2009/07/21
Google Chrome OSの本当の狙い
[ etc ]
Googleが当初はネットブックをターゲットに軽量OS「Google Chrome OS」を開発することを表明しました。
個人的には、最初にネットブックを対象にするのは、想定される用途として単に相性が良いからで、実のところ本命はデスクトップ用のOSなのではないかと思っている。
はじめからデスクトップOSを目指さないのは、Chrome OSは全てのアプリケーションをWEBブラウザ上で動作させることを目指しており、それでは出来ないことが現時点では多すぎるからだろう。
しかしネットブック用ならば、WEBブラウザとメールが最低限使用可能であれば、あまり文句は言われまい。Google Mailを使用することを前提に極論すれば、(ブラウザの)Chromeだけ動けば良いということにもなる。
まずはここで実績を作って、Google DocsのようなWEBアプリケーションを今後ますます充実させて、徐々にデスクトップ用途にシフトしていくことを考えているのではないだろうか?
Googleは同じくネットブック向けにはAndroidも提供しており、個人的にはネットブックの用途にはAndroidの方が相性は良いような気もしており、それがChrome OSが本当はデスクトップOSを狙ったものであるのではないかと思っている根拠でもある。
では、なぜ、Androidをデスクトップ用途にも展開するのでは駄目何だろうか?幾らGoogleでも、現在の厳しい経済情勢の中では、リソースをなるべく集中して物事にあたった方が成功する確率は高まるような気がする。
これに対するヒントは、GoogleがChrome OSを開発するに至った説明にありそうだ。曰く「(今日の)ブラウザを走らせるオペレーティング・システムは、ウェブのない時代に設計されたものであり、スピードと使いやすさ、安全性を高める為にアーキテクチャーを設計し直している」のだと。
自分は、特にこの「スピード」という部分に着目してみました。
これまでのオペレーティング・システムは様々なアプリケーションを効率的に実行することを主眼に開発や改良が行なわれて来ました。また、Androidであればスマートフォンのようなリソースの限られた環境でも動作させなければなりません。
しかし、デスクトップ用OSならば、昨今の豊富なコンピューティング・リソース(マルチコアCPUやGPU、大量のメモリーなど)の全てをWEBブラウザの実行に活用するような極端な設計を行い、結果として、同じChromeブラウザを動かす場合でも、Windows7とChrome OSでは、実行速度に4倍くらい差が出る・・・というようなことにでもなれば、少しは面白い存在になるような気がする。4倍はさすがに無理でも2倍とか。
Windowsはこれまでのアプリケーションとの互換性を維持する必要から直ぐにはここまで思い切った設計を取ることはできず、逆にGoogleはWEB周りにしか資産は無いので、ここに思い切って注力するのは理にかなっていると思う。
そうすれば、世の中のアプリケーションがこのまま徐々にでも順調にWEBアプリケーションに移行して行けば、将来的にはChrome OSがデスクトップOSの覇権を握るという途方も無い夢物語も少しは現実味を帯びるような気がするのだがどうだろうか?
まぁ、ARMプロセッサも対象プラットフォームにしているという時点で、この妄想は大はずれ何だろうけど・・・(笑)