と反省と『巡り』
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| 柿本心の『巡り』を掲載して半年がたちました。ミクシィでいくつかの感想をいただきましたが、柿本氏や氏の作品についての情報は皆無でありました。
また無断掲載というゲリラ的な行動にたくさんのお叱りを覚悟しておりましたが、知人からの二,三のご意見の他は幸か不幸か反応もありませんでした。あるいは自作自演の手の込んだいたずらと思われた方もいるかもしれません。 当初はこのような優れた漫画作品が埋もれたまま忘れ去られることへの危惧からの無断掲載でありました。漫画家としての直感では、自分の作品がこの世からなくなってしまうことほど悲しいことはありません。根拠もないそんな確信からの行動でありました。 しかし法律的にはやはり許されるものではありません。作品を発表する権利は作者本人しかもっていないことが著作権法に定められています。 ご本人が現れたときは、お叱りなり訴訟なりを受けることも考えないではありませんでしたが、謝罪をしてあらためて掲載の許可をいただこうと思っておりました。しかし現実的に考えてみると、本人や関係者と名乗る方が現れてきても私にはそれを判断する事が出来ない可能性もあります。 まったく無法の行動であり思慮の足りない考えでありました。半年にわたる作品の無断掲載を作者と関係者にお詫びし、掲載を停止いたします。 ただその事実は隠せる事ではないので、引き続きこのページを残しておくこととします。 まことに身勝手ながら新たな情報、連絡もお待ちしております。 2005年 11月 高橋光 |
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柿本心『巡り』を巡って |
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| 漫画には時として奇跡的にすぐれた作品が生まれます。しかしそんな作品であってもほとんど注目されることなく消えていくことがあります。
柿本心の『巡り』はまさしくそんな漫画のひとつでしょう。 何より完成度の高さが尋常ではありません。そこに至る習作というべき作品も見当たらず、その後発表された新作も捜し出せずにいます。まさに孤高の短編ともいうべき漫画です。 作品は、'89後期コミックオープン入賞作として、同年の講談社「モーニング」系の増刊誌に掲載されたものです。その最後のページの柱には、「『生と死にこだわり続けて行きたい』と語る柿本氏の次回作に御期待下さい。」との編集部コメント、下には「柿本氏の次回作も、死を直視した、天才画家と少女の不思議な交流です。お楽しみに。」とあります。 それから次回作を期待して16年・・。 柿本人麻呂よろしく作者もまた謎にみちています。この漫画のテーマのように謎がループし、出口を求め循環し、巡り彷徨っています。 このまま埋もれて行くのではあまりにも勿体ない、日本漫画の珠玉の短編として公開しよう、と思いました。そして作者や作品についての何かの情報があればお知らせ願いたいと思います。 もちろん、作者の了承を得ていない著作権侵害にあたりますが、私の責任にて作品の無断掲載いたします。 2005年4月 高橋光 |
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(c) 柿本心 1989
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