男なら、いつかはベイダー



 主人公と敵対するヒール(悪役)にも関わらず、観ている者、特に男たちのハートを鷲づかみにしたキャラクターといえば、即座に二人の名が思い浮かぶ。『あしたのジョー』の力石徹と、『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーである。
 そんなダース・ベイダーに完全になりきれるグッズが、『スター・ウォーズ エピソード3』の公開を前に発売された。男としては迷うコトなく、即座に購入した。『ダース・ベイダー ボイスチェンジャー』 である。

 この商品は、ボタンを押すと、ダース・ベイダーの声で「You don't know about the power of the dark side.」など、映画の名台詞が5パターンと、あの「スー・ハー、スー・ハー」という呼吸音が内蔵されている。
 更には、ちゃんとマスクをかぶるコトができ(しかも、ホンモノと同じように、頭部のヘルメットと顔のマスクが別れるという「正しい」装着方法!)、その上、話した声がベイダー風に変換されるのである。これは非常に素晴らしい。「ちょっとそこのリモコン取って」「『いいとも』のテレフォンショッキングって、どうせヤラセなんでしょ?」「誤解だよぉ、ただの友達だって」。こんなどこにでもある日常会話も、ベイダーの声で言うと、不思議と迫力が増し格好良く聞こえるのである。
 少し作りが安っぽく、私のデカい頭にはきちっとハマらなかったり、ベイダー風の声に変換されても、地声が漏れ聞こえてしまったりするので、やや小声で話すか、あるいは最初からベイダーのモノマネをしながら話さなければイケない、という欠点はあるモノの、3000円台という価格を考えると、非常に良くできているシロモノなのである。
 本当はかぶったまま買い物や散歩にでも行きたいトコロなのだが、さすがにそんな勇気もフォースもないので、家の中でダース・ベイダーのまま生活してみた。

「スー・ハー、スー・ハー、むむ、またスパム。ジェダイの仕業か……! スー・ハー、スー・ハー」

「スー・ハー、スー・ハー、風呂掃除は帝国軍の仕事なのだ、スー・ハー、スー・ハー」

「スー・ハー、スー・ハー、近くに新しい墓地ができた? 間に合っておる! スー・ハー、スー・ハー」

「スー・ハー、スー・ハー、ちょっと塩を入れすぎたようである、スー・ハー、スー・ハー」

Posted: 日 - 4月 3, 2005 at 04:39 午後         | |


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